悲劇的脱サラ物語

作者:飛翔優

●とある男の夢跡地
 世界が静寂に満たされる夜、ビジネス街近くのビル一階にある小さなフロア。ラーメン屋を思わせる内装が整えられている場所の中心で、椅子に腰掛けている男が深い溜息を吐き出した。
「何がいけなかったんだろうなぁ……行けると思ったのに」
 男は壁に並べられたメニューに視線を送っていく。
 ステーキラーメン、ハンバーグラーメン、じゃがバタラーメン、とんかつラーメン、フライドチキンラーメン……全て、男が良いと思った者を厳選し作り上げたラーメンだ。
「美味いのになぁ、なんで売れなかったんだ……」
 立地、味、好み、客層……様々な理由を口にしては、首を横に振って打ち消していく。考えていても仕方ないと、深く肩を落としていく。
「思えば銀行が貸し渋ってきた時、計画変えるかやめときゃ良かったかなぁ。まあ、だからこそ知り合いからの借金が大半で助かったとも言えるんだが……」
 もっとも、子供の独立を機に仕事を辞め、退職金をつぎ込んで始めたラーメン屋。その退職金がなくなった今、これからつらい日々が待ち受けていることに違いはない。
「あいつには苦労かけるよなぁ……ほんと、なんでもう少し……?」
 尽きることのない愚痴の中、男は顔を上げた。
 不安げに左右を確認した上で、恐る恐る振り向いていく。
 女性が、ほほ笑みを浮かべて佇んでいた。
「あんたは……っ!?」
 返答の代わりに、女性は男の胸に鍵を突き刺した。
 体を硬直させていく男を見つめながら、女性は告げていく。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの後悔を奪わせてもらいましょう」
 鍵が引き抜かれると共に、男が地面に倒れ込む。
 代わりに、別の何かが立ち上がった。
 何かは人の形をしていた。白を中心とした着衣を……ラーメン屋として相応しい姿をしていた。
 唯一、お腹だけはモザイクに覆われていたのだけれども……。

●ドリームイーター討伐作戦
 やって来たケルベロスたちと挨拶を交わしていたセリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)は、メンバーが揃ったのを確認した後に説明を開始した。
「自分の店を持つ……そんな夢を持つ方は大勢居ます。ですが、一方で夢を叶えたけれど店を潰してしまう方も……」
 その店を潰してしまっている人がドリームイーターに襲われ、その後悔を奪われてしまう事件が起きてしまった。
 後悔を奪ったドリームイーターは既に姿を消しているようだが、奪われた後悔を元にして現実化したドリームイーターが事件を起こそうとしている。
「現れたドリームイーターによる被害が出る前に、撃破して下さい」
 このドリームイーターを撃破すれば、夢を奪われてしまった被害者も目をさましてくれることだろう。
 続いて……と、セリカは地図を取り出した。
「ドリームイーターの事件が起きているのはこの、ビジネス街近くのビル一階。ラーメン屋さんが営まれていた場所になります」
 そのラーメン屋は被害者の男が、子供の独立を機に脱サラして始めた店。ステーキラーメン、ハンバーグラーメン、とんかつラーメンなど、とにかく重い物と重い物を組み合わせたラーメンが特徴で、開いてから少しの間はそれなりに繁盛していた。しかし……立地がビジネス街近くというのが一番の理由だろうか。社会人が仕事中、仕事終わりに食べるには重すぎて、一部常連客はついたものの経営していけるほどではなく、潰れてしまった。
 おそらくドリームイーターは、その潰してしまった後悔を元にしていると思われる。
「姿はラーメン屋の男店主……といった形ですね。お腹がモザイクになっています」
 ドリームイーターは店を継続し、客を集めようとしている。客にかつてのサービス……様々な重いラーメンを提供して殺そうとしている。一方、客が心の底から満足した場合、見逃してもらえることもあるようだ。
 また、ケルベロスたちがサービスを受けて心から楽しんだ場合、ドリームイーターの抵抗が鈍る可能性がある。その点も留意し、行動すると良いだろう。
「最後に、いずれにせよ戦うことになるドリームイーターの戦闘能力について説明しますね」
 姿はラーメン屋店主。戦闘能力は、満足していない状態ならばケルベロス複数人を相手取れるほど。
 戦闘中でも相手にラーメンを提供し、その味に満足させることで様々な影響をもたらすことを念頭に行動してくる。
 種類は、心を奪うステーキラーメン、動きを封じるとんかつラーメン。それらを増幅させる全部のせスペシャルラーメン。
「以上で説明を終了します」
 セリカは資料を纏めながら、締めくくった。
「被害者である男性は、店のバックルームに寝かされているようです。ですので、全てが終わったら会いに行くのも良いかなと思います。他愛のない言葉でも、それが救いになることもあるのですから……」


参加者
ミューシエル・フォード(キュリオシティウィンド・e00331)
源・那岐(疾風の舞剣士・e01215)
アーティア・フルムーン(風螺旋使いの元守護者・e02895)
源・瑠璃(月光の貴公子・e05524)
天坂・新九郎(医殺一如・e11888)
ルーディス・オルガニア(禁書に蝕まれた道化・e19893)
アイシャ・スノウホワイト(ウェアライダーのウィッチドクター・e29594)
涼風・茜姫(虹色散歩道・e30076)

■リプレイ

●潰れたはずの店の中へ
 瞳を焼いてしまう程の陽光を受け止めて、地上へ送っていくビルの群れ。束ねられた輝きは陽炎をも生み出す熱となり、人々を建物の中へと追い立てる。追い立てられた者たちは日々の営みに勤しみ続けている……そんな、お昼前のビジネス街。
 ランチの準備に向けて賑わいを増していく繁華街との狭間。小さなビルの一回フロア、ラーメン屋の入り口前を、天坂・新九郎(医殺一如・e11888)がキープアプトテープで閉鎖していく。
 誰かが、誤ってこの店の暖簾をくぐらないように。
 人々をドリームイーターの魔の手から守ることができるように。
 新九郎が準備完了を伝えたなら、ケルベロスたちは様々な表情を見せながら店の入口へと歩み寄る。
 扉には、営業時間を知らせる文字。
 隣の壁には、少しだけ色あせているメニュー表が掲げられていた。
 内訳は、ステーキラーメンにハンバーグラーメン、じゃがバタラーメンにとんかつラーメン……。
「……山盛りメニューとかがっつりメニューとか、最近TVでよく見るよね。ミューみたいな育ち盛りとか、よく働いてるおじさんとかが沢山来そうって思うんだけど、潰れちゃったんだあ……」
 ミューシエル・フォード(キュリオシティウィンド・e00331)は寂しげに目を細めた後、ぶんぶんと首を横に振っていく。
「っとと、暗いお話はやめ! 折角おいしそーな物があるんだから、食べておかなきゃ損だよね?」
 頷き、歩き出していくケルベロスたち。
 店内へと足を踏み入れたなら、元気の良い声が迎え入れてくれた。
「らっしゃい! 何名様だい?」
「八名でお願いします」
 メイド服を着込んできた少年、ルーディス・オルガニア(禁書に蝕まれた道化・e19893)が人数を告げたなら、店主は……お腹がモザイクで覆われているドリームイーターは店内を見回し、カウンター席近くのテーブルへと視線を向けた。
「悪いが全員座れる席はねぇ。だから、あの席とその席に別れて座ってくれ!」

●こってり系大盛りラーメン
 席につき、お冷とおしぼりを受け取ったケルベロスたち。手を拭き。冷たい水で喉を潤した後、各々希望の品を店主に告げた。
 ハンバーグラーメンを頼んだアーティア・フルムーン(風螺旋使いの元守護者・e02895)は、カウンターの向こう側で調理を始めた店主の観察を始めていく。
 元になった男性の腕が良かったのだろう。材料を斬る、種をこねる、肉を焼く、その間にラーメンを茹でる……その動きによどみはない。作業は流れるように行われ、程なくしてハンバーグラーメンが運ばれてきた。
「悪いができたものから運ばせてくれ、まずはこいつらだ」
「ありがとう! ……いただきます」
 受け取り、アーティアは手を合わせる。
 薬味の下、麺やメンマと共にスープに浸かっている丼を覆い尽くさんばかりのハンバーグ。醤油の香りを交じり合い、胃袋に訴えかけてくる肉の匂い。
 まずは……と麺に手を伸ばした。
 旨味のある程よい塩味だと考えながら、続いてハンバーグに箸を差し入れた。
「……」
 噛めば肉汁が滲みでて、舌の上に広がっていくハンバーグ。
 頬を緩め、続いてハンバーグと麺を一緒に食べてみる。
 頬に手を当て、ほう……と小さな息を吐き出した。
 一方、じゃがバタラーメンを受け取っていた涼風・茜姫(虹色散歩道・e30076)。バターを乗せたジャガイモが浮かんでいる味噌ラーメンを、力を用いて美味しいことを確約した上ですすっていく。
 食べ進めながら、思考を巡らせていく。
 バターが入っているから、やはり味噌だったスープ。もっとも、醤油でも肉じゃがのようでおいしかっただろうか? あるいは、バターを無塩にして潮でも良かったかもしれない。残念ながらトッピングはなかったが、キムチなどを載せても良いかもしれない。
 一方、源・那岐(疾風の舞剣士・e01215)は源・瑠璃(月光の貴公子・e05524)と隣り合うように座り、それぞれフライドチキンラーメンととんかつラーメンを見つめていた。
 フライドチキンラーメンは、醤油ベースのスープにフライドチキンを浮かべたもの。とんかつラーメンは味噌ベースのスープにとんかつを浮かべたもの。
 見た目は問題ない。
 何より、正面から挑むのが礼儀だろうと、那岐は瑠璃と共に頂きます。
 瞳をキラキラさせながら箸を差し込み、まずは麺を口にする。うんうんと頷きながらフライドチキンに視線を移し、その身をほぐした。
 スープに軽く通してから口の中へと放り込めば、広がるは醤油の香り。肉の旨みと交じり合い、思わず目元が緩んでしまう。
 旨みは、麺とともに口にしても変わらない。交じり合う味わいはまた別の旨みを生み出し、箸を進める原動力となっていく。
 瑠璃もまた、味噌ラーメンの落ち着いた味わいを楽しんだ上でとんかつに箸を伸ばしていた。
 食べやすいよう、等間隔に切られたとんかつの端っこ。衣に十分スープを含ませて、素早く口の中へと放り込む。
 さくさくとした衣の歯ごたえに、味噌の香り。衣と共にある肉の旨みが染み出せば、思わず口元が緩んでいく。
 二口目は、やはり麺を絡めながら。
 麺ととんかつ、異なる旨みが心までも満たしてくれるようで……。

 ステーキとんかつハンバーグ、フライドチキンにじゃがバタに……店のメニューにある全てを載せたラーメンを、アイシャ・スノウホワイト(ウェアライダーのウィッチドクター・e29594)は注文していた。
 スープはと尋ねられ、醤油と答えて十分弱。仲間たちに遅れる形で、ついに目の前へと運ばれてきた。
 麺を隠すかのように、円すい形を描くかのように積まれた肉の群れ。交じり合う様々な香りを嗅ぎながら、笑顔で力を行使する。
「えっと、ちょっとおまじないで、おいしくなあれ♪」
 頂きますも伝えた上で、箸を伸ばした。
 アイシャが黙々と食を進める中、ハンバーグラーメンを食べていたミューシエルもまた笑顔を浮かべていた。
「ニホンのごはんってみんなおいしーから、いくらでも食べられちゃうよね!」
 ハンバーグを時に割り、時に掘りながら麺という名の金脈を探り当て、時に片方ずつ、時に同時に、稀にレンゲを用いてスープを啜り、精一杯ハンバーグラーメンを楽しんでいた。
 味だけならば、そんじょそこらには負けないラーメン。
 滲み出る肉汁を、柔軟性に富む歯ごたえを、油そのものを……時に絡みあう旨みを楽しみ食し続けていた新九郎は、丼を持ち上げスームを飲み干していく。
「……ごちそうさまでした」
 どんぶりを下ろすとともに手を合わせ、完食した。
 周囲を見回せば、同様に食べ終わった仲間たちが多い。けれど、元々の量故か未だに食べ終わらない者もいたから、瞳を閉ざし思考する。
 量が多く、運動を余りしない、できない人々にとってはきっと過剰になる。味もまた非常にこってりとしており、毎日食べるには辛い者も多いかもしれない。
 何より、健康には非常に悪いと思われる。そして……恐らくは周囲の企業に若手が少ないため、常連客も増えなかったのだろう。
 あるいは学生たちが足を運びやすい場所だったなら、営業職が多い場所だったなら……。
 そんな新九郎を含め食べ終わった者たちの表情は概ね明るく、満足している様子だった。
 アイシャと同様に全部載せラーメンを食べていたルーディスは、心の中で小さく嘆息していく。
 仲間たちの様子を見る限り、そのままで美味しい品物。ならばきっと、おいしくなあれは必要なかったのだろう……と。

 程なくして、アイシャもまた完食した。
 どんぶりを机に置くとともに店主へと視線を、ふんわりとした笑顔を向けていく。
「えっと、牛と豚と鳥、それぞれのお肉が奏でるジューシーさが、ラーメンの中で見事に調和して、さらにジャガバターのほのかな甘みがラーメンのスープの旨味を引き立ててますね」
「……」
 反応が芳しくないのは力を使ったことを気取られたか、はたまたそういう性格からくる仏頂面なのか。
 恐らく概ね後者だろうと、ケルベロスたちは予想する。
 ならば……と、全員が食べ終わった段階で、ミューシエルが席を立った。
「それじゃ食後の運動、ドリームイーターたいじだね!」
 普通ならば大盛り、しかもこってりとしたラーメンを食べたとは思えないほど機敏な動きで店主から距離を取り、竜の幻影を放っていく。
 合わせるように立ち上がった新九郎は、鞘に収めたままの合口拵の刀に手をかけた。
「ええ、食後の運動と行きましょうかね」
 店主が竜の幻影を霧散させていく中、跳躍。
 懐へと入り込み、大上段から右肩へと振り下ろす。
 半ばにて斬撃の軌道を変え、左肩へと食い込ませた。
 続いて、ルーディスがスカートをの裾をつまみ恭しく一礼した。
「とても美味しかったです。ご馳走様でした!」
 笑顔で礼を述べた後、右腕に力を込めていく。
「其は形無き顎。穿ち、貫く、蜃気楼。地を焼き捨てる幻よ、来たれ」
 店主へと、新たな竜の幻影を放っていく。
 夢破れた者の苦しみ、察するに余りある。しかし、彼には次がある。後悔を糧に、新たな夢を追うこともできたはず。
 ならば、その未来を奪ったことをこそ……後悔させてやらねばならない――。

●ごちそうさまでした!
 美味しいラーメンの数々に、心のそこから満足した。それがドリームイーターにも伝わっているのだろう。動きは鈍く、反撃となるラーメンに宿る力も弱いもの。
 刻み続けることのできた呪縛を増幅させるため、茜姫は杖を小動物に戻して解き放った。
「崑崙、続いて!」
 窮屈なきぐるみから抜け出しゆうゆうと暴れまわっていたボクスドラゴン・崑崙は頷き、小動物の後を追う形でブレスを吐き出した。
 矢継ぎ早に力を浴びて後ずさるドリームイーターに、那岐は足でリズムを刻みながら近づいていく。
 舞い踊るかのような軌跡を描き、ドリームイーターの右腕を切り裂いていく。
「おいしかったですよ、あなたのラーメン。きっと、本物の店主さんも美味しいラーメンを出してくれていたんでしょうね」
 ならばとばかりに、ドリームイーターがステーキラーメンを差し出してきた。
 立ち上る湯気を眺めながら、アイシャは杖を掲げていく。
「お、お腹苦しいです……」
 気を吐きつつ、ほとばしる雷をドリームイーターに浴びせていく。
 さなかには、瑠璃がオーロラのような光で前衛陣を包み込んだ。
 ラーメンの持つ魔力によって、わずかでも生じたであろう影響を消すために。
「治療は続けるから、みんなで畳みかけて!」
 頷き、ルーディスは詠唱を開始した。
「全ての悲劇に終止符を……!」
 紡ぐに連れて強さを増す、黒き風。限界まで止めた後に解き放てば、ドリームイーターを壁へと運んでいく。
 貼り付けのような状態になっていくドリームイーターに狙いを定め、アーティアは跳躍した。
 勢いを乗せながら足を伸ばし、モザイクへと突き刺していく。
「今よ!」
「ウン!」
 頷き、ミューシエルがナイフを振り回す。
 縦横無尽な軌跡を描き、ドリームイーターの動きを完全に封じていく。
 一呼吸の間を置いて、新九郎が歩み寄った。
「……」
 瞳を細め、腰を落とし、鞘に収めたままの刀に手をかけて……居合一閃。
 ドリームイーターを両断し、線を向けると共に天井を仰ぐ。
「ごちそうさまでした」
 響く言葉が彼方に消えても、静寂が訪れても、ドリームイーターが何かを語ることはなかった。
 ただただ満足気な笑みを浮かべながら、跡形もなく消滅し……。

●いつの日か、また
 沈黙を破るため、那岐が安堵の息を吐きだした。
 瑠璃へと向き直り、ねぎらいの言葉を投げかけていく。
「瑠璃、お疲れさま。夜ご飯はいらないかもね」
「姉さんこそお疲れさま。お腹一杯になったね」
 お腹の具合を確かめながら、笑い合う二人。
 同様の思いを抱いていた者もいただろう、夕飯までにはおなかがすく者もいたかもしれない。
 いずれにせよ……と、茜姫は軽く手を叩いた。
「それじゃ、お店も直さないと。ビル全体に迷惑かけちゃう、ね」

 各々の治療や、店の修復を行っていくケルベロスたち。
 アーティアは一人厨房に足を踏み入れ、残されていた材料から簡素なラーメンを作っていく。
 さなかには男性も目覚めた。
 説明を施したなら、男性はケルベロスたちに礼を述べるとともにひどく肩を落としていく。
 ただでさえ店を潰してしまったのに、更なる迷惑を駆けてしまったと。
 落ち込んでいく男性に、アーティアは作ったばかりのラーメンを差し出した。
「……え?」
「私は工夫できるほど知識も技量もないけれど、頑張って作ってみたの。どう、かしら? その後でもいいからあなたの作ったものも食べさせてもらえるかしら? 私は食べるの好きだからいくらでも作ってくれていいのわよ」
 戸惑う男性に、アイシャもまた言葉を投げかけていく。
「えっと、これから大変かもですが、お肉を食べて元気をだしていけば、きっとなんとかなりますよ」
「……」
 一瞥した後、ラーメンと向き合っていく男性。促されるがままにすすり始め、涙を流し始めていく。
 後悔はある、挫折したのも確かである。でも、まだまだ進める未来がある、まだまだやれる事はある。
 いつの日か再起する。そう誓う男性の横顔は、とても輝いていて……。

作者:飛翔優 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年9月9日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 2
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