関西地方のとある町の外れに、趣のある古めかしい木造建築の旅館が建っていた。
時が流れるにつれ廃れて経営者もいなくなり、現在は建物だけが取り残された状態だ。
この建物はかつて遊郭だったこともあり、そのせいか様々な憶測が噂となって広まった。
――ここは、遊女の幽霊に祟られたのだ、と。
その昔、一人の遊女が許されない恋に落ち、しかし束縛から逃れることは決して叶わず。苦悩の末に自ら命を絶って――残した未練が幽霊となって留まり続けているという。
こうした与太話に興味を抱いた若い男性が、噂の幽霊見たさに夜の廃旅館に忍び込む。
「恋に溺れた幽霊なんて、何やロマンチックやねえ。それに、どうせ幽霊を見るんなら、やっぱ美人に限るやね」
下心にも似た邪な気持ちも入り混じり、期待に胸を膨らませながら玄関に入ると――。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『興味』にとても興味があります」
背後から聞こえたのは女性の声だ。もしや噂の幽霊かと振り向いたその瞬間、胸に何かが突き刺さる。
すると男性の意識はぷつりと途切れてその場に倒れ伏す。気を失う間際に男性の目に映ったものは――影の衣を纏った魔女だった。
第五の魔女・アウゲイアスが奪った興味によって地面に朱が描かれて、やがて血染めの着物姿の遊女が形を成して現れた。
人の興味や好奇心はどこまでも、いつの時代も尽きないものである。
しかしそうした興味を奪われて、ドリームイーターになる事件が発生してしまう。
パッチワークの魔女の手により生まれたドリームイーターは、遠からず人に被害を及ぼすことになりかねない。
「そこでキミ達には、被害を出さない為にも敵を倒してきてほしいんだ」
そう言いながら、玖堂・シュリ(紅鉄のヘリオライダー・en0079)がケルベロス達に事件の解決を依頼する。
遊女の幽霊に逢いたいという、男性の興味が具現化したドリームイーターは、廃旅館の中を彷徨い歩いているようだ。そして自分の噂話をしている者がいると、引き寄せられる性質を持つ。
「旅館の中は暗いけど、部屋によっては外の月が綺麗に見えるから、見晴らしのいい部屋を選んで誘き出せば、有利に戦えるかもしれないね」
そして遊女は姿を現すと、自分が何者なのか問いかけてくると言う。ここで答えを述べずにつれない態度を取ったりすると、相手を殺そうと襲いかかってくる。しかし何れにしても彼女を討ち倒すことが今回の目的だ。
戦闘になると、遊女は抱擁してきて相手の戦意を失わせたり、血に塗れた糸を絡めて自由を奪おうとする。更には、妖艶な瞳で見初めた者を虜にするといった能力を持つ。
ちなみに興味を奪われた男性だが、外傷もなく、気を失って玄関で倒れているだけのようである。ドリームイーターを撃破できれば、目を覚ましてくれるだろう。
「祟りや呪いなんてものが本当にあるのか分からないけど。未練を持っているのは、きっと今を生きてる人達なんじゃないかって思うんだ」
とはいえ過去に思いを馳せながら、興味を抱くのは人として当然だ。むしろそれを悪用するドリームイーターこそが、諸悪の根源なのだから。
だから、噂だけの悲劇が現実の世界で災いを招かないように、ここで終わらせてほしい。
シュリは戦いに赴くケルベロス達の顔をじっと見つめて、そう強く願うのだった。
参加者 | |
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ティアン・バ(我が獄の淵・e00040) |
レンカ・ブライトナー(黒き森のウェネーフィカ・e09465) |
長船・影光(英雄惨禍・e14306) |
リルカ・リルカ(ストレイドッグ・e14497) |
比嘉・アガサ(野薊・e16711) |
ハンナ・カレン(トランスポーター・e16754) |
葛西・藤次郎(シュヴァルツシルト・e22212) |
佐久田・煉三(直情径行・e26915) |
●
旅館に祟りを招いたと言われる遊女の幽霊。
叶わぬ恋に身を投じ、非業の死を遂げたが故の怨念に憑かれているとのことだが。全ては噂話の域を出ない。
だがそのような人々の興味が、夢喰い達の手により現実となった今、この事態を看過することは決してできない。この世に顕現した遊女の霊を討ち倒すべく、地獄の番犬達は廃墟となった旅館に足を踏み入れる。
玄関を開けるとそこには男が倒れ込んでいた。彼が興味を奪われた本人なのだろう。
「美人を拝もうと鼻の下伸ばして……こんな目にってか? 『じごーじとく』ってやつだぜ。仕方ねーから優しいオレが助けてやんよ」
レンカ・ブライトナー(黒き森のウェネーフィカ・e09465)は男性を見るなり粗暴な態度で偉ぶるが、ひとまず彼を目に付かない物陰に寄せておき、更に先へと進んでいった。
この男性以外にも、旅館に近付く者が来られては困る。ティアン・バ(我が獄の淵・e00040)は新たな侵入者の来訪を阻む為、殺気の結界を周囲に張り巡らせる。
ティアンが茫洋とした瞳で中を覗くと、建物内には明かり一つなく、暗闇の奥から張り詰めたような異質な空気が彼等を出迎える。
佐久田・煉三(直情径行・e26915)は黙したまま内部を捜索し、手にしたランプの灯りは遊女の霊を誘うが如く、ゆらゆらと幽玄に揺らめいていた。
所詮は男の妄想に夢喰い共が肉付けしただけの唯の紛い物。とはいえ真実がどうであれ、口伝に乗るたび歪められ、飾り立てられて人々の望む姿に調えられていく様は実に面白い。
感情に乏しい煉三でさえ、この事件はそうした好奇心を抱かずにはいられないようだ。
やがて彼等は二階に上って一つの部屋に辿り着く。そこは外から月光が射し込む大広間。建物は疾うに廃れているが、元々は遊郭なだけあって、細かく観察するとかつての名残が、古き時代の造形美を感じさせられる。
戦うには御誂え向きの場所である。ケルベロス達はこの部屋に遊女を誘き出そうと、一旦腰を下ろして寛ぎながら噂話を開始する。
「……悲恋の遊女、ねぇ。そういう女ってのは大体、魅力的でイイ女と相場が決まってるもんさ。女のあたしでも期待しちまうぜ」
ハンナ・カレン(トランスポーター・e16754)が、月明かりに煌めく金髪を掻き上げて。その美貌とはどこか不似合いな、粗野な口調で話を切り出した。
「遊女ねえ。まあ美人のほうが見るならいいってのは同意するけどさ」
サキュバスの少女たるリルカ・リルカ(ストレイドッグ・e14497)は、色恋沙汰に関わり深い種族といった観点からも、遊女の霊に興味を持っていた。
激動の時代の最中にあって、単なる色話だけでは片付けられない。不思議な魅力が遊女という職業には備わっているからだ。
「……許されぬ恋。今でも溢れている言葉ではあるが……昔はより一層、だったのだろうな」
長船・影光(英雄惨禍・e14306)は口数少なく独り言でも呟くかのように、会話に混ざりながら遊女の噂について思案する。
暫くすると彼等の会話に引き寄せられたのか、部屋の襖がすっと開いて――そこに一人の女性が正座をした状態で現れて、ケルベロス達に向かって一礼をする。
「ご指名おおきに。……うちのこと、覚えててくれはったん?」
女性の容姿は麗しく。勝山髷に結われた黒髪と、白粉で化粧された顔を彩る口紅が鮮明に映えていた。身に纏う着物は金糸の刺繍が艶やかで、しかし赤黒い血に塗れているせいで、妖しくも不気味な存在感を醸し出していた。
なるほど彼女が件の遊女かと、比嘉・アガサ(野薊・e16711)は一瞥をして。戦う姿勢を取りながら、問いかけにもハンと鼻で笑って相手にしない。
「遊女の幽霊? そんな下らないものがこの世に存在するわけないだろう。馬鹿馬鹿しい」
自身を否定され、自尊心を傷付けられた遊女の霊は――笑顔こそ崩さないものの、殺意を抑え切れず問答無用でケルベロス達に襲いかかってきた。
「女性には優しくしてあげたいけど、これも仕事だからね」
美女に冷たくするのは心が痛むと、葛西・藤次郎(シュヴァルツシルト・e22212)は残念そうに肩を竦める。だがその双眸は確り敵を見据えて、迫り来る遊女に立ち向かっていく。
●
月光が照らす退廃的な世界の中で、美しくも残酷な戦いの幕が切って落とされた。
「何やつれないお人やなあ。うちのこと、忘れてしもうたん?」
遊女は妖艶な仕草で藤次郎と目を合わせ、誘うような濡れた瞳で彼の心を魅了する。遊女に見初められた藤次郎はすっかり虜になってしまい、視線は遠くを見るように、ふらふらと遊女の元へと歩み寄る。
そこへティアンが遊女の側には行かせまいと魔法の木の葉を召喚し、仲間を護るように木の葉の舞いが吹き荒れて、藤次郎から遊女を遮り目を覚まさせる。
「恋におちた遊女か。ゆるされない恋、というのがティアンにはぴんとこないな」
命懸けの恋というのは例えばどんな恋なのか。ティアンにとって遊女の恋愛事情は、理解の範疇を超えていた。何故なら記憶を失くした少女には、今の幸せな日常しか覚えていないから。
「許されない恋って何に対して? まぁ、した事ねーからよく解んねーけど」
レンカが悪態を吐きつつ狙いを定め、ライフルから凍気を帯びた光線が発射されると。恋に狂った熱を冷ますかのように、遊女の身体が次第に凍てついていく。
「ん……色のある女は見慣れているし、触り慣れてる」
煉三は遊女の色香漂う姿にも、感情の変化を見せず淡々として。ただ一体の夢喰いモドキを葬るだけだと、巨大な漆黒の矢を番え、遊女目掛けて撃ち込んだ。
「そうそう。相手は敬意も何もない模倣だからね。さっさと粉砕しちゃおう」
遊女に興味こそあれ、特別な思い入れなど微塵もない。リルカが外から射し込む月明かりを背に浴びて。構えたアームドフォートの主砲から、破滅を齎す一条の光が放たれる。
「未練積もって幽霊に、か。それすら嘘か真か分からずに……救いの無い話だ」
影光は造り物である遊女を嘆き、月に翳した日本刀を振り下ろす。閃く刃は鮮やかな弧を描いて、遊女の白い柔肌を斬り裂いた。
刻まれた傷口からは赤い雫が滴り落ちて、遊女が指でなぞると雫は糸の形を成していく。
「この場所に縛られた遊女の霊か。ま、本当のところは遊女でも幽霊でもないけどな」
遊女を撃とうとハンナが銃を構えると同時に、遊女はその気配に気が付いて、先にハンナを拘束しようと血染めの糸を伸ばして絡ませる――が、その前にアガサが身を挺して立ちはだかった。
「……恋に溺れた幽霊なんて、いまどき三文小説にもなりはしない」
憎悪の糸が肉体を締め付けながらも、アガサは痛がる素振りを少しも見せずに強がった。
「おっと、サンキュ。まるで大和撫子のようだぜ」
庇ってもらったハンナの方は、アガサに対して軽口を叩いておどけてみせる。このようなやり取りも互いを信頼すればこそ。お礼は行動で示せば十分だと言いたげに、ハンナが銃を撃ち鳴らして援護する。
直後にリルカが桃色の霧を振り撒くように発生させて、アガサを糸の束縛から解き放つ。
「こないに乙女心を弄ぶやなんて……あんさんら、ほんまいけずなお人やわあ」
遊女は攻撃の手を止めない番犬達に恨み節を吐き捨てながら、冷たい視線を投げかける。そんな遊女の拗ねた態度にも、藤次郎は意にも介さず積極的に攻め立てる。
「俺達も戦いに命懸けだからね。ヴァイス、コンビネーションで行こうか」
彼の言葉に応えるように、相棒のミミックが武器を鳴らして突撃をする。その隙に乗じて藤次郎が流れるように遊女の懐に潜り込み、掌に闘気を溜めて押し当てる。闘気はうねりを上げて渦を巻き、直撃を受けた遊女の身体が吹き飛ばされて壁に激しく叩きつけられる。
更にレンカがすかさず遊女に飛びかかり、刃の如く鋭い蹴りを放って追い討ちをかける。
「何が乙女心だ、幽霊のくせに。大体美人なら、とびきりなのがいるだろ! 目の前に!」
他愛もない遊女の戯言が、負けず嫌いのレンカの心に火を点けたのか。自分の胸をパンッと叩いて、自信に満ちた表情で対抗意識を燃やすのだった。
「俺はあんたに興味はないが、欠けた興味が埋まればどうなるか……そこは興味深いな」
煉三は自分が発した台詞に些細な違和感を覚えて、首を傾げる。それは違う、心は自分にとっていらないものだった。煉三の胸の奥に燻る地獄の炎が弓に燃え移り、弦を引き絞って業火を纏った矢を穿つ。
煉獄の炎に包まれ身を焦がされようと、遊女は未だに絶えず留まり続ける。これも現世に残した未練や執念ゆえか。否――紛い物の幽霊には自我など内在しない。
「未練を持っているのは、今を生きている人達、か……」
目の前にいるのは、人の興味が生んだ化け物だ。影光は感情に流されることなく冷静に、相手を見極め任務を全うすべく、紫電を帯びた刃を疾らせる。
●
ケルベロス達の猛攻により遊女の霊は著しく消耗し、逃げ場もなく追い詰められた状況になっていた。
――願いが叶わないなら、せめて誰かを道連れに。
そんな想いで影光にしなだれかかり、甘い吐息を漏らして肉体を貪るように抱き締める。
情欲的な遊女の抱擁に、影光は思わず武器を持つ手を緩めそうになってしまう、その刹那――。ティアンの腕に絡まる君影草が月明かりを浴びて輝き出して、眩く零れる聖なる光が遊女を祓い除け、影光に再び戦意を取り戻させる。
叶わぬ恋に身をやつした遊女の気持ちは理解できると、アガサは遊女の中に自分を重ねて見るが口には出さず。自ら命を絶った遊女と、まだ生きている自分を省みて導いた結論は。
「だから代わりに、あんたの未練をあたしたちが断ち切ってやる――凍りつけ」
アガサから溢れる魔力が吹雪を巻き起こし、凍てつく遊女に氷の花が華麗に咲き誇る。
このまま畳み掛けて一気に終わらせるべく、ハンナが黒手袋を嵌めた拳に力を篭める。
「悪いな……あたしは素手の方が強い」
鍛え抜いた拳から繰り出された一撃は、銃弾よりも重く鋭く遊女の腹部に叩き込まれる。女性の顔を傷付けないのは、ハンナのせめてもの優しさだった。
グラリとよろめく遊女に対し、リルカは容赦なく多量の銃弾を撃ち込んでいく。
「ただの偽者がいるには、相応しい場所じゃないよ。ここから逃げられると思わないでね」
無造作にばら撒かれた弾丸は部屋中を跳ね回り、全ての弾が吸い寄せられるように一箇所へと集束される。狙い澄ましたリルカの高度な射撃術により、躱す時間すらも与えず遊女の肢体を驟雨の如く撃ち抜いた。
手数で勝るケルベロス達の勢いはもう止まらない。レンカが強く念じると、遊女の素足には灼けた鉄の靴が履かされていた。
「――Ich will, dass du ihn feierst!」
遊女の為に用意したとっておきの靴。犯した罪を灼き焦がし、死ぬまで踊り狂えば良い。レンカは不敵に笑いながら、遊女が苦しみ悶える姿に愉悦した。
もはや瀕死の遊女に打つ手なく。赤い糸を飛ばしてレンカを締め付けようと抵抗するが。藤次郎が割って入って盾となり、遊女の死力を尽くした最後の一糸を受け止める。
「世に満ち充ちる影に立ち。人に仇なす悪を断つ」
有り触れた悲劇に注目し、脚色してきたのは常に生きている側の人間である。
影光はその理不尽な矛盾を憐れむが、力を引き出す為に過去の記憶を遡っている内に、己の手も血に塗れていることに口を歪めて自嘲する。
「骨には枯木を、肉には塵を、濁る血潮は溝鼠。擬い物の手にて、散れ――」
振るう力も記憶の底に眠る紛い物に過ぎないが。ただ憧れだけを追い求め、仮初めの英雄の力を刃に宿し――偽りの生無き遊女を斬り払う。
「天網恢恢疎にして漏らさず……ん、これがあんたの罪の重さだ」
煉三が気を練り上げて刃を生成し、遊女の首に線を描く。すると床から鎖が生えて、線と繋がり遊女を搦める枷となる。動きを封じられた遊女に抗う力は残っておらず、後は裁きの刻を待つのみだ。
自ら命を絶ったと言われる遊女は、何を想って檻の中で死んだのか。ティアンは朧気ながら遊女の気持ちに共感し、自分の心の中を彷徨い始める。
届く筈のところに届かない、気が狂いそうな程もどかしい想いをそう呼ぶのなら――。
「さよなら幽霊、否、ドリームイーター。もう、かなしいきもちにとらわれることはない」
ティアンは瞬時に遊女の頭上に転移して、呪力の刃に足を乗せ。鎖に縛られた首筋を狙い――死へと誘う灰色の幻影が、遊女の咎を断ち斬った。
遊女の霊は霧のように消滅し、戦いを終えた広間は深い静寂に包まれていた。
藤次郎は部屋に置かれていた花瓶に花を供えて、手を合わせて遊女の冥福を祈った。
「成仏できるようにね、本当に幽霊がいるかはわからないけどさ」
アガサは障子窓に腰掛けながら夜空を見上げ、淡い光を見つめて思いを巡らせる。
もしも遊女の噂が本当だったなら、魂はあの空の彼方に届けられただろうか。
金色の瞳に映る月を侘しく眺め、漠然とそんなことを考えていると。煙草を咥えたハンナが隣に寄り添いながら、アガサを宥めるように優しい声で囁いた。
「……向こうでは結ばれると良いな」
在りし日の遊女も、こんな風に月を愛でていたのかもしれない。
儚く散った命を偲びつつ、ハンナは煙草に火を点け弔うように紫煙を燻らせた。
――全てに決着を付け、束の間の平穏な時間を過ごすケルベロス達。
それぞれが思いを抱く中、煉三が思いを寄せるのは事件の元凶たる魔女だった。
その行方は未だ掴めておらず、欠けた心を埋める興味は何なのかと考察をする。
自身の時は消えろと願い続けて、叶ったと思えば代わりにそこが地獄と化していた。
「……会ってみたいな」
心を無くして地獄を得たが故の共感か。世の中ままならないものだと独り言ちながら。
見果てぬ影を探すかのように、踵を返して闇夜の中へと舞い戻っていった。
作者:朱乃天 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2016年9月6日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 6/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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