ホシクラゲの散歩道

作者:東間

●弾ける驚き
 ぽわ。ぽわぽわ。ぽわわ。
 体内に星々を浮かべたクラゲ達が、真っ暗闇の中を乱舞する。
 明るくなったり、暗くなったり――静かに瞬く光は弾けるサイダーで、半透明の体はゼリーの様にぷるんと甘く、一口囓れば口の中で小さな星が弾ける。そう知っている幸太は、両手をぱちんと合わせ礼をした。
「ホシクラゲさん、ありがたくいただきまー……あれ?」
 目の前に来た『ホシクラゲ』が、ぽわ、と音を立てながら一回り大きくなった。きょとんとしていると、また一回り。すると、そのまた更に更に更に。
 全身をひんやりとした空気が包み、目の前ではクラゲ達の持つ大小様々な星が瞬いて、幸太は見とれていた。
 その間に他のホシクラゲも集まって、気付けば目の前には巨大化したホシクラゲがどどん。むぎゅむぎゅと圧され始め、幸太は流石に慌て始める。
「うう、く、苦し……!」
 たすけて、と必死に手を伸ばした。
 途端、ざあっと浮上する感覚に襲われ目の前が真っ暗に――と思いきや。
「ッ!? ……ぁ……あれ?」
 ホシクラゲも、目の前でぴかぴかしていた星の光も無い。
 びくびくしながら目を凝らせば、そこは自分の部屋。よかったと安堵する幸太だが、飛び起きる程の夢は招かれざる客を呼んでいた。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『驚き』はとても新鮮で楽しかったわ」
 第三の魔女・ケリュネイアの鍵が、幸太の心臓を穿つ。
 
●ホシクラゲの散歩道
 お化けやモンスターに襲われたり、足元の床が無くなって真っ逆さまに落ちていったり。
 そんな『夜中に飛び起きてしまうくらい、驚きで満ちた夢』を見た子供がドリームイーターに襲われ、『驚き』を奪われる事件が起きている。
「今度の被害者は、白木・幸太っていう男の子だ。今はベッドの上で気を失っているだけで、外傷は無いよ」
 ケルベロス達に報せたラシード・ファルカ(赫月のヘリオライダー・en0118)は、幸太の『驚き』から生まれたドリームイーターの撃破を依頼した。
「残念ながら、その子を襲ったドリームイーターの姿はもう無い。けれど、『驚き』から生まれたドリームイーターさえ倒せば、その子は目を覚ましてくれる筈さ」
 幸太の『驚き』から生まれたドリームイーターは、巨大なクラゲの形をした1体のみ。半透明な体のあちこちに星を浮かべ、淡く明滅する様は幻想的だ。
 しかし効果の重ね掛けを得意としており、ヒールグラビティも使う為、油断は禁物だろう。
「敵は被害者宅近くをうろついているよ。誰かを驚かせたくて仕方ないらしいから、被害者宅近辺を歩いていれば向こうからやって来てくれるんだ」
 遭遇時は20cm程の個体だが、相手を驚かせようと体を膨らませ、一気に3m程にまでなる。
 それで驚かなかった相手を優先的に狙う性質がある様だが、それ以外にも1つ、少し変わった特徴があるとラシードは笑った。
「食べられるんだよ。甘いサイダー味で、囓ればパチパチするだろうね。といっても、一時的に『美味しい』と感じるだけで、それはすぐに消えて無くなるんだけど」
 そんなクラゲが出て来る夢を見た幸太は、お腹が空いていたのか、それとも甘い物が好きなのか。
 何であれ、子供らしい無邪気な夢が、こういった形で利用されるのは宜しくない。ラシードはうんうん頷いた後、改めてケルベロス達を見た。
「白木・幸太君が今度は楽しい夢が見られる様に。クラゲ退治、頼んだよ」


参加者
小華和・凛(夢色万華鏡・e00011)
幸・鳳琴(黄龍拳・e00039)
イェロ・カナン(赫・e00116)
四乃森・沙雪(陰陽師・e00645)
リラ・シュテルン(星屑の囁き・e01169)
土竜・岳(ジュエルファインダー・e04093)
リルミア・ベルティ(錫色の天使・e12037)
相馬・碧依(こたつむり・e17161)

■リプレイ

●ほしとであう
 深夜の住宅街は日中と比べやや気温が下がっていて、過ごしやすい。リルミア・ベルティ(錫色の天使・e12037)は周囲に誰もいない事を確認すると、後ろを振り返った。
「この時間帯となると、さすがに出歩く人はいないみたいですね」
 戦闘発生の恐れがあるので外出を控えるよう、四乃森・沙雪(陰陽師・e00645)が近隣住民に通達した事も効を成したのだろう。彼女の言葉に沙雪は僅かに安堵の色を見せ、頷き返す。
「子供の純粋な驚きを利用して生まれたドリームイーターか。何とかしてあげたいね」
「愛らしい他愛ない夢を元にドリームイーターさんを生み出すなんて、酷いです。幸太くんをお救いしましょう」
 義憤を浮かべた土竜・岳(ジュエルファインダー・e04093)も、街灯以外明るい物のない場所で、周囲を気にしながら歩いていた。
 幸太の夢に登場した不思議な生き物・ホシクラゲ。今頃、幸太の『驚き』から生み出された夢喰いは家の外に出て、誰かを驚かせようと彷徨っている。
「……あー。ここかな」
 相馬・碧依(こたつむり・e17161)の声で彼らは足を止めた。
 歩いていれば向こうからやって来る。そう聞いていたが、戦うならより戦いやすい場所で――と考え、この十字路を選んだのだ。
 道が交差しているここなら、他と比べ広さも増す。幸太宅からそう離れておらず、人払いをした事も加味すると、ホシクラゲはここに現れるに違いない。
「見た目はクラゲ、中身は星灯り、味はサイダー……まさに夢が詰まったような敵だよなぁ」
 イェロ・カナン(赫・e00116)が甘い赤色の目を細めて言えば、小華和・凛(夢色万華鏡・e00011)もホシクラゲの姿を想像して微笑んだ。
「漢字に直したら星海月、かな。……きれいな名前だね」
「クラゲ……以前父様に連れて行ってもらった水族館で見ました」
 呟いた幸・鳳琴(黄龍拳・e00039)にとって、クラゲは思い出のひとかけらでもある。落ち着いた表情の奥で、ちり、と感情が燃えた。
「微笑ましい夢をデウスエクスに利用させはしませんよ……っ、と」
 視界にぴょんっと飛び込んできたのは、くりくりとした銀色お目々。
 鳳琴がぱちりと瞬きをしたのが嬉しいのか、少女の視界に入り込んだ翼猫ベガは、尻尾を立てて周りをトコトコ歩き回る。人懐こい相棒の姿に微笑むリラ・シュテルン(星屑の囁き・e01169)だが、かすかに聞こえた『音』でその表情を引き締めた。
「可愛らしい、夢を、血で汚す訳には、参り、ません」
 他の者達も同様に表情を、もしくは纏う空気を変えていく。沙雪は指で刀印を結び、神霊剣・天の刀身をなぞる様に動かした。
「陰陽道四乃森流、四乃森沙雪、参ります」
 その間も『ぽわ』というかすかだった音は少しずつ大きくなり、その音をハッキリさせていく。そして。
(「あ。コレは食べても平気そー」)
 暗闇の向こうから現れたホシクラゲを見て、碧依はそんな感想を抱いたのだった。

●さんぽ
 ぽわわ。ぽわ。
 不思議な音と共に、半透明な体のあちこちで星の煌めきが瞬いている。丸みを帯びた傘も、飾りの様に揺れる触手もつるりとしていた。
「ふおっ……これは、これは」
「こんな海月さんがいるなんて! 音を立ててピカピカ綺麗です!」
 リラは円らな瞳を更に丸くして小さく跳び上がり、岳は驚きと一緒に感動を口にする。しかし、2人のこれは驚いたフリ。
(「針をさして、ぷちっと、したくなる、お姿、です、ね」)
 リラの想像が現実になったなら、弾けて甘いシロップと一緒に星灯りが溢れるかもしれない。そんなホシクラゲに、白雪とベガも熱視線を注いでいる。
(「……驚かないようにね」)
(「驚いちゃ、だめ、よ。我慢、して、ね?」)
 ――と、主達がひそり思っていた時だ。
「きゃっ……!? どんどんクラゲが、大きくっ!?」
「えっ!?」
「……マジ?」
 鳳琴とリルミアが驚きの声を上げてみせ、2人に続いたイェロは素で驚いた。体長20cm程だったのが約3mに膨らむのに掛かったのは、僅か数秒。しかしいつまでも驚いてはいられぬと一仕事。
「それじゃあ、美味しく頂かせてもらうぜー?」
 イェロの展開した立入禁止テープが十字路をぐるりと囲む。
 その中心で十字路を明るく照らすホシクラゲが、傘にぷかりとモザイクを浮かべた。巨大な口となったそれが沙雪を狙うが、間に割り込んだ凛が代わりにそれを喰らい――。
「あ、ひんやりしてる」
 その一言に鳳琴は一瞬、ぴくり。だがアスファルトを蹴った勢いは殺さず、腕を刃の様にしならせ一撃を叩き込んだ直後、碧依がスマホの角で思い切り殴りつけ――かぷ、がぶり。
「――不思議な感じがしますが……甘いサイダー味……」
「んー、これってはじけるキャンディっぽい?」
 翼猫・ララの羽ばたきで頬を撫でられながら囓った箇所を見れば、そこはぷくりと膨らみ元通り。どうやら食べても食べても消えないらしい。
 リルミアはホシクラゲの傘をちらりと見て、前衛を癒し支える雷壁を編む。
「おかわり自由という感じですね」
「うん、何だか便利だ」
 パキリと緑の錠剤を割った凛は、呪詛が1つ祓われるのを感じながらパートナーたる翼猫を見やる。
「白雪も、一口食べてごらん」
 戦場で鮮やかに咲く花から沸き立つ胞子。それで傷癒す主の声を受け、ふかふかの白猫が翼を広げる。力強い羽ばたきを見せた後、うねる触手をひらりと躱すついでに一囓り。
「味はどうかな、おいしい?」
 にゃあん、の鳴き声と共に長い尻尾がピンと立ち、ぷるると震えた。
 ホシクラゲがぽわわ、と音を響かせたそこに雷爆ぜる神速の突きが迫る。
「簡単に見切れると思うな」
 沙雪の一閃は長い触手を鋭く抉り、ホシクラゲの傘がぼわんと揺れる。痛い、という様な動きは、その巨体とソーダ味という性質も相俟って目を引き、イェロは「おー」と声を漏らした。
「このデカさもあれば、みんなで食べても直ぐにはなくならねぇかな?」
 振るう星辰の剣でホシクラゲにも負けない輝きを描けば、岳が具現化させた光の盾も眩い光を放った。
「では、しっかり攻撃しながら頂くとしましょう! さあ、大きな光るお星さまが護りますよ!」
 癒しと加護の輝きが凛を守り、すべてのひとを守ろうと、リラとベガの祈りが戦場に小さな星々を生む。そこから駆けた光は矢となってホシクラゲを射抜き、ベガの羽ばたきは更なる加護となるべく前衛を包んだ。
 と、目の前で大きくうねる触手にベガが飛びついて――かぷり。『美味しい』があるのは一瞬だけと、そう解っていても。
「むう、ベガや、皆さまが、羨ましい、です」

●ほしはまたたく
 十字路の中心で触手を揺らし、星々を瞬かせるホシクラゲは、戦闘中でなければ踊っている様に見えたかもしれない。
 しかし、幻想的な光を灯す体から浮かび上がったモザイクは、明確な殺意と敵意を孕んでケルベロス達へと放たれる。
 まずい、と思った碧依の前へ、薄灰に黒の縞模様持つ翼猫が飛び出した。どぷん、と呑み込まれるも、ララは頭を振りながら着地して見せる――のだが。
「ララも食べなよー。これ『は』だいじょーぶ」
 主の言葉にララの耳が横向きにぺたり。直後、極限へと至った鳳琴の精神がホシクラゲの傘を爆破し、ホシクラゲが僅かに仰け反ったそこへ、リラもカプセルを投射して中身を降らせた。
 ホシクラゲが巨体を大きく揺らし、ぽわわん、と一層大きな音が響く。再び光の盾を具現化し、ララに強い癒しを送って呪詛を払った岳は、おや、と首を傾げた。
「これ『は』?」
「あー、この間ちょっと焼き金魚を」
 碧依はスマホをホシクラゲに向け、へらりと笑う。放った電波は強烈なモノを孕んでいたからか、ホシクラゲがぶるると震えた。
 その動きに合わせ、戦場を照らす光が揺れ踊る。そこに降った別の光は、脚に重力の圧を纏わせたイェロの流星蹴り。肉も力も大きく削ぎ落とす一撃にホシクラゲの動きが鈍り、イェロはきらりと目を光らせた。
「……ちょっと失礼して、いただきまーす」
 ぱくり。
 舌の上で弾けた星は、ひんやりとした喉越しと共に泡沫となって消えたけれど。
「……ん、美味し」
 ぺろ、と唇を舐めるその周りをリルミアの編んだ雷壁が包む。
 厚い支えが充分機能している今ならと、凛は攻撃に転じた。敵はその特性から、名前の可愛らしさとは逆に可愛らしくない攻撃グラビティを持っている。長期戦は避けたい所であり、何より。
(「……食べてみたい」)
 言うなればひとときのおやつタイム。ぐるんと竜槌を振るい放った竜砲弾がホシクラゲの傘で爆ぜ、衝撃で揺れ踊った触手が目の前で瞬いた。それを――ぱくり。
「この感じ、駄菓子みたいだね。大人になってもおいしい味だ」
 その感想に碧依が再びララを催促する。イカ耳状態のまま羽ばたいたララが、一瞬躊躇を見せた後、バッとホシクラゲの触手に飛びついた。翼猫を払おうと触手が大きくうねり、ぽーんと放り出されたララだが――。
「ニャン!」
「ほらー、これ『は』だいじょーぶって言ったじゃん」
 どこかゆるいやり取りだが、ホシクラゲに生まれた隙を、刻まれた傷跡を沙雪は逃さない。
「我が一刀は空を断つ」
 その一太刀は正確に傷を押し広げ、弾け飛んだホシクラゲの欠片をすかさず掴み、口に放る。甘い星が弾ける感触は、成る程、確かにソーダ味だ。
 そんなホシクラゲは動きを随分と鈍らせており、星灯りも薄れつつあった。この瞬きも味わいもそろそろ終い――それを察した岳の胸に憐憫の情が生まれる。
 いくら他者を驚かせても、第三の魔女によって生み出されたホシクラゲの心は、決して満たされないのだろう。
(「……そう生まれ落ちさせられた貴方には 止める術はないのしょうけれど。お可哀想に――倒して呪縛からお救いします」)
 鳳琴が輝く竜をその拳に現し、ホシクラゲの足元――傘の真下に踏み込んだ。
「さぁ、これで勝負だっ!」
 突き込んだ拳から迸った竜がホシクラゲの全身を駆け昇り、ゼリーの様な体が一際大きく揺れ踊った瞬間、岳は『トポ』の先端を向けて叫ぶ。
「ビリビリしちゃってください!」
 溢れた電撃はホシクラゲの傘に落ち、一瞬の間の後、ホシクラゲの巨体から、ふにゃんと力が抜け始めた。終わりを迎えた敵の姿に、鳳琴はハッとして振り返る。
「今ですリラさん!」
「は、はいっ……! リルミア、様、岳様、わたし達、も……!」
「え、ええ!」
 誘われ、駆け寄り――触れたホシクラゲは、最初と変わらぬひんやり感。ぷちりと一口分ちぎったリラに続き、リルミアは傘に齧り付く。岳も触手にぱくりと食い付いて、
「うーん、今の季節にぴったりですね!」
(「こんな食べ方をしているの見られたら、お祖母ちゃんに怒られそう……でも」)
 満面の笑みと、鬼籍となった厳しい祖母への密かな恐れが生まれる前で、ホシクラゲの体はプリズムとなって消えていく。そんな夢の終わりは――。
(「もう一口食べたかったかも」)
 ほんの少しだけ、名残惜しかった。

●おやすみ
 戦いの痕跡はヒールグラビティで。戦いを終え、癒すという片付けを終えた後、沙雪は弾指を行い日常へと空気を切り替える。
 イェロは、最後はやっぱりこれだと笑顔で言って両手を合わせ、パチンと軽やかな音を鳴らせた。
「ご馳走様でした。ふわふわ光る星海月は絶品だったなぁ」
 今の時期なら、日々のおやつや帰宅時の癒しにぴったりだろう。持って帰れないのが少しばかり残念だと笑う声に、異議を唱える者はいない。
 最後に一口味わえたリラは、笑顔で旅団仲間でもある少女達の隣に駆け寄った。一緒に駆け寄るベガもどこか楽しげにぴょんぴょん跳ねている。
「鳳琴様、碧衣様、お疲れさま、でしたっ」
「んー、お疲れー」
「お疲れ様です」
 戦いながら味わったホシクラゲ。あの触感と味は既に消えてしまったが、記憶の中に刻まれている。それを思い出したリルミアは、幸太の家がある方角を見た。
「夢の中でもホシクラゲを食べられなかった幸太くんにも、ちょっと食べさせてあげたかったですね」
「……私も空に浮かぶ雲を食べてみたいと、そう思ったこともあったっけ……」
 自分の夢を思い出した鳳琴は頭上を見る。今は暗いが、青空の白や雨降らす鈍色、そこにある雲の味わいはどんなものだろう。
「無邪気な夢は、楽しいままに」
 『自分の夢に出たホシクラゲが夢喰いとなった』など、知らないままの方がいいだろうから。
 幸太宅の方をちらりと見た岳は、そうだ、と手を叩く。
「今頃は意識を取り戻して、お部屋の灯りをつけているかもしれませんね!」
「それなら、遠目からでも無事を確認出来そうです」
「あ。じゃあ、」
 自分の足にふかふかの体をすり寄せる白雪の頭を撫でながら、凛はひとつ提案した。自分はあまり驚けなかったが、悪い夢ではなかった。だから。
「帰りに駄菓子屋にでも寄って行こうか」
 甘い夢の続きを現で見るのも、そう悪くない。

作者:東間 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年8月28日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 9/キャラが大事にされていた 1
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