男の角刈りは絶対モテる明王!

作者:柊暮葉


「男のモテは角刈り、これが最強!」
 大通りに面した美容院の前。
 歩道一面を占拠して、全身に羽毛が生えた変な男が説法をしている。
 彼の前には10名ほどの信者。
「モテたいんです! 女の子にモテモテになりたいんです!」
「うむ。そのためにはまずそのうっとうしい茶髪のロンゲを切らなければならぬ。すっきりと男らしい角刈りに! そうすれば彼女の十人や二十人、たやすく手に入れる事が出来るぞ!」
 目を輝かせる茶髪信者に、ビルシャナは力説する。
「男のモテは黒髪角刈り、それに白い歯と筋肉さえあれば女子はみな落ちる! 角刈り、角刈り、角刈りはモテ最強なりっ!!」


「男性の髪型は角刈りが最強、みな男はみな角刈りにすべしというビルシャナが現れました。大至急退治してください」
 セリカ・リュミエールが説明を開始し始める。
 結真・みこと(ょぅじょゎっょぃ・e27275)を含む何人ものケルベロスが、ざわめきながらもセリカの説明に聞き始めた。
 何で角刈りがモテ最強になっているんだろう。どうしてそうなった。
「ビルシャナ化している人間の言葉には強い説得力がある為、ほうっておくと一般人は配下になってしまいます。ここで、ビルシャナ化した人間の主張を覆すようなインパクトのある主張を行えば、周囲の人間が配下になる事を防ぐことができるかもしれません。ビルシャナの配下となった人間は、ビルシャナが撃破されるまでの間、ビルシャナのサーヴァントのような扱いとなり、戦闘に参加します。ビルシャナさえ倒せば元に戻るので、救出は可能ですが、配下が多くなれば、それだけ戦闘で不利になるでしょう」


「ビルシャナの能力は?」
 みことが聞くと、セリカは頷いて資料を広げてくれた。
 ビルシャナ閃光……敵を退ける、破壊の光を放ちます。
 ビルシャナ経文……ビルシャナ以外には理解不能な経文を唱え、敵の心を乱します。
 清めの光……光を放ち、傷を癒します。
「場所は東京都郊外の美容院です。駅前に面した大通りにあるのですが、現れたビルシャナが通りの人間を片っ端に説教して、洗脳し始め、現在10人ほどの男性を集めてしまいました。男性達はビルシャナの説得力のある言葉に操られている状態です。今にも美容院に飛び込んで行って角刈りにしてくれと頼んでしまうかもしれません。大至急、ビルシャナを倒し、信者達を説得してください」


 最後にセリカはこう言った。
「男は角刈り……。それが好みの女性もいるでしょうが、全員そうという訳ではないですよね。早く信者達の目を覚まさせてあげてください」


参加者
生明・穣(サキュバスの自宅警備員・e00256)
望月・巌(ミスタームーンライト・e00281)
トリスタン・ブラッグ(ラスティウェッジ・e01246)
翼龍・ヒール(かつて夢見た栄光を・e04106)
ロザリア・レノワール(黒き稲妻・e11689)
セラ・ギャラガー(紅の騎士・e24529)
スライ・カナタ(彷徨う魔眼・e25682)
結真・みこと(ょぅじょゎっょぃ・e27275)

■リプレイ


「角刈り! 角刈りこそモテる!」
 美容院の前で、鳥人間が喚いている。
 面白そうに見守る見物客。
 そこにすっとサキュバスの青年が近づいて行く。彼がサキュバスだと分かったのは、同性異性に関わらず、決して逆らえない魅力を発していたからだ。彼が現れると、遠く取り囲んでいた見物客達は誘蛾灯に誘われる虫のように彼の方に吸い寄せられていった。
「此処はこれから少し色々と有るから私に免じて暫く近付かないで下さいね」
 生明・穣(サキュバスの自宅警備員・e00256)がそう告げると、ほとんどの見物客達は有無を言わずに頷いて、その場から立ち去った。残った客達は望月・巌(ミスタームーンライト・e00281)の隣人力や、セラ・ギャラガー(紅の騎士・e24529)の割り込みヴォイスによって避難誘導されている。
 最後に空を飛んできた結真・みこと(ょぅじょゎっょぃ・e27275)とトリスタン・ブラッグ(ラスティウェッジ・e01246)がキープアウトテープを美容院の周囲の歩道に張り巡らせた。
「なんだ、貴様らはっ!!」
 説教をして周囲を洗脳していた鳥人間、ビルシャナが叫ぶ。その周囲には既に洗脳されてしまったらしい10人の配下。
「ぬう……。男ども! 何故、角刈りにしないっ!! 男のモテは、角刈りから始まるのだっ!!」
 それから、中の一人、巌の顔を見て一言。
「お前、なかなかセンスがいいじゃないか」
 巌は思いきり嫌そうな顔をしてしまった。
「黒髪角刈り! 筋肉! 白い歯! これぞ男のモテの基本なり! 見たかお前ら! これがモテる男の基本だ!!」
 思い切り嫌がられているのに、ビルシャナは平気で巌に歩み寄ってきて筋肉質な肩を羽根でべしべし叩きながら配下達を振り返る。配下達はおおーおおーと訳の分からない声を立てている。
「角刈り、確かに働く男のフォーマルと言っても良いかもしれません」
 そこで、トリスタンがそっとビルシャナに意見した。
「しかしだからと言って、それだけにしてしまうのはもったいないとは思いませんか。顔立ちや体格に、そしてそれぞれのこだわりを表せる髪型を強制してしまっては、せっかくに魅力が半減以下です。髪型はその人に合ったものが一番です」
 実にまっとうな正論である。周囲のケルベロス達は、皆、うんうんとトリスタンの言葉に頷いている。
「貴様ぁああああ!!」
 ビルシャナは目を血走らせてコケコッコー! と鳴く鶏のような形相に。そうしてトリスタンをビシっと指差した。
「モテないだろう! モテるはずがないっ!」
「…………」
 モテるもモテないも、トリスタンは子持ちだ。子育て中のパパだ。モテてどうする。というか、モテなかったら、子供が出来ないではないか。しかし平気でそんな失礼な事を言っちゃうビルシャナ。
「なんなんだその赤い軟弱な髪型は。さっさと美容院で黒髪に染めて来い! そして角刈りだ! そうすれば軟弱なお前だってきっとモテる!!」
 全然話が通じないビルシャナに対して人のいいトリスタンは言い返せない。
「角刈りが格好いいとして皆がそれになった時それは普通になるんですよ。その時貴方達は何を持ってモテると言うのです。それは角刈り以外の個性ではないですか? ならば今ある個性を生かしより自分に合った髪型を見付けるべきでは」
 そこで生明が感情のこもった声でそう言った。これも正論。文句のつけようがない。
 それを聞くと、配下達の何人かがひそめた声で話し合い始めた。生明の言葉に揺り動かされたのだろう。その様子を見て、生明はビルシャナに向き直る。
「自身で角刈りを極めた上で人に勧めるだけの魅力を引き出す努力しましたか。皆同じになれは没個性への凋落の道ですよ」
「ふっ、貴様。制服をなんだと思っている」
「は?」
「学校でも職場でも、皆一律に制服を着るのは、それが最高のおしゃれだからだ。その最高のおしゃれの上に皆の個性が際立つ、それが日本の学校! 日本の社会! 私はその新たなる頭の制服として角刈りを布教しているのに過ぎない!! 男達は最高のおしゃれとして角刈りという制服を着ろ!! そしてモテれ!!」
 あまりに訳の分からない論理に生明はぽかんとしてしまう。
「男の角刈りはモテる……ねぇ?」
 そこで、ビルシャナも認めたモテメンの望月が声を張り上げた。配下達に向かって。
「良いか、お前ら! 俺はこう見えて結構モテるんだ、けどそれは髪型のお陰じゃねぇ。モテる男は気が利くだとか、マメだとか、相手を喜ばす事をしてる奴だ。髪型を気にする前にハートを磨くんだな!」
 モテる男は、マメである。そして相手の気持ちを察して、思いやりを持って行動出来る。そういう基本を望月は説いた。
 それにはやはり揺さぶられてしまう配下達。
 望月にモテテクを聞きたそうな顔になってる。そこに望月はさらに揺さぶりをかける。
 ビシっと今度は望月がビルシャナを指差して声を張り上げる。
「あと、この鳥人間を良く見ろ……こいつ、モテてると思うか?」
 真夏に全身羽毛の鳥人間。凄くよく言って、もふもふしてますね、としか言えない羽毛人間。それと、筋肉むきむきモテメンを見比べて、配下達は、ふらふらと望月の方に寄ってきた。モテテクを盗みたいのであろう。
「ふざけるなー! 私はモテるー!!」
 すると、ビルシャナは朝の雄鳥のように叫び始めた。
「私はモテる、モテるぞ~。ガールフレンドは各都道府県に三人ずつ! 電話とメールは24時間ひっきりなし! 道を歩けば彼女に当たる! 私はモテ系ビルシャナだ! その私の言うモテが角刈りなのだから、角刈りこそ真実のモテだ! 納得しろ、お前ら!!」
 そんな見え見えの嘘に誰が引っかかるかと、ケルベロス達は侮った。しかし、配下達はくるりとビルシャナを振り返って、
「納得します」
「納得しました」
 真顔でそう言う。満足するビルシャナ。
「ええええええ!?」
 仰天したのはケルベロス達の方である。恐るべし、ビルシャナの言葉の説得力!
「またこういう刈り上げ系か……何時もビルシャナ達はこうだな」
 そこで進み出たのは角刈りビルシャナに当たった経験者であるスライ・カナタ(彷徨う魔眼・e25682)である。実例を出せば、配下達をビルシャナから引きはがせると思ったのだ。
「良いか、私は前にお前達が言うような男は刈り系の髪型が一番! という奴らに会った事があるが……女性陣に大不評で全くモテて居なかった。気づけ、その髪型はもう時代遅れで異性にモテないんだ……! それと白い歯と筋肉を揃えれてもモテない奴はモテない。問題はそこではないだろう、現実を見ろ。そのビルシャナも現時点でモテていない」
 スライは言い切る。何で、真夏に羽毛男がモテモテのはずがあるだろうか。
 すると配下達はビルシャナとスライの顔を見比べて、そろそろとスライの方に歩み寄ってくる。スライの言う事が当たっている気がしたのである。
「私はモテる!!」
 しかし、そこでまたビルシャナは説得力を発動。
「私はモテる~、私はモテるぞ~、私はモテるのだ~、女性は皆、私を見ただけで腰砕け~、私に首ったけ~、世界中の女が私の毛並みを褒め称え、もふもふさせてとすり寄ってくる~」
「納得します」
 すると即座に、剥がれかかった配下達は、ビルシャナの方に戻ってしまう。これにはスライも他の男性軍も参ってしまって、正真正銘の女子達の方を振り向くしかなかった。現実を思い知らせてやってくれ。
「みこ、ある人に言われたんだ……今の時代、王子様を待つんじゃなくて自分で捕まえるんだって!」
 そこでみことが半泣きで訴え始めた。
「だからみこは王子様をみつけ……たいのに、角刈りばっかりなんてやだよ! ほしょくする王子様は髪の毛サラサラで、身長高くて、優しそうで、清潔感ある方がいいなって、思うんだよ! ま、まあ、たまたまみこの王子様が角刈りだったなら? しょうがないけど、角刈りだから誰かの王子様になれるなんてことはぜーったい、ないんだからね! 女性のみなさん、どーですかー!」
 ピンクの幼女が涙の訴え。
 それにすかさず、翼龍・ヒール(かつて夢見た栄光を・e04106)が乗った。
「人には個性というものがあります。確かに角刈りがモテる人もいるでしょうが、限りなく似合わない人も同じぐらいいます。そして、そういう人をも無理やり角刈りにするというものは角刈り自体を侮辱しております」
 なかなか冷静な意見である。角刈りだから絶対モテないとまでは言っていないのだ。確かに角刈りが好みの女性もいるにはいるだろう。
(角刈り、筋肉、白い歯、私は嫌いではないけど、人には好みがありますよね。それにしても鳥っぽい見た目の人に角刈りを勧められるのはどういう気持ちなんでしょう)
 ヒールはそういう気持ちでいる。
「だからそれは、先程の制服論が答えだ。角刈りという最高のおしゃれの上で、個性を発揮すればよい! さすればみなモテる!」
 相変わらずビルシャナは無茶苦茶で、配下はそれに頷くばかり。
 そこでセラが言った。
 ちなみに、セラは来る前にスマホで検索をかけて角刈りの画像を見ている。感想は、
「これは、ないな」
 でしかなかった。格好悪いどころじゃない。
(戦前の時代を描いた映画によく出てくるみたいだね。こんな人、今の時代にまだ居るのかな?)
 そう思いながらビルシャナに向かう。
「貴方は角刈りが一番だと説いているけど、貴方自身は角刈りじゃないね。実は格好悪いと思ってるんじゃない?」
「失敬な! これは、耳が邪魔になっているだけだ!!」
 ビルシャナはぷんぷんと怒り出した。
「これから、この美容院で角刈りにしてもらうつもりだったんだ! その前に、一緒に角刈りにする仲間を募っていた。そして今日こそ日本角刈り記念日を打ち立てるのだ!!」
「あ、そう……」
 セラは脱力してしまう。それから配下の方へと向き直る。
「君達は個性って知ってる?みんなと同じ髪型だとモテないよ。もし君達全員角刈りだったら、私は君達の区別がつかない。だからモテない。分かる?」
「それは先程の制服論ですから……」
 配下の一人がそう答えた。セラは脱力しながら、断言してしまう。
「まだわからないの? 決定的なこと言おうか? 私は角刈りが嫌いなんだよ。見た目が格好悪いよ」
「え……」
 二十歳の乙女に格好悪いと断言されて、モテたい男達は硬直する。女性にここまでキッパリ言われたら、納得する事など出来ないだろう。セラはしてやったりと笑う。
「惑わされるな、貴様ら!」
 そこで、ビルシャナはありえない事を言い出した。
「このヴァルキュリアは、男だ!!」
「ええーっ!?」
「男が、この世にモテメンを増やすまいと嫉妬して、女装しながら邪魔して来ているのだ。私は真実を知っている。角刈りが女性にモテないなんて事はない。だから、このヴァルキュリアは男だ!」
 なんと言う無茶苦茶な理論。しかし、配下達は
「納得します」
「ええええええ!?」
 あまりのビルシャナの説得力に、セラも含めケルベロス達は母音しか叫べない。
 そこに進み出たのが、ロザリア・レノワール(黒き稲妻・e11689)である。もうこうなったら、角刈り男子を全否定!
「角刈りなんてまだやってるの?  それ流行らないです。モテないです。今はスキンヘッド。これ最強です。頭の形の良さをストレートに表現する、最高の髪型ですよ。ずばり女子がビキニを着て、ウエストラインを魅せるのも、男子がスキンヘッドで頭の形を魅せるのも同じことなのです。ここは男らしくばっさりいっちゃいましょう!」
 これには周囲のケルベロス達もぎょっとした。
「何を言う! 角刈りの男らしさこそ最強!」
「スキンヘッドこそ最強よ! あ、言っておきますけど、私、女性ですからね!?」
 ロザリアはビルシャナに全く譲らない気迫でスキンヘッドを押す。
「何!」
「あーでも、無理矢理確かめようとしたりしたら、痴漢として極刑に処しますから! あと私を男性扱いするなら、その法的根拠を求めます!」
 ロザリアとビルシャナは物凄い視線で睨み合った。まるで、電流のような瞳と瞳の戦いである。
「角刈りこそ至上! 角刈りを侮辱する輩は許さない! 今ここで、天誅を喰らわしてやる!」
「望むところよ!!」
 これにて、決戦開始。


 まずはセラやトリスタンが手加減攻撃で配下達を叩きのめしていく。ケルベロスの前にあえなく崩れる配下達。
 ビルシャナがビルシャナ閃光を放ち、近づいて来るケルベロス達をはね飛ばす。吹っ飛ばされるみこととスライ。そこにすかさず、生明がサキュバスミストでヒール。
「オーッホッホッホ!! 勝てば正義ですわ! 貴方の主張が正しいのならワタクシたちに勝ってみなさいな!」
 性格の変わってしまったヒールがビルシャナにグランドファイアで焼き鳥にしようとする。
 ビルシャナは清めの光で回復、間髪入れずにビルシャナ閃光。
 その攻撃を受けながら、望月がビルシャナに気咬弾を撃ち放つ。命中率が研ぎ澄まされる。
 その望月の影から生明がケイオスランサーで毒効果を与える。顔色が悪くなっていくビルシャナ。
『励起。昇圧、集束……発雷!』
 そこでロザリアが周辺の大気の電子を全て掌に集め始めた。凄まじい電流の輝きがロザリアの手から放たれ、叩きつけられる。恐ろしいプラズマだ。
「そんなに角刈りが好きならば、羽毛の角刈りをお勧めします。鎌でチョキチョキ。ついでにパーマもいかがですか? 天怒雷鳴でチリチリです」
 実際に焦げてチリチリになっているビルシャナにはさみで襲いかかるロザリア。
 そこに、吹っ飛ばされて機嫌の悪いスライがやってきて、無言でロザリアにバリカンを差し出した。配下達にお仕置きするつもりで持ってきたのである。
「あ、どうも~。それではいきましょうか!」
 ロザリアは自前の発電でバリカンを動かし、ビルシャナの頭に当てていく。そしてスキンヘッドへ!
「や、やめてくれえええ!!」
 朝の雄鳥より喧しい声で叫ぶビルシャナ--そして撃沈。


 戦闘が終わった後、ケルベロス達は各々、周囲にヒールをかけて回っている。
「そろそろ少しさっぱりしたいところですね……私も」
 あらかた片付けを終えたところでトリスタンがそう言った。美容院の中に入るつもりである。
「えっ、角刈りにするんですか?」
 ヒールが思わずそう訊ねた。
「角刈りは娘にも怖がられてしまうので……」
 控えめにそう答えるトリスタン。
「いいお父さんなんだな」
 望月がそう言うと、周囲の空気がほっこりしたものに変わった。トリスタンがどんな髪型で出てくるかは分からないが、個性を主張しすぎず、周囲も否定する必要のないものであって欲しいものである。地球は今日も平和だ。

作者:柊暮葉 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年8月11日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 1/素敵だった 4/キャラが大事にされていた 0
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