ケルベロス大運動会~遠泳パフォーマンス大会

作者:八幡

●ケルベロス大運動会!
 度重なる「全世界決戦体制(ケルベロス・ウォー)」の発動により、世界経済は大きく疲弊してしまった。
 だが、そんな経済状況を打破すべく、否、むしろそんな状況だからこそ、おもしろおかしなイベントを繰り広げ、収益を挙げようということになったのだ!
 それがケルベロス大運動会だ!
 経済が傾いたのなら立て直せばいいのだ、簡単な話である。そのためのケルベロス大運動会だ!
 とはいえただの興行でそこまでの経済効果がある訳もないのだが……ケルベロスが通常の方法でダメージを追うことが無いというところに目を付けた世界中のプロモーター達が、危険過ぎる故に使用できなかった「ハイパーエクストリームスポーツ・アトラクション」の数々を持ち寄り、開催国である『インド』の各地に、巨大で危険なスポーツ要塞を造り上げたのだ。
 なかなかにエキセントリックな企画であるが、いろいろ超人的なケルベロスが行うアトラクションにはそれだけ魅力があるということだろう。何より、何をしてもダメージにならないのは見てる方からしても安心して見れるのだ。

 ともあれ、そんな細かいことは抜きにして、世界中のプロモーターが仕掛けたと言うアトラクションに挑戦し、存分に楽しもうではないか!
 そう、栄えある第1回ケルベロス大運動会の開催地に選ばれた『インド』の地で!

●遠泳パフォーマンス大会!
「ケルベロス大運動会の前夜祭的なイベントとして、インダス川遠泳大会が行われることになったんだよ!」
 長々とした前置きはさておきと、小金井・透子(シャドウエルフのヘリオライダー・en0227)はパタパタと両手を動かして説明を始める。
 透子が言うには、その前夜祭では速度や距離を競ったり地元のテレビ局とタイアップしてパフォーマンスを競ったり、インダス川流域の住民と交流する事ができるようだ。
 また、前夜祭はケルベロス大運動会の前日である、8月10日に行われるイベントだが、イベント終了後の、運動会会場までの交通機関は整備されているので、運動会参加には全く影響は無いとのこと……つまり思う前夜祭を満喫し、さらに運動会も遊び倒すことができるのだ。
「その中でもみんなにお勧めしたいのは、遠泳パフォーマンス大会だよ!」
 なるほどねぇと頷くケルベロスを前に、透子は瞳を輝かせてアピールしてくる。
「この遠泳パフォーマンス大会はね! 観客にアピールしながら3kmの距離を遠泳するんだよ!」
 遠泳と言うが速度などを競うものではなく、見た目や衣装を凝らしたり、歌や踊りなどを交えたりして観客を熱狂させる泳ぎながらのパレードのようなものだ。
 ただ陸を歩くのと違い、インダス川を泳ぎながらと言うところが重要だ。地に足をつけない分やりにくいこともあるだろうが、泳ぐからこそできること、水があるからこそできることも色々あるだろう。
「一番観客を熱狂させた人が優勝なんだって! あ、審査員は地元のテレビ局の人とかがやってくれるよ!」
 ちなみにチームを組んでの参加も可能だが、優勝者は個人で決まるらしい。もっとも、優勝とか関係なくワイワイやるのもよいだろう。
 後は一応、遠泳大会であるため、長時間にわたり同じ場所にとどまったり、川を逆走する行為は減点対象となるらしい。
「それじゃ、運動会を前夜祭から楽しみたい人は是非参加してね!」
 一通りの説明を終えた透子は満面の笑みでケルベロスたちに手を差し伸べたのだった。


■リプレイ

 インダス川のほとりに多くの人が集まっている。彼らの目的は、前夜祭として集まったケルベロスたちのパフォーマンスだ。
 人々はケルベロスがこれから始めるパフォーマンスを期待に胸躍らせキラキラした瞳で待ち続けていた。

 そんな期待に瞳を輝かせる観客たちの前にインド風の出で立ちで生明・穣が現れるとフェロモンを振りまくかのようにどこからともなく取り出した花輪を観客たちへ放り投げる。
 ゆっくりと泳ぎながら花輪を投げる穣の後ろからザイフリートの姿を真似たピジョン・ブラッドが器用に仁王立ちのような立ち泳ぎを見せつけ、さらにその後ろから望月・巌が筋肉をアピールしながら猛烈な勢いで泳いでくる。
 猛烈な勢いで泳いでくる巌とピジョンの間に水の中から現れた嘉神・陽治がデウスエクスを微妙に模したビニール人形を放り込むが同じく水の中から現れた深山・遼が刀を振るうとビニールの人形は簡単に切り裂かれる。
 遼が切り開いた道を巌は泳ぎ切りピジョンの前まで行くと2人は2,3発殴り合う仕草を見せて――へっ、お前やるじゃないか的な笑顔を見せて2人肩を並べて水中へ消えていった。
「「おぉー!」」
 ピジョンたちは、ここ1年の出来事を寸劇にした『ケルベロスの活躍』を見せてくれているのだ。それに気づいた観客もやんややんやと歓声を上げる。
 舞台転換とばかりに遼がどこからともなく取り出した様々な布を周囲に放り投げると水面が一瞬布で覆われて見えなくなる。
 何だ? と観客たちが固唾を飲む中、その布の一部が隆起すると同時に竜の姿となった陶・流石が豪快に水飛沫を上げながら水面に現れた。
『グルアァ!』
 付近の観客を威嚇するように吠え子供たちを怯えさせる流石の正面に、これまた水飛沫を上げて軍司・雄介が現れる。謎のポージングで現れた雄介は流石の威嚇に怯える子供たちにニカッと笑顔を向けた後に、流石に向かって剣を突き付ける。
 それから2人は緩慢な動きで2度3度と切り結ぶ真似ごとをすると雄介は何処からともなく取り出した放水機を流石に向けて……放たれた水を受けた流石はふにゃふにゃと水の中に消えていった。
 見事に倒されたドラゴンに観客から拍手が上がり雄介は笑顔で観客に応える。
 そして陽治が南瓜オバケ風味になったビニールボールを、穣が花輪を観客に投げて渡したのだった。

「おぉ……ぶぶぶ!」
 しっかりとパレードをやっている遼たちに風森・茉依は拍手を贈ろうと手を叩くも姿勢を崩して沈んでいく。
 金魚っぽい残……可愛い水着で遠泳の女王を主張する茉依だが、これは遠泳よりもパフォーマンス主体のイベントである。否、それ以前に水に入った瞬間別の川へが見えた気がしたのだ。
 その後何やかんやで三途の川を渡る気持ちで浮かんでいれば何とかなると気づいた茉依だが、これはこれである種のパフォーマンスだろうか河童の川流れのような。
「!!! ……だ、誰か……エルナを……助け……ゴボゴボ!!!」
 そんな茉依の横をエルナ・トゥエンドが水中とは思えないような激しいダンスを見せていた。水に命を捧げるかの如く踊り狂うエルナに観客からは拍手が沸き上がるが、その湧き上がる拍手が故にエルナの悲痛な願いは届かないのだった。
 いっそ茉依のように水に身を任せてしまえば楽になれるかもしれないが……そんな余裕のないエルナはいつまでも踊り続けるのだった。

 哀れなダンスを続けるエルナの横を新道・当夜と風空・未来が歌いながら優雅に泳いでいく。
 泳ぎながら手を振ったり観客の声援にこたえて笑顔を振りまく当夜と未来は正にアイドルのようだった。そして2人で手をつないで大きくジャンプすると水飛沫が飛び散り、
「未来ちゃん、一緒に行くよっ! 聞いてくださいっ、僕たちの歌をっ!」
「最高のライブをしよう!」
 飛び散る水滴がキラキラと輝く中、当夜と未来は顔を見合わせて……再び観客へ向けて歌を歌うのだった。

 当夜と未来がアイドルしてるのを見たエルナ・エルメリアはやはり全国共通のコミュニケーションと言えば歌! パフォーマンスと言えば歌! と大きく頷く。
「それじゃ、歌います! エル☆エル♪ スターナがばごば!」
 それから自分も歌を歌うのだと張り切ってタイトルを叫ぼうとするエルナだが川の流れは非情である。学校の授業程度の泳ぎならまだしも川で歌を歌いながらとなるとかなりの難易度になるらしい。
「は・な・て! 夜空にががごヴぁ!」
 それでも諦めずに歌を歌い続けるエルナに観客からは頑張れと言ったような声援が送られるが、
「わんわんっ、獲った魚は後で料理してみんなで食べるわんっ!」
 その横ではミック・マーベラスが浮輪をつけながら釣り糸を垂らし魚を捕るわんこをアピールしていた。
 何のアピールかは謎であるが、どことなく愛らしい姿に観客からは拍手が上がり気をよくしたミックは皆で魚を食べるわんっ! て手を振るが、
「わぅぅ、また浮き輪がなくなってるわぅぅ?」
 何時の間にかつけていたはずの浮輪がなくなっていた。慌てふためくミックに櫟・千梨はスイカ型の浮き具を放り投げてやる。
 助かったと尻尾を振るミックに軽く片手を上げて応えると千梨は周囲を見回す。
 見回した先には大胆な水着を纏うパーフェクトなボディでシンクロの要領で踊る天河・麗那が観客を魅了し、それを補佐するかのようにジョン・ライバックが水中で色々していた。
 艶めかしい麗那の姿は現地の男たちにも魅力的だったらしく拍手喝さいを浴びている。
 そしてふと後ろを見ればシャルフィン・レヴェルスがなぜか自分にしがみ付き、上はシャツ下は男性水着と言うあざとい、非常にあざとい恰好のミリム・ウィアテストが仲間たちに触発されたのか何故か水の中に潜るだけというパフォーマンスを披露する。
 ……インダス川集合 後は自由とは聞いていたがいくら何でも自由すぎた。
 しかも何か溺れ始めたミリムに千梨とシャルフィンが手を貸して浮輪の上にあげてやると、
「! 溺れてもがいてる時に服がっ!?」
 何時の間にかシャツが脱げたミリムがじたばたと暴れる。そして暴れるミリムに巻き込まれてシャルフィンが轟沈した。
「俺は泳げぼがげ」
「……暴れると落ちるぞ」
 水中に消えてゆくシャルフィンへそっとスイカの浮き具を投げつつ千梨はミリムのシャツを投げてやるのだった。

 世界共通のコミュニケーションは矢張りエロスである。
「じゃじゃーん! 見やがれハナタレ小僧!」
 だというのに美貌と知性がほとばしると自称するマリオン・フォーレが見せつける微妙な絵が描かれたイラストボードを前に、ルイス・メルクリオは眉間を指で押さえて苦悩する。
 そのイラストはルイスが水死体の様に浮かびその上に立つマリオン姿が描かれており――ルイスは力の限りのチョップでそれをたたき割ると遠くかなたへ投げ捨てた。
「ってホンゲェエエエエエエ!! 何お姉ちゃんの力作かち割ってくれちゃってんだこの野郎!!」
 遠くでぽちゃんと水音を立てるまでポカンと見送っていたマリオンだったが、たっぷり1分ほど間を置いてから何をされたのか気づき、アホ毛全部毟るぞ!! シャーッ!! と怒りを露わにする。
 ルイスはとうとう暑さで頭の中身が傷んだか……何て思うもいつもの事だと思い直し、そして日頃の恨みが沸々と湧き上がる。この喧嘩の最後は読めているが、それでもやらねばならぬ時があるのだ!
「サラサラキューティクルの俺に、アホ毛なんぞ存在せんわギシャアアアアア!」
 マリオンと同じ土俵までルイスは下がり、がっつり四つに組んで――。

「じゃあ大山君、色んな人に見られて緊張するけど、3キロ泳いでみよう」
 2人仲良く水死体のように流れていくマリオンとルイスを他所に、大原・大地と大山・大地は仲睦まじく泳いでいく。
「大原さん、お願いします……皆に見られている……」
 見られる事を意識してか、大地たちは2人揃ってブーメランパンツを履き、豊かな腹をこれ見よがしに見せつけている。
 何故見せつけているのかは謎ではあるが、水泳初心者だという大山・大地を引っ張って大原・大地は泳いでいく。
 途中、1人が1人の背中に乗る大亀子亀ごっこや、2人並んで流れる浮島ごっこなどで遊び、2人は2人だけの時間を楽しんだのだった。

「インダス河を制すのはこのボブだ! まちがえたボクだ!!」
「優勝して一生ヒキコモリ出来るくらいの賞金貰うぞー!」
 一体何を制する気なのか八王子・東西南北は眼鏡のままにインダス川を犬かきで泳ぎ、そんな東西南北に犬耳を装着させてアスカ・アサッテカが跨る。
 東西南北の眼鏡に対する並々ならぬこだわりはさておき、このままアスカを乗せて泳いでいるだけでは只イチャイチャしに来た人たちになってしまう! 非リアのはずなのに!
 そして東西南北は多摩川のピラニアと呼ばれた勇姿を見せるべく――何やかんやあって親指を立てながらガンジスに沈んでいったのだった。
 東西南北を看取ったアスカはそっと目元を拭い、一言つぶやいた。
「……インドにヒキコモリの旗を立てよう……」
 眼鏡を添えてね。

「アピール、ねぇ。何をしましょう?」
 日生・遥彼が首をかしげている横でアルレイナス・ビリーフニガルは猛烈な勢いで背泳ぎを見せつける。
「水練・ジャスティス泳ぎッ!!」
 それからくるくる横回転を加えて、もはや背泳ぎなのか何なのか分からない泳ぎ、ジャスティス泳ぎを披露する。アピールポイントとかは特にないけれどジャスティス力が高まればすんごいジャスティスなのだ。
「うわっ」
 そんなアルレイナスの横に緑色の物体が浮かび上がってきたと思ったら、その口がカパッと開き、
「ふふふ驚きました? 食べちゃいますよ、がおー……なんて」
 ワニの浮きぐるみを着込んだフローネ・ハイデルベルクが顔を出した。川なので定番のサメでなくワニを選択したというフローネだが、どちらも唐突に現れたら怖い点では同じだ。
 びっくりしたじゃないですかーなんて胸を撫で下ろすアルレイナスにフローネが再びふふふなんて笑っていると
「ほら、もっと気合い入れて泳がないと捕まえちゃうわよ?」
 今度は後ろからバタフライで遥彼が迫って来た。捕まえて一体何をする気なのかは不明だが満面の笑顔で迫りくる遥彼の姿にアルレイナスとフローネは取りあえず逃げる事にしたのだった。

 爆発を利用して飛魚のように飛ぼうとしていた二藤・樹だったが、残念な事に爆発するものがなかった。二藤・樹がどうしたものかと考えていると、
「!?」
 後方から猛烈な勢いで泳いできたフローネたちに惹かれて高く空へ舞い上がった。そしてそのまま水面に落ち2度3度跳ねて前に進み……、
「がぼらぼ、ぐおらぶぼぶびらす!」
 そこへさらに川底のごみを拾いながら突進してきた愛宕・幸に跳ねられて前方に大きく飛んで行ったのだった。

「ども、ありがとうございましたー」
 そんな事を叫びながらどこか遠くへ飛んで行った樹を見送り飛魚やるならあの位の覚悟が必要なのだろうかとツヴァイ・バーデは考える。
 そしてふと視線を落とせば藍染・夜が岸辺の女性に流暢な言葉で語りかけていた。また軟派してるとツヴァイが感心していると、
「負けたやつは罰ゲームが待ってっから、せいぜい頑張れよおめぇら!」
 燈・シズネがツヴァイたちへ1声はっぱをかけてから猫の姿に変身する。そしてシズネはきゅーとな前足で器用に犬かきで……どこか違うところへ泳いでいった。
「ば、罰ゲームだけは回避するですよ!」
 罰ゲームと聞いて顔色を変えたのはダミア・アレフェドだ。ダミアは大きく息を吸い込むと通販で手に入れたという人魚の尾ひれを着用し人魚っぽく泳いで回る。
 そんなダミアに並んでツヴァイも飛魚のように跳ねるように泳ぎ、ちょっとした物語の世界のような場面を演出する。
 そこへ船長っぽい帽子を被った夜朱を乗せた舟を引いて瀬戸口・灰が現れるとダミアは今度は灰の舟へ飛び乗り、今度は歌声を披露し始めた。
 若い奴らには負けてられるかと思っていた灰だが、ダミアの姿と一連の動きに観客からは歓声が上がり……どこもかしこも笑顔で溢れてるのが一番だと唇の端を上げた。
「ダミアは水中が映えるっすねえ」
 それから暫くしてツヴァイがそんな事をのほほんと口にしていると、迷い猫ことシズネの首を掴んだ夜が戻って来たのだった。

「海ー! ……ではないですが、久々に泳ぎたいですわ。こう見えて泳ぎは自信ありますのよ」
 豊満な肉体に黒のシンプルなフリル付きバンドゥビキニを着用を着用したオーフェ・クフェロンが、灰と同じように超小型のゴムボートを押して現れると何人かの観客が前のめりになる。
 世界共通で大抵の男は美女に弱いものなのだ。しかもオーフェだけではなく、その横には若干肌に食い込んだ我儘ボディをこれ見よがしに見せびらかせるソフィーヤ・ベラスネーシュカと、これまた男の目を釘付けにするような肢体を持つ神無月・玲那が濃厚なシンクロナイズドスイミングのようなパフォーマンスを見せつけていたのだ、否応無く野郎どもの視線はそちらへいってしまう。
 しかしオーフェそんな視線など気にした様子もなくボートを押して周囲に目を光らせる。
 どうやら要救助者が居ないか見てるようだがそんなものはいだろう……精神的にもっと重症な人なら居るけれど。

「おっぱいさまのおなーりぃーー」
 精神的にもっと重症な団体こと、玉榮・陣内と比嘉・アガサが担ぐ神輿に琴宮・淡雪を乗せ、さらに新条・あかりがそんな事を言いながら大声張り上げつつ写真ぱしゃぱしゃ撮っていた。
 おっぱい教を布教すると将来巨乳になるらしいよとアガサに耳打ちされていたあかりはその言葉を真に受けたらしく嬉々として布教活動に勤しんでいた。
 水着を忘れてピンクスライムしか体を隠すものがないという状況で神輿に担がれた淡雪としては、もはや不安しかないのだが、
「ほら雪、こういう時のラブフェロモンだろう」
 神輿の下から陣内がお気楽な感じで声をかけてきた。インドに着いてから暑い暑い言ってたし堂々と脱げとも。
「タマちゃんとかいうケモ。インドでただでさえ暑いのにその毛並みは更に暑苦しいわ。減らしなさい」
「んじゃ剃るか」
 陣内の言葉をインパクトを出せと言う事だと勘違いした淡雪がちょっと女王様風に命令してみるとアガサが即反応して陣内の毛を刈ろうとしだす。しかし神輿を担いでいたアガサが手を放せばどうなるかと言えば……、
「「きゃぁ」」
 ピンクスライムまみれな淡雪があかりと陣内を巻き込んでインダス川に沈んでいったのだった。

「荒ぶる鷹のポーズ!!」
 川を流れてくるピンク色の何かを他所に、盛山・ぴえりは水着はふんどし胸には晒と言う益良雄と大和撫子を両立させた格好で観客たちにアピールしていたのだった。

作者:八幡 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年8月11日
難度:易しい
参加:42人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 10/キャラが大事にされていた 4
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