手作りのパイ

作者:天枷由良


 夕暮れ時。アットホームな雰囲気の店内で、男が机に突っ伏していた。
 店の入口には『手作りのパイ』が食べられるお店です、と記されている。
「……パイ、食わねぇかぁ」
 机からぴくりとも動かず呟いた男は店の主。
 提供しているのは多種多様なパイ。
 何の問題も無いように思えるが、この店はひと味どころでなく違っていた。
 メニューの中からミートパイを選べば、まずはミンチ肉を作らされる。
 チェリーパイを選べば、コンポートから作らされる。
 勿論、パイ生地も作らなければならない。
 当然、代金はしっかり取られる。
 看板に嘘偽りなし。
 この店は『客が自分で作ったパイが食べられる店』だった。

 流行るはずがない。回転率も悪い。
 開店直後から赤字とクレームに苛まれた店は、ついに閉店の決断を下される事になった。
「……皆、パイは食わねぇかぁ。……いや違うよなぁ」
 方式は突拍子もないがメニューに珍しさはない。
 流行らなかったのは、ひとえに自分の力不足だ。
 後悔する男の背を、ゲリュオンの名を持つドリームイーターが狙っていた。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『後悔』を奪わせてもらいましょう」
 声に振り向いた瞬間、ゲリュオンは男の心臓に鍵を突き立てる。
 血が吹き出す……ことはない。
 それは生命でなく、ゲリュオンが『後悔』を奪うための行為だ。
 椅子から転げ落ち、動かなくなる男。
 その隣に生まれたコックのようなドリームイーターは、店の入口を静かに開いて言った。
「パイ食わねぇか」


「私も書店とか文具店なら持ってみたいけれど、今の御時世じゃ厳しいかしらね」
 ミィル・ケントニス(ウェアライダーのヘリオライダー・en0134)は言って、予知の説明を始めた。
「自分のお店を持つという夢を叶えたのに、そのお店を畳むことになって『後悔』している人をドリームイーターが襲うの」
 ドリームイーターは『後悔』を奪って消えてしまうが、後悔から現実化した新たなドリームイーターが事件を起こそうとしている。
 被害が出る前に、そのドリームイーターを撃破して欲しいというのが依頼の概要だ。
「被害者の男性は店の奥に寝転がされているみたいだけれど、ドリームイーターを倒せば目を覚ますはずよ」
 現れる場所は、住宅街の裏路地にひっそりと立つパイ専門店。
 ドリームイーターは一体のみで、力任せの攻撃を得意としているようだ。
 甲斐甲斐しくパイ専門店の営業を再開しているが、元から閉店するほどの店、客は居ないという。
「ドリームイーターは洋風の料理人みたいな格好をして、店の中に居るわ」
 いきなり乗り込んで戦闘を仕掛けることも出来るが、客として訪れたケルベロスたちがひとしきりサービスを受けて、心から楽しんであげると満足して弱体化するらしい。
「それだけじゃなく、意識を取り戻した被害者の後悔を薄めることにもなるの。出来ることなら、ドリームイーターのサービスを受けた方が良いかしらね」
 まぁ、サービスって言っても全部セルフなんだけれど。
 ミィルは笑って、説明を終えた。


参加者
パティ・パンプキン(ハロウィンの魔女っ娘・e00506)
凪沢・悠李(想いと共に消えた泡沫の夢・e01425)
大首・領(秘密結社オリュンポスの大首領・e05082)
ラームス・アトリウム(ドルイドの薬剤師・e06249)
深緋・ルティエ(紅月を継ぎし銀狼・e10812)
桂木・鋼(地球人の鎧装騎兵・e14717)
宇喜多・由加(酢漿草・e15632)
ラズェ・ストラング(青の迫撃・e25336)

■リプレイ


「後悔を奪うドリームイーターなんて、厄介なのが出てきましたね」
 ボクスドラゴンの紅蓮を伴う深緋・ルティエ(紅月を継ぎし銀狼・e10812)の呟きに、ミミックを連れた大首・領(秘密結社オリュンポスの大首領・e05082)は歩みを止めた。
(「後悔。……後悔、か」)
 苦い二文字をパイより先に噛みしめる領だが、表情は仮面に隠されて窺い知れず。
「それよりもだ」
 呆れたような声で話を切り替えたのは宇喜多・由加(酢漿草・e15632)。
「一体どこに勝算があって、こんな七面倒くさい店をやろうと思ったんだ?」
「ただでさえ飲食業は難しいのにな。まぁ、自分の腕一つで食っていくってのはそういうことだけどよ」
「もっと良いやり方があっただろうに」
「……いやほんと、素直に体験教室を開けば良かったんじゃないかな?」
 由加からラズェ・ストラング(青の迫撃・e25336)、ラームス・アトリウム(ドルイドの薬剤師・e06249)を経て凪沢・悠李(想いと共に消えた泡沫の夢・e01425)まで広がった店への手厳しい評価も、此処に至る経緯を考えれば仕方のないこと。
「ま、なにはともあれしっかりこなそうかな♪ それじゃ行こうか。……パイを食しに!」
 仲間たちへ向き直って高らかに宣言した悠李は、暫く黙りこんでから、やんわりと付け加えた。
「……あ、もちろんデウスエクスも忘れてない……よ?」
「うむ、大事なことを忘れてはいけないのだ!」
 はにかむ悠李に代わって、パティ・パンプキン(ハロウィンの魔女っ娘・e00506)が胸を張りながら再確認。
 この依頼の目的は、ずばり。
「今日はパイが目当てなのだ!!」
 ……。
「……違う、決してパイが目当てではないのだ! うむ!」
「そうだ。目的はドリームイーターを倒し、店主の後悔を晴らすことだ」
 心の中では完全に釣られていたラームスが、自戒の念を込めて付け加える。
「でも、パイ作りも楽しみですよね!」
 あくまでドリームイーター退治の為とはいえ、集団でパイを自作する機会などそうそうあるまい。
 皆それなりに期待しているのだと感じて、桂木・鋼(地球人の鎧装騎兵・e14717)も言葉を弾ませながら店の扉に手を掛けた。


「フハハハ! 我が名は世界征服を企む悪の――」
「パイ作りにきましたー!」「なーのだー!」
 領の名乗りを制して、悠李とパティが声を上げる。
「……ぱ、パイ食いに来たのか!?」
 がらんとした店内で立ち尽くしていたコック風ドリームイーターは、ケルベロスたちを呆然と眺めて呟いた。
「はい! 手作りのパイが食べられると聞いたので、今日はとっても楽しみにしてきました!」
 鋼が人懐っこそうな笑みを浮かべて答えると、近づいてきたコックは手を取ってぶんぶん振り回す。
「お、おぉぉ! ようこそいらっしゃいませ!」
 興奮するコックの気合が入った接客で、綺麗なクロスの敷かれた長机に案内されるケルベロスたち。
 恭しく差し出されたメニュー表は、一見して普通のものだ。
 ミートパイ、シェパーズパイ、アップルパイにピーチパイにレモンパイ。
 片隅に「セルフサービスです」と記されていなければ、主婦層くらいは足を運んでくれそうである。
「やー、料理にはそれなりに自信があるけど、パイは作った事が無いからなぁ」
「大丈夫です! わからない所は私がお教えしますので!」
「そ、そう? えーっと、それじゃあ何にしようかな……」
 コックに気圧されつつ、メニュー表を眺める悠李。
「パティ、果物のパイが良いのだ♪  桃とブルーベリーのパイ!」
 来店前から決め打っていたのだろうか、表を一瞥しただけのパティが真っ先に宣言すると、それにルティエとラームスが食いついた。
「いいですね。どちらも美味しい季節ですし」
「旬の果物というわけだな。私もそれにしよう」
「うむ! 二人も一緒に作るのだ♪」
 パティを中心に手を取り合う三人を見やりつつ、伝票に手早く注文を書き留めるコック。
「果物か……。そうだ、オレンジとかレモンを使った『柑橘パイ』なんて作れないかな?」
 悠李が尋ねると、コックは天地がひっくり返る大発見でもしたような顔で煽り立てた。
「柑橘いいですねー! 桃のとろんとした甘さとは違った爽やかな味が楽しめると思いますよ!」
「うん、じゃあそれがいいかな。美味しそうだしね♪」
「甘いものだけでなく、しょっぱいものも用意したほうがいいのではないか?」
 コックとメニューを交互に眺めて、ぼんやりと言った由加に返したのは領。
「ならば、私はミートパイを貰おうか!」
「甘くてお菓子なフルーツパイと、しょっぱいおかず系のミートパイで完璧なバランスですね! 私もそれが良いと思います!」
 鋼が拍手と歓声で賛同すると、最後にラズェからの注文をまとめたコックが手を上げて言った。
「では、パイ生地作りからやって頂きます。……が、その前に!」
 まずは手袋やら籠手を外して、手をよく洗いましょう。
 ケルベロスたちのパイ作りは衛生面に気を払う所からスタートした。


「さぁ! 始めますよ!」
 言った鋼が身に着けているのは、ひよこ柄のエプロン。
 布地一面にでかでかと「我こそひよこである」と言わんばかりに威圧的かつ可愛いひよこの顔が描いてあるそれは、鋼の私物らしい。
 コックは準備の良さにむせび泣いてから他の者たちにも備品のエプロンを貸し出したあと、ホワイトボードにレシピや作業工程、注意するポイントなどを書き認めた。
「まずは生地、粉をふるうのだな!」
「ふるう? 混ぜたり練るんじゃないのか?」
「粉をふるう事で、塊を取り除いたり、空気を含ませて焼き上がりを良くするそうだ」
 パティの言葉に首を傾げたラズェへ、ボードを見ていた由加から解説が入る。
「薄力粉が赤い袋で、強力粉が緑の袋だそうです。間違えないでくださいね」
 力仕事は桂木にお任せを! と、息巻く鋼が抱えてきた幾つかの袋を開けて、さっそく計量した粉をふるいにかけるケルベロスたち。
 次第に出来上がっていく小さな雪山を見て、パティやルティエなどは楽しげにしているものの。
「……こんなことからするのか」
「中々面倒だな」
 ラズェや由加など、菓子作りに馴染みのない者たちには地味な作業だ。
「だが、始めてしまったからには完成させなければな」
 新たに緑の袋から粉を計量する由加。
 そこへ、大きな塊に切りそろえられた無塩バターの塊が押し出されてきた。
「刻んで置いたぞ。各々が使う分量で既に取り分けてあるから、そのまま入れるが良い」
「わぁ、手際がいいですね!」
 淡々と下準備を進めていた領へ、鋼からまた感嘆の声が上がる。
「う、うむ。私も悪の秘密結社の長だからな……。云わば……、そ、そう! 店舗や厨房の料理長のようなものだ! この程度の料理、そつなくこなせなくてどうするのか!」
「なるほど……世界征服は胃袋から、ということですね!? さすが、秘密結社はひと味違いますね!」
 曲解する少年の目が痛い。
 そそくさと次の作業へ移る領はさておき、生地の準備は順調に進んでいく。
「さっくりさっくり刻むのだー♪」
「……待て、そのくらいでいいだろう」
「バター、まだ結構形が残ってるけど?」
 パティを制止したラームスに、悠李が疑問符を投げた。
「実は友人から事前に教わってきたんだ。バターが完全に交じり合ってしまうと上手く膨らまないらしい」
「そうなんだ。じゃあ、水を入れて一塊にして……」
「……出来たのだー♪」
 生地を掲げる悠李とパティ。
 それは手早くラップに包まれて、冷蔵庫へと運ばれた。
 暫く休ませたあと伸ばす、また休ませて伸ばすと幾度か繰り返せば生地は出来上がりだ。
「その間に、次は具材……フィリング作りですね!」
「肉やら桃やら、用意せねばな」
 食材探しへ向かう鋼と領に、ラズェがふらりとついていく。


「桃はどのくらい煮たらいいですか?」
「これなら……ひと煮立ちさせたくらいでいいですね」
 ルティエの問いに答えるコックは、パティのボクスドラゴンであるジャックが食材を抱えてうろうろしていても、全く気に留めていない。
 コックの隣では鋼が熱心にメモを取り、悠李はオレンジを軽く煮ながらレモン風味のクリームを作っている。
「美味しそうな匂いなのだ……。うむ! ブルーベリーもたっぷりにするのだ!」
「ダメですよパティさん! ちゃんと測って入れないと!」
 ブルーベリーの入ったボウルに砂糖を袋ごと突っ込みかけたパティを、鋼が止めた。
「わ、わかってるのだ! ただちょっと、間違えちゃっただけなのだ!」
「じゃあ、砂糖は何グラム必要でしたか?」
「それは! ……えっと、あの……その、ちゃんと見てなかったのだ」
 逸らした赤い顔をぺこりと下げるパティ。
「美味しく食べるには、正確さを大事にしませんとね」
 鋼も宥めつつ、分量を測り直す。
 一方、ミートパイは領が主導して淡々と出来上がりに近づいていた。
 手際の良いものに従うべきだと由加が補助して、型に詰めた生地に具材が包まれていく。
「パイはやっぱり網模様なのだー♪」
 パティが手先の器用さを垣間見せ、細かく編みこんだ生地を桃とベリーの並んだ上に乗せて卵黄を塗ると、オーブンも温まった。
 フルーツパイ2種、ミートパイ、そしてラズェが黙々と作っていたパイを入れて待つこと数十分。
 パイは、どれも艶のある焼き目をして美味しそうに――。
「……待て、アレはなんだ?」
 領が指し示したパイ――と形容するのも憚られる塊だけは、この世のものとは思えぬ色合いだった。
 時空を超えて地獄の釜とでも繋がったのか、何故か沸々と煮立っていて悲鳴が聞こえる。
「やはり、俺にパイ作りは難しかったようだ」
「い、いったい何を入れたのだ!?」
 怯えるパティと仲間たちを前に、ラズェは指を折って数える。
「鶏肉、マシュマロ、ビール、グミ……あとは――」
「ど、どれ一つとして名残が見えないんですが!」
 鋼の知る限り、鶏肉は紫色の粘体ではないし、マシュマロは叫ばない。
「何故こんなものが……。私の教え方がまずかったのか……?」
 目を見開き、身体を戦慄かせるコックの満足度を下げるわけにもいかず、名状しがたいものは何処かへ葬り去られてなかったことに。
「……では、頂こうか」
「召し上がるのだー♪」
 何事もなかったようにラームスが仕切りなおして、ケルベロスたちは細やかなティータイムを始めた。
 卓上に並ぶ3つのパイ、それらを好きなように切り取って食べる。
「ふふ。果物が程よく甘くて、生地もサクサクでおいしい」
「うん。こっちも酸味と甘味がちょうどいい感じで、どんどん食べられちゃうな」
 ルティエが思わず頬を緩めて尻尾を振り、悠李もぱくぱくと成果を胃に収めていく。
 見た目だけでなく味もそれなりに出来上がったようで、ケルベロスたちがパイを味わう姿をコックは嬉しげに眺めていた。
「口の中で桃がとろけるのだー……あ! パティ、そっちも味見したいのだ!」
「ミートパイですか? はい、どうぞ」
 鋼が取り分けたパイをつまんで、一口。
「~♪ こっちも美味しいのだ!」
「当然であろう。この大首領が手がけた一品なのだからな」
「確かに美味いな。……美味いけど、多分二度目はないな。人の作ったもので十分だわ」
 店主には聞こえぬ程度に呟きつつ、由加はパイを摘む。


「さて。パイ作りは楽しく、美味しかったのですが……」
 フォークを置いたルティエは、茶で口を潤してから続けた。
「そろそろ、店主さんに起きていただかないと」
 その言葉が意味する所をコックが察するより早く、悠李が跳ぶ。
「――アハッ、それじゃあサクッと終わらせようかな♪」
 パイだけに。
 ……とは誰も言わなかったが、食べかけのパイを咀嚼した悠李は二本の刀を抜いてドリームイーターに斬り掛かった。
 ティータイム後とは思えぬほど上気した頬。
 異様な昂ぶりを露わにする少年に、コックもといドリームイーターも包丁モザイクを作って反撃に出る。
 しかし悠李は狂気に満ちた形相で敵を散々斬りつけた後、投擲された包丁を後転跳びで軽く避け、ついでに長机の上から新たにパイを一切れ掠め取った。
「ほらほら、コッチだってば!」
 挑発するようにパイをひらひらと見せびらかしながら口に運ぶと、再び大量の包丁が向かってくる。
 それはルティエやラズェにまで飛んでいったが、ケルベロスたちによって満足感を得たドリームイーターの攻撃は力なく、庇いに入った鋼やジャック、紅蓮に容易く止められて僅かな傷しか与えることが出来ない。
 その上、ジャックと紅蓮がブレスを、鋼が無数のドローンから放った至近距離のレーザー攻撃をドリームイーターに浴びせている間に、パティが降らせる薬液の雨とラームスの放つオウガ粒子が、一人と二匹のかすり傷を瞬時に回復させてしまった。
 慄くドリームイーターは新たにパイ型モザイクを作って反撃を試みるが、それよりも先に詰め寄る人影が二つ。
「……悪いが……消えてくれ」
「貴様を生地にしてくれよう!」
 雰囲気をガラリと変えて冷たく言い捨てるルティエの獣化した腕、領が具現化させた浮遊する歪な巨腕。
 二つから拳撃が炸裂して、押し潰されたドリームイーターに由加の右手が閃光を放つ。
「――カシオペヤシュート!」
 真っ直ぐに伸びた光は、ドリームイーターの身体を貫いて消えた。
 しかしケルベロスたちの猛攻は終わらず、光に紛れてにじり寄ったラズェがドリームイーターに掌を当てると、一際眩しい輝きの後に店を吹き飛ばしかねない程の爆発が起きる。
 それでも形を残していたドリームイーターにミミックがかじり付き、領がガトリングガンを連射。
 弾の雨を掻い潜って悠李が一太刀斬り抜け、ルティエが二本のナイフを踊るように閃かせると、コックは粉砂糖のようにさらさらと崩れ、消えていった。


 戦いの余波で荒れた店内を修復するケルベロスたち。
 がっくりと肩を落とす鋼の前には、床に落ちて無残な姿になった食べかけのパイがあった。
「あぁ、これでは持って帰れそうにありませんね……」
「新しいパイも……作れそうにないかな」
 もう少し食べたかったと、悠李も残念がる。
 本物の店主はと言えば、ラームスによって店の奥から助けだされ、由加に励まされていた。
「腕前の程は知らんが、もうちょい王道な店をやりな」
「そもそも一番の問題点は、此処に自身を城主として示す為の作品が存在しないことだ!」
 店は自身の城であると舌を振るう領が、やり直す覚悟があるなら受け取るがいいとケルベロスカードを差し出す。
「今度は店長さんに、ちゃんと先生役をお願いするのだ♪」
「その時は、おかず系のパイのコツを教えて頂けますか?」
 パティやルティエの言葉にも背を押され、カードを受け取った店主は礼を述べつつ再起を誓うのだった。

作者:天枷由良 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年8月4日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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