街頭手術のサプライズ

作者:玖珂マフィン

●夢うつつ
 誰もいない公園。自分だけの公園。
 いつもなら人気の遊具も独り占めだ。
 逸る気持ちをそのままに、少女はまずはブランコと駆け出した。
「わーい、わー! ……っ、あ痛!」
 はしゃぎすぎてしまったか。
 ブランコまで辿り着く前に、少女がバランスを崩して地面へ倒れた。
「いたた……」
 とはいえ、口では痛いというものの、少女は痛みを感じていなかった。
 膝を見ても少し擦りむいた程度。水で流しておけば大丈夫だろう。
 そう思って顔を上げた少女の目の前に、それは居た。
「……え?」
「ムッ、これは……! キミ、怪我をしているじゃないか! 急いで治療をせんといかん!」
 白衣に聴診器。いかにもお医者さん然としたその男は、奇妙なほど深刻そうな口調で少女に呼びかけた。
「えっ、だ、だいじょうぶです……」
「くっ、救急車を呼んでもここまで来るには時間がかかるか……。やむを得ん! ここで手術だ!!」
 ずらずらり。
 唖然とする少女の眼前で医者が何やら動いていると、気がつけば少女の体は手術台に横たえられていた。
「えっ、だいじょうぶ、ほんとにだいじょうぶです!」
「それではオペを開始する……!!」
 嘆願は聞き入れられず、医者の持つナイフが振り上げられた。

「きゃああああああっ! …………あれ。ゆ、め?」
 自分の寝言の大きさで目を覚ました少女はあたりを見回す。
 いつもどおりの自分の部屋。窓の外はまだ暗かった。
「なんだ、夢だったんだ。びっくりした――」
 きっと、お母さんたちが見ていたお医者さんのドラマのせいだ。
 朝になったら文句を言おう。そんなことを少女が思った瞬間だった。
 ――ざくり。
 高鳴っていた心臓を、鍵が穿つ。
 流血一つ流さず、少女は再びベッドに倒れ込んだ。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『驚き』はとても新鮮で楽しかったわ」
 鍵を引き抜きながら、魔女が告げる。
 倒れた少女の隣には、夢に現れたようなお医者さんが眼鏡を光らせながら佇んでいた。
 
●万能医者
「皆様は変わった夢って見たことあります?」
 面白そうな夢を見たなら、ぜひ教えて下さいね。
 『驚き』を奪うドリームイーターが発生したらしい。
 そう聞きつけて集まったケルベロスたちへと和歌月・七歩(オラトリオのヘリオライダー・en0137)は興味深そうに話を切り出した。
「今回奪われてしまった『驚き』は、他でもないびっくりするような夢、です」
 子どもの頃、誰もが見るような辻褄の合わない、奇妙な夢。
 その夢を見た『驚き』から、ドリームイーターが現実化した。
「『驚き』を奪ったドリームイーターは既にどこかへ行ってしまったみたいですけど、『驚き』から生まれたドリームイーターは街に残って事件を起こそうとしています!」
 この現実化したばかりのドリームイーターを撃破することが今回の目的となる。
 『驚き』を奪われた少女はベッドの中で眠っているが、放っておけばこのまま二度と目覚めることはない。
 だが、残ったドリームイーターを倒すことができれば、少女も目を覚ますだろう。
「肝心のドリームイーターですが、お医者さんみたいな姿をしていますね」
 ぱらりと予知の書かれた手帳を捲りながら七歩は続ける。
 白衣に聴診器、メス代わりなのだろうナイフ、電気ショックを出すアイロンなど、子どもの想像するなんとなくお医者さんっぽい格好で、『驚き』を奪われた少女の家の近くに出没する。
 よほど驚かせたいのだろうか。付近を歩いているだけでドリームイーターは勇んで向こうから現れるだろう。
 その人が少しでも怪我をしていたり、気分が悪そうにしている様子を見ると、大げさな態度で『治療』しようとする。
 例えどこも悪く無いと主張しても、いいやどこか悪いに違いないと理由をつけて無理にでも『治療』を行おうとするだろう。
「ただ、この『治療』は全然まともじゃないんです! 擦り傷を見れば麻酔もなしで手術しようとしたり、腹痛を見れば電気ショックをしようとしたり……」
 驚かせよう、という思いからの行動のようだが、一般人が『治療』を受ければドッキリでは済まないだろう。
「あ、それと自分の『治療』行為を見ても驚かなかった人を見ると、なんとしても驚かせようと優先的に狙ってくるみたいですね」
 この性質をうまく利用すれば、有利に戦うことが出来るかもしれない。
 
 それにしても、と。
「びっくりする夢を見たからってドリームイーターを生み出されるんじゃ、安心して夢も見られません」
 一通りの説明が終わった七歩は、ぱたんと手帳を閉じると憤慨した様子で言った。
「せめて夜の夢ぐらい、自分の好きなものを見させて欲しいものですよね」
 夢の自由を取り戻せ-。手を掲げる七歩。
 うんうんと一人納得しながら、七歩はくるりと表情を変えるとケルベロスたちに微笑みかけた。
「さ、行きましょうか、ケルベロス。望みの未来は見つかりまして?」


参加者
平・和(平和を愛する脳筋哲学徒・e00547)
キソラ・ライゼ(空の破片・e02771)
エルモア・イェルネフェルト(金赤の狙撃手・e03004)
アルカナタ・ナイカード(蒼芒の伽藍・e04940)
ティスキィ・イェル(ひとひら・e17392)
ジャニル・クァーナー(白衣の狩人・e20280)
ファルゼン・ヴァルキュリア(輝盾のビトレイアー・e24308)
ヒビスクム・ロザシネンシス(メイドザレッド・e27366)

■リプレイ

●辻治療
 人気の失せた夜の街。まばらな街灯の明かりが照らす薄暗い道を番犬たちは歩いて行く。
「治療の押し売りとかなんつー傍迷惑な……」
 呆れた様子でキソラ・ライゼ(空の破片・e02771)は今回の敵についてぼやき声をあげた。
「ええ、吃驚させるためだけに強引な治療をするなんて許せないです」
 医師を目指しているティスキィ・イェル(ひとひら・e17392)としても許容できることではないのだろう。
 憤慨するようにキソラの言葉に同意する。
「テレビの影響、バカげた夢だと分かってはいるが……」
 ケルベロスにして現役の薬剤師でもあるジャニル・クァーナー(白衣の狩人・e20280)にも、此度のドリームイーターは見逃せない存在であるらしい。
 苛立ちを隠し切れない様子で敵の出現はまだかと周囲を見渡している。
「予め擦り傷をつけておいたが、向こうから来るだろうか」
 ファルゼン・ヴァルキュリア(輝盾のビトレイアー・e24308)が歩きながらそう呟く。
 敵にも見えるよう傷をつけた姿は、ケルベロス故に戦闘の問題にならないとはいえ、少々痛々しい。
「俺も、食べ過ぎてしまって少々胃もたれが……」
 体調の悪い演技をしていれば釣られるらしい。
 そう聞いていたアルカナタ・ナイカード(蒼芒の伽藍・e04940)もお腹を抑えながら夜道を歩く。
 と、その時。
「ムムッ、いかん……! キミ達、怪我をしているじゃあないか! 急いで治療せんと! ヤヤッ、そっちの君は腹の調子まで悪いのか!」
 いつから近づいてきていたのだろう。不意に白衣の男がケルベロスらの近くに出現した。
 取り出したものはメス……ですらないナイフ。手術だ手術だと喚きながら近づいてくる。
「所かまわず手術しようとするなんて、迷惑な上にヤブ医者もいいとこだな」
 じとりと目を向けながらヒビスクム・ロザシネンシス(メイドザレッド・e27366)は男勝りな口調で非難する。
 全くだ、と演技をやめてアルカナタはドリームイーターを眺めた。
「少女の他愛ない夢から現れたにしては、随分と悪趣味なドクターだね」
「無理をするな! 今すぐに治療を行う!」
 それを、聞いているのかいないのか。意に介した様子もなく、怪人医師はナイフを構えた。
 あまりまともに会話は出来そうにない。
「ちょっと! それナイフでしょう! メスじゃなくて!!」
 少しばかりわざとらしく、エルモア・イェルネフェルト(金赤の狙撃手・e03004)は驚くふりをした。
「ヤブ医者には人の命もグラビティチェインも荷が重すぎる。お帰り願おう」
 それとは対照的に涼やかな様子でアルカナタはドクターへ武器を向ける。
 驚き。それがこのドリームイーターの存在理由。
 全く驚く様子のないアルカナタを許せなかったのか、まずはお前からとばかりに向かっていき、『治療』行為は始まった。

●偽医者
 驚かない相手を積極的に狙うのであれば、際立つように守り手以外はあえて驚く演技をしよう。
 それが今回のケルベロスたちの作戦だった。
「まずい! このままでは患者が保たん! 電気ショックだ!」
 まんまと作戦に引っかかり、ディフェンダーであるアルカナタに、電撃迸るアイロンを押し当てようとドクターは駆け込んだ。
「はわわ! なんで電気ショックを!?」
 平・和(平和を愛する脳筋哲学徒・e00547)は、その姿を見て驚く演技をしながらも戦闘に手は抜かない。
「……感覚をー、研ぎ澄ませー!」
 自分に攻撃が向いていないことを確認した後、和は輝く粒子を散布し、仲間たちの感覚を研ぎ澄まさせる。
「待て、待てって! っつかナンでアイロンなんだよ!」
 驚く演技……というよりも、ボケに対するツッコミのようにキソラは言葉をぶつける。
 しかし、その反応でも十分なのか、怪人医師はキソラを攻撃しようとはせず、隣を駆け抜けようとする。
 ――けれども、ただで抜かせるキソラではない。
 踊るように激しくナイフが舞う。ツッコミと同じぐらい鋭く、煌めく刃が縦横無尽に敵を切り裂いた。
「どくんだ! 電気ショック準備っ!」
 それでもドクターの勢いは止まらない。アルカナタにアイロンを当てると、ドン! と大きな音を出して電気を流しこむ。
「……驚き、ね」
 しかし、アルカナタはあまり反応をみせなかった。守り手故に驚かずに敵の攻撃を引きつけようという意志も勿論あるのだが、彼自身が激しい感情の変化と縁遠いという理由も多分にあった。
 アルカナタは返す刀で大鎌を振るい敵の体力を簒奪する。
「いきなり電気ショックだなんて! 何をするんですかっ!」
 出来るだけ自然な演技を心がけながら、ティスキィは取り出したガトリングガンを掃射する。
 連射連射連射。途切れなく放たれる弾丸の勢いに、怪人医師の身体が揺らぐ。
「味方のフォローもメイドの嗜みってな!」
 気が逸れた瞬間を見て、ヒビスクムは破戒のルーンをアルカナタに刻みつける。
 似非医者の『治療』とは違い、ヒビスクムのルーンはしっかり不調とダメージを回復した。
 更にヒビスクムのボクスドラゴンであるガブリンによる属性付与も相まって、アルカナタの傷はほぼ完全に癒やされた。
「素晴らしいサポートだ。奴とは違うな」
 賞賛を口にしながらジャニルは魔弓クァーナーの弦を引き絞る。
「医者の姿をしておきながら、医療とかけ離れたその行為……万死に値する」
 代々に伝わるこの弓は、ジャニルが用いれば地獄の蒼い炎を纏う。
 殺意を束ねた一撃が放たれ、ドリームイーターの肩へと突き刺さった。
 敵に対する苛立ちも相まって、着弾した矢はジャミルの地獄化した左目と左腕と共に激しく燃え盛る。
「ところで私には擦り傷があるんだが……。診てもらえるか?」
 細身の体からは想像できないほど巨大な鉄塊剣を振り下ろし、ファルゼンは怪人の興味を引き付ける。
 少しも驚いてはいないこと、傷ついた様子であること、何よりも切り裂かれた時から無性に『治療』したくてたまらなくなったこと。理由はいくつも重なり、狙い通りに攻撃は誘導される。
「なるほど! 確かにこの患者には緊急手術が必要なようだな!」
 ギラギラとした目つきでわざとらしくナイフを取り出しながら、ドリームイーターはファルゼンを見据えた。
「擦りむいたぐらいで手術なんて大げさな!」
 エルモアのあげる驚きの声は、大げさに演技をしてもいるが、本心でもあった。
 外見は人間そのもののエルモアだが、レプリカントなので身体にメスを入れることへの抵抗は少ない。
 けれど、だからこそ、そうでない人間が身体に刃物を入れられることがどれほど恐ろしく感じるか想像せざるを得ない。
「そのぐらいなら、優しいおまじないが役立ちますわ」
 こんな風にね。と、優しく言葉を紡ぎながら、エルモアは発射口を展開する。
「いたいのいたいの……フライ&ゴー!!」
 高出力エネルギーを集中し、一気に解き放つ。発生した熱戦は激しくドクターを貫いた。
「……なんで英語なんですか?」
 ティスキィの素朴な疑問に答えるものはいなかった。
 ――そして何度か交わされる攻撃と『治療』による攻防。
 それなりにダメージを与えたとケルベロスたちが手応えを感じ始めた頃のこと。
「ムッ……。医者の不養生になるところだったな!」
 くるくるっと自分の身体にどこからか取り出した包帯を巻きつけるドクター。
 それは、今までの似非治療とは違い、確かな回復の力を持って傷を癒していく。
「いや、それを『治療』に使えよ」
 キソラのツッコミにもどこ吹く風。メディックの回復力で大幅に回復した怪人はまた元気よく『治療』の準備を始める。
 まだまだ戦いは始まったばかりのようだった。 

●怪手術
「士気を挙げるぜー!」
 ケルベロスたちの背後でカラフルな爆発が炸裂。戦いへの意気込みを高めていく。
 和はドクターのブレイクでエンチャントを剥がされようと、何度でもエンチャントをかけ続けていた。
 徹底的な和の援護により、命中、ダメージともに増加したケルベロスの攻撃はドクターの回復でも追いつかないほどの威力を秘め始めていた。
「この程度では倒れてやれないね」
 サーヴァントのフレイヤとダメージを分散しながら、ファルゼンはドクターの攻撃を止め続ける。
「最近は驚くような経験をした覚えがないな……」
 冷静な顔を崩さないまま、アルカナタも敵の攻撃を引きつけていた。
 平生から冷静なファルゼンとアルカナタの冷静さは演技だけで真似するのは難しかっただろう。
 真に迫っているからこそ、この戦闘でも何度も狙われることになった。正に囮役に相応しい人選だったと言える。
「情熱の赤花よ! 萌え上がれ!」
 赤い花々がケルベロスたちを包み込み、癒しの光によって傷と不調を癒していく。
 盾役が負った傷や不調も、ヒビスクムによる丁寧な回復によって治される。防御や援護は十分以上整っていた。
 長期戦となった戦闘だったが、しっかりとした連携により、ケルベロスたちは終始優位に立ちまわることが出来ていた。
「まだだ! まだ患者がそこにいるというのに医者が諦めてどうする!」
 医者らしい無意味な言葉を発しながら、未だにドクターは動いている。
 けれど、包帯で巻いてすら癒やしきれない傷が積み重なっている。生命力も、あと僅か。
「そんなに治療したきゃ、自分でも掻っ捌いてな!」
 キソラは大ぶりのナイフを構える。刃が稲光のように光輝き風を切り裂いていく。
 雷鳴のように轟雷のように、稲妻を体現するかのように鋭く、迅雷の速度をもって光の刃は振るわれた。
「奔れ、」
 一瞬の静寂の後の激音。その技の名は『天薙ノ雷』。
 気がついた時には既に遅い。ドクターの身体に深い裂傷が刻まれていた。
 揺らぐ怪人。回復しようと包帯を取り出すが、それを許すケルベロスではなかった。
「今だ、頼んだ!」
「任されましてよ!」
 キソラの呼びかけに応えてエルモアが跳躍する。
 エルモアの持つ6機の特殊兵装カレイドが展開される。無線制御で操られるカレイドは、エルモアが放った光線を複雑に反射し、変則的な機動を創りだす。
 エルモア中心に万華鏡のように放たれた輝きが、怪人医師を灼きつける。
「――痛かったら手をおあげなさい!」
 ただし、攻撃をやめるとは言っていないけれど。
 複雑に曲がり曲がったレーザーへ対しドリームイーターが出来ることなど何もない。
 直撃し、撃ちぬかれた腕から包帯がこぼれた。
 それを見て、好機とばかりにジャニルが走る。
「ジャニルに「死」と言わせたのだ」
 ――安らかに逝けると思うな。
 ぞっとするほど冷たい言葉を向けながら、これまで遠距離からの狙撃に徹してきたジャニルが前に出る。
 身を覆ったオウガメタルを左手に集中。巨大な爪のようにしたそれに、地獄の炎を纏わせて叩きつけるようにドリームイーターを切り裂いた。
「ぐぐ、まだ手術は終わっていない……!」
「貴方の方が重傷ですよ、いいお医者さんご紹介しましょうかっ!」
 満身創痍ながら、まだ僅かに治療意志を残すドリームイーターへ、ティスキィは銃をその場に落とし、手を広げた。
 医師寮で沢山の医師と共に暮らすティスキィは、どれだけ彼らが患者のために尽力しているか知っている。
 それを馬鹿にするかのようなドリームイーターを、彼女は許すことが出来なかった。
 急速に巨大な植物の槍が出現。吹き荒れる風によって舞い散る花びらとともに、敵を威圧する。
「これで、終わりです……!」
 言葉とともに振るわれる両腕。突き刺さる巨槍。ドリームイーターのエナジーが失われていく。
「ち、りょおぉぉぉおっ……!!」
「こんなもの、治療でもなんでもありませんっ!」
 断末魔の声をあげながら、怪人は爆散した。
 ティスキィの言葉通り、誰一人まともに治療することも出来ずに。

●夢街道
 そして戦いは終わった。
「……新手は、いないようだな」
 爆散したドリームイーターを見てもファルゼンは油断をしない。
 しっかりと周囲を確認してから武器を戻した。
「あーあ、ボロボロになっちまってるな」
 メイドとして後片付けもきっちりと。
 医者が壊しちゃあ世話ねえよな、と呟きながら、ヒビスクムはヒールで壊れた道路などを直し始める。
「では、ジャニルは被害にあった少女の様子でも見に行くかな」
 もう目覚めた頃だろう。後遺症やトラウマはないか、本当に怪我などしているのではないか。
 どこぞの夢とは違う本物の薬剤師として、ジャニルは治療を行うつもりのようだだ。
「そうですわね、きっと怖い思いをしたと思いますもの」
「私もいいでしょうか? お世話になっている先生にもちゃんといい報告がしたいので……」
 エルモアも頷き、ティスキィも同行を願い出て、夢見た少女の様子を見に行こうと話し合う。
「これで、一件落着ってところかね」
 笑みを浮かべ、武器をしまいこんだキソラは空を見上げる。
 雲一つない、晴れ渡った星空がそこには広がっていた。
「……今度はまともな夢だといいなー」
 少女の元へ向かう3人を見て和が呟く。
 邪魔をする怪人はもう現れない。
 きっと、今夜はいい夢が見られるだろう。

作者:玖珂マフィン 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年7月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 3
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。