オウガメタル救出~銀を巡る攻防

作者:あき缶

●逃亡
 山陰地方の山奥。
 人跡未踏の山肌には、働きアリローカストによって作り出された異形の建築物が立ち並んでいる。
 異形の建築物はそれ自体が生命体のように有機的に積み重なっており、更に、上空や周辺から完全に隠蔽される構造となっていた。
 この異形の建築物の中心にある宮殿には、アリ系ローカストの支配者たる、狂愛母帝アリアが鎮座し、ローカストのゲートの地球側出口を守護していた。
 そのアリアの元に、兵隊アリローカストの一体が駆け込んでくると、緊急の報告をする。
「大変です、アリア様! ゲートから大量のオウガメタルが出現、我等の制御を受け付けず、都市区域から逃走しようとしています!」
 大量のアルミニウム生命体『オウガメタル』がゲートから現れ、そして、逃走しようとする。
 この事態は、狂愛母帝アリアにも予測不能だった。
 だが、最も重要なゲートの守護を任された実力者であるアリアは、すぐに打開策を考え実行に移す。
「今すぐゲートに向かい、ゲートを一時閉鎖する。お前達はただちに出撃し、逃げ出したオウガメタルを一体残らず殲滅するのだ。奴らが、他のデウスエクスやケルベロスの元に逃げ込めば、我等のゲートの位置が割り出されてしまうやもしれぬ」
 その言葉に、弾かれるように退出した兵隊アリローカストに見向きもせず、アリアはゲートへと向かった。
 
●窮状のオウガメタル
 香久山・いかる(ウェアライダーのヘリオライダー・en0042)はケルベロスに、先日の黄金装甲のローカスト事件を知っているか、と話しかけた。
「ケルベロスの皆が事件解決したんやけど、その時に黄金装甲化されとったアルミニウム生命体と絆を結ぶことができたんや」
 アルミニウム生命体の正式名称は『オウガメタル』。自らを武器として使いこなす者を求める種族である。
「皆も知ってる通り、オウガメタルはローカストに支配されとる。せやけど、ローカストはグラビティ・チェインが枯渇しとるからってオウガメタルを使い潰すつもりなんや」
 特にオウガメタルを黄金装甲と化すことは、オウガメタルを絶滅に追いやる残虐行為なのだという。
「で、オウガメタルはケルベロスに助けを求めてきたんやな」
 ここまでが前提、といかるは言い置いた。
「んで、今。オウガメタルと絆を結んだケルベロスらが、オウガメタルのピンチを感じ取ったそうや。オウガメタル達は、ローカストの本星からゲートを通じて地球へ逃げてきてるらしい」
 だが、そのような行為をローカストがみすみす見逃すはずはない。
 最重要拠点たるゲートに在駐するローカスト達が、逃げ出したオウガメタルを殲滅させんと動き始めている。
「せやから、僕のヘリオンに乗ってくれ。オウガメタルんとこまで飛ばすで! ローカスト倒して、オウガメタル助けたろうやないか!」
 オウガメタルは山陰地方の山奥にいることが判明している。
「オウガメタルを助けることができたら、仲間にできるやろうし、それにローカストのゲートの位置も特定できるかもしれへん」
 だがデウスエクスにとってゲートは最重要拠点である。ケルベロスに悟られまいと、ローカストの抵抗は熾烈なものになるに違いない。
「結構、きつい勝負になると思うけど……頼むで」
 いかるは真剣な面持ちでケルベロス達を見つめた。
 ローカストはオウガメタルを捜索、殲滅すべく、山陰地方の山の広範囲で行動している。ローカストは小隊となって行動しており、リーダー格の兵隊蟻ローカストが働き蟻二体程度を率いているらしい。
「到着時刻は、夜半過ぎってとこかな……。逃げてるオウガメタルは銀色に光ってるから、それを目印に降下すんで」
 もちろん、ピンポイントで降りられるわけではないのだが、百メートル以内には降下できるだろう。オウガメタルとの合流はそう難くないはずだ。
「せやけど、敵の兵隊蟻はかーなーり強者やで。仕事がゲートの守護やもんな、精鋭中の精鋭や。部下の働き蟻ローカストかて、ケルベロス数人分の実力はあるみたいや」
 リーダーは不退転の覚悟のようだが、働き蟻はそこまででもないらしく、リーダーが倒れて状況が不利ならば逃亡する可能性がある。
「せやけど急展開やな」
 いかるはポツンと呟く。
「うまいこといったら、ローカストと決着つけられるかもしれんで」
 ケルベロスと絆を結んだオウガメタル――救いを求める彼らを見過ごすわけにはいかない。


参加者
栂之峠・祝栖(キャプチャービースト・e01202)
エイン・メア(ライトメア・e01402)
露木・睡蓮(ブルーロータス・e01406)
レナ・フォルトゥス(森羅万象爆裂魔人・e05306)
叢雲・紗綾(無邪気な兇弾・e05565)
ミスティアン・マクローリン(レプリカントの鎧装騎兵・e05683)
佐々塚・ささな(やりたいほうだい・e07131)
千代丸・ノンノ(聖杖のカボシュさん・e24665)

■リプレイ

●既に後手
 ヘリオンから降下したケルベロス達は、夜中の木々が茂る中、木の間から漏れてくる光を頼りに、オウガメタルを捜索していた。
 エイン・メア(ライトメア・e01402)の狩猟服が、植物をそこのけとばかりに曲げていく。
「あっちですーぅ」
 とエインが先導し、他のものは持参した照明で、おぼつかない道を照らして転ばないように気をつけながら追いかける。
 しかし、暗黒の中で追手であるローカスト達までを認識することは困難を極めた。
(「先回り……は現実的ではなかったですかね」)
 叢雲・紗綾(無邪気な兇弾・e05565)はもどかしい思いで、銀の光に向かって足を速める。
 エイン同様に木々を曲げる露木・睡蓮(ブルーロータス・e01406)の力もあり、行く手を森に遮られることはないのがありがたい。
 後ろの気配を探るのは佐々塚・ささな(やりたいほうだい・e07131)だ。もしローカストに背後を取られたらという警戒からだったが、ローカストはケルベロスよりもオウガメタルの殲滅を至上命令としていた。
 だから、ケルベロスを探索するよりもオウガメタルにいち早く殺到することを選んでいた。
「!」
 ケルベロスがオウガメタルを視認できた時、既にローカストはオウガメタルに攻撃を始めていた。
「ケルベロスの名の元に助けに来ました! オウガメタルは僕達が守ります」
 と叫び、ローカストの注意をひこうとする栂之峠・祝栖(キャプチャービースト・e01202)。メガネを外した彼は、うぅと唸り声を上げ、獣人と姿を変える。
 だが働き蟻は歯牙にもかけない。代わりに、騎士然としたローカスト――兵隊蟻だろう――がケルベロスの方に向き直った。
「笑止。このアリア騎士ヘシオドス、狂愛母帝アリア様の命をここに果たす」
 ぶわりと耳障りな羽音が響き、音波がケルベロスの思考を乱す。

●殲滅こそ使命
「ローカストどもの思う通りにはさせないからねっ」
 すかさず、ミスティアン・マクローリン(レプリカントの鎧装騎兵・e05683)はケルベロスチェインを前衛の足元に巻いた。保護結界が展開され、ヘシオドスの催眠を打ち消す。
「虫の息には酷、ですーぅ? あはあははーぁ♪」
 長大なバスターライフルを構え、エインがそう言いながら凍結光線をヘシオドスに浴びせかけた。
 黒いヘシオドスの体が霜で真っ白に染まる。
「ここからはボクたちが護るっぽい!」
 魔弾がヘシオドスに飛ぶも、ヘシオドスは僅かに体を傾けて、黒の魔弾を避けた。難なくかわされ、射手である睡蓮は歯噛みする。
「光を消して、隠れるです!」
 紗綾が叫びながら、オウガメタルと蟻の間に分け入った。バスターライフルの銃口はヘシオドスへと向けられ、眩く巨大な魔法光線が射出される。
「汚物は消毒、害虫は駆除です! 紗綾達が相手になるですよ! くっ」
 働き蟻が鋭い針で紗綾にアルミを注入する。ガチリと硬化していく紗綾の腕。
 チラ、と物陰にノソノソ這って行くオウガメタルを見やり、レナ・フォルトゥス(森羅万象爆裂魔人・e05306)は呟く。
「ローカストのこともあるんですけど、まぁ、こっちが先ってことで」
 メディックがいれば優先的に潰そうと思ったものの、働き蟻達のポジションはどうも前衛のようだった。それに、彼らに回復手段はないと聞いている。ならば、とレナはヘシオドスを睨む。
 そしてレナは、基礎たる火球魔法を独自に強化したオルトゥス家の術式魔法を詠唱した。
「行くわよ!! ファイアボール!!」
 火球は確かにヘシオドスの方へと向かったが、働き蟻が身を挺して庇った。
 返す刀……いや、返すアルミニウムシックルで、働き蟻は連続でレナを袈裟懸けに切り裂く。ぶしゃぁと噴き上げる返り血を浴びても、蟻は黒くて目立たない。
「お前達にも仲間や主がいるのだろう。しかしそれは地球の民も同じだ。
 ケルベロスはその全てがデウスエクスが憎くて戦っている訳ではない。自分で自分の首を絞めているのが分からないのか」
 心をこめ、千代丸・ノンノ(聖杖のカボシュさん・e24665)はそうローカストに向けて叫んだ。
「このオウガメタルのように、勇気ある者は他に居ないか。自分達はケルベロスだ、地球を愛する者に向ける剣はない。頼む、応えてくれ」
 ノンノはヴァルキュリアだ。デウスエクスであったが、ケルベロスとなって愛する地球を守る立場になった。だからこそ……と思ったものの。
「愚問」
 ヘシオドスは聞く耳を持たない。もちろん働き蟻も。
 ならば、とノンノは声をかける対象を、ヘシオドス達が使うオウガメタルに変えた。
「聞いてくれ。これから先、戦いが熾烈となれば、君達の扱いはどうなる? 亡命を希望するなら今この時しかない。我々の手が届くこの時を逃すな」
「出てきて、お願い! 諦めないで!」
 ミスティアンも一緒になって呼びかけるも、オウガメタルは全く反応を返さなかった。
 黄金装甲ほどのパワーを保たぬ、通常ローカストが使うオウガメタル量では、ローカストに完全に御されているために、反乱など不可能なのだ。
「……」
 まったく説得が届かず、ノンノは徒労感を覚える。のろのろと魔導書を開き、ノンノは禁断の断章を読み上げた。
 レナの裂傷が少し癒え、戦闘意欲を強力に高める。
「癒しの風音は東方より聞こゆ」
 詠唱と同時に、癒やしの風が東よりそよいでくる。祝栖のグラビティだ。
「備えあれば憂いなしです」
「悪い虫は追い払うよ……! 有り余るボクの力、分けてあげる!」
 ささなはそう叫んで、電撃を放ってヘシオドスを襲うが、それをひょいと兵隊蟻は避けた。
「児戯」
 とヘシオドスはケルベロスを睥睨し、呟く。
「ならば、うぬらを殲滅した後にオウガメタルを抹殺するとしよう」
 ぶわぁっとヘシオドスの放つ殺気が増す。ビリビリと震えるほどのオーラに、ケルベロスは冷や汗が流れ落ちるのを感じていた。

●相互に不退転
 数合ローカストと刃を交えただけで、ケルベロスは力量の差を思い知っていた。
 こちらのクラッシャーの攻撃は当たらない。しかし、ヘシオドスの攻撃は痛烈かつ的確に刺さるのだ。まともに当たるのは、こちらもスナイパーのエインくらいである。
 もっと回復役を増やしておけば、もっと守り手を増やしておけば、もっと足止めや捕縛などの攻撃が当たる方策を打っておけば、否もっと攻撃力を高めて一か八かの攻撃を続けられれば……。様々な後悔がケルベロスを襲う。
 ぐさり、深々とアルミの鎌がレナに突き刺さった。
「ぐ……」
 必死のミスティアンの回復も間に合わず、とうとうレナは地に伏せた。そもそも、ミスティアン一人では対応しきれないダメージ量だった。
 続き、もう一体の働き蟻の鎌が閃いて、必死に仲間を庇っては傷ついてきたノンノが崩れ落ちた。彼女は、ミスティアンでは対応しきれない分の回復役も買って出ていたため、非常に痛手であった。
「そんな……!」
 続け様に二人が倒れたことで、ミスティアンは顔面蒼白となる。目の前が真っ暗になるような思いがした。
 以前、なじられた言葉が彼女の頭を渦巻く――実際の戦いってのは、ゲームと違って、リセットできないんだよ!
 こちらは倒れるばかり、向こうは未だ士気高揚。
「へいへーい、もしかしてびびってるぅ?」
 と挑発のセリフを口にするささなだが、想定外の展開ばかりで表情は決して明るくはない。
 速攻で兵隊蟻を倒して、働き蟻に逃亡してもらおうと思っていたが、このままではなんとかヘシオドスを倒せても、働き蟻は立ち去らない気がしていた。有利な状態で、殲滅という使命を放棄するほど職務怠慢なローカストには見えない。
 ささなは果敢にヘシオドスにアームドフォートを向けるも、易易と攻撃を避けられてしまう。祝栖のドラゴンの幻影も同様だ。先ほどからヘシオドスに攻撃しては避けられることの繰り返し。
「私達の使命はオウガメタルの追撃と殲滅。うぬらがオウガメタルを見捨て、逃げるならば追わん」
 ヘシオドスは哀れむかのようにそう言った。
「逃げません」
 紗綾ははっきりと言い返した。
「助けてほしいってなら助けてあげるが世の情けです」
「……承知。戦闘続行」
 返答するなり、ヘシオドスがアルミの牙を目にも留まらぬ速度で伸ばし、祝栖に深々と突き立てた。
 連携して、働き蟻がアルミを注ぎこもうとするのを、祝栖は辛うじて避けた。
 もう一体は、ささなにアルミを注がんとするのを睡蓮が庇った。
「ボクが護るっぽい! うぅっ……」
 ぴしぴしと体がアルミに侵食される痛みと違和感に、睡蓮は眉をひそめる。
 ミスティアンが分身を作成し、睡蓮を癒しながら守る。
「これ以上……これ以上は……!」
 ミスティアンの呟きは悲壮だった。
 蟻達の攻撃はどれも前衛を狙うことを前提としていたので、ミスティアンには攻撃がほぼ届かないことは幸いである。
 ガトリングガンが爆炎魔法を帯びた弾幕を、エインが全力でヘシオドスに全弾撃ちこんだ。
「火に入る様が良くお似合いですねーぇ」
 もうもうと炎に身を包んだヘシオドスは、初めて苦悶を表す。
「害虫共は地球から叩き出してやるです!」
 バスターライフルを撃ちまくり、紗綾は叫ぶ。逃げられないなら押し切るしか無い。
 当たる確率が低くとも、ささなは成長電流を放つ。放つしか無い。
 死屍累々となろうとも、ここを退くわけに行かず、癒し手は少ない。それならば――。
「前のめりになるしかないです……!」
 祝栖は自分に満月状の光球を当て、己の中の獣を鼓舞した。
 幸い、ケルベロスが立っている間は、ローカストにオウガメタルを害する意思はないらしい。
「守れれば倒れても問題ない、……問題ないよ」
 ささなは鬼気迫る表情で呟くと、バリリと体に電流を走らせた。

●パンドラの箱の底
 ローカストの攻撃は苛烈だった。
 彼らの本来の目的はオウガメタルの殲滅だ。早々に本筋に戻りたいのだろう。全力を浴びせてくる。
「ここで止めるっぽい!!!」
 睡蓮が必死に働き蟻のシックルやアルミ注入を受け止め、決意を大声でシャウトする。出血で揺らぎそうになる意識を絶叫でつなぎとめる。とにかく立っていなければ、それだけを考えて。
 ささなの電流を避け、ヘシオドスは素早く身を前方へと躍らせた。
「!?」
 ずぶりとアルミニウムシックルがささなの胸から背に貫通する。ヘシオドスは、表情一つ変えずに鎌を振って、生気を失った少女を地面に捨てた。
 ミスティアンが息を止める。どこまで追い詰められればいい。こんなのは悪夢だ。何よりも恐ろしいことが『仲間の喪失』なのに。じわじわと追いつめられていく。
「蟻さーん、こっちこっち」
 残り少ない前衛にチェインで防護結界を作るミスティアンは、震える声で挑発するも、ヘシオドスは一瞥たりともせずに、
「残数、五」
 事務的に残りの人数を口にするだけだ。
 エインのバスターライフルからグラビティ中和光がヘシオドスに投射される。
 睡蓮の最後の体力を働き蟻の鎌が刈り取った。立っていられなくなった睡蓮が崩れる。
 もう戦線が保たない――!
 一瞬息を止め、紗綾は精神を凪の状態にもっていった。緊迫する場でも、平静を作ることが出来るのは、流石ケルベロスだといえよう。
 そして紗綾は思い切りバスターライフルのトリガーを引きまくった。
「遠慮は要らないです、全弾纏めて持っていけですー!」
 一瞬にして弾幕となった弾丸はまっすぐにヘシオドスを襲う。
「!!」
 全弾命中し、ヘシオドスは堪らず足を折った。
「ヘシオドス様!」
 働き蟻が驚愕したように口々に叫ぶ。
「……捨て置け。使命を……使命を全う……」
 最後まで言わせず、祝栖のブラックスライムがヘシオドスを貫いた。
「ブラックスライムを操る身としては、こうしたしっぺ返しは自戒すべき事ですね」
 にゅるりと元の場所に戻ってきたスライムを一撫でし、祝栖は呟く。
「くっ」
 働き蟻は周囲を見回したが、彼らの目にはオウガメタルが見つけられなかったらしい。
「探せ、探せ!」
 シックルで威嚇しながら、働き蟻はじりじりと後退していく。
 ケルベロスはローカストを攻撃しなかった。戦い続けるのは、こちらとしても難しい状況にあった。
 働き蟻は二体のまま、森の奥へと消えていく。
「オウガメタルを探しに行ったんでしょうから……あの方角にゲートがあるとは思えないですね」
 祝栖は残念そうにローカストを見送った。
「撃退できましたねーぇ」
 エインが安堵を滲ませ、仲間に向き直った。
「もういいですよ」
 と紗綾は物陰に声かける。
 ぼやりと銀の光を光らせ、岩陰から少し損傷したオウガメタルがのそりと現れた。
「兵隊蟻は……倒せた……っぽいし、オウガメタルも……なんとか……守れた……っぽい。よかった……、かも…………」
 息も絶え絶えに、それでも重傷は免れた睡蓮がそう言うと、ミスティアンは硬い顔で言う。
「とにかく、皆を病院に連れて行かなきゃ。撤退しよう、ね?」
 ミスティアンの提案に反対する者は居ない。
 一同は動けない者を背負い、オウガメタルを伴って、この闇の山からの撤退を始めた。

作者:あき缶 重傷:レナ・フォルトゥス(森羅万象爆裂魔人・e05306) 佐々塚・ささな(やりたいほうだい・e07131) 千代丸・ノンノ(聖杖のカボシュさん・e24665) 
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年6月22日
難度:やや難
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 5/感動した 1/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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