オークvsJK野球部

作者:蘇我真

 ひとりのドラグナーが、資料を見ながら唸っていた。
「ムムム、量産型とはいえ、実験ではこれ以上の性能は出せないなァ。これ以上の性能を得るには、新たな因子の取り込みが不可欠だ」
 見ていたのは飛空オークの実験データ。今の飛空オークは高所から滑空するくらいしかできない。一度落下したらまた高所まで登ってから滑空する必要があった。
「……というわけで、お前ら、ちょっくら新しい因子を取り込んでくれんか」
 ドラグナーは資料から目を離し、集まっていた飛空オークたちへと指示を出す。
「???」
 しかし、飛空オークたちはドラグナーの指示を理解していないようだった。
「あァ、お前ら向けの言葉で言い直してやらねばわからんか。人間の女を襲い、孕ませてくれ」
「!!!」
 孕ませ、というワードには過敏に反応するオーク達。
「お前達が産ませた子孫を実験体にすることで、飛空オークは更なる進化を遂げるだろう!」
「ブヒイィィィ!!」
「女だ!!」
「ハラマセロ!!!」
 歓声を上げる飛空オークたち。とはいえ、進化を遂げることはどうでもよく、女性を襲えることへの喜びのようだった。

 都会のはずれ、辺りが森で囲まれた一帯にぽっかりと開けた場所があった。
 そこは全寮制の女子高。グラウンドでは女子野球部のメンツが汗をかきながら猛練習にいそしんでいた。
「セカン! いきましたわ!!」
「キャッチですわああああ!!!」
 ノックをするのはお嬢様。飛び込んでキャッチするのもお嬢様。結構お金持ちのお嬢様方が在籍しているようだった。
「次はフライいきますわよー!」
「バッチこいでございますわー!!」
 お嬢様が大きくフライを打ち上げる。カン高い金属音。打球を追い、空を見上げる選手たち。
「あれは……なんですの? ひとつ、ふたつ……やっつ?」
 青空の向こう、ボールの影の他に触手を伸ばした豚の影が跳び込んで来た。
「ブヒヒヒヒ、お嬢ちゃん、そんなに球が欲しいならオイラのタマをキャッチしてくれよ!!」
 それは飛空オークたちだった。
「け、汚らわしいですわ!!」
「こんなきったねえ生き物、初めて見たですわ!!」
 突然のことにお嬢様方も口調が乱れ気味だ。困惑するお嬢様をよそに、着地したオークたちは早速と手近にいたお嬢様たちを触手で捕まえる。
「ブヒッヒッヒ、これで今夜はホームラン王だ!!」
「堪忍して! 堪忍しておくんなましですわ~~!!」
 飛行オークたちによる凌辱の宴が、今まさにプレイボールしようとしていた。

●オークvsJK野球部
「オークが、女子高生を狙おうとしている」
 集まったケルベロスたちへ向け、星友・瞬(ウェアライダーのヘリオライダー・en0065)はそう切り出した。
「竜十字島のドラゴン勢力が、新たな活動を始めたようだ。
 今回事件を起こすのは、オークの品種改良を行っているドラグナー、マッドドラグナー・ラグ博士が生み出した、飛空オークという特殊なオークだ」
 飛空といっても、高い場所から滑空して目的の場所に移動するだけの能力で、自由に飛行する事はできない。
 だが、高所から滑空しながら襲撃目標である女性を見つけ出して、その場所に直接降下するという攻撃方法はかなり効率的で脅威となるだろう。
「ケルベロスの皆には、飛空オークに襲撃される女性を守り、飛空オークを撃破してもらいたい」
 そう言うと、瞬は続いて現場の状況を説明しはじめた。
「戦場となるのは、全寮制のお嬢様女子高、野球部のグラウンドだな。周囲は緑豊かな森に囲まれていて、空から見下ろすとよく目立ったんだろう」
 時間帯は放課後で、多くの女生徒は寮に戻っており出歩いている者は少ない。
 女子野球部の生徒以外が襲われるという懸念はまずないが、早く避難させてしまうと飛空オークたちは予知と違う場所に降下してしまい、事件の阻止が出来なくなってしまうだろう。避難させるなら襲撃の直前にしたほうが良さそうだ。
「飛空オークの数は8体だな。若く、健康な肉体ということで女子野球部の面々を孕ませる気マンマンのようだ。そういうところにはよく鼻が利くというか……」
 ドラゴン勢力の戦力増強を阻止するためにも、そしてなにより人道的にも飛空オークをそのままにはしておけない。
「淫欲にまみれた飛空オークたちを、その力で見事ノックアウトしてやってくれ」
 そう言って、瞬は頭を下げた。


参加者
クリームヒルデ・ビスマルク(自宅警備ヒーラー天使系・e01397)
ピアディーナ・ポスポリア(ポスポリアキッド・e01919)
八代・たま(やれば出来るがやらない子・e09176)
秋野・もみじ(せーぎのみかた・e15534)
ジェーン・ダンサー(フラグメンテーション・e20384)
ルーシェリア・ロードブレイム(贖罪の金薔薇・e24481)
時司・朔夜(医術の戦乙女・e26301)
ゼロ・アルカディア(混血種の双剣士・e27691)

■リプレイ

●JK野球部に潜入せよ
「……やきう、というのか。あのスポーツは」
 ルーシェリア・ロードブレイム(贖罪の金薔薇・e24481)は隠密気流でグラウンド周囲の木々に隠れながら、目を白黒させていた。
「次はファンゴいきますわよー!」
「エラーしたら同じ組は連帯責任で罰金ですわよー!!」
「……ルールが分からないな」
 わかってはいけないルールが混ざっていたが、ルーシェリアには全てわからなかったのでセーフだった。
「今日は助っ人のお嬢様がたがいらっしゃいますから、気合い入れますわよ!」
「「「そうわよー!!!」」」
 グラウンドで助っ人として紹介されたのはクリームヒルデ・ビスマルク(自宅警備ヒーラー天使系・e01397)だ。
 ジャージを着こみ、腕組みをして実に監督らしい威風堂々とした佇まいだった。
「クリームヒルデ監督……いえ、クリカン! 今のプレーはどうですの!?」
「ものまねタレントっぽく略さないでよ……まー、いいんじゃない?」
 ジャージの下に隠れされたTシャツには『明日本気出す』の文字。実は野球の知識はほとんどなかった。
「ピアディーナマネージャー……いえ、マネジ! 休憩するのでスルメと番茶を用意してくださいまし!」
「こういうときはレモンのはちみつ漬けとかじゃないの……?」
 体操服を着こんで、臨時のマネージャーとして働いているピアディーナ・ポスポリア(ポスポリアキッド・e01919)。サーヴァントのライドキャリバーは駐車場に停めさせてもらっている。
「アテのチョイスが妙におっさんくさいね……焼酎はないの?」
 体操服に、下はブルマといういで立ちの八代・たま(やれば出来るがやらない子・e09176)。
「こどもはね、おさけをのんじゃダメなんだよー!」
 プラチナチケットを使って女子高にやってきた秋野・もみじ(せーぎのみかた・e15534)が普通に説教する。
 関係者と勘違いされた結果、もみじは一日入部ということで同じく体操服姿で野球の練習に参加していた。
「なーに昔の投手は一杯ひっかけてからマウンドにあがったもんだよ」
「そーなの? じゃあいーのかな?」
「良いわけないだろう……」
 たまに言いくるめられているもみじを木陰から眺めながら、ジェーン・ダンサー(フラグメンテーション・e20384)はひとつため息をついた。
 あらかじめ女子高側に話を通しておいたが、思った以上にあっさりと許可を貰えてしまった。しかも部員たちはお嬢様特有の世間知らずのせいかあまり気にしていない。
「ここは本当に現代日本なのか?」
 世間的には駄目人間に見えるたまのほうが馴染んでいる光景に、思わずそうこぼしてしまう体たらくだった。
「私自身、世間知らずだとは思っていたが……それとはまたベクトルが違う気がする。お嬢様学校とはどこもこのようなものなのだろうか」
 上の方に隠れていたルーシェリアが光の翼をしまってジェーンに合流する。
「……む、そちらはどうだ」
「今のところは問題ない。襲撃がくるなら風上……ゼロ殿たちのほうだろうな」
 一方、話に上がったゼロ・アルカディア(混血種の双剣士・e27691)側というと――
「今まで差別を受けていた僕が、差別してきた人間を助けようとしている、か……」
 女子高の敷地外、校門付近で飛空オークの襲撃に備えていた。
 女子高に潜入するにしても今回は唯一男性であるゼロはどうしても目立ってしまう。校外待機はいい判断だろう。
「彼女たちを助けた後、何を言われるのやら……」
「ゼロくん、大丈夫?」
 もうひとり、ゼロについていた時司・朔夜(医術の戦乙女・e26301)が電柱の上から声をかける。
「自分の気持ちに整理をつけることができないのかもしれないけれど、今は……」
「ええ、わかってます。私情は挟まず任務を遂行するのみ……ですよね」
「うん……気をつけてね」
 ゼロをサポートするように声を掛けて、朔夜は改めて周囲を警戒する。
「……来た!」
 風に流されるようにして、滑空してくる飛空オーク。
「あの高さなら、グラウンドのみんなも気付いてくれるはず……! ゼロ君!」
「はい、作戦通りに!」
 ゼロは校門にキープアウトテープを貼ってまわり、一般人が巻き込まれるのを防いでいく。
「絶対に被害は出させないわ!」
 地上をゼロに任せ、朔夜は光の翼を展開して空へと舞い上がるのだった。

●オークvsJK野球部
「クリカン! 空から女の子ですわ!!」
 お嬢様野球部が異変に気づいたのは朔夜が傷を負い、落ちてくるのを見つけたときだった。
「よし、遅滞戦術を取るよ。部員は避難を!」
 クリームヒルデの言葉に部員たちは色めきたった。
「よくわかんないけど、こうしゃににげたほうがいいんだよ!」
 もみじが先導するように走り出す。従うべきか顔色をうかがい合う部員たち。
「……皆さんはあの子たちについて逃げてください」
 ピアディーナは部員たちへ告げると、指で輪を作る。
「……此処は、引き受けるッ。来い、タイムチェイサー!」
 そしてその指を口へと含み、高音を響かせた。駐輪場から土煙を上げてやってくるライドキャリバー。
「グラウンドが!! せっかくトンボかけたのに滅茶苦茶ですわー!!」
「言っている場合ではない!」
 校舎を背にするように、ジェーンが躍り出る。そしてキャリアランページで襲い来るオークたちを足止めしはじめた。
 巻き起こる爆風、荒れるグラウンド。校舎へと走る部員たち。
「なぁんだこいつら!!」
「邪魔するなブヒイィィ!!」
「はっ!!」
 裂帛の気合いを込めた朔夜の稲妻突きが1体のオークの腹を貫き、撃ち落とす。
 そこへ更にピアディーナのマスタード・ボムが直撃した。
「さぁ、マスタード焼きになりたい奴から……かかってきなッ!」
「ブヘッ!? ブ、ブヘエェッ!!」
 音と光、それに臭いがオークたちを襲う。落とされたオークはそのまま絶命し、残されたオークたちの怒りはピアディーナへと向いた。
「貴様……よくもやってくれたなぁ!!」
 無数の触手がピアディーナへと伸びる。彼女はこれを横へと跳んで躱そうとした。
「こゆ格好は……慣れないねッ……!」
 だが、その動きは鈍い。体操服の胸の部分がキツいのだろう。その肉付きのよい身体に、触手が進路を変えて絡みついてきた。
「ひゃ!? ッ、この、何処触ってッ……くぅっ……!」
 そして更に窮屈さを強調するように胸の下部分を締め付けてくる。絶体絶命のピンチを救ったのは――
「おっ、待てい! そこのオーク! 正々堂々と野球で勝負しろ!」
 たまだった。金属バットを投げつけると反射的にオークが触手で受け取ってしまう。
「この球は落ちないぞ、HOP-UPするからな!」
 そして胸元から野球ボールを取り出すと、大きく振りかぶる。
「ブヒ? な、なんだァ?」
 困惑しながらも触手でバットを構えるオーク。
「ピッチャー八代、振りかぶって第一球……投げたー!」
 物理法則を無視した時速170キロの直球がオークの顔面に突き刺さる。バットが地面に落ちて虚しい金属音を響かせる。
「種、付け……孕ませ、ロ……」
「貴様らの遺伝子などいらん! 私には勇者のDNAが刻み込まれているからな!」
 事切れるオーク。触手が千切れ飛びピアディーナが自由になった。
「恐ろしいな、これがやきうか……」
「いや、多分違うと思うけど。野球盤にそんなルール無かったし」
 頭部危険球を見て戦慄するルーシェリアに、思わず素に戻ってツッコミをいれるクリームヒルデ。
「そうなのか……ッ!」
 答えたところでルーシェリアは1体のオークが校舎へ向かおうとしているのを目ざとく発見する。
「行かせるかッ!」
 ダイヤモンドを駆け抜けてオークと野球部員の間に割って入る。
「よーし、パパがんばっちゃうぞー」
 後方からはクリームヒルデがluminous consoleでサポートに回っている。
 己を守る盾に安心感を覚えつつ、ルーシェリアは覚醒した紅の瞳でオークを睨みつけた。
「追おうというのなら――まずは私を殺してみろッ!」
「おっと、こいつは女騎士だぜ。オレの触手に堕ちやすそうだなァ……!」
 その瞳に気圧されることもなく、オークはいやらしい目でルーシェリアの身体を視姦する。触手がうねり蠢いた。
「……下種め」
 侮蔑の視線と共に、バトルオーラの一撃をオークの横っ面に叩き込む。
「ブッ……ブヒィ!」
 鼻血をまき散らしながら地にヒザをつくオーク。生じた隙を、遠くのジェーンも見逃していなかった。
「汝、輝かしき未来こそ絶望への足懸りと知れ。汝、耐え難き苦痛こそ安寧への手懸りと知れ。汝、気付かねば逝け。汝、気付けども逝け」
 魔力の刃を回転させ、旋風を巻き起こす。
「あ、アガブゥ!!」
 旋風の刃が倒れ込んだオークの全身と触手を切り刻んでいく。
「あ、熱いッ、熱いブヒィィ!!」
 そこにラージュのパイロキネシスが追撃として叩き込まれる。
「くっ殺系など、甘い!」
 完成した豚の丸焼きを足蹴にし、ジェーンはそう高らかに宣言した。
「そんな、オークに強い騎士がいるなんて……世界の理に反してるブヒ!」
 生き残っているオークたちは絶望する。そして、そこに更なる追い打ちが加わった。
「避難、完了しました!」
「みんなにげたよー!」
 部員たちの避難誘導にあたっていたゼロともみじが戦線に復帰したのだ。
 ゼロは朔夜が対峙していたオークへ、もみじはピアディーナと切り結んでいたオークへとそれぞれ向かう。
「狩っていいのは、狩られる覚悟のある奴だけだ」
 ゼロが斬霊刀を振ると死天剣戟陣が発動する。天空より召喚した無数の刀剣が雨のように降り注ぎオークの触手を断ち、動きを封じて行く。
「時司さん、今です!」
「ええ! 裁きの一撃を受けなさい!」
 朔夜は勢いよく槍を投げ上げる。グラビティ・チェインで造り出した巨大十字架へ飛び乗り、宙へと舞い上がっていく。
「ファイナルジャッジメントライドぉ!」
 そして、オークと交差した。
「ブヘエェェッ!!!」
 十字架の直撃をくらい、倒されるオーク。
「グワァラゴワガキーン!」
 派手な効果音を叫びながらたまがグレイブテンペストで残ったオークを薙ぎ払いし、足を止める。
「こっちも、派手にやらせてもらうわよ!」
 ピアディーナも威力を重視した気咬弾に変更し、容赦なくオークを痛めつけていく。
「ボクもいっしょにあそぶよ!」
「うるせえ、オレはこいつを倒すんだ!!」
 もみじが主張するもオークたちはピアディーナへと釘付けになっている。
 マスタード・ボムを食らった怒りと、7歳のもみじはストライクゾーン外なのだろう。
「むー……!」
 もみじは頬を膨らませると、自分を無視するオークの背中へと思いっきり飛び蹴りを食らわせた。
「くらえー! すーぱーみらくるうるとらはいぱーもみじきっくだー!!」
「グブィッ!!」
 全身全霊の力を込めたもみじの飛び蹴りを背中に受け、オークは汚い鳴き声と共に吹き飛ばされる。
 顔面からグラウンドに突っ込み、地面にキスをしたまま二度と動かなかった。
「や、やべぇぞコレ……」
 あっという間に残り3体となってしまったオークたち。劣勢を感じて震えあがるも、完全に包囲されていた。
「さあ、みんな逆転サヨナラホームランよ!」
 監督と化したクリームヒルデがオラトリオヴェールでケルベロスたちの傷を癒し、盤石の逃げ切り体勢を図る。ついでにスマホを操作して、ジャーンジャーンと銅鑼の音を鳴らしてみせた。
「ストッパー登場! 八・代・た・ま!!」
 再び野球ボールを握りマウンドに君臨するたま。
「ブ、ブヒィィ……」
「さあ、殲滅戦だ!」
 宣言するルーシェリアにジェーン、それにたまがそれぞれトドメを差してオークの野望はあえなくゲームセットと相成ったのだった。

●やきゅうしようよ
「まあ、土のグラウンドが一部天然芝に!」
「なおしたら、くさがはえちゃったんだよ。だいじょーぶ?」
 もみじやたまによりヒールされたグラウンド。ところどころに草花が生えたありさまも、部員たちは気にしていなかった。
「大丈夫ですわ。まさに草生えるというやつですわ!」
「このハーブは食えますわね! じいやに天ぷらを作らせましょう!」
「さすがお嬢様がた、器が大きいですね?」
 メイドとして屋敷に勤めているピアディーナは彼女たちの度量の大きさにもはや半ばあきれつつ、普段彼女たちの相手をしているであろう『じいや』の心労を推し量り、同情の念を禁じえないのだった。
「貴殿らを脅かす者は去った。憂うことなく、やきうに励むと良い」
 ルーシェリアの激励に、力強くうなづくお嬢様たち。
「ありがとうございますわ。甲子園目指してがんばりますわ!」
 高野連のルールで甲子園に女性選手は出られないと決まっているのだが、目指すのは自由だった。
 野球に燃える部員たちにもみじが提案する。
「あのね、やきゅうしよーよ!」
「そうそう、せっかくだし練習試合ってことで」
 その言葉に同意するクリームヒルデ。
「クリカンが言うなら構いませんわ。人数が足りない分は私たちが入りましょう」
 そう言って部員は視線を校舎のほうへと向ける。
 ゼロが去るのを部員たちが黄色いハンカチを振って見送っていた。
「よーし、私の魔球を伝授しよう!」
「たま様助かりますわ! 敬遠は4球必要ですけど、死球なら1球で済みますわ!」
 魔球を教えるもの、先に帰るもの。見ているものに応援するもの。皆が皆、思い通りに行動することができる。
 それはこの地に平和が戻った証だった。

作者:蘇我真 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年5月30日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 2/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 11
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