女子中学生を狙う豚

作者:柊暮葉

「ドン・ピッグよ、慈愛龍の名において命じる。お前とお前の軍団をもって、人間どもに憎悪と拒絶とを与えるのだ」
 黒い影の正体は、ドラグナー……ギルポーク・ジューシィ。ギルボーク・ジユーシア(十ー聖天使姫守護騎士ー十・e00474)の宿敵である。命じられたのは、ドラグナーの配下ドン・ピッグだ。
「俺っちの隠れ家さえ用意してくれりゃ、あとは、ウチの若い奴が次々女を連れ込んできて、憎悪だろうか拒絶だろうが稼ぎ放題だぜ」
 闇が蠢く。醜悪な豚としか思えないドン・ピッグの背で。豚の背中には、八本の巨大なミミズのような触手が這いずっている。それで、闇が蠢いているように見えるのだ。
「やはり、自分では戦わぬか。だが、その用心深さが、お前の取り柄だろう。良かろう、魔空回廊で、お前を安全な隠れ家に導こう」
「おぅ、頼むぜ、旦那」
 ギルポーク・ジューシィが冷たい軽侮を隠さない表情でそう言う。ドン・ピッグは彼の侮蔑に全く気がつかないようなそぶりで返事をしていた。

 園田早苗は池袋の裏路地で途方に暮れていた。
 早苗は中学二年生である。小学校六年生ぐらいから、親との仲が悪くなり、顔を合わせれば喧嘩が絶えなくなった。親の小言や干渉がうるさくて仕方ないのである。それだけではなく、親が自分の進路を否定するのも我慢出来なかった。声優になりたい。それの何が悪い。全否定してくるけれど、声優がどんな仕事なのか、母さんは知ってるの?
 新学期早々に大喧嘩をして埼玉の家を飛び出て来てしまった。学校で進路調査があり、将来は声優と答えたと言ったら、親が反対したからだ。だが行くあてもない。今はとにかく、何度か来た事のある乙女ロードのあたりをうろついている。
(ああ、お腹すいたな……)
 腹部を押さえながら人目を避けて狭い路地を歩く早苗。
「ぐふふ、うまそうな娘を見つけたぜえ……」
「ヒャッハー! 本日の餌食決定!」
 その早苗の前に、酷薄な笑顔を浮かべたオーク達が現れた。早苗は恐怖のあまり悲鳴を上げる事も出来ない。若い娘の体にオークの触手が襲いかかる……!
 セリカ・リュミエールが事件の概要について説明を開始する。
「竜十字島のドラゴン勢力が、新たな活動を始めたようです。今回事件を起こすのは、オークを操るドラグナーである、ギルポーク・ジューシィの配下のオークの群れのようです。オークの群れを率いるのは、ドン・ピッグというオークで、非常に用心深く配下を使って女性を攫わせています」
 テキパキとセリカは説明を続ける。
「今回ターゲットになる女性が狙われるのは、池袋の路地裏です。家出している中学生の園田早苗さん。ドン・ピッグは存在が消えても怪しまれない弱者を狙っているのです。襲われた早苗さんは、このままではその場で配下達に暴行され、秘密のアジトに連れ込まれてしまいます」
 冷静なセリカの表情に、嘆かわしいと言うような感情が一瞬浮かんだ。だが、セリカは顔を引き締めて説明を更に続ける。
「オークが早苗さんに接触する前に、我々ケルベロスが接触すると、彼らは別の女性をターゲットにしてしまいます。ですから、オークと早苗さんが接触した直後に、現場突入という段取りになります。卑劣なオークが悪事を働く前に、絶対撃破してください」
 池袋の該当の路地裏は乙女ロードから少し離れたビル街の路地裏である。
 夜中になると人通りは少なくなるので、園田早苗は人目を避けてビルの影で寝られる場所を探している。オークたちはそこを狙うのだ。
 路地裏は戦闘出来る程度に広い。
 出現するオークは五体。
 触手叩き……触手を伸ばし、敵へと強烈な勢いで叩き付ける。
 触手乱れ撃ち……触手で、敵を何度も叩く。
 触手溶解液……触手から溶解液を放つ。
 などの能力を持つ。
「オーク達の卑劣な略奪は許しておけません。みなさん、絶対に早苗さんを始め女性を救ってください!」


参加者
エルネスタ・クロイツァー(下着屋の小さな夢魔・e02216)
白浜・琳(紅蓮拳姫・e02782)
植野・陽子(自称じょしこーせー・e05898)
竜峨・一刀(龍顔禅者・e07436)
笹ヶ根・鐐(白壁の護熊・e10049)
アーニャ・シュネールイーツ(時の理を壊す者・e16895)
マルガレーテ・ビーネンベルク(銀十字の盾・e26485)

■リプレイ

 池袋の夜。中学生、園田早苗は、寝られそうな場所を探してビルの影から影へと進む。
 電車の最終が出た頃だろうか。都内とはいえ人影は全く見えず、早苗は心細さに拳を握りしめながら、一本の裏路地の中へと入っていった。
 街灯が一本だけついている裏路地で、闇がいやらしく蠢いた。早苗は最初、錯覚かと思い、立ち止まった。
「ぐふふ、うまそうな娘を見つけたぜえ……」
 それは錯覚ではなかった。八本のミミズのような触手を背負った豚、オークが闇の中から現れた。卑しい触手が動くのを、闇の蠢きだと思ったのだ。
 早苗は悲鳴すらあげられず、硬直したが、即座に身を翻して走り出そうとした。
 その前に、もう一匹のオークが立ちふさがる。
「ヒャッハー!! この若い娘なら、何匹もオークを孕ませられるぜ!!」
 さらに一匹、もう一匹。裏路地の闇から合計五匹のオークが姿を現す。
 早苗は逃げ場を探してじりじりと後ずさりをする。
「く、来るな……っ、来るなっ」
 アニメのヒーローのように毅然と振る舞うのがどれだけ難しいか、早苗は思い知った。
 そこに、表通りから忽然と現れた人影がよく響く声を放った。
「退けい、豚共。貴様らの居場所はここではない。――墓の下よ」
(ドラゴニアン!?)
 早苗はそのシルエットを見てそう判断する。アニメではないが、まるで時代劇の剣客のようだ。
 竜峨・一刀(龍顔禅者・e07436)である。一刀が日本刀をスラリと抜く。その途端、闇に疾風が起こり、表通りから数人の男女が飛び出てきた。
「その子は夢を持ってるんだ! オーク達なんかに奪わせないよ! ケルベロス、さんじょー!!」
 植野・陽子(自称じょしこーせー・e05898)がオークと早苗の間に立ちふさがる。
「中学生の少女を狙うとは…すぐに焼き豚にしてあげます!」
 怒りに燃えるアーニャ・シュネールイーツ(時の理を壊す者・e16895)はバスターライフルを手にしていた。屋上に上がって飛び降り、挟み撃ちにする作戦も考えたのだが、世間の常識や危険度の問題で却下されたのだった。
「邪魔をするな、ケルベロスども!!」
 オークが忌々しそうに叫ぶ。チンピラオーク達は戦意が高く、数で上回っているケルベロス達に臆する様子がない。
 早苗は脳が追いついて来ない。その早苗の体を、現れた白熊が抱え込んだ。
「え!? ……ちょっ、なっ……!」
 白熊のウェアライダー、笹ヶ根・鐐(白壁の護熊・e10049)は早苗を抱き上げると表通りの方へと走り出す。
「ケルベロスだ、事情は後で説明するよ。下手に動かず避難待機すること。いいね?」
 半ばパニックに陥りながら、早苗は鐐の胸の毛を触り、頷いた。
「大丈夫、落ち着いて。毛皮なら後で充分触らせてあげよう」
 オークたちが早苗を追いかけよう一斉に走り出すが、狭い路地では広がる事が出来ない。そこにケルベロスたちが前方に出て立ちふさがる。
「いたいけな少女をかどわかすとは、実に度し難い。前途ある若人の未来が、薄汚い豚共に汚されるなどあってはならん。必ず守りきる!」
 早苗は表通りに避難させられながら、その男らしい声をはっきりと聞いていた。リューディガー・ヴァルトラウテ(猛き銀狼・e18197)である。
「その触手一本たりとも、通さないよ」
 大盾を構えてマルガレーテ・ビーネンベルク(銀十字の盾・e26485)が言い放つ。
「くっ……こうなったら、てめえらを倒して、孕ませてやらあ!!」
 卑猥な事を叫びながら、オークたちはケルベロスの方へと突っ込んで来る。
 エルネスタ・クロイツァー(下着屋の小さな夢魔・e02216)が紙兵散布を行った。飛び散る紙兵の霊力がケルベロスたちを守護する。
「いちおーこないだきたんだけどね……」
 エルネスタのつぶやきに、オークたちの目の色が変わった。
 アーニャが先制攻撃を取る。
 フォートレスキャノン。アームドフォートの主砲を一斉放射。オークの無様な体にパラライズがかかる。続いてゼログラビトンで武器封じ。
 陽子が御霊殲滅砲をぶっ放す。発射される巨大光弾が前列のオークに襲いかかり、たちまちパラライズが付加される。それを視認すると、陽子は即座に死天剣戟陣の使用にかかる。
 その合間を縫ってリューディガーがロックオンレーザーで武器封じにかかる。オークたちは立て続けに襲いかかるBS攻撃に列が乱れて攻撃に移る事が出来ない。全くもっての雑魚だ。
 それを見て取ったリューディガーは間近な敵にフォートレスキャノンを撃ってパラライズも与える。
 二匹が慌てふためいている前列、三匹が足踏みをしている後列、双方にパラライズと武器封じのBSがかかった。
 BS攻撃による遠列の先制により、オークたちは弱らせられている。
 そこに、一刀が日本刀で切り込んでいく。
 雷刃突、神速の突きがオークの汚い衣装を切り裂いてダメージを与える。
「グギャア!」
 苦痛のわめきを上げるオーク、その触手に対して、一刀は絶空斬を撃ち放つ。
「貴様らには無用の長物よ! 二度と悪さなぞできんようにしてくれる!」
 ミミズのような触手が切り飛ばされて宙に弧を描く。
「殴ればよろしい。解決ですな。…ってな?」
 白浜・琳(紅蓮拳姫・e02782)はその隣のオークに旋刃脚をお見舞いする。敵の急所を的確に蹴り上げるしなやかな脚。
 さらに、トドメをさしてやろうとドラゴンブレスを吐こうとした時--。
「調子に乗るんじゃねええ!!」
 オークの触手が琳の豊満な体を叩いた。
 触手乱れ撃ち。醜い触手が琳の体を追撃して叩いて叩いて叩きまくる。
 その事に気がついた、隣のオークも触手叩きで琳にトドメを刺そうとする。
 ブレイクの付加がかかる琳。
 更に、触手乱れ撃ちをしたオークが琳の体を触手でつり上げ、また別の触手から溶解液を吐こうとする。
「今助ける、ちぃっとまってておくれ」
 一刀は月光斬の構えを取る。
 そこでエルネスタが動いた。
『みせられないよ!』
 プライバシーミスト。まるで磨りガラスのぼかしがかかったように琳の体が霞む。溶解液を吐こうにも琳の体がよく見えない。更にミストが琳を癒やしていく。その感覚に琳の声が高くなる。
 そこにマルガレーテのオリジナルグラビティKeep the breath(キープ・ザ・ブレス)が重なる。琳の体が全快する。
 ちょうどその時、一刀の月光斬がオークの触手を叩き斬った。
 琳が地面の上に飛び降りる。
「畜生、よくもやりやがったな!!」
 琳は怒りのあまり会心の灼煌弾(アニヒレイト・ストライク)を使った。
「ギャアアッ」
 弱らせられ、一刀に触手を斬られていたオークはひとたまりもない。まずは一匹ーー仕留めた。
「このクソがああっ」
 前に残っていたオークが滅茶苦茶に触手溶解液を撃ってくる。必死にかわす前衛。
「きゃーっ!?」
 しかし、陽子に当たってしまい、大きな胸の肌色がのぞけてしまう。
 陽子は胸をかばう。それを見て他の女性陣も怯む。
 そこに、勇気を奮い立たせる男の声がかぶさった。
「貴様等に安らぎを与える道理も無い、恐怖の淵に沈め!」
 原初の畏怖を励起せし叫喚(コーズ プライマル フィアー)。
 戻って来た鐐のオリジナルグラフィティが、残ったオークたちの全体を巻き込み、その卑しい精神と意志を切り刻む。恐るべき獣の咆哮。
 立ちすくむオークたちに、立ち直った陽子が突進する。
「いくよー、ていやーっ」
 可愛らしい掛け声。しかし、それとは裏腹に日本刀のきらめきが敵の急所をかききる。シャドウリッパー。
 オークから上がる血しぶき。その陽子の影からリューディガーがフォートレスキャノンを撃つ。
 アームドフォートに焼き尽くされるオーク。二匹目を仕留める。
 前列が倒れ、後列が剥き出しになる。オークたちは近くにいる陽子や琳を触手でとらえようと必死だ。陽子達は触手叩きを受けながらも怯まずグラビティを撃っている。それを奥からエルネスタが回復している。
 後列を見て、すかさず、アーニャは一番弱っているオークを狙い、ブレイジングバーストをガトリングガンから放つ。
 爆炎の魔力に巻かれるオーク。
「時よ! ……凍って!」
 テロス・クロノス・ゼロバースト。膨大なグラビティを犠牲にして、時を止め、全武装火器による一斉射撃。オークの三体目を撃破。
 残る二体の弱ったオークを見据え、鐐が御霊殲滅砲をぶっ放す。
 着実に与えられるダメージとパラライズ。
 悲鳴を上げる元気もなくなってくるオーク。
 そこに、マルガレーテがマルチプルミサイル。背中・肩・手足からミサイルポッドを出し、ミサイルの一斉射撃。
 オークたちが見苦しく地面に膝をつく。
 それを見て、マルガレーテもまた御霊殲滅砲を撃った。オークたちは完全に沈黙し、ぴくりとも動かなくなった。

 表通りのビルの壁に、早苗は背中をくっつけて立っていた。
 そこに、ケルベロスたちが裏路地から出て来て笑顔を向ける。
「あ、あのっ……」
 早苗は、何かを言いかけてためらい、うつむいてしまった。
「もう遅いけど、お腹が減っていないかい。ちょっと小腹も減ったし付き合ってくれないか? 奢るよ」
 ごく自然な調子で鐐が誘った。
「おいしい食べ物があると、元気が出ますよ」
 アーニャも続いて誘う。
 うつむいていた早苗がお腹をおさえると、タイミングよく、ぐうと鳴った。早苗はたちまち赤くなってしまう。
「決まりだな、さあ、どこか行こう」
 鐐が早苗を連れて歩き出すと、アーニャや他のケルベロスたちも同じ方向へ歩き出した。
 深夜も営業しているファミレスの中にケルベロス達は入っていった。
 テーブルにつき、水が渡され、料理がくるまでの間、鐐とアーニャは早苗の事情を聞き出していた。
 また、マルガレーテは隣に座って、早苗に怖がらせた事を謝罪した。
「辛かったよね、認めてもらえないのは、嫌だよね。頑張ったね……」
 マルガレーテが声をかけると、早苗は唇をぎゅっと引き締めて、膝の上の拳を握りしめる。
 それを見て鐐はこう述べた。
「反対するのはその困難さを憂慮してだろうな。なら『どんな難しさがあるか』も説明して、乗り越える意志を伝える。まずは親の説得という壁を超えるんだ。先は長いんだぞ?」
 鐐は考え深そうな声でそう言った。
「……うん」
 早苗はうなずきはするが、納得はしていないのが顔に出ている。
「自分の事を理解して貰えないのは辛いですよね……でも、ご両親も同じかもしれないですよ?相手に自分の意思を伝えるのは難しい事ですからね」
 アーニャが続いて、早苗を優しく説得した。
「まずはご両親が何故反対しているのかをちゃんと聞いて、間違っているならそれを伝える。その上で早苗さんがどれだけ声優になりたいかを伝え、理解して貰うのが良いと思いますよ。まずは理解し合う努力から、ですね」
 意固地になっていた早苗だったが、二人の男女に話を真剣に聞いてもらえて、だいぶ気持ちが落ち着いてきた。親は頭ごなしに反対するばかりだったのである。
「さなえちゃんはちゃんとしたけいかくでこうどうしなきゃ。でないとどりーむいーたーがきちゃうよ?」
 エルネスタが言うと、早苗は七歳の女の子がケルベロスという事実に戸惑いの表情を隠せない。
 そこに料理が運ばれてきた。鐐が頼んだのは蕎麦である。早苗も同じものを頼んでいたので、温かい蕎麦が来た。鐐が蕎麦をつるつる食べ始めたので、早苗も真似する。温かいものを食べて、早苗はほっこりしてきた。
「夢を追って家を出る、その意気は実に良い。ただその行動力を素直に夢をつかむために使ったほうが、ずっと良いと思うぞ。ここを歩き回っていても、夢には近づけまい」
 やや堅苦しい声で一刀がそう言った。
(そうかも……。確かに、ここを歩いていても、声優になれる訳じゃない……)
 早苗は少し冷静に自分を見られるようになってきた。
「早苗ちゃんは声優になりたいって言うけど、好きなアニメとかあるの?」
 陽子が運ばれてきたメロンソーダを飲みながらそう尋ねる。
 すると早苗はぼそぼそと、通好みのアニメのラインナップを答えた。
 陽子もその番組は知っていたのでひとしきり盛り上がる。
「応援するよ!」
 陽子は屈託なくそう言った。
「お母さんはきっと心配なんだと思うの、だから早苗ちゃんが色々調べて教えてあげたらどうかな?」
「……うん!」
 理解してくれる人がいると思ったのだろう。早苗は顔をほころばせて頷いた。
 その様子を見てリューディガーもほっとして、自分の考えを言う事が出来た。
「声優か…子供に夢を与える素晴らしい職業じゃないか。だが君はまだ子供だ。少なくとも、夜の街の危険性を知らない程度には。そして若いからこそ、声優の訓練と並行して多くのことを学び、知識と教養を身につけることが出来る。それはきっと自分の身を助け、演技を豊かにしてくれる。たゆまぬ努力を続ければ、いずれ親御さんも理解してくれるだろう」
「……そうだと思います」
 以前なら説教だと決めつけて猛反発したのだろうが、早苗は素直にそう言う事が出来た。それからぺこりと早苗は頭を下げた。
「私のためにご迷惑かけて、すみませんでした。助けてくれて、ありがとうございます。私、家に帰ります」
 早苗からそう言ったため、ケルベロス一同はほっとする。
 そのまま皆、子供の頃の夢や、現在の仕事を話し合いながら、和気藹々と遅い夕食を食べた。
 ファミレスを出て早苗はケルベロスたちに向かってもう一度、きちんと礼をし、手を振って別れた。地下鉄の駅に向かいながら、早苗は新しい夢について考える。
(将来の夢は……声優をしながら、ケルベロス!)

作者:柊暮葉 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年5月2日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 4/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 1
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