臆病で好色な豚ども

作者:なちゅい

●強者の不在をいいことに……
 薄暗い場所に現れたローブを着た1人の男。
 ローブから覗き出る体は混沌と化している。この男の正体はドラグナーなのだ。
「グスタフはいるか?」
 男が呼びかけた相手は、腹から触手を生やした豚……オーク達だ。
 そいつらの1人が慌てて名指しされた者を呼びに向かう。程無くして、カラフルなモヒカンが目を引く、ややちゃらい風貌のオークが現れた。
「グスタフよ、慈愛龍の名において命じる。お前とお前の軍団をもって、人間どもに憎悪と拒絶とを与えるのだ」
 ドラグナーの男、ギルポーク・ジューシィがオークへと告げる。ただ、そのオークのリーダー、グスタフは事も無げに笑う。
「ひゃっはー。敵がいれば逃げるが、敵がいなければ、俺達は無敵で絶倫だぜー」
 ギルポークは予想した通りの答えに嘆息する。
「……だが、無闇にケルベロスと戦おうとしないだけ、マシかもしれん」
「ひゃっはー。その通り、色気に迷わなければ、俺達は滅多に戦わないぜー」
「…………」
 そのドラグナーは無言で魔空回廊を指差すと、オーク達はテンション高くその中へと入っていくのだった。
 
 場所は変わって、大阪府のとある住宅地。
 市内の裏路地を1人の女性が歩いていく。
 会社で夜遅くまで働いていたそのOL。キャリアウーマンといった雰囲気の女性だ。金銭面を気にしてギリギリ終電に飛び乗り、帰路についていたようである。
「はぁ……えらい疲れてもーたわ……」
 明日も朝が早い。早く寝て明日に備えねば。女性はそう考えて、足を速めると。いつの間にか、何者かに囲まれていることに気づく。
「ひっ……!」
 それらは、醜悪なオークの群れ。汚らしいその姿に、女性は全身の毛が逆立ち、鳥肌が立ってしまう。
「ひゃっはー、女だ女だー!!」
「誰もいないぜ、襲え襲えー!」
 触手を伸ばすオーク達。それは、OLの服を破り、その体を縛り付ける。逃げられないようにする為に。そして、己の欲望を満たす為に。
「きゃああああっ!」
 路地に響く女性の声。しかし、助けに来る者は誰もいなかった。
 
 ヘリポートにやってきたケルベロス達。
 そこでは、リーゼリット・クローナ(シャドウエルフのヘリオライダー・en0039)がすでにヘリオンと共にケルベロスの来訪を待っており、ケルベロスが訪れる度に笑顔で手を振る。
「来てくれてありがとう。それでは、依頼の説明を始めるよ」
 竜十字島のドラゴン勢力が、新たな活動を始めたようだ。今回事件を起こすのは、オークを操るドラグナーである、ギルポーク・ジューシィの配下のオークの群れらしい。
「オークを率いているのは、グスタフというオークだね」
 その配下は非常に女好きなのだが、臆病でもあるという。この為、ケルベロスを先に見つけるなどした場合、逃げ出そうとする特徴がある。女性が襲われるまでは周囲に隠れ、おびき寄せる必要があるだろう。
「戦いとなっても、常に隙あらば逃げ出そうとするようだよ。うまく立ち回って逃がさぬようにしてほしい」
 オークを逃がせば、別の女性が狙われることとなる。できることならこの場で倒してしまいたい。
 場所は大阪府の住宅地。
 深夜、路地を歩くOLがグスタフの配下6体に襲われてしまう。
「路地は車も人もほとんど通らない場所だね。細い通りなどに身を潜めることは出来そうだけれど、オーク達と先にかち合ってしまわぬよう注意してほしい」
 オーク達は腹から生やす触手で攻撃してくる。女性好きな相手である為、女性メンバーは注意したいところではある。
「下っ端だという印象が拭えぬ相手だけれど、オークとして力が劣っているわけではないから、油断はしないにね」
 侮っていると、その触手で貫かれて重傷を負うことすらある。相手の逃走も含め、慎重に対処して行きたい。
「ただ、好色なオーク達だからね。そこをつくことで、相手の油断を誘うこともできるかもしれないよ」
 例えば、女性メンバーが敵を引き付けることで、敵の逃走を防ぐことができるかもしれない。狙われる危険は高まるが、だからこそ、そこをついて戦局を優位にすることも出来るとリーゼリットは話す。
「くれぐれも気をつけて。皆が傷つく姿をボクも見たくはないから」
 ケルベロス達の身を案ずる彼女は、最後にそう告げてメンバー達を送り出すのである。


参加者
アイリ・ラピスティア(宵桜の刀剣士・e00717)
朝倉・ほのか(ホーリィグレイル・e01107)
ホワイト・ダイヤモンド(面倒臭がりな妖刀持ち・e02709)
茶斑・三毛乃(化猫任侠・e04258)
早乙女・スピカ(星屑協奏曲・e12638)
橘・ほとり(キミとボク・e22291)
八花・無謳(酔いどれ狸の邪道剣帖・e22966)
一羽・歌彼方(槍つかいの歌うたい・e24556)

■リプレイ

●色気に惹かれる豚を囲え!
 大阪府のとある路地にやってきた、女性ばかりのケルベロス達。メンバー達の表情は険しい。
「変なオーク達がいるようだが、欲望の為に女性を狙うなんて許せないね」
「ドラグナー・ギルポークの差し金のオーク達らしいですね」
 橘・ほとり(キミとボク・e22291)の言葉に、朝倉・ほのか(ホーリィグレイル・e01107)が返答する。
 メンバー達は皆、現場付近の細い通りや隅に身を隠している。オークを前後から挟むことが出来るようにと考えての布陣だ。
 その上で、先にこちらがオークに発見されてしまわぬようにと、一行は注意を払う。
 一羽・歌彼方(槍つかいの歌うたい・e24556)は光の翼を隠して身を潜め、茶斑・三毛乃(化猫任侠・e04258)は猫に変身し、街灯の光が当たらぬ場所に姿勢を低くして隠れていた。黒いコートに身を包むアイリ・ラピスティア(宵桜の刀剣士・e00717)は隠密気流も駆使して、目立たないように配慮する。
 同じく、八花・無謳(酔いどれ狸の邪道剣帖・e22966)もスキルを使ってこっそり隠れる。持ち歩く大きな瓢箪に入った酒を時折口にする彼女は若干酔っているのか、顔を上気させていた。
「なんだか、張り込み中の刑事さんみたいでドキドキします」
 早乙女・スピカ(星屑協奏曲・e12638)も隠密気流を使って路地付近で待機し、敵の出現を待つ。
 色気のある事柄に縁のないスピカには、攫った女性をどうするのかは分からない。ただ、今回、一般人が被害に遭うと聞き、それが見過ごせぬと彼女はこの依頼に参戦している。
 程無く路地にやってきたのは、ややくたびれた顔をしていたOL、片橋・水貴だ。彼女が路地の中央に来た時、その周囲に潜んでいた6体のオークが姿を現す。
「ひっ……!」
 汚らしいオークが気色の悪い笑いを浮かべて、怯えるOLにじりじりと迫る。
「ちょっと待ったぁ! させませんよ、その非道!」
「夜道で婦女子を手籠めにしようだなんざァ、そうは問屋が卸しやせんぜ」
 その両サイドから現れたのは、歌彼方と三毛乃だ。OLに比べて薄手、あるいは露出の高い衣装を着たケルベロス達は、オークの視線を釘付けにする。
 事前に仲間へと作戦の確認をしていたホワイト・ダイヤモンド(面倒臭がりな妖刀持ち・e02709)も、仲間に合わせてターゲットを取り囲む。
(「普段こういう衣装は着ないから、少々恥ずかしいな……」)
 ほとりもまたセクシーな衣装を着ていたが、自身なさげに進み出る。その初々しさがまた堪らないと、手前のオークが涎を垂らす。
「あなた達の相手は、私達だよ」
 アイリもまたゆっくりと近づく。殺気を周囲へと放つ彼女だが、露出の多いメンバーの中、コートを羽織った彼女。オークはさほど肌を晒していないアイリには興味を示してはいない様子である。
 ケルベロス達に囲まれたオークは、色気を振りまくメンバーに興味を引かれる半面、女性の襲撃に失敗し、周囲を見回して退路を確認していたようだ。
「戦いを始めます」
「乙女の尊厳、守る為――いきます、全身全霊で!」
 クールに告げるほのかは竜語を呟き、掌をオークへと広げる。
 歌彼方は凜とした雰囲気を纏い、セクシーな衣装でスレンダーな肢体を強調した。オークの視線を集めながらも、彼女はゲシュタルトグレイブを振りかざして敵に突撃していく。
 他のメンバー達もそれに合わせ、オークの殲滅に当たるのである。

●色気で引き付け、叩く!
 臆病なオークどもだが、放置すれば力のない女性を狙う下衆な連中だ。
 スピカは仲間と共にオークを囲いつつ、前に立つ仲間の為にと地面へと描いた守護星座を光り輝かせる。
 ほとりもまた紙兵を散布しつつ、肌を露わにした大胆な衣装で敵の気を引く。スレンダーなほとりではあるが、オークは鼻息荒く彼女へと触手を締め付けてくる。
 興味を示してくれてホッとする半面、ほとりは気持ち悪い触手に絡まれて嫌悪感が湧き立ってしまう。
「これはこれで……、嫌なものだね……」
 そんな彼女を狙う敵目掛け、ビハインドの幽鬼が金縛りを起こし、その体を痺れさせていたようだ。
 突然始まる戦いに戸惑う、OL片橋。彼女を守るように立ち回りながら、ほのかは広げた掌からドラゴンの幻影を放つ。
「……竜の吐息を」
 クールに告げたほのかの言葉に応じ、竜は口を広げて炎を吐き出す。
 燃え上がるオークを見つめるのは、青い瞳のアイリだ。
 火力となる敵を攻撃対象として考えていたアイリは丁度仲間が攻撃している敵だと見定め、斬霊刀『宵桜』を手に構えを取る。
「宵闇に浮かぶ月の如く。冷たく、鋭く、鮮やかに」
 刀身に凍てつく霊気を纏わせたアイリは、三日月のような弧を描いてオークへと斬りかかる。深々と裂いたはずの一太刀だったが、傷口から血は1滴も飛び散らない。なぜなら、斬るのと同時に傷口が凍り付いてしまっていたからだ。
 仲間の攻撃に合わせ、ホワイトはそのオークへと接近する。惨殺ナイフ『人喰い』と『妖刀・黒桜』を両手に握る彼女は、まるで鈍器のようにそれらをオークへと叩きつけた。
 しかしながら、刃はしっかりとオークの体に傷跡を残し、皮を、肉を大きく切り裂いていく。
「生かして帰しは、しませんよっ!」
 体に傷が増えていくのを感じてケルベロスに怯え始めたオークへ、歌彼方が呼びかける。
「響け。轟け。私の歌よ、彼方まで。輝け。私の翼、私の刃、私の命――!」
 そして、彼女は瞳を閉じて吼えるように歌い紡ぐ。それは、命の輝かせる決意の歌だ。
 歌は歌彼方の体内のグラビティ・チェインを活性化させ、瞬間的に限界以上の力を彼女へと引き出させた。
 眩い光の翼を広げた歌彼方はその翼をはためかせてオークへと接近し、愛用のゲシュタルトグレイブで乱舞を浴びせかける。それは、まるで黄金に渦巻く嵐のようだ。
 その嵐が過ぎ去ったとき、オークはすでに息絶えており、汚い肉を撒き散らしていたのだった。
 猫から人間の姿に戻った三毛乃は明かりを活用しつつ、新たな敵に狙いを定め、縛霊手から巨大光弾を発射する。
 光弾を浴びたオークは体に痺れを覚えつつも、ケルベロスの布陣から逃れようと、触手を突き出し、あるいは力任せに叩きつけてきた。前線の仲間が受け止めはしてくれるが、時に触手は三毛乃にも飛んでくる。
「夫にゃ十と四年も前に先立たれ、一人息子はすっかり生意気盛り、あっしを居ないもののように扱う始末……。女の盛りも過ぎたあっしを、お前さんは女と呼んでくれるのか」
 触手に貫かれた彼女は瞳を潤ませ、その触手に頬擦りをする。
「――しかしお前さん、随分と太くて立派なモノをお持ちじゃァありやせんか」
 未亡人の色気に当てられたオークは、急に鼻息を荒くし始める。
 そのオークへと、狸のウェアライダーである無謳が仕掛けようとする。グラビティ活性に難があった彼女。できるなら裸Yシャツに偽装して、注意を引きたかったものだが……。
 仕方なく、無謳は敢えて転倒に見せかけて、着物を少し肌蹴させた後、サラシをやや緩め肌を覗かせる。その上で、瓢箪の中身を自身の体へとこぼす。
「やぁん、濡れちゃった~」
 猫撫で声を上げる無謳へ、オークはだらしなく口を開いて触手を伸ばそうとする。
 しかしながら、その身に降ろした御業で、無謳は傷つくオークの体を握り締める。この為の演技だったことは言うまでもない。
 何とか逃げようともがき始めるオークへ、ホワイトが接近する。
(「隙あらば逃げるとか……めんどくさい……」)
 もがくオークの姿に辟易とするホワイトは両手の刃を納め、敵の急所へと直接拳を叩きつける。その瞬間、溜め込んでいた大量のグラビティ・チェインをオークの体内へと送り込む。
 それに耐えられなくなったオークは殴打を浴びた箇所から破裂し、肉を撒き散らして崩れ去ったのだった。

●色気>逃走
 なおもケルベロス達は、1体も逃がさぬようにとオークに対する包囲網を敷く。
 ケルベロス達が色気でオークを引き付けていたこと、そして、ケルベロスの力でオークを威圧していた為に敵が逃げようとしたこともあって、オークの注意から逃れていたOLは、なんとかこの場から逃げ出そうとじりじりと戦いの中心から退いていた。
「その、とても立派な触手です。もっと激しくしても良いんですよ?」
 敵を引き付けるほのかが甘い声で囁くと、オークは顔を上気させて触手を伸ばし、その体を縛り付けていた。
 ほとりと幽鬼も、同じく攻撃を引き付けている。幽鬼は触手に縛られながらも金縛りを起こし続け、ほとりは時に色気で敵を引き付けつつ、仲間の回復に当たる。
「燃えさかる炎の洗礼、紫炎方陣!」
 ほとりの周りに灯る紫色の炎。その炎が、自分と同じく前に立つメンバーの破かれた服を元に戻し、さらに触手の拘束を解いてしまう。
「癒しの花よ……。我が声に応え千々に謳え」
 詠唱により、スピカも足元に魔方陣から舞い上がる様々な華によって仲間を癒す。
 それらによって体力を回復させたほのかは、逃げようとする敵へと語りかける。
「……私ともっと遊びませんか?」
 ウインクするほのかは、ラブフェロモンを振りまく。色気をどう使っていいのか戸惑っていたようだが、飛ばした投げキッスは彼女の想定以上にオークを興奮させていたようだ。
 そのオークに対し、ほのかは事も無げに虚の力を刃に纏わせた大鎌でオークの体を寸断してしまった。
「あっしのドンパチのタネは、何も右目だけたァ限りやせんぜ?」
 後方では、三毛乃が集中させた左目で短時間先の未来を見通す。それにより、オーク達を狙って愛用のリボルバー銃から弾丸を撃ち出すと、そこに招きよせられたかのようにやってきたオークの体を撃ちぬく。
 さらに、無謳がオーラの弾丸を撃ち出すと、それに食らいつかれたオークが悲鳴を上げて逃げ出し始める。
「こんな美女、美少女揃いを、好きにしたいとは思わない?」
 ここぞとコートを開き、アイリが素肌を晒す。なぜか手慣れたアイリの所作に、目をハートにしオークが引き寄せられてしまう。
 アイリは自身に目をつけるオークの汚らしい姿に少しだけ顔を引きつらせると、非物質化させた斬霊刀でオークの霊体を砕く。油断したオークなど彼女の敵ではなかった。
 そのそばでは、三毛乃が敵を誘惑する。戦いが進むにつれ、彼女は肌の露出を少しずつ大きくしていたのだ。
 それに気を取られていた敵へ、三毛乃は周囲の壁を使って射撃を放つ。壁を跳ね返った弾丸はオークの頭を貫き、一撃で粉砕してしまった。
 残る敵もまた、脂汗を書きつつ逃走を図る。
 逃がさじとホワイトが『妖刀・黒桜』を振り上げて緩やかな斬撃を浴びせかけると、傷口から血を流すオークはどうやって逃げようかと視線を路地中に走らせる。
 しかしながら、絶対に逃がしたくないケルベロスの包囲網はさらに縮まっていた。
「いいんですか? ここから先がオタノシミなんですよ?」
 歌彼方もオークを煽る。普段は天然風味なお姉さんだが、作戦とあらば、羞恥心などはあっさりと割り切り、肩紐を外そうとする素振りを見せる。
「い、色気はありませんが、こんな私でも豚さんは釣られてくれるでしょうか……?」
 同じくスピカはコートを肌蹴させ、脚線美が生えるミニスカートと、薄手のキャミソールで敵を誘う。色気がないと気にするスピカだが。腰のラインと脚線美に関してはいい線いっているのではないかと考えている。
 得てして、オークはこれに飛びつき、スピカを狙って触手を突き刺してこようとする。
 ディフェンダー勢のカバーが間に合わず、服を破かれてしまうスピカだが、そこで、歌彼方が稲妻を纏ったゲシュタルトグレイブを思いっきり突き出した。スピカ自身もゾディアックソードに宿された星座のオーラを飛ばし、オークの触手の一部を凍らせてしまう。
 色気に惑わされた結果だとオークも自認するが、もう遅い。
「その力を貰います」
 オーク達の触手を散々浴びて体をボロボロにさせていたほのかが近づき、死神と名づけられた鎌を振るってオークの首を刈り取ってしまう。
 グラビティ・チェインを完全に失ったオークが首と胴体を断ち切られ、それらを別々に地面へと落下させたのだった。

●豚の群れから解放されて
 争いは終わり、オークの成れの果てが転がる路地にて、メンバー達は互いの傷を確認し合う。傷つくメンバーには、歌彼方がブラッドスターを歌って癒していた。
 荒れた路地には、ホワイトが事後処理に当たる。
 小うるさく説教されるからと、壊した箇所くらいは直そうとホワイトは考えていたのだが、回復グラビティを活性化させていなかったのか、結局ヒールは出来なかったようである。
 一方、戦いの中、ケルベロスに庇われる形となっていたOL、片橋。
「あの、怪我はありませんか? 大変でしたね……」
「せやな……」
 ほのかが声を掛けると、片橋はやや疲れた様子で言葉を漏らす。ほとりが気にかけ、溜めたオーラを撃ち出すことでヒーリングしていたようだ。さらに、スピカが子守唄を歌うと、片橋はその場で眠ってしまう。緊張が解けたことで、疲れが一気に押し寄せたのだろう。
 そんな様子に微笑むほのかが、片橋を送り届けようと仲間に提案する。それに同意した一行は彼女を抱え、すぐ近くの自宅まで連れて行ったのだった。

作者:なちゅい 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年4月30日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 6
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