美術館の夜

作者:カワセミ

「あなたへの命令は、地球での活動資金の強奪。或いは、ケルベロスの戦闘能力の解析です」
 暗がりの中、女の声が響く。
「あなたが死んだとしても情報は収集できますから、心置きなく死んできてください。勿論、活動資金を強奪して戻ってきてもよろしくってよ」
 冷徹な指示にただ頷くのは、螺旋模様の面を被った小柄な少女。
 一片の情もない命令に何の反応も見せず、少女はいずこかへと姿を消す。

 その夜。閉館時間をとうに過ぎた美術館を、風のように駆ける少女の姿があった。
 少女は、手にした風呂敷の中へ淡々と盗品を詰め込んでいく。風呂敷に包める程度の大きさで、それなりに高価な美術品だ。
 警報装置は沈黙している。いとも容易く、誰に見咎められることもなく、膨らんだ風呂敷を背に少女はその場を後にした。

 螺旋忍軍による金品の強奪事件が発生する。集まったケルベロス達に、セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)はそう言って説明を始めた。
「強奪する金品自体は特別なものではありません。売却するなりして地球での活動資金にするつもりなのでしょう。
 この事件を起こしている螺旋忍軍は、『月華衆』という一派の忍びだと思われます。小柄で素早く、隠密行動が得意な忍び達です」
 今回『月華衆』に狙われるのは深夜の美術館だ。警報装置等の防犯対策はされていたものの、全て『月華衆』に無力化され侵入を許してしまった。背負った風呂敷に入る程度の、小さめの彫刻やアンティーク品が盗み出されてしまう。
「館内に残っていた警備の方々への避難勧告は完了しています。一般人に被害が及ぶ心配はありません。
 今から出発すれば、美術館のロビーで『月華衆』と接触できるでしょう。戦闘はそこで行うことになるかと思います」
 ここで勝利することができれば、盗品を奪還することもできるだろう。
 また、『月華衆』の特殊な戦法についても説明があった。
「『月華衆』は、コピー忍術とも呼ぶべき特殊な攻撃を行います。自分が行動をする直前に使用されたケルベロスのグラビティの一つをコピーして使用する、というものです。これ以外の攻撃方法はありません。
 また、『その戦闘で自分がまだ使用していないグラビティ』の使用を優先する、という特徴もあります」
 厄介な相手だが、この戦法を逆手にとって有利に戦うことも可能だろう。

「この事件自体は大きなものではありません。ですが、見過ごせば螺旋忍軍が着々と力をつけていくのを許すことになります。大きな事件となる前に、止めなければなりません。それに――」
 セリカが少し、考えるように口元へ手を当てた。
「『月華衆』の行動には不可思議な点が多々あります。この作戦を命じている何者かの存在も、充分考えられることです」


参加者
和泉・紫睡(紫水晶の棘・e01413)
千手・明子(雷の天稟・e02471)
木霊・ウタ(地獄が歌うは希望・e02879)
空国・モカ(パッシングブリーズ・e07709)
ケイト・クリーパー(灼魂乙女・e13441)
ヒューリー・トリッパー(笑みの裏では何があるのか・e17972)
白刀神・ユスト(白刃鏖牙・e22236)
ルドルフ・レイル(地球人の刀剣士・e22410)

■リプレイ


 美術館の大窓から、眩い光が差し込む。
 月の明るい夜だ。光源がなくても視界の確保は充分。
 ケルベロス達は、正面出入り口から館内へ足を踏み入れる。ロビーの奥から出入り口へと歩いてくる仮面の忍びが、ケルベロス達に気付いて立ち止まったのと同時に爆発音が響いた。
「忍者相手に立ち回れるか不安ですが、頑張ります!」
 仲間達の背を押す、色とりどりの爆風。爆破スイッチを握り締め、声を張るのは和泉・紫睡(紫水晶の棘・e01413)だ。
 開戦の狼煙にも似た爆風の中、千手・明子(雷の天稟・e02471)は煙の向こうを透かし見る。
 忍びは手ぶらのまま、ケルベロス達の出方を観察するかのようにその場にじっと立っていた。
「まずはこちらのお手並み拝見というわけね。残念だけど、そんな考えもお見通しでしてよ」
 相手が情報収集に動くことは把握済みだ。それに対する対策は事前に立ててきた。全員が揃って装備したルーンアックスをぐるりと見渡してから、明子は腕に巻いた鎖を放って地に守護の陣を描く。
「コピー忍者か……。胡散臭ェな」
 じっと見られる中で行動するのはどうにも居心地が悪い。木霊・ウタ(地獄が歌うは希望・e02879)は顔をしかめつつも、指輪から具現した光の盾を仲間の前に展開する。
「ここで倒せば問題ない。と言い切れんのがなんともすっきりしないな。それでも、やることは変わらないさ」
 ウタの作った盾の内側で、空国・モカ(パッシングブリーズ・e07709)が軽く首を竦めながら爆破スイッチを起動し、仲間達を鼓舞する煙を上乗せした。
 月華衆の忍術には以前から興味があった。今夜は、美術品とケルベロス達の戦力情報を守りながら、月華衆の特殊な戦法を目の当たりにすることになる。
「難しいことを考えるのは後でございます。まず盾を重ねるでございますよ!」
 ケイト・クリーパー(灼魂乙女・e13441)も指輪を嵌めた手を前に突き出し、自分の前に光の盾を生む。
「ん。相棒は少しだけ待ってるでございますよ」
 自分の傍らでうずうずとエンジン音を唸らせていた黒いライドキャリバー、ノーブルマインドは、主に撫でられると大人しくなった。
「何やらカラクリがありそうですが、まずは目の前のコソ泥をとっ捕まえませんとね」
 相手が様子見で動かない今が、こちらの場を整えるタイミングだ。自らを盾で守りながら、帽子の鍔を下げて笑うヒューリー・トリッパー(笑みの裏では何があるのか・e17972)に、白刀神・ユスト(白刃鏖牙・e22236)が大きく頷く。
「死んでも情報が伝わるってのはちと解せねえよなあ。あの面でも剥がせば、何か解るかねえ? 戦闘中に剥いでる余裕は流石になさそうだけどさ」
「さてな。……それにしても、此方が相手の思うように踊らされるのは癪だな。何とか敵の思惑を阻止できれば良いのだが……」
 ユストが起動させた色煙の中、ルドルフ・レイル(地球人の刀剣士・e22410)が鋭く相対する忍びを睨み据える。
 ルドルフの手にした斧がルーンの加護を纏う。ケルベロス達が準備を整えるのを見届けた忍びは、おもむろに手を伸ばし、自分の前に光の盾を展開した。
「……まずは目の前のコソ泥をとっ捕まえませんとね」
 感情のない忍びの――少女の声が初めて響く。
「ええと、今のって自分の真似でしょうかねぇ……?」
 台詞まで真似されたヒューリーが思わず帽子の鍔を上げたが、すぐ気を取り直して行動に移る。
 ケルベロス達は、事前に打ち合わせていた隊列に素早く切り替えた。明子、モカ、ケイト、ヒューリーは前に。紫睡、ウタ、ノーブルマインド、ユスト、ルドルフは後ろに下がる。
 次の技をコピーする気満々で構えていたらしい忍びが、少しきょとんとした気配がした。
「準備運動はここまででございますよ。さぁ、コソ泥退治――いいえ、戦争でございます!」
 ルーンアックスを細い肩に軽々と担ぎながら、ケイトが高らかに声をあげる。
 一斉に斧を構えるケルベロス達。忍びはそんな八名と一台を、言葉もなく見据えていた。


「……」
 また様子見、とばかりに棒立ちの忍びへ、ケルベロス達は息を揃えて斧を振りかぶった。
「あなたに情報は、渡しません。できるだけ……!」
「……!」
 紫睡が呪力に光り輝く斧を振り下ろす。重みと共に叩きつける一撃は、開戦早々避けようのない勢いだった。
「ルーンアックスは使い慣れないけど……腕がなるわ」
 自前の斧、「黒砕」を撫でて明子が密かに微笑む。紫睡の斧に膝を付きかけた忍びの肩に、明子の使い慣れていない割にはかなり鋭い軌道で斧が命中した。
 全員で揃えた呪力の斧による攻撃。それは螺旋忍軍側に、少しでも情報を流さぬようにと考えてのことだ。
「何企んでやがるが知らねぇが――その陰謀ごとぶっ潰してやるぜ!」
「……」
 勢いよく振り下ろされるウタの斧。忍びは口元に滲んだ血を拭ってから、腕に纏った籠手で辛うじて受け止める。
 呪力の斧と、頭上からの振り下ろしを全員で合わせて交互に使っていく。
 ケルベロス達の攻撃が見切られることはないが、それは忍びの攻撃も見切ることはできないということだった。
 技に関しては互角――それでもケルベロス達が優位に立てているのは、手数の多さ、事前に整えた陣形と装備、そして連携だ。
「明子さん!」
「残念でした。……うちの子に絶対ケガなんかさせないわ」
 忍びが頭上からモカに振り下ろした斧を、間に飛び込んだ明子が斧で受け止める。
 忍びにできる攻撃は斧による近距離攻撃のみ。盾として防御を固めきった前衛のケルベロス達が更に守り合うのだから、忍びにできるのは地味にケルベロス達を削ることだけだ。
「ひたすら突っ込めでございます、相棒!! 私も一緒でございます!」
 ノーブルマインドが何度目かも分からぬ突撃を繰り返す。既に見切られてはいるがそれも想定の内だ。ライドキャリバーの軌道から飛び退く忍びに、ケイトがすかさず斧を振りかぶる。
「グラビティを惜しまず色々と使ってたら、それはそれで、技の撃ち合いでも優位に戦えてたのかね」
 前衛の仲間が忍びの攻撃を捌いている間にと、ユストが跳躍して斧を振り下ろす。攻撃の合間に聞こえた呟きに、ヒューリーがぐるんと斧を回して持ち直しながら首を竦めた。
「情報をできる限り流さないことを選んだのですから、これで良いのでしょう。自分達は優勢ですよ。――っと!」
 勢い良く跳び上がったヒューリーが、宙を蹴って勢い良く一回転する。斧の刃に踵を乗せ、圧をかけながら忍びの頭上へと急降下した。
 ケルベロス達の猛攻を一手に相手取っていた忍びが、ぐるんと振り返って両手を交差させる。がきん、と斧と籠手が激突する音が響いた。腕の心から痺れるような痛みに、仮面の下で忍びが歯噛みした気配がする。
「全く。狙いをつけていなければそうそう当たらなかったな、これは……!」
 忍びへ確実な攻撃を重ねながら、ルドルフは斧の重みに柄を握り直す。後ろに下がって狙いを定めたからこそ安定した命中が叶っているが、他のポジションであればこうはいかなかっただろう。
 堅実な斧撃を受け止め、少女は微かに肩で息をし始める。籠手と斧で競り合いながら、ルドルフは少女を見下ろした。
「お前には、戦う者としての魂はないのか? 模倣しか出来ぬのであれば、決して模倣対象を凌駕することなぞできんぞ?」
 戦士としての矜持を問う言葉に、忍びは何の反応も見せない。興味もなさそうだった。
「道具に徹するか。ならば何も言うまい」
 斧を勢い良く引き、後ろへ下がりながらルドルフは言葉を打ち切る。
 充分に攻撃は重ねた。忍びも時折ウタのグラビティをコピーして自分を回復していたが、ケルベロス達の猛攻の前には到底追いつかない。
「さて、そろそろ頃合いか」
 攻撃の手をほんの僅かに緩めるケルベロス達。そんな中、機が訪れたのはモカが斧を振るった時だった。
 モカが斧を槍のように構え、一息に忍びの腹へ突き出す。
「残念だが、貴方は美術品も重要情報も奪えず散る。――だがその前に、少し時間をいただこうか」
 斧による峰打ち。勢いよく吹き飛び、壁に叩きつけられる忍び。壁を背に崩れ落ちた忍びはぐったりと動かなくなったが、まだその小さな胸は上下していた。
「本当に、いいんでしょうか。こんなこと……」
 戦いは終わったが、未だ相手は生きている。
 これから自分達がしようとしていることを思うと、紫睡の表情は少しだけ曇った。


 忍びの背負っていた風呂敷はとうの昔に放り出されていた。中身は無事だ。
「……」
 忍びは自分の掌を持ち上げ、じっと見つめている。自分がまだ生きていることが不思議そうだ。
 ともあれ、戦闘の続行は不可能だ。瀕死の体をどうにか起こし、この場から撤収しようとした忍びがふと顔を上げると、真正面から黒い鎖が槍のようにこちらへ向かってきているのが見えた。
「もう動けないでしょう? 大人しくしていてくださいな」
「……!」
 明子の放った鎖を、忍びは渾身の力で持って叩き落とす。
 その抵抗に明子は目を丸くする。紫睡やウタ、モカが拘束しようとしても、同じく全力の抵抗を受けた。ルドルフやユストが仮面を剥ごうとしても同じだ。
 ケルベロス達相手に暴れ、手足を振るい、ずるずると体を引きずりながらロビーの出入り口へと這っていこうとする。とはいえ、既に少女は満身創痍だ。
「おっと、ここは通せないな」
 出入り口を先回りして塞ぐことは容易だった。月光を背に、モカが冷淡に少女を見下ろす。明子とウタも傍らに並んでいた。
 最後まで抵抗を続ける忍びに、明子は小さく溜息を吐く。
「この期に及んで、わたくし達に体を預ける気はないと。ではこのままで結構です。――あなたがたの目的は何ですか?」
「月華衆さん、貴方のご主人様は誰かな?」
 明子とモカの問いに、忍びは一切反応を返さない。ただこの場を離脱しようと、彼女達の足元を縫ってでも外に抜けだそうとしては押し戻されることを繰り返していた。
「完全にスルーですね。もういいでしょう」
 この少女は決して口を割らない。見張りに立っていたヒューリーが見切りをつけ、ゆっくりと斧を構える。
 死の際にあっても、何の動揺も見せず機械のように動く少女。その光景に堪えかねて、ウタがずっと閉ざしていた口を開いた。
「なあ。死んで上等の戦いとは流石忍者っていいたいトコだけど……。そんな戦い方、俺は認めないからな」
 握り締めた拳に力が篭もる。
「命の重み、強さ……。てめぇには判らねぇのか?」
 出口目指してもがいていた少女が、初めて動きを止めた。ウタの方を不思議そうに見上げる。
 その様子を見守っていたユストも一歩前に進み出て、少女に声を投げる。
「……あんた、名前は?」
 螺旋模様の小さな仮面がユストの方を向く。
「なあ、別のあんたにも伝えといてくれよ。どうせ死を望まれてるんなら、ここで違う風に生きてみるのも一興なんじゃねえか、ってさ」
 仮面の下で、少女がどんな顔をしていたのかは分からない。彼らの言葉を理解するには、少女に残された時間は少なすぎたのかもしれない。
「敵に渡す情報も、話すこともないか。良いさ」
 ルドルフが斧を振り上げ、戦っていた時と何ら変わらぬ動きで斧を振り下ろした。
「――敵の手に落ちれば、俺だってそうするだろうよ」
 どすん、と重い音が響く。動かなくなった少女は、光の粒となって消えていく。
「助けられなかったか……。あばよ」
 静寂の訪れた広いロビーに、ウタの鼻歌はどこまでも響くようだった。メロディアスな鎮魂曲が柔らかく反響する。
「地球の重力に抱かれて、ゆっくり眠ってくれ」
「……仲間を捨て駒にするなんて、許せないわ」
 少女の消えた場所には月光が差していた。それを見下ろす明子は拳を握り締める。
「助けてあげられる方法、見つけられなくてごめんなさい。
 ……おためごかしね。どうぞ恨んでちょうだい。……ごめんなさい」
 それは、冷徹な態度を貫いていた明子が、ずっと押し殺していた言葉だった。


「それではお仕事完了でございます、と」
 距離を置いて仲間達を見守っていたケイトが、ルーンアックスを担ぎ直す。
 撤収前のひととき。一息つく者、少なからず被害の出たロビーをヒールする者などそれぞれだった。
「ユストさん、それは……」
 仮面の少女が消えた場所に立つユストの傍に紫睡が立つ。
「ああ、弔いみたいなもんだ。……自己満足だけど、な」
 月華衆の魂を喰らった手を一度見下ろしてから、ユストは少女が消えた場所に紫苑の花束と酒を供える。振り返ると、紫睡はいつも以上に白い顔をしているように見えた。
 紫睡も暫し目を閉じ、祈る時間を作る。顔を上げるとユストが少し心配そうに見ているのに気付いて、困り顔で笑みを浮かべてみせた。
「大丈夫です。これは戦争ですから。時にはこういうことも必要だって、分かってます……」
 デウスエクスとの戦いは、紫睡とて何度も潜り抜けてきた。それでも、今回のような試みはそれらとは性質を異にするものだっただろう。
「敵相手に甘いのかもしれんが、元デウスエクスの仲間だって沢山、いるからなあ……」
 月華衆を追い詰めている間も、ずっと黙っていた紫睡。ユストにできるのは、自分の思いを正直に口にすることだけだった。
 そんなやりとりを横から聞いていたケイトは首を竦める。失ったダモクレス時代の記憶に思いを馳せることなどせず、大窓の向こうの月を見上げた。
「月華衆と、その後ろにいる者……。情報は得られなかったでございますね」
「これから調べていくしかあるまい。いけすかない相手だ」
 厳しい表情を浮かべるルドルフに、帽子の位置を直しながらヒューリーが笑う。
「美術品も守れたし、月華衆の忍者も倒せたのですから。依頼を十二分に達成できたのは良かったじゃないですか」
「これから何か判るといいけどな。……にしても、腹減ったな。なあ、皆で深夜ラーメンといかねぇか?」
 ふと自分の腹を擦ったウタが、皆を見回してにやりと笑う。
「悪い話じゃないな。……美味しいラーメンが食べたい。いい店を教えてくれ」
 真っ先に乗ったのはモカだ。良いわね! と明子も上機嫌で話に加わってくる。
「良かったら、皆で行きましょうよ。せっかく一緒の仕事を終えられたんだから」
 明子が打ち解けた笑顔で笑いかける。
 まだまだ夜は肌寒い。一杯のラーメンは、きっと体も心も温めてくれるに違いない。

作者:カワセミ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年4月11日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 7/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 2
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