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ここはとある深夜の公園。人通りの無い公園に、5色の何か……いや、5色のエインヘリアルが表れた。
「何でこんな任務しなきゃいけないのかしらねぇ。私は派でにグラビティ・チェインを集める方が好みなんだけど」
その中で唯一の女性らしいピンク色が何か文句を言っている。
「まあ、この任務を終わらせケルベロスたちが俺達の存在に気付けば、派手な事になるだろう」
ピンク色の言葉を黒色がなだめる。
「そうだな。スターノワールの言う通り、そのうちケルベロスとの派手な戦いになるだろう。急ぐことはない」
スターノワールというのが黒色の名前だろうか。その名を呼びながら同意するのが青色。
「わかってるわよ。はい、見つけたわよ」
そんな話をしているとピンク色が何かを見つけたようだ。公園のど真ん中を指差す。
「よし、グラビティ・チェイン注入開始。皆、グラビティを高めるんだ」
今度は赤色が指揮するように声をかけ、同時にその鎧が輝き、他のエインヘリアル達の鎧も輝きだす。
「グラビティチェイン、集中……っと」
その輝きは黄色の所持している筒状の物に吸い込まれていく。
「ほな、いきまっせー……どっかーん!」
次の瞬間、筒状の物から発射された何かが地面に吸い込まれ……そして巨大な植物らしきモノが急成長するのだった……。
●
「かすみがうら市から飛び散ったオーズの種を回収しているエインヘリアルの部隊があるようっす」
そう説明をするのはダンテ。そのエインヘリアルは5人組で、なんらかの方法でオーズの種の場所を特定し、オーズの種に大量のグラビティ・チェインを与えて強制的に発芽、その直後『オーズの種の部分』を奪っていくようだ。
種を回収したエインヘリアル5人組はその場から撤退するが、残された攻性植物は奪われたオーズの種の分のグラビティ・チェインを回収しようと、市街地へ向かい虐殺を開始しようとする。
「攻性植物の戦闘力は高いっすけど、オーズの種を奪われているっすから、耐久力は低いっす」
なので、グラビティチェインを補充させる前に戦えば、勝機はあるだろうと、ダンテは説明する。
ちなみにこのオーズの種から発芽した攻性植物は、全長7mもの巨体で、巨大な樹木のよう形だが、その枝を触手のように伸ばし攻撃してくるようだ。
「かなり強い相手っすけど、オーズの種を奪われたおかげで弱まっているっす」
ダンテの言う通り、かなりの強敵。特に攻撃力が高く危険な相手。しかし、耐久力が低く回避力も低いため、そこを狙えば十分に勝機はあるだろう。
「もし、皆さんが倒れたらオーズの種から生まれた攻性植物は市街地で大暴れして大変な事になるっす。だから、なんとかして欲しいっす」
そう言って、ダンテは説明を終えるのだった。
「……オーズの種は、まだ厄災を広めるでござるか」
度重なるオーズの種の事件。しかし、その問題は増える一方だ。今回現れたエインヘリアルもどれほどの力を持っているか分からない。ウィリアムはこれ以上被害者を出さないために微力を尽くすために立ち上がるのだった。
参加者 | |
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一式・要(狂咬突破・e01362) |
ミツキ・キサラギ(弩級砲塔狐・e02213) |
杉崎・真奈美(めんつゆ・e04560) |
柳橋・史仁(黒夜の仄光・e05969) |
ガロンド・エクシャメル(愚者の黄金・e09925) |
淡島・死狼(シニガミヘッズ・e16447) |
砂星・イノリ(奉唱スピカ・e16912) |
アビス・ゼリュティオ(輝盾の氷壁・e24467) |
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「またエインヘリアルが変な動きを見せているのか」
素直に感情を露わにするのは淡島・死狼(シニガミヘッズ・e16447)。これまでエインヘリアルには色々とやられて来た。イグニス王子がガイセリウムで侵攻してきたのも、記憶に新しい。
「暫く静かにしていたと思えば種集めか……何を企んでいる……まあ十中八九、ロクでもねぇことだろうな」
「ロクな事じゃないでしょうね。それに結局今回も殴れないのよね……」
ミツキ・キサラギ(弩級砲塔狐・e02213)と一式・要(狂咬突破・e01362)が死狼の言葉に答える。エインヘリアルとは様々な因縁がある。その因縁がザイフリート王子のように良縁になれば良いが、基本は悪縁だろうか。
「妙な集団ですね……いつか、あれらと対峙する日も来るのでしょうか」
杉崎・真奈美(めんつゆ・e04560)は今回現れた5人の星霊戦隊アルカンシェルについて考えた。カラフルなコスチュームはともかく、強敵だと思われるエインヘリアルの出現に複雑な想いのようだ。
「本当は、放っては置きたくないけど……仕方ないね」
そう考えるのはアビス・ゼリュティオ(輝盾の氷壁・e24467)も含め多いだろう。ここで星霊戦隊アルカンシェルの五人を倒す事が出来れば、オーズの種を奪われる事も無いし、さらに事件そのものの発生を止められる。
そんな彼らの事で分かっている事はほとんど無い。ただ、分かっているのはこの現場にいるケルベロスたちで戦いを挑んでも勝機は無いという事実だけだった。
「種探しは自力か? 未知の術でも使ってくれたほうが興味深いんだがな」
そんな中で星霊戦隊アルカンシェルの種の探索について考察をしている柳橋・史仁(黒夜の仄光・e05969)。出来れば偵察だけでもしたいと考えているのだが、それが出来るか不明。ともかく現場へ向かい、見つからずに観察出来れば……と思っている。
そんな彼らに別の感想を抱いていたのは砂星・イノリ(奉唱スピカ・e16912)。
「黄色の人はカレーの香りがする気がする」
「……そうかもしれぬでござるな」
何故かイノリとウィリアム・シュバリエ(ドラゴニアンの刀剣士・en0007) は二人で納得な謎会話をしている。
「それはそれとして、ウィリアムさんはどんなの使っているの?」
「拙者は、こんな感じでござる」
そんな謎会話から、ちょっと持ち物などを話題に雑談をする二人。
「何はともあれ、再戦といこうか、オーズの種……!」
そんなガロンド・エクシャメル(愚者の黄金・e09925)の言葉で気合を入れなおし、現場へ急ぐのだった。
●
「……今、こっちを見たのか?」
かなり遠くからスコープで様子を伺った史仁だが、即座に身を隠す。はっきり確認出来た訳ではないが、黒い衣装のエインヘリアルがこちらを見たような気がした。
「これじゃあ難しいね」
当初の作戦ではアルカンシェルの5人組から見つからない場所、範囲、方法で観察する作戦だったが、その『見つからない』というのが判断出来なかった。『隠密気流』や『螺旋隠れ』等で身を隠す方法も検討されたが、目立たなくなり見つかる確率を下げるだけで、確実では無い。
万が一見つかればどれだけの被害が出るか……。もし、アルカンシェルが襲いかかってくれば勝機は全く無いし、さらにその後の攻性植物が周囲の人々を襲い、周辺の住宅地がすべて破壊され虐殺されてしまうだろう。
その上、グラビティチェインを補充した攻性植物がどれだけの被害を発生させるか分からないのだ。
「見つかる可能性がある以上、何もせず待つべきだね」
アビスの意見に皆、同意する。周囲にある住宅には生活の灯りが静かに暗い街を照らす。この作戦が失敗すれば、それが、すべて消えてしまうのだ。
「……」
その決断をしたものの、心の中で無力感を感じたり、悔しい想いをしている者は多いだろう。しかし、今は機会を待つしかないのだ。
そんな歯がゆい時間が流れた。それは長いようで短い時間。そして響く炸裂音。
「ティィィィ!!」
そして響く謎の音。それはオーズの種をアルカンシェルが奪った音だろうか。その音を合図に公園に向かうと、そこにはすでに星霊戦隊アルカンシェルの姿は無かった。ただ、夜の公園に不似合いな巨大な攻性植物が居た。
「ビビビィィィイイイ!」
攻性植物はケルベロスたちを発見すると、グラビティ・チェインを補充するためだろうか、襲い掛かってきた。戦いの開始だ!
●戦闘開始
「暇を与えず、一気に倒しましょう!」
言葉と同時に真奈美は刀を抜き正眼に構えると、月夜に刀身が照らされ光る。同時にケルベロスたち全員の背後にカラフルな爆煙を発生させ、皆の士気を高めるガロンド。
そんな爆煙に背中を押されながら真奈美が動く。
「……」
月光に照らされた刀身が光が軌跡を描き、放つ斬撃は三日月の如き弧を描く。
「なんで此奴は動くのかねぇ」
ガロンドが単純な疑問を口にしながら、真奈美を守れる位置へ移動する。
「種を回収したというよりは、開花させたんだから、果実を回収した気がするな」
「なるほど」
エインヘリアルに種を奪われた攻性植物なのだが、史仁の言う通り果実を回収したと考える方が妥当なのかもしれない。それならば、ガロンドの疑問も解消される。果実を失って枯れる植物は無いだろう。もっとも、これは全て予想であり何の根拠も無いのだが。
そんな会話をしながら再びケルベロスたちの背後にカラフルな爆煙が上がり、さらに士気を高める。
「断絶剣」
爆煙を背に叫ぶミツキ。その声に呼応するようにアームドフォートからグラビティで構成されたエネルギー剣を展開させる。
「滅鬼怒!」
エネルギー剣を構え突撃するミツキ。その長大の剣で攻性植物を真一文字に切り裂く。
「おおぉぉぉ!」
そのまま振りかぶり再び横真一文字に横薙ぐ。
「ビビビィィィ!」
凄まじい一撃に吠える攻性植物。さらに追撃と要が突撃する。
「いくら水ってもケルベロスのグラビティ。あんたにゃ毒でしょうよ」
相手の懐に飛び込み、強引に掴むと同時に地面から水のオーラを湧き上がらせ、奔流に飲み込む。
「デデディィ!!」
要の言う通り苦しそうに悶える攻性植物。その隙に、アビスは攻性植物を包囲し逃がさないように動く。
「お前はここで始末するよ。覚悟して」
同時に小型治療無人機を複数機展開。それをグラビティで操作し、ガロンドたちを警護させ、さらにボクスドラゴン・コキュートスがブレスを吐きながら警護するようにアビスと一緒に動く。
「ありがと、それじゃ行くね、わん!」
イノリはアビスにお礼を一言。同時に一声吠えるとオーラを収束させ放つのは喰らい付くオーラ弾。その形はなんとなく犬のよう。
「ブラァァ!」
オーラに噛み付かれ嫌そうな唸り声を上げる攻性植物。
「わん!」
その攻撃に合わせて攻撃をするのはイノリの応援に駆け付けてくれた ガルフ・ウォールド(でかい犬・e16297) 。
「わおおおぉぉぉん!」
大きく吠えると同時に攻性植物の枝に噛み付く。アルカンシェルにオーズの種を奪われた結果、攻撃が枝だけになり攻撃が単調になっている箇所を狙った噛みつき。
「ブララァァ!」
枝を大きく振り回しガルフを弾き飛ばすも、その枝には大きな牙傷を付けた。
「わん! ありがとう!」
弾き飛ばされたが、見事に空中で一回転しての着地。
「わん!」
それにお礼を言うイノリに笑顔で答えるガルフだった。
「ブブブラララッ!」
ケルベロスたちの連続攻撃を受けきり、反撃に動き出す攻性植物。
初撃で狙われたのは死狼。太く鋭い枝が触手のように動きさらに、高速回転しながら死狼へ向かい突き進む。
「危ない!」
そこへ割り込んだのはウィリアム。身を挺して庇うが、その一撃は重く鋭い。
「ぐふぅ……」
聞いた事も無いほどの苦しそうな声を出しながら全身全力で枝を逸らす。
「だ、大丈夫でござるか」
大き過ぎるダメージに立ち上がれないウィリアム。
「僕は……大丈夫だ」
ウィリアムのダメージを見て静かに雰囲気を変化させる。
「僕は……俺は自分を抑えない!」
次の瞬間、死狼はフードを被り戦闘モードになると激しさを表すにする。
「広がれ、チェーン。この鎖がこれからてめぇを縛って、締め上げ、引裂き殺す!」
叫び声と同時に周囲へ展開するケルベロスチェイン。鎖で描かれた図は、まるで攻性植物を封じる牢獄のよう。
「ディラララララァァァァ!」
そんなケルベロスチェインに反応したのか、咆哮を上げ突撃してくる攻性植物。しかし、その前にケルベロスたちの連続攻撃が攻性植物を貫く。
「ここは、絶対に通さないからね……」
一撃で倒れてしまっては、回復も意味が無い。アビスは喰らい付くオーラを放ち攻性植物へダメージを蓄積させる。
「闇と異質なその姿、真に露にしてくれる」
さらに史仁が夜陰を引き裂く暗夜魔法で、死狼たちを支援する。
ケルベロスたちの連続攻撃に耐えながら突き進む攻性植物。しかし、そこは死狼のサークリットチェインの範囲内。
「鎖とデウスエクスの残滓で作られた檻の居心地はどうだ?」
サークリットチェインで作り出した檻に入った攻性植物に槍の形状に変化させたブラックスライムを構える死狼。
「もっとも、てめぇに喋る口があるとも思えねぇがな」
言葉と同時にブラックスライムを放ち、攻性植物を貫く。
「ビビビィィ!」
死狼の攻撃を受け毒を受けても、攻性植物は止まらない。再び放たれた攻性植物の攻撃を、今度がガロンドが庇う。
「抜け殻でこの強さ。詐欺だねぇ……」
ガロンドは強く足を踏ん張り何とか耐える。
「ガロンドさん!」
そこへサポートに駆けつけてくれたのは大原・大地(元守兵のぽっちゃり系竜派男子・e12427) 。ボクスドラゴン・ジンが属性インストールで支援し、さらに大地が溜めたオーラでガロンドの傷を癒す。
(「仲間の協力あればどんな相手でも耐えられる」)
そんな大地に笑みで答え、さらに歯を食いしばる。それでも回復しきらないほどのダメージ。
「曇った鏡。これも、ある種の要望に応じた結果だねぇ」
ミミックのアドウィクスが作り出した鏡を自身で覗き込む。そこには多少傷を負ってもいつもと同じのんびりな様子で皆を守るために立ちふさがる自身の姿。それは虚勢……だが、それによりガロンド自身には皆を守る力を感じる。
(「これは虚勢。でも耐えないと」)
静かに呟きながらも、いつもの姿で皆を守るために立つガロンドだった。
そんな状態の戦場に、何か綺麗な音が響き渡る。
「たとえ、名も無き星々の一つとなっても、ボクは歌う」
それはイノリの歌声。その歌は前に進む勇気をくれる、そんな歌。相手の攻撃がどれほど強力でも戦う勇気を与え、そして勝利が掴めるように祈る歌。
「ティィィィ!」
そんなイノリの歌声に苦しそうに悶える攻性植物。歌の意味など理解出来なさそうな攻性植物にもダメージとなって現れ苦しそうに暴れる。
「もう少しなのか?」
あと少し押せば倒せそうな雰囲気に、史仁も攻撃に回る。
「ここから見てもデカいな……」
足下から見上げると、攻性植物はより大きく見える。しかし、怯む様子はもちろんなく、その場で高速回転を始める。
「ビビィィ!」
その拘束回転を止めようと枝を伸ばす攻性植物だが、そこへ割り込む要。再び水のオーラを湧きあがらせ奔流に飲み込む。
その水の流れに突撃をする史仁。水の流れを高速回転で逆登り、攻性植物に凄まじい突撃を繰り出し、樹皮を削り落とす。
「今だよ!」
要と史仁の連続攻撃の終わりに文字通り飛び込むアビス。流星の力をエアシューズに込め、背中の翼を光り輝かせ彗星のように飛び蹴りを繰り出す。
「てぃびぃぃぃ!」
ケルベロスの凄まじい連続攻撃で意味不明な叫び声を上げる攻性植物。
「今、チビって言ったな!」
そんな言葉が何故かミツキの耳には『チビ』って聞こえてしまったようだ。凄まじい怒りを表し、その怒りに反応したのかエネルギーの剣が赤く熱くなっていく。
「滅鬼怒!」
再びエネルギー剣を構えるミツキ。赤熱した剣が赤い光を収束させ緋色に染まる。
「おおぉぉぉぉ!!」
今までにないほどの大きな声を上げ、大きく跳躍。思わず攻性植物を含め、全員の視線が集まるほどの派手な動きだが、そこで動く真奈美。
「……今です……」
瞬足を飛ばし鋭く貫き背後を取る。そこからさらに連続の斬撃を繰り出す。
「ブチ砕けろぉぉぉッ!」
さらに死狼も鋭く槍状に伸ばしたブラックスライムを叩き付け追撃をする。
「ビビビビィィィ!」
上に意識を向けた隙に下から斬撃。そして再び上からの攻撃。
「おおおおぉぉぉぉぉ!!」
緋色に染まったエネルギー剣が攻性植物を真向から唐竹割りに上から下まで貫く。
「斬!」
ミツキと真奈美が同時に残心を取り……真奈美は刀を鞘に収め、ミツキはエネルギー剣をアームドフォートへ戻す。
「ビビビイィィィ!」
次の瞬間、攻性植物は真っ二つに割れ左右に分かれ……先端から黒い墨となって消滅していった。ケルベロスたちの勝利だ。
●
戦いはあっという間だった。攻性植物の耐久力の低さとケルベロスの激しい攻撃の結果だ。
「イェーイ!」
「わん!」
「うむ、勝利でござる!」
「やったわね」
そして元気に笑顔を見せ尻尾をぱたぱたと振りながら手を上げるイノリ。それに応える皆。
「何も……残ってないんだな」
元気にハイタッチを終えた後、ミツキは攻性植物の残骸から何か情報が得られないか調べていた。しかし、すべて消滅してしまい何も残っていなかった。重要そうなのはアルカンシェルが持っていってしまったのだろう。その事実にちょっと切なくなる。
「よかったら食べませんか?」
ミツキの調査が終わった頃、大地がいつものように持ってきたお菓子を出す。
「そうでござるな」
そんな様子に今回はウィリアムも大きめのポットを取り出してお茶の用意。ポットから立つ湯気と温かい香りに皆の雰囲気が和らぐ。
「いただくわん!」
「僕も貰おうかな」
イノリとアビスもお茶とクッキーに手を出す。
皆でお茶を飲みながら周囲を見渡すと……公園の被害はかなり小さかった。いくらヒールが出来るといっても全て元通りではない。公園という子供の遊び場には様々な思い出があるものだ。すべり台に書かれた落書き、ちょっと壊れたベンチ。それをずっと保管出来る訳ではないが、それが事故で壊されなくて良かったと微笑む。
そんな中で、ミミックのアドウィクスは何故かすべり台の下の狭い場所へ。それを不思議そうに見つめる大地のジンとアビスのコキュートス。鼻でつんつんするけど、アドウィクスはなんとなくくすぐったそうな雰囲気。そんな様子を眺めながら、思わず笑みを浮かべるケルベロスたち。
今回はアルカンシェルの情報を得る事は出来なかった。しかし、全員無事に攻性植物を倒し、街を守る事が出来た。いつかあの五人と戦う機会はあるだろう。その時に備えて今はゆっくりと夜の公園でお茶を飲みながら一休みするケルベロスたちであった。
作者:雪見進 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2016年3月29日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 5
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