月のない夜。
地上を照らすネオンの光も遠い、高く俯瞰するビルの頂上に二つの影が並び立っていた。
「私は、寂しいのです」
一方の影が、ぽつりと呟く。
巨大な蜘蛛と人間の女性を重ね合わせたようなシルエット。雲間から薄くこぼれた月明かりに照らされた体色は、闇の中で妖しく映える漆黒と黄金。その影が優雅な挙措で隣に立つ影へと指を触れる。
「あちらにはあんなにたくさんの人がいて、あんなにも賑やか……なのに、私の元へはどなたも帰ってきません。どなたも私を満たしてはくれません。ですからーー」
「……!」
もう一方の影は何も言わず主の意図を汲み取り、闇の中へ身を躍らせていた。女王の命を忠実に実行する臣下のように。
「ふふ……期待してますわよ」
「う~、ちょっと飲み過ぎたか~」
スーツ姿の女性が軽くこめかみを押さえながら、ふらつく足で繁華街を歩いていた。
その足が暗い路地の入り口を通りすぎようとしたとき、
「えっ?」
「ーーーー」
音もなくバネ仕掛けのように飛び出してきた巨大な虫の脚が、女性の身体を路地の闇の奥へと引きずり込んだ。
到着した一同を出迎えたのはヘリオライダーのセリカだった。
「皆さん、本日はよくおいで下さいました! 早速ですが本題に入らせていただきます。これから女郎蜘蛛型の高位ローカストが低位のローカストを手引きし、人々からグラビティ・チェインを奪う事件が起こるみたいなんです」
皆が揃っていることを確認し、セリカはそう話を切り出した。
「相手は戦闘特化の甲虫型ローカスト一体。事件発生の条件が『ローカストが人を襲う』ことなので、心苦しいですが、被害者の女性が襲われてから作戦を開始して下さい。幸い……と言っていいかどうかはわかりませんが、ローカストがグラビティ・チェインを吸収するまでには結構な時間を必要とします。ですので救出の猶予は十分にあります。
ただ、この周辺は雑居ビルなどの遮蔽物が多く、一度物陰に隠れられると救出は絶望的となりますのでローカストの姿を見失わないよう注意して下さい」
書類をめくりながらセリカが説明を続ける。
「次に作戦に関してです。女性が襲われてから状況開始となるので、ほぼ確実に市街地での追跡戦になるでしょう。女性を救出する場合、いかに相手を逃さないか、見失わないか、相手から女性をどう引き剥がすかが重要なポイントになります。
戦闘になるとこのローカストは、高い跳躍からの必殺キック、腕から出したカマキリのような鎌による斬撃、生体金属で身体を包むといった三つのグラビティを用いてくるようです。俊敏な動きと硬い甲殻を兼ね備えた相手ですので、生半可な攻撃ではまともにダメージを与えることは難しいでしょう。ですが、知能的にも身体的にも昆虫に極めて近いので、『昆虫が持つ弱点』をつけば戦いを優位に進められるかもしれません」
そこまで言い終えるとセリカは書類を抱え直し、
「何者かが裏で暗躍しているようですが、皆さんならきっと無事に事件を解決できると信じています。それでは、お気をつけて!」
皆へと深々と頭を下げた。
参加者 | |
---|---|
エステル・ティエスト(紅い太陽のガーネット・e01557) |
獺川・祭(獺八百の騙り部・e03826) |
ミュラ・ナイン(想念ガール・e03830) |
佐々木・照彦(レプリカントの住所不定無職・e08003) |
ミハイル・ヴォルコフ(魔銃の獣・e14320) |
軋峰・双吉(悪人面の黒天使・e21069) |
ジェルベーラ・ラパーチェ(花千本槍・e22230) |
影渡・リナ(シャドウランナー・e22244) |
●追跡戦・暗夜行
女性の姿が路地の闇に消えるや否や、先陣を切ったのはライドキャリバーを駆るミハイル・ヴォルコフ(魔銃の獣・e14320)だった。
真っ先に路地裏に突入した彼はスピードを緩めることなく手配書を作成。前を行く黒い影を視認し、追いすがる。
「狼さんより。こっちは予定通り虫野郎と追いかけっこ中だ! 脇道に入り込まねえよう援護を頼む。オーバー!」
ミハイルが装着したインカムに叫ぶと同時、ライトが縦横無尽に夜闇を切り裂いた。その光の延長線上に人を抱えた昆虫人間の姿が一瞬だけ照らされる。
「!」
それまでの単純な直進をやめ、影はジグザグに走り始めた。そしてその目の前にはビルの隙間を縫うかのような細い十字路。こちらを攪乱しながら曲がり角に逃げ込むつもりだ。だが、
「はーい、そっちはダメよ~」
気だるげな声とともにミュラ・ナイン(想念ガール・e03830)が十字路の左右へと火の玉を打ち込む。
「!?」
進路を塞がれる形となった影は曲がろうとした足を強引に前へと戻す。しかし、その後にはすでにミハイルと相棒が猛烈な勢いで接近していた。故に影は前でも横でもない別の方向へ逃げ道を求めた。
跳躍。
そして壁に足をひっかけるように食い込ませ、更に跳躍する。
影は三角跳びの連続で瞬く間にビルとビルの間を駆け上り、再び十字路の隙間に入り込もうと試みる。
「ちっ、俺はここまでか……だが、仕事はしたぜ。獺川、こっからはおめぇの仕事だ」
ミハイルが忌々しそうに舌打ちすると、上空を敏捷な影が横切った。
「了解っス!! この獺川・祭、皆さんに華麗な空中ショーを披露してみせるっス!」
エアシューズで中空を蹴り、獺川・祭(獺八百の騙り部・e03826)が黒い影へと肉薄する。
「!!」
黒い影は突如として現れた追跡者を振り切るため、更に壁を蹴り上昇。しかし、祭は振り切られることなくぴたりとくっつき、追走する。二つの影が交差するように三角跳びを繰り返し、上へ上へと駆け上がっていった。そして、
「もう壁はないっス! 観念するっス!」
ついにビルの壁が途切れ、蹴る場所もなくなった黒い影がビルの間を突き抜け、夜空へと投げ出される。祭は落下し始めた影へ食らいつくように空を一蹴り。
落下する影と上昇する影。その二つが重なる直前。
「……!」
ブオンと風が巻き起こり、黒い影の輪郭が薄く広がる。そのまま黒い影が浮き上がり、祭の突進はわずかに届かない。
黒い影は大きく翅を広げ、飛翔していた。その姿を見つめながら祭がきゅいきゅいと悔しそうに鳴き声を上げる。
「くぅ~、あと一歩のトコでしたのに、ここに来て飛ぶなんてずるいっス! 飛べるヒトがうらやましいっス!」
祭の視線は黒い影の更に後方、夜の虚空に向けられていた。その虚空が蠢き、
「……糸も垂らしてねえのに空まで上がってきてんじゃねえよ、この野郎!」
ブラックスライムに身を包み、夜闇に紛れて飛行していた軋峰・双吉(悪人面の黒天使・e21069)が、鬼の形相で蹴りを影へと叩き込む。
「!?」
横合いからの衝撃に、影の身体が大きく吹き飛んだ。ビルに囲まれた景観の中で唯一ぽっかりと開けた駐車場へと一直線に。
「おっと、落下する前にその姉ちゃんは返してもらうで~」
双吉の背後に潜んでいたジェルベーラ・ラパーチェ(花千本槍・e22230)が、影へと指を向け、口の端からにっと八重歯を覗かせる。
「!!」
影は射線から逃れるように強引に翅をはばたかせ、進路をずらした。しかし、空中にばかり気を取られ、地上から自分を狙う者がいたことに気づいていなかった。
「絶対に逃がさないーー貫いてみせる!」
黒い影を見据えながら武器を構えたのは影渡・リナ(シャドウランナー・e22244)だ。彼女は弓を引き絞るように稲妻をまとった槍を影へと向け、静かにその時を待っていた。祈るように、あるいは何かを断ち切るように。そして、黒い影が槍の直線上に飛び込んできた瞬間、
「放つは雷槍、全てを貫け!」
リナが鋭く収束した雷光を、影めがけて解き放つ。
「!?」
迸る雷光は黒い影の半身、女性を抱えた方とは逆側を狙い過たず貫いた。更に稲妻は霧散することなく影に絡みつき、明滅しながらその動きを完全に封じた。
「リナちゃん、おおきに! 撃つからには外さへんで……喰らえやッ!」
再び射線を確保したジェルベーラが指先を影へと向ける。照準は女性を抱えた脚。細い標的だが、彼は躊躇うことなくオーラの弾丸を放った。
「!」
噛みつくような弾丸を関節に受け、その反射で昆虫の脚が跳ね上がる。同時、滑り落ちるように女性の身が宙へと投げ出された。そこへすかさず手が伸ばされる。
「よっこい……せっと。危ない目に遭わせてもうて堪忍なあ。でも、オッサンたちが来たからもう大丈夫やで」
佐々木・照彦(レプリカントの住所不定無職・e08003)が落下する女性の身体を迎えに行くように受け止めていた。
「……!」
獲物を奪われた昆虫は激しい光を複眼に宿らせた。まだ不自由な身体を強引に動かし、獲物を取り返すべく翅をはばたかせ、地を這うように照彦へと肉薄する。だが、その死に物狂いの突撃は急激に瞬いた光によって阻止された。照彦のサーヴァントであるテレ坊だ。
「PiPiPi!」
「ナイスやで、テレ坊! 後で飴ちゃんあげよか」
相棒に向かって照彦が親指を立てる。そんな主従に怒り狂ったように手を伸ばす影。だが、激しい光によって一時的に視力を失っていた昆虫は上から迫る脅威に気づいていなかった。
「一言だけ言わせてもらいますーー地獄に、落ちろっ!」
苛烈な叫びととも、上方から叩きつけるように放たれたエステル・ティエスト(紅い太陽のガーネット・e01557)の蹴りが影を捉える。
「ギッ……!?」
路面に昆虫の身体がしたたか打ち付けられ、粉塵が舞い上がった。
「あ、あの、あんまり確認しないで蹴っちゃったんですけど、あれ、さ。黒くて光る例のアレじゃないよね? ねえ! ねえ?!」
粉塵が巻き起こる中、さっきまでの苛烈な態度から一転、不安そうにエステルが続々と追いついてきた一同の顔を見回す。
「うーん、どうかなあ。確かに触覚とか長かったしぃ、身体も細長かったしぃ……やっぱ、アレかも」
「そ、そんなあ」
からかうような本気のようなミュラの言葉にエステルが涙目になる。
「こらこらミュラちゃん、あんまりエステルちゃんで遊んだらアカンで」
そんな二人のやりとりに苦笑しながら口を挟んだのはジェルベーラだ。
「安心しい、エステルちゃん。確かに甲虫の中でも細っこいほうやし、触覚も長い。けど、例のアレにしちゃあ厚みが結構ある。たぶんアレはーー」
ジェルベーラが目を細め、収まりつつある粉塵の方へと視線を向ける。つられるようにエステルも赤い瞳をこらし、粉塵の中に浮かぶシルエットを見つめ、そして理解した。
「アレはーーカミキリムシ?」
エステルの言葉通り、晴れた視界の中で姿を現したのは直立するカミキリムシ型のローカストだった。
「ギッーーーー!!」
ローカストは立ち上がるなり叫びを上げ、その身を生体金属で包んだ。
その叫びはときの声のように、第二幕の始まりを告げた。
●殲滅戦・夜に燃える
「くそっ、アホみたいに硬えな、この野郎!」
上空からの攻撃しながら双吉が悪態をつく。
「わわっ!? カミキリのくせに鎌を使うとか、どういうことっスか!? シャレにならないっス!」
張り巡らせた鎖を手繰り寄せ、ローカストの前脚から飛び出した鎌を紙一重のところでかわす祭。
一同は防戦に徹していた。敵の甲殻と俊敏さに手を焼いていたこともあったが、防戦に徹した最大の理由は別の所にあった。
「皆さん、遅くなって申し訳ありません! ただいま戻りました!」
「堪忍なあ、みんな。でも、女性はもう安全な場所まで送ったから大丈夫やで!」
皆に向かってそう叫んだのはリナと照彦だ。二人は女性を危険から遠ざけるため、一時戦場を離れていたのだ。なぜ二人もついたかというと、単純に女性が目を覚まさなかったため、運び役と防衛役が必要だったからである。
「……影渡・リナ、行きます!」
魔法の木の葉を身に纏わせつつ、リナが混迷極まる戦場へと身を躍らせる。それが反撃の合図となった。
「さって、そんじゃあ俺も本腰いれよか。頼むで、みんなーー雷よ……彼の者達に力を」
ジェルベーラはすっと目を細め、手の先から賦活の雷光を放つ。それと同時、破魔の加護を得たリナが迅雷の突きが甲殻の隙間に滑り込んだ。
「!!」
目を焼くほどの稲光にローカストが反射的に向き直り、鋭い鎌をリナへと振り下ろそうとした。
「おっと、オッサンのこと忘れたらアカンで。これからとっておきを見せたんねんからなあ」
光に反応したローカストの死角を突いたのは照彦だ。彼は関節の機構部を開放し、
「Samuel Casar Heinrich Nordpol Ulrich Richard Eins=Bahner_03」
電子音声によるコマンドと同時に、幾条もの垂付きのコードを射出した。
「……!?」
重く絡みつくコードが幾重にもローカストを拘束し、その動きを封じる。その様子を見ていた照彦は、すこしろれつが怪しい口調で背後へと叫んだ。
「ミュラちゃん、アレ頼むわ! 例のアレ!」
「ちょっとー照彦さん、その言い方やめて欲しいんだけど!? まあ、わかってるけどー。それじゃあ、行っきまーすーーマノ ハッ イェ ウー セル ダム ハッ イェ イェ ピェトァ セル!」
詠唱と同時、ミュラが八枚の紙片を空高く放り投げる。そのまま紙片は重なり合い、赤紫と青紫の八芒星を形成。その角にはそれぞれミュラ自身の分身が鏡のように映し出されていた。そして、
「ギ……ギギ!?」
八芒星の角から現れたミュラの分身が呪毒を孕んだ漆黒のチェンソー剣で、一斉にローカストを切り刻む。チェンソー剣が振り乱されるごとにローカストの身体がはね、硬い甲殻にノコギリ状の刃が食い込んだ。
「ギィーーーー!」
ローカストは傷口を修復するように生体金属で身体を覆い始めた。しかし、
「!?」
生体金属はローカストの傷口に定着することなく上滑りする。危機を感じたローカストは未だに絡みつくコードを強引に引き剥がすように翅を広げる。だが、その上方にはすでに幾重にも鎖で封じられていた。
「はーい、こっちっスよーーばあ!」
上に逃れることが出来なくなったローカストが振り向くと同時、祭に抱えられたミミックの一九箱・七四三号が大きく口を開け、黄金の光を放った。
「!?」
強い光に目を焼かれ、ローカストがたたらを踏む。
「さあ細工は流々、後は仕掛けをごろうじろっス!」
ヒラヒラと手にした剣を揺らしつつ、祭がうそぶく。相棒が放った光に紛れ、ローカストの鎧を切り裂いていたのだ。
回復する術を封じ、装甲もすべて打ち破った。俊敏だった動きも拘束と麻痺によって見る影もない。この機を逃す手はなかった。
「虫ケラの破片の一つも残さないから」
「今までの鬱憤をまとめて受けやがれ!」
片や酷く冷ややかな声で、片や苛立った声でローカストへと肉薄する。
エステルと双吉だ。双方とも陽炎が生じるほどの高温を纏っていた。
「私の情熱を、あなたの中にーーって言いたいところだけど、虫ケラにはいらないか」
底冷えするような言葉とともにエステルが地を蹴り、前方宙返りをしつつローカストの頭を飛び越え、その頭部を灼熱した手で掴んだ。前方回転の勢いに加え、手から放たれた螺旋の炎がローカストを巻き込むようにして引っ張り、その身体を投げ飛ばす。
「ギ……!」
炎に巻かれながら背中から叩きつけられ、ローカストが苦悶の呻きを漏らした。そこへ間髪入れず、翼をブラックスライムで包んだ双吉が低空飛行で接近する。
「なーんか肌に合うんだよなぁ、あの柄の悪い連中の技ってよー。まっ、嬉しくもねぇが」
黒く蠢く翼から巨大な粘性の炎が放たれ、爆撃のごとくローカストを包んだ。
「ーー!」
二種類の炎に呑みこまれ、頑強さを誇るローカストもさすがに膝を屈するかと思われた。しかし、
「ギ……ギ……」
炎が揺らめく中、なおも蠢くローカストの影が立ちはだかる。そして炎を纏ったままこちらへと突進してきた。
「ちっ、呆れた頑丈さだな。おめぇら、伏せてろ!
ーーБродяга, судьбу проклиная,Тащился с сумой на плечах♪」
皆へ注意を促すと同時、ミハイルが歌うように詠唱を開始。言葉が紡ぎ出されるたびに彼の周囲に風が凝縮され、高らかに響き渡る最後の一節とともにミハイルの銃から弾丸が放たれる。そして、
「ーーーーーーー!」
圧縮された風の弾丸を飲み込んだ炎が凄まじく膨張し、今度こそローカストの身体を完全に焼き尽くした。
「……終わった、ようやね。みんな、お疲れさん」
焼け跡に何も残っていないことをジェルベーラが確認すると、皆の間に安堵の空気が流れた。
「でも、ホントしぶとかったよねぇ。最後なんて何であれで生きてんのってかんじだったしー」
「全くっス。虫なんだから焼かれたら大人しく灰になってほしいっス」
かちゃかちゃとアクセサリーつけ直すミュラに、うんうんと祭が頷く。皆も似たような心境なのか、どこか疲れたような顔をしていた。
「でも、黒幕がいるってことはまだまだあんなのが出てくるってコトですよね」
「うー、それは勘弁して欲しいなあ。例のアレじゃなかっただけマシですけど。まあ、来たら来たで燃やすんですが」
ふと思い出したようにリナがぽつりと呟く。その言葉にエステルが苦虫を噛み潰したような表情を見せつつ、さらりと怖いことを言っていた。
「ま、その通りだな。虫野郎は出てきた端から潰せばいい。さて、仕事も終わったことだしどっかで1杯飲んでくわ。じゃあな、おめぇら。機会があればまた会うだろうさ」
そう言い残すや否や、ミハイルは手をひらひら振りいち早くその場を後にする。
「……俺もこの辺でおいとまするか。反省することも多いし……もちっと綺麗な言葉遣いしねぇとなぁ。くっ、美少女への道は険しいぜ」
ミハイルに続き双吉も街の中に消え、残された他のメンバーもそれぞれ散会モードに入っていた。そんな中、照彦だけはビルの屋上を見上げ、
「……いつか、なんとかせなアカンのやろなあ」
一人そんな呟きをこぼしていた。
作者:長針 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2016年2月25日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 5/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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