戦艦機竜 弐之陣

作者:犬塚ひなこ

●黒機竜戦艦
 海底から轟音が響き渡り、辺り一帯が激しく波打つ。
 耳を劈くような咆哮をあげた黒機の戦艦竜は苛立ちを表すかの如く体躯を震わせた。
 背には幾つもの砲台、物々しさを感じさせる装甲。だが、漆黒の装甲は一部が剥がれ落ちており、痛々しい傷となって残っていた。
 命令に反する故なのか黒機竜がこの海域から出ることはない。
 だが、彼は待っていた。怒りを咆哮に変え、隙あらば全力で開放しようと待ち続けている。この痛みの憂さを晴らす相手――ケルベロスがふたたびこの場所に訪れることを。
 
●弐の太刀
 黒機の戦艦竜と戦った第一陣が帰還して間もなく。
 雨森・リルリカ(オラトリオのヘリオライダー・en0030)は集ったケルベロス達へ改めて説明をはじめる。城ヶ島の南の海にいた『戦艦竜』が相模湾で漁船を襲うなどの被害を出したことで、先日に黒機のドラゴンを討伐するチームが組まれた。
 彼等は健闘し、戦艦竜の体力を二割ほど削ることに成功する。
 また、それだけではなく攻撃パターンや弱点を確認して戻ってきたのだ。
「それでは、報告を読み上げますです!」
 伝え聞いた話を要約したリルリカはケルベロス達に敵の情報を告げる。
 黒機の戦艦竜の弱点は魔法と理力。更には隙あらば後衛を狙い撃つ動作が確認されている。どうやら、この戦艦竜は支援を行う者を感知して潰しにかかるという厭らしい性質を持っているようだ。
「この情報が分かったのが第一陣班のすごい成果でございます。ですが、戦艦竜の力はまだ有り余っている状態です。今回で倒しきることを狙う場合、皆様が死力を尽くしてやっと……というぎりぎりの戦いになってしまいます」
 重傷等を覚悟しない限り、この戦いでの戦艦竜撃破は難しい。
 しかし、戦艦竜は強力な戦闘力と引き換えにダメージを自力で回復する事ができないので粘り強く戦って撤退すれば次回の第三陣、もしくは第四陣で倒すことができるだろう。
 
 第一陣と同じく、敵との接触は先ずクルーザーで現場に向かうことから始まる。
 すると敵が船に攻撃を仕掛けて来るので、皆はその場で海に入ればいい。厳しい寒さの中での水中戦となるが、ケルベロスなら普段の戦いと同じように立ち回ることが可能だ。
 後は工夫次第で戦局は有利にも不利にもなる。
 水中だけではなく敵の巨体を利用してその上で戦うこともできるが、危険と隣り合わせであることは覚悟しておかなければならない。
 また、戦艦竜は一度戦闘が始まれば撤退を行うことはない。同時に敵を深追いしないという性質もあるのでケルベロス側が撤退すれば追いかけてくることもない。
「皆様が頑張れば、もしかしたら次で戦艦竜を倒せるかもしれません。最初と最後を繋ぐ大切な戦いです。なので、リカはめいっぱい皆様を応援してますです!」
 今回での撃破を望むのならば厳しい戦いになるだろう。
 決して無理をしない堅実な戦いが求められるが、頑張り次第では予定以上の成果も出せるはず。そうして、リルリカはケルベロス達の無事を願い、その背をそっと送り出した。


参加者
大神・凛(ドラゴニアンの刀剣士・e01645)
シロン・バルザック(ルミエール・e02083)
ヤクト・ヴィント(はくじけない・e02449)
ロベリア・アゲラータム(向日葵畑の騎士・e02995)
蓮巳・凪(科戸の風・e16748)
ハンス・ドレイク(ドラゴニアンの降魔拳士・e18232)
東雲・菜々乃(ウェアライダーの自宅警備員・e18447)
ミルク・カスタード(にゃんこ出版社社長兼編集長・e19749)

■リプレイ

●第二陣
 轟音と共に波飛沫が跳ね、竜の咆哮が響き渡る。
 ケルベロス達は敵の気配を察知し、クルーザーが横転する前に海へ飛び込んだ。同時にシロン・バルザック(ルミエール・e02083)の視界に入ったのは黒機の戦艦竜。
 一部が破損している竜には戦いの跡が見えたが、その覇気は衰えていない。
「戦艦竜ってこんなにデカかったのか……。メテオ、行くニャ!」
 シロンはボクスドラゴンに呼び掛け、波を掻き分けた。戦艦竜と対峙するのは初めてである少年は緊張していたが、その瞳には貢献しようという誠意が見て取れる。
「やっぱり戦艦竜って大きいよねぇ! でも、物怖じせずに挑んでこー!」
「第三陣のためにも少しでも削っていこう」
 蓮巳・凪(科戸の風・e16748)もしっかりと意気込み、ヤクト・ヴィント(はくじけない・e02449)も思いを言葉にする。
 東雲・菜々乃(ウェアライダーの自宅警備員・e18447)は冷たい水の心地に震えながらも、ウイングキャットのプリンと共に身構えた。
「戦艦竜は前にも見ましたがこれも大きいですね」
 その声に頷いたロベリア・アゲラータム(向日葵畑の騎士・e02995)は敵の強大さを肌で感じ取り、皆に注意を呼びかけた。
「敵はかなり強力です。まずは誰一人欠けることなく帰還できるように尽力しないといけませんね。無理をせず堅実にいきましょう」
「ああ。来るぞ。――刃の力よ、我らを守る盾となれ!」
 大神・凛(ドラゴニアンの刀剣士・e01645)が守護刀心を発動させ、霊力を後衛に集わせる。ライドキャリバーのライトも凛に合わせて駆動音を響かせ、戦艦竜を威嚇した。
 次の瞬間、戦艦竜が吼える。
 雷刃の砲撃がシロン達を狙い、一気に解き放たれた。その動きを察したハンス・ドレイク(ドラゴニアンの降魔拳士・e18232)と、彼のビハインドであるクマンサがすぐに仲間を守る布陣につく。
 だが、全てを庇い切ることができずに砲撃はミルク・カスタード(にゃんこ出版社社長兼編集長・e19749)の身を貫いてしまった。
「……っ!」
「大丈夫か、ミルク!」
 痛みに悲鳴をあげたミルクを心配し、ハンスは問う。何とか体勢を立て直したミルクは平気だと首を振った。これがミルクにとって初めての実戦。しかも相手はドラゴン。少し怖くもあったが、ハンスがいることで緊張は解けた。
「みんな頑張ろう! 限界まで戦って相手の情報を引き出そう!」
 気を強く持ったミルクは皆に薬液の雨を降らせ、癒しの力を広げてゆく。
 たとえ、この戦いで戦艦竜を倒せずとも構わない大切なのは次へと繋げること。自分達がその懸け橋になるのだと決め、ケルベロス達は其々の思いを強めた。

●戦機
 これまでの戦いによって敵の弱点は分かっている。
「第一陣のダメージ、きっちり残ってるみたいだねぇ! 俺達も続いて行こう!」
 凪は其処がポイントだと感じ、精神を極限まで集中させた。凪が力を紡ぐ間にシロがキャットリングを飛ばし、援護を行う。
 刹那、猫の輪と爆発の衝撃が重なっていく。流れるような凪達の攻撃を見遣り、ロベリアが凛に目配せを送った。凛も頷きを返し、二人は連携を狙う。
「行きましょう、凛さん」
「狙いを定めて……撃つ!」
 ロベリアが放つ凍結光線に合わせて凛は白楼丸と黒楼丸を降り放ち、気咬の弾を舞飛ばす。どちらも敵に命中しているが、大きなダメージになった形跡はない。
 続けてライトがガトリングを掃射し、メテオも竜の吐息を放った。
 シロンは相棒に頑張れと告げ、戦艦竜の強さを改めて実感する。
「流石だニャ。でも、後の人に繋げるため、とにかく戦って体力を削らないと!」
 気咬の力を練り上げたシロンは思いを言葉に変え、ひといきに解き放つ。衝撃が敵に巡り、やや苦しげな咆哮があがった。
 だが、戦艦竜もただやられてばかりではない。
 ふたたび雷刃砲撃を放とうと構えた敵が狙うのは、先程と同じ後衛の方だ。菜々乃はすぐに黄金の果実で耐性を高め、プリンも清浄の翼を皆に施す。
「後衛を狙ってくる習性は顕在のようですね。気を引き締めていくのですよ」
 癒し手が狙われるということは、自分達が倒れてしまう可能性があるということ。菜々乃の果実が聖なる光を放つ中、戦艦竜は雷の力を発動させた。
 すかさずハンスがミルクを庇い、ロベリアが凪を守る。更にプリンが菜々乃を、ライトが凛への攻撃を肩代わりしていく。
 痛みを堪えたハンスは身構え直し、自ら叫ぶことで痺れを取り払う。
「時間は稼ぐ! できるだけ削ってやれ!」
 その間にクマンサがポルターガイストを起こして応戦していった。ヤクトは紅い水晶の剣を振りかざし、仲間の作った隙を利用して攻撃に移る。
「粒子加速開始……臨界突破……さあ! 原子ごと破壊されるがいい!」
 魔導により再現した浮遊機雷を連結し、ヤクトは粒子加速器を再現した荷電粒子砲を放った。ヤクトの一撃は弱点ではないが、うまく効いている。
 その様子を確認し、ミルクは医療魔術の力を紡いだ。
「どんなことでもメモしていかなくちゃ! ああ、でも水が……!」
 癒しの間に敵の情報を書き記そうと狙うミルクだったが、此処は海上だ。その暇もほぼなく、紙が濡れることは避けられなかった。
 しかし、例え紙に書けなくとも覚えておくことはできる。
「なかなか面白い攻撃だ。ちゃんと覚えて次の戦いへと繋げていきたいね!」
「油断は出来ないけど、全力で行くニャ!」
 凪とシロンも敵の動きを確りと目で捉え、其々の行動に移っていった。凪はイザベルの嘆きを発動させ、シロンは生命を賦活する電気で自らを癒す。
 攻撃に回るのは半数、回復と防護は残る仲間と達が担っていた。
 敵は尚も後衛を攻撃しようと狙うが、その度にサーヴァント達がしかと庇いに向かっている。だが、この時の仲間達は気付けなかった。
 この戦いの中に小さな綻びが訪れているということに――。

●急転
 それから攻防は幾重にも巡り、激しい衝撃が仲間達を貫いた。
 こちらも二割ほど敵の体力を削っているが、戦艦竜が放つ力も容赦がない。ミルクと菜々乃が懸命に癒しを施し、凛も気力を溜めて回復を行った。
 だが、既にライトが力尽き、仲間を守ったプリンとクマンサも倒れている。
「これ程とはな。だが、まだ負けたわけではない」
 凛は気力を振り絞り、戦い続ける意思を固めた。ヤクトも同意を示し、自らの役割を果たそうと動く。
「ここで倒せれば楽だが……無理か」
 流星めいた蹴りを敵に見舞ったヤクトは攻撃に徹し続けていた。だが、彼は連携を意識できないままだ。ロベリアは不利な状況に傾く戦況に気付き、歯噛みする。
「いけませんね。皆でもう少し連携を意識できていれば……」
 小さな後悔が巡ったが、今は嘆く場面ではない。すぐに気を取り直したロベリアはせめて自分だけでもと気をあらたに持ち、太陽の騎士団制式銃を構えた。
 敵の攻撃範囲に注意したロベリアは引き続き、尻尾の可動範囲や砲口の射線上に身を置かないよう心掛けた。
 続く戦いの中、体力の少ないミルクを重点的に守っていくハンスの体力もかなり削られている。奪われた体力を補うため、彼は降魔の力を宿した拳を突き放った。
「まだまだだ……喰らえっ!」
 ハンスの一撃が巡り、戦艦竜が小さな呻き声をあげる。其処へ翼を広げたシロが滑空し、猫ひっかきで更なる一撃を与えた。
「その邪魔ーな砲台、狙わせて貰うよ!」
 凪はシロによくやったと告げ、自らも爆破の衝撃を与えようと狙う。
 戦艦竜は強い。だが、その分だけ戦いが楽しめるということ。気を緩めることなく、一閃を見舞った凪の口許には笑みが浮かんでいた。
 だが、敵も更なる攻撃を行おうと動く。果敢に仲間を守り続けるハンスを邪魔に思ったのか、戦艦竜は激しい体当たりで彼を穿つ。
「ハンスさん!」
 癒しすら間に合わぬ一瞬のことだった。思わずミルクが手を伸ばしたが、重い衝撃に貫かれたハンスはその場で戦う力を失う。
「すまない、後は……頼んだ……」
 ハンスは沈まぬように海に浮かんだ船の瓦礫に掴まり、思いを仲間に託した。
 後衛を守る盾が次々と倒れた今、防御は薄くなっていくばかり。菜々乃は覚悟を決め、皆を癒し続ける決意を更に強くする。
「倒すのは無理なのは知っているのです。次で終わらせられるようがんばるのです」
 菜々乃は倒れたプリンの分まで戦い続けようと誓った。
 不幸中の幸いは度重なる敵の攻撃を見切りやすくなっていること。しかし、敵の攻撃は命中率が高いので完全に見切れるわけではない。
 シロンは状況の拙さを悟った。
「このままだと追い詰められるばかりニャ。かくなるうえは!」
 これまで攻撃と癒しを交互に行っていたシロンだったが、戦い方を改めねばならないと考え直す。ナイフの刀身を掲げた彼は鏡像を映し出し、敵に放った。
 仲間達は徐々に弱っているが、それは戦艦竜も同じ。
 息が切れそうになるのを押さえ、ミルクは仲間が倒れないように癒しに回り続けた。
「負けないよ!」
 ミルクは悔しさと苦しさを押し込め、ショック打撃を伴う魔術回復を菜々乃に施す。狙われるのは後衛だと分かっている以上、癒し手を失うわけには行かないからだ。
 しかし、次の瞬間。
「また来ます。気を付けてください」
 ロベリアが咄嗟に身構え、戦艦竜の攻撃が来ることを皆に報せた。
 彼女の注意喚起を聞いた凪も構え、シロンも何が起こっても良いように気を引き締める。だが――。
「危ない、避けるニャ!」
 シロンは猛威を振るって迫る雷刃の強力さに気付き、ミルク達へと呼び掛けた。
 その一撃は激しく、凪を庇ったロベリアとミルクを貫く。シロンはすぐさま避けることが出来たが、まともに衝撃をくらった仲間達には大きなダメージが蓄積した。
 それだけではない、ミルクが倒れ、凛や菜々乃までもが力尽きている。
「ごめんなさいです……」
「守ることが私の務めだ。後は皆で――」
 菜々乃が謝罪の言葉と共に気を失う中、凛は何とか意識を保ちながら気絶したミルクを支える。凛に戦う力は遺されていないが、彼女は気力を振り絞ってた終えた二人を抱えて戦線から離脱した。
 これで倒れた仲間は四人。それ以外にサーヴァント達が力尽きている今、戦況は劣勢としか言いようがなかった。
「撤退する他ありませんね。どんなことがあっても生きて帰らなければいけません」
「そのようだな」
 ロベリアが戦闘中止の判断を下し、ヤクトが頷きを返す。
 しかし、戦艦竜は尚もケルベロス達に重圧の宿る敵意を差し向けていた。撤退の機を計りながら、凪はイザベルの嘆きを発動させる。
「もう誰も倒れさせない。無事に帰って仲間に報告もしなきゃいけないからね」
 三本の黒色の杭を空中に造り出した凪は、仲間へとそれを放つ。慈愛の力を宿した杭は体力を大幅に失っていたロベリアを癒した。
 比較的、力を残しているシロンも敵の機を引く為、童話の中の理想郷から双子の精霊を具現化させて召喚する。
「――お日さまの、お通りみちを浄きよめ、ひかりをちらせ あまの白雲」
 詠唱と共に双子が銀笛で星巡りの歌を奏で、清らかな音色を響かせた。邪悪な心を持つ戦艦竜の動きが鈍らされていく中、シロンは耳をぴんと立てる。
「今だ! 一気にこの海域を抜けるニャ!」
 その呼び声に呼応して仲間達はひといきに離脱した。
 戦艦竜の咆哮が背後から響き渡ったが、誰も振り返りはしない。今はただ生きて帰ることだけを目指し、ケルベロス達は荒波が轟く海を往く。

●帰還
 聞いていた通り、戦艦竜が追ってくることはなかった。
 仲間達も全員が無事に陸地に辿り着くことができ、応急処置を受けている。
 凛や菜々乃、ミルクは軽傷だったためにすぐに回復することが出来た。だが、果敢に皆を護り続けたハンスの怪我はかなりのものだった。
「ごめんね、ありがとう……ハンスさん」
 意識を失ったままの彼に謝罪と感謝を告げ、ミルクは掌をぎゅっと握り締める。
 ヤクトは手当てをすれば大丈夫だと告げてやった後、今回の戦いを思い返した。予想以上に振るわなかった部分があったのはおそらく作戦不足だ。
 ただ攻撃や回復を行うだけではいけない。連携を意識し、何を狙うかを全員で認識しあっていれば戦艦竜をこの手で倒すチャンスを手に入れられただろう。
 メンバーの中で凪が善戦できていたのも、きっと戦いへの心掛けのおかげだ。
 ロベリアは凛と菜々乃に応急処置を施し、顔をあげる。
「これで大丈夫です。さあ、街に戻りましょうか」
「それにしても強い相手だったニャ」
 シロンは敵の姿を思い返し、ふるふると首を振った。そして、少年は戦いの最後にひしひしと感じていた違和を思い出す。気のせいかもしれないが、戦艦竜の動きが少しだけおかしかった気がするのだ。
 後で他の仲間達に報告しようと決め、シロンは歩き出した。
 同じく凪も戦艦竜の手強さと厄介さを改めて実感し、遠い海を見据える。
「けれど、次には繋げられる。今度こそきっと――」
 凪は冷たい冬の風を受け、双眸を細めた。
 此処まで来れば悪しき黒機の戦艦竜が滅されるのもあと少しのはず。未来への希望と次への期待を抱き、仲間達は天を振り仰いだ。

作者:犬塚ひなこ 重傷:ハンス・ドレイク(ドラゴニアンの降魔拳士・e18232) 
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年1月27日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 7
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