白い吐息に羽音鳴りて

作者:影流くろね

●鹿児島市、某商店街アーケード内にて
「きゃああ! む、虫ぃー!!」
 冷たい風が吹く早朝。シャッターの前で大声を上げた優子は、手に持ったホウキをブンブンと振り回した。
 佐藤・優子(さとう・ゆうこ)は商店街のパン屋で働いている。他のお店が開店しだす頃には自分のお店にパンを並べておかなくてはならないため、いつも早朝に出勤してパンを焼いているのだ。そして、空いた時間で店の前を掃除していたところ……飛んでいたカナブンと遭遇してしまった。
 ――バシッ!
 カナブンは振り回されたホウキであっけなく叩き落とされ、ひっくり返ったところを更にダメ押しで叩かれて殺された。
「もう、最悪。虫大っ嫌いなのに」
 優子が憂鬱な顔でカナブンの死骸から目を背ける。と、その時だった。先程まで聞こえていた小さな羽音とは比べ物にならない振動音が鼓膜を揺さぶる。
 何か、恐ろしいものの気配を感じ取った優子がスローモーションのように振り向くと、人の背丈ほどのカナブンがそこに居た。ふらりと気を失った優子をまるで捕食するかのように、カナブンは甲虫の手足を広げて優子を包み込んだ。

●ヘリオライダーからの説明
「新年早々、しかも早朝に、カナブンのローカストが出てきたっす!」
 頭をがしがしと掻きながら、黒瀬・ダンテ(オラトリオのヘリオライダー・en0004)が困ったように言った。
 ダンテの説明によると、知性の低いローカストがグラビティ・チェインの奪取のために地球に送り込まれているらしい。今回のカナブンのローカストも、その1体だろう。
「知性が低いとはいえ、戦闘能力に優れた個体が多いらしいっす。油断は禁物っす!」
 ローカストは、腕から刃を出して切り裂いたり、鋭い牙を突き刺して攻撃するようだ。それに加え、このカナブンのローカストは激しい羽音を鳴らす攻撃を多用し、破壊音波を繰り出してくるらしい。
「事件が起きるのは鹿児島市のとある商店街なんすけど、1人の女性がローカストに捕らわれてしまっているっす。ローカストがグラビティ・チェインを吸収するにはまだ時間があるっすけど、出来る限り早急に救助をお願いするっす」
 ダンテがケルベロス達に資料を手渡した。記載されている情報によると、捕らわれた女性は佐藤・優子という名前で、商店街のパン屋で働いているとの事だ。大の虫嫌いで、ローカストを見た途端にショックで気絶してしまったらしい。
 ローカストはグラビティ・チェインを『ゆっくり吸収しなければ吸収できない』ため、優子がすぐに死ぬ事は無い。だが、救助を優先したうえで戦闘を開始した方が良いだろう。
「時間帯的に、まだ外が暗いレベルの早朝なんで、他に一般人が居ないのが不幸中の幸いっすかね……。優子さんを助けた後は、ローカストを撃破しちゃってほしいっす!」
 ぐっと親指を立てたダンテは、ケルベロス達を見回しながら言葉を続けた。
「早朝だし普段に増して寒いっすけど、皆さんの熱いグラビティで眠気もカナブンも吹き飛ばしてほしいっす! 期待して待ってるっすー!」
 目をキラキラと輝かせたダンテがにこやかにケルベロスたちを激励した。すると、ここまで話を聞いていたスタンジョージ・ハーマン(レプリカントの降魔拳士・en0095)が拳をポキポキと鳴らしながら不敵に笑った。
「なるほど、とりあえずぶっ飛ばせばいいんだな?! 燃えて来たぜ、やってやろうじゃねぇか!」


参加者
ミケ・ドール(黄金の薔薇と深灰魚・e00283)
玉城・キオ(法の守護者・e00992)
夜乃崎・也太(ガンズアンドフェイク・e01418)
安詮院・暝麻(シックホームシック・e01861)
ミルカ・アトリー(タイニーフォートレス・e04000)
リリーナ・モーガン(グリッター家令嬢お世話役・e08841)
イーリス・ステンノ(オリュンポスゴルゴン三姉妹・e16412)
柳・優示(決意の剣士・e20013)

■リプレイ

●ほの暗い朝
 太陽がまだ顔を出さず、薄い紺色に包まれた朝。痛いほどに澄んだ真冬の空気が、ケルベロス達の息を真っ白に変える。昼間は賑わうこの商店街も今はまだ眠りから覚めず、静かな早朝を迎えたはずだった。
 濁った羽音の不協和音。絶望を奏で始めたそれをかき消すように、ケルベロス達の足音が小気味良く響く。
「さすがに早朝の寒さは堪えるけど、気合入れて行こうか!」
「はいは~い♪ 人が起き出す前に、サクッと片付けちゃおう!」
 白い息を切らしながらミルカ・アトリー(タイニーフォートレス・e04000)が言うと、その言葉に答えるようにイーリス・ステンノ(オリュンポスゴルゴン三姉妹・e16412)が明るい声を弾ませる。イーリスはツインテールを滑らかに揺らしながら、螺旋隠れでドロンと姿を潜ませた。
 ケルベロス達が商店街を半分ほど進んだところで、佐藤・優子をしっかりと掴んだカナブン型ローカストがケルベロス達を捕捉した。シュルシュルと不気味な音で鳴き、中空を移動しながら距離を詰めてくる。
「古来から女性の為に虫を倒すのは男の役目ってね! 麗しき女性の為、このイケメンが一肌脱ごうじゃないか!」
 夜乃崎・也太(ガンズアンドフェイク・e01418)がフッと口角を上げ、乾いた音と共に弾丸をまき散らす。突撃してきたローカストの羽に弾丸が突き刺さり、動きを鈍らせた。
「まったくもって同意だぜ! 女性を守ってぶっ倒す、それで良いんじゃねぇの?!」
 スタンジョージ・ハーマン(レプリカントの降魔拳士・en0095)がワクワクした口調で言いながら、ミサイルで追撃した。続けざまの牽制に苛立ったように、ローカストは前脚の刃で反撃する。何度か頬をかすめた刃など気にもせず、也太は獣のように身軽な動きで攻撃を引き付けた。
 今回の作戦で要となるのは、人質である優子の救助である。その存在がローカストに囚われている限り、ケルベロス達が充分な力で戦うのは難しい。
 一刻も早く救助する隙は無いか――ローカストの挙動を伺いながら、玉城・キオ(法の守護者・e00992)は敵の目前に飛び出し、わざと鋭い刃を受けた。
「ぐああああっ!!」
 肩に斬撃を受けてその場にうずくまるキオ。その傷は決して致命傷ではないが、敢えて苦しんでいる姿を大げさに見せた。知能が低い敵となれば、弱っている目の前の標的に気を取られ、隙を見せるかもしれないとキオは考えていた。その策に嵌ったローカストは、わざと攻撃の手を緩めたキオの身を何度も斬りつけて追撃する。
 前脚での攻撃を繰りかえすにつれ、優子をガッチリとホールドしていたローカストの後脚が僅かに緩み、優子の身体がのけ反るようにぐらりと揺れる。安詮院・暝麻(シックホームシック・e01861)はそれを見逃さず、慎重に距離を詰めていくと、ついに優子の背中に手を回した。
「囚われの姫君を、返してもらうぞ」
 一瞬のうちに優子を取り返し、身を翻して走り出す。優子を奪われたローカストは四肢をうぞうぞと動かしながら憤慨し、鋭いアルミの牙を伸ばして暝麻を追いかけた。後方を確認しつつ、暝麻はローカストから徐々に離れて行く。
 その時。
 耳を塞いでも防ぎきれないような凄まじい音がケルベロス達を襲った。ビリビリと空気を震わせて脳を揺さぶるそれは、ローカストの羽から繰り出された破壊音波だ。
 ケルベロス達が怯んだ隙に、ローカストは急激に突進する。そして、暝麻に追いついた途端、腕から伸びた刃で振りかぶった。
「くっ……そちらはやらせん!」
 ローカストの攻撃を代わりに受け止めたのは柳・優示(決意の剣士・e20013)の剣だった。睨み合いながら押し付けられるアルミの刃。未だぐらぐらと平衡感覚を奪う音波の影響を受けながらも、優示は強い眼差しで刃を押し返した。
 ローカストは僅かに仰け反ったあと視線を戻し、暝麻に向けて突進を再開する。

●羽音鳴りて
「全く、しつこいのう。しかし、実家に居た時はカナブンもよく見かけたもんじゃが、こんなにでかいと流石に気持ちが悪いのぅ」
「確かに、いくら知っているものとはいえ気持ちの良いものではございませんわね」
 暝麻が振り返り、自身を追いかけるローカストの姿を見て溜息をつく。リリーナ・モーガン(グリッター家令嬢お世話役・e08841)がそれに頷き、掌をローカストに向けた。
「飛んで火に入る夏の……いえ。冬の虫、でしょうか」
 にこり、と笑ったリリーナの掌から放たれたのは、ドラゴンを模した炎だった。それが猛々しく噛みつくように襲い掛かると、ローカストの姿は炎に包まれる。
 灼熱が甲殻を軋ませ、キリキリと不快な音が漏れる。それに抗うようにローカストは羽を激しく振動させ、破壊音波を放ちながら炎を吹き飛ばした。
「グラビティチェインよりも、こっちの方がもっと美味いかもしれないぞ?」
 にんまりと勝ち気な笑顔を見せながら、ミルカが『P.Drive ≪Mode:Flare≫』を繰り出した。充填された超高出力ホーミングレーザーが閃光となって四方に飛び散り、ローカストへ向けて一気に軌道を変える。光の弾幕が降り注ぎながら大きな爆発を起こすと、煙に包まれたローカストが苦しそうに鳴き声をあげた。
「きゃははっ、もっと気持ちよくしてあげるからねっ♪」
 イーリスが楽しそうに笑い、禁縄禁縛呪でローカストを締め付ける。亀裂を思わせるミシミシという音を聞きながら、戦いを純粋に楽しんでいるように見える彼女。だが、飄々とした様子とは裏腹に、優子が安全な距離まで運ばれた事をしっかりと確認していた。

「Caspita! 優子は大丈夫?」
 ローカストから充分に離れたところで暝麻とスタンジョージが優子を降ろすと、ミケ・ドール(黄金の薔薇と深灰魚・e00283)が驚いたように声をかけた。
「特に外傷は……無さそうじゃな」
 優子に触れて確認し、頷く暝麻。ミケは安心したようにホッと息をついたが、ふと気付いたように暝麻とスタンジョージを見つめた。
「2人とも、怪我してる。元気になあれ……!」
 ミケの鈴を転がしたようなソプラノボイスと共に、美しいオーロラがヴェールとなって現れる。光り輝くオーロラのカーテンにふわりと包み込まれると、暝麻とスタンジョージはたちまち元気を取り戻した。

●朝日が昇りきる前に
 ほんのりと明るくなり始めた空。商店街には小鳥の声よりも先に、地獄の番犬ケルベロスの咆哮が熱気となって満ちる。
「さて……人質さえ取り返してしまえば、こちらのものですわね」
 リリーナの静かな微笑みから放たれた魔法の矢が、流星のように軌道を描いてローカストを貫く。反射的に繰り出された鋭い牙の反撃は、オルトロスのアーサーが身を呈して庇った。低い唸り声でローカストを牽制し、リリーナの傍で勇敢に立ち回る。
「無関係な人間を巻き込んだんだ。覚悟しろよ、ローカスト!」
 アーサーに気を取られているローカストの背後から優示が斬りつける。素早く刻まれた十字の斬撃は急所にヒットしたらしく、ローカストは手足を天に向けてひっくり返った。
「地獄で反省してもらいますよ! トリニティ・クロスの真の力――その身で味わいなさい!」
 キオが構えたX型複合弓『トリニティ・クロス』から放たれた3色の矢が空間に線を描く。赤、青、黒が交わり、ローカストの腹部に戒めのように突き刺さる。俊敏に立ち回りながら続けざまに弓を引くキオを、ミケがウィッチオペレーションで支援した。
「せいぜい生きてるうちに、よぉく見とけ。その目に焼き付けろ」
 ソル・レヴィル(ヴィツィオ・e22341)が身体から吹き出した炎を推進力にして、凄まじいスピードで『火炎流星』を叩きつける。知覚できない攻撃の後には、ちりちりと揺れる炎の残滓だけが残った。
 攻撃を畳み掛けられ、ようやく起き上がったローカスト。その甲殻は戦闘前に比べてボロボロに傷ついている。
 ローカストはケルベロス達を一瞥したかと思うと、ぐるりと後ろを向いて一目散に移動した。本能的に感じ取った生命の危機を回避するため、その場しのぎに逃走するつもりなのだろうか。
「どこ行くの~? お楽しみはこれからなのに♪」
 シュン、シュンと忍者らしく跳びながら間合いを詰めたイーリスが、ローカストに追い討ちをかける。影の爪痕が執拗にまとわりつき、怯んだ隙を見て今度は也太が銃を構えた。
 ローカストが銃口に気付く前に、ありったけの弾丸が撃ち込まれる。容赦なく浴びせられた鉄のシャワーで蜂の巣になりながら、その姿は硝煙に包まれた。
「虫退治にはやっぱりバシンと叩くのが一番! あ、でも銃弾のが何よりもいいけどね」
 『Guns and Fake』で弾丸を撃ち尽くした也太が、漆黒の瞳のままニヤリと笑った。
 ローカストはビクビクと手足を痙攣させたかと思うと、その図体の大きさよりもずっと軽い音を立ててその場に崩れ込む。
「Addio……虫にも魂があるのは分かっているけれど――。母なる海へお還り」
 灰となって風に流れるローカストの姿を見送った後、ミケは長い睫の瞳をそっと伏せた。

「う、うーん……あれっ? ここは、お店……?」
 気絶していた優子は、掃除していたはずの店先ではなく、パン屋の店内で飛び起きた。
「そうだ! む、虫が……でっかい虫が!!」
「大丈夫だ。ローカストはもう居ない」
 憔悴しそうになる優子に対し、優示が凛とした声色で言った。
「でかいカナブンを見て気を失っていたようじゃな。痛いところは無いかの?」
 暝麻が問いかけると、優子はしばし自分の手足を確認し、こくりと頷いた。話を聞きながら、自分の命がケルベロス達によって守られたことを知り、何度も感謝の言葉を述べた。
「本当に本当にありがとう! 何かちゃんとしたお礼がしたいんだけど、私に出来る事と言ったらパンを焼くことくらいしか……あっ!」
 優子が閃いたように言ったところで、ふんわりとした香りが皆の鼻孔をくすぐった。優子が開店準備の際に仕込んでいたパンが、良いタイミングで焼けたようだった。

●焼きたての香り
「さあ、みんな好きなパンを食べていってちょうだい!」
 優子が楽しげに言いながら、せっせとパンを並べる。オーソドックスな食パンやフランスパンに続き、サンドイッチやおかずパン、チョコデニッシュなどの甘いパン等、様々な種類のパンがケルベロス達の前に並んだ。
「おいしいパーネ……焼きたてすてき。ミケさん甘いのが、食べたい!」
 ミケは、彼女自身の髪を彩る金色の薔薇と同じくらいキラキラと目を輝かせながら言った。
「そうねぇ、甘いのだったらやっぱりメロンパンが人気かしら。でもあんパンもオススメね。うちはこしあん使ってるのよ」
 優子はまだ湯気が出ているホカホカのメロンパンと、丸いあんパンをミケに差し出した。
「焼きたてのメロンパンは良いのぅ。まさに至高じゃな」
「俺はクリームパン……これが好きなんだ」
 パン屋に設置された小さな飲食スペースでくつろぎながら、メロンパンを食べる暝麻。さくさくのクッキー生地が口の中でほどけるのを楽しみつつ、幸せな表情をしているようだ。その横で、優示はクリームパンをチョイスして満足げに頷いた。
「イングリッシュマフィンとスコーンを購入してもよろしいでしょうか?」
「そんな、滅相もない! 命の恩人からお金はもらえないわよ!」
 リリーナの問いかけに慌てた優子は、半ば押し付けるようにリクエストのパンを詰めて手渡した。リクエストのパン以外にも、たこやき風のパンなどちょっと変わった物も余分に含まれていたようだったが……。
「あっ、ちょっと待って! 朝食くらいはお礼させてちょうだい!」
「……余計な世話だが、まあいい」
 煙草の箱を取り出して店先から早々に立ち去ろうとするソルに、優子はあんパンと牛乳を手渡した。
「あれとそれと……これも美味しそうだな。あ、このチョココロネもいいな!」
 色々なパンをチョイスしつつ、もぐもぐとパンを頬張るミルカ。
「いい食いっぷりじゃねぇか!」
 その食べっぷりを見て爽快な気持ちになったスタンジョージは、ニカリと笑いながらホットドッグにかぶりついた。
「パンの耳以外もタダで貰えるなんて! 非常に助かるのであります!」
 様々な種類のパンが詰まった紙袋を抱きかかえながら、キオが嬉しそうに言った。ケルベロスカードの配り過ぎで普段の生活が苦しいため、食料提供に感激しているようだ。
「優子さん、宜しければ甘いパンのようなあなたを頂いても……いえ、失礼。俺が欲しいのはメロンパンです、はい」
 口説くつもりで声色を変えた也太だったが、優子から大量にメロンパンが積まれたカゴを受け取ってしまったため、とにかく頬張れるだけメロンパンを頬張ったのであった。
「やっぱり、朝食と言えば食パンだよね!」
 イーリスは食パンを1枚受け取って、一足先に入口へ向かった。扉を出る前に皆の方へ振り向き、パチッ☆とウインクを飛ばす。
「素敵な出会いに遅刻しちゃダメだからねっ♪ それじゃ、いってきまーす!」
 そう言い残すと、イーリスは食パンをくわえて駆け出して行った。風になびくツインテールの後を見送りながら、他のケルベロス達も優子にお礼と別れの挨拶を告げて店先へと向かう。
「さて、今日の朝食はエッグベネディクトに致しましょうか」
 まだ夢の中にいるであろう自身の主を思いながら、リリーナが呟く。その足元でアーサーが、眠そうに欠伸をした。
 気付けば既に朝日が昇り、跳ねるような小鳥の声が聞こえる。
 取り戻した平穏と、爽やかな朝の空気を感じながらケルベロス達は帰路についた。

作者:影流くろね 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年1月20日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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