タバコはマナーを守って

作者:久澄零太

 カサカサ……と産廃の投棄場を行く者がいる。それはコギトエルゴスムに足が生えた小型のダモクレス。ゴミの山に突っ込み、しばらくすると……。
「エアー!!」
 風で周囲のゴミを吹き飛ばし、空気清浄機を取り込んだらしく、ファンに目がついて手足が生えたような姿で現れた。と、そこへ飛んできたのは新聞の切れ端。見出しは外国人観光客の喫煙マナーの悪さについてだった。
「外国人は喫煙ルールを守らず空気を汚す……つまり敵か!」
 一人納得したダモクレスは投棄場を歩き始めた……。

「皆さん大変っすよ!」
 扉を開けて飛び込んできた黒瀬ダンテはバサッと地図を広げた。
「ここの産廃投棄場で、空気清浄機のダモクレスが現れるみたいなんす!」
 コンキリエ・リガーテ(は一日中寝ていたい・e04483)はふぁあ、と欠伸。
「空気を綺麗にしてくれそうなデウスエクスねー。ほっといてよくなーい?」
「よくないっす! ダモクレスをほっといたら多くの人が虐殺されちまうっすよ!」
 うつらうつら、と船をこぐ彼女の耳元でダンテが叫んだ。続いてキュキュッとホワイトボードに敵の情報を描きだしていく。
「敵はこんな感じで、空気清浄機というか、ファンに手足と顔がついた感じっす。ファンを回して竜巻を起こし、こっちを吹き飛ばして大ダメージを与えてきたり、体勢を崩してきたり、風圧で動きを制限してきたりするっす!」
 ちなみに、と彼は続ける。
「場所が産廃の投棄場っすからね。十分な広さもあるし、あんまり人も来ないから人払いとかの心配は必要ないっす!」
 と、チラと一同を見回して少しだけ不安そうな顔をするダンテ。
「それから、今回のダモクレスは外国人を目の敵にしてるっす。それっぽい人に対して強い攻撃がくるみたいっすから、気を付けて欲しいっすよ」
 グッと、拳を握るダンテはケルベロスたちを輝く瞳で見つめる。
「でも、皆さんならこんな奴、さらっと倒してきてくれるって信じてるっす!」
 ふと、彼は何かを思い出したように続けた。
「そういえば、青い全身タイツに、青いヘルメットと青いブーツで、武器はバスターライフルだけを持って行くと酷い目に遭うみたいっす。どういうことか分からないっすけど……まぁ誰もそんな格好しないっすよね!」


参加者
ラーレ・ベルンシュタイン(奇術師・e00094)
七奈・七海(旅団管理猫にゃにゃみ・e00308)
ヴィルフレッド・マルシェルベ(路地裏のガンスリンガー・e04020)
コンキリエ・リガーテ(は一日中寝ていたい・e04483)
雷波・まかね(九歳で人生に負けた・e08038)
氷鏡・緋桜(九天を砕く赤い悪魔・e18103)
サシャ・フラヴィニー(矯めるなら若木の内に・e21203)
徒雁・テスポカ(ドラゴニアンのブレイズキャリバー・e21458)

■リプレイ

●お仕事始めですね
 とある産廃の投棄場。どっかで見たことあるビジュアルした、空気清浄機のダモクレスが歩いていた。ふと、ちょっぴり有名なあの曲が流れてくる。具体的にはニコ動辺りで結構知られてそうな、某ゲームのアレ。
「見つけたぞ! エアーマ……」
 雷波・まかね(九歳で人生に負けた・e08038)はヘリオンから華麗に舞い降り、空中で光に包まれたかと思えば、その碧髪と同じ水色の全身タイツにヘルメット、ブーツというヒーロー姿に。ここまでは良かった。
「くぎゅ!?」
 着地地点は不安定な産廃の山。そのまま飲み込まれるように、滑らかに消えていった。
「これが本当の(乗った奴が)消える足場……」
 氷鏡・緋桜(九天を砕く赤い悪魔・e18103)は彼女を見送り、警戒を強める。その姿は黒っぽい全身タイツ、赤いヘルメット、ブーツ、ベルト、サングラス、黄色いマフラー、赤いガントレットと、違う方向で見覚えのあるもの。くっ、どうして緑色の光を放つ剣とか持ってきてくれなかったのか、それだけが悔やまれる……いや待て、自慢の拳? 四番目なのか!?
「ウッドウーマン!」
 消えていったまかねと入れ替わるように飛び出し、戦隊っぽくキメポーズを決めたのは丸太の着ぐるみというどこで見つけてきたのか分からない代物に身を包んだ七奈・七海(旅団管理猫にゃにゃみ・e00308)。彼女を倒したら楽にエアーマシンを倒せる気がするけどきっと気のせいだろう。
「フォルティッシモ!!」
 彼女に並ぶ徒雁・テスポカ(ドラゴニアンのブレイズキャリバー・e21458)。そんな彼は黒地に金と紫で装飾が施されたライバルっぽい格好。そんな二人を離れた位置から見守るラーレ・ベルンシュタイン(奇術師・e00094)。
「皆随分と乗り気だね……? 全身タイツなんてどこで買ったんだい」
「むしろなんでそれだけなんですか!?」
 使命感たぎる眼差しを向ける七海が示したのはラーレが被っている黄色いヘルメット。
「いや、どうしてもこれしか用意出来なかったんだよ……」
 あはは、と彼女は困ったように目を背けるのだった。
「外国人だけじゃなくて日本人も喫煙マナー悪い人はいると思うんだけどねぇ……まぁなんにせよポンコツ空気清浄機をスクラップにしちゃわないと」
 ヴィルフレッド・マルシェルベ(路地裏のガンスリンガー・e04020)は呟きながらも、その辺で拾った青い端末を構えた。
「見せてあげるよ、僕のボス攻略テクニックを! バトルオペレーショ……」
「それ以上はいけない」
 危うくケルベロスの番犬に怒られそうなセリフを止めるサシャ・フラヴィニー(矯めるなら若木の内に・e21203)。しかし彼もきっちり青いヘルメットとブーツは装着済み。
「むむっ、ほとんど髪と瞳が外人くさい……貴様ら外国人だな!?」
 一同を見回し臨戦態勢に入ったエアーマシンのファンが回転を始めた。巻き起こる突風でこけたサシャが頭を押さえる。
「この金色の髪は亡くなった母さんから受け継いだ大事なものなんです! それに僕まだ十二歳のよいこだから喫煙なんてしません!」
「うるさい! そんなおぼっちゃま風な格好して! 金にものを言わせて、陰で吸ってるんだろう!?」
「見た目で決めつけるなんて偏見に満ち満ちてます! 外国人に限らず、日本人さんだってマナーは破る人いるでしょう!?」
 ハッと、サシャは何かに気づいたように口元を隠す。
「この空気をこれ以上綺麗にするつもりなんでしょう! 空気清浄機みたいに! 空気清浄機みたいに!!」
「安心しろ、お前はキズモノにしてやるぜぇ……ぐへへ」
 ショタ……もとい、風で目が乾いて涙目の少年に迫る機械という薄い本がアツくなりそうな状況で、エアーマシンを横から吹っ飛ばした全身茶色づくめのコンキリエ・リガーテ(は一日中寝ていたい・e04483)はため息。
「空気清浄機は大人しく空気だけ綺麗にしてなさいよぉ」

●どうあがいてもパロディ
 吹き飛んだエアーマシンは、頭から突っ込んだ産廃の山から這い出てくるなりコンキリエを睨む。
「不意打ちとは実に下品な……!」
 くどくどとお説教を始めるダモクレス。コンキリエは大人しく聞いているようだが……?
「分かったか!?」
「んがっ……よしっ、スッキリよぉ!」
 意識を取り戻すなり、どこか元気になった彼女にエアーマシンがずっこける。
「寝落ちてた!? 人の話してる最中に眠るとは、マナーがなっていない! この野蛮獣が!!」
「イタチだからってバカにすんじゃないわよぉ、ウチは生まれも育ちもイタリアよぉ」
「むしろアウトじゃないか! 外人ならぬ外獣め、調教してくれる!!」
 苛立つエアーマシンの後ろからガシャァ! と転がり出てくるまかね。
「わたしはれっきとした日本人! 髪は地毛だし、名前は流行りのキラキラネーム!! ……あれ、でも両親ってどっちも黒髪黒目だったような……あれ?」
 味方を庇うべく派手に飛び出したものの、そこで新事実(?)に気づいて固まるまかね。敵は待ってくれないぞ!
「地毛が青かったら外人だろうがぁあああ!!」
「ほえ?」
 叫びに気づいてまかねが我に帰った時、目の前に迫る竜巻。
「ちょっ、まって! まって! まって! タイム!」
 持ってた携帯ゲームを超連打。一時停止の連続でエアーマシンの動きをなんかカクカクした感じに止め、その動きを見切る……が、相手の動きをどれだけ読んでも、目の前に迫る巨大な竜巻は止まってくれない。そりゃそうよ、これ敵本体じゃなくて攻撃だもの。
「しまった、竜巻相手じゃ意味がない!?」
 それに気付けど時すでに遅し。竜巻に飲まれてグルグルしながら遠くへ吹き飛ばされていくまかね。
「まかねくんふっとばされたー……!」
 ドップラー効果を残す叫びに、無機質な落下音が続いた。
「竜巻が避けれないなら、風に飛ばされるなら、敢えて竜巻に立ち向かう!」
 重力エネルギーを操作し、自らの背面にそれを集中する緋桜。パキパキと少しずつ結晶化するエネルギーは六本の結晶体を生み出していく。
「ふん、隙だらけではないか」
「おっと、やらせないよ? カワリミマジカル、スロットオン!」
 割り込んだヴィルフレッドが端末に何かを撃ちこむ動作をすれば、彼の姿がボボンっと五人に増える。
「ふっ、今時の情報屋なら分身くらいできないとね」
「それ情報屋関係なくね!?」
「いいじゃないか、情報屋だもの。それより、無駄口叩いてていいのかい?」
 ヴィルフレッドに示され、振り返ったエアーマシンが見たのは、空気砲がシュインシュイン言ってチャージ済みの七海。
「あなたの敗因はただ一つ、私に背を向けたことです!」
 戦闘開始から敗因がどうなどと倒せないフラグを建てつつ、撃ち出されたそれは満月の如き淡い輝きを放つ光弾。反動で腕を真上に跳ね上げられながら狙いは狂わず、エアーマシンを爆煙の中に掻き消した。
「ふっ、つまらぬものを撃ってしまいました」
 颯爽と背を向ける七海。丸太の着ぐるみじゃなければカッコよかったんだろうなーと思う傍ら、立ち上がるそれはフラグ……じゃなくて殺気。煙を吹き飛ばしてエアーマシンが現れた。
「この程度でフィルターが詰まってたまるか!!」
「な、何ですって!?」
 反撃に遭うフラグかなってくらい驚く七海に、ラーレはトランプを両手の間で橋を架けるように飛ばしながらシャッフルしつつ苦笑。
「そりゃそうだろうよ。そう簡単にデウスエクスが倒せるわけないじゃないか」
「いえ、なにやら使命感に駆られてしまって……」
 てへ♪ と舌を出すにゃにゃみ。守れなかったこの笑顔、なんてならないといいなぁ(フラグ感)。カチコチパキン、と何かが固まっていく音がするが、それは駆け抜けるバイクの駆動音に飲まれて消える。金色の竜にも似た相棒、リバラーキャイドを駆るのはテスポカ。小脇にはサシャを抱え、背中にはヴィオレットを乗せて……あれ、浮いてる? まあいっか!
「どこへ行く外国人!」
 振り向くエアーマシンに、テスポカは片手で長銃を構え、腰で体を支えて足で車体のバランスをとった。
「悪いな、今の俺たちはタクシーなんだ」
「せめてもっといい運び方しろぉおお!!」
 足元にタタンっと数発の弾を撃ちこみ、凍結させてダモクレスの動きを止め、悲鳴を上げるサシャと共にそのまま遠くへ走り去っていく。
「敵に背を向けるとは、マナーがなっていない!!」
「そういうあんたもね」
 シャッフルを終えたラーレは五枚ドロー、それを振り返ったエアーマシンへ見せつける。
「スペードが五枚。フラッシュだね」
 宣言と同時、トランプが爆ぜて五本の剣に変わり、ダモクレスの身体を貫いてその場へ縫いとめた。動きを封じられた機械へ、風が吹き荒れる。
「バスターは無いけど、俺の拳が弾丸だ!」
 ヘルメットからのぞく橙の髪が逆立ち、目つきも鋭くなった緋桜の右腕が展開、拳の甲が激しく光りを放ち、辺りに突風を呼んだ。
「受けろよ! 俺の拳を!」
 パキンッ! と、精製を終えたばかりの結晶が一つ砕け散った。それは彼の腕甲に呑み込まれるように消え、莫大なエネルギーへと変貌する。
「行くぜ! 逆巻の……」
 慌てて竜巻を生み、防御態勢をとるエアーマシン。その風の流れとは逆の竜巻を拳に纏い、緑色の一閃を残して竜巻を吹き払って一気に踏み込んだ。
「ファーストブリッド!」
 その身の戒めごとまとめてぶっ飛ばし、産廃の山に敵をうずめてなお彼は舌打ちした。
「カバーが硬ぇ……!」
 元が空気清浄機であり、エアーマシンのファンはカバーに覆われていた。ファンの回転を止めるべく、中心を狙うもカバーを砕けず、ファンに届かなかったのだ。
「フ、この程度では私を砕けな」
「バスターならぬランサーってことでぇ」
「ぼうっ!?」
 『バスター』と書かれたランサー(槍)で突き刺すコンキリエ。貫通こそしなかったが、カバーの中心を再度捉えられたエアーマシンがうずくまる。
「どいたどいたー」
「ぷぎゃっ!?」
 頭を下げたその背中をまかねを拾って戻ってきたリバラーキャイドが轢き、踏んだことに気づいてその場でスピン、近くに飛び降りた。
「は! これってアイテムゼロ号!?」
「いや、違うから」
 テスポカの前に納まり、ハンドルに捕まっていたまかねは目を輝かせるも、後ろに移動したサシャに傷を癒されながら速攻否定されるのだった。

●そろそろ怒られる気がする
「おのれちょこまかと……!」
 サシャを降ろし、まかねとテスポカを乗せたリバラーキャイドは冷蔵庫を跳び台に、廃車で跳ね、壊れたバスタブの縁を走って段々重ねのテレビを駆け下りる。苛立つエアーマシンの背後から七海が青い光の三連ショット。
「貴様! 不意打ちとは卑怯な!!」
「卑怯? 勝てばよかろうの思想はそちらの専売特許とは限らないのですよ」
 後で裏切られそうなフラグを建てる敵キャラ風に笑うにゃにゃみ。悪っぽく笑うのも可愛いと思うの。
「不意打ちじゃねぇ、戦術だ!」
 緋桜が続き、エアーマシンの振り向きざまに拳を叩きこむが、ダモクレスも負けじと裏拳を放ち、ある種のクロスカウンター。体格差もあり吹っ飛んだ緋桜はカハッと肺の中身を吐き出し、潰れた残機を懐から取り出した。
「お守りがなければ即死だった……!」
「そんな効果ないよな!? でも、僕も持っとけばよかった……いー缶もないから勝てる自信なくなって来たぞ……!」
 サシャが何かを悔やむ傍らテスポカはまかねを肩車し、ヴィルフレッドをかっさらって前に収め、グルリと回ってエアーマシンの背後をとる。
「後ろにー回ってー」
「撃ち続けても」
「距離を詰められなきゃどうという事はねぇ!!」
 まかねはテスポカの帽子を台座に長銃を構え、ヴィルフレッドは白黒の二挺拳銃に凍結弾を装填、テスポカは長銃の照準を合わせ、三人同時に後ろから弾幕を張る。
「あばばば!? おのれ外国人!!」
 振り向いたエアーマシンが打ち落とすような突風を辺り一帯に吹き下ろす。
「なんの、風くらい耐えて見せる……!」
 テスポカはリバラーキャイドのバランスを取ろうとするが、相棒ごと吹き飛ばされてしまう。
「また飛ぶのかー」
「落ちるー!?」
 しがみつくまかねとヴィルフレッド。しかしテスポカとて素人ではない。空中で姿勢を正し、上手く産廃の山の一角に着地して見せた……が。
「あっ、これ消える足場なん……」
 乗ったそれは木製の本棚だった。三人+一台の重さに耐えきれずバギン! みんな仲良く産廃の中に消えていく。突風の巻き添えを喰らったヴィオレットが空中で反転、直上からエアーマシンの脳天を得物の柄で打ち伏せる。地上へ戻ってきたヴィオレットにサシャが駆け寄った。
「母さん、無事か!?」
 すぐさま光を当て、傷を癒す。
「おのれ品のない連中が……!」
 怒りに打ち震えるエアーマシンへ、コンキリエが踏み込んだ。
「マナーがなによぉ、自由気ままに生きる自宅警備員なめんじゃないわよぉ!」
 朝の二度寝に向けて耳障りな目覚ましを黙らせるかの如き素早く華麗なコンキリエの右ストレート。顔面を捉えてその場に転がした。
「用意してみたはいいけれど、どうするのかよく分からなかったんだよねえ。だけど、今なら分かるよ。これの使い方が」
 ラーレが構えたそれはいー缶。ぷしっと開けて、一気飲み。
「ちょっと元気出て来たかな……見せてあげるよ、選り取り見取りの世界を」
 パチリと鳴らす指先、掌から舞い散る花弁。色とりどりの花が風に乗ってエアーマシンを取り囲む。
「これは……」
 マズイ。そう直感したダモクレスがファンを回そうとしたその時、ラーレは潰して小さくした空き缶をファンに投げ込み、その回転を阻害する。
「さぁ、待ちに待ったショータイムだよ。風で散らしたりせずにご覧あれ。まぁ……」
 彼女はこともなげに、告げた。
「綺麗な花には毒があるものだけどね」
 サァアアアッと吹き抜ける花弁と風。その後には、壊れた空気清浄機だけが転がっていた。
「持って帰ってヒールすれば使えるかな……?」
 残骸をつんつんとつつく七海。ドガシャン! と産廃を押し退けてテスポカたちが顔を出した。
「ざ、残機がなければあぶなかった……」
 へにょんとするまかねを引っ張り出し、テスポカはヴィルフレッドに手を貸しながらそれに気づく。
「サシャ、その頭……」
「え?」
 彼は自分の髪に触れて気づく。突風でボンバーなことになっていたと。
「わー!? 僕のキメにキメた髪型が台無しだよ母さん! かあーさーん!」
 ヴィオレットに泣きつく姿をヴィルフレッドがぱしゃり。
「なんでカメラなんて持ってんだ?」
「ま、情報屋だからね」
 彼は意味深に微笑み、ふと続けた。
「みんな変わった格好だし、一枚どうだい?」
 かくして、勝利を祝うネタっぽい写真が残されるのだった。

作者:久澄零太 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年1月4日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 5/キャラが大事にされていた 13
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