恋する電流マシン~邸宅纏う光の幻想曲~

作者:幾夜緋琉

●恋する電流マシン~邸宅纏う光の幻想曲~
「皆さん、集まって戴けたようですね……ふふ。それでは、説明を始めさせて戴きますね」
 と、セリカ・リュミエールは、穏和に微笑みながら、皆に頷く。
「今回、皆さんに向かって頂くのは、こちらです」
 と言いながら差し出すのは一枚のリーフレット。
 長崎で行われているイルミネーションスポットのパンフレットだが……その上で、彼女が指さしたのは、旧グラバー住宅のライトアップ&イルミネーションイベントの所。
「ここにどうやら、ダモクレスが現れたらしいのです。そのダモクレスなのですが、ちょっと今迄にないパターンで……所謂デートスポットとされる場所に潜伏し、その場所を訪れる男女に対し、その恋心を増幅させ、部品に相応しい精神状態にする電流……恋する電流というのを浴びせるのです」
「そして恋する電流を浴びせた後、部品として取り込んでしまっているようです……それを、止めてきて戴きたいのです」
 そしてセリカは続けて、このダモクレスの特徴を続けて説明していく。
「このダモクレス……戦闘能力は幸い高くありません。ですが、隠密性が高く、このダモクレスの電流を浴びせられない限り、発見する事が出来ないのです」
「ダモクレスが電流を浴びせるのは、人間のつがい、であると判断するような関係性の者達。もしくは一時的にでも、そのような状態を演出するケルベロスの皆さんが必要なのです」
「このダモクレス……名前はありませんが、その能力から『恋する電流マシン』と仮称させて貰いますね。この恋する電流マシンは、一カ所のデートスポットに8体稼働している模様です」
「つまり、8組のカップル、もしくは偽装カップルのケルベロスさん達が満遍なく捜索する事で、全ての恋する電流マシンを破壊する事が可能です」
「尚、恋する電流マシンは、バスターライフルに似た攻撃をしてきます。単体では弱いと言えども、こちらも2人で相手しなければなりませんので、決して有利な状況ではない、という事になりますので、ご注意下さいね」
 そして、セリカは改めてこのイベントについて。
「改めてこのデートスポットについて説明させて戴きますが……皆さんは、この旧グラバー住宅のライトアップ&イルミネーションの会場に向かって頂く事になります」
「約30万球もの、イルミネーションの光が旧グラバー住宅を彩るこのイベント……夕陽の17時に始まり、20時で終わりますので、そんなに長い時間やっている、という訳ではない様です」
「趣のある住宅を彩るイルミネーション……先ほども言った通り、カップルである事を見せつけなければいけませんので、ダモクレスを探しながら、デートをするのが良いと思います」
「また、今回はこのダモクレスが居るという事で、グラバー園は皆さんで貸し切りにする様段取りさせて戴きました。とは言えクリスマスですので、出来れば早々に終わらせて、一般人の皆さんも楽しめるようにして戴けると幸いです」
 そして、最後にセリカは、皆を見渡して。
「今回の様に、カップルを狙うダモクレス……それもクリスマスに出てくるなど、許せませんよね? 皆さんの力で、しっかりとこのダモクレスをたたき落してきて戴くよう、宜しくお願いします」
 と、深く頭を下げるのであった。


参加者
青葉・幽(ロットアウト・e00321)
アリスメア・ノート(は近日公開予定です・e01284)
ユールヒェン・ラヴィンツァラ(紫黒の戦神・e02430)
武田・克己(雷凰・e02613)
神咲・刹那(終わりの白狼・e03622)
不忍・辛(螺旋忍者・e04642)
クリスティア・マーレイ(ぺったんこの妖精・e05505)
チャチャ・クオン(断罪の剣・e09229)

■リプレイ

●恋のイルミネーション
 九州は長崎県、旧グラバー園
 年末のクリスマス近辺……ダモクレスが突如現れたという話……それをセリカから聞いたケルベロス達は、貸し切り状態となったグラバー園へ。
 会場に姿を潜ませ、恋人を見つけては、恋する電流を喰らわせるという……そんなダモクレスの噂を聞いたケルベロス達。
「しかし……敵ダモクレスの討伐……もとい、恋する電流マシン? ほんとうふざけたバカをスクラップにしなきゃね」
 と、いつもと違い男装に身を包んだ青葉・幽(ロットアウト・e00321)が拳を握りしめると、それに神咲・刹那(終わりの白狼・e03622)とチャチャ・クオン(断罪の剣・e09229)が。
「ええ……クリスマスを楽しんで居るカップルを狙う、ですか……断じて許せませんね、破壊あるのみ、です」
「そうですね。恋する気持ちを利用するダモクレスは許せません。その罪、斬らせて戴きます!」
 と、言葉を続ける。
 ……ケルベロス達の言う通り、今回のダモクレスは、いつもと違う。
 カップルでなければ姿を探す事が難しいし、カップルであれば姿を現すという存在。
 だから今回、セリカからはカップルを装うようにして、誘い出して下さい、との事。
 ……それ故に、幽はいつもと違う、男装に身を包んでいる訳である。
「……それにしても、男装した幽さん、かっこいいですわね。なんだかドキドキしちゃいます」
 と、微笑むチャチャ。それに幽はうーん、といった感じで。
「……そうかな? まぁ、アタシは余り実感がないんだけど。それにしても……恋に落ちたら『雷に打たれたみたい』になるんだったか? なんかの映画のセリフで聞いた気もするけど……アタシはイマイチピンと来ないんだよな
 と、それに。
「恋する電流……だったか? なんだろうな。これは倒すべき、なのか、とも思うのだが……」
「まぁ……な。恋する電流マシンの電流を喰らうと、普段恥ずかしくて言えない様な愛の言葉が自然と出てくる、とか言ってたよな? でも俺、別に普段言えない様な事も普通に言ってるし。愛してる……とかになるのか? どう変るのか、よう解らん」
 と不忍・辛(螺旋忍者・e04642)に武田・克己(雷凰・e02613)がさらりと言い放つ。
 それに顔を、軽く赤くする刹那。
 そんなカップル二人の仲むつまじさに、フラッタリー・フラッタラー(絶対平常フラフラさん・e00172)が微笑みながら。
「ふふふー、仲睦まじいですわねぇー。それではぁー、クリスティアさん、行きましょうねぇー」
 微笑むフラッタリーに、クリスティア・マーレイ(ぺったんこの妖精・e05505)が。
「うん!!」
 ぐっと拳を握りしめ、そして。
(「がんばるぞー。ど天然系二重人格戦闘狂お姉さんにふりまわされるのだー!!」)
 ……何だか楽しむ方向性が、ちょっと人と違う様な気がしないでもない。
 ともあれ、アリスメア・ノート(は近日公開予定です・e01284)と辛が。
「まぁ面白そうだし、頑張ってカップルを演じないとね! 辛さん、宜しくなー!」
「ああ、宜しく頼むな」
 と二人ハイタッチする一方、ユールヒェン・ラヴィンツァラ(紫黒の戦神・e02430)、吉光・遥輝(咲き誇らざる花・e02370)は。
「……ああ、遥輝。今回、つきあってくれてあんがとネ」
「いいえ……ユリアさんが私を頼ってくれて嬉しいです」
「そっか……まァ、頼りにはしてるヨ。じゃ、行こうか」
 と素っ気なく言い放ち、背を向けて歩き出す……でも、その歩幅は、遥輝の歩幅に合わせて、少し小さめ。
「……ふふ」
 小さく笑みを浮かべながら、その後ろをついて行く遥輝。
 そして……他の仲間達も、それぞれカップルになって、グラバー園に向かうのであった。

●恋は盲目
 そして、グラバー園の中を巡る。
 グラバー園自体は中々広い。それに恋人を装わなければ現れないのだから……またそれが面倒。
 そんなグラバー園の中を、ケルベロス達は5組に分かれ、捜索を開始。
 そして……夕方の夕陽の中、イルミネーションが光り始める。
 いつもは、たくさんの恋人達がそのイルミネーションを楽しんで居るはず。
 でも、今日は……ケルベロスの皆以外は誰も居ない。ダモクレスを倒す為の、貸し切り状態。
「……何というか、逆に寂しい感じがしますね……」
 と、刹那がぽつり呟くと、克己はそうだな、と頷きつつ、刹那の肩に手を掛けて。
「しかし、なんていうか、こう言うのも何だが、貸し切りってのも悪くないよな」
 と笑う。
 それに刹那は。
「ええ……そうですね。こうして二人で、イルミネーションを見ながら歩く事なんて、そうそう在る事でもありませんしね……」
 と、くすりと微笑む。
 そして二人は、旧オルト住宅の方へと歩いて行く。
 ……そんなラブラブな二人の気配に、気付いたダモクレス。
 二人に向けて、恋する電流を、不意打ち気味に喰らわせる。
 が……その攻撃を、咄嗟に躱す克己。
「よ、っと……出てきたようだな。さて……何処だ?」
 と周りをぐるり見渡すと、それに刹那が指を差して。
「住宅の中から、仕掛けられた様ですね」
「ん、そっか了解。んじゃぁさっさとぶっ潰すぜ!」
 ニヤリと笑みを浮かべる克己、そして刹那と共に、住宅の中へ。
 光線銃の様なものをウィイン、と動かしながら威嚇するダモクレス。
 そんなダモクレスに対し。
「お前らに怨みがある訳じゃないが、これが仕事だ。サクサク倒させて貰うぞ!」
 と気合いを入れて、初っ端から一刀を叩きつけて、大ダメージ。
 更に刹那は、克己の作った傷跡に陰技「轢裂」で切りつける。
 二人の強力な連携は、一ターンの内にがっつりとその体力を削り落す。
 無論、ダモクレスから反撃の電流攻撃はあるものの、二人攻撃に傾注。
 結果として、数分の内に、ダモクレスは倒されてしまう。
「ふぅ……なんだ、想定より弱い奴だな」
 と言う克己に、刹那は。
「確かに、そうですね……ともあれ、油断は大敵です。それでは皆さんお知らせしますね」
 と言い、メールで仲間達に、討伐報告を行うのであった。

 そして克己と刹那が戦っている頃……ユールヒェンと遥輝の二人は、旧ウォーカー住宅へ。
 ユールヒェンは、後ろを歩く遥輝の歩幅に合わせて、ゆっくりと歩く。
 前を歩くユールヒェンに対し、一歩引いた遥輝の歩幅は、奥ゆかしいカップルの様。
 そしてイルミネーションに目を奪われるように立ち止ると。
「……本当、綺麗なイルミネーションだよなァ」
 と、笑う。
 それに遥輝もええ……と頷き、彼に微笑む。
 そして、そんな二人の元にも……ダモクレスが、恋する電流を放つ。
 ……しかし。
「ユリアさん!」
 と、その電流に気付いた遥輝が叫び、ユールヒェンはギリギリで回避。
 そして電流の射出元に突撃し、ダモクレスに向けて。
「全く……こいつに対しての言葉は気をつけてんだ。邪魔すんなヨ」
「……そうです。伝えるべき言葉は、自分の意思で言います! 恋する電流なんて、必要ありません!!」
 と強い強い口調で言い放つ。
 勿論、ダモクレスはそんな二人の言葉に何かの反応を返す、という事は無い。
 恋する電流を放つ、光線銃で何度も何度も狙い撃つ。
 その光線銃にあたれば……普段は恥ずかしくて言えない愛の言葉が出てきたり、ときめきやすくなったりというバッドステータス。
 戦闘には直接関係ない、と言えばそうではあるが……だからと言って易々受ける必要性もない。
 そして。
「ユリアさん、思う存分暴れて下さい」
 と遥輝の言葉におうよ、とどう猛な獣の如く笑みを浮かべたユールヒェン。
 光線銃攻撃を交わしながら、ダモクレスにユールヒェンが前に出て、降魔真拳で殴りかかる。
 至近距離からの光線銃攻撃……命中すれば、すぐに遥輝がバッドステータスのキュア。
 二人、攻撃手と回復手と手分けをすることで、確実にダモクレスを倒し。
「ふぅ……お疲れ」
 と息を吐きながら、ユールヒェンは遥輝の頭を撫でる。
 ……遥輝は、ユールヒェンに対し、ほのかに嬉しそうに微笑むのであった。

 更に、グラバー園の中にある、旧地方裁判所長官舎。
 近くを偶然通りがかるのは、クリスティアとフラッタリー。
「いやー、フラッタラー嬢のような方とご一緒出来るなんて光栄だなー」
 と満面の笑みを浮かべるクリスティアに、フラッタリーは。
「うふふー。お誘い戴いてー、ありがとうございますのー」
 と、微笑み返す。
 そして、イルミネーションを指さしながら、クリスティアが。
「あ、見てみてほらほらあのイルミネーション、めっちゃリアル!! ボクスドラゴンそっくり!!」
 と興奮気味に言うと、それにフラッタリーが。
「ふふー、そうですねー。今日はー、愉しげな顔がー、イルミネーションにー、照らされてー、一段と面白いですのー。それにー、ほっぺたがー、よく動いて-、柔らかそうですわー」
「うん!」
 満面の笑みのクリスティア。そして……更に官舎の中を指さして。
「ほらあれなんかもう完全にダモクレス……あれ? あれあれイルミネーションじゃないよ完全にダモクレスそっくりだよどうしようフラッタラー嬢」
 興奮から、一気に慌て始めるクリスティア。
 それに応じるように、光線銃の一撃が……二人の間に放たれる。
 ……それに、フラッタリーは。
「あらあらー、アレが標的かしらぁー?」
 と、言うと共に、額のサークレットの裏の弾痕から、黒炎を噴き上げて。
「……アゝ見ツケマ死タワ。サA、踊リマセウ?」
 と、野獣の如き笑みを浮かべる。
 そんなフラッタリーの豹変に、クリスティアは。
「あれどうしたの超目がらんらんとしてるのだけれど、フラッタラー嬢? フラッタラー嬢!?」
「……フフ……!!」
 クリスティアの言葉を聞かず、ブレイズクラッシュを叩き込む。
 呆気にとられているクリスティアだが、フラッタリーは容赦なく、攻撃、攻撃、攻撃。
 数分の内にダモクレスは、彼女の炎に滅殺されていった……。
 そして、克己、ユールヒェン、クリスティアらの連絡を受け、残るダモクレスは5体。
 ネットからダウンロードした地図を見つつ、辛と共に二人はドッグハウスへ。
「それにしても、色々、歴史在る建物があるんだな」
 と辛の言葉に、アリスメアは。
「そうだねー……うーん、あれ?」
 と、何かに気付くアリスメア。
 地図に記された、歴史在る建物は、グラバー園の中に9つ。
 ダモクレスは8体で……今のところ、連絡が来ているのは、どちらもその歴史在る建造物の中。
「もしかしたら……ダモクレスが隠れてるのは、ここなのかなー?」
 と指を差していく。
 確かに建物内なら、ダモクレスの隠れる場所は十分にあり得る。
 その噂を確かめるように、ドッグハウスの近くに到着すると、アリスメアは辛にニコニコ微笑む。
 それに辛は笑い返しながら、内心。
(「……アリスメアには恋人が居るんだよな。だから……一線は引いておかないとな」)
 とぽつり。
 ……そんな心境だからこそ、二人はなりたての恋人の如く。
 そしてイルミネーションにわーわーと嬉しそうに騒ぐアリスメア……無邪気な表情に、辛は穏やかな表情で、恋人を見守るが如く。
 ……そして、やはり……そんな二人の元へ、建物の中から光線銃を放つダモクレス。
「やっぱり! よーっし、これを倒したら、みんなに建物を中心に調べるって言うぜー!!」
 ニヤリと笑い、そしてすぐさまテレビウムのテレちゃんを呼び出す。
 と、呼び出している隙に、彼女にダモクレスの光線銃の一撃が……。
「……ふふ。辛さん、大好き、愛してるよー!!」
 目がとろんとなって、大きな声で叫ぶアリスメア。
 ……それに。
「……これは、確かに倒さないとダメな奴だな……」
 と、強く思う辛。
 すぐにアリスメアを気力溜めでヒールし、正気を取り戻させる。
 そして、正気を取り戻したアリスメアが。
「もー、確かにこの恋する電流、ちょーっと一般人が喰らったら不味いねー。よーっし、んじゃーさっさと倒しちゃうぜー!!」
 と気合いを入れると共に、その場に仮想キーボードと仮想モニタを投影。
 カタカタッ、とキーボードを叩き、『EnemyCracking:Arc-Drain』。
 敵に強制接続し、クラッキングで、ダモクレスの内から破壊。
 無論辛は火遁・竈灰による攻撃で、外からの破壊。
 内と外からの攻撃に、ダモクレスは数分の攻防の結果、破壊。
「ふー、終わったおわったー。おつかれー。それじゃー連絡するねー」
 と、辛に言って、皆にメールで連絡、更に建造物の中を中心に探すように連絡する。
 それとほぼ同時に克己、ユールヒェン、クリスティアからも、更にもう一体ずつ倒した、と連絡を受けて。
「おー、みんな早いねー。後1体かー……最初の分担から考えて、後は、幽さんの所だね」
「そうだな……旧グラバー住宅、一番大きな建物だしな」
 ……そんな二人の言葉の通り、グラバー住宅の幽とチャチャは、最後のダモクレスと対峙していた。
「全く……本当、面倒くさい相手ね。でも……これが最後みたいね」
「そうですね……幽さんの男装姿、本当素敵でしたよ?」
 くすっ、と笑うチャチャに、幽はちょっとだけ顔を紅くしつつ。
「……まぁ、いいわ。ともかくこれが最後なんだし……アタシの強さ、魅せてあげる。それこそシビレちゃうくらいにね」
 と……その言葉自体が男性的にカッコよくて。
「本当、カッコイイですね。まぁ……何にしても、ダモクレスをさっさと倒しましょう」
「そうね」
 と頷き合い、チャチャのインフェルノファクターに、幽のデモリッションオーバードライブ。
 そんなフルパワーアタックが立て続けに仕掛けられる。
 ダモクレスも光線銃による反撃を行うが、トキメいたり、恥ずかしい言葉が自然と零れる、といった攻撃は……本質的には、強烈な攻撃という訳でもなく……程なくして、崩れ墜ちていった。

●恋の病
「……ふぅ、終わりましたね」
 と息を吐き、微笑むチャチャ。
 傍らの幽も、それにそうね、と頷きながら。
「そうね、お疲れ様……それにしても、恋愛だの恋人だの、バッカみたい。そんなのよくわかんないし、アタシは姉ちゃんみたいに強くてカッコイイ大人の女性を目指すんだから」
「そうですか……でも、デート、愉しかったですよ?」
 微笑むチャチャ。そして。
(「……わたしにも本当の恋人が出来たら、このように愉しい事が一杯出来るのでしょうか……」)
 と、ぼんやり思う。
 ……いつかは、恋人が出来ればいいなぁ……と思っていると。
「お、終わった様だな?」
 と、仲間達も合流。
 そして、全てのダモクレスを倒したケルベロス達は。
「さてと……んじゃ、終了時間まで、ぶらぶら歩くか」
 と克己の言葉に、刹那は。
「……」
 ……恋する電流による愛の言葉を思い出し……顔を染めるのであった。

作者:幾夜緋琉 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年1月8日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 3
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