●
「皆さん、今年も来たっすよ。クリスマスが!」
浮かれ調子の黒瀬・ダンテが言う。しかし、浮かれていたのもここまで、ダンテの顔が真剣味をましていく。
「俺、クリスマスって大事な日だと思うんす、愛し合うカップルには。そんな大事な日を邪魔しようとしている輩がいるんす! その名も恋する電流マシンす!!」
クリスマスの夜、恋人たちが愛を語らうデートスポットに恋する電流マシンが潜入し、カップルを引き裂こうとしているのだ。
「このダモクレスは『恋する電流』という電流を使い、カップルを襲うんす」
恋する電流は、浴びた者の恋心を増幅させ、ダモクレスの部品に相応しい状態にする。
「恋する電流を浴びた人は、殺され、ダモクレスの部品にされるんす」
ダンテは心が引き裂かれるような悲痛な声で言うと、集まったケルベロスたちに目を向ける。
「どうか皆さんのお力で、カップルの聖なる夜を守って欲しいっす」
●
「では、恋する電流マシンについて説明するっす」
恋する電流マシンは『バスタービーム』、『ダブルバスタービーム』、『ゼログラビトン』を使用してくる。
「戦闘力については、それほど心配することはないっす。けど、問題はそこじゃないんす。問題は奴らの隠密能力っす」
恋する電流マシンは隠密性が高く、電流を浴びせられない限り、発見することが出来ない。
「皆さん、安心してくださいっす。隠密性は高いっすけど、知能はそこまで高くないっす」
恋する電流マシンは『人間のつがい』であれば、関係性などは関係なく襲いかかってくる。
「恋する電流マシンは8体潜入しているんで、8組のカップルあるいはカップルに偽装して、満遍なく捜索すれば倒すことができるっす」
●
「では、問題のデートスポットを発表するっす……」
勿体ぶるように間をあけるダンテ。その眼がバッと見開かれる。
「デートスポットはなんと、福岡県のうみなかクリスマス キャンドルナイトの会場っす!!」
うみなかクリスマス キャンドルナイトは、地上では1万本のキャンドルに願いを込め、火をともし、夜空には300発もの大輪の花火が咲き乱れる。
また、可愛い動物やシャンパンツリーなどのイルミネーションも豊富である。
うみなかクリスマス キャンドルナイトは、訪れたカップルの思い出に残るに、相応しい場所なのだ。
「残念ながら、今のところその会場は無人なんす」
恋する電流マシンの出現により、会場が立ち入り禁止となっている。
「幸か不幸か、狙われるのはケルベロスの皆さんだけなので、避難などは考える必要はないっす」
●
「カップルたちの大切な夜は、誰にも邪魔する権利はないっす。この無粋なダモクレスを、皆さんのお力で破壊して欲しいっす」
そう言うと、ダンテは深々く頭を下げるのだった。
参加者 | |
---|---|
ベルンハルト・オクト(鋼の金獅子・e00806) |
ユーフェリア・クロス(紫花流紅・e02092) |
一空・零菜(マジゴッドっスよ・e02712) |
文月・蒼哉(着ぐるみ探偵・e04973) |
フレーゲル・プラティンス(微睡みの天使・e05884) |
イヴ・ノイシュヴァンシュ(嫉妬の超高速移動爆弾・e07799) |
リズナイト・レイスレィ(腹ペコエルフ・e08735) |
加賀美・有栖(鏡の国の少年アリス・e18529) |
時は、クリスマスイブ。
福岡県のうみなかクリスマスキャンドルナイトの会場はムードを求め集まったカップルや、イルミネーションを見に来た家族連れで溢れている。
――はずだった。
残念なことに、今は会場に人気はなく、一万本の蝋燭の火が儚く揺れるばかりだ。
そんな寂しささえ覚える会場に、九人のケルベロスたちが居た。
「さて、この辺りでいいだろう。お手をどうぞ、お嬢さん」
跪き、そっと手を差し出したのは、ユーフェリア・クロス(紫花流紅・e02092)。
「お、おう。ありがとうです」
何かこういうの慣れねぇですね。と、頬を掻きながら、フレーゲル・プラティンス(微睡みの天使・e05884) が手を重ねる。
「じゃあ、俺たちも行こうぜ」
さりげなく手を繋ごうとする文月・蒼哉(着ぐるみ探偵・e04973)。
「それじゃあ、デートにゴーゴー」
香祭・悠花(ジュエルコンダクター・e01845)は、無意識に出された手を握る。
「加賀美さん、手を繋いで、いかないっスか?」
恥ずかしそうに、手をモジモジさせながら言う一空・零菜(マジゴッドっスよ・e02712)。
「手を? もちろん歓迎ッスよ! さ、お手をどうぞ。レディ?」
加賀美・有栖(鏡の国の少年アリス・e18529)が手を差し出し、その手を零菜がギュッと握る。
「さて、行こうかリズナイト」
「わかりました」
歩き出すベルンハルト・オクト(鋼の金獅子・e00806)の隣をそっと寄り添うように、リズナイト・レイスレィ(腹ペコエルフ・e08735)が歩く。
集まったケルベロスたちは、二人組となり蝋燭とイルミネーションが醸し出す幻想的な空間に消えていく。
その姿を見送るイヴ・ノイシュヴァンシュ(嫉妬の超高速移動爆弾・e07799)は、彼らが即興のカップルであるとわかりながらも、
「リア充は爆発しろ!!」
と、支給された無線機の電源を切り、激オコ棒を地面に叩きつけ、悪態をつくのだった。
●
揺れる蝋燭の光が、振り向いた零菜の顔を赤く照らす。
「加賀美さん、自分達って……ちゃんとカップルに見えるんっスかね?」
「どうかな。でも、周りからそう見えるなら光栄だね」
珍しいッスね。こういう時には、突撃していくのに。もしかして……オレと離れたくないとか? いつもと違う零菜の様子に、首を傾げる有栖。
「さっきからビリビリきてるっス」
そう言い、振り返る零菜。そこには恋する電流を放つダモクレス――恋する電流マシンの姿があった。
「ほんっとうざい敵ッスね!」
有栖は恋する電流マシンを見据え、吐き捨てるように言う。
「インフィニティーは、前に立つっスよ!」
二人を引き裂くように、恋する電流マシンが魔法の光線を発射する。二人は握られた手を放し、魔法の光線を躱す。
零菜は恋する電流マシンの懐に飛び込み、電光石火の蹴りを、次いで有栖が氷の騎士を召喚し、追撃を掛ける。
「タイミングはバッチリッスね」
零菜に声をかける有栖。その一瞬の隙を、恋する電流マシンがつく。恋する電流マシンが放ったエネルギー弾に、有栖が膝をつく。
恋する電流マシンは有栖に狙いを定め、膨大な魔力を溜める。
「そうはさせないっスよ」
零菜が魔力を放とうとする恋する電流マシンの回路を指で断ち、その動きを止める。
「いまっス!」
「あの邪魔者を破壊しろ、ランページ・マシーン」
有栖により召喚された暴走ロボットのエネルギー体が、恋する電流マシンを切り裂き破壊するのだった。
その頃、動物たちのイルミネーションの前にユーフェリアとフレーゲルの姿があった。
「おや、少し頬が赤いね。寒いのかい?」
「ほぇ? 赤いですか?」
ふと足を止めたユーフェリアが自分のマフラーを外し、フレーゲルの首に巻く。
「な、何してんですか!?」
さらに頬が赤くなるのを感じ、フレーゲルは、やばい、変に意識してほっぺが……と、対応に困ってしまう。
そんな時、ユーフェリアの体に電流が走る。
「悪いけれど可愛いフレーゲルに触れたいなら、俺を倒してからにして貰えるかい?」
姿を見せた恋する電流マシンに言う。
「何を言ってやがりますか!? さっさと倒せです!」
顔を真っ赤にしたフレーゲルが、恥ずかしさ相まって恋する電流マシンに突撃し、刃がジグザグになった惨殺ナイフで胴を薙ぐ。
惨殺ナイフの一撃を受けた恋する電流マシンは、お返しとばかりに二丁のバスターライフルから膨大な魔力の奔流を放つ。
魔力の奔流を受けながらも、心と刃を一体化させたユーフェリアが駆ける。
身構える恋する電流マシン。しかし、光の剣を具現化させたフレーゲルが斬りかかり、態勢を崩させると、懐に飛び込んだユーフェリアが、雷の霊力を帯びた斬霊刀で神速の突きを放ち、撃退するのだった。
戦闘音を聞きながら、キャンドルの中を歩く蒼哉たち。
「ん~、寒いよ……えい!」
冬空の下、頬を赤く染める悠花は、隣に立つ蒼哉に抱き付き暖をとる。そんな無防備な行動に蒼哉の心臓の高鳴りは止むことなく、際限なく高まっていく一方だ。
今しかない。そう蒼哉は決意し、悠花の方へ顔を向ける。
高まる鼓動。見つめた時、恋の電撃が走る、ズキュンっと。
いくしかない。そう決心した時、まだ止まらない電撃に蒼哉が怪訝そうな顔で、振り返る。と、そこにいたのは恋する電流マシン。
沸々と湧き上がる怒りを胸に、蒼矢が向き直る。
「く……邪魔しやがってこんちくしょー!」
もう少しでできたのに、次は失敗しないという心が魔法に変わり恋する電流マシンを襲う。
「コセイ、行くよ」
悠花も遅れて戦いに参加する。
恋する電流マシンは、魔法の光線を蒼哉に向け放つ。それを蒼哉は受け止めると、次は絶対に失敗しないという誓いの心を溶岩に変え、恋する電流マシンを溶岩が呑み込み、跡形なく燃やし尽くすのだった。
リズナイトとベルンハルトは、食べ歩きをしながらキャンドルの中を散策していた。
ふと、ベルンハルトが気づく。それは、リズナイトの口元についたソース。
とれるだろうか? と気づかれないように、そっと背伸びをする。
「どうしましたか?」
「え、えっと……口にソースが」
ベルンハルトに言われ、リズナイトは指でそっとソースを取ると、その指を口に運ぶ。
その仕草は息を呑んでしまうほど、妖艶で、魅力的。ベルンハルトの心に、ドクンと衝撃が走る。
「まだ付いてますか?」
近づくリズナイトの顔にドキドキとビリビリ止まらなくなる。それは、何か電撃が走ったように。
「釣れたようですね」
リズナイトがベルンハルトの背後で、電流を流す恋する電流マシンに音速を超える拳を繰り出す。
吹き飛ばされた恋する電流マシンは、態勢を整えるとすぐさま魔法の光線を放つ。
「リズナイトは、俺が守る!」
リズナイトに向け放たれた光線を受けるベルンハルト。
すぐさまリズナイトが、恋する電流マシンに肉薄する。まるで舞うように、リズナイトの惨殺ナイフが恋する電流マシンの体を切り刻んでいく。
「疾れ――示現刀法・地走り」
恋する電流マシンの周囲を雷の奔流が走り、奔流に巻き込まれ、恋する電流マシンはショートし動かなくなるのだった。
無線機には、恋する電流マシンとの遭遇、撃破の報が次々と流れ込んできている。
それを一人で聞いているのは、イヴ。
「あー、皆さん、リア充を満喫していますねぇ~」
イヴは会場が見渡せる場所――会場で一番、雰囲気のいい場所で、戦いの趨勢を、イチャイチャする仲間たちの様子を見ていた。
「冬の寒空の下、イチャイチャするカップルたち…………」
そろそろ我慢の限界を迎えつつあるのだが、嫉妬を発散しようにも、番いでなければ恋する電流マシンは現れない。
「第一、この嫉妬戦士を差し置いて殺ちまう糞野郎が居るとは許さずおくべきか……答えは否ですぅ~!!」
さぁ、そろそろ狩りにいきますかぁ~。と重い腰を上げるのだった。
●
ユーフェリアたちは、イルミネーションを見ながら残りの恋する電流マシンを探していた。
「こ、これはデートなんかじゃないです」
さっきの戦いから、どうにも意識してしまい、フレーゲルの口から言葉が衝いて出る。
「デートじゃないなんて、つれないな。今日一日は、ね?」
恋する電流のせいか、性分なのかニコリと笑いかけるユーフェリア。さらに恥しくなってしまったフレーゲルは、先に歩き始める。
「早く! ダモクレス早く来やがれです!」
そう、声を上げるフレーゲル。その願いを叶えるように電撃が体を駆け巡る。待ってましたと、フレーゲルは惨殺ナイフの形状をジグザグに変え、電撃の主を斬りつける。
「フレーゲルに近づく、悪い虫は俺が許さない!」
ユーフェリアの視認困難な斬撃が、恋する電流マシンの急所を貫く。貫かれながらも、ユーフェリアに恋する電流マシンはグラビティーを中和する光弾を放つ。
「平穏を司る安息の女神よ。我が祈りを聞き給え。御身に捧ぐは我が快眠。我らの神聖なる睡眠を阻む者に、慈悲無き制裁を与え給え――神眠制裁光」
天が煌めき、神々しい光が恋する電流マシンに降り注ぎ、その恋する電流マシンを消滅させるのだった。
「フレーゲル」
ふわぁ~、と欠伸をするフレーゲルは、ユーフェリアの方に顔を向ける。
「何ですか?」
「メリークリスマス」
差し出された包み。中には花のペンダントが入っていた。
「え、これ、プレゼントですか……」
あ、れ……何かまたほっぺが……それに、胸も。……ば、バッドステータスのせい! そうこれは、そのせいなのです。と、あたふたするフレーゲルだった。
祖母直伝のエスコートをするベルンハルトと、それを受けるリズナイト。
恋する電流によりときめきが止まらない、ベルンハルトの胸の内は穏やかではない。
「お、俺もいつか穏やかな気分になれる、そんな素晴らしい相手と出会えるといいな」
とエスコートしながら、紛らわせるように語るベルンハルト。
「私もいつかは恋をして伴侶を得たいと思いますけど……」
と、リズナイトも呟き、そこで言葉が止まる。今は、恋よりも美味しいご飯の方がときめくのだろう。
「憧れますね。早く出会いたいです」
そこでリズナイトは気づく。いつもの自分とは似つかわしくない言葉と電撃に。
「リズナイト!」
恋する電流マシンとリズナイトの間に割って入った、ベルンハルトが鋭い一撃を見舞い、負けじと恋する電流マシンが魔法の光線を、リズナイトに向け放つ。
リズナイトは膝を着きつつも、
「世界を蝕む暴虐を。終わり無き惨禍を――血濡れのルシェイメア」
リズナイトは自分の滴る血を媒介に、世界を喰らう邪龍の影を招来させ、邪龍の影は目の前の恋する電流マシンに喰らいつき、その体を噛み砕き、動くことのないスクラップに変えるのだった。
「じっとしてるんだ」
ベルンハルトが溜めたオーラで、リズナイトの傷を癒す。
「ありがとう」
上目遣いで、そう言うリズナイトにベルンハルトの心が高鳴ったのは、彼しか知らない。
そんな頃、蒼哉と悠花はシャンパンツリーの下に居た。
さっきは恋する電流マシンに邪魔されたが、こんどこそ、一歩を踏み出すんだ。と、決意を固める蒼哉。
そんな時、
「うん? 蒼哉さんどうしたの?」
不意に、至近距離に現れる悠花の顔を。ドキドキが止まらず、今にも蒼哉の心臓は胸を突き破りそうになる。
潤みを帯びた瞳に、蒼哉の意識は吸い込まれ、悠花の体をそっと抱き寄せる。
そして、二人の唇が重なり合う、その時。やはり、お約束が起きる――恋する電流マシンだ。
「くそっ!! 何度も何度も、邪魔しやがってこんちくしょー!!」
蒼哉の放った八つ当たり全開の魔法の一撃が、恋する電流マシンを強襲する。
突然の八つ当たりに、恋する電流マシンも魔法の光線で応戦する。
「魔石の力よ顕現せよ。光の剣をもて、我が道を切り開かん! ――光輝く水晶の剣」
「着ぐるみ召喚、【着ぐるみの森】」
召喚されたゆるキャラ着ぐるみの群れが、恋する電流マシンを囲み、その手には水晶の剣が握られている。
「着ぐるみと光輝く水晶の剣の森! チクチクするけど可愛いだろ!」
「うむ、可愛い!」
半ばやけくそ混じりにドヤ顔をする蒼哉と頷く悠花。そしてチクチク突かれた恋する電流マシンは、静かに動かなくなるのだった。
戦いを終え、
「お疲れさん!」
と蒼哉が悠花に声をかける。
「ちょっとカッコよかったよ」
と、不意にご褒美のキスをもらい、蒼哉は茫然とするのだった。
無線機から七体の恋する電流マシンが倒された、との報告が有栖たちのもとへ届いた。
そんな時、
「ねぇ、加賀美さん。いつまでも苗字は他人行儀だし、有栖、って呼んでもいいっスか?」
突然の問いに、有栖は固まり、すぐに我に戻る。
「オレを名前で? な、何かくすぐったいすね。でも……零菜ちゃんから呼ばれるのは、すごく嬉しい! 俺も零菜って、呼ぶね」
そう言った有栖は寒気――鋭い殺気に襲われる。振り返ると、恋する電流マシンの姿が。しかし、殺気の主は恋する電流マシンではない。
本当の主は恋する電流マシンの背後にいるイヴだ。
イヴに気を取られた一瞬、恋する電流マシンが先に動く。大量の魔力の奔流が零菜たちを襲う。
膝を着く二人。もう一度、追撃しようとした恋する電流マシンの動きが止まる。
イヴが黒色の魔力弾を撃ちだし、恋する電流マシンに悪夢を見せ、動きを止めたのだ。
この隙に、有栖は半透目の御業を鎧に変形させ、零菜は溜めたオーラで傷を癒す。ただこの戦いの趨勢はもう決まっていた。
「腐れアベックが居ること自体がガチで許せないのに……さらに、この嫉妬戦士よりも先に殺るなんて許せるわけないだろうが!!」
イヴは怒りのままに、二つの大竜巻を生み出し、大竜巻が恋する電流マシンを巻き上げ切り裂き、粉々に潰す。
「だいたいな、てめぇ~らみたな、原動力がなくなったら使えねぇ~鉄屑と違って……こっちは電源不要のエレキ技なんだよ!!」
バラバラの恋する電流マシンを、足蹴にするイヴ。
有栖と零菜は黙って、その場を離れるしかできなかった。
●
うみなかクリスマスキャンドルナイトの会場は、先ほどまでとは打って変り、カップルや家族連れで溢れかえっていた。
戦いを終えたケルベロスたちは、幸せそうに微笑む来場者たちを見、自然と頬が緩む。
せっかくのクリスマスイヴ、それに一年に一度の神秘的な空間、ムードもバッチリ、空には大輪の華が咲き乱れている。
帰るのは勿体無いな。とケルベロスたちは、先までとは雰囲気の変わったキャンドルナイトの会場を楽しむために人混みへ消えていくのだった。
ただ一人――イヴを除いて。
「このリア充を狩る……嫉妬戦士が、この激オコ棒で本当の紅いクリスマスに染めてくれるわ!!」
と、イヴは日課に繰り出すのだった。
作者:缶屋 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2016年1月8日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 1/感動した 1/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 2
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