黒薔薇竜のめざめ

作者:真魚

●黒薔薇竜、あらわる
 行き交うサラリーマン達は、焼け付く日差しを避けるようにビルの影から影へと渡り歩いていく。
 うだるような暑さの中、昼下がりのオフィス街。
 そんな日常の光景は、今、突如現れた敵によって無残にも破壊されていた。
 ――ウォォォォ。
 唸り声を上げるのは、10mほどの巨体。緑色の鱗に覆われたその体には、ところどころに大きな黒い薔薇が咲く。
 その薔薇を揺らしながら、ずしん、ずしんとドラゴンは街の中を進んでいく。動きは緩慢だが、彼がただ歩くだけでその道には破壊と悲劇がまき散らされていった。
 そうして進んでいくうち、彼の行く先にいくつものビルが立ちふさがる。すると黒薔薇竜は肩から緑の蔓を伸ばし――それを鞭のように操って、ビルを根元から薙ぎ払った。
 大きな衝撃、積み木のようにガラガラと崩れていくビル。その瓦礫の上を踏み歩きながら、ドラゴンは体を震わせ、棘を周囲へ放った。
 一直線に飛ぶ棘は、ビルを次々と倒壊させていく。
 その光景は、絶望的に凶悪で。そして同時に、信じがたいほど美しかった。
 
●ドラゴン撃破作戦
「集まってくれてありがとうです! 大変なことになっているんです!」
 黒いパンダ耳をぴこぴことせわしなく動かして。ヘリオライダーの笹島・ねむは、ケルベロス達に自身の『予知』を語り始めた。
「長崎県の長崎市で、『オラトリオの調停期』に『封印』されたドラゴンが、復活して暴れ出すんです! 復活したばかりのドラゴンは、グラビティ・チェインが枯渇しているためか飛ぶことができなくて、街並みを破壊しながら人が多くいる場所へと移動していきます」
 その目的は、グラビティ・チェインを略奪し、力を取り戻すことに違いない。それはすなわち――多くの人間が、ドラゴンの手によって殺戮されてしまうということだ。
「力を取り戻して飛行可能となったドラゴンは、廃墟と化した街を後に飛び去っていきます。そうなったら大変です! だから、みんなには弱体化しているうちにドラゴンを撃破してほしいんです!」
 一息で、まくしたてるようにそう告げて。ねむは一度ケルベロス達の顔をぐるりと確認してから、さらに言葉を紡いでいく。
「ねむの『見た』ドラゴンは、黒い薔薇を咲かせた緑色の体のやつです! 薔薇を食べて、棘を操る能力を持ってるみたいなんです!」
 ドラゴンは、過去に喰らった存在やそれに伴う進化により、姿や使用するグラビティに特徴が見られる。
 ねむの見たドラゴン――黒薔薇竜が持つのは、棘持つ薔薇の力。肩から伸ばす蔓は鞭のように自在に動き、近くのものを破壊すると共に毒を与える。体全体から、棘を飛ばす攻撃も侮れない。こちらは遠くのものにもまとめて傷を負わせるし、この棘にはパラライズの効果がある。もう一つのグラビティは、棘持つ尻尾のドラゴンテイル。太い竜の尻尾を振るう攻撃は、近くにいる敵をまとめて薙ぎ払うし、その棘で毒を負わせる。
「これが出現地点の地図です。ドラゴンはここに表れて、ビルを破壊しながら街の中心地……南の方ですね、こっちに向かって進んでいきます。それを阻止するように接触すれば、みんなを攻撃してくるはずです」
 市民へはあらかじめ避難勧告を出すから、街に市民はいない。そして、街は破壊されても後でヒールで直せばいいので、被害を気にする必要はない。
「相手は巨大ですし、周辺のビルを利用したりすれば、こっちもうまく立ち回れると思います。ある程度街が破壊されるのはしょうがないので、とにかくドラゴンを倒すことに集中してください!」
「細かいことは後で考えればいいんだよね? よーし、頑張ろう!」
 ねむの言葉に、そういうのは得意とばかりにうなずいて。朝倉・皐月は腕のバトルガントレットを構えながら、明るく笑った。
「ドラゴンが力を取り戻しちゃったら、大変なことになるもんね。今のうちにぱっと行って、思いっきりぶっ飛ばしてきちゃお!」
 ぶん、と拳を振り上げ、殴るポーズをして見せた。


参加者
花骨牌・晴(春告鳥・e00068)
眞月・戒李(想失ユークレース・e00383)
春日井・聖歌(地球人のミュージックファイター・e01420)
エリヤ・シャルトリュー(ディスティラリーマウザー・e01913)
レナード・アスコート(狂愛ナイトメア・e02206)
世良・海之(碧の道先・e02888)
レベッカ・ハイドン(ドラゴニアンの鎧装騎兵・e03392)
逢坂・香音(サキュバスの降魔拳士・e04996)

■リプレイ

●凶悪にして美麗
 ――ウォォォォ。
 唸り声を上げながら、緑の巨体が街を行く。その身体で揺れるのは、大輪の黒薔薇達。
「黒薔薇の竜……ですか。綺麗且つそれでいて凶悪な……」
 ビルの屋上で、向かい来る黒薔薇竜の姿を見つめて。エリヤ・シャルトリュー(ディスティラリーマウザー・e01913)は、その姿に感嘆の声を漏らした。しかし、あまり見惚れてもいられない。頑張って倒そうと、決意を固めた彼の瞳は、それでも穏やかに敵を迎える。
「咲いてる薔薇は綺麗なのに人に迷惑かけちゃうのはよくないよねっ」
 エリヤの隣で翼を羽ばたかせ、手にした武器をきゅうっとにぎりしめたのは花骨牌・晴(春告鳥・e00068)だ。巨大な敵を前にしても、晴は物怖じすることなく近付いてくる竜を真っ直ぐに見据える。
「晴、頑張って黒薔薇のドラゴンくんを倒すよ!」
「そうですね、とにかく一つ一つ片付けていけばいいだけです」
 気合いを言葉に乗せる少女の声に、静かにうなずくのはレベッカ・ハイドン(ドラゴニアンの鎧装騎兵・e03392)。ついに大規模に動き出したデウスエクス達。そのめざめに浮かぶ想いもあるけれど、いくら彼らが襲って来ても全て倒せばいいだけのこと。
 三人は、翼の飛行能力を活かして高い位置で敵を待ち構えることにしていた。黒薔薇竜が目指すのは、真っ直ぐ南の方角。その進行方向に二階建てのビルを見つけ、彼らはその屋上へと位置取った。ちょうど、ドラゴンの顔の高さくらいになるだろう、ゆっくりと近付きつつあるドラゴンの険しい瞳が、鋭い牙が、ケルベロス達には見えるのだが、あちらは小さな彼らのことなど気付く素振りもない。それでも焦らず騒がず、引き付けて。
 機会を伺う彼らの遥か下では、地上にて待機する仲間達も竜の様子を見逃すまいとしていた。
 下から見上げる緑の竜は、巨大で、威圧的で、春日井・聖歌(地球人のミュージックファイター・e01420)の体も思わず震える。
(「ドラゴンと戦うって言う体験ははじめてよ……、流石にちょっと怖いわ」)
 緊張に固くなってしまう体を落ち着かせるように、ぎゅっと両腕を抱いて息を吐き出す。
 周囲を見れば仲間達の顔があって――その表情を見れば、緊張しているのは自分だけではないのだと感じる。
 だから、平然と、いつもらしく。聖歌は口元の八重歯をのぞかせて笑みを作った。
「あんな大きいものが飛んでなくて本当良かったわ」
 ドラゴンが、弱体化しておらず空を飛べる状態だったら。まず風圧で飛ばされていただろうと、語りながら平常心を取り戻した聖歌の隣では、ボクスドラゴンが励ますように一声鳴いた。
 戦い前の気持ちを整えようと、世良・海之(碧の道先・e02888)はそっと瞳を閉じる。胸の前で構えるのはリボルバー銃、その武器に、そして自分自身に、彼女は頭の中で願掛けをする。
(「わたしも、わたしの仲間も、みんな無事で帰るのよ」)
 そのために、今は全力で戦う時。誓いを胸に開いたエメラルドの瞳は、ゆるぎない光をたたえていた。
 神経が研ぎ澄まされていくのを感じるケルベロス達の中、逢坂・香音(サキュバスの降魔拳士・e04996)は平時と変わらぬ純粋な表情で、小さく首を傾げる。
(「あの子、もものお友だちかな?」)
 薔薇咲くドラゴンと自身のサーヴァント、ボクスドラゴンのももを交互に見つめるが、ももはそんな香音を不思議そうに見上げるだけ。友達という様子はないが、それならあるいは、そうなれた存在なのかもしれない。
 考えているうちにも、黒薔薇竜の足音はゆっくりと近付いてくる。
 そうしてその足がケルベロス達にほど近い地面を踏みしめた時。まるでそれが印であったかのように、彼らは戦いを開始した。

●行く手阻む者達
 敵との距離は十分。香音は思考を切り替え、ドラゴンの正面へと小走りに駆け出した。
「おーいおーい!」
 無邪気に声を張り上げながら、エアシューズをコンクリートの上に滑らせ、摩擦より生まれた炎を敵へと放った。その蹴りより生まれた斬撃は真っ直ぐに黒薔薇竜を目指し、その身に赤い炎を纏わせる。
 ――ウォォォォ!
「こっち向いてー、ねーぇ♪」
 ウィンクひとつ、うっふんと声もつけて。サキュバスらしい誘惑の仕草を教えられるままにして見せた少女に、ドラゴンはその鋭い金の目を向ける。ただ前進を続けていたその巨体が、その足を止めた。
 続けて攻撃を重ねようと、地を蹴ったのはレナード・アスコート(狂愛ナイトメア・e02206)。彼女は共に駆け出した眞月・戒李(想失ユークレース・e00383)に、不敵な笑みを浮かべ言葉を投げる。
「カイリ、怪我すんなよ? しても治すけどさ」
 その声ににじむのは、戦闘への高揚感。巨大な敵を前にして、地獄の炎を燃え上がらせて、彼女の胸は躍っていた。彼女にとって、殺意こそが快楽。黒薔薇竜の吠える声すらも、その血を沸騰させる。ここからは、快楽の時間だ。
 レナードの激励に笑んでうなずいた戒李は、そのまま竜の足元へと接近し、軽やかに飛び上がって緑の足へと流星と重力の蹴りを叩き込む。巨体が揺らぐことはなかったが、その足はわずかに後退した。
(「最近どこでもかしこでも騒がしいけど、こんなデカブツが目を覚ましたのも異変の一つなんだろうね」)
 赤の瞳で竜を一瞥した黒猫は、ひらり跳躍して距離を取る。
 その瞬間、黒薔薇竜の胸部で光が弾けた。ビルの上から、海之が放った攻撃だ。
「みんなの所には行かせないわ」
 ぴたり、銃口を向けたままに彼女は言葉を紡ぐ。できれば弱点を見つけ撃ち抜きたいところだけれど、海之のポジションからの部位狙いは難しい。ならば、そこにはこだわらず。持てるグラビティを銃に乗せ、敵の動きを鈍らせるだけ。
 足元に意識を向けていたドラゴンにとって、それは完全なる不意打ち。驚いた竜は咆哮し、一歩二歩と後ずさった。ずしり、ずしり、大地が揺れる。
 その隙を逃さず、追撃するのは晴の放つ竜語魔法。
「皆にひどいことする悪いドラゴンくんにはお仕置きだよ!」
 凛とした声と共に、解き放たれたのはドラゴンの幻影。その影が膨らみ黒薔薇竜の頭を飲み込むように動けば、敵の体は炎に包まれて。
 ――オォォォオ!!
 警戒を強めた緑の竜が、咆哮し体を震わせる。わずかに丸めた背の上で、大きな黒薔薇が揺れ動き――次の瞬間、放出されたのはいくつもの棘。
 幾筋もの軌道を描き、それらが狙うのは後衛のケルベロス達。
 避けなければ。直感で動いたのはレベッカだ。彼女は反射的なスピードで床を蹴り、柵を越え屋上を飛び出した。吹き抜ける風、羽ばたく翼。そうしてレベッカが隣のビルへ着地した時、元いた場所を棘達が襲った。
 晴とエリヤも、飛び上がり隣のビルを目指してなんとかかわそうとしたが、それは叶わない。体に突き立った棘は痛みと共に痺れをその部位に送り込み、二人の顔がゆがむ。立ち上る煙と、音を立てて崩れるビル。足場は何とか確保できたが、負った傷も軽くはない。
「任せて、回復するわ!」
 パートナーであるボクスドラゴンに守られた聖歌は、二人を癒すため唇に歌を乗せる。その肯定の歌は傷を癒し、彼らの体を痺れから解放する。
 傷を癒したエリヤは、礼を告げると敵へ向き直る。ハニーゴールドの長髪が、その髪を飾る紫のエリカの花が、風に踊る。
「今度は僕からいきますよ」
 ゆっくりと武器を振るって、彼は『御業』の腕で黒薔薇竜を鷲掴みにする。動きを制限された竜は大きく尻尾を振って暴れるが、ケルベロス達は臆することなく体勢を整えた。

●その薔薇が朽ちる時
 周囲の建物を利用し多方向から攻撃する。ケルベロス達の作戦は、戦闘を優位に運んでいた。
 上からも下からも攻撃されては、ドラゴンも狙いを定められず混乱する。さらに建物と建物を行き来すれば、かく乱するには十分だ。
 そして、癒しの術を持たない黒薔薇竜に対し、回復の備えも万全に。聖歌やボクスドラゴン達が回復を最優先に動いていたこともあって、ケルベロス達は危なげなくドラゴンを追い詰めることに成功したのだった。
 しかし、緑の竜も簡単には倒れない。棘を放ち、蔓鞭を操り、破壊をまき散らしながら敵はケルベロス達を襲う。
 何度目かの尻尾の薙ぎ払いを飛んでかわし、香音はすっかり倒壊したビル跡へ駆け寄る。瓦礫の山を踏みしだき、器用に上まで登りきると、彼女は跳んだ。そしてそのまま空中で足を振り上げ、その一点に降魔の力を集中させ、黒薔薇竜の頭頂へとかかと落としを決めた。
 後に続こうと、朝倉・皐月(地球人の降魔拳士・en0018)は黒薔薇竜へと精神を集中させる。そんな彼女を手助けするのはジークだ。ボクスドラゴンと共に仲間を癒しながら、彼は皐月へ言葉を送る。
「あんな大物と戦うなら、後ろ見てる暇なんて無いだろ? 微力ながらサポートするから、全力でそいつをもう一度眠りに叩き込んでやってくれよ」
「うん、ありがとう!」
 激励に笑顔を浮かべ、皐月は竜へとグラビティを叩き込む。精神集中による爆破はドラゴンの体を包み、彼の叫びに苦しむ音が混じる。
 ――ウォォォォォン!
 一際大きく吠える声が、蓄積したダメージの大きさを訴える。
 そんなドラゴンの様子を見て――レナードと戒李は視線を交わし、地を蹴った。そのまま二人は瓦礫を踏み砕き、竜の背後へと周り、その緑の体に飛び乗る。勢いのまま駆け上り、振り落とされる前に頭部へと到達して。地獄の炎をたぎらせるレナードは、快楽に口の端を上げた。
「燃え尽きるほど殺<アイ>してくれよ!」
 それは、彼女の望むまま貪欲に敵を焼き尽くす深紅の炎。生まれた欲は竜を包み込み、その身体も黒薔薇も、全てを燃やさんと熱を上げる。
「カイリ、こいよ!」
 レナードの呼びかけに応えて、戒李もグラビティを放つ。その一瞬で、殺意や戦意をすべて消し去り、まるで親しい相手へスキンシップを図るように伸ばされたその腕は、鋭い爪持つ獣のもの。
 ざくり、眉間を捉えた爪は深い深い傷を生み。
 ――ガアァァァァ!
 今までとは違う、高い鳴き声。痛みに暴れようとする竜の顔を蹴って距離を取りながら、黒猫の彼女は言葉を紡いだ。
「竜殺しの英雄なんて柄じゃないけど、ボク達にも事情があってね。大人しく、涅槃に沈んでいってよ」
 それは、戦いを終える言葉。
 致命傷を負わされたドラゴンは、それでも尻尾を振るい、ビルを崩して周囲を暴れまわる。まるで、ケルベロスがもたらす『死』に抗うように。
 しかし、重力の鎖からは逃れられない。やがて、緑の竜はぴたと動きを止め――そのまま、力なく大地へ倒れ込む。体中を咲き誇っていた黒薔薇も、ゆっくりとしぼみ、枯れ果てて。ぽとり落ちる花弁は、ケルベロス達へ勝利を告げるようだった。

●戦い終えて
「終わったわね……」
 ため息まじりにつぶやいて。聖歌はその場にへたり込みながら、周囲を見回した。
 ドラゴンによって無残にも破壊された、ビルの残骸達。この被害が中心地にまで及んでいれば、大変なことになっていただろう。
 戒李もつられるように周囲を眺め、思わず苦笑する。
「あーあ……仕方ないとはいえ建物ボロボロだね」
「ちゃんとここ等一帯ヒールして直さないとな」
 戦いが終われば、ここは人の暮らす街だ。早く直さないと困る人がいるだろう。そう語るレナードの言葉は、同時にそんな人々を守り抜いたことも示していて。
「ももー、疲れてるかもしれないけどビルさん直してあげてね!」
 もうひと頑張り、と香音が呼びかければ、ももは素直に鳴き声を上げる。ひょっとしたら、あのドラゴンはおともだちだったかもしれない。ふとそんな考えが蘇れば、香音はももの頭を優しくなでてやるのだった。
 倒壊したビルへヒールをかけながら、レベッカは小さく首を傾げる。
「それにしてもコギトエルゴスムからのデウスエクスの一斉大量復活ってどうなってるんでしょうか」
 グラビティ・チェインを日本に集めたのが原因で、飽和したのかな。思考を巡らせるレベッカだったが、今はその謎の答えはわからないようだ。
(「あの竜も、帰りたい場所があったのかな」)
 ぴくりとも動かない黒薔薇竜の亡骸を見つめ、海之はそっと瞳を閉じた。彼が何を想っていたのか、それを知る術は、もうない。何かしら事情があったのかもしれないが、それでも海之は竜に真っ直ぐ視線を向けていた。
(「私は、私の大切な人を守りたいだけ。戦った理由なんて、それだけなんだ」)
 だからこそ、守り抜いた結果の今は、こんなにも誇らしい。彼女はふわり微笑むと、事後処理を行う仲間達を手伝おうと、瓦礫の上を歩く。
 緑の竜に襲撃された長崎市は、こうしてケルベロス達に守られた。グラビティの力で修復される街並みは、その幻想に跡を残すだろう。
 それは、彼らが戦った確かな証。互いの健闘をたたえ合うケルベロス達の表情は、すっかり穏やかなものになっているのだった。

作者:真魚 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2015年9月1日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 9
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