獣を狩る竜人

■リプレイ

●悪縁に終止符を
　８人のケルベロスは展望台の付近に降り立ち、伏見・万（万獣の檻・e02075）とフタミが対峙する様を目にした。
　亡き友の形見である赤水晶柱のペンダントを握り締めて祈り、リィン・シェンファ（蒼き焔纏いし防人・e03506）が陣形を組もうと皆に呼びかける。
「さて、フタミの退路を断つとしようかね」
「おやおや、退路のある貴女方には逃げの算段がおありですか？」
　フタミは隙あれば皆に何かと揺さぶりをかけてくる気のようだ。６本の針を空高く上げると、後衛陣に小さな無数の光針を降り注いでくる。
　流れ星の名を与えられた綺麗な槍を手にする兎獣人のカロン・レインズ（悪戯と嘘・e37629）が、攻め手の彼とは違い守り手を担う万を一瞥した。
（「同じケルベロスとして、彼の力になりたい」）
　『Shooting Star』による超高速の突きで星を射るかのごとくフタミを刺し貫く。ドラゴンの一配下たるフタミも倒すべき危険な相手との認識で油断していない。
　如月・沙耶（青薔薇の誓い・e67384）はある過去の事情から人の役に立ちたいという思いが強かった。普段穏やかな性格だが……人生を身勝手な理由で邪魔するフタミに相応の嫌悪感を抱いている。
「ご自身に何を宿していようと、万さんは万さんです」
「繭は繭に過ぎません」
　正気を保って仲間への正確無比な攻撃を確実に防止するために呪縛を吹き飛ばした。
　互いに退くことはなさそうでも……エトヴァ・ヒンメルブラウエ（フェーラーノイズ・e39731）が保険に自身の靴型デバイスと皆のデバイスをビームで繋ぐ。
「何があっても万殿は万殿。過去も今も、これからも、万殿のもの」
　刀身に白銀光と冷気を帯びる『Silber Schuetze』の切っ先を地面に向け、淡い煌きの軌道で射手座を描いた。一際強く輝いた星座が前衛陣に加護を付与する。
「想い、果たして……皆で帰りまショウ」
　ウイングキャット『エトセテラ』の側には癒し手として綾小路・千影（がんばる地球人の巫術士・en0024）もいた。彼女に息を合わせてもらおうと声かけする。
「千影殿、エティと皆様の治癒をお願いします」
「承りましたっ」
　千影は何とか冷静に薬液の雨で後衛陣を癒してきた。仮にフタミを解呪したところで……それはエトヴァの想定内だったのだろう。
　後衛陣の邪気を祓う力を高めるべく、エトセテラが安全安心に羽ばたいた。当の白猫さえ無事ならば、いざという時に主と２段構えで解呪に臨める。
（「こいつァ、俺にとってもアイツにとっても、因縁の後始末って奴だ」）
　別に他意は無く前衛陣に己を中心とする陣形を見出した万は、フタミが防御態勢を敷いた時に対処できるようにカロンに準備させた。後衛陣から中衛陣の順に強化する陣形を立案しながら思考を巡らせる。
（「どんな形であれ……始末をつけりゃ、俺を『禍竜の繭』……『禍竜イツの入れ物』扱いする奴はいなくなるんだろう」）
　バラフィール・アルシク（闇を照らす光の翼・e32965）が『レスキュードローン』を発進させると光の翼を広げた。
（「既に戦う理由などない……というのは種族としてで」）
　羽根の形状である光を舞い散らせて触れた前衛陣の『守る力』を引き上げる。
（「個人的には収まらないという想いは理解できますが……。フタミは伏見さんに何を望んでいるのでしょうか」）
　素直に答えてくれそうにないフタミに問いはしなかった。
　とにかく、エトヴァ達のおかげで概ね傷の治療に専念できる。状況次第では複数人体制にて解呪を試みることになるだろうか。
　主に守りを固めてもらって中衛陣のために羽ばたくウイングキャット『カッツェ』。ほぼ黒猫の翼と手足の先端は白い。
　縛霊手の祭壇から霊力を籠めた紙兵を大量散布していき、レフィナード・ルナティーク（黒翼・e39365）が仲間を守る自分達を守護させた。陣形を乱さない程度に万の近くまで寄って穏やかに話しかける。
「微力ながら加勢します」
「あァ」
　フタミを見やると表情を変えた。深く凍てつくような声色で言い放つ。
「万殿に危害を加える君は……私達の『敵』だ」
　飲み友達にして戦友の命を狙われても穏やかでいられる性格などではないのだ。
「はい、敵ですが？」
「共闘した事のある万の宿縁の鎖は未だ切れぬ物もありか……ならば、その鎖を共に断ち切るのみだ！」
　リィンはフタミを青薔薇の嵐に閉じ込めて一気に戦闘意欲を奪ってやった。
　ベンチの屋根に飛び乗り、アンジェリカ・ディマンシュ（ケルベロスブレイド命名者・e86610）がエアシューズに流星の煌めきと重力を宿す。攻撃対象を選別するフタミの注意を引こうと指を突きつけた。
「お待ちなさい！」
　跳躍して後衛陣以外の者達の頭上を越える。ミニスカートという服装ながらも全身を覆うオウガメタルを駆使し、絶対領域によって問題無く飛び蹴りをかました。

●針使いの狩人
　９人と２匹の中で最も弱い千影に、フタミが光刃を撃ち出してくる。
「やらさせねェぜ」
　万は軌道上に腕を伸ばして光刃を受け止めた。複数の獣を素材に『神造』を経て誕生した彼であり、ダメージは無く何かに内側から食い荒らされるような錯覚を味わうと獣達の幻が現れ……最悪の気分となった。
　企み顔のままでほくそ笑んでくるフタミ。
「くふふ」
　沙耶が猛打者たるクロッケーの木槌を『砲撃形態』に変形させた。
「これからは万さんが決めた生き方で進んでいくべきです。自分勝手な拘りで邪魔しないでください」
「邪魔と言うのならば貴女もご遠慮ください」
　なめた口を叩いてくるフタミの足元を『The Mallets of Slugger』で狙撃する。
　万にしか視認できない幻影を消し去ろうと、エトヴァは溜めたオーラを彼に投げ渡した。
　フタミが笑いを堪えつつ、スレンダーな美少女であるアンジェリカを盛大におちょくってくる。
「次は、どうきますか、少年」
　駄目押しの解呪を求められることは後々も無さそうで、アンジェリカはオウガメタルを『鋼の鬼』と化した。
「……わたくしは！　乙女ですわ！」
　煽りだと解っているとはいえ、無礼千万なフタミの懐に飛び込んで鳩尾へと怒りの鋼拳を減り込ませる。
　鎧化した『御業』を沙耶に送ってくる千影。
　皆の攻撃に反応させるため、フタミは６本の針に魔力を籠めてきた。
　カロンがフタミの盾になろうとする針を兎手で４本弾き飛ばす。沙耶は『Shootingstar』が指す流れる星みたいな光の道をなぞって飛び蹴りし、残り２本の魔力を消失させた。早くも敵の防御を完全に崩したのである。
「やれやれです」
　万の心に寄り添い黙して彼の力になろうとするエトヴァは、心無い者には思惟の空白が打ち寄せて時が止まるような微笑みを浮かべてフタミを見つめた。
　バラフィールが中衛陣にオウガメタル『シュッツ』の粒子を振り撒く。
　今一度、フタミは後衛陣にあの光針の雨を降らせてきた。
「くふふ……」
　ゴーグルを装着しているカッツェが、シルクハットを被ったエトセテラの頭に飛びつく。それぞれのチャームポイントの位置を整え、翼猫達は前足によるハイタッチで肉球を合わせて健闘を祈ると陣形を組み直した。
　『ドラゴンの幻影』でフタミを焼くカロンと、主が後衛陣を解呪した直後に前衛陣に風を吹かせるエトセテラ。カッツェは歯車型の輪を飛ばして針の性能を低下させ、レフィナードがナイフで敵の脚を斬る。
　リィンはフェアリーレイピアの剣先から美しき青薔薇の嵐を起こしてフタミを閉じ込めた。敵の戦意を削ぐ青薔薇が意味する花言葉が１つは『神の祝福』だ。万が見出してくれた陣形の配置に戻りつつ、彼の背を押すように声を上げる。
「因果の鎖、お前のその牙で噛み砕け！　万ッ！」
　アンジェリカの飛び蹴りが炸裂してよろめいたフタミは、誰にも阻止させずに光刃で千影の意識を刈り取ってきた。
　万がドローンに運ばれていく千影を見送る。
（「しょうがねェか」）
「おやおや、どうかしましたか？」
　戦闘不能者を出さないという皆の目標を見越していたらしく嘲ってきたフタミ。
　優美な装飾が施された細身のベイカー銃の『凍吟銃』で、エトヴァはフタミをロックオンした。
「その針、封じさせて頂きマス」
　ターゲットに鋭く凍てつく弾丸を発射して攻撃の命中精度を狂わせる。
　万が己を構成する獣の幻影を……己の奥に潜む『イツ』の頭部を模して練り上げた。
「喰い千切れ、飲み込め、塗り潰せ！」
　獲物のフタミに噛みついて攻撃の限界時間まで逃すまいと、禍々しい巨大な顎が恐るべき圧力にて敵を殺しにかかる。
「素晴らしい……さすがは『禍竜の繭』です！」
　血反吐を吐きながら、フタミは素と思われる様子で感心してきた。
　バラフィールが手の空いたことを無駄にしないように、独り立ちの日にお師匠から譲り受けた……紅い宝玉の嵌まる木製避雷針『Cane der Erholung』より雷を発生させる。
「伏見さんが因縁の鎖を噛み砕くことができるように最善を尽くします」
　くしくも針を得物とするフタミに『ケェム・デ・エフォロン』を向けて電撃を迸らせた。

●番犬対竜人
　万に肉迫して腹部に針を突き刺すと、フタミが再びニヤついてきた。
「一体どのようなものが見えているのでしょうか」
　バラフィールはオウガ粒子で前衛陣に超感覚の覚醒を促し、リィンがオーラの弾丸を敵に喰らいつかせる。皆の攻撃命中率が安定してきて、アンジェリカはダメージ重視の攻撃に移った。多種多様な性質で攻撃可能な音響魔法陣を顕現させてフタミを斬閃する。
　その場で万に針を振るってくるフタミ。対策された六針での防御を諦めたのだろう。
　カロンが獣の手足に重力を集中させていった。
「ドラグナーよ、平和を勝ち取ったのは我々だ……今更、闇討ち等が許されると思うな！」
「お許しをいただかずとも結構です」
　一々癇に障るフタミに高速で接敵して重量のあるパンチを打ち込む。
　万を心配する思いをあまり表に出さず、レフィナードはナイフの刃をジグザグに変形させた。
（「悔い無く戦えるように……」）
　フタミの全身を斬り刻む勢いでナイフを巧みに操り、個の力では彼に敵わないケルベロスに感じる威圧感を増幅させる。
　リィンは冷徹なる怒りを発露し、作り出した無数の小さな氷刃を乗せた拳と足をフタミに叩き込んでいった。
　万が標的に定められていることを悟ったレフィナードが、頑なに彼へと襲いかかろうとしたフタミに立ちふさがる。
「好き勝手にさせてたまるか」
「いえ、そうさせてもらいますよ」
　幾度も共闘を重ねてきた万をあからさまに庇うのではなく、露払い等々をする体で援護をしたかったが……もはや見過ごせなかった。
　小石と土を魔法で融合して青色のエネルギーを解き放つカロン。エネルギーの塊が土煙を上げて石礫をフタミに浴びせる。
　万は模造たるイツにフタミを強襲させ、レフィナードは敵に地獄の炎弾をぶっ放した。
　氷のように冷たい蒼のバトルオーラを右手に集めていき、リィンが戦場を縦横無尽に駆けてフタミを翻弄して距離を詰める。
「陰湿な貴様に、この一撃をくれてやろう！」
「そんなものはいらないのですが」
　俊敏性が損なわれているフタミの鼻につく横顔へと……音速を超える拳を蒼い光の軌跡を結んでクリーンヒットさせた。
　万を惑わせるべく前衛陣にフタミの光針が落とされる。仲間を助けるチャンスは無かったカッツェながら回避には成功し、カロンは裂帛の叫びを轟かせた。
　エトセテラが前衛陣に対して羽ばたき、バラフィールが電気ショックでカロンの戦闘能力を向上させておく。アンジェリカはオウガメタルの拳でフタミの腹を殴打した。
　万への攻撃を徹底しようと、フタミが光刃を繰り出してくる。万は地獄の炎弾を放って彼の生命力を喰らった。
　 バラフィールとて万を死なせないのはもちろんのことで怪我もさせるわけにいかず、治療の精度を調整済みである『Rote Blitzableiter』によって緊急手術を開始する。
「少しの間、じっとしていてください」
「おう」
　白鋼避雷針『ロート・ブリッツアトライザー』を用いて縫いつけるかのごとく……素早く万の傷をふさいで手術完了だ。
「この世に形を得た悲しみの欠片達よ、我と共に舞い踊れ！」
　リィンは無数の小さな氷の刃を錬成していった。お気に入り曲を揃えた彼女の必須品たる携帯音楽プレーヤー『OrbitalBeat』の曲調にノって即興で歌を口ずさむ。まるで颯爽と踊るように氷の刃を乗せた拳撃と蹴撃の連撃をフタミにくらわせた。
「悲しみを全て束ねた欠片、悪意断ち切る一刀に変えここで貫く！　全てを零に！」
　氷の刃を合一させて大太刀を錬成してフタミの右腕の傷を貫き抉る。
　アンジェリカが音響を変えて魔法陣を組み立て始めた。
「断罪の時来たれり、万魔とその軍勢を率いる悪徳の王を倒す為に我と誓約せし者よ。汝らに代償も破滅も与えぬ。只誉れを成してほしいから」
「噛まずに言えて偉いですね」
　魔剣という概念そのものから抽出したエネルギーが生み出される。不思議なエネルギーを斬閃としてフタミに放出し、おしゃべりな彼の口元にあらゆるものを絶つ斬撃を見舞った。

●意外な結末
　あくまで万の錯乱を目論み、フタミが針を上空に舞い上がらせてくる。カロンは幅広く横に連続で跳ぶと光針圏外に逃れ、兎の手で彼に攻撃を仕かけた。
　沙耶がじきに止めを刺されつつあるフタミの運命を得意の占いで確かめる。
「貴方の運命は……」
　結果は悪魔のもたらす魔に侵されて力が減じるという、負のサイクルに踏み込む未来が示された。万を狙うフタミに気の毒とは言わない。両者の間には個人の考えが及ばない何かがあると解っていて、決着については当事者の最終判断に委ねるだけだ。
「内なる力……これまで、数多の軌跡を描いてこられたのでショウ。宿縁の終端を刻む時、友人としてお力添えヲ」
　前衛陣のため、ひいては万のためにレプリカントのエトヴァが……生きる事を肯定する歌を『心』を込めて戦場に響かせる。友人と聞かされた彼の感情はどうあれ、正直な心を声にすることに迷いは無かった。
　運命を左右する賽の出目が一部封じられていたかのように、万の目から光が失せる。魂を喰らう降魔の力を纏った手で……自身の胸を全力で抉った。だが守り手ゆえに無意識で急所を避けて重傷や致命傷に至っておらず、急展開に動揺していた皆を安堵させる。
「決着、はつけたぜ」
「その程度では」
「だろう、な」
　瞬時にフタミの言葉を遮った。言われずとも、あのイツを殺せたなんて思っちゃいない。
　そうであろうと……これもまた、１つの決着の形。望む形で決着をつけられた。
「そンじゃ後は、宜しく、頼む」
「お任せください」
　満足気に倒れ込んでバラフィールのドローンに退避させられていく。
　不敵な笑みを維持しながら、フタミは面白くなさそうに皆を睨んできた。
　リィンが蒼穹の拳にてフタミを殴り飛ばし、アンジェリカもオウガメタルの拳で彼に殴りかかる。
　トラウマがある者の雰囲気を熟知でもしているのか、フタミは光刃で沙耶を傷つけてきた。
　カロンが融合魔法の材料に紅葉と木の枝を使う。硬質化した葉の刃、頑丈かつ長くなった枝の柄という破壊力抜群の青い槍を生成するとつかんで構えた。彼の魔法も無限の可能性を秘めているため、アンジェリカの魔法陣に負けず劣らず多彩な攻撃ができる。
「変幻自在の攻撃、受けてみなさい！」
　戦いの終結において皆にも納得ゆく最後を迎えてほしい。葉槍でフタミを刺突して下がる際に目が合った２人に告げる。
「沙耶さん、レフィナードさん！　僕に続いてください！」
　過去に故郷の壊滅によって現在の夫と離れ離れになった沙耶は、彼と再会するまで図らずも人々を死地へと送り込む役目を背負わされていた。彼女にどれ程の贖罪の気持ちがあろうと悔いない日は無く、出現していた幻影はその犠牲者達だ。
　しかし、今は多くの命を弔った分……ようやく新しい未来を見据えている。
「大切な人と世界の為に、私は力を尽くします」
　夫や義姉夫婦の姿を思い浮かべ、その死を冒涜された人々の幻影を消滅に導いた。消滅の瞬間に幻影達が何かを伝えるように微笑した気がするのは見間違いだろうか？
　万の信頼に応え彼に勝利の美酒を堪能してもらおうと、レフィナードが地獄の炎を激しく燃え滾らせた。
「私達はそんな精神攻撃に屈しない！」
　本来射撃で届く地獄の炎弾をあえて至近距離よりフタミに当て生命力を喰らい尽くす。
「それは残念……あぁ、残念です」
　死の間際まで慇懃無礼にふざけた態度で焼失していったフタミ。
　千影は一足先に意識を取り戻し、万を紅葉の天然布団に寝かせていた。
「お疲れ様でした」
　やがて目覚めるとフタミの最期を尋ねた万が、懐からスキットルを出して寝転がった状態で器用に飲み干す。常備分では飲み足りないかもしれない。
「また、借り作っちまったなァ」
　レフィナードは柔和な表情で万に手を差し伸べた。
「今から一緒に飲みに行きましょう。それで貸し借り無しは、いかがですか？」
「……悪くねェ」
　力強くレフィナードの手を取って立ち上がる万。
　一連の宿縁を終わらせて皆の前に佇む者は……『ただのケルベロス』となった男だ。

作者：森高兼	重傷：なし 死亡：なし 暴走：なし
種類： 公開：2021年10月10日 難度：普通 参加：8人 結果：成功！
得票：格好よかった 0／感動した 0／素敵だった 2／キャラが大事にされていた 5
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