●
静岡県伊豆市。
市街地へと突如として飛来したのは、燃え上がる紫の焔だった。
「ウウゥ、ウアアアアアッ!!」
いや、その焔の中には人の姿が確認できる。
焔は人型の両腕らしき部分から大きく燃え上がっており、人型を吞み込んでいたのだ。
それは、ケルベロスであるローゼマリー・ディマンティウス(デアヘッレラッヘ・e00817)が暴走によって変わり果てた姿であった。
「アアア……、アアアアアアアアアァァッ!!」
猛り、吠えるローゼマリーは、エインヘリアルに対する強い恨みで我を失ってしまっている。
彼女が参加した魔導神殿追撃戦でエインヘリアルの残党を掃討することができた。
ただ、ローゼマリー自身は未だ己の内にて、エインヘリアルと戦い続けている……。
しかしながら、実際は抑えられぬ力を制御できず、飛来した伊豆を襲ってしまう。
「アアアアアアアアアッ!!」
紫焔の拳、紫翼の刃を振るい、殺意の奔流を解き放つローゼマリーは、人里を襲おうとも何をしているのか理解すらしていないと思われる。
人々が避難していく街で、悲しげなブレイズキャリバーの声が響く。
――すでに倒すべき敵がいないその街で。
●
「魔導神殿追撃戦で暴走したローゼマリーを発見することができたよ」
ヘリポートへと集まるケルベロス達へと、リーゼリット・クローナ(ほんわかヘリオライダー・en0039)が告げる。
すでに、3ヵ月あまりが経っている。なかなか彼女を発見できず、やきもきしていたケルベロスも少なくなかったはずだ。
「ローゼマリーが発見されたのは、静岡県伊豆市の市街地。だいぶん移動したようだね」
魔導神殿追撃戦が行われたのは神奈川県鎌倉市だ。
おそらく、暴走したローゼマリーは相模湾へと出て、伊豆諸島のどこかで休眠状態にあったと思われる。
再び暴走状態で覚醒してしまった彼女は、人のいる場所を求めて飛来してきたのだろう。
「今回の予知を受け、伊豆市の人々には避難してもらっている。事後のヒールも想定して、全力でローゼマリーを相手にしてほしい」
ローゼマリーはクラッシャーとして、地獄となった両腕から燃え上がる紫焔で全身を覆い、力任せに襲い掛かってくる。
非常に手強い相手となるはずだが、彼女を弱体化させる為の手段もいくつかある。
まず、衝動の原因である両腕の焔を鎮静化、もしくは切断する方法だ。
「あるいは、彼女にデウスエクス……特にエインヘリアルへの恨みより、日常が大事だと思わせられれば、自我を取り戻してくれるかもしれないよ」
正面から戦い続けることで、ローゼマリーが正気を取り戻す可能性も決して低くはないが、彼女は自分を大事に思えるように気遣うことでより早く助け出すことができるはずだ。
一通り説明を終え、リーゼリットは救出に臨むケルベロス達の顔を1人ずつ見つめて。
「ローゼマリーの活躍があってこそ、あの戦いは好転したんだ。だけど……」
このまま暴れ続けて被害を及ぼす可能性は大きい。それは彼女の望むところではないだろう。
その前に、力づくでローゼマリーを止め、正気に戻してあげたい。
「どうか、よろしく頼んだよ」
リーゼリットは深く頭を下げ、1人のケルベロスの救出をこの場のメンバー達へと託すのだった。
参加者 | |
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ウィッカ・アルマンダイン(魔導の探究者・e02707) |
据灸庵・赤煙(ドラゴニアンのウィッチドクター・e04357) |
リュコス・リルネフ(銀牙迸り駆ける・e11009) |
小柳・玲央(剣扇・e26293) |
雑賀・真也(英雄を演じる無銘の偽者・e36613) |
青沢・屏(守夜人・e64449) |
ローゼス・シャンパーニュ(赤きモノマキア・e85434) |
リリス・アスティ(機械人形の音楽家・e85781) |
●
静岡県伊豆市。
とある予知を受け、ケルベロスの一行が市街地へと降り立つ。
「やっと見つけられたか。待っていろ、必ず助けてみせる」
クールな青い短髪の青年、雑賀・真也(英雄を演じる無銘の偽者・e36613)はジェットパックデヴァイスを使い、着地せずに宙へと留まる。
「旅団の仲間を暴走したままにさせてはおけませんね」
赤いツインテールを揺らすエルフの魔術師、ウィッカ・アルマンダイン(魔導の探究者・e02707)も飛び上がったまま、同じ旅団の仲間を気遣う。
先の魔導神殿追撃戦で暴走し、行方不明となったローゼマリー・ディマンティウスは直にこの街へと現れるはずだ。
「思えば先日の戦いで、私がバルデルスに有効打を与えられなかった事が、暴走者を出す結果になったのかも知れない」
その失敗は覆らないと悔やむ眼鏡を着用した竜派ドラゴニアン、据灸庵・赤煙(ドラゴニアンのウィッチドクター・e04357)は、それよりも生きているローゼマリーの為に行動したいとこの場に駆け付けている。
「余力がなかった、判断するしかなかったあの時をやり直せる、……なんて言わないけれど、君を連れ戻す機会に巡り会えた」
――同じことを繰り返すつもりはない。
色黒の肌をしたレプリカント、小柳・玲央(剣扇・e26293)も今回ばかりはひとしお気合を入れ、依頼に臨む。
なお、玲央は戦いの後の修復作業に役立てる為と航空地図データ等景観情報など、手早く現地情報の取得に努めていた。
「ローゼマリー様と面識はありませんが、彼女を救出したいと思い、作戦に参加しました」
あの依頼に参加していた者ばかりではない。話を聞いた自称音楽家のレプリカント女性、リリス・アスティ(機械人形の音楽家・e85781)はローゼマリーを助けたいという純粋な思いで参加している。
「どれほどこの時を待った事か。力及ばず犠牲を強いた不名誉を雪辱する機会に感謝を」
全身を機械の如き装甲で覆うセントール、ローゼス・シャンパーニュ(赤きモノマキア・e85434)もあの戦いの後悔を、心残りを払拭する好機を得たことに謝意を示す。
「あの時最後まで守れなくてごめんなさい。もう一人で辛い思いはさせないよ。今迎えに行くね、ローゼさん!」
日頃から仲良くしていたローゼマリーを、あの依頼で助けられなかったことを謝罪するツンドラ狼のウェアライダー、リュコス・リルネフ(銀牙迸り駆ける・e11009)の声に応じてか、紫色の炎が街へと飛来してくる。
あの炎を纏うローゼマリーが街を襲撃して……その後を考える事すらあってはならない。
「このような結末は悲しすぎる。だから、この悲劇を壊しましょう!」
2丁の拳銃が目を引く茶髪青年、青沢・屏(守夜人・e64449)は仲間と共にその炎の落下地点へと急行していく。
すでに、人々が避難した伊豆の市街地。その道路の真ん中に彼女は立っていた。
「アアアアアアアアアッ!!」
両腕代わりとなっていた地獄がその体を包むローゼマリーは、まるでその紫炎に身を焼かれているようにも見えた。
「……随分、もがき苦しんでいたようだな」
真也にはそれが苦しみと映ったようだが、叫ぶローゼマリーの感情はそれだけではない。尽きることのないエインヘリアルへの怒りも含まれているはずだ。
「その怒りは我が不甲斐なさの証。だが、その憤りで貴殿の魂を歪ませる事は止めて見せよう」
巨躯のローゼスは鎧の姿を全面に押し出すことで、エインヘリアルと誤認させようとする。
並び立つリュコスは、平時のことを思い返す。
ローゼマリーの喫茶店でアルバイトさせてもらい、賄いの食事、トレーニングの相手など、普段から世話になっていた。
そんな彼女を先の戦いで最後まで守れず、暴走をさせてしまったことを、リュコスもこの3ヵ月間後悔していて。
「今度こそローゼさんと一緒に家に帰るんだ!」
「手遅れという言葉で済ませたくはありませんからな。必ず救助しましょう」
さらに、赤煙も壁となって身構え、その後方の強化ゴーグルを装着した屏の姿が。
「回復お願いします、その代わりに、私たち、必ず彼女を連れて帰ります」
「ええ、よろしくね」
雷杖を手にするユリア・フランチェスカ(慈愛の癒し手・en0009)もメディックとして回復専念し、メンバーのサポートに回る。
悔いなく力を尽くす為の準備を整え、玲央はローゼマリーの両腕の地獄を見つめ、自らもまた地獄となった両腕で剣を握る。
「君との共通点を活かせるなら」
「今、解放してやる。待っていろ」
真也の言葉を皮切りとして、ケルベロス達によるローゼマリー救出作戦が本格的に始まる。
●
暴走したローゼマリーの力は強すぎる為、弱体化させたいところ。
その為の手段は2つ。まずは、衝動の原因である両腕の焔を鎮静化か、その切断。さすがに後者は最終手段としたいと考えるメンバー達は、そうならない為の手段を模索する。
そして、もう1つはデウスエクス……特にエインヘリアルへの恨みよりも日常が大事と思わせる事。その為に、リリスは早速レスキュードローン・デバイスを使い、ドローンに設置したモニターでケルベロス超会議のデモ画像を流す。
「アアアアアアアアアアアアアッ!!」
だが、現状、ローゼマリーはその画像に意識を向けず、両腕の地獄を振るってくる。
その正面へとやってきた赤煙が地獄の両腕から繰り出される重い殴打を受け止めながら、呼びかける。
「ローゼマリーさん、私達は魔導神殿の戦いに勝利しました! 貴方が殿を務めてくれたおかげです」
ただ、呼びかけるだけではその声は届かない。飛び上がった赤煙は美しい虹を纏った急降下蹴りを叩き込み、ローゼマリーの注意を自分へと向けようとする。
「家へ帰ろう、ローゼさん! また一緒に喫茶店のおしごとしよう!」
続けて、リュコスも思いの丈をぶち撒け、電光石火の蹴り彼女の体へと叩き込む。
地獄の炎は弱まる様子を見せない。
燃え上がるその炎を鎮めようとウィッカはバスターライフルからエネルギー光弾を発射する。
「その腕は、飛ぶ為じゃなく、剣を振るう為のものだったよね?」
玲央もまた腕を燃え上がらせ、ローゼマリーへと呼びかける。
「地獄は恨みの証拠でもあるけれど。あの時まで、その子と共存していただろう」
自身がそうであるように、ローゼマリーもまた先の戦いまで地獄と共存していたはずだと玲央は訴えかける。
――だから、それに向き合う為の最善を。
「思い出して、引きずられないで。同じように、抑え込める筈だよ」
声をかけるのと同時に、玲央は如意棒で地獄の連打を浴びせかけていく。
その間、耐える仲間の為にローゼスは盾の一つとなり、ゾディアックソードを操って地面に描いた星座を輝かせて仲間達を異常から守る。
回復役となるリリスもバイオリンの演奏に合わせて鎖を操り、鎖で描いた魔方陣を輝かせてチームの耐性を強めていく。ユリアも雷の壁を張っていたこともあり、リリスもしばらく仲間の支援強化に努めていた。
その間も、めらめらとエインヘリアルへの恨みを燃やすローゼマリー。
しかしながら、その炎は無差別に向けられていて。
「好きにはさせません」
屏はまず、その攻撃性を削ぐ為、グラビティ・チェインを粉末化させ、弾丸へと埋め込む。
「……ゼロ・インキュベーター!」
そして、瞬時にリボルバー銃に装填し、全ての銃弾を一斉に発射する。
12発の弾丸は円を描いて魔方陣を発動し、古典時計を思わせる魔方陣を召喚する。
時間を奪われたローゼマリーの動きを僅かに止まったところで、飛行した真也が両手で握る双剣にグラビティ・チェインを籠めて叩き付けていく。
「ウアア、アアアアアアッ!!」
自我を失ったままのローゼマリーは炎翼を自身から切り離し、今度はリュコスへと切りかかってくる。
「ローゼさん……」
悲しげに耐えるリュコスの前面にリリスが雷エネルギーで盾を張り、ダメージの軽減に当たっていた。
「汝、動くこと能わず、不動陣」
一方、ウィッカは五芒星を描いて魔法の結界を展開してローゼマリーの動きを止めようとする。
「ウウ……ア、アア……」
ウィッカの陣によって、苦しそうに悶えるローゼマリー。
その炎は少しずつ弱まり始めており、再び飛び上がれなくなっていたようだった。
●
伊豆の街に響く叫び声。
敵に対する恨みを地獄として放出するローゼマリーの帰還を待っていたのは、依頼への参加を決めたチームメンバーだけではない。
「帰りを待つ人の為に……」
陣内はメインで戦う仲間が粘り強く声を掛けられるよう、自身のウイングキャットの猫と共に攻撃支援や回復と手広くサポートを行う。
「お迎え、頑張ってほしいですの」
ちさも回復の手数を増やし、消耗の激しい前衛陣を支える。
その間、陣内から飛来する光の蝶を舞わせた玲央が地獄の炎で作り上げた青の爆竹をローゼマリーの足元で鳴らす。
「もし、鎮静化が難しければ……」
ローゼマリーの地獄の展開度合いを注視する玲央は、どうしようもない場合はその腕の切断も想定していた。
ただ、今回の1件で翼にできるほど、彼女が自らの地獄を使いこなせたなら……、玲央はそう考える。
「新しい未来さえつかめる腕になるよ……なんてね♪」
ローゼマリー自身も、制御できぬ地獄に苦しんでいるはず。リュコスはそう疑わない。
「一緒にごはん食べながらお喋りしようよ!」
「オオオオオオオオォォ!!」
ただ、ローゼマリーは負の慟哭を凝縮し、殺意の奔流を放出してくる。
リュコスはそれに必死に耐えきっていたが、そのダメージは決して小さくない。
ユリアが電気ショックを飛ばすのに続き、雷の壁を展開して回復と支援強化を同時に行うリリスがドローンで映像を見せつける。
日常を思い出すきっかけになればと願うリリス。
「このままさよならなんて、ボクは嫌だよ!」
リュコスもまた彼女のいない日常など考えられないと、本音を吐露する。
刹那、勢いが弱まる地獄の炎。リュコスの声が本人に届いているのは間違いない。
「……戦いとは、常に何の為かを問わねばなりません。私は名誉と人々の営みが、刃を振るうに足る理由と定めております」
ローゼスが前線に立って呼びかけると、ウィッカもまた同じ旅団の仲間へと切なる思いをぶつけて。
「エインヘリアルの魔導神殿は万能戦艦ケルベロスブレイドとなり、かの種族の残滓は最早ほぼありません」
もう戦い続ける必要などない。だから、日常の大切さを……。
呼びかけるウィッカもナイフを手にし、その炎を散らすように刃を振るう。
加えて、地獄が少しでも沈静化すればと、ウィッカは凍結光線を浴びせかける。
少しずつ、ローゼマリーの息が荒くなってきており、その力が弱まっているのは間違いない。
屏もまた地獄の炎へとナイフで切りかかっていた。
仲間の体調と合わせてローゼマリーの体力も気に掛け、屏は急所を外して弾丸を撃ち込む。
その体が硬直したのを見て、真也も声を上げた。
「ローゼマリー、目を覚ませ。お前の宿敵は既にお前が倒したんだ。もうその地獄の炎を振るわなくてもいい。お前には……帰りを待っている奴らがいるのだろう?」
真也もまた少し力を緩めて剣戟を見舞い、呼びかけを行う。
「アアッ、アアアアアッ!!」
勢いこそ衰えているが、地獄の炎に包まれた翼の鋭さは健在。
その一撃をローゼスが食い止めて。
「貴女もまた、そういったものがあったのではありませんか?」
大きく削がれる体力を補填すべく、ローゼスは大きく叫んでローザマリーへと問う。
「アアアァァ……」
両腕を振り上げた状態で、体が硬直するローゼマリー。
すでに倒すべき敵がいないこと、そして、大切な仲間達が自分を止めようとしてくれることを、彼女は本能的に悟り出したのかもしれない。
「……俺は、お前に人を殺めて欲しくない。友や仲間と過ごした楽しい日々を、思い出すんだ。だから、こっちに帰って来い……ローゼマリー!!」
今や、体を包んでいた地獄の炎は彼女の上半身が見えるほどにまで弱まっていて。
「もう休んで良いのです。働き過ぎは体に毒ですぞ」
ライトニングロッドを突き出した赤煙が雷を迸らせようとしたその時。
刹那大きく燃え上がったローゼマリーの地獄の炎が消え失せる。
「私、は……」
ようやく、自分の言葉で喋れるようになった彼女は力を使い果たし、意識を遮断した。
それを見た赤煙がすぐにローゼマリーへと駆け寄り、彼女の治療を開始するのだった。
●
静けさの戻った街に、ウィッカのステルスリーフが降り注ぎ、玲央のスカイクリーパーが響く。
そんな中、気を失ったローゼマリーを介抱し、赤煙が鍼で経穴を刺激することで生命力を賦活しようとする。
ユリアも緊急手術を施すものの彼女はなかなか目覚めず、周囲の破損個所の修復をサポートのちさに任せ、リリスや屏も治療に加わっていた。
そんなケルベロスの介護の甲斐もあって……。
「ん……」
「目が覚めましたか? ならよかった」
屏が安堵する横から、リュコスがローゼマリーを抱きしめて。
「おかえりなさいローゼさん!」
「……ええ、ただいま。リュコちゃん」
リュコスの顔は涙に濡れており、ローゼマリーも優しくその頭を撫でる。
「やれやれ……、何とかこちらに帰ってこれたようだな。お帰り」
「皆にも心配かけたようね」
ローゼマリーの礼を受け、声をかけた真也は遠くを見つめる。
真也はまだ倒すべき敵がいると、元上官の姿を思い浮かべていたのだ。
ローゼスもまた、ローゼマリーの無事を受け、祝いのワインを提案する。
「時として美酒は、色々なことを癒やす手助けをしてくれるものです。そして酔いに眠り、また新たな朝を迎えるのが宜しいかと」
今日くらいは、3ヵ月遅れで勝利の美酒を味わうのも悪くはないだろう。
人通りが戻りつつある伊豆の街で、ケルベロス達はささやかな宴を始めるのだった。
作者:なちゅい |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2021年5月7日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 6
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