《甦生氷城》突入戦~人魚の願う幸福

作者:白鳥美鳥

●《甦生氷城》突入戦~人魚の願う幸福
 兵庫県鎧駅沖……そこには死神の最後の拠点、《甦生氷城》がある。
 そして、今、その海は恐ろしい状態になっていた。
 海上には荒れ狂う巨大な竜巻が立ち上がっている。それは一つではない。大竜巻は何本も海上に巻き上がり、暴れ回っている。荒れ狂う嵐、巻き上がる水、大荒れの海は竜巻のせいで更に荒れ狂い、まるでこの世の終わりすら感じる。
 昼である筈なのに、日光が遮られ、薄暗く、不明瞭な視界。聞こえてくるものは竜巻の轟音と雷の音、そして激しくうねりながら荒れ狂う海の音。他の音等、聞こえてこない程にそれらが全てを支配していた。
 死神の居城がある海は――まるで、全てのものを飲み込む死の海へと姿を変えてしまっていたのだった。

「みんな、お疲れ様。ザルバルク大洪水の阻止に無事に成功したよ。これも、全てみんなのお陰だ」
 デュアル・サーペント(陽だまり猫のヘリオライダー・en0190)は、作戦の成功をケルベロス達に報告し祝福するが、直ぐに目を伏せた。
「ただ、問題も発生してしまったんだ。作戦が成功した結果、死神の拠点《甦生氷城》ヒューム・ヴィダベレブングに異変が起きたんだ。《甦生氷城》から半径数キロメートルで、巨大な竜巻が複数現れ、大荒れに荒れていているんだ。この竜巻は海水ではなく、ザルバルクで作られているんだ。そして、内部には多くの死神の軍勢が巻き込まれて制御を失ってしまっているみたいなんだよ。ただ、現状は制御を失っているとはいえ、膨大な数のザルバルクと死神の軍勢が地球に出てきているという事は間違いのない事実で、放置する事は絶対に出来ないんだ」
 そうなると、対策が必要になる訳なんだけれど……と、デュアルは続ける。
「ザルバルクの大竜巻は近付くだけでもかなり危険な状況なんだ。だけど、みんなには万能戦艦ケルベロスブレイドがあるよね。万能戦艦ケルベロスブレイドには『ザルバルク剣化波動』があって、ザルバルクの無力化が可能だし、『ザルバルク剣化波動』の範囲が半径8キロメートルあるから、ザルバルクの大竜巻を完全に無効化する事が可能なんだよ。今回の作戦では万能戦艦ケルベロスブレイドで《甦生氷城》に近付いて、ザルバルクを剣化した隙をつき、《甦生氷城》に突入して制圧して欲しいんだ」
 作戦の概要について、デュアルは説明をしていく。
「現在の《甦生氷城》周辺は、ザルバルク大洪水を阻止され、行き場を失ったザルバルクが暴走している状況なんだ。この状況を逆に利用すれば、ケルベロスブレイドがデスパレスに突入する突入口にする事が可能になるんだよ。この危険性に気が付いたのか、【死神拠点を守る軍師少女】クー・フロストは、《甦生氷城》の回廊を閉鎖して使用不能にするべく儀式を開始したみたいなんだ。だから、この儀式が完成する前に《甦生氷城》に突入してクー・フロストを撃破して欲しいんだ」
 そうは言っても……とデュアルは続ける。
「まあ、《甦生氷城》の中に強い敵がクー・フロストだけって訳じゃない。俺が予知した相手は、【蘇る神秘の人魚】ティリア・ユグドラだ。銀髪の人魚で剣での戦いを得意としていて、剣を振るう事で生み出される衝撃波『ホーリーブレイズ』が必殺技みたいだから、これは特に戦いの中では気を付けた方が良いだろうね。ティリアは、死者が蘇る事は失った人も幸せだと思っている様だしそれを信条としているみたいだね。恐らく、それが彼女の死神としての信念なんだろうと思うよ。……まあ、死者が蘇ってくれたら嬉しい事もきっとあるだろうけれど……それだけでは無い事は、みんなは分かるよね? だからこそ、死者を蘇らせるという事は禁忌だという事も……ね。だから、ティリアの信念ごと、彼女を倒して欲しい。お願いするよ」
「とにかく、儀式が完成してしまったら話にならない。みんなで力を合わせて、クー・フロストの撃破を目指して頑張って欲しい。この戦いに決着がつけば、次の大きな一手が出来上がるんだ。みんな、頑張って欲しい。みんなの力、信じているからね」


参加者
シェスティン・オーストレーム(無窮のアスクレピオス・e02527)
リコリス・セレスティア(凍月花・e03248)
篠・佐久弥(塵塚怪王・e19558)
北條・計都(凶兆の鋼鴉・e28570)
朝比奈・昴(狂信のクワイア・e44320)
死道・刃蓙理(野獣の凱旋・e44807)
薬袋・あすか(彩の魔法使い・e56663)

■リプレイ

●《甦生氷城》突入戦~人魚の願う幸福
「突撃だ!」
 ヴォルフ・フェアレーター(闇狼・e00354)の声と共に甦生氷城に突撃する6チーム、計48名のケルベロス達。儀式を完遂させない為にも何が待っているか分からない場内、慎重さは忘れず先を急ぐが――。
「そこまでです、ケルベロス。ここから先には行かせません」
 輝く聖剣を携えて現れたのは【蘇る神秘の人魚】ティリア・ユグドラ。この先には一歩も行かせない、その気迫を感じる。だが、ここで足止めされる訳にはいかない。
「ここは俺達に任せて先に行け!」
 北條・計都(凶兆の鋼鴉・e28570)の言葉に、他のチームメンバーは頷くと先を目指す。
「待て!」
「……追いかけるのは無理っすよ」
 追いかけ、攻撃をしようと振り上げたティリアの剣を篠・佐久弥(塵塚怪王・e19558)が受け止める。そして、道を塞ぐように、ヴォルフ、シェスティン・オーストレーム(無窮のアスクレピオス・e02527)、リコリス・セレスティア(凍月花・e03248)、死道・刃蓙理(野獣の凱旋・e44807)、計都、朝比奈・昴(狂信のクワイア・e44320)、薬袋・あすか(彩の魔法使い・e56663)が回り込んだ。
「……! 仕方がありません。追うのはあなた達を倒してからですね」
 ティリアの剣はゆっくりと、ヴォルフ達に向かって降ろすと、間髪を入れず、一気に剣を振り払い真っ白な衝撃波を喰らわせた。

●人魚の望む幸せ
「何故、あなた方は私達死神を戦うのですか? 死者が蘇ればあなた達だって嬉しいでしょう? 死者も失った人も幸せになれるというのに……!」
 何故、自分達と戦おうというのかという剣幕でティリアは叫ぶ。
「死者蘇生、っすか。否定も肯定もあるっす」
「どこに否定の要素があると?」
「『大丈夫、死んでも生き返る』、は駄目って事っす」
 佐久弥はティリアと言葉を交わしつつ、それに対して複雑な想いを持っている人を知っている。彼女の事が心を過った時、その本人が口を開いた。
「死者を蘇らせたら、その人を喪った人にとって幸せ――。そうかも……いえ。『そう』、です。少なくとも、私にとっては。でも、少なくとも……今のあなたたちには、任せたくない、です」
 複雑な心情を吐露するのはシェスティン。闇医者である彼女は常に死に触れる可能性が高く、半身とも呼べる人も失った。だから、蘇生とそれに伴う感情は否定しない。だが、少なくとも今の死神は死者を利用している死の冒涜者でもある。だから、死神に信用は欠片も持ってはいない。だから、ティリアの言葉は信用できないのだ。
「失った者を蘇らせたい。その気持ちは痛いほど判るが……死者を蘇らせたところでそれは冒涜でしかないってのにな……死者にとっても、生者にとってもな。悲しくても辛くても、残された側は……前に進むしかないんだよ」
「何故、冒涜だと言うのです? 私達が力を与えれば死者は蘇るのですよ? 悲しみも辛さも無くなるでしょう?」
 かつて死神にサルベージされた身内を倒した経験のあるあすかの言葉に、ティリアは心外だと言わんばかりだ。
「そうですね。死者の蘇生は、あなたにとっての優しさなのかもしれませんが……私は、それを望みません」
 リコリスはそう言葉を紡ぐ。死者の蘇生……何も知らない頃のリコリスであれば、死神の言うそれを望んだかもしれない。でも、死神による『蘇生』の歪みや悲しみを知ってしまった今、それを望む訳がない。それはきっと……相手もそれを望まないだろうから。
 だが、ティリアにとって、それらの言葉は理解出来ないものでしかない。苛立った彼女は突きつける様に言い放つ。
「そこまで言うのであれば……私達が蘇らせる死者を選びましょう! 地上をデスバレスに沈めた後、サルベージするに足る人間だけをサルベージするのです。それであれば、みんなが幸せに、より良い世界になるでしょう?」
 話がかなり飛んだ。少なくとも、生きている者にとっては、なのかもしれない。ティリアの様に死神の感覚で言えば、その『蘇らせる事による幸せ』は個々の話だけとは限らないのだろう。若しくは、個々も全体もどちらも同じものであり、何一つ変わらないのかもしれない。
「蘇らせる人間を、あなたが、決める、というのですか?」
「ええ、私が死神だからです。最適な選択が出来るでしょう?」
 青ざめた顔になっているシェスティン。リコリスの顔色も更に悲しみに満ちたものに変わる。あすかも複雑な表情を浮かべた。死神を信用してはいない。いないけれど……突き付けられると胸に来るものがある。
 ――私が死神だからと、淡い笑みを浮かべるティリアは相容れる事の出来ない異質なものであると。
「シェスさん……」
 シェスティンを心配して佐久弥は視線を送る。本当であれば抱きしめたい位だが、今はそうはいかない事が辛く感じる。だが、シェスティンは「大丈夫」と微笑んだ。
 しかし、一連の話を聞いていて、どうにもならない感情を爆発させる者が居た。計都だ。
「人生は一度きりしか無いからこそ人の命は輝くんだ! お前達は俺から家族も師匠も奪ったばかりか、その死さえも奪おうというのか!」
 自らの想いも全てを乗せた灼熱の刀身がティリアを一閃した。

●生者の望む幸せ
「俺は死者蘇生を謳うお前をどうやって殺せるか、に興味はあるがな」
 にやりと笑うヴォルフの放つ太古の魔術は精霊を召喚したところをティリアに一閃され、魔術が完成しない。そう簡単には通じてくれない様である。
「……やはり、手強そうですね。朝比奈さん……」
 魔術師としては興味深い相手だと刃蓙理は喰霊刀に宿る魂のエネルギーを与えて強化を図る。
「どうして、私達の理想が分からないのですか?」
 ティリアの聖剣が輝き、計都、昴、シェスティンを一閃する。
「シェスさん!」
 佐久弥はその中の一人シェスティンを庇った。ただでさえ、動揺している彼女に今の攻撃は辛い物がある。大丈夫と言われても心配だった。
「……ありがとうございます、佐久弥さん。……皆さん、直ぐに回復しますね」
 シェスティンはドローン達と直接リンクする『アルゴノーツ・システム』を起動させて計都、昴を含めて回復と共に加護のドローンを纏わせた。
「私も皆様に失われた愛を捧げます」
 リコリスもそれに重ねる様に歌いあげ、その集中力を高めていった。
 立て直しに入っているあいだに、反撃へと繰り出す。あすかも反撃の蹴りを放つが、それはティリアにかわされてしまった。
「やはり、速いね。何とかしないと」
「道を開けなさい、死神……」
 昴は自身の身体をワイルドスペースに変えると、それを切り離しティリアに投げつけた。文字通り身を切り刻んだ攻撃である。
「大丈夫?」
 攻撃の命中よりもワイルド化から戻った昴の状態の方が辛そうであすかは思わず声をかけた。
「……大丈夫です。怪我ではありません」
 信仰心のみで痛みに耐えている昴。確かに回復しているが、相当な激痛が襲うであろう事は分かっている。出来るだけ、彼女にこの技は使わせたくないと思うが、彼女は会いたい人物、聖王女エロヒムの為に命を削ろうとするだろう。
 人には色々な幸せがある。例えばシェスティンと佐久弥の間にある信頼関係や昴の様に身を削ってでも会いたい人がいる……これも幸せの一つの形だ。死者が蘇る事だけが幸せではない。だからこそ、辛い死を受け入れる事で、前に進めるのだろう。
「死神の考える幸せは生きる物の考える幸せとは全く別なんです」
「限りある生を謳歌する……という考え方を、その身を以て知って貰うとしますか……」
 計都と刃蓙理はティリアに向かって構える。
「分かりません。何と愚かなのでしょう……」
 ケルベロス達と死神ティリアの間にある決定的な違い。恐らくそれは『サルベージ』なのかもしれない。もし、それが多くの人に喜ばれる『サルベージ』であっても、それでも同じく喜ばない人も多くいるだろう。『死』とは、生きている者にとってそんなに単純ではないのだ。そう、死神が考えるようなものとは程遠い。
 そう、先程、ティリアが言ったように『サルベージする人間を選ぶ』と言った考え方は到底受け入れられないのだ。
「獅子王丸、いきますよ!」
 ライドキャリバーと共に計都は重い蹴りとひき潰し攻撃をティリアに叩きつける。
「本当に、あなた達は理解できません!」
 ティリアもヴォルフ達に聖なる一閃を放つが、攻撃の要であるヴォルフは佐久弥が守りに入る。だが、まだヴォルフ達のティリアに対する命中率の確保は安定せず、暫くはリコリスの命中率の向上や、佐久弥による回復と加護の底上げ、計都や昴やあすかによる回避率の低下、向こうが回復しようとすればシェスティンのドローンの力を使って打ち破りつつ、一進一退の攻防が続く。
 そのやり取りが続けば、回復面が手厚いケルベロスに対して、ティリアの方は確実に追い詰められていく。攻撃は確実に命中させて来るが、回避に関しては確実に難しくなりつつあった。
 計都の重い蹴りに合わせて、ヴォルフのナイフによる鋭い攻撃が容赦なく襲い掛かる。刃蓙理の妖剣も決まり始めた。ティリアの方も、確実に攻撃を当ててくる計都達をメインに据えつつ、攻撃主体のヴォルフ達も照準を合わせて、二種の剣技を使い分けつつ攻撃してくる。ヴォルフや刃蓙理の攻撃が当たり始めるとブレイクを入れてくるので佐久弥が庇い、刃蓙理は一番狙われやすい昴達への攻撃を自らに向けるべく虹を纏う蹴りを食らわせて攻撃をこちらに向かせ、足止めを中心にしている計都、昴、あすかの努力もあって、ティリアの回避率も落ちてきて、全体的に攻撃が確実に当たり始めた。
「くっ……ここまで私が追い詰められるとは……」
 繰り返される攻防に、ティリアにも疲れが見え始めてくる。
「全身全霊の一撃だ……!」
「貫け……!」
 フェイントを絡めながら、計都はグラビティ・チェインによって破壊力を増した拳を叩きつけると、ヴォルフの稲妻を伴ったランスがティリアを突き抜けた。更に刃蓙理と佐久弥が切り刻み、地獄の炎も絡ませて襲い掛かる。
「まだまだです……!」
 ティリアから聖なる一振りがヴォルフ達に走るが、直ぐにシェスティンがドローンを飛ばして回復していく。リコリスも支援から戦闘に移って御業から炎を放ち、昴も爆破攻撃を交えていく。あすかも氷の魔力を巡らせてティリアに向けて放出して動きを鈍くしていった。
 回避が出来なくなって来たティリアも回復を選ぶか、攻撃を選ぶかという瀬戸際にき始めたが、彼女の何よりも大きな使命はクー・フロストの所に誰も辿り着かせない事。目の前のケルベロスを撃破しなければ、追いかけられない。そうなると、彼女も回復を切り、戦いに専念させてきた。
「次はあなた達です!」
 必殺技でもあるホーリーブレイズがリコリス達にも放たれる。だが、その攻撃は佐久弥と刃蓙理が受け止めた。
 計都の灼熱の刀身が一閃し、ヴォルフの精霊の力や刃蓙理の霊体による汚染攻撃、リコリスの凍結の弾丸に昴の身を削る攻撃、更にあすかのナイフが切り刻んでいく。回復は常にシェスティンが途切れなく行い、ティリアは防戦どころか傷つき倒れる所まで追い詰められた。
「……この私が……でも、ここで食い止めなければ……!!」
 死神……神とはいえ、差し迫った死は実感している様である。そして、自らはサルベージについて語っていたが、自身はそういった事が起きるとは思っていない悲壮な顔つきになっていた。……そう、限りある命を削って削って戦っていた。それは、生きる者の戦いと似ている事を、彼女は気付いても居ないだろうけれど。
 そんな戦いにも終止符が打たれる。
 リコリスと昴、そしてあすかによる連続の凍結攻撃が加わると、計都のグラビティを乗せた渾身の拳がティリアに叩きつけられた。
「最期の時、だ」
 ヴォルフの電撃の突きが放たれる。貫かれたティリアは電撃の中、塵となって消えていったのだった。

●甦生氷城の崩壊
 ティリアを倒し終えたが、戦いには時間がそれなりにはかかったと思う。それでも早い方だとは思うが、流石に他の班に戦う余裕は時間的にも体力的にも難しかった。
「シェスさん……」
 労う様に佐久弥はシェスティンの肩を軽く抱く。少しの休息の後に、城自体がガタガタと大きく揺れ始めた。普通ではない揺れから察するに、儀式は失敗、この城も崩れていくのだろう。
「逃げましょう! 他の人達も脱出してくる筈ですから、その時の手助けも俺達なら一番出来る筈です!」
「……そうですね、最善を尽くしましょう」
 計都と刃蓙理の声を合図として、皆、撤退に入る。また、他班の救出にも力を入れた。

 ……脱出が終って、外から城の崩壊を眺める。
 ティリアに足止めされていて分からなかったが、他班の情報によると甦生氷城は螺旋状に構成されていたらしい。見た目でもそうではないかと思われる部分が無い訳では無かったが、実際に通った訳では無いので実感が無かった。しかし、今、この崩壊を見ていると、その事がよく分かる。
 甦生氷城は螺旋状に解ける様に崩壊していくと海に沈んでいき……巨大な氷の蕾の姿が露わになった。
 ……城の氷の尖塔に見えていた部分が、どうやら閉ざされたつぼみの先端だったらしい。そして、その蕾は花開いていく。その開かれた花からはデスパレスへの通路が現れた。
「……!? この声は聖王女エロヒム!? ああ……でもお言葉がよく聞こえません……」
 聖王女エロヒムを信仰する昴が驚いた声を上げる。だが、内容までは分からなかったようだ。
 しかし、甦生氷城で儀式が行われていた最大の理由はデスパレスに繋がっていた事だったのだろう。
 ――この先に待つのはデスパレスの死神達との戦い。そう思うと、心が引き締まるケルベロス達だった。

作者:白鳥美鳥 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2021年4月6日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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