シャイターン襲撃~涙を流す死の天使

作者:遠藤にんし

●ある住宅街の話
 東京都多摩市――そこに出現した魔空回廊から現れたヴァルキュリアは、4組に分かれて方々へ飛び去る。
 住宅地へ向かうヴァルキュリアに表情はなく、何も語ることはなく。
 ……雄弁なのは、瞳から流れる赤い涙ばかり。
 しかし、血の涙を流すヴァルキュリアの無言の訴えかけに、耳を傾ける者はいない。
 ――そこに住む人々は、ヴァルキュリアの手によって、殺されてしまったのだから……。
 

 エインヘリアルに大きな動きがある――そう語る高田・冴(シャドウエルフのヘリオライダー・en0048)の声は、いつになく硬い。
「第一王子ザイフリートが鎌倉防衛線で失脚したことは既に知っているかと思う。……ザイフリートの後任となった王子が、地球への侵攻を開始したようだ」
 方法は、ヴァルキュリアに人間を虐殺させ、グラビティ・チェインを回収するというもの。
「ザイフリート配下にあったヴァルキュリアを強制的に支配する、その手段は分からない。だが、今起ころうとしている虐殺は防がなければいけない」
 ヴァルキュリアを従えている敵は、妖精八種族のひとつ、シャイターンだと冴は言う。
「すべきことは二つ。都市内で虐殺を行うヴァルキュリアの対処と、大本であるシャイターンの撃破だ」
 こに集まった人々にはヴァルキュリアの対処をお願いしたい、と冴。
「ヴァルキュリアはシャイターンの命令に従わされており、邪魔者の排除を最優先するよう命令を受けているようだ」
 ケルベロスたちがヴァルキュリアに戦闘を仕掛ければ、ヴァルキュリアはケルベロスのみを相手取ることになる――人払いの必要がなくなるため、原則としてはその手段を取るべきだろう。
「現れるヴァルキュリアは3体。斧を持つ者が1体と、槍を持つ者が2体だ。1体の援軍が来る可能性もあるから、警戒を怠らないようにしてくれ」
 槍を持つ者のうち1体はディフェンダーの、もう2体はクラッシャーのポジションについている。
「ヴァルキュリアはシャイターンに従わされているだけだから、シャイターン撃破に向かったケルベロスたちが勝利を収めた後ならば、何かの隙が生まれる可能性はある……しかし、現状でははっきりしたことは言えない」
 シャイターンによって、一方的に操られているヴァルキュリア――血の涙を流しながら虐殺にあたる彼女達が、どんな気持ちなのかは想像するしかない。
「もしもヴァルキュリアを殺したくないというのなら、手加減攻撃のグラビティが必要だね。……でも、一番大事なことを忘れないでくれ」
 今回、何よりも大事なのは虐殺を防ぐこと。
 冴はそう言って、ケルベロスたちを見つめるのだった。


参加者
ヴィットリオ・ファルコニエーリ(残り火の戦場進行・e02033)
神崎・ララ(闇の森の歌うたい・e03471)
紅狼・蓮牙(ワールウィンド・e04431)
蔓葉・貴意斗(人生謳歌のおどけもの・e08949)
小鳥・圭吾(黒い大鷲・e12106)
大上・さとり(夢見る天使・e15358)
盟神探湯・ふわり(悪夢に彷徨う愛色の・e19466)

■リプレイ


 ヴィットリオ・ファルコニエーリ(残り火の戦場進行・e02033)は即座にライドキャリバーのディートを走らせる。
 ディートは一直線にヴァルキュリアへと向かう。ヴァルキュリアはディートの攻撃を横に避けたが、回避行動を予測していたヴィットリオはその地点に魔力の奔流を向けた。
「さぁ、いこうか……」
 自らを奮い立たせるように呟き、エヴァンジェリン・ローゼンヴェルグ(真白なる福音・e07785)は白翼を大きく広げる。
 瞬間、空からは無数の刀剣が降り注ぐ。それらはヴァルキュリアの羽を裂き、腕を突き、髪を切る――ひと房の金髪を落とされたヴァルキュリアはエヴァンジェリンの元へ駆けつけ、呪いを込めた斧をエヴァンジェリンへ叩きこもうと振り下ろす。
 代わりに攻撃を受けたのは大上・さとり(夢見る天使・e15358)。骨に響くような痛みを覚えながらも、さとりは赤蛙様を召喚する。
「40秒くらいは耐えて見せてくださいね☆」
 赤蛙様が日本刀の柄に飛び乗ると、赤い弾が射出される。時間にすれば1分にも満たないが、ヴァルキュリアをその場に留めるには十分な時間だった。
 蔓葉・貴意斗(人生謳歌のおどけもの・e08949)は、ゴーグルの奥の目を細める。
「趣味の悪い人形劇っすねぇ――胸糞悪い」
 吐き捨て貴意斗は大きな螺旋手裏剣で斧のヴァルキュリアめがけて斬撃を放ったが、それは別のヴァルキュリアに阻まれてしまった。
「望まぬ戦いをさせるのは哀れですので、手早く片を付けましょうか」
 紅狼・蓮牙(ワールウィンド・e04431)は言って、モノクルの位置を調整する。
「鉄式銃闘術、見切れますかな?」
 自らの状態を整える蓮牙。神崎・ララ(闇の森の歌うたい・e03471)は、歌による支援行動を開始した。
 翼を広げたララの歌声――ウィングキャットのクストも音楽に乗って舞い跳び、ヴァルキュリアと襲撃した。
(「持久戦で粘るしかないのかしら……」)
 何の反応も見せないヴァルキュリアを見つめ、ララは思う。
 シャイターンが撃破されたかどうかは、ヴァルキュリアの反応を見ていれば分かるはずだ。信号弾を使うという話も出たが、戦況がどのようになるか分からない以上、それを過信してはいけないだろう。
 敵は3体ないし4体――決して、油断は出来ない。
 槍のヴァルキュリアに狙われたのは、小鳥・圭吾(黒い大鷲・e12106)。腕で受け止めると焼けるような痛みが腕から胸にまで広がったが、圭吾はその痛みを振り切るようにヴァルキュリアの腕を掴み、軽々と持ち上げると地面に叩きつけた。
「大人しく……潰れてろぉぉぉぉ!!」
 地面に叩きつけられ金髪を土埃に汚すヴァルキュリアへと、盟神探湯・ふわり(悪夢に彷徨う愛色の・e19466)は問いかける。
「ねぇ、ヴァルキュリア。あなた達は今、どんな気持ちでそこに居るの?」
 返事はない――ふわりは紫色の瞳をさまよわせながら、詠唱の言葉を紡ぐ。
「君を傷付けるのも、君を殺すのも、君を死に導くのも……いつだって君自身の選択なの」
 ふわりの足元、影は長く長く伸びている。
 靄にも似た影は、ヴァルキュリアへ迫る。
「これは、君の運命そのものなの」
 気付けば、靄はヴァルキュリアと瓜二つの形を取っていた。
 ヴァルキュリアは影を払おうと槍を手にする――影もヴァルキュリアを払おうと黒い槍を手にする。
 鏡合わせの死合いは、どこか彼女達の置かれている状況を想起させるものだった。


 あえて隙を作った蹴りをひとつ、回避の為に伏せたヴァルキュリアへと蓮牙は銃撃を叩きこむ。
 ケルベロスたちの狙いは仲間の守りに奔走する槍のヴァルキュリアだ。
 圭吾は少し威力を調整する目的で、旋刃脚による蹴りを放つ。攻撃を正面から受けた槍のヴァルキュリアはよろめきながらも、槍を向けようとする――。
「寝とけっす!」
 言葉と共に、ヴァルキュリアの背に衝撃が走る。
 崩れ落ちるヴァルキュリアの背後に立っているのは貴意斗。ヴァルキュリアが倒れ込んだ衝撃で、手にしていた槍がぽきりと折れた。
 ヴァルキュリアの命はまだ残っているが、意識を保つだけの活力は残されていなかった。
 残る二体のヴァルキュリアの様子から見ても、きっとまだシャイターンの撃破は完了していない――思うふわりは空を見上げるが、そこには味方へと風を送るクストがいるばかり。
「ふわりさんっ!」
 叫び声はヴィットリオのもの――ディートがふわりの前に駆けつけ、何かを受けとめたのはほぼ同時。
 ディートは受けた衝撃に横転しかけたが、ヴィットリオがそれを支えて姿勢を戻してやる。ディートには、一本の矢が突き刺さっていた。
「ようこそお越しくださいました」
 蓮牙は新たなヴァルキュリアの姿を認め、慇懃に言葉をかける。
 新たなヴァルキュリアが手にしているのは妖精弓。感情のない眼差しは、他のヴァルキュリアと同じものだった。
「信号弾は、なかったの」
 つぶやくのはふわり。
 シャイターンとの戦いに臨んだケルベロスたちの状況がどうなっているのかは分からない。信号弾を使う余裕がないのか、信号弾を使えばヴァルキュリアに気付かれてしまうと判断したのか……事前にヴァルキュリアの訪れを知るための試みが失敗したということは、シャイターン撃破をここにいるケルベロスが知るにはヴァルキュリアの反応を見るしかないということになる。
 ひとつの連絡手段にのみ頼るのではなく、複数の連絡手段を用意しておくべきだったかもしれない――思いつつ、ケルベロスたちは戦いを続ける。
 刀を抜き、さとりは今いる3体の中では最もダメージを負っている斧のヴァルキュリアへとひと太刀を浴びせかける。
 今更戦いをやめることは出来ない。胸中で渦巻く不安が徐々に大きくなっていくのを覚えながらも、さとりは目の前の敵に専心する。
 一体となってしまった槍のヴァルキュリアが狙ったのはキルシュ。攻撃を受けたキルシュは先の方が黒くなっている尻尾を一度、大きく振った。
 出来ることならば殺したくはない――願いを込めながらの戦いは、覚悟していた通りに長期戦となりそうだった。
 ケルベロスもヴァルキュリアも浅くない傷を負い、それでもまだ誰も倒れはしない。逸る気持ちを押さえ込み、ヴィットリオは声を張り上げる。
「燃え上がれ、活力の炎っ!」
 白炎に包み込まれ、ふわりはブラックスライムを槍に変えて斧のヴァルキュリアを深く貫く。お返しとばかりに、ヴァルキュリアも斧を振り上げ宙を断った。
 歌による癒しで周囲を満たしていたララの表情が、歪む。
「ララ……どうした?」
 問いつつ、エヴァンジェリンはララの視線を追う――そこには、ヴァルキュリアの斧と。
 斧の直撃を受けて姿を揺らめかせ、消滅するクストがいた。


 クストに続き、ほどなくしてキルシュとディートも消滅した。
 そしてサーヴァントだけでなく、ケルベロスたちの消耗もまた激しい――幾度目かの攻撃を受け、ついにさとりは崩れ落ちる。
 意識を喪失していたのは数秒のこと。満身創痍ながらも、さとりは再び目を開ける。
「耐えられるわ……大丈夫」
 ――魔空回廊に向かった友人、シャイターン撃破に向かった同士、そしてヴァルキュリアと戦う自身と仲間……彼らを思えば、倒れることなど出来るわけがなかった。
 さとりと同じくディフェンダーのポジションにつくヴィットリオの視界は、半分が赤く染まっていた――少しでも気を抜けば崩れ落ちそうな脚を奮い立たせ、ヴィットリオは目の前の敵を見つめる。
「まだ倒れるわけにはいかないんだ……!」
 エヴァンジェリンはマインドリングから白く輝く剣を生み、斧のヴァルキュリアを深く突く。内側のものをえぐり出すかのように苛烈な一撃だったが、槍のヴァルキュリアからは即座にヒールが飛んできた。
「厄介だな……」
「でも、やるしかないっす――!」
 貴意斗は声を上げ、続いて斧を圭吾に向けようとしているヴァルキュリアへと腕を向ける。
「そんじゃま、止めさせて貰うっすよ――!」
 ばらりとほどけたのは貴意斗の影。極細の糸かのように変わった影は貴意斗の指先の動きに応じて揺らめき、斧のヴァルキュリアへと殺到した。
「此処に編むは封殺の陣。踊れ、百影――!」
 ヴァルキュリアの全身に糸は食い込み、捕縛する。もがくヴァルキュリアの指の関節ひとつひとつの動きすら戒める糸によって、ヴァルキュリアの手が徐々に斧から引き離されていく。
「すこしだけ、眠ってると良いと思うの!」
 ふわりは言い、斧のヴァルキュリアめがけてケルベロスチェインを振り下ろす。十分に加減された一撃だったが、このヴァルキュリアが失神するには十分なダメージだった。
 重い音を立て、ヴァルキュリアの手から斧が離れる――その美しい輝きに、ふわりは一瞬目を奪われた。
 残るは槍のヴァルキュリアと増援である弓のヴァルキュリア。圭吾が狙ったのは、比較的体力を消耗している槍のヴァルキュリアだ。
 浅黒い圭吾の指先はヴァルキュリアの羽の付け根に。そこにある気脈を断ち切ると、ヴァルキュリアは一度大きく痙攣したきりその場から動けなくなる。
 戒めを解かれる前にと蓮牙は足払いでヴァルキュリアの体勢を崩し、両手のリボルバー銃を構える。
「この身は鉄風雷火にして、死をもたらすものである」
 銃撃は上から下へ、蹴撃は下から上へ。
 蓮牙のCQCワールウィンドによって嬲られるヴァルキュリアを見つめながら、ララはギターを爪弾き歌いだす。
 空を自由に飛ぶ鳥の歌――自分の意志で飛ぶことをヴァルキュリアに思い出して欲しいというララの願いを込めた歌は、しかしヴァルキュリアの射る矢によって阻まれる。
 槍のヴァルキュリアの目は静かに見開かれ、口元には力が込められる。
 ヴァルキュリアは、倒すべきものを見つめた。
 槍を構え直す動作は正確で、無駄がない。
 広げられた羽の輝きが、より強くなり。
 全力でもって、それに一撃を加えた。


 ――弓のヴァルキュリアの体が跳ね飛ばされ、血の涙が散る。
「え……?」
 思わず声を漏らしたのは圭吾。
 ケルベロスたちの視線を受けながら、槍のヴァルキュリアは唇を開いた。
「こんな戦い、私達は望んでいない……!」
 流れ出ていた涙は止まっていた――だが、弓のヴァルキュリアは変わらず、無表情に血の涙を流しながらケルベロスたちを見つめる。
 空を見上げるエヴァンジェリンだが、やはり信号弾はない――分かっていても、つい空を見上げてしまっていた。
「……っ!」
 槍のヴァルキュリアはうつむき、苦しそうに喘ぐ。
 ――そして上げられた顔には再び涙が流れ、あらゆる感情が失われている。
「今のは……何だったんすか……?」
 戸惑う貴意斗だが、槍のヴァルキュリアは先ほどの言葉などなかったかのようにケルベロスたちを相対している。
 あれがこのヴァルキュリアの本当の意志なのだろう……説明されずとも一同はそれを感じ取っていた。
 そして、ヴァルキュリアが自らの意志を取り戻したということは、シャイターンが撃破されたのだということも。
 シャイターンによる洗脳の解除が不完全であることもヴァルキュリアの様子から見て取れる。どうあろうとも、残る二体のヴァルキュリアはKOしなければならないのは間違いない。
 更に戦いは続いた――負い続けたダメージは、普通に考えれば敗北してもおかしくないほどのもの。
 だが劣勢は、少しずつ覆っていく。
 それは、ヴァルキュリアがケルベロスたちに立ち向かうだけではなかったからだ。
「止まりなさい! 誇りを取り戻して!」
「傷がひどいわ……せめて、治療を受け取って」
 互いを制す言葉を、ケルベロスたちを思いやる言葉を述べながら、もう一体のヴァルキュリアへの攻撃とケルベロスへの回復を行うヴァルキュリア。
 彼女達がそのような姿を見せるのは時折のことではあったが、お陰でケルベロスたちの傷は少しばかり癒え、ヴァルキュリアには多くのダメージを与えられた。
 それでも厳しい状況なのに変わりはなかった――かけるべき言葉を用意していた者もいたが、口を開く余裕もないほどに戦いは激しい。
 ケルベロスたちは情報を引き出すような言葉ばかりを用意し、ヴァルキュリアへ思いやりを示すような言葉は考えていなかった。もしも何か言えたとしても、事前に準備してきたそれらの言葉では、ヴァルキュリアから何も得られなかったことだろう。
 説得したいという気持ちは強かった。でも、それを示すための考えは、弱いものだったのだ。
 戦いは激しく、寡黙のうちに続いていく。
 ふわりがドッペルゲンガーを作りだし弓のヴァルキュリアへと襲い掛からせると、槍のヴァルキュリアも支援に参加した。
 戦いに参加してくれるヴァルキュリアをも癒したいとララは感じたが、次の瞬間にはシャイターンの支配下にあった時の状態に戻るヴァルキュリアに対して、それは出来ないことだった。
 ヴァルキュリアの放つ弓を受けとめるさとりは気力だけで意識を保っている状態だった。と一撃でも受ければ、今度こそ戦闘不能に陥ってしまう――それでもヴァルキュリアを殺せはしないと、貴意斗は手加減攻撃を叩きこむ。
 仲間が戦闘不能になる危機を知りながら敵に手加減するのは甘えた行動かもしれなかった。でも、時折本音を漏らしながらも涙を流すヴァルキュリアを、貴意斗は放っておけなかった。
「これで……仕舞いだッ!」
 エヴァンジェリンの手加減攻撃によって、弓のヴァルキュリアは倒れる。
「どうか耐えてくださいませ」
 蓮牙は告げて槍のヴァルキュリアの周囲へと弾丸を撒く。槍のヴァルキュリアも限界が近いのかふらついているが、それでも果敢に槍を構え。
「一旦眠っててくれ」
 ヴィットリオの手加減攻撃と、突撃による攻撃はほぼ同時。
 槍のヴァルキュリアがKOされるのを見たケルベロス達の緊張の糸は切れ、彼らも地面に座り込むのだった。

 声も出せないほどに困憊したケルベロスたちの目の前で、4体のヴァルキュリアは戦場を後にする。
「待って……」
 か細い声は誰のものだったか。しかし、それ以上の制止の方法を考えていなかった彼らは、結局はヴァルキュリアを見送るほかなかった。
 尋ねたいことは山ほどあった。言いたいこともたくさん思い付いた。
 それを『聞かせる』ための工夫があれば、何かを得られたかもしれなかった。
 ――しかし、結果は上々と呼べるだろう。
 サーヴァントこそ消滅してしまったが、ケルベロスは全員後に残るような傷は負っていない。ヴァルキュリアも、誰ひとりとして殺しはしなかった。
 何より――シャイターンによる洗脳の解けた彼女達の漏らした本音が、彼らを励ましていた。
 貴意斗は深い息を吐く。
 帽子に隠れて表情は分からなかったが、吐息には確かに安堵が込められていた。

作者:遠藤にんし 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2015年12月24日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。