●魔導神殿追撃戦
「アスガルド・ウォーは見事な勝利だった」
雁金・辰砂(ドラゴニアンのヘリオライダー・en0077)はケルベロス達を見つめて、頷いた。これから彼が語るのが、ケルベロス・ウォー終了後、定番の後始末だと解っているだろうという仕草だ。
「ああ――そして、エインヘリアルの残存兵力が、魔導神殿群ヴァルハラの宮殿と地上に出現した。此度は、その追撃戦となる」
それは戦時中より解っていたろうが、と彼は続ける。
「貴様らが向かうのは、第四王子ジーヴァが護っていた、金牛宮『ビルスキルニル』だ――かの魔導神殿は現在、敗残のエインヘリアルの軍勢を吸収し、鎌倉市周辺に出現し……蒼のビフレストを目指していると思われる」
つまり、具体的には鎌倉駅である。
到着した金牛宮は、まず『巨大な牛』の姿をした移動形態から、『宮殿型』の停止形態へと形状を変化する――ケルベロス達は駅で待ち伏せし、その隙をついて、突入する作戦だ。
「形態変化時には、駆動部分や変形部分など、複数の箇所からの突入が可能だ。ゆえに、狙った敵へ襲撃が可能となっている」
一拍おいて、辰砂はケルベロス達を一瞥する。
「貴様らに仕留めて貰いたいのは、『嘆きの無賊』が幹部、運搬者――名前の通り、戦場に兵器や兵士を運搬・回収する事を主な任務としていた」
さて、ではこの金牛宮においてはどうだろうか。
当然、兵士を揃え、襲撃に備えている事だろう。
「全体に兵力を配備する仕事は終わっているらしい――運搬者自身は、数体、金牛兵という雑兵を周囲に残しただけだ」
今回の予知は妙に精密であり、安全なルートは案内できると辰砂は言う。間接部より駆け上がり、一直線に目指す倉庫。
物資が積み上げられたことで死角が多く、道中で会敵することは、まず、ない。
一堂に会して時を待っているため、運搬者が集めた兵に奇襲されることもない。更に金牛宮各所への配備が終わっている以上、距離もあり――更なる援軍がやってくることもないだろう。
「ただ、それでも、単独の相手と戦うわけではない。運搬者も、決して易い敵ではない――努々、油断はせぬよう」
最後に注意を促すと、辰砂は眉をしかめた。
「移動する金牛宮によって……鎌倉は、雷で破壊されることになろう。これは不本意ではあるが――それは確りと利子をつけて返して貰うとしよう。貴様らの、良い報告を待っている」
参加者 | |
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キソラ・ライゼ(空の破片・e02771) |
アリシスフェイル・ヴェルフェイユ(彩壇メテオール・e03755) |
七星・さくら(緋陽に咲う花・e04235) |
カルナ・ロッシュ(彷徨える霧雨・e05112) |
ヴァルカン・ソル(緋陽の防人・e22558) |
ラーヴァ・バケット(地獄入り鎧・e33869) |
クラリス・レミントン(夜守の花時計・e35454) |
嵯峨野・槐(目隠し鬼・e84290) |
●意
「うわぁ、まさに猛牛のような突進ね」
七星・さくら(緋陽に咲う花・e04235)が、思わずそう零したように――。
果たして――雷鳴を纏う金牛宮「ビルスキルニル」は雷を放出しながら、ケルベロスが待ち構える地点まで至り。停止するなり、雷も消え、形を変えていく。此所にいたるまでの、一直線の破壊は、今は敢えて触れるまい。
「驚異的な兵器だが、肝心の主砲が撃てないのは不幸中の幸いか。同時に出来てしまうと事故が多いからな……」
瞳を閉ざした――嵯峨野・槐(目隠し鬼・e84290)が冷静に呟く。
脳裏に刻まれた雷撃は、要塞から放たれる、敵が持ちうる最高火力。
(「あんな一撃を受けたら、か弱いわたしは潰されそうだけれども」)
思い、さくらは寄り添う夫を、そっと見上げた。
「ヒールで直せるとは言っても、住み慣れた町が壊されていく様を見るのは辛いものだ……鎌倉への被害は最小限に抑えねば、な」
ヴァルカン・ソル(緋陽の防人・e22558)は重く呟く。
此所で敗北することなど無いと言い切りたいが、万が一、想定外の事が起こるとも限らぬ。己達の任務をきっちりとこなさねば、と金眼を伏せつつ、頷く。
その様子に、ふふと彼女は微笑む。ヴァルカンは絶対に己を守ってくれるし、彼のために、自分も全力を尽くそうと改めて誓う。
「変形ロボ的ナンは浪漫だけどなぁ」
キソラ・ライゼ(空の破片・e02771)は、溜息をひとつ。
「変形する構造物は便利でしょうが、こういう脆弱性があっていけませんねえ」
冷静というよりは、揶揄するように。表情が解るなら、ニヤニヤしていたであろう、ラーヴァ・バケット(地獄入り鎧・e33869)が早速、浪漫もうひとつ壊してくる。
「ま、変身中の攻撃は厳禁ダシ」
キソラが笑った。
ええ、と甲冑が擦れる音がして、炎が小刻みに噴き出し揺れる。ラーヴァの笑顔のようなものだ。
「だからこそ待ち構えているのでしょうが――全て潰してやりましょうね」
年末の大掃除、ですね――カルナ・ロッシュ(彷徨える霧雨・e05112)が穏やかに頷く。微笑はいつも通り、柔らかな印象を与えるが。
翡翠の眼差しは、強い光を宿し、金牛宮を見据えていた。
「破壊を止められないのは悔しいですが、後でしっかりヒールするとして――速やかに撃破しましょう」
「コレ以上破壊される訳にゃいかねぇし、きっちり片して、釣りぐらいもらっておきたいトコだネ」
へらりと笑い、キソラはいう。細めた空色の双眸が野蛮な色に輝いた。そんな会話の一区切り――ふと、カルナは気づく。
(「思えば、鎌倉奪還戦から5年も経ったのですね……あの時砕けたビフレストの欠片は、ここ以外どうなったのでしょうか」)
ケルベロスとしての目覚め――全ては、エインヘリアルの侵略から始まったのだ。
「エインヘリアルとの戦い、長かったね――でも、漸くここまで追い詰めた」
囁くような吐息と共に。クラリス・レミントン(夜守の花時計・e35454)はひとたび目を伏せた。
「待ってる人達に良い報せを持ち帰らないと。どんなに相手が強くても――この正念場、絶対に負けられないよ……!」
己に言い聞かせるような言葉と共に、前を向くと。
「今回も頑張ろう」
撫子色の視線が、金の其れとぶつかった。
アリシスフェイル・ヴェルフェイユ(彩壇メテオール・e03755)は、解っているというように「ええ」と唇が小さく動き、首肯した。彼女の、緑がかった薄灰の髪が揺れる。
敵対するならば、全て根絶やしに――そんな苛烈な心までは、アリシスフェイルは持たなかった。
だが、共存の手はなく。此方の大切なものを壊し、奪うものには――徹底的に抗う。
「さあ、始めるわ」
●発
予知にあった通りのタイミングで、予知にあった通りの経路で――迅速に駆けていく。余計な余地を挟まぬよう、言葉も交わさず、視線だけで合図を送り合う。
物資が運び出された抜け殻のような通路には、警報のようなものも存在せぬようだ。エインヘリアルの宮殿だけあって、裏口であれ、全てがかなり大きな作りになっているのが、少し落ち着かぬくらいか。
大凡の到着時間まで、予知通り。大きな鉄の扉の前から内部を窺うと、物資倉庫だけあり、他にも出口がありそうだった。その内のどれが、何処と繋がるかまでは情報に欠ける。
うっすらと目を開き、再び閉ざした槐が提案する。
「挟撃で撤退を阻むのはどうだ」
「それでいくか……あの戦力では、何処に逃げても潰されるだろうが」
厳かに頷いたのは、ヴァルカンだ。敵の力を、軽視してはいないが――宮殿に複数のケルベロスが侵攻している現状、撤退してもその先はないだろう。
合意がとれるや否や、皆素早く、敵どもを取り囲むように駆け――、
「さぁ、あなた達の企みもここでおしまいよ!」
さくらが高らかに告げれば、運搬者はぎくりと身を強ばらせた――が、取り乱した様子は見せず、すぐさま己の兵器に雷を叩き込んで起動する。
「ケルベロスどもは鼻が利くとは知っていたが――ふむ、今か」
忌々しげに吐き出し、配下へ指示を出すと、それぞれ背を合わせるように迎え撃つ。
配下の金牛兵ともどもエインヘリアルであるため、いずれも三メートル強の巨躯であるが、一騎当千のケルベロスであるならば、精神的な包囲は容易い。
「強敵相手、愉しい戦が出来るでしょうね」
カルナは笑いかけながら、腕に這わせた緋色の植物より収穫した黄金の果実を掲げた。
ジェットパック・デバイスを起動させたキソラに牽引され、飛翔しながら、
「この飛翔する感覚は、何度体験しても愉快ですね」
などと自重を弄しつつ、ラーヴァが鎖による結界を施せば、続き、地に残されたアリシスフェイルも朗々と呪いを唱える。
「天石から金に至り、潔癖たる境界は堅固であれ……――蒼界の玻片」
灰と黄の光で描かれた六芒星から立ち上った光が、青と白の硝子片を構築したような障壁を作り出す。
「炎による守護、其の精髄を見よーー!」
更にヴァルカンが炎を吐き出し、紅蓮の壁を重ねれば、堅牢かつ――エインヘリアルの優位性を奪う、制空まで果たした陣が完成していた。
只中、地を蹴り仕掛けるは、拳を固めた槐――小柄であれど、加速からの鋭い一撃、金牛の頭部を持つ屈強な兵が、槌を振り下ろして合わせるが、その下を潜り抜け、脚を撃つ。
空中を滑り込んできたキソラのエアシューズが炎を纏う。
「なァ、金は――燃えるンかな」
悪戯っぽく双眸を細めると、その頭部を強か蹴り上げる。直接炎を叩き込んで、茜の軌跡を描きながら、再浮上する。
ぶつかりあう皆を見守りながら、紅水晶の蕾が眠る銀枝の杖に祈りを捧げ、さくらが力を解き放つ。
「わたし1人では無理でも、"わたし達"ならきっと大丈夫……広がれ、星翼!」
闇を照らす星の光が降り注ぎ、翼のようなオーラが彼女とクラリスの背に広がった。
紺碧の大槌を振りかざしたクラリスは瞬く間に砲撃形態へ変じると、竜砲弾にその力を籠めて撃ち出す。
ふわりと白い髪が浮かび、頬に掛かる頃。エインヘリアスの片腹が穿たれ、煙を吐くのを、彼女は認めた。
●然
運搬者の背負う機械から伸びた電導鞭が撓る。合わせ、男を中心に放出される雷撃が、ケルベロス達を襲う。
合わせ、金牛兵が牛を模した兜の角を低く迫り出し、突進してくる。全力の突撃に、比べれば華奢という表現すら憚られよう、槐が平然と両手を差し向けた。
その双眸はじっと閉ざされた儘、白い瞼は微塵も動かぬ。
だが、距離を的確に測ると、軽やかに脚を送り、角と身体が触れる瞬間にそれを掴んで立ち位置を入れ替えるようにして、躱す――無論、衝撃は全身を撃ち、グラビティ・チェインにおける痺れが両腕を軸に広がっていく。
暁光の如き黄のスターチスの内側から、アリシスフェイルが取り出した果実が、眩く煌めき邪を払う――さくらが放った小型治療無人機が彼らを守るように低く唸りだした。
傷を癒やす力は、十分。小さな吐息と共に、槐は跳ぶ。鋼鞭形態と変じたガジェットが戦場に風切り音を響かせ、接近していた兵どもを蹂躙しながら――彼女が間合いを仕切り直す最中、戦場をつんざく雷鳴を、雷が切り裂いていた。
雷の霊力と、紅蓮の炎を纏う魔刀を突き出し――ヴァルカンは向かい来る雷撃を突き破るように駆る。
皆から集中砲火を浴びた兵を狙い、半身を捻りながら、穿つ。
鎧が砕け、朱が弾け――それをクラリスが圧縮し放った大霊弾が飲み込んでいく。光の中に消えた兵は、その輪郭を揺らがせながら、両足を着いて耐え抜いた。
「惑え、」
だが途端に。立っているのが精一杯という兵の視界は閃光に灼かれ、忽然と深淵に落ちた。
キソラが放った虹霓の圧倒を、それは受け止めきれずに視界から脳を灼かれ、意識を剥離した――永遠に。
ゆっくりと仰臥していく兵を回避し、残された三者も展開する――自前の翼も広げたカルナが、アームドフォートの主砲を下げた。
「大掃除は念入りに、……新年は、楽しい気持ちで迎えたいですから」
呟くと同時、解放された砲撃が、部屋を震わせるような勢いで、轟いた。
金牛兵たちは、槌を盾と構えて下がる。
豪快に仕掛けながらも、カルナはそういった敵の動きを注視していた。運搬者が冷徹に戦況を見、三体の部下――二体に減ったが、それに的確な指示を送っているのが解る。折角の火力を揃えながら、指示に慎重すぎるきらいが見えるのは、恐らく、こういった正面切っての戦闘は不得手なのだろう。
(「気をつけて、帰ってきて、と言われてますし」)
裡で零す。幻想的に色合いを変える翼のブローチに触れて、ひとつ頷く。
ラーヴァが指を鳴らす。金属が鈍い音を立てると、無数の刀剣が部屋中を埋め尽くす――。
「邪魔される方はたのしくないので、先に徹底的にやってしまいましょうねえ」
逃れようもない、逃しもしない。
悠々と飛びながら剣の檻へと彼らを閉ざし、耿耿と甲冑は、朱を燃やした。
●破
果たして、カルナの判断は正しく――運搬者の知謀は軍勢に活きるものであり、こうした戦場では――否、単純に戦力不足だった。
幹部となるだけの武力は持っているが、武闘派と比べれば、彼は一段落ちる男であった。
「虎の子の兵器を手放したタイミングで――よりにもよって、まさか私がこんな泥臭い戦場に追い込まれるとは」
劣勢を悟れど、表情を歪めることもなかったが、状況の明転を期待する余地もない。或いは、ケルベロス達が、兵糧を知ったる己に一切の腹芸を見せぬ事も想定外だったのやもしれぬ。
堅い追撃への意を察すれば。後は戦うより他にあるまい。
両手で握り絞り振り下ろす、金牛兵渾身の一撃を、ヴァルカンが刀で受けて捌く。
あっさりと横へ流れた巨躯へと、鋼の鬼が如く上半身に煌めきを纏ったクラリスが、身を屈めた兵へと拳を叩きつけた。腰から抉れ、吹き飛ぶ――頭上、ブラックスライムの影が双方に覆い被さるように広がった。
牛兜を食らうように絡みつき、収縮すれば、最早立ってはおられぬ。振り返ったクラリスにアリシスフェイルは視線をあわせ、それぞれ、次の目標へと動き出す。
残る一体も、カルナの砲撃で背中を穿たれたか途端、ラーヴァの放った炎に呑まれ――守るも避けるも動けぬ儘、至近に寄った槐が拳で仕留めた。
――残るは、運搬者ただひとり。
それが矜持とばかり、男は頬に笑みを湛え、手袋に包まれた指差し、雷撃を放出する。
帯となりて戦場を走った雷を、受けるのは幾たびか、堂と立ち塞がったのは、ヴァルカンであった。
「運搬者とやら、トールの雷を放つ金牛宮の兵だけあって、なるほど大した雷撃だ……しかし、私はこれ以上の雷を、――我が妻の技を知っているのでな。その程度で我が動き、止められぬと知るがいい」
哮るように言い放つと、ヴァルカンの顔は真っ直ぐに敵を捉えているが――金眼は、隙をつくように、さくらを見ていた。同じ敵を見据える横顔は、凜然と。皆を癒やすために気を張っているのが、彼にはよく解る。
(「最愛の女が見ているのだ、簡単に倒れるような無様を晒すわけにはいかぬ」)
ほぼ同時――行き届いた加護を受けて尚、鱗に傷を走らせ、装備を焦がしながら戦う彼の姿に、さくらは案ずる視線を向けていた。
(「大丈夫。あなたは負けない、でしょう」)
闇を照らす星の光で皆を照らし、癒やしを巡らせる。
皆、無傷で戦っていたわけではない。倒した金牛兵も、ケルベロス達へと報いてはいる。ただ、膝を突かせるに至れなかっただけだ。
「このまま、畳みかける」
雷に逆らうように、身を返した槐がその意を言葉にすれば、男の身体が突如と発火した。それでも電導鞭を除けて身を守ろうなどとはしなかった。
「戦線を支えた仕事、素晴らしいとは思うけれど……それが敵対し、あまつさえ一般市民に害なすものでなければ、ね」
巨大鋏を模した錫色の剣の鋒で、美しき花の嵐を放ち、アリシスフェイルは強く男を見据える。
やらせないわ、と囁き。仲間を庇うよう、雷の中で前へと駆け剣戟を放てば、花の檻が男を包む。
三人の反撃が――運搬者に届き、その刹那。男の視界は、燃えさかる火炎で包まれただろう。
程ほど床に近い位置まで高度を下げたラーヴァが、掲げるように弓引き、高く矢を放っていた。
「我が名は熱源。余所見をしてはなりませんよ」
次々に落ちる炎は、滝の如く。ラーヴァがスライドするように空間を譲ると、ばさり、と羽ばたきの音が落ちてきた。
「さて、嫌がらせはもう十分できましたかね」
「はい、あと一押しですね」
応答するは、カルナ。壁を蹴り、翡翠の尾を跳ね上げながら適切な距離を測ると、彼は短く集中した。
「風よ、嵐を告げよ」
次元異相から召喚した氷晶、決して溶けぬ魔氷が――男の足下を狙い、炎に混じる。呪を拡大し焼き尽くす炎と、溶けぬ氷に動きを制限された運搬者は、せめてもと背負うアームを動かそうとしたが、それすら凍結によって儘ならぬようだ。
これなら外さぬ、判断したキソラは無骨なハンマーを振り上げ、滑空する――進化の可能性を奪う、超重の一撃。
この作戦のために、奪われたものの再生に時間を要するか。
「アンタなら、わかるだろ」
だから、絶対に許さない。言外の意を載せ、振り薙ぐ。
男が身を守ろうと身じろぐその、寸前に、
「さよなら、さよなら」
空の掌を宙に向け、ふぅと一息吹きかければ、姿形の異なる色とりどりの花弁たち。世にも美しい狂瀾の花嵐を送り込み、クラリスが畳みかける。
花々の奔流に埋め尽くされて――男は、迫り来る槌が見えなくなっただろう。
鈍い音と、何かが弾ける音がして、ずるりと頭部がひしゃげ、潰れ――。
そして、ただ広い空間に、ケルベロス達だけが残されたのであった。
紛れもなき、勝者として。
作者:黒塚婁 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2021年1月4日
難度:やや難
参加:8人
結果:成功!
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