魔導神殿追撃戦~公明正大の信条の元に

作者:なちゅい


 作戦の参加の為、ヘリポートへと集ったケルベロス達。
 彼らへとリーゼリット・クローナ(ほんわかヘリオライダー・en0039)は笑みを浮かべて。
「アスガルド・ウォー、ボクも観戦していたよ。お疲れ様。勝利することができて本当によかった」
 そちらは喜ぶべき戦果ではあるが、現状、エインヘリアルの残存兵力が魔導神殿群ヴァルハラの宮殿と地上に出現していることもあり、予断を許さない。
 第四王子ジーヴァが護っていた、金牛宮「ビルスキルニル」もその一つだ。
 金牛宮「ビルスキルニル」は敗残のエインヘリアルの軍勢を吸収して鎌倉市周辺への出現が確認されており、今は蒼のビフレストがある鎌倉駅に向かって進軍を開始している。

 まず、今回の作戦だが、敵の目的地である鎌倉駅で進軍してくる金牛宮を待ち伏せしてほしい。
「皆が鎌倉駅に到着すると、金牛宮は移動形態(巨大な牛の姿)から停止形態(宮殿型)へと変化しようとする。その瞬間こそが攻撃の好機だよ」
 形態変化を行う瞬間、駆動部分や変形部分など複数の箇所からの突入が可能となるので、雨河・知香(白熊ヘリオライダー・en0259)が案内する別チームと金牛宮内部へ突入したい。
 ヘリオンから降下し、駆動部の一つである肩からの突入をはかるといい。形態変化中はトールの雷も使用できないので、安心して突入することができるだろう。

 今回、討伐すべき敵は、近衛騎士団長バルデルス。
 白銀の鎧を纏い、光の翼と刀身を輝かせた刀を使って斬りかかってくる強敵だ。
「この敵をピンポイントで狙いたいところだけれど、道中は金色の牛の獣人の姿をした金牛兵が邪魔してくるはずだよ」
 最短ルートを通っても運が悪ければ出くわす可能性があるが、集中攻撃をかけることで撃破はできるだろう。
 また、バルデルスとの交戦に時間がかかれば、多数の増援が押し寄せてくる。予知によれば20分ほどと見られるが、できるなら手早く討伐対象を撃破したいところだ。

 簡単ではあるが、説明は以上だ。
 いつもよりも多少詳しい予知ができたとリーゼリットが口にする。
 制圧した『獅子宮「フリズスキャルヴ」』の影響なのかもしれないが、それはさておき。
「エインヘリアルが蒼のビフレストで何をしようとしているかは不明だけど、放置できないね」
 だが、集結したエインヘリアルの残党を一気に殲滅できるチャンスだ。うまく事が運べば、今後の戦いが有利になるだろう。
 折角、ヒールで復興させた鎌倉市街地がまたも破壊される状況には思うこともあるが、ここは人命を最優先にし、また街をヒールできる状況となるよう尽力したい。
「それでは、作戦の成功を願っているよ」
 作戦に臨むケルベロスの顔を1人1人見つめ、リーゼリットは最後にそう告げたのだった。


参加者
ローゼマリー・ディマンティウス(デアヘッレラッヘ・e00817)
黒鋼・鉄子(アイアンメイド・e03201)
テレサ・コール(黒白の双輪・e04242)
リュコス・リルネフ(銀牙迸り駆ける・e11009)
小柳・玲央(剣扇・e26293)
雑賀・真也(英雄を演じる無銘の偽者・e36613)
ローゼス・シャンパーニュ(赤きモノマキア・e85434)
ディミック・イルヴァ(物性理論の徒・e85736)

■リプレイ


 鎌倉駅を目指す金牛宮「ビルスキルニル」。
 その侵攻を食い止めるべく、ヘリオンからケルベロス達が降下を開始する。
 狙うは、金牛宮が牛の姿をした移動形態から停止形態……建造物へと形態変化するタイミング。
 アンニュイ無表情機人眼鏡メイド幼女、テレサ・コール(黒白の双輪・e04242)はジェットパックデバイスの使用も板につき、気合いも十分だ。
 一行は駆動部である肩より、内部へと突入していく。
 内部通路へと侵入し、小柳・玲央(剣扇・e26293)はすぐさまゴッドサイト・デバイスで敵味方の位置を確認し、アイズフォンも使うことで地図データを立体映像化する。
「こちらです」
 ロートルな見た目に対して物腰柔らかな初老の紳士といった態度を見せるディミック・イルヴァ(物性理論の徒・e85736)がマインドウィスパー・デバイスを使い、別班メンバーへと現在地、そして合流予定場所を地図データに反映し、そちらへと向かう。
 一行は出来る限り敵の少ない通路を探し出して別班との合流をはかるが、1、2体で巡回を行う金牛兵との交戦は避けられない。
「一気に突破するぞ!」
 連絡をディミックに任せ、雑賀・真也(英雄を演じる無銘の偽者・e36613)は他メンバーと共に目の前の金牛兵へと集中攻撃をはかり、双剣で敵の身体へと傷を入れる。
『では、ご奉仕の時間でございます』
 続き、和装のメイド服と仮面で機械交じりの全身を覆う黒鋼・鉄子(アイアンメイド・e03201)も先手を打つ。
 仮面装着の為か、声にエコーがかかった鉄子は慇懃無礼に見える所作で構えた弩に氷結の螺旋を込めて敵の胸部へと矢を撃ち込んでいく。
 ローゼス・シャンパーニュ(赤きモノマキア・e85434)も赤い風となり、目の前の敵へと光り輝く長剣を一閃させ、その身体を切り裂いてしまった。
「エインヘリアルに使われていた筈が、今や種族存亡にまで追い詰め矛先を突きつけている」
 世の無常を感じるローゼス。もっとも、もはや定命となった彼もまた我が身も同じだと感じていたが……。
 ともあれ、武器を収めるメンバー達は先を急ぐ。
「撤退時も考えておきたいですね」
 ディミックは道中でも後続としてやってくるであろう金牛兵をやり過ごせそうな地形などの把握に努めながら、先を急ぐ。
 その最中、リュコス・リルネフ(銀牙迸り駆ける・e11009)はちらりとローゼマリー・ディマンティウス(デアヘッレラッヘ・e00817)へと視線を向ける。
(「ローゼさん、何だかいつもよりピリピリしてる?」)
 ローゼマリーとの共闘に、いつも以上に張り切るリュコスだが、一方でこれまでになく剣呑とした匂いを纏う彼女の様子を心配していた。

 程なく、別班の4人……泰地、セレナ、赤煙、泰孝のチームと合流した一行はそのまま最短ルートで通路を進む。
 立ち塞がる金牛兵を薙ぎ倒し、2組12人が大広間へと出ると……。
「むう、もうここまで……!」
 ケルベロスの突入を察していた近衛騎士団長バルデルスが6名程度の金牛兵と共に戦闘準備を整えている最中だった。
「随分、長い事待たせてくれたものだわ。ここが年貢の納め時よ……お互いにね」
 バルデルスを睨みつけ、ローゼマリーが武器を構える。
 過去にバルデルスに両腕を奪われている彼女だが、恨んでいるのはそのことではなく、公明正大を謳いながらも自分の命を奪わなかったことが要因だ。
 ひどくプライドを傷つけられたローゼマリーはこの時までバルデルス打倒を誓い、地獄となった両腕を燃え上がらせていた。
(「あのバルデルスって敵、すごく強そうな匂いがする……。それにローゼさん、あの敵のこと知ってるのかな?」)
 只ならぬローゼマリーの状態を察したリュコスは、全力で彼女を護ろうと意気込む。
「英雄王シグムンド……あなたの志、我々が必ず……!」
 一方のバルデルスもまた今は亡き王へと告げ、守ることができなかった悔恨の念を抱いて日本刀を抜く。
「ゆくぞ、ケルベロス……」
 光る翼を羽ばたかせるバルデルスは飛翔しながらも、差し向けてきた金牛兵に続いてケルベロス目がけて斬りかかってくるのである。


 金牛宮のあちらこちらから聞こえてくる剣戟音や爆発音。
 他のチームもエインヘリアルやその配下と交戦しているのだろう。
「蹴散らせ。早く目の前のケルベロスを排除するのだ」
 ジーヴァ王子が気になるバルデルスはいち早く突破をしようとするが、焦りを感じながらもケルベロスの戦力を見定めるべく刃を振るってくる。
 ンモオオオオオオ!!
 前のめりに大斧を振り回してくる金牛兵達の前に、ライドキャリバーのテレーゼ、そしてリュコスやローゼスがそれらの抑えに当たる。
 まずは邪魔なこの配下どもを突破せねば、バルデルスと満足に交戦もままならない。
 ただ、バルデルスの指示もあってか、全ての配下の金牛兵はクラッシャーにジャマーとやや前のめりな布陣。
 ならばと、こちらのメンバーの半数が直接バルデルスへと向かっていく。
『速攻で勝負をかけたいところです』
「ああ、いくぞ」
 真也が鉄子と共に仲間へとオウガ粒子を振りまいて状態を整える中、ディミックも敵を早々に殲滅すべくファミリアロッド「Nyaightmare」から敵陣へと火球を飛ばす。
「リズムが大事だね。スピード勝負でもあるからテンポを大事にしないと」
 眩く煌めく翼を持つバルデルスの刀に、鼻息荒く襲い来る金牛兵どもを前に、玲央は砲撃形態としたドラゴニックハンマーから号砲を発射していく。
 ローゼマリーもまたバルテルスへと並々ならぬ感情を抱き、間髪入れずに自らの竜鎚から竜砲弾を放ち、敵の動きを止めようとしていた。
 エインヘリアルは……バルデルスは母星を思い、王を、王子を護ることを最優先に考えているはず。
「母星を第一に思うのは私たちも同じです。ここを通すわけにいきません」
 そんな相手へとチームの矛たらんと振舞うテレサが思いの丈を叫び、バルデルスを速攻撃破すべくこの場へと殲滅の末妹」の二つ名を持つレプリカント女性の残霊を召喚する。
「『切り裂け!! デウスエクリプス!!』」
 彼女へと託したジャイロフラフープ・オルトロスの制御をテレサが請け負い、女性が神喰の双円刀『デウスエクリプス』でバルデルスを苛烈に攻め立てていた。

 程なく、タイムキーパーを請け負うローゼスは時計に視線を下ろして。
「5分経過だ」
 順調に敵を攻めていたケルベロス達。鉄子は前線で敵の猛攻に耐える盾役メンバーの回復をとオウガ粒子を飛ばし、さらに分身の幻影を纏わせていく。
 幾分回復したリュコスはバルデルスの光る刃をその身に浴びながらも、暴風を纏って敵の身体を蹴りつけていた。
 その間、金牛兵の討伐はさらに進む。
 相馬がジャマー1体を仕留め、敵手前にディミックが再び火球を投げ込んだところに、真也が大斧を振り上げた金牛兵目がけて両手の刃を振り上げて金牛兵を輝く鎧ごと切り裂いてみせた。
 さらに、セレナがもう1体のジャマーを倒すタイミング、ローゼスが仲間と攻撃を重ね、軽々と振るったゾディアックソードで巨躯の牛男を切り崩す。
 ただ、その直後、バルデルスの狙いが別班セレナへと向いて。
「その命、貰い受ける……!」
「テレーゼ!」
 バルデルスの光刃が彼女へと迫る中、テレサの呼びかけに応じたライドキャリバーのテレーゼがガトリング掃射しつつ壁となる。
 機体深くまで刃が食い込んだことで、テレーゼはこの場から消えてしまう。
 テレサは倒れた相棒を気がけ、ドラゴニックハンマーを握る手を強めていた。
 ただ、ケルベロスもやられてばかりではない。
「剣だろうと斧だろうと、刃は皆つぶしてあげよう」
 玲央は地獄化した両腕から青い爆竹を地面へと落とし、鮮やかな火花を敵の足元で散らす。
 触覚、視覚と奪われた金牛兵はグラビティ・チェインが尽き、白目を向いて崩れ落ちた。
「10分経過だ」
 さらに、ローゼスの声が響き、別班の泰孝が最後の金牛兵を倒せば、バルデルスの表情が一層険しくなったのだった。


 ケルベロスとしてはようやく、バルデルスとの戦いの場を整えたといった状況。
 ただ、敵にとってそれはなかなか第四王子ジーヴァの元へと向かうことができず、焦りを生むことに繋がっていて。
「もはや、なりふり構ってはおれぬ……!」
 母星の為、彼は一度光る翼で身を固め、自らの負傷を癒す。
 そんな敵を目の敵にするローゼマリーはすぐさまブラックスライムを解き放って相手の防御を切り崩す。
 その盾役メンバーを、変わらず鉄子が分身を纏わせて癒しに当たる。
「地獄と共に、なまくらへと鍛え直してあげようじゃないか。なんてね♪」
 玲央も残るバルデルスへと轟竜砲と青い爆竹を交互に炸裂させ、リズムを刻む。
「……言葉を持って宣言する。我々がお前達を滅ぼすと」
 ローゼスも敵の攻撃にくらつきながらも、自らに気力を撃ち込んで毅然と立ち塞がる。
「セントールの真髄は知っていようが、敢えて言おう。貴様達を蹂躙するぞ、エインヘリアル!!」
「おおおおおっ!!」
 だが、この場の勢いはバルデルスが勝り、光る刃がローゼスを切り伏せてしまう。
「負けられん。我が星の為にも……!」
 背の翼から光を放つバルデルスはさらに、相馬を狙い撃って倒してしまった。
「こいつを避けるのは少々骨が折れるぞ」
 勢いづくバルデルスをこの場で仕留めようと真也が異世界から弓と電光を纏った黒い剣を召喚して。
「喰らいつけ、血に飢える電光石火の猟剣(フルンティング)!」
 その剣を矢の如く細くしながら真也が弓を引くと、バルデルスの身体を射放つ。
 体に痺れを覚えるバルデルスだが、すぐさま真也目がけて光を纏って斬りかかる。
「ぐっ……、ペルセウス以外の英雄神を……お前は知って……」
 堪える真也は敵に問いかけながらも、意識を失ってしまった。
 ただ、バルデルスの耳にはその問いは入っていない。彼の頭は如何にしてこの場を突破するか、それだけしか考えていなかったのだ。
 バルデルスをできるだけ早く撃破したい状況とあり、ディミックも攻撃に出ていたのだが、すでに回復が回らなくなっていた。
 光を伴う敵の攻撃……翼から放たれる閃光は身体を燃え上がらせ、光る刀身による斬撃は痺れを与えてくる。
 それもあって、ディミックは大地から得た魔力で自班、他班問わず癒しに当たる。
 さらに、前線で身を張っていたリュコスもかなり厳しい状態となっており、彼は光輝く掌を翳そうとするのだが……。
「はぁ、はぁ……」
 リュコス自身も序盤は金牛兵に、今はバルデルスの発する光を浴びて苦しい状態となっており、攻撃の手を止めて叫ぶ。
「いつもお世話になってるローゼさんの力に、ボクがなるんだ!」
 鬼気迫るローゼマリーは我が身を顧みることなくグラビティを使って攻撃を続けている。
 そんな彼女をリュコスは最優先で援護し、敵の攻撃を受け止めていたのだが、限界が近そうだ。
 また、並び立って攻撃を行うテレサも、相棒のテレーゼを倒されてからは非常に厳しい。
「テレサ達にとってはこの地球が母星です。負けるわけにはいきません」
 バルデルス達がどう考えようが、デウスエクスに地球を奪われることなど許されようはずもないと、テレサは気力を振り絞る。
 しかしながら、この場は敵の執念が上回ったということだろう。
「おおおおお!!」
 襲い来るバルデルスが羽ばたかせる閃光を前線メンバーへと浴びせかけてくる。
「ローズ、さん……」
「負けられ、ない……」
 体に痺れを覚えるリュコス、テレサはこれ以上堪えられず、ぱたり、ぱたりと床に伏してしまうのだった。


 次々に倒れるケルベロス達。
 別班のセレナも光る刃によって切り伏せられてしまい、バルデルスはケルベロス達を突破してしまう。
「ジーヴァ王子、今参りますぞ……!」
 突破されればジーヴァ王子チームが壊滅の危機に陥ってしまう。
「バルデルス……させないわ!」
 その時、ローゼマリーの両腕の地獄の炎が大きく燃え上がる。
 全身を炎で包んだローゼマリーは飛翔してバルデルスへと迫り、その背に掴みかかる。
「な……放せ!」
「……慟哭の詩が汝を喰らう。堕ちよ英雄。汝の鍍金は今剥がれ落ちた。汝は罪人が故に、その幕を下ろすのだ」
 バルデルスは振りほどこうとするが、ローゼマリーは因果応報の一撃をと詠唱を始める。
 これまで、犠牲者となった人々による負の慟哭。それが凝縮されて殺意の奔流となり、バルデルスへと浴びせかかる。
「う、うああああっ……!」
 目の前に去来するトラウマに敵が光を放つ隙に、玲央が狙い撃つ。
「早くしないと、新手が……」
 玲央は金牛兵と思われる集団が迫っていることを察する。
 バルデルスとて、かなりのダメージを負っているのは間違いない。
 討伐の為、玲央が再度バルデルスの足元に青い爆竹を炸裂させる。
『この一矢が死に至るものであることを知りなさい――』
 さらに、鉄子も攻撃へと出て、弩をバルデルスへと向けて氷結の螺旋を込めていく。
『――ガルド流冥弩術、「冥土送り」』
 空中にいた敵の身体へと素早く埋め込まれた矢は荒れ狂う螺旋を生み出し、その身体を体内から破壊していく。
 鉱石魔法を一度発して赤い碧玉を触媒とし、小規模なフレアを起こしてバルデルスの身体を破壊していたディミックはさらに独自の構えをとる。
「これで……終わりだよ」
 展開した砲口へと魔力を集める彼は、光と熱を光線として放出していく。
 次の瞬間、膨大なエネルギーによってバルデルスは胸部を穿たれて。
「王よ……お許しを……」
 背の翼、手にする刃、そして、兜の下の瞳から光が失われ、バルデルスはその命を散らしていった。
「うう、うあああああああっ!!」
 倒すべき敵を討伐したローゼマリーではあったが、暴走状態は止まらず。彼女は全身から炎を噴射したまま向かい来る金牛兵の足音目がけて突撃していく。
 暴走状態となった彼女は同様の状態となったケルベロスと同じく、しばらく戻ることは無いはずだ。
「別方向からも、足音が聞こえるよ。増援が来る前に脱出してしまいたいね」
 そこで、ディミックが別動隊の金牛兵の接近を感知し、仲間達に退避を促す。
 なんとか敵を討伐することはできたが、仲間の半数が倒れている状態。
 鉄子が気絶したままの仲間達を、メイド服に装備される追加装甲型レスキュードローン・デバイスで運搬を始めていた。
「このまま、撤退するしかなさそうだな……」
 さすがに半壊した状態では、残党の殲滅も暴走したローゼマリーの捜索もかなわぬと判断した玲央。
 彼女はデバイスの地図データにこちらへと迫ってくる金牛兵らの位置を反映し、それを避けるように仲間と外に向かって移動を開始するのだった。

作者:なちゅい 重傷:なし
死亡:なし
暴走:ローゼマリー・ディマンティウス(デアヘッレラッヘ・e00817) 
種類:
公開:2021年1月4日
難度:やや難
参加:8人
結果:成功!
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