暗き夜の騎士

作者:baron


 歪んだ世界の向こう側。
 揺らぐ姿が次第に結晶化する。
 それは狂気であり、それは守護者であった。
『オオ……』
 前任者の死と共に現れ、死の瞬間まで戦い続ける人の形をした防衛機構であった。
 例えその生に意味はなく、死しても代用品のある現象であっても。
 その物は騎士と呼ばれ、守護者と呼ばれるに相応しきツワモノであることに偽りはなかった。


「ブレイザブリクの隠し領域より死者の泉に繋がる転移門の話はお聞きかと思います」
 セリカ・リュミエールが説明を始めた。
「この隠し通路が双魚宮『死者の泉』に繋がっている事までは確認できましたが、死者の泉を守る防衛機構『門』によって護られており、それを突破しない限り、死者の泉に向かう事は出来ません」
 なんでも防衛機構の『門』とは『死を与える現象』が実体化したような黒い鎧のエインヘリアルで、死んでも蘇り『門』を守り続ける守護者だという。
「戦場は魔空回廊のような異次元的な回廊で、『門』と呼ばれる恐るべき相手と戦うことになります。問題なのはこの内部では『門』の戦闘力が数倍に強化されている為、ケルベロスであっても苦戦は免れません」
 セリカはそう言って相手の能力を説明する。
「相手はルーンアックスの二刀流で、補助としてバトルオーラを使用するようです。基本的な武器ではありますが、基礎能力が強いために危険な相手です。ただし頭脳は狂気におかされているためか、あるいは膨大な生命力によるゴリ押しを有効と信じているためか、回復はしません。戦い方次第で有利に立ち回れるでしょう」
 セリカは戦闘力が並みのエインヘリアルの数倍に強化されている事を重ねて警告した。
 能力が強いというのはシンプルに恐ろしい。
 並の相手であればアッサリ倒せたり、普通ならばやらない戦いが強かったりする為だ。
「死者の泉に直通するルートが開けば、エインヘリアルとの決戦の火ぶたが切って落とされるでしょう。強敵ではありますがその意義は大きい物です。くれぐれも注意が必要ですが、みなさん力が勝利に繋がるものと信じています」
 セリカはそう言って皆を送り出した。


参加者
源・那岐(疾風の舞姫・e01215)
玉榮・陣内(双頭の豹・e05753)
颯・ちはる(寸鉄殺人・e18841)
朱藤・環(飼い猫の爪・e22414)
エルム・ウィスタリア(薄雪草・e35594)
エレアノール・ヴィオ(赤花を散らす・e36278)
朧・遊鬼(火車・e36891)
如月・沙耶(青薔薇の誓い・e67384)

■リプレイ


 辿り着いた先は異様であり、待ち構える相手も異様であった。
「さて、着実に攻略を。沙耶、共に行きましょう」
「ええ、那岐姉様。厳しい戦いですが、共に乗り越えて行きましょう」
 源・那岐(疾風の舞姫・e01215)は義理の妹である如月・沙耶(青薔薇の誓い・e67384)に声をかけ戦闘態勢を整えた。
 進軍中に敵の姿を見つけたからだ。
「見るからに手強そうです。どうか皆さん、お気をつけて」
 エルム・ウィスタリア(薄雪草・e35594)はゴクリと喉を鳴らした。
 今までの敵とは段違いというか、どこか際限のない力を感じる。
「うーん。『門』で強化した騎士が相手かー」
「素の能力で強いだけでも脅威足り得ると言うのに、回路により強化が入っておるとは厄介な相手だな」
 首をつままれた猫の様な姿勢で、朱藤・環(飼い猫の爪・e22414)は仲間たちを吊り下げていた。
 朧・遊鬼(火車・e36891)は環の負担になるまいと吊り下げられるままだったが、敵を垣間見たことで即座に構えを取った。
「だが、足を止める理由にはならん。絶対に討ち取ってやる」
「いずれエインヘリアルとの決戦に至るために……ですね。あのデウスエクスの骸、1つ増やしてやりましょう」
 遊鬼が仲間たちを鼓舞し、エレアノール・ヴィオ(赤花を散らす・e36278)はそれに頷いた。
「死神と共闘関係にある手前、この攻略をあっちに勘づかれるのも困る」
 玉榮・陣内(双頭の豹・e05753)はこの作戦に関して、戦闘以外の懸念を思い描いた。
 勝つのも難しいが勝てば良いという物でもない。時間を掛ければエインヘリアルのみならず、あちこちの勢力が気が付いて利用しようとするかもしれない。
「向こうにはやたらと頭の回転が速くて胡散臭い奴もいるし、シラを切るなら長引かせずに片を付ける方がいいだろう」
「まあ、それはいつもの事だけどね。ちはるちゃん達どこでも大忙しだもん」
 陣内の言葉に颯・ちはる(寸鉄殺人・e18841)は苦笑する。
 ケルベロスという意味でも、暗殺という意味でも同様だ。デウスエクスの親玉はどいつも厄介である。
「だからこそさくっと死者の泉にお邪魔できれば本当は楽でよかったんですけどね。でもまあ挨拶は大事だーって言いますし、ここは激しめのノックから行きますよーっ!」
「ほーい。ちふゆちゃんもいっくよー!」
 環が牽引してくれているのだが、ちはるは奇妙なして微笑む。
 キャリバーであり妹分のちふゆは飛べないのだが、ちはるが騎乗してる間は一緒に飛べるのだ。
 親亀・子亀に孫亀か、いやいや猫さん姉妹が狭い場所でトーテムポールやってる感じと言うべきか。

 いずれにせよ距離が近づけばやるべきことは一つ。
「そろそろですね。先行して相手の注意を引きます」
 那岐は仲間たちに先駆けて疾走し、目立つように機械の腕を広げた。
「その間に牽制します。まずは動きを止めましょう」
 沙耶は義姉とは逆に射程距離に入ると一足先に足を止め、意識を集中し始めた。
 高まるグラビティを集め解放していく。
「貴方の運命は……閉塞して身動きが取れなくなる、ですね。集め過ぎた力は時として思考の自由を奪います」
 沙耶は集中させた力を敵のバランスを崩す為に使った。
 相手の動きの向きを変え、踏み出す力を邪魔する。
「風よ、力を貸して……さあ、共に舞いましょう!!」
 那岐は疾走の最終ステップを軽やかに踏んだ。
 機械の腕を降ろす仕草も優雅で、まるで扇でも広げているかの様ではないか。
「よく見ろ。そこに何が映るか。それはお前のあったかもしれない未来だ。……もう遅いがな」
 陣内は風が吹き始める中、敵の前面に大きな水鏡を映した。
「能ある鷹は爪を隠す――いや、そんなことを考えちゃいないだろうが。『明日になったら本気を出す』と言いながら腐っていく間抜けによろしくな」
 今回の敵は途中で暴走し始めて攻撃力があがるらしい。
 陣内はその前に勝負を決めてしまえば良い、逆に言えば、その前に倒さねばならぬと仲間たちに注意を促す。
「あ、この鏡壊しちゃダメでしたかね?」
「構やしねえよ。っていうか、もう攻撃してんだろうが」
 環は既に水鏡の中を潜り抜けており、陣内は思わず苦笑した。
「それじゃー行きますよー、やりますよー」
 環は足を相手の腕に引っ掛けるように蹴りつけると、そのまま組み付いてパイルバンカーをセット。
 ガコンと鉄杭越しに冷気を叩きつけた。
 その様子を例えるならばもうお嫁さんとか先生になれる年ごろなのに、子猫の気分が抜けないニャンコ系獣人である。
「いくよ、ちふゆちゃん。忍法・怒離不倒と忍法・八つ裂き後輪だからね!」
「どんな忍法だよ。いや……まてよ」
 ちはるはキャリバーのちふゆに声を掛けながら、レーザー撃ちつつひき逃げアタック。
 それを見ながら苦笑していた遊鬼だが、ふと傍らのナノナノを見つめた。
「行くぞルーナ、鬼ごっこで挟み撃ちだ。ナノちっくんを掛けてくれ」
 遊鬼は相棒であるナノナノのルーナに声をかけると、合わせて衝撃波を叩き込んだ。
 すると反対側でそわそわしていたルーナが、まるで円盤投げに飛びつくワンコのように尻尾で攻撃する。
「鬼ごっこ……楽しそう」
「ふふ。後で一緒に遊びましょうか。でもまずは怪我をしないように注意ですね」
 仲良しの環が指をくわえているので、エルムは笑って周囲に雪を降らせていく。
「僕は天を揺らす腕。我がより零れしは雪の花。……雪も積もり積もれば盾となる」
 エルムは凍気を増やしていき、周囲に雪を降らせ始めた。
 雪の結晶は六つの花弁を持つ花である。雪の花弁は降り積もって仲間を守り、心を癒す華となる。
「まあ雪の庭とは華やかですね。……ですがそこはわたくしたちの遊び場。お前には不似合いだ!」
 エレアノールは静かに空から降る雪を見つめていたが、敵を見据えると意識を切り替えて鉄槌を握り締めた。
 そして天に掲げてグラビティを集めると、放ちながら振り下ろして衝撃波を敵周囲に叩き込む!

 だが敵の歩みはそのくらいで止まりはしない。
 牽制が確かに効いているはずだ。しかし何もないかの如く両手の斧を構えた。
「っ! 構えてるのではなく既に……」
「見えていますよ。安心してください」
 沙耶が警告を発した時には、既に敵は踏み込んでいる。
 満ち溢れる漆黒の魔力を捌き、那岐は黒い斧を宝石のような斧で受け止めていた。
『オオ!』
「くっ。ルーンディバイド? それにしては随分と早い。……いえ、それが現象そのものと私達との地力の差なのでしょうね。ですが!」
 那岐は力よりも魔力を込めながら、流れる力の方向を片手で斜めに受け流した。
 そして崩れる態勢を一回転することで立て直し、残る手で印を組んで炎を放つ!
「姉ならまだ大丈夫そうです。このまま攻撃に移りましょう。それが何よりの援護です」
「了解だ。俺もその方が性にあってるからな! 」
 沙耶は義姉の様子が見慣れたモノで済んでいるのを見て、回復ではなく攻撃を陣内に提案。
 既に陣内も走り出しており、戦場を駆け抜けていた。
「これでも……喰らいな! 今の内に手数を稼がせてもらうぞ」
 陣内はスライディング気味に飛び込むと、摩擦で生じる炎の洗礼を浴びせた。
 凍気や炎を浴びせかけておけば、時間と共に有利になるはず。
「バレル展開。魔力充填完了……行きます」
 沙耶の放った凍結弾頭は途中で凍気の塊となって敵を穿つ。
 弾丸の周囲から敵の姿が凍っていく様子が見受けられた。
「ん~。今はまだよさそーかなー。んじゃ攻撃攻撃っと」
 ちはるは相手がまだ本気を出していないことで攻撃を続行。
 ちふゆの後輪をぶつけ、同時に自信は重力弾を敵に打ち込むことで衝撃を緩和する。
「朧さーん」
「判った判った。先手は任せる。行きな」
 あっそびましょー。
 と環がノリノリで手を振るので遊鬼は手を振って先行させた。
 ちなみに環が横にブンブン、遊鬼は仰ぐように縦である。
「はーい♪ とー!」
 繰り出されるのは猫ダイビングパンチ!
 一瞬だけ拳を巨大化させて行う肉球ビンタである。
「俺が鬼で、残るのはお前だけ。精々綺麗に凍りついてくれ」
 遊鬼は周囲に鬼火を呼び出した。
 鬼ごっごのバリエーションの一つに、鬼が触れると鬼が増えるというルールがある。
 そっと遊鬼が触れた鬼火は、次々と武器にまとわりついて凍気を発生させ始める。スライムが、鉄槌が、魔杖が凍り付いて敵を襲い始めた!
「ひゃうっ。ピリっとします」
「失礼。疲れないようにちょっとお世話していました」
 環が着地すると何だか足踏みしたが、それはエルムが彼女の神経を活性化した影響だった。
 彼は今後に備えて環の力を底上げしていたのである。
「さすがに攻撃はともかく負荷の全てが掛かったようではないようですね。では暫く繰り返しましょうか」
 エレアノールは軽く翼を広げると、空を滑空しながら蹴りを浴びせかける。
 同時に体をひねり、同時にグラビティを叩き込んだ!
「そこから動くな!」
 蹴りと同時に叩きこまれる重力の嵐が敵の姿を縫い留めたのである。
『ルオオオ!』
「わわっ! ちふゆちゃん。回避回避~」
 それでも敵が動き続け、ちはるは何とか回避したがキャリバーのちふゆが仲間をカバーする際にメキョっと削られてしまった。

 やがて幾度目かの攻防が過ぎ、突如として敵が動きを止めた。
 正確には的確に防御していた攻撃が直撃するようになり、代わりに先ほどよりも強烈なグラビティに満ち溢れる。
「なんだか怪しいですね」
「確かにそうですね。……火力が安定しているようですし、動きを変えた可能性が高いです」
 沙耶が懸念を示すと、那岐が斧で攻撃した時の手応えを思い出す。
 今までなら弾かれていたが、今回は完全に直撃している。やはり動きが変化したのだろう。
「そうか、遂に来たか!」
「冷静に動きを止めましょう。これまでの作戦は無駄に成って居ない筈です」
 陣内と沙耶はここぞとばかりに打って出た。
 左右から敵に迫って刃を振るい、相手の体を引っ掛けてバランスを崩す。
「てやー。このこのっ。猫の『狂気』、受けてみます?」
 環はプカプカ浮かぶのに苦労しながらお空をビヨーン。
 足に集めたグラビティを即座に腕に移した。相手が動かぬ事を良いことに、扱いの難しい技を仕掛けたのだ。
「えーっとー。次から早めに回復した方がいいかな? 今回はまだ大丈夫そうだけど」
「そうだな。回復の頻度を上げて頼めるか?」
「問題ありません」
 ちはるが相手の様子を伺いながら爆風で息を意を付けると、遊鬼はチラリとエルムに声をかけた。
 そして魔法の矢を飛ばして動きの短調になった敵を責め立てる。
「今の内という事ならば、やはりこうしておきましょう」
 エルムはまだ傷が深くないという事で、仲間の神経伝達を強化しておいた。
 次からは攻撃が苛烈に成るだろう。ならば援護は此処まで、ここからは後追いで回復だけをする羽目になるかもしれないからだ。
「全力を出す前に……潰れろ!」
「そうだ。やってしまえ」
 エレアノールが敵の肩を砕くように渾身の力を掛けた。
 華奢な彼女は持ち上げられてしまうが、咄嗟に宙返りしてバランスを取り戻した。
『オ、オ、オ、アーオオオオオ!!!』
 堰を切った濁流の様に暗黒の闘気が撃ち放たれた。
 それまでは分断、あるいは援護の手を阻もうと後衛を狙ったこともある。
 だが今回は単なる攻撃、目の前を叩き潰さんと力ずくで攻撃を掛けたのだ。
「うっひゃ。これはちはるちゃんピンチかも」
「問題ありません。仲間たちを信じてください。これまでの作戦は決して無駄にはなりません」
 焦るちはるに那岐は声をかけ、確実に仲間を守るために迎え撃ったのである。
 受け止めた瞬間に大地に伏せそうになる大打撃。
 しかし決して諦めない、仲間へ向かわせぬと立ち上がったのだ。

 それから長い時間をかけたような、あるいは一瞬だったような気もする。
 共通する思いは、濁流の様な力を普通に受け止めるのは難しいという事だ。
 ここには積み上げられた仲間たちとの絆、そしてみんなで繰り出した攻撃が影響していた。
「後ちょっと! どどーん!」
「グルグルグル~!」
 ちはるが爆風吹かせて援護するのに飛び乗って、環は回転しながら鉄杭を突き立てた。
 正確には勢いを付けて引き裂いたともいう。
「よく動く。だが、ここまでだ」
「回復もしませんし、負荷が良く効いてますからね」
 遊鬼が衝撃波を放つのに合わせて、エレアノールは時間を凍らせて撃ち込んだ。
 二人の攻撃を始めとして様々な負荷を浴びせた。中には最大レベルまで達したモノがあるくらいだ。
 それでも動きそれでも攻撃して来る恐ろしい相手。
「大丈夫ですか? 苦しければまた回復しながら障壁を追加します」
「問題ありません。……多分、もう必要ありませんから。ありがとうございますね」
 エルムは精神力で編み上げた盾を、那岐の周囲に展開していた。
 彼女のは二本の斧を受けていたが、障壁のお陰でかなり持ち直している。
 新たにもう一撃喰らいそうな雰囲気だが、それでも倒されることはないと確認していた。
「沙耶。戦いを終わらせに行きますよ」
「はい。那岐姉様。ここで完全に止めてしまいましょう」
 那岐は斧を輝かせ、宝石の光を周囲に照らし出す。
 沙耶は逃げられぬよう、もはや攻撃できぬように敵の運命を固定した。
「行けよ。トドメを刺しちまえ」
 陣内は空間を切り裂いていた刀を担ぎ、懐から煙草を取り出して咥えた。
 そして今まで回復してくれていた猫がやって来ると、抱き上げて決着を待つ。

「これで、終わりです!」
「お見事です姉様」
 那岐がトドメを刺すと沙耶は労いつつ周辺を確認する。
 まだ復活しないとあって僅かに溜息を吐いた。
「まだ大丈夫なようだな。……お疲れ、ルーナ」
 同じように遊鬼も周囲を確認していたが、大丈夫だと判ってナノナノを撫でてやる。
「あ゛ー、この強さで何度も再生するのは狡いと思うの……次が来る前に帰ろ帰ろっ」
「次は後続に託し、速やかに撤退しましょう。またいずれ、ここへ戻ってくるためにも」
 ちはるの言葉にエレアノールが同意し、一同は帰還を始める。
「お疲れさん。ひとまずこんなもんか」
 そんな中で陣内は一人風下に歩き、煙草に火を点けた。
「ふみー。疲れた~」
「僕も緊張してお腹空いたみたいです。早く帰ってご飯食べたいですよ」
 環がへたり込みそうになると、エルムはお腹を押さえて自分も疲れたと告げる。
 そして皆の傷を見渡すと薫り高い風を吹かせて、帰還する仲間の治療を始めた。
「帰りにお酒を買って帰ろ。後オイルも」
「そいつも良いかもな。つまみに魚の一つも買ってな」
 ちはるが珍しく素直に載せてくれるちふゆに騎乗すると、陣内は笑って猫を撫でる。
 こうして『門』を巡る戦いが、また一つ終わった。

作者:baron 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年10月12日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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