霜の降りた朝に

作者:さわま


「今朝は冷えると思ったら、霜が降りているのか」
 午前5時前、まだ日の出を迎えるには早い暗い冬の早朝。
 新聞配達員である男は地面に降りた初霜を見てその身を縮こませる。
「ん、これはミツバチか? こんな時期に珍しいな」
 道端に地面と同じく霜の降りたミツバチの死骸があることに気づく男。
 その時であった。
 突然、背後から男の身体が地面に押し倒される。
「うわぁ!?」
 巨大な蜂のような姿のローカストが男にのしかかっていた。
 

「勇敢なるケルベロスたちよ。このような時間に呼び出す事になり申し訳ない」
 ヘリオライダーの山田・ゴロウ(ドワーフのヘリオライダー・en0072)からの日も明けない早朝の緊急招集。ゴロウは集ったケルベロスたちに頭を下げる。
「知性の低いローカストが出現し一般市民が捕らわれた。知性が低い分、戦闘能力には優れているようだ。今から現場に急行しローカストの撃破をお願いしたい」
 上空からヘリオンが降下し、ゴロウのマントがローターの風ではためく。
「現場までは私が導こう。詳しい説明はヘリオン内で行わせてくれ」
 

「出現したローカストは蜂のような外見をしている。知性が低く会話等は不可能とみてよいだろう」
 ヘリオンに乗り込んだケルベロスたちにゴロウは状況の説明を始める。
「ローカストは新聞配達員の男を捕らえグラビティ・チェインを吸収している。危険な状況ではあるが、幸いローカストはグラビティ・チェインを『ゆっくり吸収しなければ吸収できない』。ローカストの隙をみて男を救出するだけの時間は十分にある」
 たとえば捕らえた男に攻撃がいかないよう、『部位狙い』で攻撃を命中させる事が出来れば男とローカストの距離を離す事ができるかもしれない。
 当然、他にも男を解放する手立ては色々とある。どういった方法を取るかはケルベロス次第だろう。
「ローカストは腕に蜂の針のような武器を装備している。この針を刺したり、射出する攻撃を仕掛けてくる」
 この針には体力を奪う猛毒や身体を硬直させる神経毒などが含まれているらしい。
 その効果は高いようなので何だかの対策をしておいた方が良いとゴロウが注意を促す。
 
 ケルベロスたちに説明を終えたゴロウが再びペコリと頭を下げる、
「……そんの、みなさんならきっと上手くやってくれるって信じてるだ。よろしくおねげぇしますだよ」


参加者
エレーナ・フローライト(ブラックロータス・e02907)
奏真・一十(錆びぬ古鍵のビハインド・e03433)
ヴィルフレッド・マルシェルベ(路地裏のガンスリンガー・e04020)
上下・まつげ(ロキシー・e04517)
アベル・ウォークライ(ブラックドラゴン・e04735)
妻良・賢穂(自称主婦・e04869)
ユウ・アドリア(腰痛持ち・e09254)
烏丸・リュシカ(迦楼羅の如く・e18782)

■リプレイ


 夜明け前の薄暗がりの空を急ぐケルベロスたち。
「おお寒い寒い。今朝は今冬一番の冷えこみといっておったからのう」
 ぐっと冷えこんだ周囲の冷気にユウ・アドリア(腰痛持ち・e09254)が手をこすり合わせ身体を縮こませる。
「温かいほうじ茶が入りましたですわ」
 ニッコリと笑った妻良・賢穂(自称主婦・e04869)が湯気の立つ湯呑みをユウに差し出す。
「すまんのう。賢穂さんや」
 ユウが受け取ったほうじ茶をズズッと飲む。まるで仲の良い舅と嫁のような雰囲気をかもし出す2人。とはいっても2人ともドワーフなので見た目は子どもだったりするのだが。
「ふわぁ」
 ヴィルフレッド・マルシェルベ(路地裏のガンスリンガー・e04020)が年相応の可愛らしい欠伸をもらす。
「眠そやなあ」
 烏丸・リュシカ(迦楼羅の如く・e18782)が手に持ったおにぎりをもっしゃもっしゃと食べながらいう。
「朝は苦手なんだよ……っていうかリュシカ、朝食なんて用意してきたんだ?」
「これ? 賢穂さんがこさえてくれたんよー」
 もぐもぐと口を動かしながら器用にしゃべるリュシカ。ヴィルフレッドが賢穂の方を見る。
「みなさんお腹を空かせるといけないと思いまして。あり合わせの物でササッと作って参りましたわ」
「急な招集だったのによく準備できたね。感心するよ」
「主婦たる者、夫の急な出勤でも手早くお弁当を用意できなければなりません。みなさんよろしければ召し上がってくださいな」
 賢穂がお弁当箱を取り出し仲間に勧める。
「腹が減っては戦はできぬともいう。ありがたく頂戴しよう」
 いただきますと両手を合わせたアベル・ウォークライ(ブラックドラゴン・e04735)がおにぎりを食べる。ちなみにアベルは竜派でブラックドラゴンなとても格好良いドラゴニアンである。今はおにぎりをもしゃもしゃしてるけどね!
「昆布か、塩加減も見事だな」
 いってお茶を飲み目を細めるアベル(ブラックドラゴン)。
「このおかずの卵焼きの焼き加減も絶妙であるな」
 奏真・一十(錆びぬ古鍵のビハインド・e03433)が箸では掴めるが口の中でふわりと柔らかさを主張する絶妙な卵焼きをゆっくり味合うように食べる。
「ん?」
 ふと視線を感じ顔を向けると、こちらを見つめるボクスドラゴンのサキミのジト目が目に入る。
「サキミも食べるか?」
 一十の言葉にサキミがプイとそっぽを向く。その様子にやれやれと肩をすくめる一十。
 そんな楽しげな仲間たちの様子を静かに見守るエレーナ・フローライト(ブラックロータス・e02907)。
「二度寝から目覚めてみたら随分と賑やかだね」
 現場に到着するまで寝るからと、隣で毛布を被って横になっていた上下・まつげ(ロキシー・e04517)がもぞもぞと起き上がる。
「……起こしてしまったかしら?」
「そろそろ到着だし丁度良かったよ。あっ、ボクもこのおにぎりもらっていい?」
「ええ」
 寝ていたまつげの分の食事を、さりげなく取り分けておいたエレーナだった。


 まだまだ夜の明けない薄暗がりの路地。
「だ、誰か助けてくれ……」
 ローカストにのしかかられ冷たいアスファルトに身体を押し付けられた男がか細い声をあげる。
 その時であった。
 ――ズザアッ!
 ヘリオンから降下したケルベロスたちがローカストの周りに静かに着地する音が聞こえ、明るい光がローカストと男を照らし出す。
「こんな寒い早朝から侵略行為とは迷惑なハチもいたもんじゃ」
 ローカストが光の方を見ると、強力なハンドライトを手に持ったユウの姿が光の背後に浮かびあがる。
「まったくユウ殿の言う通り。迷惑千万な上に見た目もグロテスク。ミツバチの持つ愛敬の欠片も感じぬな」
 ユウと同じく一十がハンドライトの光でローカストを照らす。
 明かりに照らし出された男の青ざめた顔。その恐怖と疲労に覆われた表情にエレーナが端正な眉を微かに動かし、ローカストに鋭い目を向ける。
「その男を返してもらおうか」
 怒気を含んだアベルの声。その心の内の怒りをあらわすように胸の地獄の炎が大きく噴き出し、全身を炎の渦が包みこむ。
 突然現れたケルベロスに警戒を見せるローカスト。その様子を物陰から伺う2つの影。
「敵の注意がそれてる今がチャンスだね」
 仲間から離れ物陰に息を潜めたヴィルフレッドがかたわらのまつげを見る。
「『ふじのうらば』にうらとけて――呑んでうたって、嘆いておくれ」
 まつげが胸に手を当て目を閉じる。するとその胸から赤い光が漏れ出る。頬にほんのりと赤みが差しトロンとした目つきになるまつげ。
「えっ、ひょっとして酔ってるの?」
 ヴィルフレッドが不安そうにまつげを見る。
「身体の芯からあったまれば指先もしっかり動くってものだよ」
 それには答えずにまつげが悪戯っぽく片目を閉じる。
「ともかくいくよ。ここまでお膳立てされて狙い撃ちができなくちゃ、情報屋は名乗れないよね!」
「狙い撃ちと情報屋って関係ある? まぁ細かい事はいいか♪」
 ヴィルフレッドが狙いを定めて拳銃の引き金を引き、まつげが手の平からエネルギー弾を発射する。
 ――キンッ!
 甲高い跳弾の金属音が響き、男を抑えつけるローカストの腕に弾丸が命中。その反動で男の身体から腕が離れる。
 そこに飛来したエネルギー弾がさらにローカストを直撃。大きく体勢を崩され、ふき飛び、地面に倒れ込む。
 ローカストが男から引き離されたのを見て一斉に動き出すケルベロスたち。
「おじさん災難やったねぇ。もう大丈夫やさかい安心してやー」
 リュシカが男に近づき微笑みかける。
「失礼いたしますわ」
 賢穂が動けない男をその両手でガシッとお姫様抱っこする。
「すぐに戻りますわ!」
「賢穂さん、よろしゅうなー」
 すたこらと男を抱き抱え避難する賢穂の頼もしい後ろ姿にリュシカが声をかける。
 妻良・賢穂、ステキで頼もしい旦那サマにお姫様抱っこされてのウェディングなどを夢見るアラサー独身乙女である。
 地面に倒れたローカストが立ち上がろうと身体を起こす。すると地面から突然無数の手が生えその腕や脚に掴みかかる。
「『無間抱擁(ラス・マノス)』。自らが掴みかかられる気分はどうかね?」
 両脚の地獄の炎をゆらりと揺らめかせ一十が現れる。
「これは夢に出そうな光景じゃのう」
「うむ。なかなかに強烈な絵面であるな」
 薄闇の中で無数の青白い腕を振りほどこうともがくローカストを気持ち悪そうに見るユウと一十。
 さらに駆けつけた仲間がローカストを包囲する。
「さあ、害虫駆除といこうかな。ハチくん、覚悟はいいかい?」
 ヴィルフレッドが立ち上がるローカストに拳銃の銃口を向けいった。


 戦闘が開始して数分が経過。
 ローカストの腕から機関銃のように間断なく針が飛び周囲のケルベロスを無差別に襲う。
「皆の衆、しっかりするのじゃ」
 サポートに徹する構えのユウが弾幕の合間を狙いヒールドローンを仲間に差し向ける。
 飛来する針に素早く空中に跳び上がるアベル。その大半を躱すも避けきれなかった針にチクリとした痺れを感じ、空中でバランスを崩す。
「天狗の秘術ご覧あれー」
 錫杖を振るいアベルをキュアするリュシカ。
「感謝する!」
 体勢を立て直したアベルが双刃の鎌を手にローカストに肉薄する。その一撃を正面から受け止めるローカスト。
 動きの止まったローカストにヴィルフレッド、エレーナ、まつげが三方から炎を放つ。
「隙だらけだよッ!」
「……外さない!」
「燃えちゃいな!」
 ――ドォオオオオン!
 ローカストを中心に起こった大きな爆炎が暗い路地を赤く照らし出す。
 ローカストから巻き上がる炎がつばぜり合いを続けるアベルの頬や身体をかすめる。しかしそれに臆する事なくさらに敵に身体を寄せるアベル。渾身の力で敵の体勢を押し崩す。
 さらに鎌をくるりと回転させ勢い良く薙ぎ払う。
「炎よ、我が力に――燃え尽きろ!」
 ローカストが火の粉を撒き散らし大きく吹き飛んだ。


 ――キィンッ、カァンッ、キィンッ!
 立ち直ったローカストと一十が激しい剣戟を繰り広げる
 鍵のような形状の大剣『ヘルヴェテ』を片手で器用に操りローカストの針による突きをフェンシングのように飄々と受け流していく。
「見よう見真似の我流であるが、フェンシングもなかなかに様になっておるだろう」
 そういった一十の腕に敵の針がザスリと刺ささる。剣の柄を握る一十の手が硬直を起こしその指からスルリと剣がずり落ちそうになる。
「おっと!?」
 次の瞬間サキミのヒールが腕に飛び、感覚の戻った手で剣を握りなおす。
「ふぅ、油断大敵であるな。……サキミ、そんな目で見てくれるなよ」
 主人に何か言いたげなサキミをチラリと見た一十が反撃とばかりにローカストに体重を乗せた突きを繰り出す。
 その一撃にローカストが大きくたたらを踏み後ずさる。
 すると突然その背後から巨大な新聞紙を丸めたようなものが出現。音も無くローカスト目掛けて振り下ろされる、
 ――パシィィンッ!
 ローカストが咄嗟に飛びのき新聞紙を丸めたようなものが地面を叩く。
「外しました、か。流石に羽虫は一筋縄ではいかないようですわね」
 縛霊手の手に新聞紙を丸めたようなものを握りこんだ賢穂が姿を現わす。
「男の方の避難、無事終了いたしました。みなさんおまたせしましたわ!」


 賢穂が戦闘に合流しさらに数分が経過。
「きゃあ」
 こちらに向かい飛んでくる針にリュシカが小さな悲鳴を上げる。
「させんよッ!」
 その射線上に飛び込んだユウが代わりに攻撃を受ける。
「おおきになー。回復せなあかんね」
「いや、この程度なら大丈夫じゃ」
 そういうユウのダメージは確かに軽微。針の毒の効果も自然と癒されていく。
 回復やサポートにいそしむユウ、賢穂、リュシカの地道に重ねてきたエンチャントにより敵の攻撃の効果が薄くなってきたのだ。
 一十とヴィルフレッドがふたりがかりでローカストを攻めたてる。
「ここに来て激しい動きをするではないか。燃えておるな」
「ハハハッ、身体も暖まってきたのかい? ハチくんッ!」
 身体のあちこちに炎が燻るローカストに対して冗談めかす。
 攻撃陣全員が【炎】のバッドステータス付与を意識した攻撃を行ってきた結果、大量に付与された【炎】がローカストを追い詰めていた。
「そらっそらっそらっ!」
 一十が斬撃を畳みかける。その動きに呼応したヴィルフレッドが拳銃を周囲に乱射。
「僕の得意な大道芸さ……キミ自身がハチの巣になっちゃいなよ。『リフレクトショット』」
 ――ザッシュウウッ! 
 跳弾を起こした無数の銃弾がローカストの身体を次々と貫く。
 ふっと急に周囲が明るみ出す。
「もう夜明けか。そろそろ終いにせんとな。奔れ、闇猫――『降魔ノ猫』」
 射し込んだ薄光により地面に伸びたユウの足元の影から真っ黒な猫が出現。敵に向かい駆け出すと勢い良く跳躍。ローカストに迫ると、その爪で大きく切り裂く。
 堪らずローカストが羽を広げて明るみを帯び出した空に向かい飛び出す。
「逃がさへんよ――『風神様の通り道』」
 リュシカが空に掲げた錫杖からつむじ風が巻き上がり、ヒュウと音を立てて上空に逃げるローカストを追いかける。
「炎よ、喰らいつけ!」
「往生際が悪いよッ」
 アベルの胸から放たれた炎弾とまつげの放った矢もそれに続く。
 ――ドォオン!
 上空で矢に貫かれ、炎に包まれ、つむじ風に巻き込まれたローカストがきりもみを起こしつつ地面に落下。大きな衝撃音が空に響く。
 そこに姿を現わすエレーナ。
「暁の子、明けの明星よ――」
 その両手から伸びる黒い鎖とハニーブロンドの髪が夜明けの薄明かりの中で光り輝く。
「全きものの典型であり智恵に満ち美の極みであったものよ――」
 ジャラリと黒鎖が伸び、地面に倒れるローカストの真上に魔法陣を描き出す。
「御身の輝きの一端を我が前に顕したまえ――『輝く者、天より堕つ(ルシファー)』」
 明るむ東の空に明星がひときわ強く輝きを放つ。
 直後空から飛来した黒い稲妻がローカストの燃え盛る身体を貫く。
 地面に這いつくばり悶え苦しむローカストに影がさす。
「害虫死すべき。慈悲は無いですわ――地獄に堕ちなさい。『主婦的害虫駆除術(ゴキスレイヤー)』!」
 賢穂の振り下ろした新聞紙を丸めたようなものがスパァンと小気味の良い音を立てる。
「ゴキブリ、カメムシ、ヨコヅナサシガメ、カブトムシ、そしてハチ。これからもより精進しなければなりませんわねッ!」
 絶命したローカストを見下ろす賢穂。幾多のローカストをその手で葬ってきた賢穂の戦いはまだまだ続く。
 理想の旦那サマに出会うその日の為に、戦えアラサー乙女!


「みなさんのお陰で助かりました」
 男が深々とケルベロスたちに頭を下げる。
「無事で何よりだ」
 アベルが目を細める。
「いつもお勤めご苦労様ですわ」
 賢穂がにこやかに微笑む。
「それにしても災難じゃったな。見た所元気そうじゃが、念のため病院で検査して貰いなさい。まだまだ若いのだし身体は大切にな」
 そういってユウがケルベロスカードを男に手渡す。
 再び大きく頭を下げ、男が朝焼けの街に消えていく。

「ぎょーさん動いたし、安心したらまたお腹空いたわぁ」
 リュシカが大きく伸びをしてつぶやく。
「確かに小腹が空いたな。街で何か食べていくのはどうであるか?」
 一十がリュシカにいう。一十の足元には大きな旅行鞄があり、その上に不機嫌そうな顔のサキミがちょこんと座っている。折角立ち寄ったのだからと、すぐに帰らずに街をぶらぶらするつもりなのだ。
「そういう事なら僕に任せてよ。朝から美味しいモーニングを出すお店がこの近くにあるよ」
 「下調べは情報屋の基本さ」とヴィルフレッドが得意そうにメモを取り出す。
「僕、蜂蜜たっぷりのスイーツが食べたいわぁ。メープルシロップたっぷりのパンケーキとか?」
「それ蜂蜜じゃないし!?」
 楽しそうに話す3人を見るエレーナ。
「あっ、エレーナさんも一緒にきいひん?」
「ええ」
 リュシカの言葉にエレーナが嬉しそうにコクリと頷く。

「ふわぁ……帰ったら三度寝しよう」
 大きな欠伸をかみ殺すまつげ。
 ふと、空を見上げると綺麗な朝焼けが目に入る。
「まあ、たまにはこんな朝も悪くは無いか」
 眩しそうに目を細めてまつげがいった。

作者:さわま 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2015年12月12日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 4/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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