女性の園で全裸に色を塗らんとする者たち

作者:塩田多弾砲

 その日。
 ウリエル女子大学付属女子高の、大ホール裏の控室では。
「……そういや、隣のクラスの天現寺さんっていたわよね」
 衣装披露演出部の部長、羽衣友恵が、隣の友人に言葉をかけていた。
「ああ、毎年誕生日をコスプレで祝ってたって彼女?」
 そう返してきたのは、同部活の副部長、鷲崎日菜子。
「ん。聞いた話じゃ、事故に遭って休学してたそうだけど、もうじき復学するみたいよ」
「ふーん。そりゃまた何より」
 言いつつ、友恵は日菜子の手にしたカメラを覗き込む。
 夏の制服姿の二人は、カメラに映った画像と、その被写体とを見比べていた。
 彼女らの前には、種々雑多な制服と、それらに袖を通した女子高生が十数名。ちょっとしたファッションショーのようにも見える。
 実際、それに近いのだが。
 本日は、校内の喫茶室の制服……ウェイトレスの制服のリニューアル案候補を紹介する行事が行われる。ホールには高等部と中等部の生徒、そして教師とが集まり、新制服候補の披露を待っていた。
 だが、始まる寸前。
 ホールの方からいきなり悲鳴が。
 なにかと控室から出ると、まるで鳥の被り物をしているかのような、変な姿の女性が、数名の女性を引き連れて立っていた。
『服など、着る必要はないのです! 人間は生まれた時から皆裸! 裸で過ごす事こそが自然であり大事です!』
 そうだそうだと、後ろに控える女性たちが同意する。
『そして、服を着ずにファッションをどうすべきか? その答えは簡単! 裸のボディに直接ペイントすればいいのです!』
 喚き散らすその女性を筆頭に……控える十数名の女性たちは、全員が全裸だった。
 その全裸の上に、なにやら染料で直接色を付け……服を着ているかのように見せている。いわゆる、ボディペイント。
『服など無用にして無意味! おしゃれしたくば、全員が裸となり、裸の上にこーやって描けば、服に悩む事もないです! さあ、未来を担う女子たちよ、我が道に続きなさい!』
 そいつに対し、
「ちょっと先生! あなたいいかげんに……」
 注意しようとした教師たちには、
『あなた達教師も! 服で着飾る事の無意味さを、その身を以て生徒たちに教えるべき! 乱れる服装に悩むなら、服そのものを無くしてしまえばいいのです!』
 色々な意味で、おかしな理屈を掲げつつ、
『さあわが同志たち! 私に続き、ウリ女中等部と高等部の生徒と教師全員に然るべき修正と導きを!』
 と、彼女らは教師や生徒、両方に対し襲い掛かり、服をむしりとり始めた。

「……ええと、前にオークの生き残りが、女の子にボディペインティングして色々といやらしい事をする……という事件がありましたね。弓月・永凛(サキュバスのウィッチドクター・e26019)さんたちが解決しましたが」
 セリカが君たちに告げるは、そのボディペインティングを、中学・高校の両方の女生徒全員で行うべし。教師ももちろん!……というビルシャナの出現事案である。
「いつも通り、詳しく話すと頭の痛くなる事案ですが。それでも短くまとめますと……」
 ウリ女では、喫茶室が存在する。放課後にちょっとしたティータイムを楽しめる場所だ。
 そしてこれは、生徒たちが運営しているため、部活動の一環扱いとなっていた。この活動は将来的に、飲食業に関する仕事を希望する生徒たちにとっては有益な事でもあるため、学校側は許可を出していた。ゆえに、単位も出る。
 そして、自前で料理を運ぶ学食と異なり、喫茶室では制服を着たウェイトレスが料理を運んでくれる。
 このウェイトレスの制服は、学内の服飾部が毎年異なるデザインを起こし、作るのだが。そのうちに部員たちが競い合い、全校生徒に披露してどれが良いかを投票する……というイベントが自然発生した。
 そのイベントを執り行うのが、『衣装披露演出部』。要は、ファッションショーの裏方や演出を研究し行う部活。服やモデルの知識のみならず、演出なども考えなければならないので、結構大変ではある。
 今年もまた、数種の制服候補が作られた。それをファッションショー仕立てで紹介しようとしていた矢先、ビルシャナが現れたわけだ。
「このビルシャナは、どうやらファッションの持論をこじらせたウリ女の元教師の女性のようです。で、問題を起こして解雇されましたが……」
 更にこじらせ、こうなってしまったらしい。
「後ろの信者たちは、同じく全員が女性たちで、全裸の上にボディペイントで、一見服を着ているかのような姿をしています。年齢層は十代後半から二十代前半くらいでしょうか。ファッションに夢中になりそうな年齢層で、おそらくこのビルシャナに感化されたのでしょう」
 彼女らも、ビルシャナ同様に、
『人は皆、裸で生まれて来た。それが自然』
『服で見た目だけを着飾るより、自然のまま、生まれたままの姿をさらす事こそが大事。それこそが一番美しい』
『しかし、ちょっとはお洒落も必要。ボディペイントがそれに相応しい』
『服を作る必要もなく、裸という美しい姿も披露できる。一石二鳥』
「……と、こういう理屈を述べてます。なので皆さん、論破するならこの理屈のおかしな点を指摘する必要があるかと。それから……」
 と、セリカは付け加えた。
「今回の依頼。状況と環境を鑑みて、参加者は女性のみとしますね。というか……その……」
 事後、色々と問題が起こりそうな気がするので……と、恥ずかしそうに俯くセリカ。もっとも、それは女性のみでも起こらないとは言い切れないが。
 ビルシャナは、経文と浄罪の鐘、清めの光を用いる。
「とにかく、皆さんにお願いします。全裸にボディペイントを強制するこのビルシャナを、何とかして倒してください」
 恥ずかしそうなセリカを見て、君たちも若干の羞恥を覚えるも。
 なんとかせねばと、参加希望の旨を伝えるのだった。


参加者
シフカ・ヴェルランド(血濡れの白鳥・e11532)
志場・空(シュリケンオオカミ・e13991)
弓月・永凛(サキュバスのウィッチドクター・e26019)
獅子谷・銀子(眠れる銀獅子・e29902)
安尻・咲笑(跳惑ガーネット・e30371)
草薙・美珠(退魔巫女・e33570)
レイファ・ラース(シャドウエルフの螺旋忍者・e66524)
カフェ・アンナ(突風はそよ風に乗って・e76270)

■リプレイ

●色塗る前の初心な肌
 校内、ホールの舞台裏では、
「こちらが、衣装披露演出部ですか? 私、大学部からふぁっしょんしょーのもでるで来ました、草薙・美珠(退魔巫女・e33570)と申します」
 部員らは、美珠を見て……、何やらひそひそ言い合い、
「……じゃ、今日はよろしくお願いします」
 目配せして、にっこりと笑顔を浮かべた。
「? ……はい、宜しくお願いします」
 同じく舞台裏では。
「……やっぱり、はいてないと、スースーしますね」
 露出多めなメイド服姿の少女が、モデルの一人のように佇んでいた。少女の名は、レイファ・ラース(シャドウエルフの螺旋忍者・e66524)。
 別の場所では。
「……じゃ、後でお願いします、ね?」
 数名の女子生徒に対し、お願いする者が。
 その少女は、プラチナチケットを用い、交流(という名の乱交)をした女子生徒たちを、熱っぽく見ていた。彼女の名は、カフェ・アンナ(突風はそよ風に乗って・e76270)。
 ホールの隅の方では。また別の少女が。
「ねえ、あの娘……」
「植毛したタイツ地の衣装着てるんじゃない?」
「でもちょっと臭うような……」
 と、彼女を見た女子生徒たちは、そんな事をひそひそ言い合っている。
「……い、今のところ……異常は、無いみたい……ですね……」
 言われた彼女、安尻・咲笑(跳惑ガーネット・e30371)は、おどおどとしている。
 このホール内は広く、高等部のみならず、中等部の女子たちも隅に並べられた椅子に座り、待機している。
(「皆さん、どうやら配置には就かれたみたいですね。お姉様は……?」)
 見当たらないが、きっと近くで待機しているのだろうと、天現寺・麗奈(地球人の妖剣士・en0313)は前を向いた。美芳と夢生も、近くで暇そうにしている。
 そして、美珠たちが居るホールの舞台袖の、反対側にて。
「……後は、ビルシャナが出てくるのを待つだけ、ね」
 弓月・永凛(サキュバスのウィッチドクター・e26019)が、並んでいる生徒たちの様子を見ていた。
 近くには、
「今のところは、異常なし、と」
 シフカ・ヴェルランド(血濡れの白鳥・e11532)、
「にしても、羽毛生えてるのにボディペイント? どういう事よ」
 志場・空(シュリケンオオカミ・e13991)。そして、
「まあ、どちらにしても……こんな醜い歪みは断たなきゃね」
「ええ」
 獅子谷・銀子(眠れる銀獅子・e29902)と、ミスラ・レンブラント(シャヘルの申し子・e03773)とが待機。
 そしていきなり、舞台の裏からは素っ頓狂な声が。
「……美珠さん?」
 永凛の言う通り、それは美珠だった。
「衣装……こ、こんなに試着する服があるのですかっ?」
「ええ、今年は少なめですが……まずはこれを……」
 シスター風味、カンミラ風制服、和風メイドにミニスカ風の制服と、次々に脱いでは着てを繰り返す。
 美珠は混乱しつつ、着せ替えさせられるのだった。

●色塗り始めて色づく肌よ
 そして、数刻後。
『服など、着る必要はないのです!』
 ビルシャナの、けたたましい声が。信者を引き連れ、舞台上に立つビルシャナ。それを見て、
「み、みなさーん。避難、してくださーい」
 カフェが避難を促し、先刻の生徒がそれを手伝う。
 麗奈もまた、中等部の避難を促した。
『人間は生まれた時から皆裸! 裸で過ごす事こそが自然であり大事です!』
 戯言を抜かすビルシャナと信者らに対し、まず向かうは、銀子。
「ボディペイントは、服代わりにならないわ」
『なんだと!? 何を言うか!』
 信者らに対し、まずは銀子が、
「実際に行ったら、時間がかかり過ぎるし、自分で背中まで描ききる事は不可能だし、何より汗で崩れるたびに描き直し。こんな事繰り返してたら、肌も荒れるわ」
 と、銀子は自分の服をめくりあげ……、鍛えた体と肌とを見せつけた。
『おおっ!』
「どう? あなたの肌と……」と、近くの信者のペイントを拭い、
「比べたら、荒れているわね。あなたの肌。女性ならばスキンケアはするべきものじゃないかしら?」
『た、確かに!』
「そうでしょう? だったらボディペイントは……」
 もうやめにしましょうと続ける暇もなく、
『ならば、肌を鍛えましょう!』
『こういう人の鍛えた肌なら、どんなペイントになるかしら!』
『実践よ実践!』
 と、そのまま押し倒され、
「え? あ、ちょっと! ……あああっ!」
 そのまま裸にむかれ、お尻など、筆で敏感な個所をなぞられ始めた。
「やめなさい! っていうか、そもそもアンタ、ボディペイントを推し進めるアンタが、なんで羽毛に覆われてるのよ!」
 と、コートを脱ぎ捨て、体毛と体臭に覆われた空がビルシャナを指摘した。
「そ、そうです……」
 空に続くは、咲笑。
 それに対し、ビルシャナは、
『……? 私は体の羽毛をむしって、地肌を露出させてそこにペイントしてるけど何か?』
 などと、しれっと言い放った。
「……そ、それでもね!」
 出鼻をいささかくじかれた空だが、なんとか踏みとどまる。
「裸で過ごすべきなのはいいけど! 社会が受け入れる状況にないし、家族が周囲に色々言われるわよ。それに……」
 と、空は自分の体毛だらけの身体を見せた。
「自分のような身体だと、すごく目立つし、したくともできないわ! ほとんど胸からミルク垂れ流しだし、落ちないのは肌に悪そうだし」
「わ、私も、です……」
 空に続き、咲笑も自分の裸を、体毛が生えそろう自分の身体を見せつける。
「私の、この身体も……う、生まれたままの、手を付けてない姿、です。この姿……ペイントに、適していないん、です……!」
 二人の裸は、ホールの扉から。避難せずドアの所で踏みとどまり、野次馬になった女生徒たちにじっくり見られていた。
『……なるほど』
 一瞬踏みとどまるビルシャナだが……、
『……ならば、体毛ごと塗ればいいこと!』
 すぐに二人を押し倒し、体毛ごと大量のペンキで塗り始める。
「わーっ! ちょ、ちょっと! 人の話聞いて……ないわねっ!」
 空はなんとか逃れたが、
「な、なら……奥の手です……身体を濡らせば……!」
 咲笑はそのまま、両足を広げてひっくり返り、放屁。自分で自分に放尿するが咲笑だが、
『ふむ。ならば油性のペイント使えばイイだけの事。それに……体毛を『剃れ』ば……問題無しッ!』
 と、全く動じず……油性の塗料で押さえつけられつつ……、
「え? ひゃああっ! あっ……あふうっ!」
 咲笑もまた、ボディペイントの魔手に晒された。

●色を塗られて色付く息に
「や、やめなさい!」
 舞台裏の皆を退避させ、自分の服を着直した美珠が出てくると……、ビルシャナと信者らの前に立ちはだかる。
「鳥妖魔の戯言など、耳を傾ける必要はありません!」
『ほう……では、どうするつもりです?』と、問うビルシャナに、
(「ええと、神様に貰った台本は、っと……」)
 事前に手渡されていたメモを取り出し、美珠はそれを読み上げた。
「ええと……みなさん、ぼでぃぺいんとは不完全なものです。なぜなら、立体的な衣服を表現できないからです! 反論したければ、この私、美珠を裸にして巫女服の立体感を表現してみせるがいいのじゃ……って、なんですかこれーっ!」
『……成程、つまりは進んでボディペイントのモデルになってくれると。リクエストには応えなきゃあね!』
「ま、待って下さい! 今のは無しです……ひゃああっ、ああんっ!」
 時すでに遅く、押し倒され、裸に剥かれ、
「や、やめて……あああっ! そ、そんなところ、筆で……あひっ! うあぅ!」
 筆が、首筋や背中、胸や内腿、股間やお尻など、敏感な場所に塗り始めた。与えられる快感の前に……びくびくと痙攣するしかない美珠だった。
「……ひょっとしたら、私ら結構ピンチ?」
 そう呟く空の前に、
「な、なら……私が……」
 カフェと、
「ごめんなさい!」
「遅くなりました!」
 裸になったシフカとレイファ、そして、
「私たちに任せろ!」
 セクシーランジェリー姿のミスラが、そこに現れた。

「裸で過ごす事が、自然という意見は賛同しますが……ペイントを行う事には、反対します」
 シフカが、自身の裸体を見せつけ言い放つ。
『なんだと? では、ただ裸のままでいろと?』
『何も、色を付けずに?』
 ビルシャナと信者に対し、頷くレイファ。
「私も裸には賛同できます。が、他人に強要はいけませんね! というか、果たして……ボディペイントは、裸のお洒落と言えるのでしょうか?」
 レイファは、自分の全裸にアクセサリーを付けた姿を……見せつけるようにポーズを取る。両胸の先と、股間。それらの場所に挟み、あるいはリングではめられたハートのアクセは、ゆらゆらと揺れていた。
『おお……これは……』
『う、美しい、わね……』
 その淫猥さに、釘付けになる信者たち。
 レイファの隣りに立つミスラは、その肢体に……銀色の細いチェーンで構成された下着をまとっていた。
 それは、両胸や股間はもとより、恥部を隠さず、むしろ露出し強調しているかのようなデザイン。食い込み、擦れ、ミスラの身体から羞恥と快感とを引き出しているかのよう。
「はあっ……んっ……くうっ……」
 ミスラの熱っぽい吐息に、信者らはさらに夢中に見入る。
『こ、これも……』
『美しい、わね……』
「そうでしょう? ……なぜ、染料で肌を隠そうとするのです?」
 ふたたび、シフカが言葉を続ける。
「裸である事、それ自体が完璧はお洒落、なのですよ。ただありのままの裸を晒す。それだけでいいのです。貴女達とて、生まれた時からボディペイントしていたわけではないでしょう?」
 彼女の言葉に、『否定』は無かった。あるのは矛盾の指摘のみ。
『そ、それは……』『そうだ、けど……』
「自然のまま、生まれたままの姿をさらす事が大事だというなら、そんなものに頼らず……正しい裸になりなさい」
『『『……はい』』』
 至極真っ当な意見に、信者らの半数が項垂れ、納得した。
「そ、それに、ですね……」
 今度は、カフェが。
「ボディペイントには、重大な欠点……どうしても、ペイントできない部分が、あります……」
『ペイントできない? それは……?』
 信者の問いに、
「それは……粘膜部分、です」
 答えるカフェ。
「その部分を、覆えない……そんな欠陥のあるボディペイントは、ファッションにはなりえません!」
 その部分を突かれるとどんなに危険か……と、教えんとしようとしたカフェだったが、
『『確かに、そうよね……』』
 と、シフカの説得に続き、これまた数名が納得。
「え? あ、あの……」
 出鼻をくじかれた感のある、カフェだった。

●色は色でも艶と彩
「ごめんなさい、遅くなったわ」
「お、遅れました!」
 そして、ほぼ全部の信者らが説得されたところで、
 永凛が、麗奈とともに現れた。
「中等部の生徒が、ショックで気絶してしまってね。麗奈ちゃんに手伝ってもらい、保健室まで連れて行ってたのよ。さて……」
 まだボディペイントを諦めない感のある、ビルシャナ本人と残りの信者ら。
『お、お前らも、ペイントを否定するか!』
 そんな彼女らに、
「……いいえ。私は、ボディペイントそのものを否定するつもりは無いけれど……」
 と、これまた拍子抜け。
「医者の立場から言わせてもらうと、若い敏感な肌だと炎症を起こしたり、シミや痣の原因になる場合もあるから、慣れない内は面積を最小限に抑えるべきね」
『つまり、どうすれば……?』
 具体的な答えを求める信者らに、永凛は、
「私お勧めのボディペイントで、正しいやり方をレクチャーしておくわ。麗奈ちゃん、モデルになってくれる?」
「は、はい。お姉様……」
 連れて来た麗奈に、服を脱ぐようにとお願いした。
「……ふふっ、ここはまだ、生えてないのね」
「は、恥ずかしいです……ひゃあんっ!」
 一糸まとわぬ身体で、両足を大きく広げた麗奈は。大事な前後のあの場所を、信者たち、そして、野次馬になっている女生徒たちの目前に見せつける姿勢に。
 そのポーズのまま、永凛は。
 筆を取り出し、ゆっくりと淫紋を描き始めた。
「うふふっ、感じやすいのね……」
「は、恥ずかしいです……ああんっ」
 その様子は、女生徒たち、信者たち、ケルベロス達にじっくりと見られ……、
「はあんっ、もう我慢……できないわ」
 描き終わると同時に、永凛は……、麗奈の股間に、自分の股間を押し当てた。
 そのまま腰を動かし、水音を立てる。
「ああああっ! お、お姉様っ! あっ、あっ、」
「んっ、んっ……麗奈ちゃん……あっ、あっ……」
 互いに腰を動かし、快感を分かち合い……、
「「あああああっ!」」
 背中を反らせ、絶頂し……果てた。
『……こ、これよ……裸で、美しく愛し合う。これこそ……私の求めていたもの……天国に行く道……』
 感激していたビルシャナは、
「だったらとっとと……」
「あの世に行ってくださいっ!」
 銀子と美珠を初めとした、ケルベロスらの総攻撃により……天国へと向かったのであった。

●色塗り完了。そして……
 こうして、ビルシャナは倒され、信者らは洗脳から戻ったが。
 シフカは元信者らと、
「やはり、裸は良い」
『うむ、裸はいいものだ』
 裸について、力説めいた議論を交わし合い、
「そういう、ものなのか……?」
 空は、その近くで。若干の混乱を禁じ得なかった。

 そして、別の場所では。
「だ、だめぇ……あひっ! ……そんな……あああっ!」
 咲笑は水洗いだとばかりに、水着に着替えた女生徒たちにホールの近くのシャワールームに連れ込まれ、そのまま無理やり全身洗いプレイ。
「不潔な女生徒の、全身無理やり洗いプレイ? いいのよぉこれ」
 それを言い、実践しているのは、ある女性教師。
 そして、別の女性教師は、生徒とともに、
「か、カフェ、さん……ああああっ! そんな、だめぇ……」
「はあっ、はあっ、はあっ……」
 双頭の道具を装着したカフェに、辱められていた。
「……ひあああっ! お尻、だめぇ……」
 辱めは、銀子も受けている。筆の感触が、今度は生徒らの手により動き、快感を与えられているのだ。
「だめ……そんな、引っ張られると……ああああっ!」
 ミスラとともにレイファは、身体を飾るアクセを引っ張られ、絶頂し……失禁。
「ひゃあん、やめて下さ……ああああっ!」
 そして、美珠もまた。興奮した女生徒たちに弄ばれている。全身くまなく愛撫され、びくびくが止まらない。
 これが大神のしわざだとは、美珠はこの時、全く思いもしていなかった。
「はあっ、はあっ……麗奈ちゃん」
「お姉様……あああっ」
 そして、生徒たちに見られながら、永凛は麗奈と交わり、愛し合い、
「「あああああああっ!」」
 何度も絶頂し……果てた。
 この、ホール内の乱交は。
 先生に生徒、そしてケルベロス達が、全員果てるまで続いたのだった。

作者:塩田多弾砲 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年8月11日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。