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ユグドラシルのゲートが破壊された後、要塞ヤルンヴィドは廃墟の一角へと逃げ込む。
――逃げ込んだ先で、人型の寄生体は無言でパーツを解体し、自律するパーツはダモクレスとなって動く。
目的は魔空回廊。
回廊へと運び込まれ、要塞は少しずつ姿を変えていく――その奥から聞こえるのは、小さな呟き。
「精鋭戦力の撤退は完了……砲塔部、進捗を報告せよ……各脚部、重量負荷を計測……魔空回廊の維持時間を再測定……現時刻より分離したパーツは次回の魔空回廊へ……集積地にて待機せよ……」
せわしなくモニターに目を配るのは指揮官機、インスペクター・アルキタス。
めまぐるしく計算を行う指揮官機の立つ中枢へ姿を見せた寄生体は、無機質な声を上げる。
「哨戒状況報告。各方面、異常なし」
「……」
インスペクター・アルキタスの代わりに、護衛機であるインスペクトガード・プルウェリスがうなずく。
――解体されゆく移動要塞。
インスペクター・アルキタスは、次なる一手のために計略を巡らせている――。
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「ユグドラシル・ウォーは無事勝利に終わったようだね」
集まったケルベロスたちへと、高田・冴は笑みを見せる。
「どうやら逃げた敵もいるらしいから、この調子で敵の撃破をお願いしたいんだ」
そう言って、冴は今回の作戦の目的を語る。
「今回の目的は、アルキタスの撃破。そのために、いくつかのグループに分かれて作戦を取って欲しいんだ」
全員が成果を上げることができれば、アルキタスの勝利につながるはず――冴は、そう言葉を添える。
「ここにいるみんなには、要塞内部に潜入してアルキタスを狙ってほしい」
インスペクトガード・プルウェリスが戦場に現れてから、アルキタスを狙う。
「要塞攻撃チームが陽動をしてくれる。陽動とタイミングを合わせて、潜入しなくてはいけないね」
タイミングを誤れば、敵に陽動だと知られてしまう。
そうなれば、戦いは一気に不利に傾く――事前に動きをよく考えておく必要があるだろう。
「要塞内部は解体作業を行っているらしく、ダモクレス化した要塞の一部が攻撃を仕掛けてくる」
ダモクレスと化した要塞のパーツの襲撃にも警戒したうえで、アルキタスのいる中枢を目指さなくてはならないだろう。
「要塞中枢には、要塞を制御するアルキタスが一体と、ダモクレスが複数……多数いるようだが、護衛の要となるインスペクトガード・プルウェリスはいない。つけ入る隙はあるはずだよ」
アルキタスはヤルンヴィドの撤退作業を続けるために、ケルベロスの排除を狙って攻撃を仕掛けてくることだろう。
「もっとも、不利になったら逃げだすことだろう。詳しいことは分からないが、安全に脱出できる仕組みをいくつも仕込んでいるようだよ」
逃げ出すときは魔空回廊から撤退するであろうアルキタスを、ここで撃破することは困難だろう。
「ただ、アルキタスの撤退判断を遅らせることができれば、アルキタスに多くのダメージを与えられる。そうすれば、魔空回廊を制圧するみんなの仲間が有利に戦えるはずだよ」
頭脳の優れたアルキタスに、時間稼ぎだと気取られないようにしなければならないが――そうした道を取ることだって不可能ではない。
「作戦を練ることが肝心になりそうだ。みんな、どうか気を付けて行ってきて欲しい」
参加者 | |
---|---|
マキナ・アルカディア(蒼銀の鋼乙女・e00701) |
源・那岐(疾風の舞姫・e01215) |
一式・要(狂咬突破・e01362) |
据灸庵・赤煙(ドラゴニアンのウィッチドクター・e04357) |
シルディ・ガード(平和への祈り・e05020) |
タクティ・ハーロット(重喰尽晶龍・e06699) |
端境・括(鎮守の二挺拳銃・e07288) |
霧崎・天音(星の導きを・e18738) |
●
息を殺して潜む源・那岐(疾風の舞姫・e01215)らの目前で、要塞を取り巻く戦いは進んでいる。
一式・要(狂咬突破・e01362)は一瞬だけ視線を要塞から自分の手元へ。
手元にあるのは輸血パック――戦いの中で不利を演出する役に立てばと思い持ち込んだものだが、
(「クリーニングで落ちるかな」)
後処理を考えて、要の紫の瞳はジトっと伏せられる。
音を立てずにリンゴジュースを吸っていると、霧崎・天音(星の導きを・e18738)が要へ視線を向ける。
「ああ、血を抜くついでに輸血してきたら、貰った」
「……そう」
戦いが終わった後の食事に思いを巡らせたのか、天音は一瞬空を見上げてから、要塞に目を戻し。
(「戦いに参加できなかった分……」)
思いを胸に、天音は意識を研ぎ澄ませる。
気合いが入っているのは端境・括(鎮守の二挺拳銃・e07288)も同じ。括は拳銃に化けたモモンガを手中に、今回の作戦の流れを頭の中で反復する。
要塞攻撃班の力を借りて、回廊制圧班の所までアルキタスを追い詰める――失敗はできない。
(「我らの仕事はあくまで繋ぎ……そうとも」)
しくじるわけにはいかない戦いを前に表情を引き締める括の傍ら、据灸庵・赤煙(ドラゴニアンのウィッチドクター・e04357)は変容した要塞ヤルンヴィドを眺めて呟く。
「大分様変わりしましたな……内部も以前と変わっているでしょうか?」
観察はしているものの、内部の様子までは知ることはできない。とっさの判断も重要になってくるだろう、と考える赤煙。
そうして番犬らが注視する中、インスペクトガード・プルウェリスが戦場へ姿を見せる。
一斉に顔を合わせるケルベロスたちはうなずき、シルディ・ガード(平和への祈り・e05020)はジェスチャーでGOサイン。
(「バトンは確かに受け取ったよ。次にしっかり回すからね」)
陽動班の仲間たちに心の中で賞賛を送って、シルディらは一斉に要塞内部へと飛び込む。
――瞬間、鳴り響く警報。
『警告。ヤルンヴィド内に侵入者。繰り返します。ヤルンヴィ……』
「速やかに撃破しましょう」
警報音に即断するマキナ・アルカディア(蒼銀の鋼乙女・e00701)がドラゴニックハンマーを砲撃形態に変えた瞬間、外壁ダモクレスらはケルベロスたちの行く先を阻もうとする。
突入にあたったのは十六名の攻撃は即座に敵を叩き落とす――しかし、勝利の喜びよりも不安が勝り、マキナは同行する班の、蜂蜜色の瞳をした少女に目を向ける。
刹那に感じた『視線』は、闖入者であるケルベロスたちの存在に気付いた証拠。警戒されている現状では隠密気流も役には立たないはず……無言で、マキナは少女にうなずく。
眼前で道は二手に分かれている。随伴する仲間の一人が、わざとらしいほどに声を張り上げる。
「こんな要塞、腹の中からぶち破ってやりゃいい! 幸い壊すのだけは得意分野だ。お前らもそれでいいな? ついてこい!」
言って急行しようとする随伴の仲間に対し、タクティ・ハーロット(重喰尽晶龍・e06699)は足を止める。
「待つんだぜ! 慎重に進んだ方が良いんだぜ!」
「要塞を唯破壊するなど無駄も良い所です。かの磨蠍宮のように、役立てる方が合理的でしょう」
赤煙もうなずいて、彼らが行こうとしたのとは別の道へと進む。
「あ、こら! 抜け駆けする気? させないわよ!」
背後から届く声に振り向くことなく、ケルベロスたちは疾走する。
傍目には仲間割れにしか見えない行為――しかしこれが、後の利になると信じて。
そんな番犬らの様子を、監視カメラは捉えていた。
『侵入者を検知……総数、十六体……戦力分散の意図は不明。各部隊の目標分析を開始』
映し出される姿を見つめるのはインスペクター・アルキタス。
『優先目標、撃退後の作業継続……次善目標、本機の撤退。総員、迎撃準備を開始せよ』
そのように判断し、彼女は戦いへの備えを行う。
後方に控える死者らは、物言わずに佇んでいた――。
●
タクティのミミックがばら撒いた黄金が外壁ダモクレスを薙ぎ、那岐は赫く明滅するサーベルで敵にトドメを刺す。
岐路で分かれてから、片割れの班とはまだ合流できずにいるケルベロスたち。仲間を信じて進み続ける彼らは、死角なく周囲に目を向けながら中枢を目指す。
「守、二体よ」
目の前を塞ぐように姿を見せた外壁ダモクレスが所持する盾型の武装を見たマキナは言い、速やかに殺神ウイルスで仕留める。
妨害は即座に突破して進むケルベロスたちが遂に中枢へ辿り着いた時、既にアルキタスは片割れの班との戦いを開始していた。
既に倒れた敵の姿もあり、ひしゃげた壁には戦いの痕跡がある……壁を見たマキナは焦りの表情を作って、先ほどは同意の視線を交わしたはずの少女に不快げな視線を向ける。
先ほど視線を交わした時とは違う、敵意の交錯――要もまた、苛立ちの声を上げ。
「ちょ、あんま壊すなって言ってんでしょうが!」
「この要塞の破壊を手伝って! でなければ、こちらから叩きだしますよ!」
怒鳴り返された要は、敵意の滲んだ瞳を紫髪の少女に向ける。
盾を展開する少女に引く気はないらしい。要も同じ気持ちで、一歩彼女に近付いて。
「へぇ……上等。一度あなたとは戦ってみたかったのよねえ……」
「……今はそんなこと言ってる場合じゃない」
激論の中にあって、仲裁しようとする天音の声に耳を傾ける者はいない。
――事前に決めた演技だと分かっていても、仲間たちのいがみ合いには抵抗がある天音。
専用のエアシューズから繰り出される流星の煌めきが照らし出す顔は不安げで、だというのにケルベロスたちは仲間への口撃を止めない。
「あれさえ手に入ればヤルンヴィドは此方のモノだ! 壊してはもったいない!」
「冷静になればどっちの言い分が正しいかは分かるはずだぜ?」
括もタクティも協力の姿勢はなく、番犬たちは互いを責め続ける。
「そんなの聞いていないのです……この要塞は危険すぎます……!」
藍の瞳に悲痛な色を宿らせる、随伴の班の一人。まとまらない意見の押し付け合いは怒声に近づき、顔をうつむけていた天音は耐えられずに叫ぶ。
「だから、やめてよ!敵の前なのに!」
荒げた声に、戦場は一時の静寂に包まれる。
「んう……けんか、いくない。……でもぼくは、ここをこわす、な」
赤い髪の少女が言って、髪と同じくらい赤い炎を伴う蹴りを放つ。
「どうも相容れないようですね」
「ええ、そのようね」
諦念を滲ませ溜息をつく那岐に、マキナはうなずいて同意を示す。
赤煙は自身を取り巻くオーラを練り、鍼の形に整えて。
「宜しい、この場を制した班が要塞の扱いを決めるという事ですな」
「勝手に決めないでよね! そもそも壊しちまえばこっちのモンだし!」
紙竜を携えるレプリカントはこちら側の返事を待たず、蜂の女王へ攻撃の手を向ける。
「刮目するがよい! あるきたs……じゃなくて“撃破派の者たち”よ!」
括はあくまでも対立の姿勢を保ったまま、霊振りの巫銃から氷結の力を解放――括の言葉に、彼らが返事をすることはなかった。
嫌な空気を纏ったまま、共通の敵との戦いを進める番犬たち。
客観的に小競り合いを見つめていたアルキタスは、
『状況把握……要塞利用と要塞破壊にて対立。優先撃破対象を決定……』
ぎらりと目を輝かせると、腕部から銃火を爆ぜさせる。
破壊された鎖の結界は随伴班のもの――要塞を残そうと考える当班の方が、アルキタスにとっては好都合だということか。
視線を外したアルキタスへと、シルディは声を張り上げる。
「キミたちがどうやってココだと知ったのか知らないけど、探しているものはロキがボクたちに遺し託したものだよ」
光の粒子を伴う風の中、シルディはアルキタスから目を離さない。
「彼の事だから気まぐれか悪戯かも分からないけど、それでもボクは信じてる!」
ほのかに涼しい風で仲間を包むシルディに、アルキタスの機械的な声だけが返ってくる。
『発言意図不明。内容を解析……』
「それじゃキミらはたまたまここにいたとでも言うの? 知らないふりをしてもダメなんだからね」
『……解析完了。敵軍の目的を理解』
片割れの班と戦うアルキタスの呟きに、気取られないようにシルディはうなずく。
仲間割れの演技も、ケルベロスらの目的を覆い隠すための演技も、見破られた様子はない。
光の粒子が消え去ると同時に那岐が纏うのは常闇色の風。護衣「斑鳩」の裾を膨らませてアルキタスに肉薄する。
「さあ、常闇に抱かれて鎮まりなさい……」
敵と味方、入り乱れる戦火をかいくぐる那岐にも向けられる蜂型ビットの毒針。
注がれる即効性の毒はたちまち那岐の全身に回って苛む。
無作為に放たれた毒針が迫る中、マキナは蒼い菱形クリスタルの護りを施す。
「Code A.I.D.S……,start up. Crystal generate.……Ready,Go ahead」
シールド領域が接近する毒針を弾き、領域内の仲間の痛みを消し去る――しかし那岐は苦しげな表情を崩さないまま。
「……っ」
「大丈夫だぜ!?」
度重なる戦闘の中でサーヴァントたちは消滅していた。
魔似掌で仲間のケアにあたるタクティ自身も無傷ではなく、肩から流れ出る血が床を盛大に汚している。
(「――そう、見えているはずだぜ」)
ちっとも痛くない、傷ひとつない肩をかばうようにしながら、タクティは思う。
仲間のほとんどが所持する輸血キットを破いて演出した大量出血。わざとらしくならないよう注意しながらふらつく天音は、鮮明な視界の中で敵陣を捉える。
「ここで、倒れるわけにはいかない……! 砕け!」
超低温と超高温の多層攻撃が、寄生体の一人を塵と還す。
アルキタスに狙われる片割れの班がアルキタスを狙う中、取り巻きを狙うこちらの戦いは順調そのものと言える。
しかし――戦況の全体を見渡す赤煙は、決して有利な状況でないことを理解していた。
(「撤退はまだとはいえ……」)
力を振るうアルキタスの威容は随伴の彼らを圧倒し、戦線は崩壊に近づいている。
タクティの放つ、結晶まじりのブレスが取り巻きの最後の一体を撃破。
「あと一体だぜ!」
残る敵がアルキタスただ一人となったのとほぼ同じタイミングで、シャドウエルフの少女の身体が閃光に打たれて倒れるのが見えた。
『……? 戦況、劣勢? 状況、再測定開始……』
黒々とした瞳を周囲に巡らすアルキタスが漏らす呟き。
――取り巻きを失い、アルキタス自身の損傷も無視できない程のもの。
互いに追い詰めている実感があるとはいえ、アルキタスが逃亡に動き出す可能性は高いだろう――判断した赤煙は、戦場にいるすべてのケルベロスへと声を届ける。
「要塞への被害が大きい! これでは元も子も無くしますぞ」
合図の言葉に、青髪の少女が滑り込み。
「演技はもういいよ……! わたし達が足を止めるから、回り込んで!」
「うむ、任せよ!」
弾かれたように駆け出す括に、仲間が続く。
激戦を経た室内で、スイッチの類は全て破壊されている――ようやく騙されていたことに気付いたのか、アルキタスの冷徹だった顔に狼狽の色が浮かんで。
『本機は、撤退する』
言葉と共に開かれるいくつかの脱出口。
「逃がすわけないぜ!」
しかし、タクティが立ち上らせるオーラはアルキタスの背面を切り裂き、振り向くことを許さない。
脱出口は絞られた。その中のひとつに突入するアルキタスの胸へと、仲間の放つ渾身の一撃が放たれて。
「撤退を封じました……!」
砲音が止む頃、快哉が耳に届く。
――片割れの班は三名が脱落して残りの人員も消耗が激しい。回復に専念して立て直しを図る彼らをアルキタスからかばうように、天音が飛び出す。
「協力……する。絶対に……負けない……!」
赤煙の施した雷霆の支援が天音の背中を押す。
増幅された破壊の力をパイルバンカーへ。跳躍する天音が突きつけるパイルバンカーは壁を崩落させ、残る脱出口の入り口を瓦礫で塞いだ。
『損傷、甚大……! 逃走を最優先事項として選択――』
「逃がしはしません」
那岐は舞剣「ローズマリー」を抜き、美しき刀身をアルキタスへ向ける。
刺突は、先ほど砲撃を受けた傷をえぐるように。
それでもなお退路を求めるアルキタスの視界を塞いだのは、括が放り投げた拳銃――がモモンガの姿に戻ったもの。
顔面に張りつくモモンガに視界を奪われながらも、アルキタスは鋭利な針の飛散でケルベロスたちの命を狙う。
「危ないっ!」
飛び出したシルディに一本が刺さる。
もう一本が、シルディの心臓めがけて――、
「落ちろっ!」
――飛んできた針が、空中で割れる。
「怪我はないわね?」
「うんっ、ありがとう!」
二撃目を防ぎ切った要に問われて、シルディは笑顔を見せる。
要の放った水のオーラに続いてマキナがアルキタスの背後に回り込み、殺神ウイルスを即座に投与。アルキタスが展開するシールドの力が弱くなったところに、シルディが鉄球付きの得物を振りかぶる。
連撃を受けたアルキタスが反撃に打って出ようと身構えた瞬間、体勢を立て直した僚班がアルキタスの動きを封じ。
「一斉に行きましょうぞ」
赤煙の号令に、猛然と攻撃を浴びせかけるケルベロスたち。
『状況、測定不能……!』
悲鳴に近い音を立てるアルキタスへと、紫の瞳を持つ娘が砲口を向ける。
砲口は、轟音を上げて。
首と共に生命を断たれたアルキタスの姿が、戦いの終わりを告げていた。
●
「勝った……?」
アルキタスの骸を前にして、天音は呟く。
「心を持たないが故に見抜けなかったという事ね」
ひとつ息をついて言うマキナに、那岐は安心したような微笑みを浮かべる。
「大成功ですね」
「演技の甲斐があったわね」
苛立ったような演技をやめた要は平素の穏やかさを取り戻していた。
「ダモクレスとも、近いうちに決着をつけたい所ですな」
赤煙の言葉に、シルディは。
「そうだね。まだ戦いは続くんだから、気は抜けないよね!」
「まずは作戦成功の報告をしないとだぜ!」
タクティが言うと、括は大きくうなずいて。
「うむ、吉報を知らせに戻るのじゃ!」
達成感に満ちた笑顔を浮かべた括は言い、一同はその場を後にする――。
作者:遠藤にんし |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2020年7月17日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 4/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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