ヒーリングバレンタイン2020~歌劇の街に、物語を

作者:柊透胡

「ご機嫌よう、皆さん」
 おっとりとケルベロス達に声を掛けたのは、貴峯・梓織(白緑の伝承歌・en0280)。
「今年も、ヒーリングバレンタインの季節がやって来たわね」
 ケルベロス達の活躍により、2019年も数多のミッション地域の奪還が成功している。
「この、取り戻した地域の復興も兼ねて……バレンタインのチョコレートなど、作ってみては如何かしら?」
 デウスエクスに侵略されていたミッション地域は、基本的に住人はいなくなってしまっている。だが、引越しを考えている人などが下見に来ていたり、ミッション地域の周辺住民が見学に来る事はある。
「ですから、一般の方でも参加出来るイベントにすれば、解放したミッション地域のイメージアップにも繋がると……そんな趣旨で、合っているかしら」
 ヘリオライダーに確認して、梓織はにこやかに笑み零れる。
「今回、皆さんをお誘いするのは、『兵庫県宝塚市』なの」
 日本有数の有名劇団がある事で知られる兵庫県宝塚市は、ドリームイーターの侵略を受けていた――奪還されて、まだ3ヶ月と経っていない。
「欠落した『物語』を埋めようと、劇場や音楽学校の関係者だけでなく、無差別にグラビティ・チェインや、記憶を奪っていったとか……」
 梓織自身は土蔵篭りだが、パラディオンとして『ウタ』も愛している。歌劇の街の惨状には、以前より心を痛めていたようだ。
「それで、考えたの。『物語』を奪われてきた街だから、『物語』を返してあげれば良いのではないのかしらって」
 具体的には、『音楽』のヒールグラビティで、宝塚の街を癒していく。或いは、花びらを撒いたり等、舞台効果になりそうなヒールでも。街角で寸劇めいたヒールが観られるのも、きっと素敵な光景だろう。
「ケルベロスの皆さんの『物語』を込めたヒールは、きっと街だけでなく、街を訪れる方々も癒すと思うわ」
 勿論、チョコレート作りの会場もきちんと用意されている。
「宝塚市の花、『スミレ』に因んで、お花の砂糖漬けを沢山用意しているわ」
 ついでに、会場でも小さなステージが用意されている。ケルベロス、一般人を問わず、歌ったり踊ったり、或いは大道芸など、自由にパフォーマンスを演じる事が出来る趣向だ。
「そんな訳で、裏方を手伝って下さるケルベロスさんも募集中よ」
 会場は、ホテルを押さえている。午前中は主に『ヒール』、その間に『道具や材料の搬入』。チョコレート作りのイベントは午後からで、一般からの参加もOKだ。
「『イベントの進行や参加者のお世話』担当もいて下さると、嬉しいわね」
 ヒールにチョコレート作りにと、当日はケルベロス達も忙しくなるだろうが、きっと参加した人の数だけ、宝塚市を彩る『物語』が増えるに違いない。
「宜しかったら……皆さんの『ウタ』を、教えて頂戴ね?」
 ヒーリングバレンタイン2020――歌劇の街に、物語を。或いは、チョコレートにスミレを咲かせる一時は如何?


■リプレイ

「タカラヅカ……歌と舞の街って聞いた事ある気がするの」
 バレンタインデーを目前に、兵庫県宝塚市を訪れたケルベロス達は、早速市内を巡りヒールを……物語を紡ぎ始める。
 ユヴィ・ミランジェも、その1人だ。
「有名な街だよね。デウスエクスから解放されて、本当によかった」
 にこやかに応じた、セラフィ・コールも同じく。
「それじゃユヴィ、ぼくらのストリートパフォーマンスを始めよう」
「うん!」
 周りを見回せば、一般人の姿もちらほらと。歌劇の街に物語を――ケルベロス達のヒールに寄せた試みは、彼らも既に知る所のようだ。
 恐らくは、青龍のヘリオライダー辺りが告知しているのだろう。
「さあ、上手くいったら御喝采!」
 道化装束のセラフィが奏で出すのは、手風琴。暗く哀愁帯びた音色が通りに響く。
(「ユヴィ、付いて来られるかな?」)
 緊張帯びた横顔を一瞥し、セラフィは少し背伸びしてユヴィの耳元に囁き掛ける。
「失敗しても、笑われるのは道化のぼくの方だから気楽にね」
「ありがとう……でも、大丈夫」
 セラフィに何処までもついて行く――それが、ユヴィの幸せだから。
 紡がれるのは、空に焦がれた鳥の歌。閉ざされた暗闇の中で藻掻き続けて……遂に光の空へ飛び立った鳥の歌。
 セラフィの歌声と旋律に合せ、ユヴィは舞う。オラトリオヴェールがオーロラのように揺らめき、街並を癒していく。
 ――――♪
 一転する曲調。或いは、立ち止まらず戦い続ける者達を謳う「紅瞳覚醒」にも似て、歓喜が爆発するような旋律に変わる。
 オーディエンスから感嘆の溜息が零れた。ユヴィのオラトリオヴェールが神秘の色を帯びるや、軽やかなステップから花びらのオーラが舞い上がる。
 華やかに美しく、セラフィの音に合わせて、歌を引き立てるように舞い続けるユヴィ。
(「2人だから出来る……最高の舞台を」)
 刹那見交わした2人の顔が、花開くように綻んだ。

「きらきらした街、だったんだよね」
 ドリームイーターから奪還されて間もない宝塚の街並は、何処か荒れていて。ウォーレン・ホリィウッドは思わず溜息を吐く。
「頑張ってヒールするよ」
 またこの街がきらきらするように……物語だって作ってきた。
 タイトルは――「はにわの王子様の物語」!
「……ハニワ?」
「僕お芝居はからきしだから。任せるね、千梨さん」
 期待に満ち満ちた眼差しで丸投げされた! 思わず頬を掻く櫟・千梨。
(「名高い歌劇団の舞台、1度観てみたかったけど……まさか、自分が演じる方が先とは、ね」)
 柔らかくも力強いウォーレンの猛プッシュに負けて……まずは地に伏すシーンから。
 ――土の体で街を守っていたけれど、敵に敗れて大地に伏した王子様。
(「えっと……ステルスリーフで身を隠して、土色の着物と袴でハニワ感を……あれ、ハニワ感って何だ?」)
 千梨の動きに合わせ、まずは『悲しみ』のヒヤシンスを、女神の癒しを掌に咲かせるウォーレン。
(「そもそも演技も素人だし……実は音痴だし。明らかなミスキャストだよな」)
 悩みながらも、悲しみの花はキュアウインドで散らした。『はにわの王子』は歌の代わりに足で六拍子を刻み立つ。
 ――時が流れて季節が巡って……王子様の土の体に、草木が芽吹いて花が咲く。
 冬から春になるように、夜から朝になるように、廻る光が、消えずにここで咲くように……いつしか、咲き誇るのは色とりどりのガーベラ。
 『希望』綻ぶ中、千梨は半透明の御業を纏う。正に、ハニワの鎧装の如く。
 ――花に癒された王子様は再び歩き出す。街に希望と光が戻る……そんなお話。
 スミレ象る花びらのオーラがハラハラと舞う中、招くは『天呼』。復活を告げて、天鼓高らかに打ち鳴らす。
「……」
 いっそ無心に、舞い続ける千梨。何も思い浮かばないのが本当の理由だけど。
(「祈りと、優しさは、ウォーレンが此処に乗せてくれるさ」)
 そう、宝塚の街一杯に、祈りを込めて。癒しと物語を。

 その街角でも、物語(ヒール)が始まる――演者は、カーム・コンフィデンス、羽鳥・紺、小柳・玲央の3名。
 復興が始まったばかりのこの街を、枯れた大地に見立てた筋立て。
「今は枯れていても、きっと雨が大地を潤します」
 紺の静かな口調に合せ、まず慈雨を降らせるカーム。
「渇き傷付きし大地に、そこに生けるすべての生命に潤いと癒しを……」
 傷に、痛みに、災いに、寄り添うように温かく。雨に触れた人々の、復興疲れも癒せるように。
「刹那のきらめきですが、誰かの希望となりますように」
 続いて、紺も星のように明るい光を撒く。
(「カームの雨、紺の光……共鳴し合う筈だから、きっと、どんな場所でも」)
 果たして玲央の期待通り、七色の光彩が弧を描く。
「雨が止んだら光が降り注ぎ、虹のかかることもあります」
 空を指差す子供の嬉しそうな表情に、3人の顔も綻んで。
(「……さて、私が出来るのは、似た色の鱗粉を添えるくらいだけど」)
 玲央の地獄の炎から飛び立つのは、3羽の青の蝶。軌跡に残る鱗粉は、雨あがりの空と同じ色。
「虹の向こうには、素敵な明日が待っている筈。七色の道には、何も悪いものはない筈。喩えあったとしても、蝶が浄化していく筈」
 きっと蝶は、道が示すままに飛んでいける――未来へ向かって、何処までも。
「そうしてたくさんの恵みや奇跡が訪れたならば、いつしか必ず新たな生命が芽吹き始めます」
 カームの雨と紺の光で現れた虹を辿り、玲央の蝶が希望へ、未来へと羽ばたきゆく。
 3人の想いとオリジナルグラビティが描き出した光景のように、復興に臨む人々が新たに描く街も幸いに満ちるよう。
 ――皆で手を取り合い頑張れば、絶対に希望が枯れる事はない。

 チェレスタ・ロスヴァイセ、リューディガー・ヴァルトラウテ、エリオット・アガートラムのユニット『MAG=MEL』は、ミュージカル調に歌いながら、街をヒールしていく。
 テーマが「お姫様と騎士の物語」なのは、チェレスタの発案だ。宝塚の歌劇は女の子達の夢だから。
 心優しき可憐な姫君は光のヴェールを靡かせ、花舞うステップを踏む。荒廃した街に、希望に満ちた春の日差しを取り戻すべく。
 勇敢なる守護騎士と正義の騎士はゾディアックソードを掲げ、煌く星の結界を敷く。いと高き天空より地上を見守る希望の光は、姫君の光や花と共に、この大地を癒すだろう。
 ――――!!
 勇壮なるは、英雄騎士団の凱歌。エリオットのテノールに、リューディガーのバリトンが応える。
 邪悪を挫き正義を守る心は不滅。不撓不屈の志にて、鋼の意思は折れる事なし。
 我らに勇気を、我らに勝利を! 母なる大地、人の世を永久に守ると誓う。
 歌や物語が人々の希望ならば、聴衆の心にも響き渡るように。
 ――――♪
 そして、チェレスタが歌い上げるメロディは、幻想的な「メルヒェンリート」から切なき「想捧」へ。
 悪しき魔法使いに奪われた夢や希望を取り戻す為、姫君は献身を捧げ続ける。いと尊き「愛」を胸に抱いて。勇敢な騎士の無事を、人々に笑顔が戻る日を願って。
 ――きっと、きっと大丈夫。
 物語の最後は、いつだって「めでたしめでたし」なのだから。

 宝塚市各所のヒールは順調に――そして、今! 大通りに重厚なる旋律が響き渡る!
「我がデストロイ大帝の名に賭けて! 復興なぞさせぬわ!」
 高らかに哄笑して現れたのは、黒鱗に白鬣、金の角と爪も禍々しき竜人。何事かと顔を見合わせる一般人達に、思いっきり悪役アピールアピール!
 だが、突如流れた凛々しくも可憐なテーマ曲に、忌々しげに誰何する。
「何奴!」
 はらはらと舞い落ちる花弁は夢か幻か――歌劇の街に降り立ったのは、翼を背負った乙女達。
「たなびく紫雲は明日への希望、ヒールパープル!」
 紫のフィッシュテールドレスも艶やかに。小車・ひさぎはフェアリーレイピアを手に、濃紫の小悪魔の翼を広げて決めポーズ。
「新緑を駆け抜ける風の鼓動! ヒールエメラルド此処に参上!」
 緑の差し色を鮮やかな、大きな白翼を広げた君影・リリィは、グリーンの燕尾服も凛々しく、斬霊刀を構える。
「流れる水は命の輝き。ヒールブルー、皆々様を癒す為推参」
 蓮水・志苑のクロスは、戦場に咲く一輪の可憐な花の如し。青みがかった翼も涼やかに。
「暗闇を照らす白き光、ヒールホワイト!」
 華麗な白いドレスに身を包んだエルス・キャナリーは、祈るように両手を組合せる。
「奏でるは夜の静寂、ヒールブラック!」
 そして、クルリと優雅にターンして、胡・春燕は扇とサキュバスの翼を広げてポーズを決める。
「貴様らは!」
 その名も、回復戦隊ヒーリングガールズ! 対峙するデストロイ大帝は忌々し気に吼える。その大音声に、思わず息を呑むブルー。そう、彼はかつての同朋――名を、巽・清士朗。
「何故そのような姿に……一体、貴方に何が」
 悲しみを浮かべたのも束の間、ブルーは小さく頭を振る。
「……いえ、その様な時ではありませんね。復興の阻止などさせません、退いて戴きます」
 幻想的なオーラの花を撒き、舞うように戦いを挑む。
 ――――!!
 哀しくも道を違えた大帝との因縁に終止符を打つべく、オーロラのヴェールを靡かせ、斬霊刀で桜吹雪を巻き起こすエメラルド。
 花嵐とオウガ粒子を放ちながら、パープルは華麗なる花のステップを踏んで立ち回る。
 そして、ホワイトは、守護星座の陣で大帝を攻撃する仲間を護る。
 アップテンポな音楽を背景に、激しく剣戟の音が響き渡り、ヒーリングガールズと大帝は幾度も激突しては戦いの火花を散らす。
「どうして……」
 だが、攻撃が大帝に全く効いていない事に気付き、パープルは愕然と目を見開いた。
「我が心は既に壊れ、この身は屍に同じ! 攻撃は通じぬ!」
 勝ち誇った哄笑に暴威が席巻し、ヒーリングガールズ達は、1人、また1人と膝を突いていく……。
「皆様、思い出して、癒すことこそが私たちヒーリングガールズの戦い方なの!」
 だが、最後の力を振り絞り、ホワイトは白い翼を羽ばたかせて暖かきオーラを放つ。余波で修復された建物は、心なしかメルヘンチックになったような。
 嗚呼、そうだと真摯に肯くブルー。
「肉体はそのように変わってしまっても、嘗ての心はきっと変わっていない筈……どうか取り戻して」
「心が壊れたというならば、その心、治癒してさしあげましょう!」
 パープルもかつての大帝の姿を思い描き、癒やしと祝福を込めた矢を放つ。
「ええい、小癪な! この期に及んで!」
「貴方も私達の大切な仲間。もう失ったりはしない!」
 オーラ纏う白翼を広げ、エメラルドは髪に咲く鈴蘭を揺らす。漂う花の香りはささやかな幸福感を齎し、街並を癒していく。
 大帝へ、オーディエンスへ届けとばかり、ホワイトは懸命に声を張る。
「戦いは何も生み出さないんです! お願い、私たちと一緒に、地球の復興を!」
 共鳴した心が、邪悪を焼き尽くす黒炎を生む。その炎は慈悲なる癒し。全員の心を共鳴させたヒールは大帝だけでなく、街も癒やしていく。
 ――――!!
 絶叫轟き、爆風逆巻く。もうもうとした煙の中、動いた影に、ヒーリングガールズは固唾を呑んで。
「……有難う、ヒーリングガールズ」
 人の青年の姿は何処か覚束なく、だが、その声音は明らかに、大帝であったモノのそれ。
「清士朗さん! 良かった……」
 奇跡を喜ぶ志苑に、彼は優しく頷いて見せる。
「俺が人の姿と心を取り戻せたのは、君達と街の皆の声援のお陰だ。そう、この街も皆の力で必ず蘇る!」
 流れるエンディングは、宝塚市の歌。歌い踊るヒーリングガールズ達に、観客は拍手喝采だ。
(「本家には敵わないけれど、楽しんで戴けたかしら、ね?」)
 気分はトップスターを迎える組子さん。緑のドレスに早着替えして、花束を持って清士朗を迎えたリリィは、笑みを浮かべた。

 フレデリ・アルフォンスとアルケイア・ナトラのヒールのモチーフは『天上の世界』。
 まず、フレデリがオラトリオヴェールで全体を美しく光らせ、アルケイアの黄金掌で射し込む太陽光をイメージ。更にフレデリ自ら、白い羽を空から振り撒いた。
 現世でどんな悲劇に見舞われようと、天上では永遠に愛と幸福に包まれる、そんなテーマだ。
(「じゃあ、生きてる内に相手を見つけられないのか、オレ!?」)
 その実、セルフツッコミ入れながらヒールしたフレデリだったけれど、アルケイアには秘密だ。
「頑張って解放した甲斐があったな!」
 午前中一杯のヒールに区切りつけて、チョコレート作りの会場に移動しているのは、「すみれ復興し隊」の4人。
「俺は地域解放に行けなかったのは残念だが、喜ばしい日だ」
 フレデリの歓声に、アルベルト・ディートリヒも目を細めて同意する。
「宝塚と歌舞伎は、異性役の演技をとことん昇華させた、誇るべき日本の文化だからな」
「俺は余り詳しくないが……本物の男より素敵な男装のお姉さん達が歌って踊るのは、眼福で耳福だね」
「私は、歌劇団のDVDを観てハマりました。初めてのミッション破壊で宝塚を解放出来て、嬉しいです!」
 アルケイアも、ニコニコと満面の笑みを浮かべている。
「これからは、いつでも生の舞台を……え? チケットの競争率?」
 それ以前に、セントール用の座席なんて、あるのだろうか? ――なんて、根本的な問題も無きにしも非ず、なのだけど。
 一方、自ら解放した街だけに、ジュスティシア・ファーレルは感激もひとしおだ。
「私が好きな作品は……悲劇的だけど、永遠の愛を謳うものでしょうか」
「俺はやっぱり、和物の作品が好みだ。歴史や古典を題材にした」
「1番お気に入りなのは、凄絶に美しい死神と皇后の恋物語ですね」
 話が弾めば、会場に到着するのもあっという間。既に、ヘリオライダーやらドワっ子やら老淑女やらで、イベント会場の準備は大凡完了しているようだ。
「では、存分にお楽しみ下さい!」
 歌劇団に敬意を表して、今日のジュスティシアはタキシードの男装姿。その上にエプロンを着けて、甲斐甲斐しく給仕やチョコ作りを手伝う。
(「あ、あの人は!!」)
 歌劇団のトップスターは勿論、劇団員や音楽学校生を見掛けては、ジュスティシアもアルイケイアも、テンションだだ上がり! ドン引きされたくないし、はしゃいで駆け寄りたいのを必死に抑えているようだ。
 アルベルトもやはりタキシードの上にエプロン姿だ。イベント会場のステージの準備も手伝ったが、ケルベロスのパフォーマンスは無い様子。
「……あ、良かったら、何かパフォーマンス、やってみませんか?」
 それで、フレデリが劇団員や音楽学校生に声を掛けて回り、彼女達の歌やダンス、寸劇が催される事になったようだ。
 今日という今日は、美しく格調高い1日を過ごしたい――ジュスティシアの希望は、叶いそうだった。

 歌劇の街に物語を――ヒールと共に語られたケルベロス達の物語は、きっと宝塚の街並みを美しく癒し、一般の人々にも希望を齎した事だろう。

作者:柊透胡 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年2月13日
難度:易しい
参加:20人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 3/キャラが大事にされていた 2
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