巫女さんを俗世で汚したい！

■リプレイ

●神社の近く
「なんつーか、汚れた巫女さんも良くね？　闇堕ち大好物なんだけどなぁ」
　柄倉・清春（大菩薩峠・e85251）は仲間達と共に、ビルシャナが拠点にしている空き家の前にやってきた。
　ビルシャナ達は神社で働く巫女さん達を穢すべく、空き家で準備を進めているらしく、何やら禍々しいオーラが漂っていた。
　それとは別に、仲間達からはドン引きムードが漂っており、清春が気まずい様子で愛想笑いを浮かべていた。
　もちろん、妙な事を口にしなければ、そんな空気にはならなかったかも知れない。
　だが、正々堂々とスケベな自分をアピールで、決して邪な気持ちではなく、純粋な気持ちでエロスの道を突き進んでいる事を、まわりに示したかったようである。
「何やら身の危険しか感じないのですが……」
　その途端、癒伽・ゆゆこ（湯治杜の人形巫女・e00730）が、気まずい様子で汗を流した。
　巫女装束を着ている時点で、身の危険を感じていたものの、仲間達の中に闇堕ち推奨派がいたせいで、オオカミの群れに放り投げられた羊の如く、嫌な予感でいっぱいになっていた。
「確かに、この依頼……危険な香りが凄いですね」
　白雪・まゆ（月のように太陽のように・e01987）も、ゆゆこと御揃いの巫女服姿で身の危険を感じた。
　おそらく、それは気のせいではない。
　間違いなくビルシャナ達に襲われ、酷い目に遭ってしまうフラグが立っている。
　その事が分かってしまうほど、フラグの女神がハッキリと見えていた。
　しかも、一人ではなく、団体様御一行で。
　この時点で回れ右をして帰るべきなのかも知れないが、いまさら後戻りする事が出来ないほど、ネットリとした空気に包まれているような感じであった。
「でもでも、このままだと巫女さんがピンチなの。もしも、そんな事になったら……ドキドキするの」
　そんな中、盟神探湯・ふわり（悪夢に彷徨う愛色の・e19466）がミニスカの巫女さん衣装でイケない事を想像しながら、仲間達と共にビルシャナが拠点にしている空き家に足を踏み入れるのであった。

●空き家の中
「なんだ、お前達は！」
　その途端、ビルシャナ達が警戒した様子で、釘バットや、鉄パイプを握り締めた。
　みんな神社を襲撃するため、やる気満々になっていた事もあり、鋭い殺気がケルベロス達に向けられた。
「……ひっ！」
　その気配を敏感に感じ取ったまゆが、反射的にビクッと体を震わせた。
　ビルシャナ達も、まゆ達が巫女装束を身に纏っている事に気づいたのか、ネットリとネバつく視線を送っており、頭の中でイケない妄想を膨らませているようだった。
「私達を見る目が危ないです……！」
　ゆゆこも同じような気配を感じ、全身に鳥肌を立たせた。
　そのせいで、ビルシャナ達のモノを押しつけられ、穴と言う穴を穢されているような錯覚に襲われた。
「そ、そんな怖い顔をしたって、無駄だからな！　こっちには可憐な巫女ちゃんが3人もいんだよ！　穢せるもんなら穢してみやがれっ！」
　すぐさま、清春が大漁旗の如くフラグを立て、ビルシャナ達を煽りまくった。
「……ああ、言われなくても、そうするさ！」
　その言葉を免罪符代わりにする勢いで、ビルシャナ達が自らのモノを反り立て、ジリジリと距離を縮めてきた。
「でもでも、ふわりは信者さん達が思ってるような女の子じゃないかもなの。エッチな事とか一杯知ってるしー……」
　そんな中、ふわりが上目遣いで、穢れのない瞳をキラキラさせた。
　それはビルシャナ達の心を鷲掴みにしてしまうほど、キュートな表情であった。
「マ、マジか……」
　だが、ビルシャナ達は素直に喜ぶ事が出来なかった。
　ビルシャナ達の狙いは、まったく汚れていない巫女のみ。
　それ故に、迷いが生じているようだった。
「ごめんなさいなのー。ふわりはね、色んな事を知ってるの。真っ白じゃないの……でもね、そんなふわりを信者さんの色で塗り替えたり、色んな色を混ぜたらどうなっちゃうか、ふわり知りたいの♪」
　そんな空気を察したふわりがスカートをたくし上げ、何も穿いていない下半身を、ビルシャナ達に見せつけた。
　それだけで、ビルシャナ達は、総立ち。
　理性の留め金が外れる勢いで、一斉に股間がサムズアップ！
「い、いや、駄目だ！　俺達が狙っているのは、清楚な巫女さん……。だから……駄目だ！」
　ビルシャナが自らの迷いを振り払い、キッパリと断言をした。
　そのため、信者達が、二度見。
　『せっかくのチャンスを棒に振る気が、このクソ鳥が！』と言わんばかりにイライラムード。
「ビルシャナさんはエッチな巫女さんは……嫌い？」
　その途端、ふわりがションボリとした様子で、ビルシャナ達の顔色を窺った。
「ま、まあ、今日だけはいいだろ。今日だけだぞ？」
　ビルシャナが小さくコホンと咳をした後、小声でボソリと答えを返した。
「よっしゃ、それじゃヤッちまうか！」
　その言葉を聞いたスキンヘッドの男性信者が、ハイテンションでケルベロス達に襲い掛かろうとした。
「ゆゆちゃんを穢すような真似は許しません……！」
　それに気づいたまゆが覚悟を決めた様子で、ビルシャナ達の行く手を阻むようにして陣取った。
「だったら、どうする？　お前が身代わりになって、俺達の相手をしてくれるのか？」
　ビルシャナが自らのモノをシゴきながら、ゲスな笑みを浮かべた。
「それで……ゆゆちゃんが守れるなら……」
　まゆが緊張で体を強張らせ、絞り出すようにして、ビルシャナ達に答えを返した。
「よし、取引成立だな」
　ビルシャナがまゆの身体を抱き寄せ、乱暴に股間をまさぐった。
「それじゃ、俺達はコイツで楽しませてもらうかな」
　髭面の男性信者が、まゆに見せつけるようにして、ゆゆこの小さな胸を揉みしだいた。
「は、話が……」
　それを目の当たりにしたまゆが、信じられない様子で、ビルシャナに反論しようとした。
　その口を塞ぐようにしてビルシャナが乱暴に反り立ったモノを突っ込んできたため、まゆは息をする事さえ困難になっていた。
「私もまゆさんを守りたかったから……！」
　ゆゆこが瞳を潤ませ、唇をグッと噛み締めた。
「つまり、そう言う事だ！」
　スキンヘッドの男性信者が、ゆゆこの首筋を舐めた。
「せっかくだから、堕ちるところまで、堕ちてもらうか」
　ビルシャナが邪悪な笑みを浮かべ、ゆゆことまゆを抱き合わせ、お互いに愛し合うようにして指示を出した。
　最初はゆゆこも躊躇っていたものの、これ以上酷い目に遭わないため、ビルシャナ達の指示に従うしかないと判断したのか、互いに胸を擦り合わせながら、濃厚な口づけをかわして舌を絡ませた。
　そんなふたりを眺めながら、信者達が代わる代わる反り立ったモノを挿入し、勢いよく突き上げるようにして腰を振った。
「ちくしょう、はなせ。これじゃなかまをたすけられねえ」
　それを目の当たりにした清春が、信者達に押さえつけられながら、棒読み口調で悔しそうな表情を浮かべた。
「おいおい、そう強がるな。お前だって本当はコイツらを……穢したいんだろ？」
　ビルシャナが何やら察した様子で、清春の耳元で囁いた。
「い、いや、そんな訳……ないだろ。別に俺は、そう言うのに興味がないっつーか、眼中にねぇー……つーか、その……」
　清春がしどろもどろになりながら、激しく目を泳がせた。
「素直になろうぜ！　何なら、お前が最初に、させてやってもイイからさ」
　それでも、ビルシャナは諦める事なく、ニンマリとした笑みを浮かべ、清春の肩を抱き寄せた。
「マ、マジか！？　いやいやいやいや……駄目だって！　これって今が気持ちよくても、最終的に俺が一番酷い目に遭う流れだから！　場合によっちゃ、お前達の責任まで負わなきゃいけなくなるんだから、勘弁してくれ！」
　その途端、清春の瞳が綺羅星の如く輝いたものの、途中で嫌な予感が脳裏に過り、ブンブンと首を振り始めた。
「だったら、そこで大人しくしていろ！」
　ビルシャナがイラッとした様子で、乱暴に清春を突き放した。
「ふわりは『俗世』で汚れちゃってるかもだけどー、ふわりが知ってる事、皆に全部見せてあげるの！」
　その間に、ふわりが男性信者に跨り、他の男性信者達のモノをシゴきながら、口に咥えたモノを舌で転がした。
「イ、イクぞ！」
　次の瞬間、ビルシャナがビクビクと体を震わせ、まゆ達の顔を見ながら、大量のミルクをぶっ掛けた。
　そのせいで、まゆ達は頭からバケツでヨーグルトを浴びせられたような感じで、全身ドロドロ、ベトベトになった。

●ビルシャナ
「……畜生ッ！　さっきは、よくもやってくれたな！　おかげでイイモノが見れた……じゃねぇよ、危ねぇ！　お前ら、言葉の魔術師が！　危うく、余計な事を口走ってしまいそうになっちまったじゃねえか！」
　そんな中、清春が信者達の手を振り払い、吐き出そうとしていた言葉を、勢いよくゴクンと飲み込んだ。
　本音を言えば、ビルシャナ達に感謝を言いたいところだが、そうする事が出来ない悲しい状況。
　いくら仲間達の恥ずかしい姿を心のアルバムに保存する事が出来たからと言って、ビルシャナ達と抱き合って、その事を喜ぶ事は出来なかった。
「なんだかんだ言いつつ、お前も仲間に加わりたかったって事か。だから言ったじゃねえか。素直になれって！　まあ、いいか。どうせ、お前は死ぬんだしなァ！」
　ビルシャナが邪悪な笑みを浮かべ、ケルベロス達に攻撃を仕掛けようとした。
　だが、信者達も身も心もスッキリしており、立ち上がる事さえ出来ない程、ヘトヘトになっていた。
「こ、こんな事をして……絶対に許しませんからね！」
　それよりも速く、ゆゆこが全身ミルクまみれになりながら、ライトニングボルトでビルシャナに攻撃を仕掛けた。
「ちょっ、ちょっと待て！　お前達だって、楽しんでいただろ！　それなのに、俺だけ悪者扱いかよ！」
　ビルシャナが不満げな様子で、何やら喚き散らしたものの、その言葉を遮るようにして、ケルベロス達の攻撃が続いた。
「ふわりはね、あなたの事も愛してるの。見えなくてもいつだって隣にいるし、いつだって愛してあげるの。いつでも、いつまでも……一緒なの」
　次の瞬間、ふわりが別離の後に訪れる、愛しい君との素敵な再会（イナイ・イナイ・バア！）を仕掛け、グラビティの発露と共に自らの顔を両手で隠す事で、ビルシャナの意識から外れ、吐息が聞こえるほどの距離に移動し、未だに雄々しく反り立ったモノをシゴいて絶頂に導いた。
「一撃必砕！　全・力・全・開っ！」
　それに合わせて、まゆがCentrifugal Hammer（セントリフューガルハンマー）を仕掛け、全力ダッシュで一気に間合いを詰めて、ビルシャナの前で一回転すると、遠心力を乗せた一撃を叩き込んだ。
「ぐえっ！」
　その一撃を喰らったビルシャナが潰れたカエルのような鳴き声を響かせ、血溜まりの中に沈んでいった。
「さっきは……その……ごめんなさい……」
　ゆゆこが申し訳なさそうにしながら、まゆにペコリと謝った。
　先程の事を思い出すと、恥ずかしさのあまり、まゆを直視する事が出来なくなった。
「あ、謝る必要なんてありません。だって、わたしがゆゆちゅんを大好きなのは変わりませんからっ」
　そう言って、まゆも照れた様子で、顔を俯かせるのであった。

作者：ゆうきつかさ	重傷：なし 死亡：なし 暴走：なし
種類： 公開：2019年12月27日 難度：普通 参加：4人 結果：成功！
得票：格好よかった 0／感動した 0／素敵だった 0／キャラが大事にされていた 2
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