エッチな本こそ至高である!

作者:ゆうきつかさ

●都内某所
「俺は常々思うんだ! エッチな本こそ至高である、と! だって、そうだろ!? ビデオやブルーレイがイイという奴もいるが、再生装置がなければ意味がないッ! だが、エッチな本は違う! エッチな本さえあれば、何時いかなる場所であっても、可能性は無限大ッ! エッチな本さえあれば、何でも出来る! しかも、妄想し放題ッ! 故に、リアルな女性など不要ッ! エッチな本こそ至高なのであるッ!」
 ビルシャナが、とあるビルに信者達を集め、自らの教義を語り始めた。
 その場所は怪しげなセミナーで、利用されていた場所。
 それ故に、胡散臭さが大爆発しているものの、信者達は洗脳状態に陥っているため、まったく怪しんでいない。
 それどころか、何かに取り憑かれた様子で、山積みになったエッチな本を読み漁るのであった。

●セリカからの依頼
「リシュティア・アーキュリア(サキュバスのブラックウィザード・e28786)さんが危惧していた通り、ビルシャナ大菩薩から飛び去った光の影響で、悟りを開きビルシャナになってしまう人間が出ているようです」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)が、教室ほどの大きさがある部屋にケルベロス達を集め、今回の依頼を説明し始めた。
 ビルシャナが拠点にしているのは、とあるビル。
 この場所は怪しげなセミナーなども行われていた、いわくつきの場所。
 現在はビルシャナ達によって、不要に占拠されており、エッチな本が壁の如く山積みにされている。
 そこで彼らは朝から晩まで猿の如くエッチな本を読み漁っており、オスのニオイが充満しているようだ。
 そこは彼らにとっての聖域であり、何人たりとも穢す事が出来ない場所だった。
「今回の目的は、悟りを開いてビルシャナ化した人間とその配下と戦って、ビルシャナ化した人間を撃破する事です。ただし、ビルシャナ化した人間は、周囲の人間に自分の考えを布教して、信者を増やしています。ビルシャナ化している人間の言葉には強い説得力がある為、放っておくと一般人は信者になってしまうため、注意をしておきましょう。ここでビルシャナ化した人間の主張を覆すようなインパクトのある主張を行えば、周囲の人間が信者になる事を防ぐことができるかもしれません。ビルシャナの信者となった人間は、ビルシャナが撃破されるまでの間、ビルシャナのサーヴァントのような扱いとなり、戦闘に参加します。ビルシャナさえ倒せば、元に戻るので、救出は可能ですが、信者が多くなれば、それだけ戦闘で不利になるでしょう」
 セリカがケルベロス達に対して、今回の資料を配っていく。
 どうやら、信者達はビシルャナによって洗脳され、エッチな本にしか反応しなくなっているようだ。
 ただし、それは上辺だけ。
 実際には、そうとも言えない感じのようである。
「また信者達を説得する事さえ出来れば、ビルシャナの戦力を大幅に削る事が出来るでしょう。とにかく、ビルシャナを倒せば問題が無いので、皆さんよろしくお願いします」
 そう言ってセリカがケルベロス達に対して、ビルシャナの退治を依頼するのであった。


参加者
ティーフォリア・ルキアノス(サキュバスの刀剣士・e28781)
リシュティア・アーキュリア(サキュバスのブラックウィザード・e28786)
フォルティ・レオナール(桃色キツネ・e29345)

■リプレイ

●都内某所
「エッチな本が至高……ねぇ。これって、エッチなビデオの派生みたいなものでしょ?」
 ティーフォリア・ルキアノス(サキュバスの刀剣士・e28781)は仲間達と共に、廃墟と化したビルにやってきた。
 ビルシャナ達はエッチな本こそ至高であると訴え、天井に届くほど山積みにされたエッチな本を読み漁り、朝から晩までサルのように励んでいるようだ。
「なんであれ、エッチなことが好きってことね。……なら、本じゃなくて生身がいいと経験させてあげましょうかー」
 そんな中、フォルティ・レオナール(桃色キツネ・e29345)が、含みのある笑みを浮かべた。
 一応、信者達はビルシャナによって、洗脳されている影響で、エッチな本こそ至高であると思い込んでいるようだが、それでも下半身は正直ッ!
 例え、頭で否定したとしても、下半身までは偽れない。
 そういった意味でも、信者達を説得する方法は、いくらでもあった。
「……それにしても、匂うわね」
 その途端、リシュティア・アーキュリア(サキュバスのブラックウィザード・e28786)が見えない壁のようなモノを感じ、警戒した様子でビルの入り口を睨みつけた。
 ビルの中から漂ってくるのは、濃厚なオスのニオイ。
 それがケルベロス達の体に舐め回すようにして漂い、その具合を確かめるようにして、ネットリと纏わりついてきた。
 それはまるでビルシャナ達の欲望が、具現化したモノ。
 エッチな本だけでは満たされる事のない欲望が、空気と混ざって荒ぶっているような印象を受けた。
「まあ、この後の事を考えると、服は……いらないかな?」
 フォルティが何かを悟った様子で、するりと服を脱ぎ捨てた。
 幸い、辺りに人気がないため、裸になったところで、誰かに見られる事はない。
 その安心感からか、フォルティに躊躇いはなかった。
「どうせしちゃうんだし、脱いじゃいましょう」
 リシュティアも納得した様子で、勢いよく服を脱ぎ捨てた。
 この時点で、迷いナシ。
 実に堂々としているため、まったく違和感がなかった。
「そうねぇ、汚されるの嫌だし、脱ぎますか」
 ティーフォリアも同じように服を脱ぎ、ビルの入り口に陣取った。
 その途端、濃厚なオスのニオイが、ティーフォリア達を歓迎するようにして、ネットリと体に纏わりついた。
「はぁ、もう、我慢できない……。もうニオイだけで、どうにかなっちゃいそう……」
 リフィルディード・ラクシュエル(刀乱剛呀・e25284)も、ビルの中から漏れ出したニオイに導かれるようにして、身に纏っていた服を脱ぎ捨て、フラフラと室内に入っていった。

●むせ返るニオイの中で
「お、おい! 中に入る時は、ノックぐらいしてくれよ! 頼むから! それがマナーってモンだろ!」
 その途端、ビルシャナが激しく動揺した様子で、自らの股間を隠した。
 まわりにいた信者達も同じように股間を隠し、激しく目を泳がせた。
 どうやら、ビルシャナ達は先程までお楽しみの最中だったらしく、丸められたてティッシュでゴミ箱が溢れていた。
「こんなに濃いニオイさせちゃって、誘ってるの?」
 リフィルディードが眩暈にも似た感覚に襲われながら、ビルシャナ達の股間に視線を送る。
 ビルシャナ達の股間は天を衝くようにして反り立ったまま、ビクビクと脈打っていた。
「そ、そんな訳がないだろ! 俺達はコレで十分……いや、コレじゃなきゃ駄目なんだ! だから早く、あっちに行け! 行ってくれ!」
 それでもビルシャナはエッチな本を大切そうに抱え、動揺した様子で叫び声を響かせた。
「その割には、随分と濃いニオイが漂っているようだけど……。それでも、エッチな本だけで充分? とても、そうとは思えないけど……。何だか……ニオイだけで、濡れてきちゃう……」
 ティーフォリアがウットリとした表情を浮かべ、ビルシャナ達に流し目を送る。
「うう……」
 そのせいで、ビルシャナ達は余計に興奮してしまったが、その気持ちを誤魔化すようにして、エッチな本で股間を隠した。
「そのまま無為に出すぐらいなら、私に頂戴」
 リフィルディードも胸や股間に手を伸ばし、自分自身を慰めながら、横になって割れ目を開いた。
「マ、マジか……!?」
 そのため、ビルシャナ達の視線が、釘付け。
 まるで魂まで吸い寄せられるようにして、リフィルディードの股間を眺めていた。
「それに、ただ出すだけなんて勿体ない! どうせ出すなら、このまま私の奥に出しちゃってよ」
 すぐさま、フォルティがビルシャナに跨れ、反り立ったモノを割れ目に迎え入れ、容赦なく腰を動かした。
「こ、こら、やめろ! やめてくれ! そんなことをしたら……んああ、んくっ!」
 その勢いに耐える事が出来ず、ビルシャナが盛大に果てた。
「……えっ?」
 それを目の当たりにした信者達が、驚いた様子で目を丸くさせた。
「あ、いや、これは誤解だ! 俺がエッチな本以外で果てる訳がないだろ! そんな訳……って、こら! 動くなっ! ぐわっ!」
 その拍子にビルシャナが連続して果て、呆けた表情を浮かべた。
「うわ……引くわぁ……」
 そのため、信者達はドン引き。
 『この鳥、言っている事と、やっている事が違うじゃん!』と言わんばかりに、冷ややかな視線を送っていた。
「やっ、ちょっといいかな?」
 そんな中、ティーフォリアが傍にいた男性信者のモノを胸で挟み、ゆっくりと、艶めかしくシゴ始めた。
「んあ! 凄いっ! 凄すぎるぅぅぅぅぅぅぅぅぅう!」
 その途端、男性信者がビクビクと体を震わせ、噴水の如く勢いで、大量のミルクを噴出させた。
「エッチな妄想、私の体で実現してみない? 妄想じゃない本物があるのよ?」
 リシュティアも男性信者のモノを咥え、吸い上げるようにしてゴックンと飲み干した。
「妄想の中だけじゃなく、自由に出来る本物だよ?」
 リフィルディードも自分の胸を男性信者のモノに押し当て、甘えるようにして耳元で囁いた。
「妄想だけじゃ、この感触は得られないでしょ? ほら、こっちのほうにも出して?」
 ティーフォリアも動揺するビルシャナに迫り、フォルティと入れ替わるようにして勢いよく跨った。
「こ、こら、まだ……やめっ! んほおおおおおおおおおおおおおおお!」
 ビルシャナが激しく動揺したものの、ティーフォリアは気にせず腰を動かし、再び大量のミルクを搾り取った。
「ねぇねぇ、こっちも……いいよ……?」
 フォルティも男性信者のモノを咥え込みながら、ビルシャナに尻を押し付けた。
「どうせ出すなら、この中いっぱいにして」
 リシュティアも同じように割れ目を開き、妖艶な笑みを浮かべた。
「もう限界だァ! つーか、ビルシャナ様だって楽しんでいるんだから、いいだろ、別に……!」
 それが引き金となって、信者達の中で何かが弾け、興奮した様子でリシュティア達に群がった。
「だったら、アタシも! やっぱり本だけじゃ、この気持ち……抑え切れない!」
 その中には女性信者の姿もあり、リシュティアに胸を押し付け、甘えるようにして舌を這わせた。
「ね、今度は違う人で……」
 リフィルディードもミルクで中も外もドロドロになりつつ、潤んだ瞳で別の信者を自分のナカに誘った。
「みんな……凄い……!」
 ティーフォリアも大量のミルクが逆流するほど何度も出され、それを洗礼の如く寝転がっていた女性信者の顔にぶち撒けた。
「ねぇ、もっと! もっと頂戴!」
 フォルティも穴と言う穴を男性信者のモノで塞がれ、息をするのもやっとの中で、大量のミルクをシャワーの如く全身に浴びた。
「アソコも全身もドロドロになっちゃった……」
 そこから漂うオスのニオイで、リシュティアが頭をクラクラさせ、まるで酔ったような表情を浮かべた。
 そして、リシュティア達は全身ドロドロになった姿でポーズを決め、信者達と記念撮影をするのであった。

●ビルシャナ
「はあはあ……もう勘弁してくれ」
 そんな中、ビルシャナが荒々しく息を吐きながら、グッタリと倒れ込んだ。
「もう限界だ。これじゃ、ある意味、拷問だ!」
 何度も出したせいで、身も心もカラカラ。
 完全に燃え尽きているせいか、真っ白に燃え尽きている感じであった。
「……あれ? もうお終い? もう、ダメなんだー」
 リフィルディードが信じられない様子で、クイックドロウを撃ち込んだ。
「……えっ? あ、いや……そう言う意味じゃなくて……!」
 それに驚いたビルシャナが、目を丸くさせた。
「だって、スッキリしたんでしょ?」
 その間にフォルティが一気に間合いを詰め、ブーストナックルを叩き込んだ。
 そのため、ビルシャナは訳も分からず、目をパチクリ。
 自分の身に何が起こっているのか分からぬまま、華麗に宙を舞った。
「……もういいみたいだね」
 そこに追い打ちを掛けるようにして、ティーフォリアが蹴炎舞で蹴り飛ばし、ビルシャナを床にめり込ませた。
「スッキリしたんだし、もういいよね?」
 次の瞬間、リシュティアがディスインテグレートを仕掛け、ビルシャナを完全に消滅させた。
「……ん?」
 それと同時に信者達が我に返り、頭の上にハテナマークを浮かべた。
 どうやら、洗脳されている間の記憶がないらしく、頭の中がハテナマークでいっぱいになっていた。
「ところで、続きする?」
 そんな空気を察したリシュティアが、含みのある笑みを浮かべた。
 そのため、信者達は生唾ゴックン。
 いまいち状況を理解していないものの、その言葉が何を五個しているのかだけは分かっているようだ。
「なんかまだ身体が疼くよ……中も外もどろどろにしてぇ」
 ティーフォリアも甘えるように声を出し、物欲しそうな表情を浮かべた。
「まだ、大丈夫だよね?」
 リフィルディードも女性信者に身体を擦り寄せ、思わせぶりに耳をかぷっと噛んだ。
「続き、しよ!」
 そして、フォルティの言葉が引き金となって、再び宴が始まった。

作者:ゆうきつかさ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年10月15日
難度:普通
参加:4人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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