純白な下着以外認めず、色柄ものを剥ぎ取る者

作者:塩田多弾砲

「ね、ねえ……似合う?」
「うん♪ すっごく似合うわよ♪」
 試着室にて。二人の少女が、お揃いの、しかし色違いの下着を着て……鏡に映る自分たちの姿に見入っていた。
「でも……恥ずかしい……」
 ウリ付女子高等学校の生徒、斧田やよい。彼女は薄い黄緑色の下着の上下を着ていた。
「恥ずかしがることないって、それにほら……こんなに、胸も大きくて、綺麗だし……」
 やよいの後ろに寄り添い、彼女の胸へ手を伸ばしているのは、竹原優花。彼女もやよいと同じデザインの下着をつけていたが、その色は薄紫。
 ここは、『Silky Knights』。女性専用の下着店。
「ううっ、あの黄緑のブラとパンツ、結局買っちゃった」
「えへへっ、私も、あの薄紫のと、それに……」
 スカートをたくし上げ、ちらっと中を見せる。
「え? 水色の縞パンツ? はいてるの?」
「うんっ。かわいかったから♪ やよいもはいて帰ればいいのに」
「だって、はずかしい、し……」
 などと楽し気な空気の中。
『お前らの下着は何色だ!』
 その楽し気な空気を、あえて否定せんとする声がその場に響いた。
「え? 何?」
 そこに居たのは、純白……とは言えない、薄汚れた白の羽根に覆われた、鳥の怪人。
 そして、その後ろには。異様な雰囲気を持つ十数人の集団が。女性と男性が半々で、年齢層も様々。
『下着は無地の白! それ以外は邪道にして不要! そんなことも分からぬか!』
 怪人がわめきたて、後ろの男女が、
『そうよそうよ! 下着は白に限るわ!』
『デュ、デュフフ。清楚な白こそが、美少女には似合うんだな……』
『くふふ、それ以外の下着など、淫らなものにすぎない……故に……』
 などと、ぶつぶつと訳の分からぬことを呟きまくっている。
『そう! 故に……剥ぎ取るべし! 純白の下着こそが大正義! それ以外は剥ぎ取って、正しき白の下着を身にまとわせるべし!』
 と、鳥の怪人は、どこが『故に』なのか、脈絡ないままにそんな事を言い放つと、
『今からそれを実行に移す! かかれー!っ!』
 全員で、女性たちに襲い掛かった。

「ええと。以前にエインヘリアルが、花火大会に襲い掛かるって事件がありましたよね。ガートルード・コロネーション(コロネじゃないもん・e45615)さんたちが応戦し、倒す事で解決しましたが」
 セリカが君たちに、今回の予見の内容を説明しはじめた。
「現場となった町から離れた、やや都会寄りの位置にある、女性専用のランジェリーショップがあります。そこ、『Silky Knights』は、同名店の支店で、三階建てのビルにテナントとして入っています」
 一階・二階が店舗、三階が事務所と倉庫。そして今回の事件は、二階の催し物コーナーの一角にて起こっていた。
「『Silky Knights』では、バーゲンセールする際にテーマを決めて行う事が多いようなのですが……今回は『色付き・柄付きの下着』がテーマだそうです」
 そして、色付きの下着をつけていたり、購入しようとしてるところに、今回のビルシャナが現れたというのだ。
「今回このビルシャナは、『純白の下着こそが大正義。ゆえに、それ以外は剥ぎ取るべし』という考えのようです。で、色付き・柄物の下着を付けた女性客に襲いかかり、下着を……その、無理やり剥ぎ取って。裸にしてしまうところが見えました」
 それは、信者連中も同様。であるため、この信者連中をインパクトのある主張で説得し、その上でビルシャナを撃破せねばならない。
 とにかく、『女性が身に着けるべきは純白の下着のみで、純白下着のみが真理であり正義。それ以外は相応しくないので、色付き下着や柄物は、無理やり剥ぎ取るべし』という行動原理を有しているのは間違いない。
 なので、信者への説得も。
『純白以外の下着でも、女性をこんなに美しく、そして清楚に、彩る事が出来る』
『そもそも、純白が相応しいという理由は何か。そっちの好みでしかないんじゃあないか』
 その点を以て説得すると良いのではと、セリカは言った。
 ちなみに、ビルシャナ自身は。経文と浄罪の鐘、清めの光を用いる、との事。
「とにかく! 下着の色などというプライベートな事を、『自分たちがそう思うから』程度で勝手に決めつけるなどと、言語道断です! 今回の事件は、現場が現場なので女性を推奨しますが、それをさしおいても、男性参加者はあまり活躍できないかもしれません」
 それでも、このビルシャナを倒さねば。君たちはこの事案を受ける事を、セリカへと告げた。


参加者
シフカ・ヴェルランド(血濡れの白鳥・e11532)
弓月・永凛(サキュバスのウィッチドクター・e26019)
草薙・美珠(退魔巫女・e33570)
リンスレット・シンクレア(サキュバスのギャル系螺旋忍者・e35458)
ガートルード・コロネーション(コロネじゃないもん・e45615)
ティア・エルナローグ(サキュバスの螺旋忍者・e62481)
レイファ・ラース(シャドウエルフの螺旋忍者・e66524)
ラーラ・ビスコッティ(落ちこぼれの元魔女見習い・e84540)

■リプレイ

●黒は引き締まる感がある
「んっ……あ、あの……これは、ちょっと……あっ、くっ……」
『Silky Knights』支店。
 同、更衣室。
 選んでくれた下着を着用するも、草薙・美珠(退魔巫女・e33570)は、鏡の前でびくびくと反応していた。
「あれー? 美珠ちゃん、着ただけで感じちゃってるー?」
 その下着を選んだ『ギャル』っぽいサキュバスは、美珠の隣でニンマリしていた。色黒な彼女の名は、リンスレット・シンクレア(サキュバスのギャル系螺旋忍者・e35458)。
 二人は下着を試着中、それも白一色のそれだったが……、
 リンスレットが着てるのは、ほぼ『網』で構成され、大事な場所も丸見え。
「あれあれー? 見られただけでコーフンしちゃった?」
 そして、リンスレットが選んだ下着。美珠に着せていた下着のパンツは、腰回りがフリル付きの『紐』で、お尻には布は無く、肛門が見えそうなほどに細い紐状。局部のクロッチ部は、ホワイトパールが繋がっているだけ。
 上の方も、小さ目の胸用ブラなれど、ほぼ布が無い。
 着用させられた美珠は、羞恥のみならず、動くだけでショーツが敏感な場所に食い込んで、刺激され……、
「んっ……そんな、感じてなんか……あああっ!」
 軽く絶頂し、しゃがみ込んでしまった。
「……うわー、メンゴメンゴ……って、あれー?」
 美珠の太腿から、幾筋もの雫が流れているのを見かけたリンスレットは……、
「いやー、こんなビンカンなんて、美珠ちゃんマジやばたん♪」
 その様子を、カーテン越しに伺うは。
「……あらあら。美珠さん、相変わらず初心で清楚だけど、エッチなのも相変わらず、ね……♪」
 ケルベロスコートを着た、弓月・永凛(サキュバスのウィッチドクター・e26019)。
 コートの下は、いつものような全裸ではなく……白の下着を着ていた。『ちょっと』エロいと言われそうなそれを。
「……それにしても、このお店に支店があるなんて。知らなかったわ。あの二人は、今頃どうしてるのかしらね」
 過去の事を思い出し、微笑む永凛。
 店内を見回してみるが、仲間のケルベロス以外、やはり知っている顔は無かった。
 そんな中、色柄の下着を見ているのは、
「……あら、この柄も素敵ねぇ」
 ティア・エルナローグ(サキュバスの螺旋忍者・e62481)と、
「いいですね! こちらもいい感じです!」
 ガートルード・コロネーション(コロネじゃないもん・e45615)。
(「あら、確かにいい感じの下着ねえ。ガートルードさんに似合いそう」)
 少し離れた場所から、二人の様子を見ているのは、シフカ・ヴェルランド(血濡れの白鳥・e11532)。
「……どうですか?」
 小柄な少女が、声をかけてくる。
「今のところ、異常なし。そっちは?」
 シフカが、少女……ラーラ・ビスコッティ(落ちこぼれの元魔女見習い・e84540)に答えると、
「こちらも、異常なしです」
 巨乳を揺らしつつ、レイファ・ラース(シャドウエルフの螺旋忍者・e66524)も現れた。
「でも、そろそろ来るんじゃあないかしら。気を付けないと……」
 レイファが、そう口にしたその時。
『お前らの下着は何色だ!』
 美珠らがいるのとは、また別の更衣室にて。ビルシャナとその信者らとが姿を現していた。

●赤系とピンクは、肉食系なエロさが
 すぐにラーラとガートルードは、
「みなさん、落ち着いて下さいっ」
「落ち着いて、外へ!」
 周囲の一般人に、逃げるように声掛けを。
 そして、色付き下着を着ている斧田やよい、竹原優花の二人へと襲い掛からんとするビルシャナと信者らの前に、
「「待ちなさい!!」」
 シフカとティア、美女二人が立ちはだかった。
『むっ! 何奴!』
「誰でもいいです。それより……」
 まずはティアが、自分の着ていた服をはだけさせ、
「白以外の柄や色だって、白とは違った魅力を引き出してくれるわよぉ」
 色付きの下着を着た自分の姿を、信者たちに見せつけた。
『むっ! 白でないでござるな!』
『なんだあの色は!』
『許さん! 剥ぎ取れーっ!』
 と、彼らに下着を剥ぎ取られ、
「きゃっ! ああんっ、もう……強引……」
 裸にされるティア。しかし、
「……うふふっ、それじゃ……この濃いめの赤色下着、どうかしら?」
 と、剥ぎ取られ裸にされた後、自分が用意していた色付き下着を付けるティア。
『なっ!? う、うるさい! 白でない下着など……下着など……』
 と、いきなり勢いが萎える信者。
「たとえば、この赤系。情熱の色は、ベッドの上でも燃えさせるのよ。それとも……」
 と、赤の下着を脱ぎ、今度は濃いめのブルーのそれを。
「青色はいかが? 引き締まったクールなイメージがお好きなら、こういうのもありよ。それとも……」
 と、今度は近くの女性信者に、
「あなたのような人なら、グリーン系……黄緑色が似合いそうね。そちらは、黄色や紫系がいいかもね」
『え? わ、私? ……ちょっと、いいかも……』
『わ、私に……? 本当に、似合う?』
 ざわつき出した信者たち。そんな彼や彼女らに対し、
「ええ、良いと思いますよ。あなたも色白ですし」
 と、シフカが進み出た。
「見ての通り、私は色白な肌です。そして、色白の者が純白の下着を着ると、正直……映えないんですよね」
 ですので……と、シフカは服を脱ぎ、
「……このように、白の逆である黒色の下着を着てみました」
 そこには、黒い下着姿のシフカが。
「『黒は女を美しく見せる』……と、何処かで聞いたことがあります。そこで私は考えました。『黒い下着こそ、女性を美しく映えさせる下着』では無いかと」
『確かに、きれい、よね……』
『こ、こういうのも、悪くないん、だな……』
 そんなざわつきを聞きながら、シフカは、ティアとともに並び、
「……つまり、『女は黒に染まれ』、と言うことです」
 言い放った。
 女性信者らはうっとりし、男性信者らは前かがみ。
 しかし。ただビルシャナのみが、納得していなかった。
『だ、黙れ黙れだまれーっ! だったら色黒になればいい! そもそも、黒には清潔感や清楚さが皆無! 敵のそんな戯言に耳を貸すな!』
 ビルシャナの言葉に、信者らは、
『そ、そうなんだな!』
『やっぱり白が一番よ!』
 と、元の木阿弥に。
「あのっ!」
 そこへガートルードが、シフカ、ティアと入れ替わり、上着を脱ぎ、薄水色のシルクのスリップの姿を見せる。
「下着と言っても、ビスチェ、キャミソール、ベビードールと種類はありますし、白以外でも清潔感ある色合いの、控えめで落ち着いたものを選べば、清楚な雰囲気は出せると思います」
 説得する彼女の下着は、白ではないが、確かに清楚な感はある。実際、じっくりと信者らは見ていた。それこそ穴が開きそうなほどに。
(「って、ガン見されても困るんですが……」)
 しかし、ガートルードの想いと裏腹に、凝視は終わらない。
「でも……ガートルードさん、綺麗よね」
 それを見ていたシフカに、
「ええ、とっても……あら?」
 ティアは相槌を打つが、自分を含め、三人の美女の下着姿を見て前かがみになった男性信者へと視線を向けた。
「そこのあなた。下着が盛り上がって、ちょっと濡れちゃってるかしら?」
 えっちな、人たちね……。囁くようにそう言うと、彼らは赤面しつつ視線を逸らした。
 が、一部の男性信者たちは、
『も、もう我慢の限界でござるよ』
『い、色付き下着は清楚で、同時に淫乱なんだな』
『なら、襲っても良いわけですなデュフフ』
 などと勝手な理屈で、今にも襲い掛かりそうな様相。
「……まったく、勝手な男たちねえ」
 シフカが警戒よりも呆れを口にした、その時。
「他のお客さんたちは避難させました!」
「あとは、こいつら何とかすれば良いだけよ!」
 ラーラと、レイファとがその場に現れた。

●青系はクールな感じです
『おおーっ!! グッドロリータ!』
『見た目は清楚っぽくてかわいいわね!』
 ラーラを見て、騒ぐ信者たち。
 そして、レイファも。
『あっちは超巨乳!何あれ揉みたい!』
『いや、谷間に顔埋めて窒息したい!』
 と、これまた大絶賛。
 二人に続き、
「お、遅れました!」
「いやー、美珠ちゃんってば恥ずかしがっててさー、チョーカワイイ♪」
「うふふ、あの下着も可愛かったですよ。それに、今着てるのも……」
 美珠、リンスレット、永凛も。
『なっ! お、お前らも色付き下着を着てるのか!』
 などと身構えるビルシャナだったが、
「いいえ、私達が着てるのは、白一色の下着よ」
 レイファが上着を脱ぎ捨て、その下着姿を見せつけた。
「……え? きゃあっ!」
 レイファの隣で、美珠のショーツも視線に晒される。
 リンスレットが彼女のスカートをまくったのだ。自分のも含めて。
「んふふー、レイファちゃんと美珠ちゃん、でもって私、どう? 白一色の下着だよん♪」
 彼女の言う通り、三人とも白一色の下着姿。
 しかし、レイファの姿は……、
「あなた方はこの下着を見ても、『白は清楚』だと言い切れるのですか!」
 色は純白。しかし着ているのは上下とも、ほぼ薄布の、透けたブラとパンティ。胸の先端部と局部は、小さな花の刺繍が施されているが……隠し切れていない。
「さあ、存分に御覧なって下さい? 私の『清楚な下着姿』を……」
 そんなレイファに対し、
『せ、清楚……ではない、かもしれない………』
『やだあの子、かわいい……』
『お、女の子同士だし、ちょっと……触るのイイよね?』
 と、半数以上の女性信者が陥落。
 そして、
「え、えーと、この下着を見せれば説得になるのでしょうか……」
「そうそう、ほら、今度は自分からめくってめくって♪」
 と、リンスレットに言われ……美珠は恥じらいながら自分でスカートをめくり……パンツを見せつけた。
 いま履いているのは、白一色のパンツ。しかし、先刻のと布地面積が大して変わらず、清楚でありながらセクシー。
「信者の皆さん、妖魔などの言葉に惑わされてはいけません」
 羞恥に顔を真っ赤にしつつ、『説得』する美珠。
(「ううっ、男性もいるのに、これで本当に説得になるのでしょうか……?」)
 と疑問に思いつつ、信者らの視線を股間に受け、次第に……、
「妖魔から離れ、正気になって……くっ……」
 見られるだけで、再び高まり、
『……ねえ、あの子、濡らしちゃってる?』
『うわ、清楚そうな顔で、淫乱でござる……』
 言葉を聞くたび、びくっと体が震えてきた。
「……い、いやっ! み、見ないでくださいっ!」
 太腿に、またも自分が濡らした感触を覚え、説得よりも懇願してしまう美珠。
「あれー? 美珠ちゃんってば……また濡れてるー?」
「ええ……あらあら、染みがどんどん広がって……もう、下が完全に透けて丸見えですわ」
 両脇のリンスレットと永凛が、言葉責めするように美珠の耳元で囁くと、
「だ、だめ……あああっ!」
 美珠の身体に、軽い快感の絶頂が。
 微笑む永凛へ、
「お、お姉さんの下着はっ!」
 と、女性信者の一人が近づき、彼女のコートを脱がすが、
「……ふふっ、強引ですね」
 そこには、やはり白一色、しかし淫猥な下着姿が。
 その股間には。いわゆる大人の玩具が付けられており、弱い振動を与えていた。
 蠱惑的にして、淫猥な色香が、色濃く……永凛から漂い舞っている。それに当てられた女性信者らに……、
「……あなた達も、つけてみる?」
 永凛は微笑み、自身と同じ、白い色の、しかし淫らなデザインの下着を差し出した。
『……はい』
 さらに、ラーラも、
「え、ええと……。そもそも下着の色は、『見えないところのお洒落』なんです」
 信者ら数名の前に出て、説得を試みていた。
「それを、他人が『覗いて脱がせる』なんて、犯罪ですよ!」
 と、言い放つも、
『それがどーした……ってわけでロリ美少女ちゃんの下着チェックーッ!』
 三人がかりで襲われ、下着を見られたラーラ。
「わ、私は白だから、大丈夫……」
 と思ったのもつかの間。
『色付きリボンついてるからダメーッ!』
『こんなけしからん子は、お仕置きなんだな!』
『拙者、お仕置きに定評ある紳士ゆえデュフフ!』
 と、そのまま全ての服を剥ぎ取られ……、
「い、いやっ! だめ! いやあああっ!」
 一糸まとわぬ、未成熟な肢体を露わにされた。
 そのまま、両手足を押さえつけられ……、
「あっ! あ……あひっ!」
 両胸の先とへそ下の、敏感な三か所に……三人の男どもが舌を這わせ、転がし、吸い始める。
 そして、この状況下にて。
『な、なにを……白下着を推奨してるだけで、なぜこのような……』
 混乱のビルシャナに対し、ガートルードとシフカが近づき。
「……お前に、明日はない!」
「戦闘準備完了。……では、行きましょうか」
 一方的に攻撃した。
『ワイルド・タービュランス』、ガートルードが切り裂き、
『螺旋忍法『鎖縛獄門開』(ラセンニンポウ デザート・ヘル・ゲート)』、シフカの鎖が描いた異世界への穴が、ビルシャナを引き込み……消した。

●白が一番、濡れると目立つ
 ビルシャナが倒され、ヒールされ、状況終了。
 ……となる前に、ケルベロスらは興奮が抜けぬ元信者連中に襲われていた。
 全裸になったシフカとともに、ティアは……、
「どう? 胸で挟まれるのって気持ちいい? ほらもっと……できるでしょう?」
 男たちの屹立したものを体で挟み、包み、こすり上げていた。
 それを横目に、女性と交わっているレイファは、
「ほら……白だとここ、染みが目立っちゃうんですよ……お、おもらしじゃなくて……ああっ!」
 巨乳を強く揉まれ、先端を摘ままれ、下も指でかき回され……恥ずかしい噴出が、黄色い水溜まりを作る。
 それは、美珠も同じ。下着を脱ぎかけ状態で、後ろから男に抱えられ、貫かれ、
「だ、だめです……ああっ! み、見ないで……あああっ!」
 そして、同様の姿のリンスレットも、
「やーだよっ……あっ、もっと、見ちゃう……ああああっ!」
 互いに互いが、貫かれる様子を見て、見られ、そのまま……、
「「ああああああっ!!」」
 二人は同時に絶頂。
 美珠は、黄金水のアーチを放ち、リンスレットを汚していた。
 そして、店の外では。
「……永凛、お姉さまぁ……」
「うふふっ……まさか、こんなところで出会えるなんて、ね……」
 下着を買いに赴いた、永凛が知っている少女が。
 永凛の片手には、リードが。リードの先には、先刻まで三人の男どもに犯され、そのまま持ち帰りされそうになっていた、裸のラーラが。
「ラーラさん。彼女は……天現寺麗奈ちゃんって言うの。どうかしら、これから一緒に……気持ちいい事、しません?」
 永凛に、ラーラは。
 いつしか頷いている、自分を知った。
 それから数刻後。
「ねえ優羽ちゃん、あの人……」
「なによ春奈……え? あの人って!」
 ホテルの近くで偶然にも、とある二人とも再会する永凛だった。

作者:塩田多弾砲 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年9月17日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 6
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