大菩薩再臨~園児へ牙を剥く悪意

作者:砂浦俊一

●悪意の鋒
 とある山の奥深くにある洞窟。そこで息も絶え絶えの天聖光輪極楽焦土菩薩が祈祷を行っていた。力を使い尽くして疲弊した天聖光輪極楽焦土菩薩は、それでも大菩薩再臨の為に、岩壁や地面に彫られた曼荼羅陣へ残されたグラビティ・チェインを注いでいた。
 不意に、天聖光輪極楽焦土菩薩の眼前に3つの光が灯る。
 それらの光は3体のビルシャナの姿となった。そのうちの1体、悪意の鋒は今まさに力尽きようとしている天聖光輪極楽焦土菩薩に語りかけた。
「努力は認めよう。しかし成し遂げる事はできなかった。何故ならばお前には悪意が足りない。世界を、そして全てを染め上げる悪意こそが、ビルシャナ大菩薩降臨の力となる。我が悪意をそこで見ているがいい」
 悪意ある言葉が天聖光輪極楽焦土菩薩の胸を抉る。
 そして3体のビルシャナはいずこかへと姿を消した。

●増幅する一個の悪意
「いつも、いっつも、ギャーギャーうるっせえんだよ……」
 深夜。人のいない道を目出し帽で顔を隠した、全身黒づくめの中年男が歩いていた。向かう先は保育園だった。男は保育園の近隣に住んでいたが、園児の声がうるさい、送り迎えの親たちがうるさい等と、度々保育園にクレームを入れていた。
 園児に怒鳴り散らすことも数知れず、要注意人物として保育園の関係者や近隣の住人から要注意人物とされていた。
「クソガキどもめ。明日の昼メシは台無しだぁ」
 男が背負ったリュックの中には、袋詰めにされた自らの汚物が大量に入っている。
 保育園に侵入し、調理室の冷蔵庫、明日の昼食用に用意されている食材に汚物を撒きちらす。それが男の目的だった。
 そして保育園のフェンスが見えた、その時。
「この程度の悪がお前の望みか? そんな筈は無かろう?」
「だ、誰だ!」
 振り返った男が見たのは、僧衣に身を包んだ奇怪な鳥人間。
 鳥人間、悪意の鋒は悲鳴を上げようとした男の口を手で塞ぐと、そこから自らの力を注ぎ込んだ。
「お前の心は更なる悪徳を望んでいる。その為の力をくれてやろう」
 悪意の鋒が男の心の中の更なる悪を引き出し、ビルシャナへと変貌させていく……。

●悪意の明王を討て
「悪人のビルシャナが悪意のままに事件を起こす予知がありました」
 シャドウエルフのヘリオライダー、セリカ・リュミエールが予知した事件について説明していた。
「これはビルシャナ大菩薩の再臨を目論む有力なビルシャナ『悪意の鋒』が引き起こした事件です。このビルシャナは事件を起こす度に悪意が増幅し、より強力なビルシャナとなって更に大きな事件を起こすでしょう。その前に対処したいのです」
 続けてセリカは、背後のディスプレイに事件の起こる場所の写真や映像を表示させた。
「今回、事件を起こすのは『悪意の鋒』によってビルシャナ化した人間です。言わば『悪意の鋒』の尖兵ですね。このビルシャナは保育園の調理室の食材に猛毒を仕込み、園児や保育園関係者の毒殺を企んでいます。幼児ならほぼ死亡、助かっても生涯続く後遺症が出るほどの猛毒です。皆さんには、これを阻止して欲しいのです」
 未来ある子どもたちや、それを育む保育園の人間をターゲットにするとは……ケルベロスたちは虫酸が走る思いだ。
「敵はビルシャナ1体。ビルシャナ閃光、孔雀炎、清めの光が攻撃手段です。保育園でビルシャナを待ち伏せするか、毒を仕込んだビルシャナが保育園から出てきたところを奇襲するかは、皆さんにお任せします。いずれにしろ戦闘は建物の外の運動場になるでしょう。もしも毒を仕込まれた場合、食材は破棄することになります。また戦闘で窮地に立たされたビルシャナは調理室だけでも破壊して、食材を台無しにする行動に出る可能性も考えられます。これらの場合、代わりの食材を用意するなどのフォローをして頂けると幸いです。また近隣の住人は事前に避難させますので、一般人の避難や人払いの必要はありません」
 相手は調理室への侵入を企てている。おそらく事前に建物の見取り図を入手し、調理室の位置も把握しているのだろう。
「相手は問答無用の悪人ですので、容赦なく完膚なきまでに撃破してください。ビルシャナ大菩薩の再臨を企むビルシャナの事件、どうか解決して下さい」
 ケルベロスたちへと、セリカは大きく頭を下げた。


参加者
椏古鵺・笙月(蒼キ黄昏ノ銀晶麗龍・e00768)
戯・久遠(紫唐揚羽師団の胡散臭い白衣・e02253)
四辻・樒(黒の背反・e03880)
ゼフト・ルーヴェンス(影に遊ぶ勝負師・e04499)
月篠・灯音(緋ノ宵・e04557)
 

■リプレイ


 誰かが言っていた。
「それはよくあることだ。お前が知らないだけで、世界はそんなモノで成り立っている。自分だけがなんて思うのは、お前は悲劇の『何か』にでもなったつもりか?」
 そんなつもりはないが、そう思われたことのほうが腹の立つことだった。
 どれだけのことを悲劇と判断するかは、人によって様々だ。
 それを相手の感覚で言われるのはどうなのだろう――そこで、椏古鵺・笙月(蒼キ黄昏ノ銀晶麗龍・e00768)は声をかけられた気がして我に返る。
「表情が硬いな。肩の力、抜いていこうぜ。それとも、何か気がかりなことでも?」
 ゼフト・ルーヴェンス(影に遊ぶ勝負師・e04499)は、かぶっていたた帽子の端を指でクイと持ち上げた。
「ちょっと昔のことを思い出していたざんしよ。しかし調理室に侵入して毒を仕込もうとは……」
「まったくだ。子供らに手ぇ出すなんざ許せねえ。絶対にぶっ飛ばす」
 頷く戯・久遠(紫唐揚羽師団の胡散臭い白衣・e02253)は、右の拳を左の掌にパアンと叩きつけた。夜の園内に、その音が短く響く。幼少期にダモクレスに拐われて戦闘技術を叩き込まれた過去を持つ彼は、子供に関する事件だけに人一倍怒りを覚えていた。
 深夜の保育園。周辺の避難は事前に完了しているため、家々の灯りはどこも消え、静寂に包まれている。
 この保育園は住宅街の真ん中にある。日中であれば、園児たちの声が気になる者には気になるかもしれない。しかし、かつては誰もが子供だったことを考えれば、園児の声がうるさいなどと文句をつけるのはお門違いな話だ。
「調理室に誰かが侵入したような形跡はなかったのだ」
「食材だけでも別の場所へ避難させようかと思ったが……量も多いし、この気温では短時間でも傷んでしまうかもしれないしな」
 園内の運動場で待機する仲間たちの下へ、調理室の様子を見てきた月篠・灯音(緋ノ宵・e04557)と四辻・樒(黒の背反・e03880)が合流する。
 秋の気配も近づいてきたが、まだまだ夜は暑い。それに今夜は風もなく、うだるような熱帯夜だった。
 ビルシャナが出現するとしたらこれからだろう。ケルベロスたちは作戦の最終確認を行い、配置につく。
 そして――物音がして、何者かが施錠されていた保育園の門を乗り越えた。
「ケケケケ……考えてみれば汚物なんて生ぬるいよな」
 園内に降り立ったのは鶏のような顔と頭を持つ鳥人間、ビルシャナ。
 明日の惨劇を想像してか、ビルシャナは口角を歪めて笑っていた。


「こんな体になっちまった時は驚いたが、かえって好都合だ。やかましいガキどもを、蟻を潰すみてえに殺して回れるんだからな……だが今回は毒だ、毒がいい。毒で皆殺しだ。クソガキどもめ。明日はのたうち回って、くたばれ。ガキどもの悲鳴が聞こえてくるのを酒でも呑みながら待つ……かーっ、たまんねぁなあ」
 ぞっとすることを呟きながら、ビルシャナは保育園の建物を目指して真っ直ぐに歩いていく。
 その時だった。
「ひとーつ、 保育園の子供が煩いからと逆恨み」
 不意に聞こえてきた声にビルシャナは大きく体を震わせた。
「だ、誰だ!」
「ふたーつ、自分のことしか考えない迷惑行為」
 声は空から、いいや保育園の屋根の上から。
「みっつ、デウスエクスの甘言にはまり」
 そこに立つのは灯音。彼女はビルシャナへ人差し指を向けて高らかに叫ぶ。
「人間やめちゃった貴方は人でも鬼でもないのだ。そう! おばけ鳥! ならば、この月ちゃんが退治してくれよう!」
「何処かの誰かが言っていた。『汚物、消毒すべし』と。その通りに消毒するとしよう。存在ごとな」
 ひらりと着地した彼女はビルシャナの前方を塞ぎ、後方は闇の中から忍び寄った樒が現れ退路を断つ。
「よう、待ってたぜ」
「お前は子供が嫌いなのか? はは、子供嫌いな男はモテないぞ。トランプでお前の恋愛運でも占ってやろうか? いや、今日の運勢の方がいいか?」
 さらに金色の闘気を立ち昇らせた久遠と、嘲笑しつつトランプをシャッフルするゼフトの姿がビルシャナの視界に入った。
「汚物だのモテねえだのと人をバカにしやがって……何様のつもりだぁ!」
 挑発に怒るビルシャナが全身の毛を逆立たせた。
「ビルシャナの分際で『人』を称するとは、滑稽ざんしね」
 翼飛行で上空に待機していた笙月は直下へダイブ。禁縄禁縛呪をビルシャナの左腕に絡ませ、その場に釘付けにする。
「食べ物を粗末にするのはいけないことなのだ……忍び込んで汚物だの毒だの仕込むなんてとんでもないのだ!」
「その無駄な行動力を他のことに活かせれば、違った未来もあっただろうにな。まぁ、もう消毒される未来しかない訳だが」
 灯音からのライトニングウォールを受け、樒が飛び蹴りをビルシャナに浴びせる。重い一撃であったがビルシャナは僅かにたじろぐのみ。元々ビルシャナ化する素質のあった人間だろうが、悪意の鋒から注がれた力によって相当に強化されていることが伺えた。
「止められるモンなら止めてみな。俺は素晴らしい力を授かったんだ! 気に食わねえ連中をぶっ殺せるだけの力をな!」
 力任せに捕縛を振り切り、ビルシャナはケルベロスたちの包囲を突破しようと駆け出した。だが防御を固めた久遠が脇から飛び込み、体を張って行く手を阻む。
「子供に躾ってのは必要だがな、テメエのやってることは悪意しかない犯罪なんだよ」
「世界に悪意をバラ撒けば、天聖光輪極楽焦土菩薩とかいうすげー奴が現れるって聞いてるぜ。ガキどもも、てめえらも、そいつに捧げる生贄にしてやらぁ! 泣きわめいて小便チビりやがれ!」
 ビルシャナが大きく嘴を開いた。その奥に赤いものが見えた。
「逆だな。今から泣きわめく事になるのは……お前だ」
 味方へサークリットチェインをかけたゼフトは、続けてオウガメタルを嵌めた拳を握りしめる。
「その言葉、そっくりそのままお返しだっ」
 ビルシャナの口腔から灼熱の業火が吹き出した。


 建物への延焼は防ぎたい、盾役の久遠が真正面から孔雀炎を受け止める。
「どうした? その程度じゃ倒れてやれねえぜ」
 怒りで湧き上がるアドレナリンが沸騰するままに、久遠は炎の中を突っ切っていく。
「行くぜクソ野郎、歯ぁ食いしばれや!」
「万が一、私の娘が巻き込まれでもしたらと思うと、ゾッとするざんしよな。貴様の行動は万死に値するのでありんし…覚悟、しておくんなし」
 降魔真拳の一撃がビルシャナの顔面めがけてぶちかまされ、よろめいたそこへ笙月のドラゴニックスマッシュ。吹っ飛んだビルシャナの体が運動場の地面を滑った。
「クソ、歯が折れた……てめえらの前歯、全部ヘシ折ってやる……」
 すぐさま起き上がったビルシャナは、怒りと憎悪に淀んだ瞳をケルベロスたちに向けた。「子供たちは世界の宝なのだ。それを育む保育士さんたちも素晴らしいお仕事をしているのだ。しきみん!」
「ん。あまりうろちょろされても困るしな」
 タイミングを合わせた灯音と樒が左右からビルシャナの胴を斬りつける。
 傷口から内部へ氷が広がり、羽毛と一緒に血飛沫が夜空を舞うが、ビルシャナは足を踏ん張って倒れない。
「普通の人間なら死んでもおかしくねえ傷だ……だが俺は生きてる。そうさ、俺は特別なんだ! 特別になったんだ! 与えられた力のおかげで! たまんねえなあ!」
 ビルシャナが夜空を仰いで高らかに叫んだ。
 自身がビルシャナ化したことに酔いしれ、痛みも気にならないのか。
「自分だけ特別視? 笑える冗談だ。性根を入れ替えて出直してこい」
 しかしゼフトの顔は笑っていない。その鉄拳がビルシャナの顎を打ち抜く。
「……ふぁっ! ふぁ、ふぁごぐぁ!」
 顎が外れて慌てふためくビルシャナはケルベロスたちの姿も視界に入らなくなる。
 この機にケルベロスたちは連携して更なる痛打を加えていき、一方的な攻撃にビルシャナはされるがままだ。
「は、ハマった! ゼェゼェ……好き放題やりやがって!」
 外れた顎を両手で無理矢理押し込んで嵌めたビルシャナが、荒い呼吸の中、反撃に出た。
「吹っ飛べ!」
 放たれるビルシャナ閃光。与えられた力か、それとも園児たちへの歪んだ憎悪故か。
 その圧力はすさまじく被害は保育園の建物にも及んだ。
 壁の一部が倒壊し、崩れた向こうには保育園の調理室が見えた。
「クソ……少し、喰らいすぎた……か?」
 閃光を放った後でビルシャナは片膝をついた。蓄積されたダメージが体力を削り取り、回復も間に合わず、胴からの出血も止まらず流れ続けている。
 だが崩れた建物を見て、ビルシャナはほくそ笑んだ。


「どうせなら派手に暴れて、このクソ忌々しい保育園をぶっ潰すぐらいのことはしねえと気が済まねえ!」
 ケルベロスたちの包囲を破ろうとビルシャナが駆け出した。
「クソガキどものクソやかましい声に迷惑こうむってたのは俺だけじゃねえ! そうだ! そうに決まってらあ! 俺がやるのはそいつらのためにもなるんだぁ!」
「……つくづく反吐の出る野郎だ。その魂、俺らで貰い受ける」
「勝手な理屈ざんしね。己の考え、感覚だけが正しいと、他者も己と同じ考えだと、どうして思えようか」
 久遠がメディカルレインを降らして味方の負傷を癒やし、笙月の斬撃がビルシャナの片足を切断する。
「ぐがあああ! 俺の足、足がぁ!」
 転倒したビルシャナが絶叫を上げた。明日、毒によって苦しんだであろう園児たちのかわりに、ビルシャナ自身が地面をのた打ち回った。
「……ただじゃ死なねえ! てめえらも道連れだあ!」
 底意地の悪いビルシャナの、地を這うような孔雀炎。
 ケルベロスは負傷覚悟で建物への引火を防ごうとするが、一部に炎が燃え移ってしまう。
「燃え広がる前に……しきみん、やっちゃうのだ!」
 手乗りサイズにまで体を縮めた灯音は樒の頭上に着地、その負傷を癒やす活力を与える。
「成敗!」
「ん。成敗」
 樒が手にしたナイフ、闇夜の一閃。
 頸動脈を斬られたビルシャナから大量の血が夜空に吹きあがる。
 ビルシャナの眼から光が失われていく。
 その口はもはや悪態をつくこともできず、ただ掠れた呼吸を繰り返すのみ。
 ゼフトがリボルバー銃のシリンダーを回転させながら、ビルシャナへと近づいた。
「お前は子供が騒ぐのが耳障りで目障りだったんだろ? どちらも解決できるいい方法がある。それは……お前の眼球と鼓膜を潰せばいいんだ。そうすればもう悩まされなくて済むぞ。永遠にな」
 そして引き金が引かれた。
 ビルシャナの眉間から飛び込んだ弾丸は頭の中で四方八方へ暴れ回り――どろりとした血が、両目と両耳の鼓膜から流れ出た。
 やがてビルシャナの全身は灰のように崩れていき、後には何も残らなかった。

 戦いは終わった。ケルベロスたちは建物に燃え移った火を消火し、ヒール作業に移る。
 残念ながら火災は調理室と業務用冷蔵庫にも及んでいた。調理室はヒールで復旧したが、冷蔵庫の中の食材は念のために破棄して新しいものを用意しなければならない。
「明日のメニューが変わっちまうが、仕方ねえか。ウチの常連患者さんからの差し入れだ。遠慮なく使ってくれ」
 久遠が予め用意していた食材と、冷蔵庫の中の食材を入れ替えていく。
「では私はおやつでも……」
「主食とおかずだけじゃ普通過ぎるからな。こいつも追加だ。たまには給食にだって遊びがあってもいいだろう?」
 樒は自分も好きなチョコバーを冷蔵庫へ忍ばせ、ゼフトは大量に箱買いしていたプリンの段ボール箱を運んでくる。
「笙ちゃんもおつかれさまなのだ……どうしたのだ?」
 佇む笙月に声をかけた灯音は、彼のどこか険しい顔つきに小首を傾げた。
「少し考えごとをしていたざんし。事件は解決したけれども食材は入れ替えたこと、保育園の関係者に連絡しておかないといけないざんしね」
 仲間を安心させるように微笑んだ彼だが、考えていたのは今回の事件の発端とも言える悪意の鋒のことだ。
 人の心の中に潜む悪に語り掛け、その悪意を増幅し、世界に悪意をばらまくビルシャナ。
 天聖光輪極楽焦土菩薩再臨のために、今も仲間のビルシャナたちと暗躍しているのだろうか?
 いつかそれと対峙する日が来るのだろうか?

作者:砂浦俊一 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年9月5日
難度:普通
参加:5人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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