城ヶ島制圧戦~イビルクオーツ

作者:東間

●制圧作戦、始動
 ケルベロス達の前に立つセリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)は、いつもより真剣な空気を纏っていた。城ヶ島強行調査により、『固定化された魔空回廊』の存在が判明したからだ。
 そこに侵入し、内部を突破出来れば、ドラゴン達が使用する『ゲート』の位置特定が可能となる。場所さえ判れば、その地域の調査を行った上で、ケルベロス・ウォーにより『ゲート』破壊を試みる事も可能だ。
 『ゲート』を破壊出来れば、ドラゴン勢力による新たな地球侵攻を止められる――それは、大きな希望となるに違いない。
「上手く行けば、ドラゴン勢力の急所を押さえられます。強行調査の結果、『ドラゴン達は固定された魔空回廊の破壊は最後の手段』と考えている事も判りました」
 制圧作戦を行い、魔空回廊を奪取する事は決して不可能ではない。
 この作戦で、ドラゴン勢力の更なる侵攻を止められるかもしれない今、ケルベロス達の力が必要なのだと言って、セリカは頭を下げる。
「どうか、皆さんの力を貸してください」
 
●城ヶ島制圧戦~イビルクオーツ
 仲間の築いてくれた橋頭堡から、ドラゴンの巣窟である城ヶ島公園へ向け進軍。その進軍経路は全て、ヘリオライダーの予知によって割り出している為、その通りに移動するのが最良だろう。
「固定化された魔空回廊を奪取するには、ドラゴンの戦力を大きく削ぐ必要があります。相手は『究極の戦闘種族』といわれるドラゴンですが……」
 そう言ってケルベロス達を見たセリカの表情が、ふ、とやわらいだ。
「必勝の気概はもう、充分みたいですね。それでは、皆さんが戦う事になるドラゴンについて説明します」
 瞳は燃えるような黄金で、艶めく肌は青白い。
 それを覆う透き通った水晶の鱗は花弁に似た形で、1対の竜翼は煌めく水晶のそれ。
 角や爪も水晶という、淡い七色の煌めきを持つ非常に美しい細身のドラゴン。
 それが、今回の相手だという。
「見た目は芸術品のようなドラゴンですが、戦いを好み、『勝者となるのは自分』という意志が非常に強く、敵に対し容赦しないタイプです。気を付けてください」
 弱っていれば殺し、格下と手練れがいれば格下から躊躇無く殺す。
 そこに種族や性別による区別はなく、不意打ちや騙し討ちといった手も使ってこない。
 だが、ただ勝者となる為に力を振るう様は、他を顧みない姿は、一途を飛び越えある意味邪悪だ。
「そのドラゴンが使うのは、水晶の粒子が混じったブレスと、水晶の爪による攻撃、そして長い尾を使った薙ぎ払いです」
 城ヶ島公園で戦う為、戦場について特に注意する点は無い。
 1体のドラゴンと、思う存分やり合える。
 全てを伝えたセリカは、背筋をしゃんと伸ばしたまま、1人1人の目を見て言った。
「強行調査で得た情報……その結果がどうなるかは、皆さんにかかっています。準備が出来次第、声を掛けてください。ヘリオンを出します」
 さあ、いざゆかん――竜巣くう島へ。


参加者
静雪・みなも(水面に舞い降りる銀狐・e00105)
ポート・セイダーオン(異形の双腕・e00298)
ヴァジュラ・ヴリトラハン(戦獄龍・e01638)
荒耶・四季(苦悩する阿頼耶識・e11847)
一之瀬・瑛華(ガンスリンガーレディ・e12053)
黒木・市邨(蔓に歯俥・e13181)
菅・五郎左衛門(オラトリオのウィッチドクター・e16749)
リョクレン・オルヴィアグレス(殲華の終獄・e19000)

■リプレイ

●聳え立つ水晶
 竜が、ケルベロス達を見る。それだけで水晶の鱗が、角が、翼が光を反射し、周辺に淡いプリズムを映した。
「ほう、ケルベロスか」
 宝石のような竜が発した声は低い。鮮やかな黄金が細められ、太く長い尾が揺れる。その動きに合わせて水晶の煌めきが流れた直後、先手を取ったのは竜だった。
 薙ぎ払いが前衛を容赦なく撃つ。戦闘開始の合図も挨拶も、何も無く始まった戦い。だが、怯む者はいない。
 コードネーム『デウスエクス・ドラゴニア』。城ヶ島に何体もいる竜の内の1体であるこの個体も、他と同じく強大なのだろう。幾度その首を狙われ、挑戦者達を殺してきたのか。
「生まれながらのメインイベンターは大変だな。……さあ、始めようぜ」
 菅・五郎左衛門(オラトリオのウィッチドクター・e16749)の編んだ雷壁の中をポート・セイダーオン(異形の双腕・e00298)が走る。
「殴りに来ました……いざ尋常に、勝負」
「良かろう。だが勝つのは我よ」
 ポートが黄金に乗せるのは地獄の炎。巨大戦篭手が水晶鱗を砕く勢いで叩き付けたそこに、す、と抜刀の音が乗る。
「――いざ、静雪みなもが参ります」
 静雪・みなも(水面に舞い降りる銀狐・e00105)の太刀筋に迷いは無い。強行調査の際に尽力した皆の為、相手が美しい竜であろうと、対峙したからには負けられない。
 活路を開かんと三日月の軌跡が閃き、少女を見下ろす竜の懐にヴァジュラ・ヴリトラハン(戦獄龍・e01638)が飛び込む。その後ろで荒耶・四季(苦悩する阿頼耶識・e11847)が古代語を紡いだ。相手にとって不足無し。挑むのなら全力で。
「さてやるか……俺は荒耶・四季。覚えておけ、お前を倒す者の名だ……」
「ほう、名乗る余裕があるのか。腰抜けよりは楽しめそうで良い……だがな小僧、示すのなら言葉でなく力で示せ!!」
 放った挑発と光は羽ばたきと共にかわされるが、四季の表情は冷静なまま。対し、団長であるヴァジュラは笑っていた。信頼出来る団員がいる上に、強大な敵が相手となれば戦いがより愛おしくなる。
「三度目の竜殺し、死力を尽くして挑ませてもらおう!」
「そうしておくれ。でなければ勝ち甲斐が無いのでな」
 水晶煌めく体に鉄塊剣を叩き付ければ、返ってきたのは確かな手応え。
 真っ向勝負に小細工は不要と、一之瀬・瑛華(ガンスリンガーレディ・e12053)も黒鎖を奔らせた。だがそれは攻撃の一手ではなく、正面から竜を屠る為の支え。
「今一時、銃を捨てましょう」
 己の矜持も私情も全て捨てた少女の黒鎖が、前に立つ仲間達の足下に守護魔法陣を咲かせる。
 その上を黒木・市邨(蔓に歯俥・e13181)が飛び越えた。繰り出す蹴撃は、地面も水晶も抉る流星。ほう、と感心したように言った竜へ、究極の戦闘種族といわれるその由縁を確かめんと、リョクレン・オルヴィアグレス(殲華の終獄・e19000)の放った幻竜と彼女の箱竜・朧黝幻が牙を剥く。
「……その花、全身全霊をもって散らしてやる」
「先に散らすのはどちらであろうな」
 喰らわせた牙に笑みを含んだ声が返った直後、毒と水晶を孕んだブレスが戦場を照らした。

●嗤う黄金
 後ろを意識していた四季が咄嗟に瑛華を、そして朧黝幻が五郎左衛門を庇い――ポートが煌めく竜へと異形の拳を振り上げる。
「……潰れて!」
 湾曲・壊式――トラッシュ・クラッシュ。破壊の嵐が過ぎ去れば、リョクレンの黒き鋭槍とみなもの流星蹴りが竜に迫る。その隙にと五郎左衛門はリョクレンの傷に触れた。
「ちょっとばかし我慢してくれよ」
「遠慮はいらないぜ。頼む」
 緊急手術が行われるその足下で、瑛華の黒鎖が癒しと共に駆け抜け、前衛陣の周囲をヴァジュラの生み出したドローン達が飛び回る。その奥で四季が次元の狭間を開き、100以上の光線を放った。
 竜が翼を前へ広げ防ごうとするが、光線は鱗を砕き皮膚を灼く。その瞬間を市邨は逃さない。強行調査の敗戦で味わった悔しさを繰り返さない為に。そして、大切な幼馴染みの許へ帰る為に。
(「――今度は負けない、絶対に」)
 ここで倒れる訳にはいかない。
 主砲が火を噴いた次の瞬間、水晶鱗が大きく砕け散り――その奥で黄金が静かに瞬いていた。向けられた先にいるのは、後衛の面々。それに気付いた瑛華とみなもへ、竜がニヤリ嗤った。その口の隙間から仄かに漏れているのは灼熱の光。
「ブレスが来る!」
 市邨の声を掻き消すように迸った光と熱、そして痛みが襲い掛かったのは――。
「朧黝幻!」
 自分を守った箱竜の姿にリョクレンが叫んだ。主の声に『大丈夫』と言うように朧黝幻が羽ばたき、体勢を立て直す。
 盾として立つ者が誰を庇い、そして庇えるかはその時次第。それはヴァジュラや四季にも当て嵌まる事。
 そして文字通り熱烈な攻撃を受けた1人、五郎左衛門は確かな視線で竜を睨んだ。
「またこっちを狙ってくるとはな。随分と好かれたもんだ」
「でしたら『NO』と返事をしましょうか?」
 瑛華が微笑み、黒鎖を見せる。五郎左衛門は瞬きの後、頷きながら自身の手を軽く挙げた。
 駆けた黒鎖の癒しが後衛の傷と毒を祓い、医者の本分を全うしようとする男の手が朧黝幻に触れる。共に前にいた箱竜から眼前の敵へ、ポートは視線を移した。
「それ以上は許しません。蹴り穿つ……!」
 流星の蹴りを繰り出すが、羽ばたき避けた竜が笑い、その下に光の波紋が映る。
 ならば狙いを己に向けようと、ヴァジュラは片腕だけで鉄塊剣を振り上げた。だが用意した攻撃グラビティは全て同型。違う型が無ければ見切られる率は上がる。
 だが、力強い羽ばたきと共に避けられようと、竜を狙う牙は多い。万が一が生じても互いに補う事が出来る。
「お前の相手は俺だ……!」
 燃え尽きろ――四季の放った幻竜が竜を焼き、リョクレンの放った幻竜と封印箱に飛びこんだ朧黝幻の突撃が重なったそこに、市邨の紡ぐ古代語が静かに響く。狙い澄ました攻撃は確かな精度を持って戦場を翔た。
 光が竜を撃って即、みなもの刀が太陽を反射する。舞うような鈴の音と軽やかな足取りが竜の目を惑わした瞬間、一閃した。
「どれだけ強敵であろうと、アナタを止めてみせる!」

●奮い立つ牙
 今日この場所で倒す――ケルベロス達の戦意は竜を刺すかのように強く鋭い。すると竜が喉を震わせ始めた。
「ふ、くくっ……! 良い、良いぞ! それでこそ貴様等を殺した時の歓びは大きくなる! 我が水晶を濡らす血もさぞ美しかろうな!!」
 倒す、殺す、勝つ。その欲に濡れた黄金の瞳が射抜いた先は後衛。
 だが、その矛先は水晶に刻まれた怒りによって変えられ、ブレスを吐こうとした意志と裏腹に尾を振り上げる。気付いた竜が顔を歪めた。
「おのれ煩わしい……ならば貴様等からだ!」
 振り下ろされた尾が前衛に迫る。ヴァジュラを庇った四季を薙ぎ、そして、ポートへと。だが、そこに朧黝幻が飛び出した。
 箱竜の姿が儚く消えていく。それが一時的なものであっても、『気にしない』など、仲間を救う為なら暴走も辞さない――そう決めていたレプリカントの娘には出来なかった。
「砕けなさい……!」
 みしりと指1本の突きが竜の体にめり込んだ。気脈が凍り付くような感覚に竜が目を見開き、その黄金の中、ポートの後方に現れた幻竜が映り込む。
「……行くぜ」
「私も一緒に行きます!」
 美しき幽玄の魔女、リョクレンの言葉を合図に幻竜が炎を吐き、みなもがそれを追うように駆ける。振るった刀は仲間達が刻んだ傷を僅かに広げた。
 更に傷を重ねようとヴァジュラが迫り、それに気付いた竜が無駄だと笑う。
 見切った――だが、そう思っていた鉄塊剣が、降ってきた巨石のような重厚さでもって己を痛めつけている。その事実に、竜が驚愕を露わにした。
 敵は強く、時として攻撃をかわされ、防がれてしまう事もある。だが、ケルベロス達は竜の動きを鈍らせるモノを与え続けていた。
 そして2人のメディックが振りまいた力が、彼らの耐性や防御力を高めながら行動の度に少しずつ『祓った』のに対し、この竜は回復の術を一切持っていない。
「ちぃッ、矮小なケルベロスめ!」
「悪口? ドラゴンが弱い者イジメとは、だっせーな」
 日常の中では陽溜まりのような市邨の目が、鋭く冷たく竜を見据える。主砲一斉射が見舞われ、そこに草の音が重なった。
 自分の癒しが仲間を支え、それが竜殺しの牙となる。瑛華は黒衣の青年を魔法の木の葉で包みながら竜の動きを注視し、五郎左衛門の降らせた薬液の雨が、受けた傷と足の痺れを癒していく。
 先程よりも楽になった感覚の中で、四季は自分の喚んだ『御業』が竜の胴を無造作に掴む様を見た。
「くたばれ!」
 暴れる巨体を半透明の手がぎしり、と絞めるように動く。
 究極種族という誇りからか悲鳴を上げなかった竜が、手から逃れ、大地に降りると同時に翼を広げ、吼えた。それはケルベロス達と同じ人語ではなく、正しく竜のそれ。
「我は決して地に伏したりなどせん! 決して、決して!!」
 黄金の瞳が苛烈に燃え上がり、大地を蹴った。数千もの刃を集めたかのような爪は大地を鋭く抉り、大きな『赤』を戦場に散らす。鮮血を吸った黒衣の色が、深くなる。
「四季!」
 呼ばれ、四季は『団長』と、そう答えようとした。だがその意識は黒く塗り潰されていく。

●最後まで立つ者は
 戦闘不能が1人。だが撤退ラインには至っていない。それに。
「まだ、息があります」
 ちらりと確認したポートは、華奢な体と比べあまりも大きい戦篭手へと地獄の炎を纏わせる。前に立ち、敵の攻撃から仲間を守った彼の鼓動と同じく、共に竜の体へ刻み付けたものが生き続けているのなら、ここで止めてはならない。
 五郎左衛門は、その背中へと癒しの電撃を放つ。間に合わず1人倒れてしまったが、生死の天秤はかろうじて均衡を保っている今、クラッシャーであるポートの一撃が大きな意味を持つ。
「チーム全員で必ず生還する、させてみせる! その代わりに沈んでもらうぞ、ドラゴンッ!!」
 男の声を背にポートは跳躍し、獣のように唸り声を上げる竜へ拳を振り上げた。
「さあ、こちらを向きなさい。その水晶、砕かせてもらいます……!」
 炎と共に叩き付けた黄金の拳が宣言通り水晶を砕く。幾つもの破片が降るその下を、瑛華の黒鎖が涼やかな音を響かせ駆け抜けたのは、何度目か。
 ドラゴンを倒すまで、倒せる時まで支え続ける。その存在は、もう1人のメディック・五郎左衛門と共に、心強い存在となって仲間達を鼓舞した。
「俺の相手もしてもらおうか……団員が世話になったしなァ!」
「ええい、煩わしい黒き小竜め!」
 ヴァジュラの鉄塊剣を、竜がくるり体を反転させて避けようとする。だが完全に避ける事は出来ず、与えられた痛みに苛立たしげな様子を浮かべていた。リョクレンはその姿を手にした鎌の刃に、冷たい紅蓮の瞳に映す。
「俺に牙剥いた事、後悔させてやろう」
 死を纏った刃が竜の首をはねるような軌跡を描いた一瞬の後、それをなぞるように水晶が砕け散る。降り注ぐ水晶を避けながら、みなもは太刀を手に言った。
「アナタは強い。私だけじゃ勝てない……でも『私たち』なら勝てる」
 たとえ強大なデウスエクスが相手であろうとも、1つの意志のもと、集った牙はそれを屠る力になるのだから。
「勝てる、だと!? 貴様等ケルベロスが、我らドラゴンに!!」
 竜が水晶の翼を大きく広げ、バサリと大きな音がした。
 だが、戦いを好み、勝利を渇望し固執する竜なら飛んで逃げる事はしないだろう。ならばと市邨は無数の歯俥を浮かび上がらせる。
「此処からが本番、だよ」
 一斉に駆け出した『運命の歯俥』の軌跡は正確で、容赦なく水晶を穿つ。
 青白い肉は抉られ、赤く濡れた水晶片が弾け飛ぶように散っていけば、竜の体が大きく揺れ――止まった。体中に刻まれた亀裂が、音を立てながら竜の体を巡り始める。
「おのれ……勝つのは、勝つのは我だ……!! 貴様等のような……」
 竜の言葉に瑛華はふわり微笑むと、自身のグラビティを鎖状へと変えて水晶の体を拘束した。
「何ですか? 只の軟弱な回復手だと思ってましたか?」
 自分達は不死の神々を重力の鎖で縛り、その心臓に『死』を与えられる牙――ケルベロス。
 バキン、と竜の体に一際大きな亀裂が走った。青白い肌は見る間に水晶と同じ物へと変じていき、脚から始まったそれがどんどん上へと移動していく。
 己の最期を悟ったか、竜は黄金の瞳に怒りを浮かべたまま何も言わない。変化は射殺すような視線、その手前まで来ていた。
「さようなら」
 市邨がそっと呟いた手向けの言葉。
 それと同時に、美しく邪悪な水晶竜の体が砕け散ってゆく。
 足下に落ちたその1つをリョクレンは拾い上げる。花弁に似た形のそれ――竜の体を覆い、彩っていた鱗は、最期まで倒れ伏す事無く戦い続けた竜を語るに相応しい土産だろう。
 みなもも手の甲に落ちてきたそれを拾い、息を吐いた。
「ふぅ……これで、終わり……」
 青空の下で降り注ぐ竜の名残――大小様々な水晶の欠片達。小さく淡く、光とプリズムを降らしながら舞う光景は、少しだけ淡雪と似ていた。

作者:東間 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2015年12月9日
難度:やや難
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 6/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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