ケルベロス大運動会~戦場はハリウッド

作者:長針

「ふむ、来たか。多忙なところの来訪、感謝する」
 一同を出迎えたのはいつもより幾分リラックスした雰囲気のザイフリートだった。
「本日の案件は危険性は全くないので肩の力を抜いて聞くといい。重要な案件であることに違いはないがな。諸君たちならここ最近『全世界決戦体制(ケルベロス・ウォー)』が頻発していることはよく知っているだろう。その影響で昨今の世界経済は疲弊気味の傾向がある。そこで経済の活性化と士気の昂揚のために一大イベントーー第四回ケルベロス大運動会の開催が決定した」
 ザイフリートがコンソールを操作し、スクリーンに説明が映し出される。
「諸君らに協力を仰ぎたいのは『戦争スペクタクル映画の撮影』で、撮影はあのハリウッドで行われる。ケルベロスの身体能力やグラビティを存分に利用して迫力のある映像や、修羅場を潜った者たちならではの迫真の演技が期待されている。監督は新進気鋭の若手で、良い絵が撮れたらガンガン採用するタイプなのでとりあえず気合いの入った台詞とド派手なアクションを考えてくれれば見せ場として使ってくれるそうだ」
 そこで何故かザイフリートがやや渋い顔つきになる。
「……それと話の大筋だが『神を名乗る宇宙からの侵略者とそれに立ち向かう地球の戦士たち』の物語だそうだ。もっと具体的に言えば『暗殺を免れたある勢力の第一王子が反攻に出て自陣を掌握、他の神々をも平らげて《大帝》を名乗り大軍を率いて地球に侵攻、そこへ地球の戦士である《猟犬》たちと突如現れた異世界の戦士である《ナンバーシックス》たちが協力して迎え撃つ』という話、らしい。……俺はツッコまない。ツッコまないぞ」
 最後の方は一同にも聞こえないほどの小声だったが、ザイフリートはごほんと仕切り直すように咳払いをした。
「説明に戻ろう。主だった敵役と一般人役はあちらさんが用意するのでこちらでは考えなくていい。リクエストがあれば受け付けるとも言っていたが。いずれもアクションが得意な役者を揃えたので、ある程度無茶なアクションにも付き合ってくれるとのことだ。
 よってこちらで行うことは、ケルベロスならではの迫力のあるシーン及び演技、宇宙規模の戦いを思わせる壮大な演出あたりだな。他に良いアイデアがあれば採用するそうなので気楽に提案してみるといいだろう」
 ザイフリートはそう言うと、
「今回は任務であると同時に祭典だ。楽しみ、楽しませることに集中するといい。私も期待している。さあ、お前たちの力を存分に発揮するのだ!」
 大きく頷いて一同を見送った。


■リプレイ

●帝国と抵抗者
 けたたましい警報音と共に赤色灯が至る所で明滅していた。
 艦内に侵入しディスクの奪取に成功した《黒衣の恭》こと筐・恭志郎(白鞘・e19690)は脱出口まであと少しというところまで来ていた。しかし、巨大な倉庫のような一室に入った瞬間、全ての出入り口が閉ざされ、
「囲まれた!? いつの間に……まさか《不可視のナザク》?」
「正解だ。《黒衣の恭》よ……逃がすな、かかれ」
 なにもない空間から声が響き、突然周囲に現れた兵士たちが一斉に襲いかかってくる。
「おまたせ! 恭さん!」
 後方から《案内人ジェミ》ことジェミ・ニア(星喰・e23256)がネオングリーンの光子刀を振り抜きながら白鳥型の波動を放出し、兵士たちを吹き飛ばす。
「広喜さん? 僕たちは二ブロック先ってか、下にいるから、そのまま突入して!」
 ジェミが通信機にそう告げるた瞬間、
「応よ! 助けにきたぜ、黒衣の恭! 案内人ジェミ!」
 天井が爆散し、アイスブルーの光子刀を両手に携えた尾方・広喜(量産型イロハ式ヲ型・e36130)が着地と同時に周囲の兵士たちを次々に薙ぎ倒して行く。正に《人間戦車》に相応しい豪快な挙動である。
「広喜さんだ……! 後は扉さえどうにかなればーー」
 次の瞬間、何故か全ての扉が開いた。
「フウ、やっと扉が開きました。スイッチが多すぎるのも考えものデス。……ア、皆様こちらでしたカ……道草を食っていた訳ではないのデス。って囲まれてるじゃないデスかー!?」
 別の出入り口から緊張感のない声で室内に転がり込んできた《予測不能のエトヴァ》ことエトヴァ・ヒンメルブラウエ(フェーラーノイズ・e39731)はいきなりの窮地に泡を食うしかなかった。
「脱出経路がねえんなら、作ってやる!」
 そう言って広喜が両手の光子刀を振るい、兵士たちを切り倒す。その隙をつき一同は脱出を図るが、
「…………」
 上階から飛び降りてきた鋼鉄の機械のごとき巨躯の男ーー君乃・眸(ブリキノ心臓・e22801)が阻む。そして緊張が高まり、

●幕間・舞台裏
「カーット!! いいね!  いい絵が撮れたよ! ユーたちは素晴らしい」
 その声が響くや真剣に演技をしていた一同の顔がほっと緩む。
 ここは映画の聖地ハリウッド。折しもケルベロスたちは大運動会に向けての映画撮影を行っていたのだ。
 声の主である監督は拍手しながらいま正に演技をしていた者たちに労いの言葉をかけていく。
「この次のシーンは反撃に出た敵が巨大レーザー砲でこちらの艦を沈めようとし、それを異世界の戦士である《ナンバーシックス》たちが救出する、だったか?」
 監督に確認をとったのは《ナンバーシックス》役の雑賀・真也(英雄を演じる無銘の偽者・e36613)だ。
「イエス! ただ、《ナンバーシックス》がぽっと出てくるんじゃなくもうちょっとしっかりした理由付けが欲しいんだ」
「個人的には世界の意志によって現れたという案を推したいところだが……」
 言いながら真也が周囲に意見を求めるように見回す。
「あー、それなら僕がその世界の意志を受けて《ナンバーシックス》を連れてくる案内役でもやろうかな。天使的な? ほら、おじさんこんなナリで背も低いから見栄えもちょっとだけどギャップを狙うというかね」
 そう言ったのは早回し撮影用にゆっくりと飛行していた秦野・清嗣(白金之翼・e41590)だった。
「ナイスアイデア! 採用! あと、もう少し展開にひねりを入れたいから敵味方ともに脇の勢力を増やしたいんだけど」
 ぐっと清嗣に親指を立てた監督が一同に尋ねる。
「では私がやっていた側近は《大帝》に対して反逆を企てていたというのはどうだろう。実はあのディスクは単なるデータを記録したものではなく、側近が密かにこれまで侵略した星々の力を吸い上げ《大帝》を倒す力とするために隠していたものだったという風に」
 タオルで汗を拭きながら『艦内』のセットから降りてきながら《大帝》の側近・豹頭の男を務める玉榮・陣内(双頭の豹・e05753)。それに触発されたのか同じく側近役の竜頭の男こと神崎・晟(熱烈峻厳・e02896)も、
「おお、これは奇遇だ。実のところ私も単なる側近ではなく『大帝』を影で操る黒幕のような存在を考えていたのだ。いつもは正義の味方だからたまにはこう悪の首謀者的なこともやりたかったというか。どうだろうか、監督」
 若干遠慮気味に監督に視線を向ける陣内と晟。
「いやいや、君たちもなかなかノリノリじゃないか! グッドだ、採用! 他のユーたちも何かあるかい?」
「じゃあ、俺は中立の勢力である宇宙海賊の役でもやらせてもらおうか。『くっくっく、戦争は金のなる大森林……稼がせてもらうのだ……やるぞお前らっ』みたいな感じで、とにかくお宝大好きで人もモノも気に入ったヤツなら何でもかっさらう女海賊さ」
 手を挙げた神門・柧魅(孤高のかどみうむ缶・e00898)がいかにも強欲そうな笑みを浮かべてみせる。それを見た監督が、
「グレイト! インスピレーションが沸いてきたぞ! 素晴らしい!」
 いよいよ言葉に熱がこもり、まだ意見を発していない者にギラリとした眼光を向ける。
「ボクはシンプルに《猟犬》役でいいかなあ。でもアクションは身体の柔らかさ生かしたりしたいね。あと、電脳世界とか宇宙空間が混じったようなところで、メカと植物が混じったような敵相手に無双するとか派手でいいかも!」
 餓えた目をした監督に対してもマイペースに桜庭・果乃(キューティボール・e00673)が言う。
「いいね! いいよ! マーベラスなアイデアだ! 採用!」
 テンションが最高潮に達し、監督が手が壊れそうな勢いで拍手をする。
「んー、ボクは脇役でいいよ。ガチガチに固めた重装歩兵的な援軍で来て衛星兵器ぶっぱなすような。それで最後に大量の爆薬を使って自爆する感じで」
 ミリム・ウィアテスト(リベレーショントルーパー・e07815)が銀の髪をかきあげながら割とノリノリで意見を述べる。
「衛星兵器! 自爆! ファンタスティック! 採用!」
 もはや語彙が喪失した感がある監督が叫ぶ。
 そんなこんなで撮影は進められていくのであった。

●本番・お披露目
 ホールのライトが落とされ、それまで口々に映画への期待を交わし合っていた観客たちが一斉に静かになった。
 緞帳が上がり、スクリーンにその映像が映し出された。

 宇宙空間に展開される無数の艦隊。その旗艦に潜入した《猟犬》たちは帝国の機密情報が入ったディスクの奪取に成功するが、
『ちょ、ヤバイのに追われてます! あれは……指揮官、君乃!?』
『囲まれた!? いつの間に……まさか《不可視のナザク》?』
 長大な光子刀を振りかざし、無言無表情のまま襲いかかる眸と不可視の力を見えざる兵士を操るナザクに苦戦する一同。
『行け恭、お前が逃げれば俺たちの勝ちだっ』
 眸の攻撃で派手に壁にめり込み、絡むパイプに埋もれて顔が見えなくなる直前、広喜がにっと笑って叫ぶ。その隙に脱出した一同はジェミのハッキングとエトヴァの偶然の産物により隔壁を閉めることに成功。眸が隔壁の扉を殴り、拳の跡が残る。

 仲間の身を挺した行動によって辛くも自らの艦に帰還した《猟犬》たち。しかしそこへ追い打ちをかけるため帝国艦隊はレーザー砲の一斉投射を行う。万事休すかと思われた瞬間、光のゲートから現れた謎の艦船がシールドを張って砲撃を反射させ、敵の艦隊を半壊させる。
『やれやれ……やることは人類がやらかした悪行の後始末だけだと思っていたが、まさか本当に世界を救うことになるとは。俺たちは《ナンバーシックス》。世界の意志に導かれ、君たち《猟犬》の助けとなるためにやってきた異世界の戦士だ』

 不可解に思いながらも仲間の救出のため《猟犬》たちは《ナンバーシックス》たちとその先導者である《アーチャー》と名乗る男と共闘することになる。更に物資の調達のため辺境の惑星に降り立ったところ、
『オレは宇宙海賊【NINJA】のリーダーでね。なんか妙な勢力と手を組んで帝国艦隊を半壊させたそうじゃないか。今ならあいつらから好きなだけむしり取れそうだし、良かったら協力してやるぜ?』

 紅き女宇宙海賊・柧魅の申し出を受け入れ、仲間の救出と解析の結果出てきたディスクの謎を探るため要塞衛星『死の月』へと向かう。宇宙海賊の助けもあって猟犬とナンバーシックスたちは広喜を始め捕らえられていた仲間を助け出すことに成功する。しかし、そこへ意外な人物が立ちふさがる。
『あれがなければ、俺は不完全なままだ。この力、解き放てぬのでは長きに渡って積み上げた計画も水の泡、猟犬共にはここで死んでもらおう』
 ディスクの作成者である豹頭の側近・陣内は実は《大帝》に反逆を企んでおり、ディスクはこれまで侵略した星々の力を蓄えたものだったのだ。陣内は巨大な豹の魔獣へと姿を変え、一同からディスクを奪い取ろうとする。しかし、ディスクが吸い取ったのは星々の力だけでなく意志も含まれており、その意志に拒絶された豹頭の側近は力を暴走させ、『死の月』ごと自滅する。その後ディスクは何故か『猫』の形をとり、一同に星々の力を貸し与える。しかし、
『これより地球への侵攻を開始する』
 一同を明確な脅威と見た《大帝》が少数の精鋭を率いて地球へと向かう。主力が不在な中、近隣の惑星に滞在していた艦船が援軍としてこれを迎撃する。

『いたぞ!いたぞぉおおおおお!!! ここはボクに任せろ!』
『衛星援護を要請する! やつらを吹き飛ばしてしまえ!』
 中でも重装歩兵ミリムはガトリングガンや衛星兵器を駆使し、正に死力を尽くして敵の侵攻をくい止めた。
『っちぃ!ここまできて弾切れか!! く、くるな、くるんじゃない、くるなぁああ!! ……いや、来い! かかって来い! 纏めて相手になってやる!」
 しかし多勢に無勢で次第に追いつめられ、
『地獄の果てまで付き合って貰う!はうどぅゆーらいくみーなう!』
 最後は重装を全てパージ、ミリムは服下の大量爆薬を晒した後、多くの敵を巻き込み盛大に散華した。この活躍により地球側はなんとか水際で敵の侵攻をくい止めることに成功する。

 地球に帰投した一同は一進一退の攻防を繰り返しながら因縁の相手と相対する。
『……』
『ディスクをみすみす奪われた借りもある。今回は私が直々にお相手しよう』
 指揮官・眸と不可視のナザク。因縁のある恭志郎、ジェミ、エトヴァ、広喜が先陣を切り、色とりどりの光子刀が激しく火花を散らし、光の戦輪や爆炎、閃光が次々に炸裂し、ついに二人の指揮官を撃破した。

 しかし、
『ククク、愚かな地球人と帝国軍ども、これまで我の掌の上で踊らされてるとも知らずご苦労だった。《大帝》は我によって討ち果たされた。これまでの戦いで高まった力を喰らった我を止める術などない! この邪竜神アーキ=ラグナルの前にひれ伏すが良い』
 竜頭の側近・晟が己が正体を現して巨竜化し、自らの領域とするため機械と植物で地表を、電脳めいた宇宙空間で空を覆い、地球の侵蝕を開始する。更に晟は巨大な炎のブレスで一同を焼き尽くそうとする。
『あーおじさん、これができるのは一回こっきりなんだけど。しかたないかあ』
 それを高速で飛来した毛玉のような小動物を頭の上に浮かせた八翼の天使ーー清嗣が十数枚ものカードを展開し防ぐ。火炎の余波を受け服が吹き飛んだ清嗣は半裸のまま自分の目的があの邪竜神を倒すことであり、そのために《ナンバーシックス》を連れてきたことを告げる。本来ならば猟犬とナンバーシックスの総力があれば邪竜神を倒すことが可能だったが、予想よりも大きく力を取り込んだため後一押しが必要なことも付け加える。しかし、これまでの連戦により戦力を消耗していた地球にこれ以上の増強は望めず、一同は沈黙する。そこで観念したかのように、
『ああ、くそ! オレの艦にこれまで蓄えたエネルギーと武器がタンマリある。これをオレの忍術で爆破してぶつけりゃどうにかなんだろ!』
 柧魅がなかばやけっぱちに提案し、一同は作戦を決行する。

『わたしが道を作る! 絶対に負けないんだからね!』
 邪竜神がいる場所まで至る所に機械と植物、それらが融合したモノが繁茂していた。果乃はそれらを切り開くべく先頭切って駆け抜ける。時には新体操のようなしなやかな動きで、時には球形になって転がって、触手を、刃を、溶解液をかわし、次々に斬り飛ばしていった。猟犬とナンバーシックスたちは彼女に続き、邪竜神へとありったけの力を放出する。
『ち、とんだ貧乏くじだ。あとで損害賠償請求してやる。とにかく、オマエは吹っ飛べ! 圧殺! 爆殺! ワザマエ!』
 果乃が切り開いた道を自動操縦で艦船を飛ばし、邪竜神の元へ到達したところで柧魅が忍術を発動させ、爆散させる。
『ば、バカな……我がこのような……!』
 超巨大爆発を真正面から受けた邪竜神はもとの竜頭の人型に戻っていた。邪竜神は再び周囲から力を吸収しようとしたが、
『暗殺は確実にするんだったな。貴様の力、もらい受ける』
 ぼろぼろになった《大帝》がその胸を貫き、邪竜神の力を吸い尽くした。瞬間『大帝』の傷は完治し、竜の角や翼が姿を露わにする。
『さあ、地球人たちよ。これが最後の決戦だ。この星を守りたくば私を倒して見せろ!!』
 《大帝》が宣告すると同時、竜の炎や光の剣、雷や暗黒の波動が生み出され地上へと降り注ぐ。対する地球陣営は最後の己の力を振り絞り、最高の技をもって撃って出た。
『ーー我が魂は鋼鉄なりーー無限の剣戟が存在する我が世界ーー今、ここに顕現せよ―ー無限の剣戟世界(インフィニティ・ブレード・ワールド)』
『誰も、倒させはしません……』
『覚えていますか? それともーー』
『壊れるくらい、冷やしてやるよ』
『Bluehe、wie die sonnenstrahlenーー』
『追難鬼火の札』
『吹雪と雷、渦巻けぇーっ!』
『複合式忍殺術・黒雷閃華』
 それぞれの奥義が《大帝》の攻撃を迎え撃ち、防ぎ、癒し、そしてついには《大帝》へと食らいついた。そして、
『ぐっ……これが地球の力か。見事だ……これこそ私が手にしたかった力だったのだろうな……』
 《大帝》が光の粒子となって消え、喝采が巻き起こる。
『これで俺たちの役目も終わったようだ。それではさらばだ、猟犬たちよ』
『ああ、ありがとう、ナンバーシックスの戦士よ。もし、君たちの世界が危機に陥ったのならーー今度は俺たちが駆けつけよう』
 《猟犬》たちといま正に元の世界へと送還されゆく《ナンバーシックス》たちが握手を交わし、暗転。エンドロールが流れた。

 再びホールに光が灯ると、観客たちは立ち上がり、自らの評価を口々に叫んだ。

作者:長針 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年8月11日
難度:易しい
参加:13人
結果:成功!
得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 3/キャラが大事にされていた 0
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