七夕寓話六塔決戦～寓話達は七夕に抗う

■リプレイ

●青ひげ前線
「地球に残された精鋭を全て呼び寄せたというのに、一体も辿り着けなかったとは。なんという役立たずどもだ」
　罵声と共に広がるのは青。一面の青だった。
　それは寓話六塔が一翼、『青ひげ』による攻撃。無尽蔵な髭は無限の距離を以て4機のヘリオン、そして32人ケルベロス達に襲いかかる。
「つうか、おっさんの髭で絡め取るとか……マジ勘弁して欲しい」
　青い髭の海と形容すべき一波を跳躍で躱したリティ・ニクソン（沈黙の魔女・e29710）はむぅと表情を歪める。ジュエルジグラットの白い腕の上を青い髭が広がる様は、波と言っても遜色ない。
「冗談は顔だけにして欲しい」
　ティーシャ・マグノリア（殲滅の末妹・e05827）が静かに言い放つ。視界は青い髭に覆われてしまった。周囲にいるのは同班の仲間達。そして。
「来た」
　短い言葉と共にヴォルフ・フェアレーター（闇狼・e00354）が銃弾を放つ。己が感覚を研ぎ澄まして行われた牽制は、忍び寄る影の動きを止めていた。
「髭人形と言った処か」
「なんか嫌ね、その名称」
　目の前に立つそれを日本刀で切り裂きながら、水無月・鬼人（重力の鬼・e00414）が台詞を零し、羽丘・結衣菜（マジシャンズセレクト・e04954）が静かに突っ込む。困惑の表情は己の言葉を強く肯定していた。
「使い魔ですね。前哨戦でしょうか」
「だったら突破するまでよ」
　蹴撃を見舞う朝比奈・昴（狂信のクワイア・e44320）の言葉に、雷壁を築くリティの呟きが重なる。竜砲撃を放つティーシャもまた、二人の意見を首肯していた。
「Code A．I．D．S……、start up．Crystal generate．……Ready、Go ahead」
　詠唱はマキナ・アルカディア（蒼銀の鋼乙女・e00701）から紡がれた。銀の瞳に決意を宿し、水晶の盾を仲間へと展開していく。
「ほな、行こか。鬼が出るか蛇が出るか。……出るんは髭のおっさんなんやけど」
　オウガ粒子を散布しながら紡ぐ伽羅・伴（シュリガーラ・e55610）の声は何処か、楽しげな色を残していた。

　ケルベロス達が七夕――季節の魔法にてドリームイーターの結界をこじ開けようとした刹那。
　動き出したのは2体のドリームイーター、『青ひげ』、そして『ポンペリポッサ』だった。
　そして今、ヘリオンに導かれた4チーム32人のケルベロス達は、地へ落とされようとするジュエルジグラットの手を駆け上がり、青ひげへと接近している。
　対する青ひげは無限の長さと質量を持つ髭を展開。それを以て迎撃とする。
　斯くして、ケルベロス達は青ひげの攻撃に呑まれていく。
　それが開戦の狼煙となった。

●ダンス・マカヴル
「切り裂け！！　デウスエクリプス！！」
「何処まで逃げてくれますか？」
　ティーシャの巨大な戦輪が、そしてヴォルフの闇狼の牙が髭人形を切り裂く。それが止めの一撃となった。
　切り裂かれ、髭人形は四散。それが終結。それ以外、髭の海に蠢く敵影は残されていない。
「みんな、無事？」
「うん。まんごうちゃんも無事だよー」
　マキナの問いに結衣菜が応と答える。盾役として奔走した彼女、そしてサーヴァントは既にボロボロだった。
　それもその筈。10体に渡る髭人形との戦いに要した時間はおおよそ10分。その間、彼女らディフェンダーは攻撃に晒されていたのだ。
（「でも、その甲斐はあったようやね」）
　傷ついた仲間達を癒やしながら、伴は呟く。ここまで脱落者はゼロ。他のチームも同様ならば御の字だが、今はそれを知る術はない。
　だが、喜ばしき事に、その思いはすぐに否定される。
「見えた。青ひげの本体。あと、他のみんなも無事」
　喜色混じりのリティの声が響く。
「決戦の刻です！」
　昴の声が高らかに響き渡った。

「頭を、垂れよ！」
　髭人形による束縛は無意味と判断したのだろう。青ひげから再度広がった髭は今までの広範囲攻撃ではなく、ケルベロス達のみを対象と絞った物だった。
「くっ！」
　槍衾と化した髭に貫かれたのはティーシャら後衛達。ディフェンダー達が庇う暇はなかった。
「減衰してこの威力？！」
　ティーシャが苛立ち混じりの台詞を口にする。
　流石は寓話六塔と言うべきか。4チーム14人と2体を相手にした攻撃はしかし、全員を捉え、貫いていた。
「しかも、ブレイク付きやわ。これ」
　纏っていたオウガ粒子の一切合切が剥がされたのは、その為か。
「いけない！　連続で来ます」
　それは誰の台詞だったか。
　台詞が終わるより早く、青ひげが掲げた鍵束が爆裂。無数の鍵が散弾銃の如くケルベロス達に降り注いだのだ。
「くっ」
　金鍵の弾丸が襲ったのは前衛。異なる攻撃にも関わらず、付与が剥がされ、同時に疲労にも似た重圧を覚えてしまう。
（「ブレイクと石化？　この攻撃力で『メディック』だと言うのか？！」）
　身体の襲う痛みを無視し、鬼人は駆ける。
　青ひげの攻撃は二度のみ。しかし、その攻撃で、壊滅に近い損害を受けてしまった。だが、壊滅はまだだ。傷は仲間が癒やす。自分はそれを信じて愚直に攻撃するのみだ。
　鬼人の斬撃に続き、ティーシャと昴の砲弾が青ひげに突き刺さる。
「ぬぅ」
　踏鞴踏む青ひげ。だが、彼に反撃の暇を与えるつもりはなかった。
「――ッ！」
「行くわ」
「まんごうちゃんの仇！」
　ヴォルフの短剣が、マキナの竜砲弾が、結衣菜の霊弾が青ひげを打ち砕いていく。
　叫ぶ結衣菜の傍らに、シャーマンズゴーストの姿はない。鍵弾から主を守り、消失してしまったのだ。
　そして青ひげに向けられた攻撃は鬼人達6人のみではなかった。
　斬撃が、破断が、魔弾が、幾多の攻撃が青ひげに突き刺さる。
（「みんな！」）
　そう、ここに居るのは8人だけではない。自分達の他、3チームの仲間達がいる。皆で此処に来たのだ。
「おのれ……！」
　唾棄と共に繰り出した青ひげの行動は迎撃――ではなかった。
　千切れた髭を修復し、受けたダメージの回復に努める。ケルベロス達が付与した不利益はメディックの加護の元、払拭されていく。
　4チームのケルベロス達による攻撃を無へと帰す治癒はしかし、逆を言えば。
「相手は守勢に回ったわ。治癒者は治癒が終われば攻撃を！　攻勢に移らせない！」
「了解」
　マキナの言葉にリティが短く応じ。
「他の班も同じ作戦に切り替えたようやわ。――行こか」
　月を思わせる光球を生み出しながら、伴がにふりと笑みを浮かべた。

　繰り出されるケルベロス達の攻撃に、青ひげの髭が切り裂かれていく。
　しかし、その傍から髭は無尽蔵に伸び、与えた傷ごと修復していった。
（「だが、治癒不可能ダメージは蓄積されているはず」）
　膠着状態へと移行する戦いを前に、ヴォルフは独白する。
　それだけが今の青ひげに付け入る隙。その筈だ。
　故にケルベロス達は攻撃の手を休めない。既に見切り覚悟で、結衣菜、リティ、伴も攻撃へと加わっていた。
　だが、それでも青ひげは倒れない。32人一丸となった攻撃すら耐え、己の傷を癒やしていく。
　――発生した膠着はしかし、一つの罵声を切っ掛けに解けていく。
　それは青ひげの口から零れたモノだった。

●モザイクの真為
「おのれ。ポンペリポッサ！　魔女の長とは言え耄碌は避けられぬか！　図体だけの腑抜けめ！　役立たずめ！」
　憤怒の矛先は対峙するケルベロス達ではなく、その先、ジュエルジグラットの指先に取りつき、しかし、何かと戦う魔女に向けられていた。
「やはり貴方の策は『耐える事』でしたか」
　ぽつりと昴が零す。
　ドリームイーター達の目的はあくまでジュエルジグラットの手を落とす事だったのだ。
　自己犠牲か、それとも倒れない自負が合ったのかは判らない。だが、10数分に渡って行われたケルベロス達の集中砲火は、遂にそれを放棄させるに至ったのだ。
「そこをどけぇ！　余がジュエルジグラットに戻らねば、全ての計画が水泡に帰す！」
　青ひげの次の行動は、ジュエルジグラットの手首を蹴り、逃走を図る事だった。
　だが、それを許すつもりはない。その為の自分達だ。備えは包囲と言う形で完成していた。
「――お前の運命を極めるダイス目だぜ？　よく味わいな」
「偉大なる我らが聖譚の王女よ、その恵みをもって我を救い給え、彼の者を救い給え、全てを救い給え」
　鬼人の投擲した炎の骰子が、昴の祈りと共に放たれた混沌の水が、背後から青ひげの動きを阻害する。
「このチャンス、取り逃がさないわ！」
　結衣菜の砲撃を筆頭に、皆の攻撃が殺到した。動きの止まった青ひげを捉えたのは他班による攻撃。
「おのれ……！　この青ひげが、ジュエルジグラットの全てを絶対制御し、モザイクを晴らすまで、後少しなのだ……！」
　青ひげが手を伸ばす。何かを掴もうと伸ばされた腕はしかし、虚空を掴むのみに留まる。
　更なる攻撃の波は規格度外視のデウスエクスとは言え耐える事は出来ない。無数の攻撃に血を吐く様な呻き声が拡がり、そして。
　ピシリ。
　東京全てを覆う程の音が響き渡ったのはその時だった。
「……ッ！」
　驚愕は、声にならない声として紡がれていた。
　見上げた視界に飛び込んできたのは、煌めく雪の様に降り注ぐ無数のモザイク片。その先で、ジュエルジグラットの手を分断していた結界が砕け、ゲートとの結合を果たしていた。

「おのれ。おのれおのれおのれッ！」
　それは呪詛だった。血涙を零しそうな程目を見開き、吐血を辞さない程大声を上げる。
　勝敗は既に決していた。残された時間は青ひげの掃討にのみ使用される。
「余の……モザイ……」
　その筈だった。
「モザイク？」
　ぽつりとリティが零す。
　それは只の反芻だった。青ひげの呻きを繰り返しただけの行為は、次の瞬間、疑問に転じる。そもそも、ドリームイーターのモザイクとは何なのか、と。
「ドリームイーターがモザイクを晴らそうとしている事は知っています。ですが……何故なのですか？」
　疑問を引き継いだのはマキナだった。
　返答を期待しない戯れの様な問いは、しかし、意外な形で実を結ぶ。
　答えがあったのだ。
「ドリームイーターは、ジュエルジグラットに大切なものを奪われた犠牲者の集まりだ。モザイクを晴らす事だけが、自分を取り戻す唯一の方法……しかし、それも全てジュエルジグラットの掌の上に過ぎぬ……」
　虚ろに。ただ虚ろに。青ひげが言葉を紡ぐ。
「モザイクを晴らすべく得たドリームエナジーは、しかし、ジュエルジグラットを肥大化させる為にのみ使われている。余達はモザイクを晴らす事は出来ぬのだ。ジュエルジグラットの気まぐれでも無い限りな」
「成る程。ゲートを閉ざしたのは、それが理由なのですね？」
　それは別の班からの問いだった。彼らの望みはドリームエナジーを主星に捧げる事では無い。全てを理解したと左腕を腕甲で覆った地球人の少女が頷く。
「絶対制御コードの番人たる赤ずきんが滅んだ今、ゲートを閉ざし続ければ、ジュエルジグラットはドリームエナジーを得られずに弱体化する」
　青ひげの声は何かを噛み締めるよう、厳かに響いていた。
「……ゲートを閉じジュエルジグラットを弱らせても、根本的解決はしないだろうに」
　オラトリオの呪術医の言葉は非難だったのか、それとも他愛もない呟きだったのか。
　それでも青ひげは言葉を紡ぐ。
「あと少しで、ジュエルジグラットの制御を奪い、その力で世界の全ての者どもに、我と同じ苦しみを与えられたものを……！」
　それは虜囚の言葉だった。ドリームイーターは大いなる虜囚で、冷たく凍り付いた流刑地から逃れ、解放の為に足掻く存在であると、ケルベロス達に告げたのは誰だっただろうか。
「その身の上に同情はいたします……しかし同じ苦しみを与える、とはどういう意味です。答えていただきたい。寓話六塔」
　白獅子のウェアライダーの問いに対する返答は、怒気を孕んだ叫びだった。瞳に狂気を宿し、青ひげは咆哮する。
「決まっているだろう！　お前達の大切なものを『モザイク』に変えて、その力を奪う事だ！」
　青い髭が伸びる。勝敗は決した。だが、それは戦いの終局とは同義ではなかった。
（「――っ！」）
　逆手に惨殺ナイフを構えたヴォルフが舌打ちをする。会話に応じた意図は時間稼ぎだったか、と。
「我が恨みは、モザイクを晴らすだけでは晴れる事は無い！　モザイクを持たずに生きていたモノ全てに、モザイクを植え付けねば収まらぬのだ……！」
「逆恨みも極まれり、だな」
「そうだよ。モザイクだけ晴らして満足してればよかったのに！」
　唾棄の言葉は白髪隻眼のオウガ、そして長身のシャドウエルフからだった。
（「あんじょう根暗なお方やわ」）
　言葉に出さず、内心だけで伴もまた唾棄する。ジュエルジグラットの制御を奪い、モザイクを晴らしても、青ひげが穏便な道を選ぶ事は無かっただろう。地球の全てをモザイクに変える為、侵略戦争を行う事は火を見るよりも明らかだ。
　だからこその現在だ。彼の根幹はその性根の悪さ。そして往生際の悪さだった。
「ぶわっはっは……侮るな番犬ども！　寓話六塔たる余の最後の力、目に焼き付けよ！」
「いけない、青ひげは自爆する気です！　とどめを！」
　誰かの声が響き、ケルベロス達はグラビティを一斉に叩き込む。窮鼠猫を噛む。死を覚悟した青ひげを止める為には、全火力を集中させる必要があった。
「死ね！　滅べ！　ジュエルジグラットよ！　余を拒みし世界の全てよ！」
　戦場に響き渡る寓話六塔の哄笑は儚く、虚ろであり、そして、物悲しく。
　狂笑の中、白き世界が紡がれる。
「わたしが歩んできた世界。たしかこんな感じでなー、それでそんな感じでー……んっ、完成だー！　きれいに描けたぞー！」
　それが止めとなった。
　極寒の地を再現するアイスエルフの絵筆は綿雪となり、青ひげを包み込む。
　幻想の雪景色が解けた後、狂笑はピタリと止んでいた。
　それが青ひげと呼ばれた男の終焉だった。

　それは同時に、最期の始まりでもあった。
「死んだよね？」
　結衣菜の言葉にティーシャがこくりと肯定する。
　ケルベロスによって刻まれた死は全てのデウスエクスに平等に降り注ぐ。寓話六塔の青ひげと言えど例外ではない。
　だが。
「何が起きてん？！」
　伴が警告を発すした刹那。
　青ひげの屍体が膨らみ、ぶわりと弾けた。
　噴き出したそれは青く、しかし、モザイクに覆われた波であった。

●夢喰いへの行く末
　青ひげの屍体から広がったモザイクの波は、爆発的に周囲を呑み込んでいく。
「走って！」
　マキナの叫びと共に、ケルベロス達は反転。一心不乱に走り出す。
　直感した。あれは危険なモノだと。
　空に跳ぶ？　駄目だ。ここに居る誰もが翼を有していない。自由落下ではモザイクの波が避けられない事は目に見えていた。
　波の中心となった青ひげの屍体は既に呑まれ、消失している。アレがドリームイーターの末路とでも言うつもりか。
「――っ？！」
「ヴォルフ？　それは？！」
　駆ける中、それは唐突に発生する。
　鬼人の隣で疾走するヴォルフの両腕がその先の得物ごと、モザイクと化していたのだ。
「■■■様っ！！」
　血を吐く様な叫びは昴から零れた。豊かな胸元はしかし、今はモザイクに覆われていた。
「ああっ。何故ですか。■■■様っ！！　貴方の名が、顔が」
　苦悶は所々から発せられていた。リティは閉じた瞼を、マキナは胸を押さえ唇を噛んでいる。
（「大切な物を奪われた？！」）
　ヴォルフは技巧を。昴は信仰を。マキナは心を。リティは……おそらく、目を奪われたのだろう。
（「って事は」）
　視線が仲間を飛び越え、一人の女性に向けられる。大切なモノ。自分にとってそれは――。
　気付くべきではなかった。目で追うべきではなかった。
　吐き気が込み上げる。胃から零れた吐瀉物が掌を汚す。
　仲間と共に撤退する彼女は、モザイクに覆われて――否、モザイクそのものに転じていた。
　ジュエルジグラットは大切なモノを奪う。
　それは、つまり。
「ヴィヴィ――」
「鬼人！」
　叫びは最後まで紡がれない。恋人同様、モザイクと化していく自身を横からかっさらう手があったからだ。
「ここまで来れば大丈夫やわ。ドリームイーターにされるん前に……跳べ！」
「いやぁぁぁっ！」
　伴の声と結衣菜の悲鳴が木霊する中、鬼人を抱えたティーシャが跳ぶ。一歩遅れて跳ぶヴォルフやマキナ、リティや昴達もまた、ジュエルジグラットの掌から離れ、虚空へと身を躍らせていた。
　自由落下の末、地面に激突したケルベロス達はしかし、九死に一生を得た事を知る。
「ああっ。聖王女様……」
　昴の嘆きは穏やかな声へと転じていた。欠落しつつあったものが戻ってくる。
　その胸に、腕に、身体の何処にもモザイクに侵された痕は遺されてはいなかった。
　それは彼女だけでなく――。

　安堵と歓声が辺りを包む。
　それは勝利の証。そして、帰還を喜ぶ声だった。
「ポンペリポッサは逃げたようやね」
　伴の言葉に頷く。寓話六塔すら逃げ出したモザイクの渦。ならば、あれを通り新たなドリームイーターが出でる事も、地球からドリームイーターがジュエルジグラットへ逃れる事も無いだろう。
「アレが収まれば、ジュエルジグラットに……？」
「それは皆で決める事」
　結衣菜の呟きへの返答はティーシャから。
　それを受け止め、鬼人はくくっと笑う。
　ひとまず戦いは終わった。今はその喜びに身を委ねるのみだった。

作者：秋月きり	重傷：なし 死亡：なし 暴走：なし
種類： 公開：2019年7月22日 難度：やや難 参加：8人 結果：成功！
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