ミッション破壊作戦~還れない竜の眷属達

作者:寅杜柳

●大きな戦のあと
「先日の戦いはおつかれさま! 皆の奮闘もあってドラゴンのゲートを破壊することができた。最強の種族の地球侵略の要となるゲートを破壊できたのは非常に大きいだろう」
 ニッと笑い、雨河・知香(白熊ヘリオライダー・en0259)がケルベロス達の戦いの勝利とその成果を祝福する。
「その影響でドラゴン勢力のミッション地域の強襲型魔空回廊が消滅、これら地域の完全開放が可能になったんだ。そこにいた戦力が消滅したわけではないけど戦力の補充がなくなったから制圧自体は時間の問題だ」
 だけれど、と知香は続ける。
「補給がなくなって自棄になったドラゴン勢力が周辺地域に攻撃を仕掛けてくる可能性がでてきて、そうなると被害が出てしまう。そこで、アンタ達には混乱している敵の頭上からヘリオンで降下して首魁を撃破してきて欲しいんだ」
 それが成れば混乱した勢力は統率も取れずケルベロスの敵じゃない、周囲に進軍できないままに殲滅する事が出来るのだと知香は説明する。
「勿論危険な強襲作戦になる。だけれどアンタ達ならきっとできる、そう信じてる」
 そう言う知香の信頼は厚い。
「今回向かって貰うのはドラグナーのミッション地域だ。具体的にどの地域を狙うかについては皆に任せる。地域ごとに現れる相手の特色があるから過去のミッションのデータを参考に相談して決めるのがいいだろう」
 あと一点普段と違う所がある、と知香は続ける。
「今回は既に強襲型魔空回廊は破壊されている、つまりグラディウスの使用もない。ただグラディウス使用時の光や音もないからドラグナーが混乱する事もない。上空から首魁に向かって降下して貰うけど、降下後に連携が甘いと厄介なことになるかもしれないから注意してほしい。……今回首魁を撃ち漏らした場合、自棄になって周辺地域に侵攻して大きな被害が出てしまう可能性がある」
 それだけは避けてほしい、そう言って知香は確認するようにケルベロス達を見回す。
「ドラゴンのゲートを破壊できた今こそが占領された地域を周りに被害なく奪還できる最大のチャンスだ。皆なら成し遂げてくれると信じてるよ」
 頼んだよ、と知香は締め括り、ケルベロス達を戦場へと送り出した。


参加者
相馬・泰地(マッスル拳士・e00550)
据灸庵・赤煙(ドラゴニアンのウィッチドクター・e04357)
彼方・悠乃(永遠のひとかけら・e07456)
ラーヴァ・バケット(地獄入り鎧・e33869)
湊弐・響(真鍮の戦闘支援妖精・e37129)
オニキス・ヴェルミリオン(疾鬼怒濤・e50949)
ジュスティシア・ファーレル(エルフの砲撃騎士・e63719)
フレデリ・アルフォンス(ウィッチドクターで甲冑騎士・e69627)

■リプレイ

●大阪南港にて
 本来は人工島らしく勾配の少ないその地は、断崖絶壁の拠点となっていた。
 赤竜のウィッチドクター、据灸庵・赤煙(ドラゴニアンのウィッチドクター・e04357)は入手した地図とヘリオンより見える実際の地形を見比べている。地形は大きく変わっているものの、海に囲まれているという点は変化ない。それを踏まえ撤退経路を思案する。
「戦の流れは此方にあり、でございますねえ」
 鉛色の兜から地獄の炎を漏らしつつ、執事服のラーヴァ・バケット(地獄入り鎧・e33869)は飄々と述べる。
「残党狩り……敵の弱味に付け込む様で、あまり良い気はしませんけれど」
 これも人々の為に必要な事なのだと湊弐・響(真鍮の戦闘支援妖精・e37129)は思考を切り替える。
 スコープで地上を覗きこむジュスティシア・ファーレル(エルフの砲撃騎士・e63719)の胸にあるのは緊張感と使命感。恋人や仲間の仇であるダモクレス、そこに屍隷兵開発という形で協力を受けているドラグナーには少々思うところがある。
「強襲型魔空回廊を失って敵に混乱が生じておるかもしれぬな」
 幼い外見に見合わぬ鋭い眼光で地上を見遣り、呟く白髪赤眼のオウガはオニキス・ヴェルミリオン(疾鬼怒濤・e50949)。定命化まで相当の年月を生きていた彼女の思考は、オウガらしく闘争を楽しむものだ。
 人工島の上空に到達したケルベロス達はヘリオンより降下、翼を持つ半数がもう半数を抱え降下することで分散を防いでいる。
 オニキスを抱えるフレデリ・アルフォンス(ウィッチドクターで甲冑騎士・e69627)は降下中も地上への注意を怠らない。
 普段は収納している白翼を広げ、相馬・泰地(マッスル拳士・e00550)と共に降下するのは彼方・悠乃(永遠のひとかけら・e07456)。
(「今後の事を考えるならば、大阪城にほど近いこの地を早く解放しておきたい」)
 そう思案する泰地に近い事を悠乃も考えていた。
 竜十字島を攻略した先日の戦を考えれば、この地を解放すれば後々橋頭堡にできるかもしれない、そう彼女は考える。
(「それもまずはこの地を解放してから」)
 一つ一つ着実に進める為に、悠乃は冷静に今成すべき事へと意識を集中する。
「誰が首魁でしょう? ゼッケンでも付けていてくれませんかな」
 ラーヴァを抱えながら降下する赤煙が軽口を叩く。今回はグラディウスの無い作戦、普段よりも危険だという重圧の中だからこそ敢えての言葉。
「いっそこの地を占拠しているドラゴン共も倒してえ所だな!」
 赤竜へと顔を向け、泰地は笑い言う。
 その時、降下しながら索敵していたジュスティシアと響が同時に奇妙なドラグナーを捉えた。その個体だけは破壊より全体を俯瞰することを優先しているように見えた。
「あの丘の上です!」
 そう言い終わるかどうかのタイミングで地上から大鎌が投擲される。距離があった為命中こそしなかったが、降下位置を調整するには既に地上に近づき過ぎていた。
 ルートの把握はできている。なら着地して直接向かうのが最善だろう。
 ケルベロス達は地上へと加速した。

●指揮官の下へ
 やはりここは敵地。油断はできないと気を引き締めたオニキスがフレデリを振りほどき地上へと加速する。落下地点には三つの歪な人影があった。
 そしてそのオニキスを追うように小型手榴弾が数個落下。彼女自身も手に持つそれは、ドラグナーの次の攻撃の直前に一斉に炸裂、見上げていたドラグナーの目と耳を一瞬潰した。当然完全に無力化する事はできない。けれども奇襲の一助にはなっていた。
 響の半透明の御業が水鬼を追い越しドラグナーを鷲掴み、そしてオニキスの竜から奪った爪と鱗の鎖刃がドラグナーの防御を唸りを上げて切り裂き鮮血をまき散らす。
 それから一拍遅れ、バイオガスの煙幕が周囲に展開される。
「いくぜぇ!」
 それを展開した泰地が回し蹴りを叩き込む。けれど反撃に竜語魔法の詠唱を終えたドラグナーの手から放たれる火炎が泰地を焼く。しかし赤煙が電気ショックを泰地に放ち生命を賦活。同時に悠乃が続き、緩やかな円弧の軌道で少々刃渡りの短い鮪包丁を振るいドラグナーの足元を切り裂く。その一撃に体勢を崩されたドラグナーに、サーコートの騎士の凍てつく杭が捩じ込まれ、その全身を凍結させた。
 杭を引き抜いたフレデリの背後に、大鎌を構えた最後の一人が音もなく忍び寄っていた。
 生命力を奪う刃を振り下ろされる。けれど、ジュスティシアが割り込み庇った。都市用隠密装備の彼女に気づかず、一瞬戸惑った様子のドラグナーにラーヴァの星型のオーラが蹴り込まれる。
「人工島はヒトの手に返していただきましょうねえ」
 さらにオニキスの射出した氷結輪が飛び込む。精度は不慣れなせいかやや甘いが、強烈な冷気は容赦なくドラグナーを凍てつかせ、同時にジュスティシアが敵の構造的弱点に乙女座の剣を突き込めば、力を失い崩れ落ちた。
「行きましょう」
 剣を抜き、振り向いた先には指揮官と思しき個体の見えた丘。煙幕が消える前にケルベロス達は丘へと駆け出した。

 赤煙の地図に加え上空から地形確認していた事も功を奏し、特に障害もなく目標へと辿り着く。そこに居たのは複数の色の竜の部位を備えたドラグナー、ジャグラジュガ。
(「今は使いどころではありませんね」)
 懐の小型閃光手榴弾から指を離し、赤煙はロッドを構える。周囲に配下がいない今、これは必要ないだろう。
「ドラゴンたちによる破壊は楽しいですか?」
 ラーヴァが演劇のように派手な身振りで指を眼前のドラグナーに突きつけ問う。声色は軽く、回答を気にしていないような軽さ。
「当然だろう! 破壊と闘争、それを示す力こそがドラゴンの証なのだから!」
 ドラグナーは朗々と答える。彼の瞳には自棄はなく、純粋にそう信ずる狂気のみが映っていた。
 大層なご高説を垂れようが所詮はドラゴンの小間使い。外道を為すだけの敵だとフレデリはその手の杭打ち機に纏う冷気に劣らぬ冷ややかさで内心軽蔑する。
「人々の平和と暮らしを取り戻す為、ここで討たせて頂きますわ」
 ラーヴァに続き、響が宣言すると彼女の周囲に緑の燐光を放つ空中砲台が召喚される。
「さあ行きなさい。踊りなさい。私の奏でるワルツと共に!」
 彼女がそう告げれば、空中砲台の群は前衛のケルベロス達の周囲に展開する。
「まあなんにせよ……」
 きょうでお終いでございます、その一言と共にラーヴァは砲撃形態へと変形させたハンマーから砲弾を放つ。
 竜化した腕が砲弾を真っ向から受け止める。それを口火にケルベロス達が一斉に飛び出した。

●クリフ・ディ・ドラグストラグル
「旋風斬鉄脚!」
 砲弾を追いかけるように飛び出した泰地が回し蹴りを見舞うも、ドラグナーの背より側面を覆うよう伸びた巨大な骨に阻まれる。だがその衝撃は一瞬反撃を躊躇させる程。
 赤煙がパズルを弄ると光の蝶が出現、オニキスの周囲をひらひらと舞う。そして第六感を呼び覚まされた水鬼は氷結輪を射出、先刻より正確に放たれたそれだが、ジャグラジュガの背の翼に防がれ弾かれてしまう。けれど氷結輪に合わせふわりと降下してきた悠乃の狙い済ました流星の蹴りが命中、ドラグナーの動きを縛ると、その横をすり抜け背後に回りこんでいたフレデリが折り返して凍気を纏う杭を打ち込もうとする。だがドラグナーは翼を広げ空へと跳躍し回避、囲いから離れた位置に着地したドラグナーは反撃とばかり竜語魔法を詠唱、召喚された邪悪なるワタリガラスの群がケルベロス達へと殺到、的確に守りをすり抜け敵を引き裂き啄んでいく。
「任せて下さいませ」
 響の落ち着いた声が前衛の耳に届き、それに続く失われた面影を悼む旋律が呼び寄せた魂、そしてジュスティシアが展開した銀の粒子が彼らの傷を癒す。直後、赤煙が天へと飛び上がり翼で軌道制御し急降下、虹を纏う彼の蹴りは活性化された感覚もありドラグナーの頭を捉え注意を赤龍へと惹き付ける。
「取り巻く羽根は鋭き刃。あなたの癒しを阻みます」
 一瞬注意が逸れた瞬間、悠乃が穏やかな言葉と共に白翼から羽が数条射出、鋭い羽根はドラグナーを切り裂き、纏わり付くように周囲を舞い続ける。
 それを気に留めずジャグラジュガはケルベロス達へと急加速、竜語魔法により歪な竜の爪とした左腕で次に仕掛けようとしていた泰地を斬り裂かんとした。が、
「おっと残念、そこでストップです!」
 竜の爪は目的を抉る事能わず、赤煙が割り込む。ドラゴンと似て非なる赤鱗はその一撃を防ぎきった。そして泰地がその竜腕を掴み引き寄せようと腕を伸ばしたが、その前に後退されてしまう。
(「さっさと仕留めねえと」)
 蒼のガントレットを口元にやり泰地は思考する。この地はまだ敵の支配地、時間をかければ撤退すらままならなくなる。
 故に、速攻で仕留める。それは共通の認識だ。悠乃の飛び蹴りとラーヴァの放った炎を纏った矢が追撃として空から降り注ぐのが泰地の瞳に映る。そんな彼らに後れを取らぬよう泰地は敵の元へと駆け出した。

 交錯から十分、戦況はケルベロス達優位に動いていた。
 敵攻撃への備え、何よりきっちりと分担された役割と連携の取れた戦術が非常に安定した戦いを齎していた。
 ラーヴァの兜の内側とは対照的な、熱を奪う光線が機械弓より放たれ、ドラグナーの鱗とその内側を凍てつかせる。
 不意にドラグナーが周囲を見やる。どうにか包囲陣形へと持ち込めているが、もし強引に突破されれば取り逃してしまう危険がある。
「ドラゴンのゲートを破壊した吾らを倒し、今ここでドラゴンの力を再び証明せねばならぬのではないか?」
 それを察したオニキスの挑発。ここで逃し水泡に帰させてはならないのだから。
 けれどその言葉を受けたドラグナーは、ジャグラジュガは笑い始める。
 それは狂気にも似た弱さへの憎悪から来たもの。自分に過った、存在すら許されない思考への自嘲。
 ――ケルベロスから逃げる事など、許されないし、許さない。
 ジャグラジュガはひとしきり笑った後、殺意を水鬼に向ける。
「この命尽きるまで破壊は止めぬ。撤退なぞ論外だ」
 竜語魔法により歪に変形した腕が、強烈な踏み込みと共にオニキスへと伸ばされる。金色の篭手とチェーンソー剣で防ごうとするが、研ぎ澄まされた一撃の到達が早い。
 直撃を受けたオニキスの口から血が毀れる。しかし、少女の口元には笑みが浮かんでいた。
 元より軽んじてなどいない。全力でぶつかる事、よりよい戦いこそが彼女の望みなのだから。
「雪げぬこの血の呪い、汝にも分けてやろう」
 毀れた血を混沌で補う右手で拭う。彼女の血が竜の呪いごと混沌の水に混ざる。
「祟れ、捕喰竜呪!」
 叫んだオニキスが眼前のジャグラジュガを指差せば、水弾が敵を貫き弾き飛ばす。
「どうにか堪えて!」
 けれどオニキスの傷も大きい。ふらついた彼女に駆け寄ったジュスティシアが応急処置スキルによる治療を行い、重ねて響が半透明の御業を水鬼の周囲に展開した。
 弾き飛ばされたドラグナーは即座に詠唱、召喚した渡り鴉の群を奏達へと殺到させる。
「おおっと危ない」
 銀の矢を矢筒に収め、ラーヴァが後退。鴉達の直撃こそ防いだが完全には避けきれず、彼の兜の中の炎がほんの少し揺らめく。
 奏を庇ったジュスティシアと悠乃の表情が鴉達の攻撃により苦痛を堪えるものとなる。そんなケルベロスの様子に、ドラグナーの口角が吊り上がる。
「逃すかあ!」
 が、背後より飛び掛かったフレデリの刺突に遮られた。シンプルで強烈な衝撃にドラグナーは前方へと押し出される。それにすれ違うよう駆け出した悠乃は円弧の軌道で刃を振るい、竜の翼の根元を切り裂いた。
 翼を動かすための急所を切り裂かれ翼がだらりと下がる。それを癒やそうとドラグナーがこれまでと違う呪文を唱えれば、その背に浮き出た竜骨が前面に展開、彼を守る盾となる。
 けれど、それは悪手。
「喝ッ!!」
 飛び込んだ赤煙の掌底による一撃が巨大化した竜骨に触れるとその裡を巡る気が乱され硬質の骨に皹が入り、続いてねじ込まれたオラトリオの騎士の回転杭が内側から砕く。
 ここぞとばかりに殺到するグラビティの群に竜の骨は砕かれ僅かばかりの回復と引き換えに増幅された分も合わせた呪縛が重なる。十全に回復されていれば長期戦に持ち込まれてしまう危険もあっただろうが、それは不成立だ。
 オニキスの霊体を憑依させた鎖刃の一閃。派手に振り回されたそれが硬質の鱗を切り裂き血を飛沫かせ、彼女に合わせ懐に飛び込んだ赤煙の音速の拳がジャグラジュガの顎を跳ね上げる。
「我が名は熱源。余所見をしてはなりませんよ」
 視界を頭上へと向けられたドラグナーの目には地獄の炎を纏った銀の矢。ラーヴァの身の丈を越える脚付きの機械弓により空へと放たれたその矢を防ごうとしたが、どうにか動く片翼と砕かれた竜骨では防ぎきれない。直撃した矢から地獄の炎が鱗を喰らうよう容赦なく連鎖的に広がり、残る翼をも害悪で汚染。
「闘争の地なんてたのしそうなモノもここまでだ」
 兜の内の炎を普段通り揺らめかせるラーヴァの言葉に何やら返そうとするも、それが言語になる前にドラグナーの胴体に泰地の回し蹴りがめり込み、その闘争に満ちた生命を刈り取った。

●闘争の地の終わり
「はてさて、このまま戦い続けるのは厳しいでしょうか」
 あくまで軽いラーヴァの声、けれど幾分消耗している事は全員理解していた。
「一体たりとも残したくないが……」
 オニキスが言いかけると同時、竜の咆哮と足音が聞こえる。それもかなりの数だ。
「離脱しましょう」
 そう言葉にしたのは悠乃。返り討ちにするには状況が悪い。
「目標は達成できていますわ」
 響がそう口にする。ここは一度撤退し、改めて制圧するのが上策だろう。
 ドラグナーと竜が姿を現すのと同時にケルベロス達が一斉に閃光手榴弾を投擲。直後、大音響と強烈な光が戦場に広がる。それが収まる頃にはケルベロスは駆け出していた。
「……どうかしたのか?」
「いえ、何でもありません。グラディウスの心配が無くていいのは、楽ですな」
 フレデリが何かを考え込んでいる赤煙に尋ねるが、赤竜は首を振りそう返す。
 他の選択はなかったのか――選択したのは彼らであっても、考えずにはいられない。その思考を振り切るように赤煙は地図を再確認。少々曖昧な位置が示されているが、これなら逃げ切れるだろう。
 追跡の気配から逃れるように北へ、断崖絶壁へとケルベロス達は走る。そして到着するとそのままの勢いで崖から飛び出した。

 崖へと着いたドラグナー達は、海面すれすれを飛行し人工島から本土へと向かう四組の影を見た。撤退は成ったのだ。
 そして程なく、指揮官を失ったドラゴン勢力の支配地はケルベロス達によって奪還されたのであった。

作者:寅杜柳 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年7月11日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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