百合の香り漂う女子大で……

作者:ゆうきつかさ

●都内某所
 男子禁制の女子大に現れたのは、欲望の権化とも言えるオーク達であった。
 オーク達からすれば、男子禁制など、関係ない。
 それこそ、全身からオスのニオイを漂わせ、自らの欲望を満たすため、迷いはないッ!
 そこに穴があるから、貫くのみ!
 例え、どんなに相手が嫌がろうと、泣き叫ぼうと関係ない。
 感情の赴くままに腰を打ちつけ、欲望をぶち撒ける事さえ出来ればいいのだから……。
「今日は宴だああああああああああああ!」
 そして、リーダー格のオークが吠える!
 魔空回廊が出現したのは、女子大の中にある百合園。
 そこで女子大生達が優雅に御茶会をしている最中、オーク達が現れた。

●セリカからの依頼
「草薙・美珠(退魔巫女・e33570)さんが危惧していた通り、オーク達が女性達を略奪していく事件の発生が予知されました。オーク達は魔空回廊を通って、多くの女性の居る場所に現れ、彼女達を略奪しようとしているようです。オーク達が出現するのは、女子大にある百合園。何やら禁断の香り漂う場所に、オーク達が現れるようです。ただし、この女子大は男子禁制なので、男性が参加する場合は女装しておく必要があるでしょう。それが無理な場合は、性別が分かりにくい格好をしておいてください。ただし、御茶会をしている女性達を避難させてしまうと、別の場所にオーク達が出現してしまい、被害を防げなくなってしまうので、彼女達の避難はオーク達が出現してから行ってください。また女性達の避難が完了していない場合、オークにイケない事をされてしまう可能性があるため、できるだけ避難させてあげるようにしてください」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)が、教室ほどの大きさがある部屋にケルベロス達を集め、今回の依頼を説明し始めた。
 百合園は何やらイケナイ雰囲気が漂っているものの、そこで何が行われているのか、関係者以外は知らないようだ。
「女性達の数は20名程度。それに対してオークは10体。数だけで考えればオークの方が少なめですが、背中から生やした触手で、女性達の動きを封じ込め、イケない事をしてきます。またお化け屋敷の中は迷路のようになっていますが、オーク達は関係なくぶっ壊していくので、あまり気にする必要はありません」
 セリカが詳しい説明をしながら、ケルベロス達に資料を配っていく。
 オーク達が出現するのは、百合園の出入り口。
 そのため、最悪の場合は女子大生達を守りながら、オークと戦う事になりそうだ。
 逆に言えば、出入り口からオーク達を遠ざける事さえ出来れば、女子大生達を避難させる事が出来るだろう。
「オーク達の略奪を許すことはできません! 絶対に女性達を救ってください」
 そう言って、セリカはケルベロス達に対して、オーク退治を依頼するのであった。


参加者
盟神探湯・ふわり(悪夢に彷徨う愛色の・e19466)
渡会・雪(さすらいびと・e44286)
ガートルード・コロネーション(コロネじゃないもん・e45615)

■リプレイ

●都内某所
「男子禁制の筈の女子大にオークですか。まあ、……オークは男子ではなくオスですからね」
 ガートルード・コロネーション(コロネじゃないもん・e45615)は何やら察した様子でオーク達が現れる予定になっている女子大にやってきた。
 女子大は男子禁制というだけあってか、まるで俗世間から隔離された別世界のような雰囲気が漂っており、ふんわりと花のニオイが漂っていた。
 校門の入り口には、クマのような体格をした女性教師と、ゴリラのような顔をした筋肉質の女性教師が立っており、何やら殺気立った様子で鬼のような形相を浮かべていた。
 噂では、彼女達に捕まると、酷い御仕置きを受けるらしく、そのせいで女性恐怖症になった不審者が山ほどいるようである。
 一体、彼女達に何をされたのか分からないが、トラウマになるほどハードなプレイであった可能性が高かった。
「確かに、オークにとっては格好の場所だよね。……とはいえ、イケナイ雰囲気ってなんだろう?」
 そんな中、リフィルディード・ラクシュエル(刀乱剛呀・e25284)が、不思議そうに首を傾げた。
 何やら女子大生達の中で、イケナイ遊びが流行っているらしく、教師達もそれを黙認しているようである。
 その事について詳しい事は分らなかったが、空き教室などに鍵が掛かっており、甘い声が響いていたら、近づくべきではないと警告された。
「あまり、こういった洋服は着慣れませんが、潜入のためですし、仕方がありませんね」
 その間に、渡会・雪(さすらいびと・e44286)が黒のワンピースに、ショートブーツ姿で、門番的な女性教師達にプラチナチケットを見せた。
「見学に来たのか。ならば、入って良し!」
 その途端、ゴリラのような顔をした筋肉質の女性教師が、何やら納得した様子でケルベロス達を校内に迎え入れた。
 その間、クマのような体格をした女性教師が、ケルベロス達の身体を舐め回すようにしながら視線を送り、思わせぶりな態度で舌舐めずりをしていた。
「雪ちゃんのお洋服、新鮮なの。とっても可愛いのー♪」
 そんな事など、まったく気にせず盟神探湯・ふわり(悪夢に彷徨う愛色の・e19466)が桜色のフレアスカートと、フリル一杯の白いワイシャツ姿で雪と仲良く校内を歩いていた。
 オーク達が現れる予定になっている百合園は、校内の一番奥。
 ケルベロス達が百合園につくと、女子大生達は満面の笑みを浮かべて、御茶会に誘ってきた。
 しかし、その目は獲物を狙うハンターの如く鋭く、ケルベロス達を品定めしているようにも見えた。

●秘密の花園
(「何やら違う目的があるような気が……」)
 そんな空気を察した雪が、複雑な気持ちになりながら、隠密気流を発動させた。
 女子大生達はお茶を飲みながら、何やらアイコンタクトを送っており、そのうちの何人かが空き教室がある方向に歩いていった。
 そこで何をする気なのか分からなかったが、まるで恋人同士のように手を繋ぎ、口づけをかわしている女子大生もいた。
「ふわりはショーツ履いてないの! 雪ちゃんもチェックなのー♪」
 その間、ふわりは隠密気流を活かして、雪のスカートを捲り上げ、とってもイケない悪戯をした。
 雪もまんざらではない様子で、ふわりの行為を受け入れていたものの、既に股間がビチャビチャ。
 この場で人目も気にせず、行為に及びたい衝動に襲われつつ、必死に声を殺していた。
「うおおおおおおおおおお! 女だあああああああああああ!」
 次の瞬間、オーク達が魔空回廊を通って、女子大生達の前に現れた。
 オーク達は興奮した様子で百合の花を引き千切り、濃厚なオスのニオイを漂わせ、自らのモノを反り立たせた。
「きゃあああああああああああああああああ!」
 それを目の当たりにした女子大生達が、半ばパニックに陥った様子で悲鳴を上げ、蜘蛛の子を散らすようにして逃げ出した。
「それでは、いまのうちにオーク達を引き付けて、女学生達が逃げるための時間稼ぎを……って、あれ!? 私……もしかして、狙われてる!?」
 その途端、ガートルードがハッとした表情を浮かべ、自分の置かれている立場を本能的に理解した。
 オーク達はヤル気満々。
 しかも、既に逃げ道が塞がれた状態ッ!
 それでも、ガートルードはオーク達を引き連れるようにして、百合園の奥まで逃げていく。
 そこは完全な行き止まりになっていたため、オーク達もジリジリと距離を縮めながら、ガートルードに迫っていった。
「私がお相手しましょう。どうせなら、みんなで楽しんだ方がよくありませんか?」
 そんな中、リフィルディードがオーク達の背後に陣取り、彼らを誘うようにして声を掛けた。
 しかし、思ったよりもオークの数が多い。
「……オークが10匹。ひとり3匹相手すれば、4人でもいけますね。でも……、どうやって?」
 ガートルードもその事を理解し、気まずい様子で汗を流した。
 前と後ろと口で計3匹。
 場合によっては両手と胸を使えば、何とかなる。
 そんな計算式を頭の中で導き出したものの、あくまで理想であって、必ず上手く行く訳ではない。
 それでも、オーク達はヤル気満々。
 その影響でオーク達のモノがさらに反り立ち、先端からだらしなく涎が垂れていた。
「……あれ? 何だか身体がジンジンして、力が……」
 それを目の当たりにいたガートルードが違和感を覚え、その場に座り込むようにして崩れ落ちた。
 何やら妙なニオイが漂っているせいか、頭の中が真っ白になり、何も考えられなくなっていた。
「……ん? どうした?」
 それに気づいたオークがゲスな笑みを浮かべ、ガートルードに迫ってきた。
「お前みたいな豚野郎にいいように……」
 すぐさま、ガートルードが抵抗したものの、思うように力が入らない。
 そうしているうちに、野ブタのような顔をしたオークが背中から触手を伸ばし、ガートルードの口にそれを捻じ込んできた。
「おいおい、お前達だけで楽しむんじゃねぇ」
 全身傷だらけのオークも鼻息を荒くさせ、ガートルードの尻を両手で鷲掴みした後、自らのモノをネットリと擦りつけた。
「……って、そこはダメ!」
 これにはガートルードも驚き、腰をよじって必死に抵抗したものの、そんな気持ちに反して、オーク達のモノを誘うように、ぴちゃぴちゃといやらしい音が辺りに響いた。
「こりゃあ、イイ!」
 その音に満足したのか、他のオーク達までガートルードのまわりに集まってきた。
「オークさん達は、よそ見しちゃ駄目なの」
 ふわりもスカートを捲って、自分を慰めている所を、オーク達に見せつけた。
「だから私達と……イイコトしませんか?」
 雪も覚悟を決めた様子でふわりと抱き着き、物欲しそうな目でオーク達を誘う。
 だが、オーク達のモノは、揃いも揃って巨恨であった。
 そんなモノを挿れられたら、どうなってしまうのか分からないような状況。
 それが分かっているため、身の危険を感じる程のレベルであった。
 しかし、そんな気持ちに反して、身体は迎え入れる準備が整っており、足元に恥ずかしい水溜まりが出来るほど潤っていた。
 その影響で雪の身体から淫らなニオイが漂っているのか、それが催淫剤のような効果を発揮し、オーク達のモノを脈打つほど元気にさせていた。
「や、やっぱり、それはやだ!」
 そんな中、リフィルディードが自らのナカに侵入したオークのモノに違和感を覚え、激しく拒絶し始めた。
「おいおい、せっかく楽しんでいる最中だってのにツレねぇな。その割には、随分と締め付けてきやがるじゃねぇか」
 それとは対照的にオークは貪欲に腰を打ちつけ、ビクビクと身体を震わせた。
 最初は抵抗していたリフィルディードも悲鳴が嬌声に変わり、足元に恥ずかしい水溜まりが出来るほど興奮して、オークのモノを激しく締めつけていた。
「ダメ! 今日はデキちゃうっ!」
 その気持ちを誤魔化すようにして、リフィルディードが再び悲鳴をあげたものの、その気持ちに反して身体はオークのモノに吸い付き咥え込んでおり、より深いところまで飲み込み、そのナカに注がれたミルクを味わっていた。
「ま、まさか、こんなイイモノを持っていたとは……」
 オークが尻餅をつく勢いで、その場にドスンと座り込み、ハアハアと荒々しく息を吐き捨てた。
 今まで感じたことが無いほど興奮したせいか、未だに大量のミルクがドクドクと垂れ落ち、ケモノのようなニオイを漂わせた。
「ねぇ、もっとここに出して?」
 そのニオイを嗅いで何かが吹っ切れたのか、リフィルディードが自らの胸を弄りながら、指で割れ目を開いてナカに出されたミルクをブレンドした後、それを味わうようにしてペロリと舐めた。
「おい、お前等! コイツらの期待に応えてやるぞ!」
 そう言ってリーダー格のオークが、まわりにいたオーク達を嗾け、再びオーク達に襲い掛かっていくのであった。

●宴の終わり
「はあはあ、もうイイだろ。俺達も限界だ」
 オークが青ざめた表情を浮かべ、疲れた様子で倒れ込んだ。
 既にオーク達の大半は限界。
 みんな白旗を上げているような状態であった。
 それでも、ケルベロス達は物足りない様子で、オーク達に跨っていた。
「ふわりも、気持ち良くしてあげるの……♪」
 ふわりに至っては雪の股間に顔を埋め、オークと結合した部分にピチャピチャと舌を這わせた。
「か、勘弁してくれ」
 それとは対照的にオークは、戦意喪失状態。
 あまりにもミルクを出し過ぎたせいで、身体が拒絶反応を示していた。
「だったら、もういいよね」
 その途端、リフィルディードがオークに冷たい視線を送り、クイックドロウで風穴を開けた。
 風穴を開けられたオークは、何が起こったのかさえ理解する事が出来ず、白目を剥いて血溜まりの中に沈んでいった。
「い、いきなり、何をしやがるんだ! おい、お前等! 休むのは、コイツらを殺った後だ!」
 それに驚いたリーダー格のオークが、まわりにいたオーク達を嗾け、殺気立った様子でケルベロス達に襲い掛かってきた。
「この力が仲間の支えとなるなら……存分に振るおう。異形の力を! 誰ひとり……倒れさせない!」
 次の瞬間、ガートルードが仲間達に混沌の水を霧のように纏わせ、肉体に暴走時の身体特徴が発現するほどに活性化させた。
「えっちなのは良いけどー、死んじゃのはメッ、なの!」
 その気持ちに応えるようにして、ふわりがオーク達にブラックスライムを解き放ち、みんな纏めて喰らっていった。
 続いて、雪も手首に巻き付けた包帯から呪詛に満ちた黒き血の沼を溢れさせ、ブラックスライムが食らい損ねたオークを容赦なく飲み込んだ。
「こんなの、絶対に妊娠しちゃう……」
 そんな中、リフィルディードが自分の腹に手を当て、複雑な気持ちになった。
 だが、既にオーク達の姿はない。
 それでも、未だにリフィルディードの身体はオーク達のモノを求めており、激しく疼いて昂る感情を抑える事が出来なくなっていた。

作者:ゆうきつかさ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年5月25日
難度:普通
参加:4人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 2
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