激唱! カラオケ地獄

作者:洗井落雲

●粗大ごみ、動く
 ここはごみの廃棄処理場。
 様々なごみの――とりわけ、ここはいわゆる粗大ごみが、処分前に一時的に置かれている場所であるため、粗大ごみが多く見受けられる――の中で、ひときわ目立つのが、一台の巨大な箱だ。
 前面にはモニターらしきものと、テンキーのようなボタンがついている。見るものが見ればすぐにわかるかもしれないが、これはカラオケマシンだ。
 そんなカラオケマシンに向かって、一つの宝石のような物体が、ころころと転がっていった。
 いや、よく見れば、それは転がっていたわけではない。機械でできた、虫の足のようなものをシャカシャカと動かし、それは明確な目的をもって、カラオケマシンを目指しているのだ。そう、この物体は、小型のダモクレスである。
 小型ダモクレスはカラオケマシンに取り付くと、すでに壊れていた筐体、その隙間から、ごそごそと内部へと入り込む。
 途端、内部から機械の部品がはじけ飛び、同時に輝きを発する。それはダモクレスによるヒールの効果である。カラオケマシンはヒールを受けて、ガチャガチャと音を立てながら、カラオケマシンに手足の生えたような、異形の怪人へと変貌していく。ヒールが完了した末に、カラオケマシンは新たなダモクレスとして生まれ変わるのだ。
「歌え歌えー! 得点を競い合えー!」
 両手のマイクをブンブンと振り回し、誕生したダモクレス――『マシンカラオケマシン』が声を張り上げた。

●粗大ごみ、戦う
「集まってもらって感謝する。今回の作戦は……カラオケだな」
 ふむん、とあごに手をやり。アーサー・カトール(ウェアライダーのヘリオライダー・en0240)は、集まったケルベロス達へと、そう告げた。
 なんでも、某県は廃棄物処理施設にて、処理前の家電製品の一つがダモクレスになってしまう……と言う事件が予知されたそうだ。
「ダモクレス化するのは、古いカラオケマシンだ。幸い、まだ一般人の被害は出ていない。処理施設が、民家から離れていたのが幸いしたな。だが、放っておいては確実に被害が出てしまうだろう」
 そこで。実際に被害が発生する前に、速やかにこのダモクレスを撃退する……と言うのが、今回の作戦だ。
「こいつは元となったのがカラオケマシンである通り、モニターとスピーカー、それから操作端末の一体化したカラオケマシンに、機械の手足が生えたような外見をしている。コミカルな外見だが、戦闘能力は中々のものの様だ」
 攻撃方法も、マイクのハウリングを使った攻撃や、盛り上げ用の派手な色の光線などを元にしているようだ。こちらも馬鹿馬鹿しい見た目ながら、威力は侮れるものではないだろう。
「が……一つ、対策があってな。どうも、こいつは自分を使って、カラオケを歌ってくれる奴を探している節がある……機械だったころの名残なのかもしれないな。そして、もしそのカラオケで高得点を出すことができれば、感激のあまり戦闘能力が弱体化する、と予知されている」
 つまり、敵と遭遇後、直接力をぶつけてねじ伏せるか、まず一曲歌を披露してから弱体化した敵を倒すかの、どちらかを選んでほしい、という事の様だ。
「現場周辺は人払いが済んでいるから、思い切り歌っても、誰かに聞かれるという事は無いだろう。ストレス解消がてら、一曲歌ってきてはどうかな?」
 アーサーはひげを撫でつつ、微笑んで見せた。
「歌うか否かは、君達次第だ。いずれにせよ、このまま放置していては人々に被害が出てしまうから、しっかり撃退してきてほしい。それでは、君たちの無事と、作戦の成功を、祈っているよ」
 そう言って、アーサーはケルベロス達を送り出したのだった。


参加者
伊上・流(虚構・e03819)
高原・結慰(四劫の翼・e04062)
機理原・真理(フォートレスガール・e08508)
神原・燐(冥天・e18393)

■リプレイ

●カラオケマシンが道を行く
「歌えー、歌えー」
 がしゃんがしゃんと身体を揺らし、黒い箱が、寂しい道を行く。
 その姿をよく見れば、旧式のカラオケマシンであることに気づいたかもしれない。巨大なスピーカーに液晶モニタとテンキーを取り付けたような形状をしている。
 スピーカーボディからは機械風の手足が生えていて、液晶モニタはその表情を表すかのように、ディフォルメされた眼――文字であらわすなら『><』や『--』と言うような形だ――をせわしなく点滅させていた。
 何処か愛嬌のある外見ではあったが、しかしこのカラオケマシンはダモクレス、『マシンカラオケマシン』。危険な人類の敵である。マシンの行く道は人の生活圏からは少し外れていたため、一般人が遭遇しなかったことは幸運と言えただろう。
 と――そんなマシンの前に、四つの影が立ちはだかった。
「……本当に、昔のカラオケマシンが歩いてる……」
 その中の一人――高原・結慰(四劫の翼・e04062)が、気だるげに呟く。マシンの元となった機械は、何十年も昔の機種だ。事前に資料にて確認していたものの、結慰たちは、実物を見たことは無かったかもしれない。
「ムムム、ケルベロスだなー!」
 マシンが叫び、その両手をピコピコと動かした。右手にはマイク、左手にはタンバリンを持っていて、動かすたびに、タンバリンがシャカシャカと音を立てる。
「やれやれ……本当に、機械となれば何にでも成るのだな。ダモクレスという奴は」
 感心半分、呆れ半分。伊上・流(虚構・e03819)がぼやいた。そこがダモクレスの脅威と言った所だろうか。とはいえ、カラオケマシンまで実践投入するとなると、色々な意味で驚きではある。
「勝負かー、勝負だなー!」
 マシンはそう言って、手にしたマイクを振りかざし、お腹のスピーカーへと近づける。
「……! 気をつけて……攻撃が、来ます……!」
 敵意を感じ取ったのだろう、神原・燐(冥天・e18393)が声をあげる。同時に、マシンの腹より響き渡る甲高い音が、びりびりと空気を震わせてケルベロス達へと襲い掛かった。
「……くっ!」
 反応した機理原・真理(フォートレスガール・e08508)、そして燐のナノナノ、『惨禍』が、仲間たちを護るべく、高周波へと立ち向かう。
 びりびりと肌を震わせる衝撃は、道路に大きくひびを入れるほどに激しい。
「なるほどです……確かに、見かけとは裏腹に、驚異的な威力なのですね」
 真理が呟く。表情こそ崩れはしなかったが、それでも、ダメージは充分に大きい。真正面からぶつかるのは、得策ではない……故に。
「マシンカラオケマシンさん。貴方に勝負を挑むのです」
 ぴしっ、とマシンを指さしつつ――真理は言った。
「カラオケで――勝負なのです」
 ぴくり、と。
 その言葉に、マシンは身体を震わせた。
 戦いの最中に、カラオケ勝負を持ち掛けられた。其れゆえの怒り――などでは決してない。
「歌う……のか」
 むしろ逆。
「歌うのかー! いいぞ、歌え歌えー!」
 液晶モニタのディフォルメされた眼を嬉し気に点滅させ、マシンはマイクを真理に手渡した。
 ケルベロス達の提案は、もちろん、冗談やふざけてのものではない。カラオケを歌って高得点をたたき出し、カラオケマシンとしてマシンを満足させることで、敵の弱体化が図れると、予知されているのだ。
「タンバリンは要るかー!」
「あ……えーと、うん。借りようかな」
 頷く結慰。マシンはいそいそと人数分のタンバリンを懐から取り出して、配って回る。
「……どうやら本当に、歌ってもらいたかったらしいな」
 手渡されたタンバリンを軽く振りながら、流が呟く。マシンは、分かりやすいほどに嬉しそうだ。
「カラオケマシンとしての本分、なのでしょうね……それを歪められてしまったのは、やっぱり可哀そうです」
 流の言葉に、燐が言った。マシンとしての彼(?)に、罪はない。それを歪め、人を襲う存在へと変えてしまったのはダモクレスである。
「はぁ……メンドイなぁ……」
 ぼやく結慰であったが、運命を捻じ曲げられてしまったカラオケマシンそのものには、同情の気持ちはあった。歌う、と言う言葉に反応し、嬉し気に準備するその姿――自身の本分を全うすることに一生懸命な彼(?)の姿を見れば、その同情の気持ちも増したかもしれない。
「さぁ、歌え歌えー! なんでもあるぞー! なんでも歌えるぞー!」
 はしゃぐように声をあげるマシン。ケルベロス達はマイクを構えた。
「では……始めるのです」
 真理がマイク越しに告げる。増幅されたその声がスピーカーより発せられて、ケルベロス達のライブの幕開けを告げた。

●オン・ステージ
「こういうのは本職の人が歌った方が良いかもですが……とにかく、全力で歌うのですよ」
 トップを飾るのは、真理だ。曲名を告げると、「OKだー」と、マシンは顔のテンキーを操作した。少しだけ待って、腹のスピーカーから、音楽が流れだす。
 日長石――太陽の石、ヘリオライトのようなオレンジ色の空が照らす世界。
 その中で強く、立ち向かい、生きる意志を謳う――そんな歌。
 真理の歌う歌は、それである。
 歌い方は、自分なりに。
 カラオケを楽しみながらも、狙うのは高得点だ。
 盛り上げるように、合いの手を入れるように、曲に合わせて、ライドキャリバー『プライド・ワン』はヘッドライトの色を様々に発光させた。マシンもまた、真理の歌に合わせるように、身体を揺らしている。
 やがて、歌は終わる。仲間たちの拍手と共に。
「いいぞいいぞー! 採点タイムだー!」
 ドラムロールの音と共に、マシンの液晶にて数字が踊る。果たして、はじき出された数字は――。
「90だー! いきなり高得点だぞ!」
「……こほん。ちゃんと公正に判断してくれたのはありがとう……ですね。やはり、楽しいものなのです」
 咳払い一つ、どこか嬉し気に、真理。プライド・ワンは主を祝福するように、エンジン音を一度、鳴らして見せた。
「さぁ、次は誰が歌うんだー!?」
 真理から受け取ったマイクを、次は誰だと差し出すマシン。
「ふむ……では、俺が続こう」
 それを受け取ったのは、流だ。利用できるものは何でも利用して戦う……とは流の言だが、まさかカラオケを利用して戦う事になるとは、思ってみなかったかもしれない。
 さておき、流は曲名を告げ、マシンに入力してもらう。
 流れ出る音楽は、激しいドラムとギターが織りなす、メタル調の曲だ。だが、さながら交響曲のように響き合うメロディと、まるでコーラス――カラオケマシンから響く合成音声のはずだが、まるで人の声のようでもある――が合わさり、激しくも厳か、重厚なメロディへと変化する。シンフォニック・メタルと呼ばれるジャンルだ。
 その激しい曲調は、普段の流のクールなイメージとは相反していただろうか? だが、紡がれる騎士たちの戦いを描いたファンタジックな歌詞は、不思議と、流の声色とマッチし、歌詞の光景がありありと思い浮かべられるようにすら感じる。
 長い様で、短かった1曲。マシンは嬉し気に、タンバリンをがしゃがしゃとならした。
「難しい曲だったろうに、歌いきるのは凄いぞー! かっこいいぞー!」
 ドラムロールと共に踊る数字。
「92点! 二人とも甲乙つけがたい、素晴らしい歌だったー!」
 がしゃんがしゃん、と楽しそうに飛び跳ねるマシン。その様子を見れば、こちらもなんだか楽しくなってくるというものだ。
「次は私……かな」
 続いたのは、結慰だ。淡々と曲名を告げて、入力させる。
 果たして、音楽が流れ始めた。荘厳なパイプオルガンの音色は、クラシックな曲調を演ずるが、しかし同時に、情熱的なラテン・ミュージックのメロディが走り出す。
「生憎、私は女神でもなければ天使でもないからね。私が歌いたいように歌うだけだよ」
 息を吸い込み、紡ぐ歌は力強く。
 些かダウナーな気質のある結慰であったが、情熱的・かつ力強い歌声に、驚く者もいたかもしれない。少なくとも、マシンはその歌声に驚き、聞き入っている。
 これはいわゆる、フュージョンミュージックというジャンルの曲だ。ジャズをベースに、様々なジャンルの曲を文字通り融合させたその曲は、もしかしたら、結慰の内面を現していたのかもしれない。
 紡ぐ歌詞は、とある存在が紡いだ歴史への称賛。それは、目の前にいる、遊戯機械としての己が使命と生を全うし、静かに眠りにつこうとしていた者の歴史。
 そして、穢れしダモクレスと言う存在を打ち払う聖歌であった。
「うーん、なんだかじーんときちゃったぞー!」
 ガチャガチャと体を慣らし、採点を開始するマシン。その数字は、95点。カラオケが盛り上がり、マシンのテンションが上がるとともに、その数字も徐々に上がっていったのだ。
「最後は……わたし、ですね」
 トリを飾るのは、燐だ。曲名を告げて、入力。
 流れ始めたのは、現代的なポップミュージックだ。曲調は明るく、しかしどこか物静かである。
 大きく息を吸い込んで、燐が歌う。リードギターのメロディにのせて、紡がれる歌詞は、おおいなるものへと捧げる、福音と礼拝の歌である。
 いわゆる、コンテンポラリー・ワーシップ・ミュージックと呼ばれる、近代的な礼拝歌のジャンルだ。
 燐の歌う、祈りの歌声。厳かに、そして優しく。惨禍もコーラスとばかりに、ナノナノと鳴いた。それは静かにあたりに響き渡り、それを聞くマシンはぶるぶると身体を震わせていた。
 長い祈りの歌は、静かに終わりを告げる。同時に、マシンは飛び上がった。
「すごいぞー、100点満点をあげようー!」
 がしゃがしゃと飛び跳ねながら、液晶モニタの表示が100点を表示する。
「こんなにすごい歌を、たくさん聴けるなんて、カラオケマシンみょうりに尽きるぞー! すごいすごいー!」
 がしゃがしゃと飛び跳ねるマシン。両腕を振りながら放たれた衝撃波は、先ほどのそれに比べて、大きく威力を減じているのが、ケルベロス達にはわかった。
「どうやら、満足していただけたみたいなのですね」
 真理は頷き、改めて武器を構える。
 さぁ、楽しいカラオケの時間は終わった。
 此処からは、改めて、バトルの時間だ。
「できれば、もう一曲……と行きたい所なのですが、そう言うわけにもいかないです」
「あなたの紡いだ、カラオケマシンとしての歴史……それを、穢さないように。私達が、ここで止めるよ」
 結慰が声をあげ、ケルベロス達の攻撃は始まった――。

●アフター・カラオケ
 自身が改造を施したチェーンソー剣を手に、真理が、そしてプライド・ワンは一気にマシンへと接敵する。
 唸りをあげて振るわれるチェーンソー剣が、スピーカーボディの網を切り裂いて、プライド・ワンはむき出しとなったボディに、突撃を敢行する。
 吹き飛ばされたマシンは、見かけとは裏腹に、くるりと身をひるがえして着地。ブンブンと両手を振るう。が、マシンが着地する地点を見切っていたのだろう、そこにはすでに、流、結慰のそしての姿があった。
「逃がさん……!」
「合わせる、よ」
 流は地より、結慰は上空より、マシンを挟み込むように放たれた炎の蹴撃が、表と裏、マシンの身体の両面を走り、炎をほとばしらせた。
「熱つつー!」
 わたわたと慌てるマシンへ、
「惨禍、サポートをお願いします」
 惨禍へと告げつつ、燐の放つ『御業』が、マシンをつかみ取り、拘束。惨禍のハート光線も突き刺さり、マシンはグラグラと身体を揺らす。
「むむむ、ピンチだぞー!」
 マシンは叫び、七色の光線を撃ち放つが、真理、そして惨禍が身体を張ってこれをガード。
「回復支援を開始するのです!」
 プライド・ワンが応戦のガトリング掃射を放つ隙をつき、真理の放つヒールドローンが近接治療陣形をくみ上げ、仲間たちの傷を一気に癒す。
「日常に害為す異端なる存在を狩り屠るが俺の存在意義――二人とも、力を貸してくれ」
 流の言葉に、結慰、そして燐が、頷く。
「貴様の概念存在―全て浄め祓う―」
 流の背に、純白の焔で構成された、片翼が現れた。炎は揺れ、輝き、そして羽ばたく。
 流が手をかざすと同時に、根源より来りて世界を滅ぼすとされる白き焔、『終焔』は解き放たれた。滅びを齎す白い焔は、マシンを補足。マシンが逃げる間もなく、その全身を焔で包み込む。
「紡いだ歴史を穢すような真似をするダモクレスには、この世から消えて貰うよ」
 続く結慰の一撃は、天より降り注ぐ『滅びの光』であった。雲間より差す陽光のような、無数の光の柱が、白に燃えるマシンに突き刺さる。
 滅びの崩壊を意味する【壊劫】、その力を持つ光の柱は、その権能を十全に発揮し、二つの滅びにさらされたマシンの身体が、急速に崩壊を始める。
「ぬ、ぬ、ぬーーっ!」
 しかし、かろうじて耐えようとするマシン。その視覚センサーが最後に見た物は、暗い、昏い、空の姿だった。
 それは、燐の秘奥。自身の持つ魔力を触媒に、空を『冥き天』へと塗り替えるという、心象侵蝕魔法。
 天より飛来する闇に心を奪われたものは、心を蝕まれ、痛みと共にしかし、聖母に抱かれたかのような安息を得るという――。
「……ごめんなさい。そして、安らかに眠って下さい。冥き天の闇は等しく安寧を齎してくれますから」
 静かに呟く、燐。その言葉に応じるかのように、ついに力尽きたマシンは滅びの力に焼かれて、その姿を消滅させたのだった。

「……ふぅ。終わったのですね」
 真理が、言った。
 すでにマシンは跡形もなく、ヒールを終えた周囲の風景は、幻想的な意匠こそあれ、まるで何事も起きなかったかのように、元の静けさを取り戻していた。
「カラオケマシン……ですか。最後にカラオケマシンとして使ってもらって……満足して逝った……と思いたいものです」
 真理の言葉に、流は静かに、頷いた。
「……大丈夫、だよ」
 気だるげに、結慰は言う。その身体をゆっくりと、流へと預けて。
「マシンが紡いだ歴史は、汚れることなく終わりを告げた……だから、大丈夫」
 体を預ける結慰の頭を、流は優しく、撫でてやった。
「お疲れさまでした、皆さん……それで、その。わたしも……」
 おずおずと、そう言う燐へ、
「そうだな、おいで、燐さん」
 少しだけ笑いつつ、流は手招きする。遠慮がちに近づいてきた燐の頭を、流は優しく、撫でてやるのだった。

 ケルベロス達の活躍により、危機は去った。
 運命を狂わされたカラオケマシンは、しかし最後はその手を汚すことなく。
 カラオケマシンとして、静かにその役目を終えて、消えていったのだった。

作者:洗井落雲 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年6月4日
難度:普通
参加:4人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 0
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