濡れて透けた女子の制服に欲情する者たち

作者:塩田多弾砲

「ううっ。もー、やだなぁ……」
 梅雨に入り、雨天の季節が始まった。夏服の白セーラー服に衣替えしたての桜之木舞は、下校中にいきなりの土砂降りに襲われ、近くの寺の縁側に避難していた。
「マジ? 傘持ってきてないんだけど」
「ちょっとー、最悪ー!」
「ああもう、メガネも曇っちゃったじゃん!」
 舞と一緒に下校していた9~10人の、同じクラブの部員たちも、同じくずぶぬれに。
「ふっふーん、美沙はこの程度、なんでもないからねー! むしろ雨に濡れて、よりかわいくなった美少女? って感じ?」
 その中の一人、田井中美沙は強がりを。が、彼女もずぶぬれになってしまっている。
「……って美沙、あんたブラ変えた?」と、舞が指摘すると、
「あ、わかる~? 美沙、新しい下着、こないだ買っちゃった」
 美沙の透けた制服の下に見え隠れするのは、高級そうな下着。
「なんだかんだ言って、美沙ってスタイル良いよね。うらやまし……ってひゃああっ!?」
「何言ってんの、舞だって十分胸あるじゃん! ほれほれ、ここか? ここがええのんか?」
 と、美沙に後ろから抱き着かれ、胸を揉まれる舞。
「ちょ、ちょっと!」
「つーかさー、舞。アンタは毎回スポーツブラばっかで味気ないけど、もっと美沙みたいにお洒落な下着買えば? こないだ『Silky Knights』って下着店行ったら、結構良いのが安くなってたわよ?」
 美沙の言葉に、
「あ、そうそう。そういやあのお店の噂、知ってる?」
「試着室に入ったのが美少女だったら、すんごいエロ美人の店員さんに襲われて、気持ちよくしてくれるんだって」
「マジ? あたしや美沙が襲われたらどうしよー」
 と、周囲の友人たちが真偽不明な噂を口にした、その時。
 古寺の奥から、のたくる触手が。
 そればかりか、寺のあちこちから、まるで潜んでいた妖怪が姿を現したかのように……オークが現れたのだ。
「って、何よ!」
「キモイ! 近づくな!」
「や、やだ…………いやあああっ!」
 古寺に、少女たちの絶叫が響き渡った。

「以前、とある大学……私立ウリエル女子大の女子寮にて、新入生および寮生の歓迎会が行われ、それにオークが出現するという事件がありましたね」
 セリカが言うその事件は、白雪・まゆ(月のように太陽のように・e01987)たちにより解決済み。
「その、ウリエル女子大の付属高等学校の付近にて、オークが出現するようなのです」
 ウリエル付属女子高こと、私立ウリエル女子大付属女子高等学校。通称、ウリ付女子。
 その近くの古寺。突然の雨に襲われた下校中の女子たちが、ここの本殿にて雨宿りしていたら、オークが出てきて襲われた……といった次第。
「オークはこの子たちを襲った後にも、この境内に潜み、ここを通って下校する、更なる別の女子たちをも狙うつもりのようです。まさに入れ食い状態。なので、これを止めねばなりません」
 その古寺……『三花寺』の参道は、ウリ付女子校の反対側に位置している。境内はそう広くはなく、まばらな雑木林を突っ切る参道と、数十段の階段を上ったら、そこに本殿があり、そのまま本殿脇を抜けると、寺の裏口が。
 裏口から出ると、すぐ近くにウリ付女子の裏門が見える。
 三花寺にはほとんど人の姿もなく、境内を抜けて通れば、通学路のショートカットにもなる。ゆえに、登下校にここを通る生徒も少なくは無かった。
「雑木林はそれほど密度は高くないので、見晴らしは良いのですが……やはり木々が生い茂ってる事には違いないので、隠れる場所としては困りません。また、お寺の本殿も、本殿の内部、軒下、屋根などからも、オークが出現しているようです」
 おそらく、オークはこの場所が女生徒が多数下校する事を知ったうえで襲ってくるのだろうと、セリカは予測。そして、それゆえに……、
「それゆえに、最初からこの女子生徒さんたちを避難させてしまったら、オークどもはここに現れず、別の場所へと向かうでしょう。なので……皆さんのうちどなたかが女子生徒さんたちに交じり下校。オークが出現したら、囮役が襲われて時間稼ぎ。その隙に別のどなたかが避難誘導して女子生徒さんたちを逃がし、避難完了後にオーク討伐……と、このような流れになるかと」
 そのため、女性参加者が多いに越した事は無いので、今回の依頼は女性推奨にします……と、セリカ。
 男性参加者を禁じるわけではないが、女子生徒に不審に思われないようにするのも兼ねて、女性の方が良いだろう……との事だ。
 確認できたオークの数は十体以上。溶解液、触手締め、触手刺しを用いるとの事。
 そして、セリカは、
「濡れて透けてしまった服に、勝手に欲情するのはともかく、そこから襲うなんて言語道断。是非皆さん、このオークどもをやっつけて下さい!」
 君たちへそう言い放った。


参加者
癒伽・ゆゆこ(湯治杜の人形巫女・e00730)
カルディア・スタウロス(炎鎖の天蠍・e01084)
白雪・まゆ(月のように太陽のように・e01987)
葛城・唯奈(銃弾と共に舞う・e02093)
シルキー・ギルズランド(ぱんつはかない系無表情座敷童・e04255)
渡会・雪(さすらいびと・e44286)
ベルローズ・ボールドウィン(惨劇を視る魔女・e44755)
優木・銀華(蒼輝闘士・e79565)

■リプレイ

●雨と唄えば
「ううっ。もー、やだなぁ……」
 桜之木舞は、土砂降りに襲われ、寺の本殿・縁側へと避難していた。
「ふっふーん、美沙はこの程度、なんでもないからねー! ……って、ちょっと!」
 ずぶぬれになり、強がりを口にした田井中美沙は、シルキー・ギルズランド(ぱんつはかない系無表情座敷童・e04255)の透けた制服に驚いていた。
「下着! 付けてないの!?」
「……ん。そうだけど……」
「『そうだけど』じゃないわよ! 丸見えじゃん! ……ったく、転校生の無口系不思議ちゃんは、ノーブラ派かよー」
 勝手に慌てる美沙に対し、シルキーは『我関せず』と、縁側に座った。
『なんかギルズランドさんって、スゴイわねー』『っていうか、特殊性癖?』『でもノーブラはマジ引くわー』
 他の子達が言う中、
「ふ、降られちゃったのです!」
「ずぶぬれになっちゃったですよー」
 ウリ付女子の、夏制服の白セーラーを着た少女らが、
「うわー、こりゃマズイわねえ」
「これでは傘も役に立ちません。少し雨宿りを……」
 次々にやってきては、近くに雨宿りしに来た。
「あら、あなた達も?」舞が問うと、
「はいっ。いきなりでびっくりしちゃいました」
 癒伽・ゆゆこ(湯治杜の人形巫女・e00730)と、
「わたしたちも、夕立にやられましたー。ゆゆちゃん。タオルですっ」
 白雪・まゆ(月のように太陽のように・e01987)の二人は、タオルで濡れた身体を拭く。
 ずぶ濡れの二人の制服に、舞は見た。うっすらとピンク色の、おそろいのブラが透けてしまっているのを。
「……って、こっちもブラはしてるみたいね。青と白のボーダーのを。もう一人は……やっぱ付けてない!?」
 美沙が、後の二人を凝視する。
「ん? 私の下着見てるの? まあ、女性同士だし別にいいけど」
 見られても気にしてなさげなのは、葛城・唯奈(銃弾と共に舞う・e02093)。
「申し訳ございません。少々事情がありまして」
 そして、ブラなしで、シルキー同様に裸体が透けてしまっているのは、渡会・雪(さすらいびと・e44286)。
「事情って……汚しちゃったとか?」
 ああ、それだったら納得できるわと言いかけた美沙は、
「……賑やかですね」
 と、本殿の反対側からやってくる数名の人影に、目を奪われた。
「あ、うるさかったですか? すいません」
「いえ、お気になさらず」
 舞の言葉に、ブレザー姿のベルローズ・ボールドウィン(惨劇を視る魔女・e44755)が返答。
「あなたたちも雨に? 私も、買い物に出かけたら、急に降られてしまって」
 カルディア・スタウロス(炎鎖の天蠍・e01084)の白ワンピースに、美沙は、
「……綺麗な人、だなあ……」
 つい見とれて、言葉を失う。
「お互い災難でしたね。風邪をひかないよう、身体はちゃんと拭いて下さい。幸い、ここには女性しかいませんし」
 と、カルディアがタオルで美沙の身体を拭く。
 そして、しばらくして。
「へえ、あなたはアイスエルフなんですか。お寺に興味が?」
「ええ、舞様。地球の諸々に興味がありまして、見学していた次第です」
 互いに年齢も近く、同じ女性同士。優木・銀華(蒼輝闘士・e79565)と皆が仲良くなるのに時間はかからず、お喋りに花を咲かせていた。
「……あ、お菓子食べる?」
「食べるー」と、唯奈。
「でも、渡会さんってば、普段はどんな下着つけてんの? ……え? 地味系の? じゃ、買いに行ってみたら?」
 という言葉に、雪は、
「そ、そうですね。私も、お洒落な下着を持っておいた方が……いいのかな……」
 しかし彼女は、『怪しい店員さん』が気になった。その真偽を、と思うも、
「……私は、襲われる基準にあるのかしら……」
「? 渡会さん。なんか悶々としてるっぽいけど?」
「い、いえ……」と、雪は誤魔化しつつ、折り畳みの傘を取り出し、手渡そうとした、その時。
 古寺の奥から、のたくる触手が現れた。

●雨音はケルベロスの調べ
 ケルベロス達は、女学生たちとただお喋りしていただけではない。
 語らいつつも、周囲に目を配り、オーク出現を警戒していたのだ。
 ゆゆことまゆは、隣同士で座り、主に『屋根』へ視線を。
 唯奈は、『周囲』を。
 シルキーは『本殿の内部』。
 雪は『軒下』『雑木林』。
 他の皆も、オークへの警戒は怠らず……そして今、その『時』が訪れた。

 まずはゆゆことまゆが、
「さあ、こっちですよ!」
「捕まえてみるですよ!」
 屋根のオークどもの気を引く。
「え、えと……」「何ー?」「あの豚はなによ!?」
 混乱した女学生たちを、
「さあ、こっちに!」
 カルディアが、誘導せんとする。彼女に続き、ベルローズと銀華も、女学生たちを導かんとするも、
「あ、ちょっと! ギルズランドさん!」
 美沙たち数人は、本殿の中から出てきた数匹のオークへと向かうシルキーを見て、立ち止まっていた。
「待って、今助け……」
 が、シルキーは、
「………みんな……遊んであげなさい」
『呪怨の童巫女』、凶器を手にした小さな幼女たちを召喚し、オークどもを本殿内へと押し戻していた。
「え? 何、これ……」
 そのまま、美沙たちを一瞥し、シルキーも本殿内に入り……扉を閉めた。

「さあ、こっちに!」
 カルディアとベルローズ、銀華は、躊躇している女学生たちに避難をうながした。
 先刻に雪が貸してくれた折りたたみ傘を取り出し広げるが、人数が多く、激しい土砂降りの前にはほとんど役に立っていない。
 さらにそこに、数匹のオークどもが逃げ道を塞ぐ。
「い、いやあああっ!」
 舞の隣りの女子が悲鳴を上げるが、
「……『深淵のいざない』……」
 雪が盾になるかのように立ちはだかり、『血染めの包帯』を放った。
 黒き血の沼が、何匹かのオークどもを呑み込み、雪へと注意を向かせる。
 すっかり濡れた彼女の服は完全に透けて、下の裸体が露わに。
 オークが触手を伸ばし、雪のスカートをめくると。
「え? はいてない?」
 舞は一見誤解したが、良く見ると褌を締めているのに気付いた。
 そのまま、舞たちはうながされ……避難。
 そして雪も、雑木林の方へ、避難した彼女らと反対の方向へと、オークどもを誘導しつつあった。
 それでも、更なるオークが舞らを追おうとするも、
「痛っ……ほらほら、こっちだよー」
 オークの前でわざと転んだ唯奈が、スカートをまくり上げ、太腿を晒す。
 その場のオーク全てが、好色そうな視線と触手とを、彼女へと向けた。

「ふあああっ……あうっ……」
「そ、そんなところ……あんっ!」
 ゆゆことまゆは、触手に屋根まで吊り上げられ、そこで二人で身を寄せていた。白いセーラー服は雨に濡れ、完全に透けている。
 が、スカートはまくられ、二人のピンク色の下着は触手により、むしり取られていた。
 代わりに透けて見えるは、縄化粧の如きオークの触手。
 両手首も触手がきつく拘束。服の下では触手の先端が、両胸や内腿や、胸の先と脚の付け根の敏感な個所を愛撫し、弾いていく。
「ひゃああっ! だ、だめぇ……」
「そ、そこは……だめなのですっ……あひいっ!」
 四匹のオークは、ゆゆことまゆの身体を弄り回し、喘がせ……、
 二人の前後の穴に、自分自身を突き入れた。
「「!!」」
 二人は、互いに互いの痴態を見せつけられつつ、前後を深くえぐられ、深奥の肉壁を突かれる。そのたび痛みと快感が、身体を打つ。
「あひぃ! あっ、あっ、あっ……」
 ゆゆこは、まゆのだらしない顔を目の当たりにし、
「ら、らめぇ! らめなのぉ!……あっ、あっ、あっ……」
 まゆもまた、ゆゆこが快楽の前に惚けるのを目が離せない。
 欲望の豚に、前後から突かれつつ、
 身体にまとわりつく、濡れた服と、体を打つ雨。冷たいそれらも熱い快感へと昇華していく。
 そして……、
「「あああああああああっ!」」
 二人同時に、絶頂した。

●ケルベロスの雨合羽
「……纏わりついて、気持ち悪い……」
 本殿内にて。オークの前に進み出たシルキーは、そのまま制服の上下を脱ぎ捨てる。
「え? 何脱いで……嘘! パンツも履いてなかったの!?」
 その様子は、美沙に見られていた。助けようと試み、本殿の破れた障子から覗いてしまったのだ。
「あんなキモイ豚のお化けに、なんで自分から裸に……って、ええええっ!?」
 美沙は見た。
 シルキーが、自分から豚たちにくちづけ、触手に縛られ、その触手や、股間の……アレを握ってさすったり、口に咥えたりするのを。
「……嘘、何、やってんの……」
 オークの方も、シルキーの胸を乱暴に揉み、股間に顔を埋め、水音を立てる。彼女の無表情な顔が、妖艶なそれに変化する。
 夢中になった美沙は……自分にオークが迫っている事に気付かなかった。

 ウリ付女子。校舎裏口。
 カルディア、ベルローズ、銀華は、舞たちをこの場所まで逃がしていた。
「まさか、この近くまでオークが出てきたとは……」
 稲妻突きをオークに放ち、引導を渡す銀華。
「ここなら安全でしょう。皆さんはお寺に誰も来ないように……他の女学生たちにも伝えて下さい」
 ベルローズの言葉に、頷く生徒たち。だが、舞は足をくじいていた。
「少し診てから、すぐに行きますね」
「「お願い(します)!」」
 ベルローズに後を任せ、カルディアと銀華は寺へと戻って行った。

「や、やめろぉ! ……くっ、はなれろぉっ!」
 唯奈は縁側にて、着衣のまま開脚させられていた。
 数匹のオークの触手で後ろ手に縛られ、身動きも付かない。オークに後ろから抱きしめられ、首筋をれろぉ……と舐め上げられ、ぞっとすると同時に……、
「ひっ……」
 びくんっ、と、甘い感覚が。
 大きい両胸も、乱暴に、果実をもぐように揉みしだかれる。
「や、やめてぇ……あっ、あああっ!」
 オークの触手により、雨とは異なる水音が派手に響き……、
「や、やだ……見せないで……んむうっ!」
 自分の粘液に塗れた、オークの触手の先を見せつけられ、それを口に突っ込まれ……、
 同時に、オーク自身が自分の前と後ろの、彼女の大事な場所に入り込んできた。
「んんんんんんっ! んっ、んっ、んっ、んっ……」
 三つの穴を抉られ、嫌悪しかないのに、
(「な、なんで……身体が、勝手に……」)
 勝手に体が、快感を求めている。こんな気持ち悪い連中に犯されているのに、なぜ……、
(「あっ、あっ……気持ちいい……」)
「んーーーーーーっ!」
 快感が、唯奈の身体だけでなく、心をも犯し、果てさせた。

「いやああっ!」
 美沙が襲われたと同時に、カルディアは飛び込み。
 彼女をしっかり抱きしめていた。
「……ごめんなさい!」
「え? んむうっ!」
 そのまま、カルディアは美沙の唇を塞ぎ、同時に下半身に手をやり、
「んっ!? んっ、んんんっ!?」
 彼女の前後の『穴』を、守るように手をあてがった。
 とたんに、数匹のオークの触手が二人を襲い、撫でまわした。
(「我慢しなくちゃ……この子の身体を、こいつらに弄ばれるわけにはいかない……」)
 既に五~六匹のオークが、二人を囲っている。そして触手が、二人の身体を弄ぶ。
 なんとか地面に倒れ込み、美沙を守らんとカルディアはしっかり抱きしめ……唇と、美沙の大事な場所とを守りつつける。
「んっ!? んっ……」
(「くっ……は、早く、誰か、来て……」)
 オークはカルディアの意図に気付いたのか。あえて二人を犯すより、弄る方向で凌辱し始めた。
 触手が、カルディアの両穴の方のみを、焦らすようにしてくすぐりこすり上げる。
 そして、オークの触手のみならず、股間からも……、
(「くっ……!」)
 白濁液が放たれ、塗り込むように美沙の肌とすり合わされる。
 仲間は? 一緒に来た銀華は?
 視線を向けた先には。
「あっ、あっ……くうううっ!」
 一匹のオークに駅弁売りのように抱えられた、銀華が。
 触手で引き寄せられ、愛撫もそこそこに突き入れられた銀華は……、
「ああ……なんて逞しい……太くて、固くて……」
 嫌がるどころか、積極的に腰を動かし始めている。
「あっ、あっ、あっ……」
 銀華が再び絶頂するとともに、
(「くっ、くううううううっ!」)
 カルディアもまた、絶頂していた。
 そして、駆けつけたベルローズも。
「あんなところに、狛犬ありましたか……え?」
 潜んでいたオークに溶解液をぶっかけられ、メガネとリボンタイ、靴下に靴を残し、全裸にさせられていた。
「くっ!……」
 彼女の四肢もまた、触手で拘束され……、
 その貞操が奪われる直前。
「……危ない所、でしたね」
 雪のブラックスライムが、オークの命を奪い取っていたのだ。

●レインメン
 その後、雪とベルローズは、カルディア、銀華、唯奈、そして屋根の上の二人に、本殿内の一人を救出し……オークを掃討。
 降り続ける雨の中、ヒールが行われ、状況は終了した。
「……ううっ、ひどい目に遭ったわ」
 唯奈は校舎内にて、用意していた服に着替える。
 幸い、生徒たちに問題は無さそうな様子。
 ……約一名を除き。
「……美沙、怖かった……」
「大丈夫よ、しばらく一緒に居てあげる」
 学校からそう遠くない場所の、田井中美沙の自宅にカルディアは居た。家族はこの時間は不在で、彼女一人。
 不安を覚えた美沙が心配で、自宅まで送ったカルディアは。
 そこで風呂を借り、服が乾くまで休ませてもらおうと思っていた。
 が、二人が風呂から出た直後。
「あの……」
「なあに?」
「あのキモイのが、美沙から取ろうとした、大事なもの……カルディアお姉さまに、あげる……」
 美沙の自室で、バスタオル一枚の彼女から、唇を重ねられた。
「えっ……んむっ……」
 それを、カルディアは……拒めない。
 これは、彼女を安心させるため。カルディアは自分に言い聞かせつつ……美沙を抱きしめた。
 美沙からバスタオルが落ち、二人はベッドに横たわった。

 美沙の家から近い、銭湯の女湯にて。
「今度も、大変でしたね」
 ゆゆこは、湯船につかっていた。
「でもっ、無事に終わって良かったのですっ」
 隣のまゆが、それに相槌を。
 二人の服は、銭湯のコインランドリーにて洗濯中。湯船から上がり、二人は互いの身体を洗いっこするが、
「ひゃあああっ! こ、これ……」
「き、きもちいいですっ!」
 偶然シャワーの湯の矢が、互いの身体の、敏感な個所に直撃し、
「「ああああああっ!」」
 二人を絶頂に、誘った。

 そして、学校から離れた、ホテルにて。
「あんっ、あんっ……あんっ!」
『お礼』と『報告』を兼ね、ホテルの一室に訪れていたシルキーは。
 濡れた制服のまま、バスルームで『協力者』と交わっていた。
 お湯のシャワーが、彼女に浴びせかけられる。バスルームの壁に手を付き、外からは湯により、内側からは『協力者』により、熱を感じ取り……、
「あっ……あああああああっ!」
 背中を反らせ、熱とともに絶頂した。

作者:塩田多弾砲 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年5月23日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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