狙われたスイーツバイキング!

作者:ゆうきつかさ

●都内某所
 スイーツ、パスタ、カレー等が食べ放題になっているスイーツバイキングがあった。
 此処では何から何まで食べ放題。
 しかも、女性に至っては、半額料金で、思う存分スイーツを食べる事が出来るため、行列が出来る程だった。
 だが、オーク達は何処にでも現れる。
 魔空回廊を通って現れたオーク達が、女性達に襲い掛かり、クリームやチョコでトッピングすると、欲望の限りを尽くすのであった。

●セリカからの依頼
「矢島・塗絵(ネ申絵師・e44161)さんが危惧していた通り、オーク達が女性達を略奪していく事件が発生するのが予知されました。オーク達は魔空回廊を通って、多くの女性の居る場所に現れ、彼女達を略奪しようとしているようです。オーク達が出現するのは、都内某所にあるスイーツバイキングの店で、超特大パフェが売りになっているようです。最悪の場合、オークによって襲われた女性達がクリームやチョコでトッピングされ、色々な意味で美味しく戴かれてしまうかも知れません。だからと言って襲われる予定になっている女性を避難させてしまうと、別の場所にオーク達が出現してしまい、被害を防げなくなるので、彼女達の避難はオーク達が出現してから行う必要があります。また女性達の避難が完了していない場合は、戦闘中にオークに悪戯をされてしまう場合があるので、できるだけ避難させてあげるようにしてください」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)が、教室ほどの大きさがある部屋にケルベロス達を集め、今回の依頼を説明し始めた。
「女性達の数は20名程度。それに対してオークは10体。数だけで考えればオークの方が少なめですが、背中から生やした触手で、女性達の動きを封じ込め、如何わしい事をしてくる可能性もあるので注意しておきましょう」
 セリカが詳しい説明をしながら、ケルベロス達に資料を配っていく。
「オーク達の略奪を許すことはできません! 絶対に女性達を救ってください」
 そう言って、セリカはケルベロス達に対して、オーク退治を依頼するのであった。


参加者
アルメイア・ナイトウィンド(星空の奏者・e01610)
サロメ・シャノワーヌ(ラフェームイデアーレ・e23957)
フォルティ・レオナール(桃色キツネ・e29345)
矢島・塗絵(ネ申絵師・e44161)
大張・メイ(パラディオンのような何か・e63335)
エレインフィーラ・シュラントッド(翠花白空のサプレション・e79280)
 

■リプレイ

●都内某所
「まさかバイキングにオークが出てくるなんて……。サービスのおかげでオークが出て来たようなものなのかな……? それでサービスが取りやめられても困るけど……」
 リフィルディード・ラクシュエル(刀乱剛呀・e25284)は複雑な気持ちになりながら、都内某所にあるスイーツバイキングにやってきた。
 店内には見渡す限り、スイーツがズラリッ!
 様々なスイーツの甘い香りが混ざり合い、そこに幸せな空間を作り出していた。
 そのせいか、女性達も上機嫌な様子で、色取り取りのスイーツを自分のトレイに乗せていた。
「確かに甘味のお店は婦女子が多く集まる場所ですから、当然と言えば当然。ならば、ここで討てるのは僥倖と言うものでしょうか。……とは言え、こんなにスイーツがあると、目移りしてしまいますわね」
 エレインフィーラ・シュラントッド(翠花白空のサプレション・e79280)も、その流れに乗るようにして、スイーツをトレイに乗せていく。
 どのスイーツも甘さ控えめ、カロリー半分に設定されているようだが、その分いくらでも食べる事が出来るような気持ちになってしまうため、自分自身で食べる量をセーブしないと危険なようである。
「せっかくだから、いーっぱい食べちゃおーっと」
 フォルティ・レオナール(桃色キツネ・e29345)も、大きくなった自分のお腹を撫でながら、自分自身に気合を入れる。
 それに応えるようにして、お腹の子供もポコンと蹴った。
「それじゃ、とりあえず目標は全種類制覇ってことで食べまくりね」
 一方、矢島・塗絵(ネ申絵師・e44161)は端から順に一品ずつ、スイーツをトレイに乗せていく。
 ただし、カレーはパス。
 何故ならバイキングにあるカレーは、トラップ。
 異常に美味しく満足感があるため、スイーツを食べる気持ちをガッツリ削ぐ力を持った危険なシロモノなのである。
 それを知らずにカレーを持っていく女性達は、スイーツを2~3個食べただけで、グッタリとした表情を浮かべていた。
「いやー、カンロ、カンロ。……あれ? 甘露ってなんだっけ」
 そんな中、大張・メイ(パラディオンのような何か・e63335)が片っ端からスイーツを平らげ、不思議そうに首を傾げた。
 何気なく口にしていたものの、頭の中はハテナマークでいっぱいになっていた。
 少なくとも先程まで意味を理解していたはずだが、脳内に占める糖分支持率が上がっているせいか、何となく思考停止気味のようである。
 それでも、食べる事は忘れない。
 むしろ、食べる事が最優先ッ!
 脳内に幸せ物質が分泌されるたび、何か大切なモノを失っているような錯覚を覚えつつ、スイーツが口の中に運ばれていった。
「ヒャッハー! 女だ、女だああああああああ!」
 次の瞬間、オーク達が魔空回廊を通って、店内に雪崩れ込んできた。
「きゃああ! オークよおおおおおお」
 それに気づいた女性達が反射的にトレイをぶち当て、手当たり次第にスイーツを掴んで、オーク達めがけて投げつけた。
「随分と威勢がいいじゃねえか。まあ、その方が何かと燃えるが……」
 リーダー格のオークが顔についたクリームを舐め取り、品定めをするようにして辺りを見回した。
 まわりにいたオーク達も同じようにクリームを舐め取り、いやらしい笑みを浮かべた。
「甘い物を食べる至福のときは誰にも邪魔をされてはいけないというのに……無粋なものだね。さあ、私がお護りするよ、マドモワゼル達!」
 それに気づいたサロメ・シャノワーヌ(ラフェームイデアーレ・e23957)が、女性達を守るようにして陣取った。
「おいおい、せっかくの御楽しみを邪魔するなんて、いくら王子様でも許さないぜ!」
 いかにもゴロツキ風のオークが、イラついた様子で臭い息を吐きかけた。
 だが、サロメは動じない。
 まっすぐオーク達に視線を向けたまま、女性達から決して離れようとしなかった。
「さあ、今のうちに皆逃げるんだぁー」
 その間にメイがダイナマイトモードを発動させ、オーク達の注意を引いた。
「だから、さっさと逃げな!」
 それに合わせて、アルメイア・ナイトウィンド(星空の奏者・e01610)もフェスティバルオーラを使い、女性達を熱狂的な気持ちにさせた。
「ここは私たちケルベロスに任せてお逃げなさい」
 そしてエレインフィーラが、女性達をエスコートしつつ、店の出口に向かうのだった。

●オーク達
「おい、こら! 邪魔をするんじゃねええええええええ!」
 リーダー格のオークが殺気立った様子で、ケルベロス達をジロリと睨む。
 まわりにいたオーク達も妙に苛立ち、傍にあったスイーツを鷲掴みにすると、それを口の中に押し込んだ。
「だったら、どうしますか? まさか、その汚らわしい触手で、如何わしい事でもするつもり? それでも、アイスエルフたる私に触れようと言うのなら、覚悟は良くて?」
 エレインフィーラが女性達の避難を終え、顔の左側を覆う仮面の様な氷を出現させた。
「そんなツレねぇ事を言わず、遊んでくれよ! すぐにイイトコロに連れて行ってやるからさ」
 全身イボだらけのオークが、不気味に笑う。
 その上、モノ自体も、イボだらけ。
 それがビクビクと脈打ち、先端から涎を垂らしていた。
「キミ達の相手は私だよ、子豚ちゃん達」
 すぐさま、サロメがグラビティを込めた声を発し、強制的にオーク達の視線を集めた。
「ひゃっひゃっひゃっ! イイねぇ、イイねぇ! 可愛がってやろうじゃないの!」
 モヒカン頭のオークがゲスな笑みを浮かべ、サロメに襲い掛かっていった。
 だが、モヒカン頭の攻撃は、虚しく空を切るばかり。
 しかも、サロメが微妙に間合いを取っているため、モヒカン頭のオークがイライラしているようだった。
「いや、無理ッ! 気持ちが悪いッ!」
 その途端、アルメイアが全身に鳥肌を立たせ、全身膿だらけのオークを達人の一撃で血祭りに上げた。
「ぐはっ!」
 その途端、アルメイアの攻撃をモロに喰らったオークが、ブシュブシュと膿を撒き散らし、血溜まりと膿の中に沈んでいった。
「テメェ! 俺達とヤリ合うつもりか!?」
 その途端、リーダー格のオークが殺気立った様子で、棍棒をギュッと握り締めた。
 頭の中が如何わしい事で埋め尽くされている事もあり、出来るだけ早く行為に至りたいようである。
「それなら、私がお相手しましょうか……?」
 リフィルディードが上目遣いで、オーク達の前に立つ。
「こりゃあ、イイ!」
 太めのオークが上機嫌な様子で、リフィルディードの服を引き裂いた。
 その間にリフィルディードのまわりにオーク達が立ち、反り立ったモノを強引に押し付けてきた。
「ここは食べ放題なんだから、私を食べ放題してくれる?」
 フォルティもスルッと服を脱ぎ、裸でオーク達の前に立つ。
「ひゃっはー! あっそびましょー♪ やーん♪」
 その間にメイがオーク達に捕まり、ガーターと首輪だけを残して全裸になった。
 だが、メイはまったく嫌がっておらず、逆にノリノリであった。
「こりゃあ、まさしく食べ放題だなァ!」
 全身傷だらけのオークがブヒヒと笑い、塗絵の身体にチョコレートやクリームをぶち撒けた。
「離せ、こらぁ! ……ちょっ、このやろ、やめ……!?」
 その巻き添え食らってアルメイアも捕まり、半裸の状態になりながら、必死になって抵抗した。
「おいおい、そんなに暴れるなッ! 狙いが外れるじゃねぇか!」
 だが、オーク達はモノともせず、生クリームでアルメイアをトッピング。
 そのまま欲望に身を任せ、ネットリと絡みつく舌をアルメイアの肌に這わせていった。
「オーク達を油断させるまでの我慢だから……」
 それに気づいた塗絵が、アルメイアも耳元で囁きながら、彼女の身体についたチョコクリームを舐め取った。
 その姿にボサボサ頭のオークが興奮したのか、塗絵の背後に陣取ってパンパンと腰を降り始めた。
 それだけでは満足する事が出来なかったのか、塗絵の身体にチョコレートとクリームを塗りたくり、そこにカスタードと餡子を塗って、自らのミルクをドップリとぶち撒けた。
「んんうぅ、激しい……! こうでなくちゃぁ♪ あうっ♪」
 メイも穴と言う穴を蹂躙され、さらなる快楽を求めるようにして、傍にいたオークにしがみつく。
「これを舐めればいいんですか?」
 そんな中、リフィルディードが興味本位で、太めのオークのモノを舐め、不安げな様子で顔色を窺った。
「おいおい、そんなんじゃ満足しねぇよ!」
 それにイラついた太めのオークがリフィルディードを押し倒し、そのままプレスする勢いで、自らのモノを割れ目に捻じり込んだ。
「いっ……、抜いてぇ!」
 これにはリフィルディードも驚き、激しく動揺したものの、そんな気持ちに反して、オークのモノをぎゅうぎゅうと締め上げていた。
 それと同時に、過去の記憶が蘇り、気になる子がオークのモノで、艶やかな声をあげていた時の出来事が脳裏に蘇ってきた。
 そのせいで、最初に感じていた痛みが消え、過去の記憶と重なるようにして、艶やかな声が辺りに響いた。
 それはまるで自らの想い人とひとつになったような感覚……。
 その時の気持ちを共有するようにして、オークのモノを離すまいと咥え込み、さらに奥まで飲み込む勢いで感じ始めた。
「そんなに急がなくても、ちゃんと皆と相手するから」
 フォルティも代わる代わる割れ目に挿入され、大量のミルクを股間から垂れ流した。
 それでも、フォルティはまったくペースを落としておらず、オーク達のモノをしごきながら、別のオークのモノを咥え込んだ。
 しかし、オーク達は欲望の権化と化しており、フォルティの胸にむしゃぶりつき、ちゅーちゅーと母乳を吸い上げた。
「あはぁ♪ しゅっごぉい……♪」
 メイも全身ミルクまみれになりながら、目にハートを浮かべながら、大股開きでオーク達に抱えられ、ダブルピースで微笑んだ。
 そして、オーク達が盛りのついた猿の如く勢いで、ケルベロス達に腰をパンパンと打ちつけた。

●ミルクスイーツの香り
「はあはあ……、もう限界だッ!」
 しばらくして、リーダー格のオークが、荒々しく息を吐き捨て、ガックリと膝をついた。
 オーク達の間で『限界知らずの絶倫ボーイ』と呼ばれていた彼も、ケルベロス達の前では赤子同然。
 生まれ立ての小鹿の如く膝をカクカクさせながら、白旗モードに突入していた。
「もっといっぱい頂戴」
 しかし、フォルティは物足りない様子で、リーダー格のオークに擦り寄り、さらに搾り取っていく。
「あ、いや、もう無理だッ!」
 リーダー格のオークが悲鳴をあげても、フォルティはおかまいなし。
 色取り取りのミルクで染め上げられた身体を密着させ、強引にオークのモノを反り立てた。
「もっとたくさん……ください」
 同じくリフィルディードも全身ミルクまみれになりながら、オークのモノを求めていた。
「か、勘弁してくれ」
 それとは対照的に、太めのオークは、ゲッソリ。
 まるでダイエットの成功したのでは……と思ってしまう程、リフィルディードとの行為で痩せ細っていた。
 しかも、他のオーク達はグッタリしており、イッたまま、逝ってしまったオークも、ちらほらいるようだ。
「うぐぐ……、何故だァ!」
 その間もモヒカン頭のオークが、サロメを捕まえようと必死になっていた。
 何度かチャンスはあったものの、どれもギリギリのところで、捕まえる事が出来なかったようである。
「そろそろ、終わりにしようか。このままだと、永遠に決着がつかないしね」
 サロメが含みのある笑みを浮かべ、その場から勢いよく飛び退いた。
「いや、まだだ! まだ終わっちゃいねぇ!」
 その途端、モヒカン頭のオークが異変に気づいた。
 それは全身イボだらけのオークも同じだった。
「いつまでも調子に乗らないでくださいね?」
 エレインフィーラがオーク達に冷たい視線を送り、生命も凍てつく氷の息を吐きかけた。
「ま、まさか……」
 モヒカン頭のオークがダラダラと脂汗を流し、全身イボだらけのオークと一緒に自分の股間に視線を落とす。
「ぎゃああああああああああああああ! う、嘘だ! 俺のモノが! 自慢の息子がああああああああああああ!」
 その途端、二人の凍り付いた股間が音を立てて砕け散り、大量の血が噴水の如く噴き出した。
「翠花白空の秘打、お見せいたしましょう」
 それと同時に、エレインフィーラが翠花白空の翠:止刻の打を仕掛け、打撃と共に冷気を送り込み、傷口を完全に凍結させた。
「お、俺の自慢の息……ご……」
 それでも、オーク達が足元に散らばった氷の破片を寄せ集めていたが、エレインフィーラに頭を順番に踏み潰されて大人しくなった。
「……終わったね」
 サロメもモヒカン頭のオークを仕留め、疲れた様子で溜息をもらす。
 どうやら、他のオーク達も仲間達によって倒されたらしく、みんな血溜まりの中に沈んでいた。
「よし帰ろー! オツカレサマー!!」
 それに気づいたメイが何食わぬ顔で、店の外に出ていった。
 その時、メイと思しき悲鳴が響いたものの、仲間達の誰かが気づく前に、何も聞こえなくなっていた。
「それじゃ、私は傷ついた子のケアに行くよ。まだ腰を抜かして、その辺りにいるかも知れないしね」
 そう言ってサロメが救急箱を手に取り、女性達のところに向かう。
 女性達の中には途中で腰を抜かしている者や、怪我をしている者もいた。
 そのため、サロメは身体の傷だけでなく、心の傷も癒す方向で、彼女達に接する事にした。
「なんか、そろそろ産まれそうな気が……? ちょっと奥の部屋を借りるね……」
 その途端、フォルティも、うぷっと口元を押さえ、ふらふらと奥の部屋に行く。
「あ、あの私は何処に……!?」
 そんな中、塗絵がオトコ達に抱えられ、何処かに姿を消すのであった。

作者:ゆうきつかさ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年4月23日
難度:普通
参加:7人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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