除け者のケダモノどもに襲われる者たち

作者:塩田多弾砲

「ねー見てみて! 『甘やかしキツネの神狐さん』の神狐さん! 似合う? 『存分に、甘やかしてやろうぞ!』」
「アニメ始まったからねー。私も『エアフォース・ウィッチガールズ』の新作記念に、オランディア国、夜間空軍兵・サーラ・U・リトヴァクよっ」
 同人誌即売会。今回行われているのは『ケモミミ美少女オンリー』。
 そこで語らうは、狐耳に尻尾の巫女少女と、パンツが見えそうな軍服猫耳少女のコスプレをしているレイヤーの二人。
「うーん、『けだものフレンド』は、流石に減ってるわねー。サーベルキャットちゃん好きなんだけど」
「まあ、あの騒動じゃあね。私も『ケムノグサ』の方が好きだなー。なんでもひょいぱくって食べるラナちゃんズがかわいいと思うのナ」
 彼女ら二人の周囲には、種々雑多なコスプレイヤーの姿。共通するのは、いわゆる『ケモミミ』こと『獣耳』姿ということ。
 作品の無いオリジナルのもあれば、有名・マイナーな作品のもあり、まるでそこは動物園。除け者の居ない獣の少女が集まったパークのようでもあった。
「あ、あの『モンスター・ナイト・ガール』のケモミミ騎士かわいいー♪」
「あっちはウサ耳? ああ、『フワフワ・リリチュア・アラカルト』ね」
 その中に……、
「あれ? けだフレのブタさん? 代わったコスねえ」
「あっちにも居るけど、ちょっとあれは……」
 途端に、周囲から触手が伸び……、
 豚の姿をした怪物どもが、阿鼻叫喚地獄を発生させた。

「まえに、魔法少女のコスプレを襲うオークの事件があったのを、覚えてる?」
 ねむの言う件は、赤堀・いちご(ないしょのお嬢様・e00103)たちにより解決している。が、今度もまた似たような事件が起こったという。
「今度も、コスプレの人たちが襲われるって事件なの」
 とあるイベント会場。そこで行われている同人誌即売会のコスプレスペースに、オークが出現するというのだ。
 場所は、街中の多目的スペース。その建物は大小様々なホールと会議室が中に入っている。
 今回行われている即売会『ケモミミパーク』は、いわゆる獣耳……動物の耳が付いた作品やそのキャラのオンリーイベント。既知の作品のみならず、一次創作のオリジナルケモミミ娘の作品や、原作の無いオリジナルのケモミミ娘のコスプレなども同じく行われている。
 そのコスプレイヤーたちが、今回オークに襲われる。ゆえにこれを防がねばならない。
 会場となる多目的スペースは、三階に存在する。
『ケモミミパーク』は何度か行われており、いつもは一階と二階は吹き抜けの大ホールで行われていた。が、現在は内装の改装中のため、今回は三階中ホールのA室とB室の二つで行われている。
 A室では同人誌の即売、B室がコスプレスペース。今回予見では、オークはB室にのみ出現したようなので、A室の方はそれほど注意しなくても良いかもしれない、との事。
 とはいえ、中ホールという名称なれど、そこはかなり広い。一辺が700平方メートルほどあり、その内部には二百人近くが入っている(ちなみに大ホールは1600平方メートル)。
 レイヤーの参加者は、事前に主催側へ申告して、自分のコスプレスペースを確保し、そこで自分のコスプレを見せる、という仕組みになっている。レイヤー諸氏はB室会場内、およびA室の方へは行ってもいいが、その姿での外出は禁止。
 A室とB室の間は廊下で仕切られ、互いのホールの扉は開かれた状態。その廊下の端に上下階に向かう階段とエレベーターホール、それにトイレがある。
「で、一般のひとたちを避難させなきゃならないけど、一階は内装工事中で、出入口は閉まってるし、それに中は床が抜けてたり塗料のシンナーの臭いとかで、入るのはちょっと……な状態なの。避難させるのなら、外の駐輪場や駐車場に向かわせるか、四階の小ホールが良いかもなのだけど……」
 小ホールは一辺200平方メートル。それが四階には二つほどあるが、全員をそちらに収容するのはおそらく無理だろうと、ねむは言う。
「なので、どこに避難させるか、ちょっと考えてほしいのね」
 オークの数は20匹。触手刺しと締め、溶解液を用いる様子。
「前もだけど、今回もコスプレする人たちにひどい目合わせるなんていけないの。だから皆さん、よろしくお願いするのね」


参加者
赤堀・いちご(ないしょのお嬢様・e00103)
クヌギ・フォンティーヌ(比翼律動・e00438)
秋芳・結乃(栗色ハナミズキ・e01357)
コクマ・シヴァルス(ドヴェルグの賢者・e04813)
狩魔・夜魅(シャドウエルフの螺旋忍者・e07934)
草薙・美珠(退魔巫女・e33570)
翔羽・水咲(産土水に愛されしもの・e50602)
シャッテン・フェアリーレン(はんぶんこ・e76853)

■リプレイ

●君の奥へ、私をもっと インストールしてね
「笑顔浮かべ、『良くやった』と、一杯いっぱい褒めてね~♪……っと」
 と、『エアフォース・ウィッチガールズ』のEDを口ずさみつつ、狩魔・夜魅(シャドウエルフの螺旋忍者・e07934)は、確保したコスプレスペースにてポージング。
「あれ? フランシス・ズッキーニ?」「かわいい! けど……胸あるよね」「おっぱい星人がおっぱい吸い取った? みたいな」
 注目されているのを知り、
「……へへっ、悪くないよな」と、ちょっといい気分。コスプレは愛情表現、レイヤーとキャラの体型が異なろうとも、それは問題ではない……というパンフの言葉が、なんとなく理解できた気がする夜魅だった。
 別の場所では。
「さあ、存分に甘やかせてやろうぞ! うゆん……ちょっと、恥ずかしいですね」
 と、狐耳の巫女キャラがもじもじ。
「神狐たんキターッ!」「なにあの子、マジかわいい!」「いいなあ、私より似合ってるじゃん」
 と、『甘やかしキツネの神狐さん』姿な赤堀・いちご(ないしょのお嬢様・e00103)も、注目されていた。
「いちごさんかわいいなあ。私も甘やかされたーい」
「……って、仕事中ですよ。一応は」
 いちごに仕えるメイドの二人、秋芳・結乃(栗色ハナミズキ・e01357)と翔羽・水咲(産土水に愛されしもの・e50602)も、主人のその姿に惹かれている。
「写真良いですか? 目線お願いしますー」
 と、カメコらがスマホやカメラを向ける。
「……『あかでみAっしょい!』のエーネ……じゃなくて、エーデウスさん?」
 犬耳メイド姿の結乃は、写真を撮っていた一人に問いかけられた。
「あっ、はい!」
 水咲は、原作無しのオリジナル衣装。
「犬……というか、狼耳ですが。結乃さんとかぶっちゃいましたね」
 と、『白狼天狗』コスの水咲。彼女は、同様にコスプレ姿で待機してる仲間たちを、目で探していた。
 視線の先には、『ケムノグサ』のキャラ、ランやラナなどのレイヤーがいた。

 その視線が届かぬ、反対側のスペースでは。
「あ、あの……くっつきすぎでは」
「うふふ、これがここでの作法です……にゃ」
 と、『ケムノグサ』のラツ姉……巫女めいた服のネコミミ少女。その姿のクヌギ・フォンティーヌ(比翼律動・e00438)は、ウサ耳巫女と絡んでいた。
「おおーっ、ラツねぇねがウサミミ巫女さん襲ってるのナ!」「その巫女さんは誰」「ううむ、グリーンちゃんを愛でている劇中のラツ姉ねみたいでござるな!」
 などと騒ぐギャラリーに対し、
(「み、皆さん何を言われてるんでしょう……?」)
 絡まれているウサミミ巫女姿の、草薙・美珠(退魔巫女・e33570)は、混乱を隠し切れない。
 今回、コスプレなるものを行うにあたり、ある者に相談した美珠だが、
「……神様は『おりじなるのうさみみ退魔巫女』と仰ってましたが……」
 いつもと変わらぬ巫女装束を勧められ、それで参加登録していた。頭部にはウサ耳付きカチューシャ。お尻には、まん丸ふわふわなウサギの尻尾。
「……でもこれ、かわいくて良いですね……きゃっ!」
「あらあら、どうしたのにゃ? ……ふうっ」
 クヌギにウサミミをさわさわされ、自前の耳とともに息を吹きかけられ、びくんと反応する美珠。
「……何なのだろうな、この感情は」
 ギャラリー後ろに居るは、二人が絡む様子を目にする、コクマ・シヴァルス(ドヴェルグの賢者・e04813)。
(「……ええいクヌギ、あまり美珠の太腿さわさわするなっ」)
 などと思いつつ、コクマはじっくり見ている。彼は、『けだものフレンド』のアナグマの耳を付けていた。
「あ、あはは……なんでしょう、ね」
 コクマの隣りには、シャッテン・フェアリーレン(はんぶんこ・e76853)。
「え、ええと。それで確認ですが、私は始発からここに並び、会場内外を調べておきました。コクマさんの言われた出入口と避難経路、確認も終わっています」
 そう言うシャッテンに、コクマはうなずく。
「開催直前に、皆に会場の避難経路の情報共有もやっておいたからな。あとはこのままオークを待ち、出てきたらいつも通りにやるだけだ。そうとも……」
 クヌギと美珠を襲う奴らは、全て迎撃粉砕。というか邪魔する連中は皆粉砕。
 鼻息荒く誓うコクマに、
「……が、頑張りましょうね」
 としか言えぬシャッテンであった。

 そして、数刻後。
 オークの群れが、B室に現れた。

●welcome to ようこそジパングパーク 今日もドッカンバッカン超さわぎ
「慌てないで! けど急いでください!」
 結乃がオーバーに手足を振り、混乱する会場内の一般客の目を引き、扉へと誘っていく。水咲も同じく、
「ほら、こちらです。落ち着いて行動してくださいっ」
 二人は避難誘導役として、人々を誘導。オークが迫ると、間に入り込み盾となる。
「だいじょうぶですかっ? さあ、いそいで!」
 いちごもまたその場に残り、転んだ一般人を助け起こすが、
「えっ? きゃあっ!」
 オークの触手が伸びて、足に絡みついた。
 が、触手はすぐに離れていく。代わりに……水咲と結乃へと伸びていった。
「きゃっ!」「ああっ!?」
 そのまま、触手は二人の身体に絡みつき始めた。

「邪悪な妖魔は、このうさみみ退魔巫女である私が許しません!」
 B室、いちごらから離れた場所では、美珠が呪符を取り出しオークと交戦。
(「……いつもの草薙流退魔術と、変わらない気がしますが……」)
 と、疑問はぬぐえないが。
 うさみみを勧めた神様は、
『こういうのはノリと勢いじゃ! こういう時こそこころぴょんぴょんさせて妖魔を倒すべきじゃ! ポイって今日を投げ出さんと約束せい!』
 などと訳の分からん理屈を無駄に熱く主張していた。
 ともかく、迫るオークへ禁縄禁縛呪を放つ美珠。
 クヌギも同じようにオークをいなしつつ、階下へ逃がしきれない人員を四階へ、その小ホールへと避難させる。
「はぁい、こちらにゃ」
 コクマは二人から離れ……、
「こちらだ! 足下に気を付けろ!」
 階下へと逃げる一般人たちを、誘導していた。
「おい! お前らの相手はオレがしてやんぜ!」
 夜魅の旋刃脚が、襲ってきたオークの頭蓋へとめり込んで無力化。
「こっちは任せろ! お前は早くみんなを!」
「わかった! そっちも気を付けろ!」
 夜魅の活躍を背中で感じつつ、コクマは避難誘導を続行した。

「……避難誘導、うまくいっているようですね」
 既にB室内には、人間の姿はほぼ消えていた。あるのは、囮になってオークに襲われている結乃や水咲、彼女らを助けようとするいちご。そして、オークと戦っている夜魅。
「逃げ遅れは……いませんかね?」
 シャッテンはB室から出て、トイレへと向かった。
 女性トイレに入り、中を見る。確認しようとしたその時。
「!? きゃっ!」
 伸びてきた触手が、彼女の身体を包み込んだ。

「さてと、あとは……」
 他の階や、他の部屋。そこにオークがいるかもしれない。
 すでにB室には、囮にたかっているオークども以外の姿は見えない。
 襲われている彼女らを横目に見つつ、夜魅は部屋を後にした。

 美珠とクヌギは、四階小ホールへ、一般人たちを避難させて……扉を閉めていた。
 が、天井を破り、あるいは床を破り、オークどもの触手が伸びてくると、
「きゃっ!」
「ああんっ」
 二人の手足に絡みついた。
 美珠とクヌギは、両手足を広げた状態で拘束された。続き、触手が袖や胸元から入り込むと……内側から脱がせ始めた。
「きゃっ!……え? いやああっ!」
 触手が、裸になった二人を愛撫する。
 敏感に反応する様を、避難した参加者たちは。ホール扉の隙間から見ていた。

●何百と、何千と 甘々に甘やかすのじゃ 今宵も尻尾ぱたぱた mokomoko!
 中ホールB室。
「あっ、あひいっ……!」
「んむぅ……ぷはっ……」
 結乃と水咲の凌辱は、続いていた。
「や、やめてくださいー。二人を放して」と、いちごが助けようとするが、それは無駄な結果に。
 平らな胸の結乃は、溶解液でメイド服を溶かされ、残っているのは靴と靴下、犬耳のみ。
 手足を触手で縛られた結乃は、開脚させられ、
「! ひいいいいっ!」
 丸めたカタログを、自分の大事な場所に……突き入れられた。
 つづき、コスプレイヤーが落としたらしい小道具……ビニール製の死神の鎌、その柄の部分を、
「あぐうううっ!」
 ……お尻の穴に、無理やり突っ込まれた。
「……え? い、いやああっ!」
 同様に、ほぼ裸に剥かれた水咲も後ろ手に触手で縛られ、触手に愛撫されている。
「だ、だめですっ……」
 いちごは二人をなんとか救わんとするも、触手は固くてびくともしない。
 ならば……と、いちごは。水咲の胸に吸い付いた。
「あんっ! あ、ああ……あひっ!」
 舌先で転がし、歯を立て噛み、きゅっと摘まみ、指先で引っ掻くようにして愛撫する。
 こうする事で、なんとかオークの凌辱の気を反らせればと思った行動だった。
「ああ、ああ、いちごさん、いひごひゃあん……」
 その間も、前後に入れられたモノを抜き差しされた結乃は、その様子を見つつ、
「……! あああああっ!」
 痙攣し、白目を剥き絶頂。
「あああっ! あーっ!」
 そして、水咲も。いちごに絶頂させられ、果てた。

 女子トイレ。
「ああっ、ああっ、あああっ……あんっ!」
 溶解液で、ほぼ裸にされたシャッテンは。
 個室内にて。触手で拘束されつつ、下半身を舐められていた。
「感じちゃだめ……駄目なのにっ……」
 しかし、執拗な愛撫の前に、抗い続けるのは不可能。
「……あああっ!」
 絶頂し、
(「……あ、も、だめ……」)
 二度、三度と、更に絶頂させられ、しゃああ……と、水音が。
「……はあっ、もっと、もっと気持ちよくしてぇ」
 放尿し終えたシャッテンは、スイッチが切り替わったかのように、淫乱なおねだりをし始めた。

 四階小ホール前。
「ま、また……あひっ!」
 クヌギに絡まれている美珠は、クヌギからの愛撫と、
「! ひあああっ!」
 コスプレの耳と尻尾を弄り撫でるオークの触手により、快感に屈していた。
 耳と尻尾を弄られ、責められると……いつも以上に快感が彼女を襲う。
「あっ、あぅ……んっ!」
 そして、大きな胸とお尻を鷲掴みされたクヌギもまた、
「ああん、あっ……ふわあっ……」
 乱暴に揉まれ、もみくちゃにされ、嬌声を。
 二人のその様子は。
「ちょっと、見えないわよ!」「うっわー、巫女さん貧乳だけど、感度良さそう……」「あの爆乳さん、マジエロス」
 助けた人々に見られ、中には撮影も。
 更には、
「……こ、これは……」
 階下から昇って来たコクマが、影からこの様子を見ているのに……二人は気付いていた。
「……い、今助ける! だが……隠れたオークに注意しなければ!」
 と、なぜか乱れる美珠とクヌギを見つつ、周囲に目を。
 時間をかけて確認した後。コクマはオークどもに攻撃した。

 そして、数刻後。
 コクマ、夜魅、そして、
「……えいっ!(ぐしゃっ」
 犯される隙をついて、股間のそれを握りつぶしたシャッテンが、襲っていたオークを倒し。
 全てのオークが、殲滅された。

●終わりなきdestiny Fighting my fate in the 『KEMUNOGUSA』
「って、ま、またですかーーっ!」
 トイレにて。
 シャッテンはなんとかオークの絶頂する一瞬を突き、ぎりぎり勝てはしたものの……、
 入れ替わるように、一般参加者の男性たちに見つかり、これ幸いと襲われてしまったのだ。
 触手から逃れはしたが、それでも……、
「あ、あああっ!」
 逃げる事無く、嬉しそうに、満足そうに……男性たちのモノを、自分の身体で咥え込み、
 シャッテンの絶頂は、更に続いていた。

「こんな格好して、俺達を誘ってたんだろ!」
「どうせレイヤーなんて露出狂の淫乱ばっかだ、ヤッちまえ!」
 カメコや別のレイヤーたち、主に男性たちが、使われていない倉庫内にて。
「や、やめ……ああっ!」
 夜魅を大人数で押さえつけ、無理やり服を脱がし……縞パンをもずり下ろすと、後ろから突き入れた。
「……あああっ!」
 やがて、十数名もの人間の絶頂を受け止め、自身も同じく絶頂した夜魅は。
「ああ、虐めて……。ここをぐしゅぐしゅにした、いけないフランをもっと虐めてー!」
 キャラになりきり、自分から求め始めた。

 中ホールB室。
 結乃と水咲を救出したいちごは、
「え? きゃあっ!」
 助けた直後、そのまま二人に押し倒されていた。
「だ、だめです! みなさんが来ちゃいます……ああっ!」
「い、いちごお嬢様……欲しい……」
 いちごの胸元をはだけさせた水咲は、胸に吸い付き、舌でコロコロ転がす。
「わ、私も……」
 結乃もまた、いちごの下半身を舐めまわす。
 気持ちよくなりたい、そして、気持ちよくしたい。二人を支配するその感情が、いちごを襲っていたのだ。
 そして、結乃は。
「……わっ、かわいい。ぱくっ♪」
「ひゃっ、だ、だめです……ああっ!」
 隠していたいちごの『それ』を剥き出し、口に含み転がし始めた。
 初めての感覚、初めて勃ち、含まれ、大きくなる男性自身の感覚。
 戸惑いの快感が、いちごを襲った。

「だめですっ!」
 なんとか二人を突き飛ばし、かろうじて『初めて』を奪われずに済んだいちごだったが、
「ううっ、不覚です……」
「す、すいませんっ……」
 しょんぼりした二人を見つつ、初体験の感覚を思い出していた。

 近場のホテル。
「な、何を! あああっ!」
 美珠が賜ったウサ耳と尻尾。それらは、美珠の性感を数倍に増幅させるアイテムでもあった。
 そして、裸の美珠にくっついたままのそれらを、クヌギとコクマは執拗に弄り回し愛撫する。
「ただの、腰ぶつけ合いする交尾ごっこですわ……ほら、野生のウサギの、自然のキビしさを体感するための、ね……」
 ウサミミの事を事前に聞いていたクヌギは、美珠の胸先を摘まみつつ、自分に男性を生やし……、
「ああああっ!」
 美珠に挿入、彼女に嬌声を上げさせた。
「はあっ、はあっ……ひゃっ!」
「この色香と、身体が……いけないのだ……くうっ!」
 その直後、クヌギの後ろからは、コクマが。
 彼は自分自身をクヌギのお尻に挿入させ、後ろから彼女の両胸を掴み、揉み、先端をつねり上げる。
 ウサミミを、ネコミミが犯し、
「あああっ! あっ、あっ……!」
 ネコミミのお尻には、アナグマミミが犯し、後ろから胸を揉みしだく。
 汗と、体液、そして快感の声が、けだものが跋扈するベッド上に撒き散らされ、
「「「ああああああっ、あーーーっ!」」」
 噴き出した美珠の放尿が、二人とベッドを汚し、シーツに大きな染みを作っていた。
 お楽しみはこれから。くったりした美珠へと、クヌギとコクマは、更なる愛撫をし始めた。

作者:塩田多弾砲 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年4月28日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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