狙われたランジェリーショップ!

作者:ゆうきつかさ

●都内某所
 そこに行けば、何でも揃う。
 そんな謳い文句が売りのランジェリーショップがあった。
 何でも揃うと言うだけあって、際どいランジェリーもあれば、大きなバストサイズ向けのランジェリーもあり、その場になければ即取り寄せ。
 近くに巨大な倉庫を借りているため、取り寄せにも時間が掛からないため、沢山の女性が利用していた。
 その上、値段もリーズナブル。
 そういった意味でも、女性達に愛されていたのだが……。
 そこにもオーク達が現れる事が、予知された。

●セリカからの依頼
「苫北・舞火(ミサイルガール・e44710)さんが危惧していた通り、オーク達が女性達を略奪していく事件が発生するのが予知されました。オーク達は魔空回廊を通って、多くの女性の居る場所に現れ、彼女達を略奪しようとしているようです。オーク達が出現するのは、都内某所にあるランジェリーショップです。ここに行けば、何でも揃うと言われているだけあって、どんなサイズのランジェリーであっても手に入らないという事はありません。そういった意味でも、重宝されているのですが、オーク達にとってはまったく関係が無いようです。だからと言って襲われる予定になっている女性を避難させてしまうと、別の場所にオーク達が出現してしまい、被害を防げなくなるので、彼女達の避難はオーク達が出現してから行う必要があります。また女性達の避難が完了していない場合は、戦闘中にオークに悪戯をされてしまう場合があるので、できるだけ避難させてあげるようにしてください」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)が、教室ほどの大きさがある部屋にケルベロス達を集め、今回の依頼を説明し始めた。
「女性達の数は20名程度。それに対してオークは10体。数だけで考えればオークの方が少なめですが、背中から生やした触手で、女性達の動きを封じ込め、如何わしい事をしてくる可能性もあるので注意しておきましょう」
 セリカが詳しい説明をしながら、ケルベロス達に資料を配っていく。
「オーク達の略奪を許すことはできません! このランジェリーショップが閉店に追い込まれないようにするためにも、絶対に女性達を救ってください」
 そう言って、セリカはケルベロス達に対して、オーク退治を依頼するのであった。


参加者
アリア・ハーティレイヴ(武と術を学ぶ竜人・e01659)
機理原・真理(フォートレスガール・e08508)
ロディ・マーシャル(ホットロッド・e09476)
神宮・翼(聖翼光震・e15906)
盟神探湯・ふわり(悪夢に彷徨う愛色の・e19466)
苫北・舞火(ミサイルガール・e44710)
猪山・武佐衛門(猪剣士・e72077)
シャッテン・フェアリーレン(はんぶんこ・e76853)

■リプレイ

●都内某所
「オークも暇なのかな? 多いよねぇ、こういう依頼」
 アリア・ハーティレイヴ(武と術を学ぶ竜人・e01659)は複雑な気持ちになりながら、オークが現れる予定になっているランジェリーショップにやってきた。
 ランジェリーショップには沢山の御客がおり、オーク達が現れる事も知らずに、のんびりと下着を眺めていた。
「二人だけの、エッチなファッションショーなのー……♪」
 そんな緊張感をポーンと放り投げる勢いで、盟神探湯・ふわり(悪夢に彷徨う愛色の・e19466)が沢山のランジェリーを抱え、アリアと一緒に試着室に入っていった。
「アリアくん、もう元気なのー♪」
 試着室の中は、二人が入るには少し狭く感じられたものの、それが逆にイイ感じでスパイスとなって、何やら盛り上がっている様子であった。
「まさか、ボクの胸に合うランジェリーがあるとはね」
 苫北・舞火(ミサイルガール・e44710)にとって、それは驚きであった。
 何故なら、舞火は118cmOカップ。
 普通のランジェリーショップでは取り扱っておらず、取り寄せるのも難しいレベル。
 それ故に、このランジェリーショップの存在は、貴重ッ!
 何としてでも守る必要があった。
 まわりにいる女性達も、他では手に入れる事が出来ない下着が沢山あるため、頻繁に此処を利用しているようである。
「色んなのがあるですね。……プライベートで来たいかもです」
 機理原・真理(フォートレスガール・e08508)もフィルムスーツ姿で、次々とランジェリーを手に取った。
 地味なモノから、派手なモノまで、色取り取り。
 中には下着とは思えないほど、大胆なモノもあるが、売られているという事は、それなりに需要があるのかも知れない。
「猪山さんはどう思いますか?」
 シャッテン・フェアリーレン(はんぶんこ・e76853)が上機嫌な表情を浮かべ、二種類の異なるランジェリーを猪山・武佐衛門(猪剣士・e72077)に見せた。
「えっ? いや、その……」
 それだけで、武佐衛門はパニック状態ッ!
 プラチナチケットを使って、店内に入ったまでは良かったものの、何処を見ても目には毒ッ!
 そのせいで、今にも倒れそうな程、鼻血をダラダラと流していた。
「あくまで試着、ですからね」
 そんな空気を察した真理がフィルムスーツを着たまま、ランジェリーを持って試着室に入っていった。
「うう……、居づらい」
 一方、ロディ・マーシャル(ホットロッド・e09476)は、ブルーな気持ちに陥っていた。
 何処を見ても、女性モノの下着ばかり。
 もちろん、そう言う店なのだから、当たり前ではあるのだが、気まずい事には変わりない。
 それ故に、ドキドキ。
 心臓が飛び出しそうな勢いで、ドキドキであった。
「大きいサイズのブラってデザインが限られちゃうのよねー。ところで今夜……、これなんて、どう?」
 そんな気持ちを分かっていながら、神宮・翼(聖翼光震・e15906)が胸にブラを当て、ロディの耳元で囁き掛けた。
 それだけでロディは顔を真っ赤にしていたが、翼はまったく容赦なしッ!
(「女の子がランジェリーで、どれだけ苦労してるか知らないんだろうね、ロディくん! それを理解するまで、手加減なんてしないんだから!」)
 それどころか、さらに際どいランジェリーを手に持ち、ロディにジリジリと迫っていった。
「おいおい、随分と楽しそうにしているじゃねえか!」
 次の瞬間、オーク達が魔空回廊を通って現れ、ケモノのような叫び声を響かせた。
 オーク達は興奮した様子で鼻息を荒くさせ、自らのモノを反り立てた。
「このまま、オークを殲滅する。故に、1匹たりとも逃しはしない。オーク死すべし、慈悲はない」
 それに気づいた武佐衛門がキリリとした表情を浮かべ、オーク達の行く手を阻むのであった。

●荒ぶるオーク達
「おいおい、なんだテメエらは! 邪魔をするんだったら、痛い目に遭ってもらう事になるが……」
 リーダー格のオークが殺気立った様子で、ケルベロス達の前に立つ。
「痛い目……か。……それでも! ここにある下着を見せているよりは……マシだッ!」
 武佐衛門が逆ギレ気味に叫ぶ。
 ただでさえ、鼻血を垂れ流し過ぎたせいで、意識が朦朧としているせいか、この先どんなに傷ついても、かすり傷のようなモノ。
 少なくとも、下着を見ている時より、血を流す事がないためか、怖いモノなしのようである。
「早く済ませて、すぐ戻るから」
 その間にロディが翼に一時の別れを告げ、割り込みヴォイスで、店内にいた女性達を呼び集めた。
「さあ、いまのうちに、ここから外へ!」
 それに合わせて、シャッテンが裏口を解放し、店内にいた女性達を外まで誘導する。
「つまり……お前達が相手をしてくれるって事かァ!」
 モヒカン頭のオークが、興奮した様子で鼻息を荒くさせた。
 まわりにいたオーク達も、自分のモノを反り立てて、ゲス笑い。
「せっかくイイところだったに邪魔するなんて……。本当に空気を読まないね」
 そんな中、アリアがイラついた様子で、更衣室から顔を出す。
 先程まで、ふわりとお楽しみだったのか、刃物の如く鋭い殺気が、オーク達に向けられていた。
「随分と勇ましいようだが、男はみんな死んでもらう!」
 それでも、リーダー格のオークが怯む事なく、不気味な笑みを浮かべた。
「……ここは俺に任せろ!」
 筋骨隆々のオークが棍棒を握り締め、ケルベロス達の前に立つ。
「へぇ、オークの癖に……勇ましいね」
 アリアがオークを見上げて、小馬鹿にした様子でクスリと笑う。
「その言葉……後悔するぞ? 俺は相手が誰であろうと、美味しく戴いちまうからなァ!」
 筋骨隆々のオークが、力任せに棍棒を振り下ろした。
「へぇ……、誰でも美味しくねぇ。でも、気をつけた方がいいよ。僕は美味しくないから……。まあ、それ以前に、食べる事なんて出来ないと思うけど……!」
 それと同時に、アリアがオークの懐に潜り込み、ガントレットで力任せにブン殴った。
 それに合わせて、真理がライドキャリバー『プライド・ワン』と連携を取りつつ、髭面のオークに仕掛けた。
「おいおい、まさかこれで本気じゃないだろうな!」
 髭面のオークが首をコキコキと鳴らしながら、真理の身体を掴んで勢いよく持ち上げた。
 その間もアリアは筋骨隆々のオークと戦っており、棍棒を避けるようにして仲間達から離れていった。
「なんだ、こりゃ!」
 一方、髭面のオークは苛立った様子で、真理を押し倒した。
 どうやら、フィルムスーツを破る事が出来ず、半ばヤケになりながら、行為に至ろうとしているようだ。
「クッ……!」
 その途端、真理が恥ずかしい格好のまま、太腿の間にオークのモノを突っ込まれた。
 しかも、反り立ったモノの先端が口まで届くほど大きく伸びており、沢山の触手で胸をこねくり回されながら、無理矢理それを咥えさせられた。
 それは真理にとって屈辱以外のナニモノでもなかったが、髭面のオークはまったく気にしていないようだった。
 それどころか、ナカに突っ込む事が出来なかった悔しさを紛らわせるようにして、真理の全身をそれに見立てて、行為に励んでいるような感じであった。
「うくっ! ぐぐ……」
 次の瞬間、髭面のオークが顔を歪まれ、真理の顔面に大量のミルクをぶち撒けた。
 それはネットリとネバつき、幾つもの糸を引きながら、真理の顔に纏わりついた。
「も、もう我慢できねぇ」
 それを目の当たりにした他のオーク達が、涎を垂らして女性達に迫る。
「やだ、そんなにいっぱい……せめて順番に、ね?」
 その途端、翼が恥ずかしそうに頬を染め、か弱い芝居でオーク達の興味を惹いた。
「……安心しろ。俺達は常識人だッ!」
 モノクルを掛けたオークが、得意げに胸を張る。
 だが、みんな下半身を丸出しにしているせいで、説得力は……ゼロ!
 何処からどう見ても、変質者以外のナニモノでもなかった。
「そ、そんな事を言って、乱暴な事とか……しませんよね?」
 シャッテンが大袈裟に怯えながら、小刻みに身体を震わせた。
 それは単なる演技であったが、オーク達は大興奮ッ!
 欲望の赴くままに触手を伸ばし、シャッテンの身体に舌を這わせた。
 その影響でシャッテンも敏感に反応してしまい、Fカップの胸で触手を挟み、オークのモノを飲み込み、中で何度も締め付けた。
 これにはオークも我慢が出来なかったのか、シャッテンと交互に絶頂を繰り返し、中から溢れ出す程のミルクを放出した。
「……やぁん!」
 翼もオーク達の触手に攻められ、思わず声を上げた。
 しかも、ロディが傍にいないせいで、理性のリミッターが外れてしまっているのか、まわりに遠慮する事無く声を上げていた。
「ね、オークさん♪ ふわり、もっと気持ちいいのが欲しいの……ふわりの事、めちゃくちゃにして欲しいの……♪」
 ふわりもミルクまみれで更衣室から顔を出し、残ったオーク達を誘うようにして、ナカが良く見えるようにくぱぁと開く。
 それだけで、オーク達は盛りのついた犬の如く勢いで、次々とふわりに飛び掛かった。
「が、我慢しないと……みんなが来るまで、が……ふわぁ!」
 その横で舞火がオークの触手に攻められ、自分の声に反して声を上げた。
 それでも、必死に我慢をしようとしていたが、自然と腰が動いてしまい、オークのモノをネットリと飲み込んでいた。
 そのため、オークも自分のモノを奥まで捻じり込み、何かに取り憑かれた様子で激しく腰を動かすのであった。

●終わらぬ戦い
「……まったく。いい加減に倒れてくれないかな? 僕も暇じゃないんだけど……」
 その間もアリアは筋骨隆々のオークと、戦いを繰り広げていた。
「別にイイじゃねぇか。もっと遊んでくれよ」
 筋骨隆々のオークが全身血まみれになりながら、荒々しく息を吐き捨てた。
「嫌だね。もう飽きたし……」
 アリアが嫌悪感をあらわにしながら、筋骨隆々のオークにヴォルトアローを撃ち込んだ。
「……たくっ! ツレねぇな」
 筋骨隆々のオークが血の泡をブクブクと吐き、白目を剥いて息絶えた。
「テ、テメェ! よくもやりやがったなァ!」
 その途端、リーダー格のオークが、怒り狂った様子で吠える。
「……よくも翼を……!」
 そんな中、ロディが女性達の避難を終え、全身ミルクまみれになった翼を目の当たりにした。
 すぐさま、激しい怒りを爆発させ、グラビティ・チェインで形成された刃をリボルバー銃に纏うと、傍にいたオークめがけて斬撃を繰り出した。
「ぬおっ!」
 その一撃を食らったオークが真っ二つに斬り裂かれ、大量の血を垂れ流して崩れ落ちた。
「あ……、避難完了したの? じゃあサービスシーンは、ここまで♪」
 翼もハッとした表情を浮かべ、サクッと気持ちを切り替え、キャバリアランページでオーク達を足止めした。
「それじゃ、終わりにしないとね」
 舞火もオークのモノが挿入されたまま、それを捻じり取る勢いで、旋刃脚を仕掛けて戦闘に加わった。
「んぎゃああああああああああ! 俺のモノがあああああああああああああ」
 それと同時にオークのモノが引き千切れ、大量の血が噴水の如く噴き出した。
 そのショックでオークがグッタリと倒れ込み、ビクビクと身体を震わせて動かなくなった。
「こんなところで終わってたまるかああああああああ!」
 それを目の当たりにしたリーダー格のオークが、半ばヤケになりながら、ケルベロス達に襲い掛かってきた。
「いや、これで……終わらせるッ!」
 次の瞬間、武佐衛門が一気に間合いを詰め、リーダー格のオークに憑霊弧月を仕掛け、情け容赦なくバッサリと斬り捨てた。
「こ、こんなはずではッ!」
 リーダー格のオークが悔しそうな表情を浮かべ、崩れ落ちるようにして血だまりの中に沈んでいった。
「はあはあ、スーツのおかげで、何とかなりましたが……」
 その途端、真理が全身ミルクまみれになりながら、ホッとした様子で溜息をつく。
 オーク達のミルクは、とても濃厚で粘り気があり、まるで接着剤の如く身体に張り付いていた。
 それに加えて、むせ返るほど濃厚なオスのニオイがこびりついてしまったため、このままの恰好で帰る訳にはいかなくなった。
「ふわりねー、オークさんのじゃ足りなかったのー♪ アリアくんので一杯にして欲しいのー……♪」
 そんな中、ふわりが物足りなかった様子で、アリアを試着室に誘う。
 既に我慢をする事が出来なかったせいか、尻を突き出し、いつでも行為に至る事が出来る状態。
「オークのアレで汚れちゃっただろうし、綺麗にしないとね? それに、どうせなら僕のでいっぱい汚したいし……。ふわりも、まだ物足りないだろうから、いっぱい出してあげるね」
 その気持ちを受け入れるようにして、アリアも試着室に入っていった。
「猪山さんがよかったら、どうですか……?」
 一方、シャッテンも思わせぶりな態度で、武佐衛門を試着室に誘う。
「い、いや、とりあえず、その……下着を選んでから……考えさせてくれ」
 武佐衛門が返答に困って、恥ずかしそうに頬を掻く。
 それまでに結論を出さなければならないが、考えるだけの時間は十分にあるはず。
「そんな事を言って、ここは凄い事になっていますけどね」
 シャッテンが色々と察した様子で、含みのある笑みを浮かべた。
 そういった意味で、暴発までのカウントダウンが始まっているものの、武佐衛門の気持ちは定まらないようである。
「それじゃ、お買い物続行! つきあってくれるよね、ロディくん♪」
 それとは対照的に、翼は買い物を再開するため、ロディの腕を引っ張った。
「……って、まだ買い物続けるのかよ、翼!?」
 そう言ってロディが呆れた様子で、頭を抱えるのであった。

作者:ゆうきつかさ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年4月19日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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