妖しげなDVDと、欲望オーク

作者:ゆうきつかさ

●都内某所
 そこは妖しげなDVDばかりが置かれていた。
 男性同士が絡み合う薔薇の園。
 女性同士が愛し合う百合の園。
 そして、判断の愛が繰り広げられる秘密の花園。
 どれも他では借りる事の出来ない逸品揃い。
 それ故に、利用者も多く、知る人ぞ知る名店であった。
 その日は女性限定サービスデー。
 普段は男性の目が気になって、妖しげなDVDを借りる事の出来ない女性向けのイベントだった。
 そのため、女性達はウキウキ気分。
 嬉しそうに鼻歌を歌い、妖しげなDVDを籠の中に放り込んでいる時に、魔空回廊を通ってオークの群れが現れた!

●セリカからの依頼
「クヌギ・フォンティーヌ(比翼律動・e00438)さんが危惧していた通り、オーク達が女性達を略奪していく事件が発生するのが予知されました。オーク達は魔空回廊を通って、多くの女性の居る場所に現れ、彼女達を略奪しようとしているようです。オーク達が出現するのは、都内某所にあるレンタルDVD店。この店は奥に撮影スペースがあるので、男性はそこで待機しておくといいでしょう。だからと言って襲われる予定になっている女性を避難させてしまうと、別の場所にオーク達が出現してしまい、被害を防げなくなるので、彼女達の避難はオーク達が出現してから行う必要があります。また女性達の避難が完了していない場合は、戦闘中にオークに悪戯をされてしまう場合があるので、できるだけ避難させてあげるようにしてください」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)が、教室ほどの大きさがある部屋にケルベロス達を集め、今回の依頼を説明し始めた。
「女性達の数は20名程度。それに対してオークは10体。数だけで考えればオークの方が少なめですが、背中から生やした触手で、女性達の動きを封じ込め、如何わしい事をしてくる可能性もあるので注意しておきましょう」
 セリカが詳しい説明をしながら、ケルベロス達に資料を配っていく。
「オーク達の略奪を許すことはできません! 絶対に女性達を救ってください」
 そう言って、セリカはケルベロス達に対して、オーク退治を依頼するのであった。


参加者
喜屋武・波琉那(蜂淫魔の歌姫・e00313)
クヌギ・フォンティーヌ(比翼律動・e00438)
ミスラ・レンブラント(シャヘルの申し子・e03773)
除・神月(猛拳・e16846)
ロージー・フラッグ(ラディアントハート・e25051)
鹿之戸・九十九(快楽の落とし子・e72629)
旗楽・嘉内(フルアーマーウィザード・e72630)
シャッテン・フェアリーレン(はんぶんこ・e76853)

■リプレイ

●某レンタルDVD店
「マニアックDVDレンタル店の女性限定デー……。そんなのがあるんですね。世の中は広いなぁ。いや、しかし、これはいい店を知りました。今後ここでDVDを借りるためにも、オークはきっちり撃退しますよ」
 旗楽・嘉内(フルアーマーウィザード・e72630)は仲間達と共にマニアックなDVDが置かれているレンタル店に向かい、スタッフに扮して撮影スペースに入っていった。
 最近はネットの普及によって、同じような系列の店が閉店に追い込まれる中、ここだけは根強いファンに指示され、未だに営業を続けていた。
 そういった意味でも、ファンを大事にしているらしく、定期的にイベントも行われているようである。
「それにしても色々なDVDがありますね。……あれ、私に激似の女の人が出てるDVD……?」
 そんな中、ロージー・フラッグ(ラディアントハート・e25051)が陳列棚に置かれたDVDに目を止めた。
 それは自分とよく似た女性がパッケージになっており、すべて貸出中になっていた。
 実際には激似どころか、本人だったりするのだが、その手のビデオに騙されて出演した自覚がないため、よく似ている別人だと思っているようだ。
「確かに、よく似ていますね。それよりも、いまはオークです」
 シャッテン・フェアリーレン(はんぶんこ・e76853)が、何やら察した様子で話題を変えた。
 それよりも大事なのは、オーク達から店を守る事。
 最悪、店の評判はガタ落ち。
 そのまま閉店に追い込まれてしまう可能性もあるため、何としても被害を最低限に食い止めねばならなかった。
 だからと言って女性達を避難させる事が出来ないのが、正直言って厳しいところ。
 出来る事なら、これもイベントの一環として、誤魔化す事が出来ればいいのだが、そう上手く行かないのが現実であった。
「やっぱり、欲望をぶつけることしか考えてないオークとは相容れないね……。八つ当たりみたいなるけどキッチリ罰を与えないとね」
 喜屋武・波琉那(蜂淫魔の歌姫・e00313)が、自分自身に気合を入れる。
 女性達がどんなDVDに夢中なのか分かっていないものの、興醒めしたまま帰す訳にもいかないため、オークを倒した後のケアはするつもりでいるようだ。
「最近、特に活動的になったオーク勢力……、何かの災厄の前触れなのでしょうか?」
 ミスラ・レンブラント(シャヘルの申し子・e03773)がキャンペーンガールのひとりとして店に訪れ、色々な意味で危機感を覚えた。
 単なる気のせいであればいいのだが、何かの前触れであれば早めに手を打っておきたいところである。
「まあ、今はお客様のサービスを優先しておくべきですわ。これから嫌な事が起こる分、今のうちにサービスしておかないと……」
 クヌギ・フォンティーヌ(比翼律動・e00438)もハイレグレオタード姿で新作アダルトDVDの宣伝しつつ、女性達に情熱的なキスをかわす。
 どうやら、彼女達はクヌギのファンだったらしく、我慢する事が出来なくなってしまったようである。
 そのため、クヌギも無下には出来ず、結果的に断る事が出来なくなってしまい、行為がエスカレートし始めているようだ。
「やっぱ、バスティー・ラストは名作って事だナ。こんなにファンが集まってきてくれているんだかラ……」
 除・神月(猛拳・e16846)も赤のハイレグレオタード姿で、作品の宣伝を兼ねて女性達と口づけをかわす。
 それだけで女性達は幸せな気持ちになったのか、さらに過激なスキンシップを求めているようだった。
「ひゃっはああああああああああああ! 女だああああああああああああああ!」
 次の瞬間、オーク達がまわりの空気を読まず、魔空回廊を通って女性達の前に現れた。
 女性達は一瞬、何が起こったのか分からなかったようだが、本能的に危険を察知したのか、警戒心をあらわにした。
「ケルベロスです。オークは、私達の仲間が抑えています。皆さんは、慌てないで、でもできるだけ急いで店外に避難して下さい!」
 すぐさま、嘉内が撮影スペースから顔を出し、隣人力を使って女性達に語り掛けていく。
「とにかく、こっちへ!」
 鹿之戸・九十九(快楽の落とし子・e72629)もラブフェロモンを使い、その場にいた女性達を魅了すると、撮影スペースに誘導するのであった。

●荒ぶるオーク
「ここから先には行かせません……!」
 ロージーが覚悟を決めた様子で、リーダー格のオークにチェーンソー斬りを放つ。
 極力、店内を荒らさないように心掛けてはいるものの、オーク達が暴れ回っているせいで陳列棚が倒れ、沢山のDVDが辺りに転がっていた。
「だったら、どうする? 俺達の玩具になるか? 別に俺達はそれでも構わんが!」
 リーダー格のオークが高笑いを響かせ、ロージーの胸を乱暴に揉んだ。
 その途端、Uカップの胸が淫らに歪み、大量の母乳が勢いよく噴出した。
「それなら、私達とイイ事する?」
 波琉那が思わせぶりな態度で、オーク達を挑発するように胸の谷間を作る。
「だったら、相手をしてもらおうか」
 鬼のような形相を浮かべたオークが、興奮した様子で自らのモノを反り立てた。
「そ、そんな乱暴にしなくても……」
 シャッテンが上目遣いで、オーク達に視線を送る。
 それに興奮したオーク達がシャッテンの胸に、自らのモノを擦りつけ、真っ白なミルクをぶち撒けた。
 シャッテンもオーク達の触手を舐め、口に含み、胸の谷間に挟み込んで、精一杯になって奉仕した。
「まさか、その程度のテクニックで、私達を満足させるつもりなのか?」
 ミスラがオーク達を挑発しながら、含みのある笑みを浮かべた。
「その言葉……後悔するぞ!」
 イボイノシシのような顔をしたオークが、背中からにゅるりと触手を伸ばす。
 それと同時にミスラの身体に張り付くように密着していたTバックハイレグレオタードが破れ、先程まで薄っすらと透けていた股間があらわになった。
 そこに群がるようにして、触手が交互に入っていき、ネットリとした粘液を潤滑油代わりにして、その本数が少しずつ増えていった。
「せっかくだから、味比べをしてみようじゃねぇか」
 でっぷりと太ったオークがゲスな笑みを浮かべ、ミスラ達を横にズラリと並べていく。
 その上で、後ろから反り立ったモノを、容赦なくグイッと捻じり込んだ。
「まるで焼けた鉄の棒ですわね」
 クヌギが恥ずかしそうに頬を染め、オーク達のモノをジックリと味わうようにして身悶えした。
「ふハ、下手な男優よりは良いんじゃネ?」
 神月も全身でオークのモノを受け止め、恍惚とした表情を浮かべて、ブルッと身悶えした。
「うくっ! コイツ、この状況で締め付けてきやがった!」
 青痣のあるオークが予想外の締め付けに戸惑いながら、どっぷりと濃厚なミルクを神月のナカに流し込んだ。
「これも……凄い……」
 ミスラがリーダー格のオークに迫り、クヌギと神月で一本のモノを挟み込み、勢いよく絞り上げた。
「うくっ……ぐああああ!」
 これにはリーダー格のオークも、我慢する事が出来ず、大量のミルクを噴水の如くどっぷりと撒き散らした。
「凄く……濃いですわ」
 その途端、クヌギが大量のミルクを顔に浴び、それを胸の谷間でこね回しながら、口移しで濃厚なミルクを分け合った。
「こりゃア、随分と来いナ」
 神月が激しく舌を絡ませながら、何本も糸を引かせて、泡立たせた。
「こりゃ、たまらねぇな!」
 それを目の当たりにしたオーク達が神月のナカに自らのモノを突っ込み、激しく腰を打ちつけ、どっぷりと濃厚なミルクをぶち撒けた。
「はあはあ……こ、こんなはずでは……」
 そんな中、ロージーが悔しそうに唇を噛む。
 オーク達の攻撃で、服はボロボロ。
 両手両足に触手が絡みつき、胸の先端を執拗にイジくり回され、下半身の大事な穴にオークのモノを咥え込みながら、別のオークのモノを咥えさせられ、大量のミルクを同時にドクドクと流し込まれた。
「皆さん、大丈……!? うう……こないだもそうでしたが、本当に目の毒ですね。速攻でカタを付けますよ!」
 そんな中、嘉内が撮影スペースから顔を出し、股間に衝撃を受けた様子で前屈みになった。
「なんだ、テメエは!」
 その途端、リーダー格のオークが、目にも止まらぬ速さで飛び退き、警戒心をあらわにした。
「まさか、ここまで楽しんでおいて、タダで帰るつもりじゃないよね? きちんと、お代は払ってもらうよ。その命で、ね」
 そう言って九十九がオーク達に、攻撃を仕掛けていくのであった。

●お楽しみの代償
「命だと……!? ふざけるな! 払うんだったら、お前が払え!」
 その途端、リーダー格のオークが、殺気立った様子で吠えた。
 まわりにいたオーク達も『行為の途中なのに、邪魔をするんじゃねぇ!』と言わんばかりに苛立ち気味。
「だったら、無理やり払ってもらうしかないね」
 すぐさま、九十九がフォートレスキャノンを放ち、オークの頭を容赦なく吹き飛ばした。
「……」
 リーダー格のオークは膝をつくようにして崩れ落ち、血溜まりの中に沈んでいった。
「うう……ああ……」
 それを目の当たりにしたオーク達が腰を抜かす勢いで、悲鳴を上げた。
 あまりにも呆気なくリーダー格のオークが死んでしまったため、完全に戦意を喪失させてしまったようである。
「それじゃ、そろそろ本気を出すね」
 そんな空気を察した波琉那が稲妻突きを放ち、鬼のような形相を浮かべたオークの身体を貫いた。
 それに合わせて、シャッテンがスカイクリーパーを使い、ミスラも憐れみの賛歌(キリエ・エレイソン)で仲間達を援護した。
 その間もオーク達は逃げる事に必死であったが、ケルベロス達からは逃げられない。
 それどころか、無防備に背中を晒したまま、間の抜けた声を上げて、同じように血溜まりの中に沈んでいった。
「……これで最後のようですね」
 嘉内が最後まで残っていたオークに、グラビティブレイクを放つ。
「負けて……たまる……かぁ……!」
 それでも、最後の気力を振り絞り、嘉内に反撃を仕掛けようとしていたものの、先に身体の方が悲鳴を上げて、血溜まりの中で息絶えた。
「……何とか倒す事が出来ましたね」
 その途端、シャッテンがホッとした様子で、撮影スペースにむかう。
 撮影スペースには女性達がレアなDVDを持ち込んでいたらしく、それを鑑賞しながら自慰行為の最中だった。
「お姉さんたちが夢中になっていたDVDがどんな内容なのか解からないけど……。このままじゃ、興が覚めちゃうよね。だからケアをしてあげるよ?」
 波琉那が色々と察した様子で、女性達に視線を送る。
 女性達は既に準備OKと言わんばかりに、ケルベロス達を撮影ルームに迎え入れた。
「おっぱいでもお股でも、好きなだけ弄ってくださいね♪」
 ロージーも自分の胸をイジりながら、女性達に流し目を送る。
「本当に、いいの?」
 金髪の女性が興奮した様子で、イケナイ玩具をペロリと舐める。
 他の女性達も手にはイケナイ玩具を持っており、色々な意味でヤル気満々であった。
「せっかくですから、このまま撮影会を始めましょうか」
 その気持ちを受け入れるようにして、クヌギが女性達に見せつけるようにしながら、双頭の玩具をミスラの股間を埋めていく。
 そこから溢れ出した愛液に群がるようにして、女性達が丹念に舌を這わせていった。
「ボクが必要になったら、遠慮なく言ってね」
 そう言って九十九が、女性達に視線を送る。
 その途端、女性達の視線が、九十九の股間に集中した。
「それでは、こちらはこちらで楽しみましょうか」
 そんな空気を察したクヌギが、神月と一緒にミスラを責め立て、互いの胸を揉みながら、濃厚な口づけをかわした。
「そろそろ、イク……ゼ!」
 神月がオークのモノを模った真っ赤なバンドを股間に身に着け、ミスラをバックから激しく責め立てた。
 そのたび、ぬぷぬぷといやらしい音が辺りに響き、床にイケナイ水溜まりが広がった。
「まだまだ、こんなモンじゃねーゼ!」
 神月がミスラの胸を揉みながら、先程まで自分のナカに挿入していた双頭の玩具を、彼女の口に咥えさせた。
 そこから漂うメスのニオイで、ミスラが頭をクラクラさせながら、双頭の玩具を口の中に含んでネットリと舌を転がした。
「こちらの穴が寂しそうにしてますわよ」
 それに気づいたクヌギが双頭の玩具を自分とミスラの穴に挿入し、中で掻き回すようにして淫らに腰を動かした。
 異なる玩具で二穴を同時に攻められ、ミスラが三人で互いを高め合いながら、潮と淫蜜を撒き散らして身体をビクビクと震わせた。
 そして、禁断の撮影会が、夜通し続くのであった。

作者:ゆうきつかさ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年4月12日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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