●ソフィステギアの暗躍
とある夜、空に真円を描く月。
螺旋忍軍の1人、ソフィステギアが魔法陣を描いて呼び出したのは、黒い猫を思わせる姿をした5体のデウスエクス……いや、正確には神造デウスエクスモドキだ。
「セントールの復活はケルベロスの邪魔により失敗したが、コギトエルゴスムはこういう使い方も出来る」
血に染まった襤褸を纏い、歪な見た目をした黒猫達。その正体は……。
「狂月の病魔達よ、神造デウスエクスとなり、我らがマスタービースト様へ至る、道しるべとなれ」
病魔達は不気味な笑みを称え、ソフィステギアの意に従う態度を示す。
それから十数分後。
深夜にも差し掛かろうとする時間に、家路へとつく一人の男性高校生。犬のような耳と尻尾があることから、彼はウェアライダーなのだろう。
遅くまで生徒会活動へと励んでいた彼は、やや疲れた様子で家路へとつく。
そんな彼の前へと、けたけた笑う5体の黒猫が……。
「う、うわあっ!」
逃げようとするが、黒猫達は彼を逃さない。
そいつらは少年へと飛び掛かり、逃さぬようにと押さえつけていくのである……。
●神造デウスエクスモドキ
螺旋忍軍ソフィステギア。狂月病の病魔。神造デウスエクスモドキ。
そんな言葉がヘリポートでも、ケルベロス達の口から飛び交っており、リーゼリット・クローナ(ほんわかヘリオライダー・en0039)が事件の説明を行っている。
「うん、セントールの復活を阻止された螺旋忍軍が神造デウスエクスモドキを生み出す、新たな作戦を開始したようなんだ」
実際の方法は不明だが、狂月病の病魔にセントールのコギトエルゴスムを埋め込んで、実際化させているようだ。
通常、病魔はウィッチドクターでなければ、実体化はさせられない。
ただ、狂月病は、神造デウスエクス『ウェアライダー』が定命化した事で発生した病魔だ。
この為、ウィッチドクターに頼らずに実体化させる方法が存在するものと推測されている。
「神造デウスエクスモドキは、実体化した病魔のような戦闘力を持っていて、ウェアライダーを狙って襲撃しようとしているよ」
敵はウェアライダーを襲撃して殺害する事で、マスタービーストの秘儀を再現しようとしているのかもしれない。
まずは、襲撃されるウェアライダーを守り、病魔型の神造デウスエクスモドキを撃破して欲しい。
そうすれば、妖精8種族のコギトエルゴスムを手に入れる事もできるだろう。
「現場は愛知県名古屋市の住宅地だよ」
満月の夜、黒猫の姿をした病魔型の神造デウスエクス達は、帰宅途中の人型ウェアライダーの男子高校生を襲う。
かなり遅くなってしまうようで、帰宅は深夜にさしかかるとのこと。
すぐにでも保護したいところだが、彼を事前に避難させると別のウェアライダーが狙われてしまい、救出すら困難になってしまう。
「だから、この少年の救援に入りつつ、襲撃してくる敵を倒してほしいんだ」
病魔型の神造デウスエクスは5体現れる。
ポジションは不明だが、ウェアライダーに近いグラビティを使いこなす上、殴りかかると同時に相手へと狂気を伝染させようとしてくるようだ。
戦いとなれば、敵はウェアライダーを攻撃することはないようだが、戦闘開始後に、ウェアライダーが逃げた場合はその方向に自動的に移動してしまう。
この追尾移動を阻止する事は出来ず、ウェアライダーを避難させる事は不可能だ。
「あと、戦闘開始後しばらくすると、ウェアライダーの少年が重度の狂月病を発症し、神造デウスエクスの戦闘能力が上昇してしまうよ」
だいたい、戦闘開始から8分と見られている。この短期間の間に戦闘を決着させたい。
リーゼリットは説明を終えて、さらに話を続ける。
「今回の事件は、神造デウスエクスを生み出した、マスター・ビーストに関わる技術の一端が要因となっているとみられているよ」
前回の作戦の経緯を考えれば、螺旋忍軍がセントールのコギトエルゴスムを利用しているのは間違いない。
襲撃されたウェアライダーの救出。そして、セントールのコギトエルゴスムを助け出してあげたい。
「彼らの命運は、キミ達にかかっているよ」
そうして、リーゼリットは話を締めくくったのだった。
参加者 | |
---|---|
橙寺・太陽(太陽戦士プロミネンス・e02846) |
スズナ・スエヒロ(ぎんいろきつねみこ・e09079) |
千歳緑・豊(喜懼・e09097) |
舞阪・瑠奈(モグリの医師・e17956) |
卜部・泰孝(ジャンクチップ・e27412) |
草津・翠華(碧眼の継承者・e36712) |
田津原・マリア(ドラゴニアンのウィッチドクター・e40514) |
●満月に現れる狂月病の病魔
愛知県名古屋市某所。
その日の夜は満月。空には丸い月が浮かんでいる。
「満月、病魔、マスタービースト……」
銀狐のウェアライダーであるスズナ・スエヒロ(ぎんいろきつねみこ・e09079)も空を見上げて月を目にしてしまえば、ぼんやりと何か物思いに耽ってしまう。
そんな彼女を、ミミックのサイが軽く体当たりして揺さぶり、我に戻す。
狂月病であるスズナもこんな状態であれば、家で安静にすべきだとは思っている。しかし……。
「なんとなく、行かなきゃいけないような気がします」
他メンバー達もこの依頼に思うことは様々。
「今回の依頼は何なの?」
中性的な容姿の草津・翠華(碧眼の継承者・e36712)は懐中電灯を手に、この場のメンバーの1人へと詰め寄る。
「人を護るのはともかく、敵5体を7分以内に倒すなんて難易度高くない、舞阪!?」
「難易度高いから君を呼んだのだ。翠華君」
呼びかけられた舞阪・瑠奈(モグリの医師・e17956)は事も無げに助手へと言葉を返す。
依頼だからとやっていている翠華はじっと、瑠奈を睨みつけている。
「それに今回は医者として、見過ごす訳にはいかない」
「無免許の医者が何言ってるのよ?」
一方的に主張しているようにも見えるが、女性達の言い争いを目にする。
「負担をかけて、失敗しましたじゃ目も当てられないからね」
一見、老齢に差し掛かる見た目をした千歳緑・豊(喜懼・e09097)は声を荒げる翠華を諭すように告げる。
今回の依頼はウェアライダーとはいえ、一般人の少年が被害に遭っている。彼が命を落とすような事態だけは避けねばならない。
「コギト玉ってのは、随分と便利な使い方も出切るようさね」
左腕をジャンクとした卜部・泰孝(ジャンクチップ・e27412)は、昨今の事件で妖精8種族のコギトエルゴスムを使うデウスエクスが多いことを指摘する。
それだけに調べてみたい対象ではあるのだが、泰孝が言うようにまずは目の前の問題を解決することが先だろう。
ウィッチドクターとして、この事件を見過ごせずにいた関西系女子の田津原・マリア(ドラゴニアンのウィッチドクター・e40514)。
病魔の横暴。頑張っている少年が襲われる事態。
それだけでもマリアにとって放っておけぬ状況なのに、その病魔が何の罪もないコギトエルゴスムを無理やり作り替えたものと聞き、彼女は憤っている。
「螺旋忍軍のやり口にはホンマに腹が立ちます」
絶対止めてみせると、マリアはこの依頼に強い意気込みを見せるのだった。
●少年の救出を
けたけたけたけた……。
けたけたけたけた……。
夜遅くに、犬の人型ウェアライダーである男子高校生水鳥・秀人の行く手を、不気味な黒猫を思わせる影が遮る。
セントールのコギトエルゴスムによって、具現化した病魔……神造デウスエクス達だ。
まるで、血を思わせる真っ赤な瞳。そして、手にする鳥かごに入った満月を思わせるエネルギー光球。
それらが狂気を発し、ケルベロス達に強い威圧感を抱かせる。
「狂気か。中にいるうちは幸せそうだが、楽しくはなさそうだ」
その姿を遠目で確認した豊は、病魔目掛けて地獄の炎でできた1体の『猟犬』をけしかける。
5つの目を輝かせたその猟犬は一番近い病魔の体へと襲い掛かり、棘を持つ尾をしならせて病魔の体を傷つけていく。
「奴らの好きにはさせん。民間人もセントールも助ける」
さらに、特撮戦隊を思わせる姿のレプリカント、橙寺・太陽(太陽戦士プロミネンス・e02846)が颯爽と現れる。
彼は少年の対処をこの場の仲間達へと任せ、病魔の対処の為に武装を展開していく。
けたけた、けたけた……。
突然やってきたケルベロスに、笑う病魔達も警戒を強める。
上手く気を引けたことで、豊も無事に少年を助けられそうだと考えていたようだ。
とはいえ、その場しのぎでしかないのも事実。
ケルベロス達は少年と敵の間に割り込み、メンバー達は戸惑う彼へと順に声を掛けていく。
「すまないが、その場にいてくれないか」
「相手には追尾能力がありますので、安全のためにうちらの近くにおって下さい」
瑠奈、マリアの言う通り、大人しくはするものの。どうしたらよいのかと少年はただおろおろするばかりだ。
「連中の狙いは君だ」
そんな彼へと、瑠奈がさらに大丈夫、問題ないと呼びかける。
「下手に逃げるより、オレ達を壁にしておいたほうが良いんじゃねーか?」
泰孝もさらに告げると、少年は蹲って動かずにじっとすることにしたようだった。
とはいえ、ぎらぎらと赤く目を光らせる病魔どもは、そいつを渡せと言わんばかりに近寄り、けたけたと笑う。
「狂月病は、辛いんです」
そいつらの笑い声に対し、スズナは明らかに不快感を示して。
「その辛さを伝染させようと言うなら、容赦はしませんよ」
彼女は少年を守るべく、病魔の前に立ちはだかるのである。
●月夜に狂う病魔ども
けたけた、けたけた……。
不気味に笑い続ける病魔……神造デウスエクス達。
群がってくる病魔どもは雄たけびを上げ、あるいは噛みつき、爪を大きく薙ぎ、狂気をその身に伝染しようとしてくる。
豊はそれを盾となって受けるスズナの横からリボルバー銃『雷電』を構え、素早く弾幕を張っていく。
その最中、豊はちらりと後ろで蹲る正面に目をやる。
人の生き死にですら、軽く割り切りを見せるほどにドライな彼だが、別に助けられる者まで見捨てるほどではない。
(「囮にしたことは申し訳ないですからね」)
敢えて口には出さないが、豊もうしろめたさは感じていたらしく、後遺症なく少年を助け出したいと本心も垣間見せていたようだ。
さて、敵の布陣がわからぬ状況もあり、メンバー達は手前から相手を叩くことになる。
泰孝は仲間とターゲットを同じくし、相手を狙う。
左腕のジャンクアームへとねじ込んだバスターライフルを廃材の隙間からのぞかせ、泰孝は凍結光線を発射していく。
「少しでも皆さんが攻撃しやすいように」
一方で、マリアは一旦、病魔達の攻撃の手を止めるべく、相手布陣中央へと具現化した黒太陽を照り付ける。
けた、けた……。
僅かに足を止める病魔達。
「1体、ジャマーがおるようですね」
マリアは念の為にと仲間に注意を促していた。
そこをついて太陽は攻撃をしたかったのだが、狙撃役とならんと考えていた彼は、立ち位置に難を覚えて移動することとなる。
「奴らの好きにはさせん、民間人もセントールも助ける」
移動の為、やや時間を要してしまったが、彼はできる限り短時間で1体を倒すことを目指して相手を狙いすます。
病魔が襲い来る中、普段は礼儀正しいスズナが、いつになく荒々しい態度で盾となっているのが印象的だ。
後ろで蹲る少年もそうだが、ウェアライダー達は満月の夜というこの状況で苦しみを覚える者がほとんど。
心霊治療士として使う杖『檳榔子黒』を手に、スズナは大自然と霊的に接続することで自らや前線メンバーの癒しへと当たる。
その際、またも月を目にしてしまい、体を硬直させる彼女をミミックのサイが軽く揺さぶって正気に戻していた。
瑠奈も回復役として動いてはいるが、今回は時間経過で少年が重度の狂月病を発症してしまうという予知もある。
その為、瑠奈はできる限り攻撃の手を増やして手早く敵を倒せるよう、仲間の状態を見ながらも攻撃に出て。
全身に纏うオウガメタルを鋼の鬼とした瑠奈は、拳での連撃を浴びせて病魔の体に傷をつけていく。
纏うボロをビリビリに引き裂かれた敵目掛け、翠華が飛び込む。
発狂したように雄たけびを上げるのが非常に煩わしい敵だが、翠華はそいつ目掛けて殺意の念を込めて殴り掛かる。
火力役となっていたそいつの目から光が消え、爆ぜ飛ぶようにその姿を消していった。
●獣性までも狂う前に
けたけた、けたけた……。
刻々と過ぎゆく時間の中、病魔達は全く態度を変えずに背筋が凍るような笑いを浮かべ続ける。
だが、豊はそれに身を竦めることもなく、地獄の焔を纏わせた弾丸を発していく。
刹那大きく燃え上がった一発に、もう1体の火力役の頭を撃ち抜かれた。
傷口から燃え上がる炎にそいつは悶え苦しみながら、全身を崩してしまう。
敵前衛が倒れ、次は中衛。阻害役となる敵目掛け、太陽は自らの胸部を変形させて出現させた発射口からエネルギー光線を放出していく。
その身を射抜かれようとも、病魔はさほど大きなリアクションを示さず、狂気を伝染させようと鋭い爪を薙ぎ払ってくる。
それをミミックのサイが受け止めているのを翠華は目にしつつ、狙う阻害役が確実に弱っていると察して戦場を動き回る。
相手の背後を取った彼女は、仲間が攻撃した部分を狙って蹴りかかっていく。
強烈な一撃を打ち込まれ、ボロを破かれる阻害役。
「テメーを蝕む一本場。さあ、どこまで伸びるかね?」
泰孝がそこで右手を使って投げつけたのは、グラビティで生み出した麻雀の百点棒。
中央に黒い8つの丸が印字された見た目のそれは、相手の体へと突き刺さっていき、知らぬ間に点棒は増えていく。
全身を泰孝が投げつけた点棒に貫かれたそいつは一声呻いて吠え、崩れ落ちてしまう。
さらに攻めこむ猟兵達は、敵後衛2体へとグラビティを繰り出す。
攻撃が集中していくのは、回復役として空に浮かぶ満月を思わせるエネルギー光球を飛ばす敵。
マリアがそいつ目掛けてドラゴニックハンマーを叩きつけると、そいつは体をよじらせるように見悶えてから姿を消していった。
順調に撃破しているように見えるが、この地点で7分。
全てを倒しきれないまま、8分が経過してしまって。
「う、うああああっ……!」
蹲っていた少年が大きく叫び声を上げる。
けたけたけたけた……!
すると、目の前の病魔が一際強い力を発し始め、一際高い声で笑う。
それを耳にした豊もにやりと笑い、敵が自由に動けぬようにと弾丸をばら撒くように放ち、相手の侵攻を防ぐ。
体力はかなり奪われてきてはいたが、豊は逆にこの状況に戦闘意欲を高め、楽しそうに立ち回っていたようだ。
やや攻撃寄りに動いていた瑠奈だったが、この状況を受けて回復支援に切り替えていた。
前衛陣の疲弊を危険視した彼女は、黒い鎖を地面に這わせて魔法陣を描いていき、守護の力で仲間を包み込んで癒しと護りの双方に当たる。
「うう、うあああああっ!!」
「水鳥さん、大丈夫ですか!?」
マリアは大声を上げる少年が気になって声を掛ける。
幸い、彼が暴れる様子はないが、重度の狂月病を発症したこの状況ではどう動くか分からないと判断し、注視を続けていた。
とにかく、目の前の敵を倒すことが先決。
左腕の廃材をドリルのように変形させた泰孝がそれを回転させて相手の体を殴りつけていき、続けざまに高く跳び上がった太陽は容赦することなく、流星の蹴りを食らわせて病魔の勢いを削ごうとする。
だが、全身に狂気を漲らせ、縦横無尽に暴れ回る病魔。
その勢いを止めることはなかなか難しい。
ミミックのサイがそいつを抑えようと前に出る中、主であるスズナがやや苛立ちげに一言。
「容赦はしないと、言いました……」
スズナもまた重度にまでは発症せずとも、その苦しみを十分に味わいながらも納刀した日本刀に手をかけて踏み込む。
命中を重視した、居合での一撃。
彼女の一太刀は見事に、病魔の体を真っ二つに切り裂いて。
抵抗することもできず、そいつは爆ぜ飛んで消え失せてしまったのだった。
●落ち着きを取り戻して
神造デウスエクスとなった病魔を討伐したケルベロス一行。
「それにしても、本当にろくでもない事を考えます……」
スズナは落ち着きを取り戻しつつも、和傘を差して満月から身を隠そうとしていた。
そんな中、月光に照らされ、戦場跡に落ちていたコギトエルゴスムが煌めく。
泰孝がそれを興味深そうに一つ手に取ると、他メンバー達も周囲に転がるそれらを目にして。
「今回の事件にセントールは確かに関わってはいたけど、彼らの敵として地球に害をなしたわけではないからな」
そう告げる太陽がマリアと一緒になり、丁重に拾い集める。それらに大きな異変はないようだ。
「今度はローカストの時のように、保護した後に壊されるような事態にならないと良いんだがね」
「させないさ。今後の付き合いの為に」
豊の一言に、太陽は彼らと平和的に接することができればと願いを口にしていた。
「そういえば、水鳥君は無事かね?」
続いて、豊はウェアライダーの少年の状態を気にかけると、マリアが蹲って呻く彼に呼びかける。
「大丈夫ですか。体の具合悪い様だったら休みましょう」
やや息遣いの荒い少年の様態を見て、マリアは近場の公園のベンチで彼を休ませることにした。
しばしの間、メンバー達が少年を介護すると、彼の息遣いも落ち着いて。
「よう頑張りましたね。もう大丈夫ですよ」
マリアの言葉に、我を取り戻した彼は改めてケルベロス達へと救出に対して返礼する。
この場のウィッチドクター達の診断結果を受け、少年に命の危険はもちろん後遺症もないことがわかり、豊は何とかなりそうだと息をつく。
「次からはなるべく早く帰りなさい。夜道に気を付けて」
瑠奈は仕事熱心な少年に、こんな夜遅くまで働くことを嗜める。
彼も自宅がすぐそこだからと、改めてメンバーに頭を下げて帰宅していった。
「ねえ、舞阪。私も頑張ったのよ。何か礼ぐらいないの」
その少年の後ろ姿を見送り、翠華が瑠奈へと空腹を訴える。
「何言ってるのだ、翠華君。コギトエルゴスムを持ったまま食事に行ける訳ないだろう」
そうして、瑠奈はベンチに腰かけて、翠華にヘリオンで帰るよう促すのだが。
「貴女もヘリオンで帰るのよ!」
強引にその腕を引っ張る翠華。
その2人のやりとりに苦笑しながら、メンバー達は帰りのヘリオンがやってくるのを待つのである。
作者:なちゅい |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2019年4月7日
難度:普通
参加:7人
結果:成功!
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得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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