大阪都市圏防衛戦~陰謀渦巻く中で!

作者:ゆうきつかさ

●大阪緩衝地帯の戦い
 竹の攻性植物による哨戒活動が行われていた緩衝地帯に、第四王女配下の騎士と、アイスエルフが侵攻を開始した。
 アイスエルフは『尖った耳』と『体から生えた氷の結晶』を持つ妖精族で、エインヘリアルに滅ぼされた妖精8種族のひとつで、『氷』『制圧』を司る存在。
 故に、アイスエルフは相対するモノを凍り付かせることで、その地域を制圧し、自らの過ごしやすい、氷の領域を広げようとしているようだ。
 またアイスエルフは種族に伝わる武器『氷結輪』のグラビティを得意としており、フリージングブリザードや、ヨトゥンヘイムジャイアントなども使ってくるらしい。
「エインヘリアルの王を打倒すれば、再び妖精8種族がアスガルドで暮らす事が出来るようになる。まあ、コギトエルゴスムから復活したばかりだから、無理をするな。この辺りにはケルベロスとか言う、恐ろしい敵もいるようだしな。とにかく、氷と制圧を司る、アイスエルフの力に期待している」
 エインヘリアルの女騎士達が発した言葉に、アイスエルフ達が難色を示す。
(「これってエインヘリアルの反乱に利用されるだけじゃ……」)
(「ひょっとして、攻性植物とエインヘリアルが手を組んで何をしようとしているのか?」)
 考えれば、考える程、不安は膨らんでいくばかり。
 しかし、再びアスガルドで暮らせるのであれば、戦う意味は十分にあった。
 例え、自分達が利用されていたとしても、戦うだけの意味があるッ!
 それ故に、アイスエルフ達は、行動を開始するのであった。

●セリカからの依頼
「リザレクト・ジェネシスの戦いの後、行方不明になっていた『宝瓶宮グランドロン』に繋がる情報が、大阪城周辺から報告されました。大阪城周辺は、竹の攻性植物による警戒が厳しくなっていたのですが、その中にエインヘリアルの騎士と『妖精8種族であるアイスエルフ』と思われる女性の姿が確認されたのです。第四王女は、アイスエルフを自分の騎士団に組み込むと同時に、攻性植物との同盟を強化する事で、リザレクト・ジェネシスで消耗した第二王女の勢力を盛り返そうとしていると思われます」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)が、教室ほどの大きさがある部屋にケルベロス達を集め、今回の依頼を説明し始めた。
「敵はレリ配下の白百合騎士団のエインヘリアル8体程度、アイスエルフ8体程度の混成軍です。市街地の地形を利用して、うまく隠密で近づく事ができれば、奇襲攻撃が可能です。アイスエルフは戦闘力が低いものの、ケルベロスが襲撃すれば自分の身を護るため反撃してくる事でしょう。またエインヘリアルの騎士は、アイスエルフを守るように戦闘を行います。またエインヘリアルを全滅させた状態で、アイスエルフを説得する事ができれば、連れ帰って来る事も出来るでしょう。もちろん、自分達を守って戦った騎士を殺したケルベロスを、すぐに信用する事は難しいかもしれません。そのため、説得を成功させるためには、アイスエルフから見た印象を良くするような戦い方が必要かもしれません。万が一、説得できなかった場合は、アイスエルフを撃破しても、殺さずに撤退させても構いません」
 そう言ってセリカがケルベロス達に資料を配っていく。
「いまのところ、第四王女勢力は善意で行動しているようなので、アイスエルフとの認識には差があるようようです。うまくそこを攻めれば、アイスエルフを味方に引き込む事ができるかも知れません。アイスエルフを味方にする事さえ出来れば、今後の戦いを有利に進める事が出来るかも知れないので、なるべく説得を成功させる方向性で、よろしくお願いします」
 そう言ってセリカがケルベロス達に資料を配っていく。


参加者
平・和(平和を愛する脳筋哲学徒・e00547)
キサナ・ドゥ(カースシンガー・e01283)
レイシア・アクエリアス(穿つ雪兎・e10451)
地留・夏雪(季節外れの儚い粉雪・e32286)
田津原・マリア(ドラゴニアンのウィッチドクター・e40514)
ガートルード・コロネーション(コロネじゃないもん・e45615)
悟・空(麗美なる戦闘猿・e50449)
トリューム・ウンニル(碧き天災の運び手・e61351)

■リプレイ

●大阪城周辺の市街地
「ふむー、アイスエルフさんかー。どうかなー、仲間になってくれるかなー? 今はまだ仲間にならなくとも、悪い印象にはならないようにしたいねー」
 平・和(平和を愛する脳筋哲学徒・e00547)はアイスエルフと接触するため、仲間達と共に大阪城周辺の市街地を移動していた。
 アイスエルフはケルベロスに対して悪い印象しか持っていないらしく、現時点では敵ではあるものの、だからと言ってケルベロス達がアイスエルフに対して、危害を加えたと言う訳ではない。
 すべてエインヘリアルから吹き込まれたデマであり、それをアイスエルフが鵜呑みにしているような状況であった。
「おそらく、だが……。オレたちケルベロスのことを『恐ろしい敵』ぐらいにしか聞かされてねーんじゃねぇか?」
 そんな空気を察したキサナ・ドゥ(カースシンガー・e01283)が物陰に隠れつつ、自分なりの考えを述べた。
 そうでなければ、ケルベロスに対して、悪い印象を持つ訳がない。
 そもそも、会った事すらない相手に対して、悪い印象を持つのは、それ以外に考えられないのだから……。
「ただ都合のいいように利用されて終わる、やなんて誰だって嫌ですよね。アイスエルフのためにも最善を尽くさないと……!」
 田津原・マリア(ドラゴニアンのウィッチドクター・e40514)が、自分自身に言い聞かせる。
 現時点で得た情報から考えて、アイスエルフは騙され、都合のいい手駒として利用されているような印象を受けた。
 逆に言えば、歪んだ正義感を振りかざし、ケルベロス達を敵視している可能性があるため、説得の仕方によっては考えを改めさせる事が出来るだろう。
「できればアイスエルフの意志も尊重したいけど……」
 レイシア・アクエリアス(穿つ雪兎・e10451)が複雑な気持ちになりつつ、コンクリート柄の迷彩布を抱えて、ビルの屋上に向かう。
 このままでは、ケルベロスが悪として認識され、望まぬ戦いをしなければならなくない。
 それを防ぐためにも、エインヘリアルの騎士と戦う場合、アイスエルフ達に誤解をされないように戦う必要があった。
「どちらにしても、アイスエルフが騙されている事は間違いありません。例え、戦う事になったとしても、真実を知った上でそう決断するのであれば、仕方のない事だと思います」
 ガートルード・コロネーション(コロネじゃないもん・e45615)が、自分なりに考えを述べる。
 出来る事ならアイスエルフを説得したいところだが、そればかりは実際に会ってみないと分からない。
(「上手く行くといいのですが……」)
 そんな中、地留・夏雪(季節外れの儚い粉雪・e32286)が隠密気流を使い、仲間達の指示を待つ。
 最悪の場合は、アイスエルフも敵に回す事になるため、ちょっとしたミスでも許されない。
 とりあえず、精神統一をするため、深呼吸をしたものの、高鳴る心臓の鼓動までは抑える事が出来なかった。
「……やるしかねぇか」
 悟・空(麗美なる戦闘猿・e50449)が、物陰に隠れて覚悟を決める。
 初陣から、早数ヶ月……。
 肉体的にも、精神的にも成長したため、迷いはない。
 現在、レリ配下の白百合騎士団のエインヘリアル8体と、アイスエルフ8体は市街地で何やら話し合いをしている最中だった。
 残念ながら、空達からいる場所からでは、何を話しているのか分からないが、一見するとモメているようにも見える。
 もしかすると、アイスエルフ達がケルベロスに興味を持ち、エインヘリアルから話を聞こうとして、彼女達の感情を逆撫でしてしまったのかも知れない。
「そろそろ始めるわよ」
 そう言ってトリューム・ウンニル(碧き天災の運び手・e61351)が双眼鏡でエインヘリアル達の姿を確認しつつ、少しずつ距離を縮めていった。

●ビルの屋上
「とにかく、被害を最小限に食い止めねえとな!」
 キサナが障害物に身を隠しながら、攻撃を仕掛けるタイミングを窺った。
 未だにエインヘリアル達はモメているらしく、アイスエルフが『それじゃ、分からないよ!』と叫んでいた。
 この時点でエインヘリアルとアイスエルフは、水と油。
 互いに譲れないところがあるのか、ずっとモメたままである。
「……そうね。何やらモメているようだし、奇襲を仕掛けるのであれば……、今かしかない!」
 それに合わせて、トリュームがビルから飛び降りるようにして、エインヘリアル達に奇襲を仕掛けた。
「まさか……敵ッ!?」
「ば、馬鹿なッ! まったく気配を感じなかったぞ!」
「えっ? 嘘、嘘、嘘ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
 そのため、エインヘリアル達は、パニック状態ッ!
 アイスエルフ達も不安げな様子で、ソワソワ、オロオロ。
 エインヘリアル達からケルベロスは恐ろしい相手だと言われていたため、この時点で死を覚悟しているアイスエルフもいるようだ。
「喰らいやがれっ!!」
 空が先手必勝とばかりに、竹の攻性植物に攻撃を仕掛けた。
「貴様ァァァァァァァァァァァァ!」
 目つきの悪いエインヘリアルが、殺気立った様子で空に攻撃を仕掛けていく。
 間一髪でエインヘリアルの攻撃を避けたものの、アイスエルフ達も殺る気満々。
 すぐさま、氷の槍を飛ばし、ケルベロス達を牽制した。
「僕達ヴァルキュリアが自由に生きられる居場所を、エインヘリアルさん達は、また滅ぼして支配しようとするのですか……!」
 そのタイミングで、夏雪が隠密気流を解除し、エインヘリアルに攻撃を仕掛けていく。
「ちょっと待って! それって、どういう意味! ケルベロスって悪い人達じゃないの!?」
 その途端、アイスエルフのひとりが、驚いた様子で声を上げる。
「コイツらの話を聞くなッ!」
 煌びやかな鎧を纏ったエインヘリアルが、夏雪の前に陣取って、その言葉を封じるようにして執拗に攻撃を仕掛けてきた。
 その間もアイスエルフが何やら騒いでいたが、エインヘリアル達はあえて聞こえないフリをしているようだった。
「そもそも、おかしいと思いませんか? 女性だけを復活させるなんて、それじゃあ……男性を人質にするのと同じですよね? ところで、ここに来た目的は何ですか? 地球の侵略? それとも、私兵をもってアスガルドでクーデターでも起こすんですか?」
 ガートルードが隠密気流を解除し、エインヘリアルに攻撃を仕掛けた。
「い、一体、何の話ッ!? 全然、聞いていた話と違うような気がするんだけど! ケルベロスって悪い奴らなんだよね? それなのに、なんで! なんで、こんな事を言われるの!?」
 アイスエルフがオロオロした様子で、激しく目を泳がせた。
 出来る事なら、エインヘリアル達を信じたい。
 今まで自分達の味方であった存在を、悪いように思いたくはなかった。
 しかし、エインヘリアル達の口から飛び出したのは、『奴等の言葉に耳を傾けるな!』という一言。
 それでは、納得したくても、納得できるわけがない。
 むしろ芽生えるのは、不信感ッ!
「なんだ、その目はッ!」
 いかにも気の強そうなエインヘリアルが、アイスエルフをジロリと睨む。
 もう何を言っても無駄だと判断したのか、まるでゴミを見るような目でッ!
(「狙うのは白百合兵だけ……」)
 その間に、レイシアはコンクリート柄の迷彩布を被ったまま、ライフルを構えてフロストレーザーで、傍にいたエインヘリアルを撃ち抜いた。
「だ、誰だ!」
 いかにも気の強そうなエインヘリアルが警戒した様子で辺りを見回したものの、既にレイシアの姿はない。
 それよりも早くレイシアが階段を駆け下り、先程とは違うビルに移動した。
(「……飛んじゃ、駄目 兎は月をも撃ち落とすの。おとなしく帰るなら、れいしあも追撃しない……」)
 レシイアが心の中で呟きながら、エインヘリアルに狙いを定める。
 正体不明の狙撃手にエインヘリアル達も警戒心を強めているのか、隙あらば飛び立ちそうな勢いだった。
「そもそも、攻性植物と同盟を組むとは正気とは思えませんね。そないな人の道連れになろうと貴女達は本気で思うとるんですか? このままだとレリ王女の粛清に貴女方も巻き込まれる、一番初めに狙われるんは動けへん人らやないですか?」
 マリアがライトニングウォールを展開し、冷やかな眼差しをエインヘリアル達に視線を送る。
 エインヘリアル達も、さすがにマズイと思ったのか、先程と比べて逃げ腰になっていた。
「だぁもう、ちょっと固まってろや!」
 そんな中、空がイラついた様子で、エインヘリアルに攻撃を仕掛けていく。
 それに合わせて、レイシアが別のビルからバスタービームを放ち、飛び上がろうとしたエインヘリアルを撃ち落とした。
「今だ! 渾身のー……次の瞬間、てややー!」
 次の瞬間、和が落下してきたエインヘリアルを狙い、御霊殲滅砲を撃ち込んだ。
 そのため、エインヘリアルは攻撃を避ける事が出来ず、断末魔をあげて息絶えた。
「クッ……、撤退だ!」
 いかにも気の強そうなエインヘリアルが、悔しそうに唇を噛み締め、まわりにいたエインヘリアルに指示を出す。
 その指示に他のエインヘリアル達は戸惑っていたが、狙撃を警戒するようにして物陰に隠れつつ、アイスエルフ達を見捨てて撤退した。
「……って、何それ! 信じられないッ!」
 それを目の当たりにしたアイスエルフが猛抗議をしたものの、エインヘリアル達はまったく話を聞いていない。
 アイスエルフは『お荷物』と言わんばかりに、後ろを振り向く事はなかった。

●アイスエルフ
「ひょっとして、私達を殺す気なの?」
 いかにも気の弱そうなアイスエルフが、怯えた様子で瞳を潤ませた。
「……まさか、そんな事はしないよ」
 すぐさま、トリュームがアイスエルフの言葉を否定ッ!
 未だに信用されていないのか、アイスエルフ達は警戒ムード。
「ボク達はエインヘリアルと戦う理由はあるけど、君たちと戦う理由はない。出来る事なら、仲良くしたいと思っているし……。あっ、りんごたべるー? 美味しいよー」
 和がアイスエルフ達にニコッと笑って、りんごを手渡そうとした。
「ひょっとして……毒ッ!?」
 だが、アイスエルフ達は、警戒ムード。
 完全にりんごを毒だと思い、遠くから見たり、匂いを嗅いだりするだけで、決して口にしようとしなかった。
「…それなら、アイス、いる? ……こっちでは食べ放題だよ……」
 レイシアがアイスエルフ達の前で、キンキンに冷えたアイスを見せた。
 その途端、アイスエルフ達の瞳が、ランランと輝いた。
 これで相手がケルベロスでなければ、迷う事なくアイスに飛びついているところだが、敵同士という事もあり、なかなか踏ん切りがつかないようである。
「この状況で、まだエインヘリアル達の言葉を信じているのですか? 自分達の都合で封印したり、復活させて利用したり……そんな連中にいいように使われる……それで本当にいいんですか? あなた達アイスエルフだって、自由になっていいと思います。自分の未来……自分で決めませんか?」
 ガートルードが隣人力を使い、アイスエルフの説得を試みた。
「でも、あなた達は……敵だ」
 目つきの鋭いアイスエルフが、ケルベロス達をジロリと睨む。
 おそらく、エインヘリアル達の言葉がトゲの如く突き刺さり、いまいちケルベロス達を信用する事が出来ないのだろう。
 だからと言って、ここで戦ったとしても、エインヘリアル達がいない状態では勝ち目がない。
 そのため、ケルベロス達が信頼に値する人物なのか、探りを入れているような感じであった。
「その様子じゃ、ケルベロスについて、何も知らんようですね? まずケルベロスは、この星の戦士で人々を襲うデウスエクスから戦う力のない人々を守っている存在……。それに、このままではレリ王女が粛清され、アイスエルフも巻き込まれる恐れがある助け出せるチャンスは今しかありませんよ?」
 マリアが真剣な表情を浮かべ、アイスエルフに語り掛けていく。
「……忠告だよ。滅びたくなければ、レリ王女とは早々に縁切りすべきだ。自分の政敵を倒すために、侵略者である攻性植物と同盟を組むなんて、バカな真似だとは思わない? よしんば政敵を倒せたとして、攻性植物に裏切られたらどうなるか、考えてみて」
 和も最後の警告とばかりに、アイスエルフ達に問いかけた。
「だからと言って、あなた達を信じる訳にはいかない」
 目つきの鋭いアイスエルフが、警戒心をあらわにした。
「オレはアスガルドのことは知らねぇけどさ……。いや、そもそも地球のことだってよく知らねぇか。そんな半端な知識だけで言うが――いい星だぜ、ここは……。人は温かく、人以外も温かくてさ。さすがに冬は寒いが……。アスガルドもいいトコなんだろ? なにせお前らの悲願だ、並大抵の場所じゃねぇってのは、それだけでわかる。だからと言って、このままエインヘリアルを信じていいのか? あいつらは、肝心な事を何も教えないまま、こんな鉄火場にお前らを連れ込んだんだぜ? 率直に言って、そんな連中は信頼できねぇ。そうだろ?」
 そんな空気を察したキサナが、アイスエルフ達の顔色を窺った。
「確かに……」
 目つきの鋭いアイスエルフが、納得した様子で答えを返す。
 しかし、それでも……ケルベロス達を信じた訳ではない。
 まだ疑いは……晴れていないッ!
「まあ、オレの種族も元々は、コイツらと敵対してたんだ……。けどよぉ、それでも受け入れてくれたんだ! そのおかげで、仲間や、愛する人に出会えた! だから、ちょっとだけでもいいから、話だけでも聞いてくれねぇか……?」
 空が祈るような表情を浮かべ、ケルベロス達に語り掛けた。
「私達の安全は……保証してくれますか? 私達の仲間を決して傷つけないと……ここで約束してください」
 目つきの鋭いアイスエルフが、ケルベロス達の顔色を窺った。
 まだ完全に信じた訳ではないが、これ以外に自分達が生き残る術はない。
 それならば、わずかな可能性であっても……信じるしかない。
「その事なら、何の心配もありません。僕達ヴァルキュリアもケルベロスの方々に、エインヘリアルさんの支配から解き放ってもらいましたから……。ヴァルキュリアの中には僕みたいに戦う人もいますが、支配されていた時と違って種族の力自体を強要される事はないので、一般人として生活している人も居ます……。だから安心してください。アイスエルフさん達の安全は保障します」
 夏雪の言葉を聞いて、アイスエルフ達が、ホッとした表情を浮かべた。
 まだまだ気になる事はあるものの、この人達ならば信じる事が出来るかも知れない。
 そう思いつつ、アイスエルフ達がケルベロス達を見つめていた。

作者:ゆうきつかさ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年3月26日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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