退魔な侍ガールたちを狙う者たち

作者:塩田多弾砲

『斬妖侍ムラサメ』
 元は、18禁のアダルトゲーム。しかし人気が出て、映像化や続編・スピンオフ作品などが色々と出て、一般向けのソシャゲもリリース。
 結果、更なるファン層を開拓し、新たな展開を。
 内容は、いわゆる『退魔もの』。忍者や侍が、人に仇なす魔物と戦っていくというもの。元は凌辱・調教ものゲームでかなりのハードな内容ではあったが、一般向け作品は当然そのあたりを削られ、ライトに。
 元はビジュアルノベルだったが、ソシャゲ化した事でRPGに。ガチャでキャラを引いて、そこからパーティを組んでミッションに挑むという内容になっている。
「やっぱり、ムラサメちゃんが一番よ! 最初からメインヒロインとして頑張ってるのは伊達じゃあないわ!」
 と、『ムラサメオンリーコスプレイベント:斬妖着衣祭』の会場にて。メインヒロインの侍ガール『夢守ムラサメ』のコスプレしているレイヤーが熱弁。
「いやいや、狂花たんがナンバーワンだってば。ヤンデレだけど正義の味方ってとこが最高」
 こちらは『黄泉坂狂花』のレイヤー。正義を求める狂気のヤンデレ……というギャップから人気が出て、主役のスピンオフ作品が作られたほど。
「わかってないのね。デンジャー・皇こそ真ヒロイン。ドSロリ、ふたなり化もあり。そんな皇様に皆ひれ伏すべし」
 彼女の姿は、大鎌を手にした退廃的なゴシックメイド姿。魔物側の敵キャラで、ロリ風味の小柄キャラなれど、その残酷さ、ドSさ、そして凌辱するのもされるのもどちらもOKというところから、マニアックな人気を得ている。
 が、その会場にて。
「な、なに? 蛸魔人のコスじゃないの……きゃああっ!」
 触手を振り回す何者かが。そいつはレイヤーたちに襲い掛かり、ゲーム中の内容よろしく、触手を巻き付け襲い掛かって来たのだ。
 作中の凌辱シーンを彷彿とさせる光景が、その場に巻き起こっていた。
「あーっと、こないだ、同人誌即売会の会場で、コスプレイヤーを狙ったオークが出た事案があったッスよね」
 ダンテが口にした事案は、瀬戸・玲子(ヤンデレメイド・e02756)により解決している。
「で、今回も同じようなイベントに、オークどもが出るッス。っても、即売会じゃあなくって、半分屋外な場所でのコスプレイベント、みたいッスが」
 場所は、郊外にある、十年前に閉鎖された時代劇のテーマパーク『チャンバラワールド』。
 経営が立ちいかずに閉鎖されたのだが、ここを『コスプレイベントの会場に』というアイデアを受け、実行。以後、和風ファンタジーものコスの撮影場所として、賑わう事に。
「っても、屋外で結構広いんで、注意が必要ッス」
 この『チャンバラワールド』の時代劇を思わせるエリア内部をうろつき、レイヤーは適当なところでポージング、写真や動画を撮ったり撮られたりする……というのが、主なイベント内容。
 その中の、武家屋敷(を模した建物)。
 武家屋敷は、塀に囲まれ、正面に門。内部には屋敷。裏側には日本庭園っぽい荒れ果てた庭。そして扉が開け放たれた土蔵がいくつか。
 屋敷の縁側や庭園内、土蔵。それらに入り込んで撮影していたレイヤーと撮影者たちに、オークが襲い掛かったというわけだ。
「オークどもは、大体20匹くらいッスかね。この屋敷にのみ見えたッス。で、屋敷自体は結構広く……小さな商店街くらいの規模があったッスね……この中は写真映えがするみてーで、数十人のレイヤーとカメコが入ってるッス」
 レイヤーのほとんどは女性(実際、斬妖侍に登場するのは、ほとんどが女性キャラなので当然だが)。撮影者の方も、半分くらいが女性。
 なので、屋敷内と庭園内、土蔵内など、写真映えする場所に誰かが囮になってオークの気を引き、他の方々が避難誘導……という流れになるだろう。
「屋敷の方はともかく、庭園と土蔵はほとんど屋外なんで、囮役の人は大変ッスが、頑張っていただきたいッス。それと……」
 イベントにカメコ及びレイヤーのほんの一部に男性も参加してるので、今回の依頼にも男性参加はOKとの事だが……、
「ただ、男性と判断したらすぐに殺害するだけでなく、近寄りもしなくなるので、出来るだけ女性が参加した方が良いかと思われるッス」
 オークが使用するのは、溶解液、触手刺し、触手叩き。
「つーわけで皆さん、このコスプレイベントを楽しんでるレイヤーの皆さんを、オークから守って下さいッス。凌辱調教が許されるんはゲームん中、フィクションの中だけッスよ。皆さんの力で、オークどもに引導渡してやってほしいッス!」


参加者
赤堀・いちご(ないしょのお嬢様・e00103)
秋芳・結乃(栗色ハナミズキ・e01357)
瀬戸・玲子(ヤンデレメイド・e02756)
狩魔・夜魅(シャドウエルフの螺旋忍者・e07934)
獅子谷・銀子(眠れる銀獅子・e29902)
苫北・舞火(ミサイルガール・e44710)
翔羽・水咲(産土水に愛されしもの・e50602)
竜胆坂・古詠(猛毒の幻影・e66554)

■リプレイ

●斬るは妖し、行うは武士!
『チャンバラワールド』。
 の、
『武家屋敷』。その庭園内にて。
「コスプレは、やっぱり楽しいです」
 と、赤堀・いちご(ないしょのお嬢様・e00103)。
 しかし、このコスプレの原作をいちごは知らなかった。
「ゲームなら、やっぱりプレイした方が……」
 と言ういちごに対し、
「い、いやいやいやいや。プレイはしなくていいわよー?」
「はい。しなくて良いです」
 ……などと、うやむやに。
 いちごのコスは『九鬼小鶴』こと小鶴姫。強力な妖力と神力を持ち、あらゆる流派の剣術をマスターした、無敵ロリっ子。
 そんないちごを、秋芳・結乃(栗色ハナミズキ・e01357)と瀬戸・玲子(ヤンデレメイド・e02756)は、複雑な心境で見ていた。
「小鶴姫、ちっちゃいのにハードにアレコレされちゃうのよねぇ……。あ、でもそういう乱れたいちごさんも良いかもぐへへ」
「結乃さん、よだれ。……まあ、原作みたいにならないよう、阻止しないとですが……」
 とはいえ、小鶴のCGを思い出すだけで、玲子は赤面。
「あれ? 思い出してる? えっちー」
「ち、違います! 別に知りません! このコスのキャラも、拳銃も使うから選んだけど、実は酷いキャラだった!……とか、元は仲間だったけど、悪堕ちした……とか、知らないです!」
 玲子のコスは『夢咬コウガ』。
 ムラサメの姉・夢守ヒサメが主役の『ムラサメ外伝:斬鬼侍ヒサメ』に登場の、ヒサメの従姉妹で(百合的な意味での)姉。任務中に行方不明になり、敵である鬼の一族に囚われ、調教・洗脳され、ヒサメの前に立ちはだかるという設定。
 二丁拳銃と二刀の小太刀を合体させた『二刀拳銃』使いで、その点も人気。
「……結構知ってるじゃあない。私のは普通かなあ」
 結乃は、橙色の小振袖と、桜色の馬乗り袴の剣術小町、『大河内みかん』。
 道場の師範代で、魔力は弱いが剣術が強い少女。家庭的なキャラゆえ、凌辱・調教シーンはハード……と、実際にプレイした結乃は実感。
「あの、お待たせ、しました……」
 いちごの前に、三人目のメイドが。
 翔羽・水咲(産土水に愛されしもの・e50602)が着るは、はだけた着物の、誘っているような、それでいて嗜虐心をくすぐるコスチューム。
「ああ、『氷室凍花』ね。氷の刀を用いる、ちょっとMなキャラの」
 結乃の言葉に、ちょっと照れる水咲。
「それじゃあ、みなさん……」と、オーク討伐の決意表明しようとしたいちごだったが、
「すいませーん。小鶴姫さん、一枚いいですか?」
「みかんさん、目線こちらにー」
「すっごーい! コウガさんかっこいい! 凍花さんもイケてる!」
 カメコやレイヤーたちに囲まれ、ちょっとした撮影会がそこに始まった。

 いちごらから離れた、庭園の中ほどでは。
「ボクの『葦原カガリ』、どうかな?」
 苫北・舞火(ミサイルガール・e44710)が、レイヤーとカメコの二人と会話。
「イイ感じ! でもカガリって、エロCG無いのよね」
「一枚いい? ……そりゃ、カガリはソシャゲ初登場のキャラだからよ。むちむちボディと褐色肌はエロいけどね」
「へー、そうなんだ。ボクはこのカガリの『格闘系忍者』ってとこがカッコいいと思ってねー……」
 そんな舞火たちから、少し離れた場所では。複数の開け放たれた土蔵が。
 そこに居るのは、コス姿の獅子谷・銀子(眠れる銀獅子・e29902)。
(「コスプレ撮影会……初めてだけど、みんな楽しそうで何よりね。それに……」)
 こうやって注目されるのは、結構好み。
「オウカさーん、目線こちらにお願いしまーす!」
「はーい……じゃなかった。『……見えるぞ。我が魔眼にて、貴様らが敗北する姿が!』」
 セリフを言いつつ、ポーズを決める。それとともに『おおーっ』とどよめきが。
『魔眼のオウカ』。元は斬妖侍の一員だったが、片目を失い、魔の義眼と、それを制御する眼帯を手に入れ、敵になり立ちはだかるというキャラ。
 愛用の魔剣にも、禍々しい目の紋章が。
「『選べ! 我が魔眼の前にひれ伏すか! 魔剣に切り捨てられるか!』」
 更なる銀子のノリの良さが、その場にオウカというキャラを顕現させていた。

 屋敷の内部、大広間では。
「……ちょっとボクには、恥ずかしい……な……」
 レイピアを持つ、竜胆坂・古詠(猛毒の幻影・e66554)が。
 クールに決めているようで、どこかもじもじしている。
「おう、なかなか似合ってんじゃあねーか」
 と、狩魔・夜魅(シャドウエルフの螺旋忍者・e07934)が絡む。
「お前のキャラはなんつったっけ? オレは『荒神ハバキ』! 見た目も体型も、結構似てんだろ」
 言う通り、『荒神ハバキ』のビジュアルは、夜魅によく似ていた。
 夢守家の従者で、和風メイド姿。デンジャー・皇とは因縁があり、ルートによっては凌辱や拷問、悪堕ち、惨殺なども。時には逆に皇を調教し返すルーツもある。
「……けど、ハバキの性格は『おとなしめでお淑やか』だったんじゃ? その辺は正反対だ」
 古詠の指摘に、
「ま、こまけえとこは気にすんな。『ムラサメお嬢様の御心のままに……皇、あなたを倒し、終わらせます』……ってな!」
「…………」
 夜魅の寸劇に、古詠はちょっと驚いた。わずかだが、本当にそこに、ハバキの存在を見たのだ。
「……あのー『大チチさん』。目線とポーズ、お願いします。よろしければセリフも……」
 古詠に、声が。
(「レイピア使いの、全年齢版追加キャラを選んだけど……やっぱやめるべきだったんだ……」)
 古詠のコスは、『大地千影』。
 実家は資産家の巨乳美少女で、レイピア使いの斬妖侍。
 実力者だがお調子者で、美少女の巨乳を好むという残念少女でもある。
 その行動と胸と、名前『大地千影=ダイチチカゲ=大乳嗅げ』から『大チチさん』『おっぱい嗅ぎ子』などと呼ばれていると知ったのは、つい先刻。
 実際、ゲーム中でも巨乳キャラの谷間に顔を埋め、臭いを嗅ぐシーンも多い。
「……ボク……じゃなかった、
『私のレイピア、悪をKILL! ついでに美少女の服も斬る! エロ下着も着る! そして巨乳にダイブ! クンカクンカはJUSTICE!』」
 アニメ声でセリフを言い放ち、レイピアを構えたその時。
『奴ら』が、来た。

●写し身は、美しきその御身
 キャラを演じていたケルベロスたちは。
 一瞬で現実に戻り、動き始めた。
 庭園と、その周辺に現れたオーク。多数のレイヤーとカメコは、劇中に出て来た妖怪かと思ったが、すぐにその考えを改めた。
「みなさん、ケルベロスです! 避難誘導に従ってください!」
「おちついて、あわてないでっ!」
 いちごと玲子が、庭園内の避難誘導を開始する。
「さあ、こっちだよっ! ……あんっ」
 結乃が、オークどもの気を引く囮に。大河内みかんのコスの隙間に、オークの厭らしい触手が潜り込み……素肌をねぶりはじめた。
 水咲もまた、結乃と同様に……囮になって、オークどもの前に。
「わ、私には何をされても構いませんので、この方だけは……」
 そう申し出るが、オークはそんな申し出など聞く気はなく、むしろまた獲物が手に入ったと喜びつつ、触手を伸ばした。
「あっ! い、いやあっ!」
 服の内側に触手が入り込み、中を這い回る。
「結乃さん? 水咲さん?」
 その様子を見たいちごは、
「み、見ちゃダメですっ!」
 玲子に両眼を塞がれていた。

「さあ、オーク! こちらです……ああっ!」
 庭園の土蔵前では、オウカの姿の銀子が、オークをおびき出していた。その姿に、オークは注目。一般人を避難させる時間を稼げはしたが……原作ゲームのような、嗜虐的な欲望をそそらせもしていた。
 オークどもの触手が、銀子の手足を拘束する。禍々しいが、セクシーなハイレグのボディスーツ。身体を包み込むそれを、オークは引きちぎり……肌を露わに。
「やっ、やめっ……見ないでっ!」
 そんな懇願など聞くかとばかりに、オークは銀子を開脚。
 周囲のカメコたちは、その様子に……逃げるどころか、カメラを構える始末。
「く、み、見ないで、逃げて……ああっ!」
 見せつけながら、触手はお尻を責める。露わになったお尻のひくひくするところを……カメコたちはシャッターを押し、動画で取りまくった。
「すげー!丸見えだ!」
「おい、濡れてるぞ!」
「うわ、実写版じゃん」
(「くっ、だめ……え?」)
 羞恥に身を焦がす銀子だが、『ずぶり』という音が。
「!? ひぎぃぃぃっ!」
 お尻に、大きなモノを突き入れられたのだ。それは、誰かが持ってきたらしい『お尻に入れる大人の玩具』。
 オウカやムラサメがゲーム内で乱れる時、お尻を責めた淫猥な形状の玩具が……銀子のお尻にも入れられたのだ。
「や、やめ……あひぃぃっ!」
 そのままオークは、ぐりぐりとそれを動かし、銀子の腸内をかき回す。ただでさえ感じやすいお尻を、執拗に責め苛まれ、そしてその様子を見られ、動画や写真に撮られ……、
「ああああああっ!」
 のけ反りながら、銀子は絶頂した。

「銀子……さん……くっ……」
 銀子を見ていた者が、ここにも一人。庭園内の、カガリのコス姿の舞火。
 彼女もまた、オークの触手で後ろ手に拘束され、両足を開かされ、背中から抱え上げられていた。
 舞火は自分の恥ずかしい姿を、オークに、そして遠巻きにカメコやレイヤーたちに見られ……羞恥に身を焼かれていた。
 避難誘導のため、オークの気を引いていたら、銀子の痴態を発見。
 そこで不意を突かれ襲われ、こうなった次第。
「だ、だめ……だめだよ……くうっ……」
 お尻と、前の花弁とがオークの乱暴な愛撫で、ひくついている。
 それに応えんとするかのように、オークの触手が……二つの穴に差し込まれた。
「ああああっ! あっ、あっ、あっ……」
 両胸も、ぎゅっと絞られると母乳が。
 快感に霞みつつ、視界の端に映るは先刻の二人の姿。
「見て……カガリのエロ!」
「うわ……公式でこんな風になるといいなあ……写真撮っとこ」
 そんな会話を、なんとなく察した。
 そして、
「あっ……あああああっ!」
 カガリの姿で、舞火は絶頂した。

●淫獄に堕ちし者たち
 屋敷内。
「逃げろ!」と、皇……のレイヤーへ叫び、助けた夜魅だが、
 その代わりに、捕まってしまった。触手で固定され。服を破られ、じっくりと身体をねぶっていくオークども。
「くっ……んむっ!」
 唇も奪われ、触手が敏感な場所を刺激する。
「に、逃げろ……え?」
 やがて夜魅は、先刻の皇のレイヤーが自慰をしてるのに気付いた。どうやら犯されている自分を見て、興奮した様子。
「見た目だけでなく、頭の中身も皇かよ!……ひっ、あああああっ!」
 そして夜魅もまた、犯され絶頂していった。

「……ほら、そこのカメコ。撮りたいのはわかるけど、状況を考えるんだ」
 屋敷の反対側では、古詠が避難誘導に動いていた。
(「囮になっている皆も救出し、体勢を整え、反撃だ!」)
 そんな彼女へ、触手が伸び……、
「……!?」
 古詠の手足に絡みついた。
 一匹のオークが、彼女を触手で拘束し……『まずは上から』とばかりに、彼女の両胸を揉み始める。
「や、やめるんだ! ……あっ、くっ」
 続き、服を引きちぎると……露わになった古詠の両胸、その先端に吸い付いた。
「ひあつ! あ、あっ……あくっ!」
 緩急をつけて吸われ、転がされると、吐息が漏れる。
 それと同時に、いくつかの触手が……体中を愛撫する。
「や、やめっ……あっ、あっ……」
 やがて自分の太腿に、触手が伸びるのを知った……。

「!」
 結乃と水咲は、ほぼ裸にされ、互いの身体をすりすり……とこすり合わされていたその時に。
 周囲のオーク全てが、玲子の弾丸に撃ち抜かれた事を知った。
「大丈夫ですか?」
 いちごがかけつけるが、結乃は、
「んっ……大丈夫じゃ、ないです……」
 いちごの唇を奪い、抱きしめる。
「んむぅっ!? あ、あの……ひゃああっ?」
 さらに、いちごの後ろからは水咲が。
「わ、私たちの事……『綺麗』にして、下さい……」
 発情し、懇願し抱きしめる。二人にサンドイッチにされたいちごだが、
「……他にオークはいないようです……って二人とも、何してるんですかっ!」
 駆けつけた玲子に助けられ、事なきを得たのであった。

●淫夢、幻のごとくなり
 事後。
「……一時は、どうなる事かと思ったよ」
 古詠は、すんでのところで貞操を守れた事を思い起こし、冷や汗を。
 オークの触手が自分のショーツに潜り込もうとしたその時に、夜魅がオークを瞬殺し、事なきを得たのだった。
 いちごたちはすぐに銀子、舞火を襲うオークを倒し、夜魅も救出。そして夜魅らが古詠の元へと駆けつけ、残存オークを掃討。
 ヒールをかけ、状況は終了した。
(「……やっぱり、カメコやレイヤーに見られるのは、恥ずかしいな……」)
 などと思いつつ、帰路に就く古詠。
「古詠さん? 他の皆さんは?」
 同じく、帰路に就くいちごとメイド三名。いちごから問われ、
「……撮影の続きをするそうだ」
 赤面しつつ、そう答える。
「古詠さんは参加しないんですか?」
 結乃に問われ、
「……幻の18禁版とか、流石に最後まで実現させるつもりはないんだ」
 さらに赤面しつつ、返答する古詠だった。

 その頃。
 キープアウトテープが入り口に張られた、土蔵内部で。
「あひっ! あっ、あっ……」
 夜魅がハバキの姿で、ふたなり化……を装った双頭の張形を装着した、皇のレイヤーから、激しく突かれていた。
「……『くっくっく、お前は我に隷属する雌犬。さあ、快楽と共に、我が奴隷の刻印を押され、堕ちるがいい!』……ああああっ!」
 ゲーム劇中シチュを再現しつつ、
「あああ……あーーーっ!」
 ハバキの夜魅は、皇に犯され、堕ち、
 周囲のカメコにその様子を撮られ、果てた。
「んむっ……はあっ、こ、ここで……18禁の、えっちな撮影、……するなんて……ひああっ!」
 舞火もまた、輪姦されていた。公式でまだエロシーンが無い『葦原カガリ』のエロシーン(実写)に、男性だけでなく女性も欲情し、舞火を犯す。
 舞火もまた、犯され、犯していく。恥ずかしくて、気持ちよくて、前後不覚になり、
「あっ、あっ……ああああーーーっ!」
 何度目かの絶頂に。
「ああ、逆らえな、い……豚魔人、なのに……」
「お、オウカ様を、犯してるブヒ!」
 銀子はお尻を、豚魔人……に扮したレイヤーに突かれ、その様子を撮影されていた。
 周囲の口止めになるなら……と、参加した銀子だったが、
「……ああ、ムラサメ……気持ちよく、させてあげる……」
 突かれつつ、彼女はムラサメのレイヤーを襲っていた。
 ムラサメもまた、銀子を受け入れ……、
「ああっ! 気持ちいい! ああ、ああ……ああああああっ!」
 淫らな嬌声が、土蔵内に響き渡った。
 その声は、真夜中を過ぎても……止まる事はなかった。

作者:塩田多弾砲 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年3月13日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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