浜辺を綺麗に大掃除!

作者:なちゅい

●浜辺のガラクタを利用して……
 冬の浜辺は利用者も少なく、放置されることもしばしば。
 そうなると、心無い人が捨てるゴミや、どこかから漂着してくる物が浜辺へと集まってしまう。
 多くはペットボトル、プラスチックゴミといったものだが、中にはおもちゃ、自転車、家電なんてものまで転がっている。
 その中で、家電を目ざとく発見した小型ダモクレス。
 蜘蛛の足のようなものがついたそれは、浜辺に転がっていた壊れたラジオへと入りこんでいき、機械的なヒールで修復していく。
 すると、そのラジオを胴体として、小型のラジオが頭となって突き出した。
 さらに、機械の手足が生え、全長3mほどのロボットへと変形する。
「レーイディオオオオオオオオ!!」
 胴体のスピーカーから大音量を響かせた新たなダモクレスは、獲物を求めて浜辺を彷徨い始めたのだった。

●冬の浜辺でお掃除を
 まだ、寒さを感じるこの時期、ダモクレスの出現が予知された。
「浜辺で打ち捨てられたガラクタがダモクレス化するかもね」
 きっかけは、那磁霧・摩琴(医女神の万能箱・e42383)のそんな一言。
 彼女の情報を元に、リーゼリット・クローナ(シャドウエルフのヘリオライダー・en0039)が予知を行ったところ……。
「確認したよ。浜辺に漂着したガラクタの中から、壊れたラジオがダモクレス化してしまうようだよ」
 このままダモクレスを放置すれば、多数の人々が犠牲となってグラビティ・チェインを奪われてしまうだろう。
「被害が出る前に、皆にこのダモクレスを倒してほしい」

 このダモクレスは全長3mほどに巨大化している。
 ベースのなった元のラジオが胴体となり、頭には小型のラジオ、そして、胴体から機械の腕と脚が生えており、人型のロボットとなっているようだ。
「戦闘になると、ジャマーして攻撃してくるよ」
 敵は胴体のスピーカーから大音量を発してきたり、超音波を飛ばしてきたりして攻撃してくる。
 また、ダモクレスらしく、機械の腕をドリル状にして殴りかかってくることもあるようだ。
 場所は、神奈川県某所の浜辺。戦いは昼間に行うこととなる。
 冬ということで、浜辺にはさほど人がいないが、住宅地に隣接した場所なのが気になるところ。
「相手を浜辺から出さないよう立ち回って、撃破したいところだね」
 周囲への人的避難などは戦う間に駆け付ける警官隊などに任せ、ダモクレスとの交戦を優先したい。

 事後は、皆で浜辺の大掃除をしたい。
 夏の暑い中ではないので、作業は比較的進めやすいだろう。
 地元民が飲み物の差し入れを持参して手伝いへと駆け付けてくれるので、そう長くはかからずに片付くはずだ。
「もしかしたら、掘り出し物が見つかるかもしれないね」
 浜辺のゴミは人々が捨てた物も多いが、それ以外にも漂着物も多い。
 中には何でこんなものがと驚く物も転がっていることがあるので、探してみるといいだろう。
「それでは、よろしく頼んだよ」
 説明を終えたリーゼリットは、ダモクレス討伐と浜辺の掃除をケルベロスへと託し、握手を交わすのだった。


参加者
相良・鳴海(アンダードッグ・e00465)
御門・愛華(竜喰らい・e03827)
ミリム・ウィアテスト(リベレーショントルーパー・e07815)
明空・護朗(二匹狼・e11656)
ジェニファー・キッド(銃撃の聖乙女・e24304)
美津羽・光流(水妖・e29827)
椚・暁人(吃驚仰天・e41542)
那磁霧・摩琴(医女神の万能箱・e42383)

■リプレイ

●浜辺を汚した仕返し?
 神奈川県のとある浜辺へとやってきたケルベロス一行。
「はぁ、時期が過ぎると、なんでこうやって汚しちゃうかな?」
 砂浜の上に転がる無数のゴミやガラクタに、オーロラピンクの髪の那磁霧・摩琴(医女神の万能箱・e42383)は溜息をつかずにはいられない。
 さすがに夏であったとしても、この状態なら誰もこのビーチで遊ぼうとは思わないだろう。
「ある意味、因果応報なビーチからの仕返しみたいな事件だよね」
 摩琴の言葉に、友達であるアンニュイな表情を浮かべた椚・暁人(吃驚仰天・e41542)が同意して。
「綺麗な海がゴミまみれになるのは悲しいよね」
 しかも、ダモクレスが出現したとあれば、さすがに嫌になろうというものだ。
 とはいえ、心無い人達のお仕置きをダモクレスに任せるわけにもいかぬだろう。
「ボク達できっちり掃除しちゃおう!」
 摩琴に合わせ、旅団の仲間である狼のウェアライダー、ミリム・ウィアテスト(リベレーショントルーパー・e07815)も、彼女の手伝いをすべく浜辺へと踏み込んでいくのである。

 少し離れた場所からでも、そのダモクレスの姿がメンバー達の視界にも入ってくる。
 打ち捨てられた古い型のラジオが人型のロボットとなり、獲物を求めて浜辺を彷徨っていた。
「壊れたラジオねぇ。俺も昔は聞いたもんだが……、最近はさっぱりだな」
 ズボラな見た目の青年、相良・鳴海(アンダードッグ・e00465)は相手に近づき、ふと思う。
 今は、音楽にしろトークにしろ、現在は画像や動画付きの方が簡単に見られる時代。
「便利だが……、何もかもが詰まり過ぎかもな、スマホってのは」
「レーイディオオオオオオオオ!!」
 そんな鳴海の思考を、前方のダモクレスが大音量の叫びで妨げてきた。
「摩琴さんが的中させたというので、来てみましたが……」
 相棒が予見した依頼ということで、ジェニファー・キッド(銃撃の聖乙女・e24304)はそのダモクレスを見上げる。
 頭にも小型のラジオが生えているが、主として音が発せられているのは胴体のスピーカーだ。
「東京湾で色々あったさかい、何が出てきてもおかしゅうないんやけど……」
 冬の浜辺で、薄着でも平然としていた北国の出身の美津羽・光流(水妖・e29827)だが、相手の叫びは我慢ならなかったらしく相手を敵視して。
「……やかましいなアレ」
「ロボ大好きな私としてはなんだかかっこいいと思いますけれど、こんな海岸で大音量は迷惑です!」
 ジェニファーはテンガロンハットを『ぴんっ!』と弾き、背の光の翼を広げて飛び上がる。
「市街地へは行かせません! 倒しましょう! そしてお掃除です!」
 ケルベロス達が接敵している間に、浜辺近くの道へと警察隊が集まってきた。
「避難誘導は警察に任せて良いんだよな?」
 ヘリオライダーの言葉を思い出し、鳴海もそのまま臨戦態勢へと入る。
「周囲の人たちに被害が出る前に、ここで食い止めないと」
 暁人はミミックのはたろうと共に、陸地側から接敵していく。
(「浜辺から出さないようしないとね」)
 首元に愛用のマフラーを巻いた明空・護朗(二匹狼・e11656)はぶっきらぼうな態度をとりつつも、ここから避難する人々を目にしてこの戦いにやる気を見せていたようだ。
「私から行きます!」
 左目を地獄化かつワイルド化させた御門・愛華(竜喰らい・e03827)は半身に宿す竜の力を解放し、先陣を切って敵へと飛び込んでいく。
 続くミリムは、周囲に散乱するゴミを見回してから目の前のダモクレスを睨みつける。
 ゴミを捨てる不届き者に、それを利用するダモクレス。
「両方とも成敗してやりますよ……!」
 事態の解決の為、彼女はドラゴニックハンマーを手に躍りかかっていく。
「さぁ、お片付けのお時間だよ♪」
 チームの火力役となる摩琴は可哀想なラジオを手早く片付けて弔おうと、前線に立って構えを取るのである。

●迷惑極まりない騒音ロボット
 浜辺に現れたラジオのダモクレス。
 そいつが動き出す前に、愛華は攻め込む。
「貴方の相手は私ですよ?」
 チームの壁となる彼女は相手を気を引くべく、獄竜を宿す左腕の封印を解放して。
「全力でいくよ、ヒルコ」
 愛華の呼びかけを受け、竜の腕と変化した左腕がダモクレスを頭上から襲う。
 ドラゴンの膂力から繰り出される一撃は、それだけで並の相手を潰すほどの威力。
「レーイディオオオオオオオオオ!!」
 しかしながら、相手もダモクレスの力によって強化された体を持ち、吠えながら生えた両腕で凌いでみせた。
「レーイディオオオオオオオオじゃないです!」
 ミリムも続いて突撃し、灼熱の竜棘鎚で殴りかかる。
 グラビティとして繰り出されたその打撃は衝撃と同時に進化の可能性を奪う一撃となり、相手の体を魂まで凍り付かせようとする。
 だが、多少体を凍らせたところで相手も止まらず、スピーカーから超音波を発し、前線メンバーの体を強く揺さぶって動きを止めようとしてきた。
「そういや、ラジオは不燃ゴミやな。ダモは……何や」
 住宅地を背にして後方に布陣していた光流は跳び上がり、相手の頭上から流星の一蹴を見舞う。
「ダモ部分とラジオ部分に分別せな、捨てれへんな」
 着地した彼は悠長に浜辺のゴミ掃除のことを考えつつ、飄々とした態度で次なる一撃を与える機会を狙う。

 超音波を浴びて痺れを覚える前線の仲間へ、護朗が光るオウガメタル『螢』から粒子を飛ばす。
 その粒子は感覚を研ぎ澄ますだけでなく、護朗が回復役となっていたことで仲間達の不浄をも振り払う。
「タマ、頼むよ」
 護朗の呼びかけを受け、白い狼の姿をしたタマが飛び出す。
 タマは護朗の双子の妹とのこと。
 丸っこく可愛らしいタマは大きなダモクレスにも勇敢に立ち向かい、口にくわえた神器の剣で切りかかっていく。
 体に走っていた痺れがなくなった摩琴は、まずは様子見と仕掛ける。
「植霊は起きて叫ぶ、逃げども消えない嘆きの唄を!」
 複数のエクトプラズムを呼び出す彼女は、それらを振動させていく。
「……ァ……ォ……」
 どこからか聞こえてくる歌がやや不気味だが、衝撃波と音波の結界がダモクレスを捕えて小刻みに揺さぶる。
 間髪入れずに鳴海も仕掛け、喧嘩上等と路地裏の鉄パイプを相手の体を殴りつけていく。
 隣からは暁人も仕掛けていたが、彼のミミックであるはたろうが先に、鳴海同様にエクトプラズムで作った武器でダモクレスの体をめった殴りにしていた。
「申し訳ないけど、もう一度壊れてもらうよ! ちゃんと回収するから!」
 暁人は一言謝ってから、自らの体内のグラビティ・チェインを高めて。
「地を這い、その足を砕け! 陰流縛鎖!」
 放たれた鎖のようなグラビティ・チェインは敵の後方から足元を縛り付け、動きを阻害しようとしていく。
「こっちです!!」
 光の翼を羽ばたかせたジェニファーもまた後頭部へと重力を宿す蹴りを食らわせると、相手の体が大きくぐらつく。
 それでも、ダモクレスは踏みとどまり、空気を揺るがす大音量を響かせた。
 前線メンバーの攻勢が削ぐべく浴びせかけられたグラビティだが、音そのものは後方メンバーにまで及んで。
「ぬぁぁ……。耳が、耳が良いからか耳がぁぁ……!」
「サイズが大きいと、音もでっかいね……!」
 ミリムは尻尾も耳もへなへなとへたらせてしまい、うるさいのが苦手な暁人もその音に頭をくらつかせてしまっていた。
「やかましいわ! 内容頭に入らへんかったわ!」
 内容に興味を抱いた光流だったが、さすがに聞き取れずにダモクレスへと文句を垂れていたようである。
「ここで、私が倒れるわけには行きません!」
「そこの音の発生源、叩き壊してやります!」
 裂帛の叫びを愛華が上げた直後、ミリムは光輝のエネルギーを集中した拳で胴体のスピーカーを殴りつけていく。
 さらに、摩琴が『Smart Smasher』の重い刃を叩きつけ、相手の装甲を破壊していく。
 少しずつボロボロになるダモクレスだが、まだ戦意は残っており、ドリルとなった腕で殴りかかってきていた。

 スピーカーからの音と超音波、そして、ドリルとなる腕を使い、ラジオをベースとした人型ダモクレスはケルベロスを圧倒しようとする。
 だが、メンバー達も護朗が降らせる癒しの雨でできる限り最善の状態を維持しつつ、どんどんダモクレスへと攻撃を仕掛けていく。
 己の感覚を増幅させた鳴海は、リボルバー銃を握る。
 その銃のグラビティはほとんど用意していなかったが、彼はその銃を使って全盛期を思わせる一撃を相手の胴体へと撃ち込んでいく。
 頭上からはジェニファーが冷気を帯びた手刀で切りかかって傷口を凍らせていき、光流がその傷口を日本刀で斬り広げる。
 仲間達が足止めを重点的に行うこともあり、暁人はゲシュタルトグレイブを手に稲妻を纏った突きで、相手の回路をショートさせようとしていた。
「ガ、ガガッ……」
 やがて、発する音が乱れ始めるダモクレス。
「一気に片をつけさせてもらいます。行きますよ、断華さん」
 それを見た愛華が右腕から純白のブレードを展開し、相手にプレッシャーを与えながら切りかかっていく。
 全身がボロボロになってきていたダモクレスは戦意が衰えてきていたのか退路を探す。
 しかし、光流が仲間とアイコンタクトを取って取り囲み、逃走を許さない。
 ミリムの放つ満月を思わせるエネルギー光球を受け、力を高めた摩琴が『Prototype Dissection Scythe』を手にして素早く駆け込む。
「これで……トドメ!」
 仲間のつけた傷を抉る様に、影の如き斬撃を浴びせかけた彼女。
 すると、ダモクレスの胴体から火花が飛び散り、爆発を巻き起こす。
「レ、レイ、ディ……」
 すると、その全身が光り輝くと共に急激に縮んでいく。
 光が止むと、そこには壊れた古いラジオが転がっていた。
「ダモ片付けはしまいやね」
 光流はそのまま、仲間達へと浜辺の大掃除をするよう促すのだった。

●浜辺の大掃除、時々ゴミ漁り
 ダモクレスを倒したケルベロス一行。
 ミリムが地面から抽出した魔力で戦場跡に空いた穴を均した後、改めてメンバー達が浜辺を見回す。
「ゴミだらけやな」
 昨年末の、東京六芒星決戦に終末機巧大戦、そして、リザレクト・ジェネシス。
 これまでの戦いから、ダモクレスの海底基地など手掛かりがないかと考えた光流。
 ただ、漂着物を見るに期待薄だと、彼は諦めていたようだ。
「ともかく、ゴミを拾いましょう」
 これ以上、ダモクレスに利用されない様に。そして、海の生態系を綺麗にする為に。
 愛華は近場の民家から袋を譲り受け、目につく物から拾い始める。
「はい、浜辺の清掃活動、頑張ります……!」
 ミリムが気合を入れると、避難解除されたことを受けて戻ってきた人々もケルベロスの手伝いにとちらほらやってきてくれていた。
 こうしたゴミ拾いは大事だなぁと感じつつ、暁人は積極的にゴミ袋を手にお掃除。
 てくてくと歩いていたミミックのはたろうが何か気にかけたようで暁人に知らせるが、残念ながら何かの空き瓶だったようだ。
「バリバリ掃除するで」
 光流は作業しながら、ふとヤシの実は流れ着いていないかなと考える。
 ヤシの実の漂着例自体は実際にあるようだが、残念ながら今回は見つからなかったようだ。
「流れ寄る~、椰子……」
 周囲がゴミだらけな現実を思い出し、光流は嘆息してしまう。
「もうホントに、なんでこんなに散らからせるんだろうね?」
 摩琴は呆れながらも安心安全で綺麗なビーチにと、砂を掘り返しつつ割れ物がないかとチェックしていく。
「踏んで怪我でもしたら、危ないからね。頑張ろう」
 護朗は、清掃用のトングを鳴らして。
「タマもみんなも、尖ってるのとかあったら無理に取らないで僕に言ってね」
「分かりました。掘り出し物があったら、どんどん見ていきましょうね!」
 ジェニファーも掃除に当たりながら、かなり乗り気な様子である。
「海で何かといえば、宝の地図とか、ボトルメールとかだろうか」
 そう呟く護朗が発見したものは、何かのプリント。
 どうやら、近場の小学生のテストの答案用紙だったらしい。

 清掃作業を進める愛華は、何やら他メンバーが喜んでいる様子が気になったようで。
「あの、何か見つけましたか?」
「ボクはダモクレス化から逃れたラジオ、見つけたよ!」
 摩琴は、片手で持てる程度の大きさのラジオを見せつける。
「……こ、これは! 捨てられた、ば、バナナボート!?」
 かなり壊れていたが、ミリムは数人乗りのバナナボートを発見していた。これが転がっていた経緯が知りたいところである。
「ゴミ掃除か……。自分の部屋の掃除すら、ままならねぇってのに……ん?」
 鳴海も使命感で掃除を頑張っていたところ、なぜか転がっているボードゲームの部品が。
「おおっ!? こりゃ今じゃ絶版になってる……どこのバカが捨てやがった!?」
 波にさらわれたものもあるらしく、全てを発見することはできなかったようだが、絶版ということもあって鳴海は目につく範囲で回収していた様子。
 中には、なぜか落ちている某ゲームのルールブックなども。
「これは俺が手厚く保護する必要がある!」
 できる限り回収しようと、彼はこの辺一帯を更地にする勢いで作業を進めていたようだ。

 程なくして。
「こんなところでしょうか?」
 愛華が見渡すと、浜辺は綺麗な砂浜を露出させていた。
 一か所に集められた沢山のゴミ袋。後は、地元の人達が分別して収集業者に託すとのことだ。
「はぁ、スッキリしたね! 今年の夏は、ここに遊びに来ようっと♪」
 一作業終えた摩琴はとても晴れやかな顔で汗を拭い、地元の人にもらった飲み物で喉を潤すのだった。

作者:なちゅい 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年3月3日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 2/感動した 1/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。